2008/04/21 鈴木邦男

16年前の小太り新青年のその後

①「靖国の乱」は続いている

加古川青年会議所で講演した(4/15)

 ちょっと複雑な気持ちだ。映画「靖国」は全国で上映が中止になった。残念だ。悔しい。そして取材が殺到した。私は全て受けた。でも、「他の右翼の人にも聞いて下さいよ」と言ってる。「こんなのは許せん!」と抗議してる人にこそ取材すべきだ。先週のHPに書いたようにTBSの「ニュース23」では映画館に抗議に行った青年(21才)が出ていた。いいことだ。どんどん、「言論の場」に上げてほしい。
 又、右翼の中では、「見ないで抗議するのはやめよう」「まず見てからだ」ということで緊急試写会をすることになった。これも大きな進歩だ。その上で、いろんな〈場〉で右翼の声を取り上げてほしい。

 「じゃ、お前はどう思っているのか」と聞かれるから、それには全て答えている。映画「靖国」の試写は3回見たし、監督とは5回ほど会っている。雑談で対談もした。勇気のある人だと思う。
 この映画の出来た時から係わった。「詳しいでしょうから」と取材を申し込まれる。かなり多い。全て引き受けている。この映画を推薦してるし、一日も早く上映してほしい。だから、どこでも出て、そう主張している。又、「逃げたら卑怯」だと思われる。だから、きついトーク番組でも出ている。

 4月11日(金)は久しぶりに、「たかじんのそこまで言って委員会」に出た。13日(日)の放映だ。「おっ、頑張って喋ってたじゃないか」と言われた。たまたま、「質問」が集中しただけだ。「右翼はなんで妨害するんだ!」「国民にどう見られてるのか知ってるのか!」と叱られた。その通りだ。このままの街宣スタイルではマズイ。しかし、「それしかない」と思ってる人も多い。その思いを代弁しながら、さらに、もっと「広い場」に上げてもらいたい。そう思っている。そのことを喋った。
 この番組は、何度出ても大変だ。「たかじん」はキツイ。私なんてボーッとしてるから、トークに入り込めない。下手くそだ。それに、すぐに反撃され、叱られてしまう。でも「靖国」問題で行かないと言ったら、「卑怯者め」と思われる。それだけは嫌だ。それで出た。

加古川青年会議所で講演した(4/15)

 4月12日(土)、13日(日)は阿佐ケ谷ロフトで劇団再生の芝居があった。『天皇ごっこ』だ。芝居が終わって二日間、演出・脚本の高木尋士氏と舞台でトークをした。13日(日)は切通理作さん(作家)も参加してくれて話が盛り上がった。作家・見沢知廉を一番理解しているのは切通さんだと痛感した。芝居のことは又、詳しく書こう。

 4月14日(月)は一水会フォーラムがあり、その後、映画「靖国」の李纓監督と会った。木村三浩氏と一緒だ。夜、遅くまで話をした。

 4月15日(火)は加古川の青年会議所に呼ばれて講演をした。満員だった。同時刻、大阪では木村三浩氏が出版記念会をやっていた。

 どれもこれも、大きなイベントだ。その一つ一つについて、一回ずつ書いてこうか、と思った。でも次から次と、書くことがあるし、やることがある。「たかじん」、見沢氏の芝居、青年会議所については、これからの二回で、少しずつ紹介していこう。

②「お宝映像」が市販されとったのか

終わってサイン会。『失敗の愛国心』は沢山あったが、売り切れ。すんません

 「たかじん」に出て、帰京したら、知り合いのライターからメールが来ていた。

〈「北野誠の新青年計画」は、とても面白いビデオでした! 収録中に、「幸福の科学」に電話したり。そうかと思えば突然、鈴木さんのインタビューで。そのあと、急に若い巨乳の女の子がたくさん出てきて、「あたし不感症なのー」とか言ってる。
 鈴木さんのインタビューでは、三回くらいに別れて入っていて、公園だから、うしろで子どもたちが走っているのも、ほのぼのしてていいですね。16年前のビデオですが、鈴木さんの考えにはブレがない、と改めて思いました。でも当時は太ってましたね。ふっくら、子ブタちゃんでした〉

