2018/09/24 鈴木邦男

大杉栄メモリアルで新発田に行った!

講演する栗原康さん
講演する栗原康さん
福島泰樹さん
福島泰樹さん
主催の斉藤さんと鈴木
主催の斉藤さんと鈴木
講演する鈴木
講演する鈴木
福島さんと鈴木
福島さんと鈴木
斉藤さん、福島さん、栗原さん、鈴木
斉藤さん、福島さん、栗原さん、鈴木
懇親会で
懇親会で
9/17(月)田宮高麿さんのお墓参り
9/17(月)田宮高麿さんのお墓参り
昔、ここに田宮さんの家がありました
昔、ここに田宮さんの家がありました
蕗谷虹児記念館で 蕗谷虹児記念館で

大杉栄はアナキストである。そして不屈の革命家である。

でもあまりその人生については知らない。香川県に生まれ、その後、地方を転々とした。

そして関東大震災の時、妻・伊藤野枝らとともに憲兵大尉甘粕正彦に謀殺された。それしか知らない。

でもこの人は大変な人だ。日本の革命家として永く伝えられるべき人だ。

大杉は父親の転勤で全国を回ったが、新潟県新発田市には10年ほどいた。例外的に長くいたのだ。

だから、彼の本を読むと、「新発田が故郷だ」「新発田の空を思うと自由の気分になる」とよく書いている。

その思いに応えるべく、新発田市では10年以上前から、大杉栄を偲び、「大杉栄メモリアル」をやってきた。

松下竜一、森まゆみ、佐高信…と、凄い人たちを呼び、大杉栄についての話を聞いている。

私もこのことを偶然知り、大杉栄の甥っ子の大杉豊さんが講演する時に、聞きに行った。

蕗谷虹児記念館で 蕗谷虹児記念館で

そしてすっかり感動し、それ以来、毎年のように聞きに来ている。一度は講師で話もした。

私はアナキストではないが、30才の時、竹中労と知り合い、彼から大杉の偉大さを教えられた。「今は右も左もない。左右を弁別すべからざる時だと言ったのだ」と竹中は言った。

又、新発田へ来て、ここで大杉の遊んだ公園や、イチョウの木を見、さらに、住んでいたとこを見た。すっかり参ってしまった。

又、新発田は、1970年に「よど号」をハイジャックして北朝鮮に行った田宮高麿さんの出身地でもある。

又、堀部安兵衛に代表される武士道の町でもある。

そんなことから、すっかり気に入って毎年来ている。

館長さん(左)が案内してくれました 館長さん(左)が案内してくれました

この町の「生涯学習センター」で、毎年「大杉栄メモリアル」をやっている。近くの人、遠くの人も来て、皆で大杉のことを語り合っている。とても勉強になるし、私も多くのことを教えられた。

今年は、絶叫詩人の福島泰樹さん、さらにアナキズム研究をしている作家の栗原康さんが来て、講演してくれた。私も少しだけ、挨拶した。

そして翌日は、田宮高麿さんのお墓参りに行き、38度線の記念モニュメントにも行った。とても勉強になった。

初めて参加した寅次郎君も感動していた。もっともっと多くの人に来てもらいたいと思う。

又、この2日前には、埼玉県浦和市で、面白い集まりがあった。

田中正道さんが主催する「日米地位協定改善を求める47プロジェクト」集会だ。

足軽長屋・武家屋敷 足軽長屋・武家屋敷

全国知事会が全会一致でその協定への疑義が出され、政府に申し入れがされた。よくやったものだと思う。

でも、〈日米安保反対〉とか〈安保粉砕〉といったものではない。

日米関係はこのまま保っていていい。ただ地位協定は改善してほしいというのだ。

これは過激な政治的なものではないし、抑えた提言だ。国民全部にも理解してもらおうと思う。

これは、なかなかいい集まりだと思った。私もとても勉強になったし、感動した。

「アメリカをやっつけろ!」「日米安保反対!」と叫ぶのではない。こんな過激なスローガンは叫ばない。もっと理論的に、冷静に日米関係を考えるのだ。これは凄い進歩だと思った。

ここは足軽長屋です ここは足軽長屋です

9月14日(金)の浦和集会、そして9月16日(日)の新発田の「大杉栄メモリアル」。二つとも、とてもいい集まりだったと思う。

こうした、展望のある集まりを、これからもどんどんやってみたらいいと思う。

新発田の集会で講演した栗原さんは、大学の講師をしていて、作家でもある。大杉栄や伊藤野枝など、アナキスト関係の著作が沢山ある。

新発田では新しい著書も売っていたので、私は買って、今、読んでいる。『狂い咲け、フリーダム=アナキズム・アンソロジー=』(ちくま文庫)だ。

これはいい。本の帯にはこう書かれている。

吉原写真館で 吉原写真館で
〈アナキスト百花繚乱、一冊まるごと檄文だ!
大杉栄、伊藤野枝、辻潤、中浜哲、朴烈、金子文子から、現代の田中美津、だめ連以降まで。国にも何ものにも縛られない〉

