2008/04/14 鈴木邦男

「ニュース23」は偉い!

①誰が一番悪いのか?

「ニュース23」(TBS・4/7放送)の動画

 〈責任者〉探しが始まっている。〈悪役〉探しが始まっている。映画「靖国」の上映をつぶしたのは一体、誰だったのか、と。「火をつけた週刊誌が悪い」「事前検閲を要求した国会議員が悪い」「右翼が悪い」「いや、こんなことですぐ中止した映画館が悪い」「“時代の空気”が犯人だ」…と。
 でも、誰も責任を感じてない。「いや自分たちは文化庁が750万出すことに疑問を呈しただけだ。上映中止しろなんて一言もいってない」と週刊誌や国会議員は言う。「街宣は表現の自由だ。他に〈発言の場〉はない」と街宣をかけた右翼は言う。「時代の空気」だって、「何も私のせいじゃない。お前たち人間がやったことだろう」と反論する。皆、「責任転嫁」に必死だ。「自分は問題を指摘し、表現の自由を行使しただけだ」と。

 だらしがない。情けない。皆、〈責任〉はあるだろう。少しでも「責任がある」と言ったら、そこだけにドッと批判が集中すると思ってるのか。それが怖いのか。
 私は自分の責任を感じる。痛切に感じる。はっきり言おう。この問題は全て、私の責任だ。申し訳ない。私に力がなかったばかりに、こんなことになってしまった。お詫びしたい。
 「全国5館で中止です」と映画配給会社から電話があった時、私は絶句した。涙が出た。悔しかった。その涙は、他人を責めるものではない。不甲斐ない自分に対して責める涙だった。40年も右翼運動をやってきて、右翼の人を説得できなかった。自分の気持ちを分かってもらえなかった。「いくらでも反論し、右翼の意見を言う場をつくる。だから事前に街宣をかけて、つぶすのはやめてくれ」と言ってきたが、私には説得力がなかった。「反日め!」「左翼かぶれめ!」と思われているからだ。全く、人徳がないし、発言権がないからだ。
 又、週刊誌に対しても、「何を書いてもいい。でも、不必要に右翼を煽らないでくれ」と言った。「じゃ、“言論の自由”への干渉ではないか」と言われ、その言葉は撤回した。情けない。確かに、何を書いても自由だ。記事を見て、「煽ってる」と思い、行動する人間が悪い。つまり、これは私も含めて、「右翼の問題」だ。「それは、そっちが解決することだろう」と言われたら、一言もない。
 又、国会議員だって、「750万を出すのはいかがか」と疑問を持った。それだけだ。だから、映画を見せろと言った。しかし、「中止しろ」とは一言も言ってない。それなのに、「右翼が騒いだから中止になった」と言う。「こんな右翼を止められないお前の責任だ」と言われたら、私も反論できない。私のせいだ。

(左から)清水檀さん、伏見憲明さん、藤井誠二さん、武富健治さん、私、多田文明さん(4/7阿佐ケ谷ロフト)

 「映画館が怖がっているなら私が話に行きます」と配給会社の人に言った。でも出来なかった。行っても、かえってマイナスだったろう。「そんなに大変なことか」「そんなに危ないことか」と、映画館はさらに恐れる。
 「2回位の街宣で上映を中止するとは情けない」と叩いていた新聞もあった。しかし、それは違う。マスコミや思想運動をしている人は、それなりの覚悟がある。あって当然だ。だが、その「覚悟」を他人に強制することは間違っている。(愛国心の問題と同じだ。個人が内心で持てばいい。他人に強制したら嘘になる)。
 普通の人は、「右翼」と一生、縁はない。右翼に怒鳴られたり、街宣をかけられたりすることもない。「右翼」は怖い。その怖い右翼の街宣車が映画館に来たのだ。又、電話が来たのだ。それで、恐怖に震える。パニックになる。電話を取った人も、街宣を受けた人も同じだ。それが普通の日本人の、普通の反応だ。
 「右翼を怖がるな!」「毅然として対応しろ!」と言っても無理だ。
 私はそんな「恐怖」を取り除こうと、必死で頑張ってきたつもりだ、40年間。右翼にも「発言の場」を与え、そのことで、「街宣車攻撃」をやめてもらおうとしてきた。しかし、無力だった。だから、映画館がパニックになり中止したのは、全て私のせいだ。私一人の責任だ。だから、私を攻撃してほしい。