 何じゃい、このメールは。と思いました。当時は北野誠さんとはよく会っていた。北野さんがやってる大阪の超人気番組「サイキック青年団」には出たこともあるし、そのイベントにはよく見に行っていた。出演したのではなく、見に行って、そのあと、遅くまで一緒に飲んだ。オウム事件の時は、小林よしのりさんと一緒に「サイキック青年団」に出て、かなり激論になつた。その流れの中で、ビデオもつくったんだ。オウムのずっと前だな。
 それがこの『北野誠の新青年計画』だ。市販しているビデオだから、アマゾンで買って見たんやろ。たしかに私は太っていた。ブタだった。公園で収録したんで、ホノボノとした収録になった。おばちゃんが寄ってきて、「キャー、まことさん。一緒に写真を撮って!」と言う。「付け人のお兄ちゃん、シャッター押してえな!」と言われて、私はカチャカチャと押しましたがな。その様子もビデオに出ている。(出てないかな)。
 子供は走り回ってるし、キャーキャー叫んでるし。オバちゃんは寄ってくるし、その中で、「右翼とは何か」「左翼とどう闘っているのか」「この日本をどう変えるのか」といったシリアスな話をしたんですな。面白い企画でしたね。「16年前のビデオですが、鈴木さんの考えはブレがない」と見た人は、誉めてくれますが、ちょっと恥ずかしいですね。16年間も同じことを言い、同じテーマだけで発言し、進歩がないようで…。うーん、ビミョーです。

私の本が、こんなに並べられていた。ありがたいです

 もっと、昔のビデオはないのでしょうか。「バカヤロー!国賊なんか殺せ!」「テロこそ我々の使命だ!」と喚いていたビデオが。そんなのが発掘されてこそ面白いと思うのですが。「本なんか読むヒマがあったら運動しろ!」「何が一日一冊だ。バカヤロー。テロだ!一日一殺だ!」なんて叫んでいた頃のビデオが…。
 左翼と殴り合い、デモに参加して、荒れ狂っていた頃の写真もあったらいいのに。東郷健の「不敬」芝居に乱入し、我を忘れて(役者の)天皇とマッカーサーを殴り、蹴飛ばした「勇姿」も。ビデオがあったらよかったのに。今なら撮ってるんだろうが。昔はないだろうね。惜しい。それとも、誰か写真を撮ってないのかな。
 芝居「天皇ごっこ」を見ながら、あれだってビデオを回しておけばよかったのに。写真を撮っておけばよかったのにと思った。「犯罪ビデオ」を自分で撮る奴があるか、と思われるかもしれないが、当事者は決して「犯罪」だと思ってない。「正義の行動」だと思っている。だったら、その貴重な歴史的資料として、撮ってもいいじゃないか。私はそう思いますね。

③自分たちでドキュメンタリーを撮ってればよかったんだ。連赤も「よど号」も

「天皇ごっこ」が上演された(4/15)

 連合赤軍事件だってそうだ。「これは偉大な闘争」だと思ってたんだ。だったら、〈記録〉を残すべきだった。毛沢東は長征の記録を残しているし、キューバ革命のカストロ、ゲバラも残している。全共闘の闘いだって、かなり危ないシーンも記録に残っている。機動隊との闘い。竹槍をもって闘う内ゲバの写真。映像もある。しかし、連赤はない。変だ。何も初めから〈仲間殺し〉をするとは思ってない。初めは希望に胸ふくらませた山登りだ。「じゃ、ここで記念撮影を。チーズ!」と言って撮ってもいい。いや、初めから〈非合法〉だという認識があったのか。あるいは、「革命的警戒心」なのか。いつ警察に捕まるかも分からない。その時、〈証拠〉を残しておいてはマズイと思ったのか。だったら全員、ヘルメット、サングラス、覆面で記念撮影をしたらいい。でも体型で警察は分かるのかな。

 この疑問は連赤兵士の植垣康博さんにも聞いた。「写真を撮っておくなんて一度も考えたことはない」と言っていた。連赤になってからならまだ分かるが、赤軍派時代は、もっともっと明るく楽しくやっていた。明るく銀行強盗もやっていた。それを革命資金にしていた。でも、その頃だって、〈記念撮影〉は撮ってない。惜しい。写真といえば、皆、逮捕された時の写真だけだ。警察が撮った写真だけだ。自分たちで作った〈記録〉がない。これは残念な話だ。

『天皇ごっこ』脚本演出の高木尋士さん(中央)と対談した(4/12)

 話を戻す。なぜ、16年前のビデオ『北野誠の新青年計画』の話をしたのか。そんなメールが来たからだろう、とお思いの諸君。ちゃいまんがな。ライターが、このビデオをみていた時、私は北野誠さんと話していたのだ。「だから、16年前にビデオの中で話してたんだろう」と言うだろう。違います。今、現実に話していた。それを感じたから、ライターはビデオを見たのだ。〈現在〉と〈過去〉はつながっている。一体だ。時には「取り換え」だってきく。偶然なんてものはないんです、この世の中に。
 ちょっと話が神秘的になったな。いかんな。説明しよう。