彼の本は、文章も力強いし、他にはこんな著書もある。

『大杉栄伝=永遠のアナキズム』(夜光社)。『村に火をつけ、白痴になれ=伊藤野枝伝』(岩波書店)。『現代暴力論「あばれる力」を取り戻す』(角川新書)。『死してなお踊れ=一遍上人伝』(河出書房新社)。『菊とギロチン=やるならいましかねえ、いつだっていましかねえ』(タバブックス)。『何ものにも縛られないための政治学=権力の脱構成(KADOKAWA)など。

凄いですね。いいですね。タイトルからして凄い。心して読んで下さい。

絶叫詩人の福島さんも著書が沢山あります。福島さんのお弟子さんの椎野レーニンさんも、ぜひ発表会をやりたいと言ってますが、近いうちにやりたいと思います。

その時は又、沢山の人が集まってくれることを期待します。

吉原さん(中央)に話を聞く
吉原さん(中央)に話を聞く
「38度線」記念モニュメント
「38度線」記念モニュメント
「38度線」で福島さんと
「38度線」で福島さんと
大杉栄が遊んだ木の下で
大杉栄が遊んだ木の下で
大杉が思い出していた新発田の空
大杉が思い出していた新発田の空
9/14(金)。「日米地位協定」についての集会
9/14(金)。「日米地位協定」についての集会
浦和で「地位協定」の集会
浦和で「地位協定」の集会
浅野目義英さん
浅野目義英さん
井筒高雄さん
井筒高雄さん
鈴木邦男
鈴木邦男

【だいありー】

  1. 9月17日(月)前日は「大杉栄メモリアル2018」に出た。
     終わって懇親会。遅くなったので、新発田に泊まる。寅さんは、用事があるというので夜の新幹線で帰る。
     17日(月)は朝9時に集合。「大杉栄メモリアル」の主催者・斉藤徹夫さんが、我々を車で案内してくれる。福島泰樹さん(絶叫詩人)も、栗原康さんも一緒。そして椎野レーニンさんも。
     まず、「よど号」ハイジャック事件(1970年)のリーダー・田宮高麿さんのお墓に行き、お参りしました。そして、田宮さんが昔住んでいた市郊外の場所に行く。近くには小和田雅子さんの家もあった。不思議な縁だ。
     それから、新発田市郊外の「38度線モニュメント」に行く。世界中に38度線は引かれているが、北朝鮮、韓国の境界線だけが有名だ。世界の38度線上の人々が集まって、話せる場にしたいと斉藤さんは言う。
     そして、新潟に行き、新幹線で帰る。
  2. 9月18日(火)午前中、原稿。
     午後2時、打ち合わせ。
     5時、図書館。
  3. 9月19日(水)午後2時、出版社の人と打ち合わせ。
  4. 9月20日(木)河合塾コスモ。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。今日読んだ本は、半藤一利の『歴史に何を学ぶのか』(ちくまプリマー新書)。とてもよかったです。
  5. 9月21日(金)午前中、原稿。
     午後、取材。
  6. 9月22日(土)雑誌の対談。
  7. 9月23日(日)朝、新幹線で大阪に行く。寅ちゃんと一緒。ロフトプラスワンWESTに行く。
     和歌山カレー事件の本を書いた田中ひかるさんと林健治さんの対談を聞く。

【写真説明】

講演する栗原康さん

①新潟県新発田市の生涯学習センターで又「大杉栄メモリアル2018=言葉とうたで日本の近現代史をふりかえる」。午後1時開始。第1部は栗原康さん(作家)の講演。「米騒動から100年 大杉栄が見た大阪の米騒動」。

福島泰樹さん

②第2部は「大杉栄と絶叫詩人。福島泰樹」。福島さんの詩と講演でした。

主催の斉藤さんと鈴木

③第3部は鈴木の講演ですが、「大杉栄メモリアル」主催者の斉藤徹夫さんが、この会の主旨と歴史を話してくれました。私の紹介も。

講演する鈴木

④講師が鈴木です。この「大杉栄メモリアル」には10年以上も来ています。

福島さんと鈴木

⑤そのあと、福島さんと対談しました。「大学紛争から50年。改めて問う 右とは左とは」。

斉藤さん、福島さん、栗原さん、鈴木

⑥大杉栄も出てくる映画「菊とギロチン」のポスターの前で。左から斉藤徹夫さん、福島泰樹さん、栗原康さん、鈴木邦男。

懇親会で

⑦そのあと、駅前の居酒屋で懇親会でした。

9/17(月)田宮高麿さんのお墓参り

⑧この日は新発田に泊まり、翌9月17日(月)は、斉藤さんの車でいろいろと案内してもらいました。まず最初は、1970年の「よど号ハイジャック事件」のリーダー・田宮高麿さんのお墓参りに行きました。