②「パン!セ」イベントは楽しかった

(左から)鈴木、武富健治さん、藤井誠二さん、多田文明さん(ロフトの控え室で)

 私は、この映画を見て、素晴らしい映画だと思った。だから映画のチラシにも「推薦文」を書いた。それだけの覚悟を持って書いた。そして、配給会社の人に言った。右翼が攻撃してきたら、「同じ右翼の鈴木が推薦してるじゃないか。文句があるなら鈴木のところへ行け。鈴木をやっつけろ!鈴木を殺せ!」と。そう言ったらいい。私を突き出せ。私はいつでも「人身御供」になる。そう言った。
 4月3日(木)にロフトで集会をやった時も、はっきりとそう公言した。チラシに私の名前を載せてくれたのも、少しは「防波堤になれば」と思ったのかもしれない。しかし、全く「防波堤」にはならなかった。かえって右翼の怒りの火に油を注いだ。だから今回の事件は不甲斐ない私のせいだ。

 それと、お詫びついでに、これも言っておかなくてはならない。4月7日(月)に、TBSの「ニュース23」に出る予定です、と先週書いた。ところが出なかった。直前に私の出演が中止になったのだ。テレビに出た時は「出た後」で報告すればよかったんだ。誰が、いつ出るかは、流動的なのだ。テレビ局にも都合がある。それなのに、〈決まった事実〉のように書いた私が悪かったのだ。申し訳ありません。私のせいです。
 それと、同じ4月7日(月)に出た「週刊朝日」のことだ。「取材されたので、コメントが載るでしょう」と書いた。でも出てなかった。私のコメントがつまらなかったからだ。記者は何十人にも会って取材する。どれを取りどれを外すかは記者の判断だ。又、記者が書いてもデスクが削ることもある。「せっかく時間をとってもらいながら、載せられなくて申し訳ありませんでした」と記者から、丁寧なお詫びの手紙をもらった。恐縮している。
 私が悪いのだ。さも決まったかのように書いた私のせいだ。それで「週刊朝日」を買った人もいるだろう。週刊誌代を私が弁償します。言って下さい。

ロフトには「ザ・ニュース・ペーパー」の面々も来てくれました(4/7)

 「わざわざ時間をとって話したんだろう。抗議しろよ」というライターもいる。しかし、それは違う。一般のライターなら出来る。でも、私は出来ない。「ほら見ろ、右翼だからすぐに抗議するんだろう」と思われる。「右翼の原罪」だ。私は全く気にしてない。いや、そんなことで、TBS、週刊朝日の関係者に気をつかわせ、迷惑をかけた。申し訳ないと思っている。
 そうだ。TBSについては、むしろ、「大きな成果」があったと喜んでいるし、感謝している。街宣をかけた21才の青年を出してくれたからだ。

 4月7日(月)は7:00から阿佐ケ谷ロフトで、「よりみちパン!セ」の著者の人たちとトークをした。『「悪いこと」したら、どうなるの?』の著者、藤井誠二さん、その漫画を描いた武富健治さん。『ついて行ったら、だまされる』を書いた多田文明さんだ。とても楽しかったし、勉強になった。前から会いたいと思い、話を聞きたいと思っていた人々だったので、嬉しかった。それに、『男子のための恋愛検定』『さびしさの授業』の2冊を書いてる伏見憲明さんも来てくれ、途中から壇上に上がってトークに参加してくれた。実は私は、伏見さんの本は、以前から読んでいた。勇気のある人だと思っていた。会って話したいと思っていた。でも、「右翼の原罪」がある。それで、ためらった。「右翼が私に何の用事があるの?抗議するの?」と思われちゃイヤだ。右翼なんだから、「人に会いたい」と思っちゃダメだろう、と自主規制していた。自粛していた。
 でも、「鈴木さんの本を読んで、ぜひ会いたいと思った」と伏見さんは来てくれた。ありがたい。武富さんも、多田文明さんも、そうだ。「右翼」への偏見もなく、快く会ってくれた。ありがたかった。藤井さんは前から知り合いだ。