 4月の11日(金)。「たかじん」に出るために私は大阪に行った。3時から5時が収録だ。2時集合だ。1時半頃、よみうりテレビに着いた。中に入って、警備の人にプレートをもらった。その時、「鈴木さん、久しぶり」と声をかけられた。北野誠さんだった。「鈴木さんはたかじんさんでっしゃろう。わしはこれから生放送ですわ」と言う。ちょっと立ち話をした。北野さんは東京でも出ているが、大阪では圧倒的な人気だ。

 「あっ昔、この辺の公園でビデオを録りましたね」という話をした。それが、『北野誠の新青年計画』だ。その話をした、その〈念波〉がライターに届いた。そして、アマゾンに申し込んだ。全ては無意識の世界で連動している。偶然はない。私の心が結びつけた。

④「飲みにケーション」てそんなに大事なの?

切通理作さん(中央左)、高木尋士さん(中央右)とトークをした(4/13)

 そんで、「たかじん」だ。映画「靖国」の話をした。次に「総理は誰がいいのか」の話。「若者の『飲みにケーション』」の話。それに何だったかな。四つ位のテーマがあった。2時間収録で、放映は1時間かな。だから、どれがカットされたのかも分からん。「次の総理」もカットされてるのかと思ったら、風見愛さん(元ストリッパー)からメールがあって、「次の総理で、とんでもない事を言ってたでしょう」と言われた。じゃ、あれは放映されたんだ。

 「靖国」のコーナーは、一番、力が入っていた。You Tubeで流れているので、見たらいいだろう。  それと、「若者の飲みにケーション」のコーナーが面白かった。この日は、ギャラリーに新人社員(よみうりテレビの)がズラリと並んで、「先輩社員とのコミュニケーション」について語った。
 ゲストは城繁幸さん。34才だ。『若者はなぜ3年で辞めるのか』(光文社新書)の著者だ。この本は面白かったし、この日の城さんの話も興味深く聞いた。でも、パネラーが、勝手に喋るから、城さんの話も、途切れ途切れになる。かわいそうだ。

 今の若者は、先輩社員とのコミュニケーションがない。ただ、「飲み会」は好きらしい。そうした「飲みにケーション」だけが、唯一の絆なのかもしれない。
 「外資系やベンチャー企業でもそうですか」と私は聞いたら、「そんなことは一切ありません」と城さんは言っていた。それは面白い現象だと思った。又、若者はドライなようにみえながら、結構、「終身雇用」を願っている。実力主義だといいながら、いつまでも、「食うか食われるか」の競争社会では疲れると思っているのだ。いつかは安心したいのだ。そんなところをもっともっと聞いてみたかった。
 でも、ゲストの人と話す機会はない。番組中で突然出てきて終わった時は、もう帰っている。パネリスト同士でも、終わったら、皆、サーッと帰ってしまう。「朝まで生テレビ」だと、終わってから全員で控え室に集まり、サンドイッチとビールで「打ち上げ」をする。その時、話が出来る。でも、「たかじん」は超多忙な人たちばかりだから、直前に来て、終わったら瞬間にいなくなる。

これは凄い本だ。ぜひ読んでほしい。別冊宝島『左翼はどこへ行ったのか!』

 城繁幸さんは、今は人事コンサルタントだ。若者の仕事には詳しい。しかし、若者と年配社員のギャップは大きく、〈飲み会〉の時しか交流がないのか。さらにベンチャー、外資系では、それすらもなく、能力主義、実力主義だという。淋しくないのだろうか。今度、城さんに会えたら、じっくり聞いてみたい。宮崎哲弥さんは、「いや、皆、独裁主義なんだ」と言っていた。外資、ベンチャーのことだ。それもいえる。でも、「飲みにケーション」に頼らず、「俺についてこい!」とひっぱる力があり、魅力がある。それも凄い話だ。
 今の会社では、若者と年配社員の間には会話も理解もなく、ただ「飲み会」だけが唯一のコミュニケーションになってるという。「飲む」ことでしか繋がらないコミュニケーションて、一体何だろう。私は酒は余り飲めないから、右翼とのコミュニケーションは全くない。だから、全右翼に嫌われている。「飲みにケーション」をすれば、「考えは違うが、でも鈴木はいい奴だ」「偉い。よく飲んでる。愛国者だ」と言って〈評価〉してもらえるだろうに。