昔、ここに田宮さんの家がありました

⑨田宮さんはずっと新発田で、昔はここに家がありました。大学の休みの時にここに帰省してました。近くには小和田雅子さんの家もありました。

蕗谷虹児記念館で

⑩「蕗谷虹児(ふきや・こうじ)記念館」で、新発田が生んだ世界的な画家です。「花嫁人形」は有名で、切手にもなってます。建物もロシア風でシャレてます。

蕗谷虹児記念館で

⑪記念館には、花嫁衣裳が飾られています。

館長さん(左)が案内してくれました

⑫館長さんが案内してくれました。「三島の『岬にての物語』は、貸し出していて、ここにないんです」と言ってました。三島は蕗谷に頼んで表紙の挿絵を描いてもらったのです。地方の三島展で頼まれて貸しているそうです。

足軽長屋・武家屋敷

⑬これは足軽長屋・武家屋敷です。新発田は城もあるし、堀部安兵衛もここの出身で、こういう記念のものがあるんです。

ここは足軽長屋です

⑭ここは足軽長屋です。でも広くて、立派です。

吉原写真館で

⑮次に、吉原写真館に行きました。中央が吉原さんです。長く続いた写真館です。大杉栄の子供時代の写真もありました。おもちゃの刀を持って、チャンバラごっこをやっている写真です。〈新発田の歴史〉がここに残ってます。

吉原さん(中央)に話を聞く

⑯吉原さんと。話を聞きました。いい話でした。とても理論家です。写真館の歴史について話してくれました。

「38度線」記念モニュメント

⑰「38度線」を記念するモニュメントは世界でここだけです。新発田にしかありません。

「38度線」で福島さんと

⑱これも「38度線」モニュメントです。しっかりと大地を握りしめています。

大杉栄が遊んだ木の下で

⑲ここの公園は大杉栄が子供時代によく来ていた所です。後ろのイチョウの木は大杉がよく遊んでいたんだそうです。寅次郎君と。

大杉が思い出していた新発田の空

⑳大杉は、「故郷の自由な空を思い出す」とよく書いてます。又、青空だけでなく、この雲の多い空を思い出していたのでしょう。ここにはとても大きな雲があります。子供時代それを見て、いろいろ想像していたのでしょう。

9/14(金)。「日米地位協定」についての集会

㉑これは新発田に行く前ですね。9月14日(金)。浦和のPARCOで行われた「日米地位協定改善を求める」集会です。これがポスターです。

浦和で「地位協定」の集会

㉒急な集会でしたが、人は集まりました。とても中身の濃い勉強会になりました。

浅野目義英さん

㉓埼玉県議会議員の浅野目義英(あさのめ・よしひで)さんが挨拶しました。
 全国知事会(埼玉県上田清司会長)が2年近くかけて、7月の全国知事会で全会一致で採択しました。これは大きく報じられました。浅野目さんはその状況を詳しく報告してくれました。

井筒高雄さん

㉔二番手は元陸自レンジャー隊長の井筒高雄さんの講演です。スライドを使って熱く語ってくれました。

鈴木邦男

㉕最後に鈴木邦男です。この3人の講師を中心にして、会場の皆と一緒に〈日米地位協定〉を考えました。「日米安保破棄」ではなく、それを認めた上での「日米地位協定の改善」を求めたのです。これはいいと思いました。全国民の合意として「改善」されることを願っています。

【お知らせ】

  1. 9月29日(土)。六本木ストライプスペースで、劇団「再生」の「正義の人びと」が上演されます。9月28日(金)〜30日(日)。29日(土)は、午後7時から高木尋士さんとプレトークをします。「正義の人びと」の原作はカミュだ。私は学生時代に全巻読破しています。素晴らしい作品です。頑張ってやります。
  2. 9月30日(日)午後7時半から、新宿のロフトプラスワン 。「大島てるがやって来る!!」。「事故物件ナイト」があり、私も出ます。
  3. 10月10日(水)。一水会フォーラム。講師は佐高信さん。演題は「西郷南洲の生き方について」。
  4. 10月18日(木)。ロフトプラスワン。「ひかりの輪」の上祐史浩さんと対談します。
     ロフトの案内にはこう書かれています。
    〈松本智津夫元死刑囚らの死刑執行後、東京初の上祐史浩氏のトークイベント
    執行前に話題となった元「オウム事件真相究明の会」の鈴木邦男氏が徹底議論!
    さあどうなる!?
    上祐氏だからこそ知る オウム、アレフのこと。全てを語ります〉
  5. 11月24日(土)。三島由紀夫・森田必勝 両烈士顕彰祭。
    第1部 追悼顕彰祭。
    第2部 特別記念講演。荒谷卓氏(陸上自衛隊特別作戦群初代群長)。
    演題「三島・森田精神を現代に活かすとは」。