③これは「右翼の原罪」ですよ

『河北新報』(4/7)共同通信に原稿を書いた。全国の新聞に配信された

 前にこんなことがあった。自分なりに興味を持って、「この人に会いたい」「対談したい」と言う。でも、「右翼なんかと嫌だ」と断わられることが多かった。「右翼なんかと同席できるか」と露骨に言われたこともある。又、パーティなどで、いろんな人に紹介してもらう。ありがたい。でも、「この人が鈴木さん」と言うと、知らない人は、「はあ」と言って名刺を出そうとする。紹介する人が、「ほら、右翼の人で…」と言うと、その瞬間、相手の顔色がサーッと変わる。「なんでこんな奴を紹介するんだ!」と目が言っている。「すみません。名刺がなくて」と名刺も出さない。
 そんなことが何十回とあった。だから、人に「紹介してくれ」と頼んだら迷惑だなと思った。私は生きているだけで罪なんだ。申し訳ない。
 そんな事ばかりあったので、ロフトの出会いは嬉しかった。「右翼なんか一生会いたくねえよ」と普通の人は皆、思ってるはずなのに、会ってくれた。「前から会いたいと思ってました」と言われた。人の情に泣いた。パンセの清水さんが司会してくれた。実に楽しかった。
 7時半から11時半までやって、そのあと、打ち上げで、夜中の2時半まで飲んだ。楽しかった。

 ところが、実はこの日は10時20分で中座する予定だった。4月3日(木)に「靖国」問題でロフトに出た時、TBSの人が来ていて、「4月7日(月)のニュース23でこの問題をやる。出て下さい」と言われた。夜遅くならいいですよ、と言った。はじめに、自民党の稲田さんと森達也監督、そして私の3人でやるという。面白いと思った。特に、稲田さんは〈悪役〉にされている。かわいそうだ。私は同情している。稲田さんの心情を、きちんと聞くことも出来ると思った。ところが、稲田さんは断わった。
 じゃ、「森さんと2人でやつて下さい」という。いいですよ、と言った。
 稲田さんは、4月6日(日)の「サンデープロジェクト」にも出演を要請されたが断わった。スケジュールの都合がつかなかつたのだろう。でも、田原さんは「出るべきだ!」と怒っていた。「反論があるなら、電話ででも言ってくれ」と言っていた。でも、行ったら皆に糾弾される。それはいやだろう。
 今からでも、私は稲田さんとは会いたい。「わしズム」で会ったことがあるし、穏和ないい人だ。静かに話せると思う。私は、同情してる。ところが「ニュース23」も断わった。残念だ。
 それで、森さんと私のトークの予定だった。「ニュース23」のラストで対談だから、「ロフトを10時20分に出て下さい」という。だから、パンセの人にその旨、伝えておいた。中座して悪いが、こういうことだから、と。そしてこのHPにも書いた。

映画「靖国」についてのトーク(ロフトプラスワン。4/3)

 ところが、ロフトに行く直前にFAXがまた来た。「靖国」の李纓監督が中国から帰って急遽出演することになったから、申し訳ないが鈴木さんはいいです、と言う。
 「それはよかった」と私は電話して言った。李監督なら、私なんかが出るよりも、ずっといい。
 そして、この日は、(あとでビデオを見たが)李監督と森監督の話が中心だって。ただ、直前に断わって申し訳なかったと思ったのか、4月3日のロフトでのシーンが出ていた。私もちょっと出ていた。それと前に、みやま荘で取材されたシーンも出ていた。気を使ってもらって申し訳ないと思った。
 この「ニュース23」で驚いたのは、映画「靖国」で映画館に街宣をかけた当事者の右翼が出ていたことだ。これには驚いた。TBSは偉い、と思った。

 まだ、あどけなさが残る21才の青年だった。この映画は許せないと思い街宣車で行った、と言う。「自分たちには言論の場がない。街宣車しかない」と言っていた。その若者にTBSが連絡をとり、「言論の場」に上げた。TBSは偉い。この「靖国」騒動の中で、一番よかった。快挙だ。
 「なんで抗議したのか」と聞かれ、「週刊誌などで反日映画だと言われてたから」と、彼ははっきり言っていた。そして、「映画は見てない」と言っていた。見てないが、週刊誌が「反日だ」というから、これは抗議しなくっちゃと思ったのだ。

「でも、見なかったんでしょう」とTBS。
「そうですね、キチンと見たかったですね」
「でも、あなたがつぶしたんですよ」とTBS。

④これは快挙だ!