 でも、企業で、〈飲む〉ことしか、繋がりがないなんて、変だよ。淋しいよ。昔はもっと「共通の言葉」があったんじゃないか。共に労働組合で闘うとか、共に本を読んで語り合うとか。将棋、碁だっていい。趣味を通じて、(年齢に関係なく)話し合えることもあったと思う。
 僕らが学生時代、右も左も、理想に燃え、使命感に燃えていた。勉強もしていた。酒に逃げることはなかった。飲まなくたって、理想に燃え、運動に酔っていた。

 ただ、右翼学生のある党派は、まとまりが悪く、統一行動も苦手だった。それで、よく「飲み会」をしていた。そのことによって「結束」「団結」を強めようとしていたのだ。ただ、日学同の斉藤英俊氏はその団体を名指して、「アルコール共同体」と言っていた。アルコールでしかまとまれない、と言うのだ。これは強烈な皮肉だ。「飲む」ことでしかまとまれないなんて、初めから、「まとまる」必要のない人々じゃないのか。私はずっとそう考えていた。『人はなぜ酒を飲むのか』。これは日本人論だし、左右の運動論にもなるだろう。じゃ、次のテーマだな。これは。『失敗のアルコール共同体』でもいいな。これじゃ、「よりみちパン!セ」になるな。

【だいありー】
元ブント代表の荒さんと対談した(『左翼はどこへ行ったのか!)
  1. 4月14日(月)10時40分からジャナ専(日本ジャーナリスト専門学校)。今日から新学期が始まる。文芸科1年の「時事問題」。その前に、椎野企画の椎野礼仁さんと会う。原稿を渡すので。10時にジャナ専に来てもらって原稿を渡した。椎野さんは編集プロダクションをやっているので、「ついでだから生徒に編集プロダクションの仕事について話して下さいよ」と言った。僕もよく知らなかったので、とても勉強になった。
     午後1時30分、北海道新聞の取材を受ける。映画「靖国」について。わざわざ、札幌から来てくれた。申し訳ない。北海道新聞の東京支局の人も取材したいというので、来てもらい、私が紹介した。同じ新聞社でも、組織が大きいから初対面だ。その二人を私が紹介した。(私も初対面だけど)。こんなこと、前にもあったな。同じ新聞社の人を私が紹介したなんて。どこの新聞社だったかな。(北海道新聞は4月17日号に載った。大々的に。実にいい企画だ。来週紹介します)。
     夜7時、一水会フォーラム。ホテルサンルート。岩田昌征氏(東京国際大学教授)。「バルカンにおける民族・歴史・文明の葛藤」。感動的な話だった。
     終わって二次会は中座して、木村三浩代表と銀座へ。映画「靖国」の李纓監督、スタッフと会う。
  2. 4月15日(火)半年ぶりの中国だ。これが中国新幹線かと思ったら、山陽新幹線だった。でも、日本の中国地方だ。と思ったら、「加古川は兵庫県ですから、関西です」と訂正された。
     加古川の青年会議所に呼ばれたのだ。光栄だ。6:20から8時まで講演し、その後、質疑応答。講演のテーマは「日本の伝統文化と精神性の探求」。ハードなテーマだ。4月13日(日)の「たかじん」を見た人が多かったので、映画「靖国」の話から始めた。そして日本の寛容性の精神と文化。神話などについて話した。質問も活発にあり、頑張って答えた。会場は加古川商工会議所会館大ホール。満員だった。終わって、サイン会。僕の今まで出した本が大部分、並べられている。加古川青年会議所の研鑽委員会が講演会を主催した。その代表の竹内一弘さんはとても勉強家で、僕の本を37冊も読んだという。凄い。「でも、プロレスの本は読んでませんけど」。そしたら、参加者の女性が、「私はプロレス本を合わせて36冊読んでます」。私なんて、そんなに読んでない。凄い人たちだ。加古川の人は皆、勉強家だ。
     それに、この日、映像で流された「資料」が凄い。私が講演で使うだろうという「事件」「人名」を既にリストアップして、講演中に、即座に後ろのスクリーンに映し出す。凄い。こんなこと初めてだ。それに、手渡された資料では、私の今までの著作を全て紹介し、ひとつひとつ、親切丁寧なコメントを付けている。これはいい。研鑽委員会のブログを見たら分かりますので、ぜひクリックしてみて下さい。本当に、素晴らしい資料です。青年会議所の皆さまには本当に、お世話になりました。ありがとうございます。
『わしズム』(5/16号)「領土問題」特集で木村三浩氏も出ている
  1. 4月16日(水)朝10時から11時。ホテルで、よみうりテレビの取材。「たかじん」もよみうりテレビだ。でもニュースの取材だ。映画「靖国」のことを聞かれた。夜6時の「テレビスクランブル」で放映されたようだ。午後1時の新幹線で帰京する。
  2. 4月17日(木)午後3時から河合塾コスモ。河合塾コスモも今日から始まる。3時から現代文要約。5時から「基礎教養ゼミ」。平岡正明さんの『大革命論』(河出書房新社)をテキストにして話をした。
  3. 4月18日(金)午後1時半に新宿のロフトプラスワンに行く。2時から、右翼・民族派150人を集めた映画『靖国』の試写会。凄い人だった。さらに、マスコミ人が80名もつめかけ、ギューギュー詰め。右翼の街宣によって「靖国」は潰された。そう言われている。その右翼の人だって映画を見ていない。「じゃ、まず見てもらおうじゃないか」と呼びかけたのだ。2時から4時まで上映。そのあと、会場の人を含めて、この映画についてトーク。「反日映画だ。許せない」と言う人も多いし、「反日映画だから、無視しよう。街宣なんかかけたら、かえって映画の宣伝になる」と言う人もいる。「撮り方が汚い。騙し討ちだ」と言う人もいる。「我々で“親日”の映画を作ろう。それで文化庁の助成金をもらおう」と言う人もいる。いいことだ。街宣だけでなく、「積極的なプラン」が打ち出された。全新聞、全テレビ局が来たし、右翼の主張も届いた。
     「ただ、怖いだけかと思ったら、理路整然と自分の主張をするんで驚きました」と言う新聞社の人もいた。右翼について認識を新たにしたようだ。いいことだ。
     夜8時から、宮台真司さんと神田で対談。映画「靖国」をめぐる状況について、次の「創」に出る予定だ
  4. 4月19日(土)この日の朝刊は全て、取り上げていた。前日の「靖国」上映会だ。いいことだ。次週に詳しく紹介しよう。昼、河合塾コスモ。自分の授業はないけど、漢文の先生に教えてもらいたいことがあったので行く。全く、生徒ですよ、私も。3時から週刊誌の取材。現在の皇室論議について。6時、畑中純さん(漫画家)の嫁さんの版画展に行く。8時から、「靖国」の李監督、木村三浩氏らと会う。
  5. 4月10日(日)昼、取材。原稿書き。
【お知らせ】
『わしズム』(5/16号)「領土問題」特集で木村三浩氏も出ている
  1. 別冊宝島の『左翼はどこへ行ったのか』(宝島社・980円)が発売中です。これは凄いです。私は荒岱介さん(元ブント代表)と対談しています。他に、雨宮処凛、早見慶子、西部邁、佐藤優、松崎明、知花昌一など超豪華なメンバーが出ています。民青系、中核系の全学連委員長も出ています。ちょっと、これだけの内容の本はないでしょう。よくやってくれた、と思います。中核派系全学連委員長は、「数年後には革命を起こす!」と言ってます。いいですね、こういう力強い言葉は。感動しました。
  2. 小林よしのり責任編集長の『わしズム』(5月16日号)が発売中です。「特集・日本の領土」です。「北方の切迫、南方の危機」。木村三浩、八木秀次、富岡幸一郎、小林よしのりの大激論です。ぜひ読んでみて下さい。
  3. 『映画秘宝』(6月号・洋泉社)も発売中です。「緊急総括!公開中止!映画『靖国 YASUKUNI』に何が起きたのか!!」
    〈誰も上映しないならオレがやる!「映画秘宝独占『靖国 YASUKUNI』誌上ロードショー!〉  これはいい。かなり詳しく紹介している。「『靖国』騒動へのOPINION」では、蜷川正大、木村三浩氏らと共に、私のコメントも載っている。
  4. 4月23日(水)「SAPIO」(小学館)発売です。「私の愛したスパイ映画」特集。私も書いてます。
  5. 5月2日(金)午後6時半、阿佐ケ谷ロフト。「21世紀のデモはこれだ!」。いろんなデモの映像が流れます。その後のトークに私も出ます。
  6. 5月10日(土)午後2時から4時30分。「マスコミ市民」主催で、筆坂秀世さん(元日本共産党No.4)と私の対談をやります。テーマは大闘論「憂国主義と社会主義。一致点はあるのか?」。場所は渋谷区立千駄ケ谷区民会館です。(JR原宿駅7分です)。
  7. 私事ですが。地方に行ったりして忙しくて、連絡のとれない時もありますが、ブログの方に連絡してもらえば連絡がとれます。よろしくお願いします。