(左から)宮台真司さん、末井昭さん、鈴木、細谷さん

 これは凄い。TBSも勇気がある。「何だ、別に怖くないじゃないか」と思った人が多かっただろう。だったら、皆、そうすればよかったのだ。「街宣車で行くぞ!」と電話が来たら、テレビ局や新聞社が、映画館前でズラリと並んで待機する。1台でも来たら、周りを囲んで、質問をする。記者会見をしてもいい。記者に、「そんなヒマはない」とは言わせない。どうでもいいタレントが「付き合ってる」「別れた」「結婚する」といったこと位で何十人も待機し、張り込みし、本人をワッと取り囲み、マイクを付きつけているではないか。そんなに人数がいるんだ。その人間が皆、行ったらいい。芸能部門の人間だっていいよ。右翼は何も「嫌がらせ」や「妨害」の為に行ってるのではない。〈思想〉を訴えるために行っているのだ。だから、それを聞いたらいい。右翼は堂々と答えるだろう。右翼だって、街宣車で抗議するよりも、この方がその何倍も〈思想〉が伝わると思う。そう思ったら、街宣などやめる。
 あるいは、中には、「ちょっと脅かしてやってみよう」と思う右翼がいたとしても、記者団に取り囲まれて、マイクを付きつけられるのでは、怖い。「そんなのは嫌だ」と逃げ帰るかもしれない。街宣車よりもマイクの方が怖いのかもしれない。

(左から)宮台、末井、鈴木、細谷、加藤さん

 「コロンブスの卵」だ。「なんだ、ちゃんと話せるじゃないか」「別に怖がることはないよ」と思ったかもしれない。でも、今までどこもやらなかった。TBSが初めてやった。偉い。私の出演がキャンセルになったって恨まない。この右翼青年を取り上げてくれたことだけで嬉しい。どんどんと取り上げ、テレビにも、新聞にも出してもらいたい。
 「抗議があったらテレビ局に言ってくれ。発言を取り上げる。だから、街宣をかけて、怖がらせるのはやめてくれ」と言えばいいのだ。街宣に比べ、テレビの方が何万倍も影響力がある。「言論の力」がある。それを知らせたらいい。
 このTBSの番組は最近の騒ぎの中にあって、最大の〈快挙〉だった。ありがたいと思った。

【だいありー】
『使える9条』(岩波ブックレット)
  1. 4月7日(月)午後2時、ジャナ専(日本ジャーナリスト専門学校)の入学式。中野ZEROホールだ。上野昂志さんが新しく校長になった。上野さんは映画評論家としても有名だ。入学式が終わってから、映画「靖国」の話をした。
     夜、阿佐ヶ谷ロフトに行く。打ち合わせを6時半からやる。7時半から開始。司会は「よりみちパン!セ」の編集長、清水檀さん。出演は、藤井誠二さん、武富健治さん、多田文明さん、そして途中から伏見憲明さん。なかなか内容の濃いトークになった。藤井さんは昔から知ってるが、他の人たちは初対面。嬉しかった。
     終わって、近くの居酒屋で打ち上げ。2時半まで。こんなに遅くまで飲むなんて、久しぶりだ。
     「別冊宝島スペシャル」のプロレス本が出た。『プロレス黄金期・伝説の名勝負』(500円)。私も書いている。「頭に背中に五寸釘ズブリ、“人間生け花”の謎を解く」。
  2. 4月8日(火)昼、取材。この日、岩波ブックレットの『使える9条』(800円)が出た。「マガジン9条」編だ。私も入っている。他には半藤一利、永井愛、天野祐吉さん、新藤兼人さんら、12人。
     「マガジン9条」では、いろんな人が発言している。初期の本は、新書に入ってる。その第2弾だ。今度は岩波ブックレットだ。本当は、20人以上の人がいる。しかし、入り切れないので、10人にした。「私など没にしてくれてもいいのに」と言ったが。ありがたい。もっと著名な評論家や大学教授もいるのに、私ごときが入って申し訳ない。
  3. 4月9日(水)午前11時、河合塾コスモで全体会議。午後1時から入学式。「TBS見たよ。汚いアパートが映ってたね」と言われた。終わって、新入生たちと懇親会。
  4. 4月10日(木)午後1時から参議院議員会館の会議室。映画「靖国」中止に抗議する記者会見。私も発言した。李監督に、「私の力不足で申し訳ありません」と謝った。会見でも、「これは全て私の責任だ」と言った。李監督は、「7日はすみませんでした。TBSは鈴木さんが出てくれた方がよかったのに」と言ってくれた。いやいや、李監督でなくてはダメだ。「鈴木さんのHP、見てます。ありがとうございます」と言ってた。ありがたい。田原総一朗さん、石坂啓さん、斎藤貴男さんなども発言。記者が200名以上いた。ビックリした。
     夜7時から、インターネットテレビの「ビデオニュース」に出る。2時間。「マル激トーク。映画・靖国をめぐって」。森達也さん、斎藤貴男さんと3人で。じっくり話し合った。土曜日からネットで見れる。この日発売の「週刊新潮」(4月17日号)に私のコメントが出ていた。
『使える9条』より
  1. 4月11日(金)午前中の新幹線で大阪に。午後2時、よみうりテレビ。「たかじんのそこまで言って委員会」に出る。レギュラーの他は、志方俊之、村田晃嗣、勝谷誠彦、山口もえ、城繁幸さん。映画「靖国」の問題を中心にして討論をする。「何で右翼は街宣をかけるんだ」と皆に叱られた。「すみません」と謝った。この日は収録で、13日(日)に放映される。やはり、この番組はキツイ。昔は私もよく「街宣」をやってたが、「街宣」よりも、こうした「討論」の方が大変だ。山口もえさんに「鈴木さんは可愛い」と言われた。恥ずかしいが、嬉しかった。
  2. 4月12日(土)昼、取材。夜7時から阿佐ヶ谷ロフト。「天皇ごっこ」(見沢知廉原作、高木尋士脚本)の芝居。そのあと、高木尋士さんと私でトーク。この芝居には、見沢君も喜んでいるだろう。それと、私の『失敗の愛国者』を見て、きっと悔しがっていることだろう。「いいなー、邦さん。俺もやりたいよ。紹介してよ」ときっと言ったはずだ。ハイハイ、紹介してやるよ。本好きの高木さんと話がはずんだ。テーマは「本と芝居」だった。
     このあと、「例の話」で呼ばれて、新宿に行って相談。
  3. 4月13日(日)午後2時、東中野の骨法道場。堀辺正史先生の「近現代史」セミナーを聞く。とても勉強になった。今、先生は武士道の本を書いている。でも、内容がかなり難しい。『失敗の愛国心』のような本にしたい、と言っている。いや、今書いてる本は、それで出して、次に「パン!セ」のように漫画もあって楽しい本にしたらいいんじゃないですかと言った。
     夜は、今日も、『天皇ごっこ』の芝居。二日間とも超満員だった。そして、二日とも、私はトークに出た。この日は、切通理作さん(作家)も加わってくれた。見沢氏はやはり凄い男だったと思う。今、いないのが残念だ。
【お知らせ】
  1. 4月14日(月)7時、一水会フォーラム。高田馬場、サンルートホテル。岩田昌征氏(東京国際大学教授)の「バルカンにおける民族・歴史・文明の葛藤!」
  2. 4月17日(木)別冊宝島『左翼はどこへ行ったのか』発売。荒岱介さんと私の対談も載ります。
  3. 4月23日(水)「SAPIO」(小学館)発売。私も書いてます。
  4. 5月2日(金)、午後6時半。阿佐ヶ谷ロフト。「21世紀のデモはこれだ!」。いろんなデモの映像が紹介され、その後、トーク。私も出ます。
  5. 5月10日(土)「マスコミ市民」主催で、筆坂秀世さんと私の対談をやります。テーマは、大闘論『憂国主義と社会主義。一致点はあるのか?』