2008/06/02 鈴木邦男

社会主義への憧れと現実

①映画「靖国」よりも、こっちの方が大問題だ

「たかじんのそこまで言って委員会」(5/25放映)

 電話が鳴った。受話器を取る。「ニイハオ」という声に、「ヨボセヨ(今日は)」と答える。わが家の電話はインターナショナルだ。
 「ラベンダーです」と向こうは自己紹介する。花だ。花が電話してきた。三島由紀夫や坂本龍馬、吉田松陰など亡くなった人からの電話はよくあるが、植物からの電話は初めてだ。
 「久しぶりです。昔、富良野のラベンダー畑で会いましたね。とてもきれいでしたね」と言った。北海道の富良野には広大なラベンダー畑がある。観光客が大勢訪れる。もう咲く頃だろう。又、見てみたいものだ。

 そう思っていたら、「ちゃいまんねん。ホンコンテレビのラベンダーです」と言う。人間なんだ。女性だ。雌しべだ。映画「靖国」の上映中止騒動について取材したいという。「靖国」の監督は李さんで中国人だ。「日中問題」としてこの映画には関心があるようだ。だから応じた。5月4日(日)の午前中だ。北朝鮮から帰ってきたのが4月30日(水)だから、帰国して4日目だ。まだ、ボーッとしている(いつでもボーッとしてるけど)。

 しかし、「靖国」問題では随分と取材された。新聞、週刊誌は数え切れない。「もっと他の右翼の人に聞きなよ」と言うが、「でも、怖い」と言う。マスコミがそんな偏見を持っちゃいけんよ。会えば皆、キチンと話してくれる。そう言って、何人か紹介した。取材に応じた人もいるし、断わった人もいる。
 「靖国」問題に加えて、北朝鮮訪問も重なり、さらに取材が増えた。東京新聞、毎日新聞、北海道新聞などでは随分大きく取り上げられた。テレビは5月だけで何と4回、ラジオは2回も出た。出過ぎだ。もうこんな事はないだろう。

「たかじんのそこまで言って委員会」(5/25放映)

 テレビは5月4日(日)のホンコンテレビの他、12日(月)のBS11で西川のりおさんと2時間話した。25日(日)放映の「たかじんのそこまで言って委員会」(大阪読売テレビ)では「終身刑」と「四川省大地震」だった。そうだ。「カレオヤジ」のコーナーもあった。
 次の26日(月)は大阪朝日放送の「ムーブ」に出た。これは凄い。「新右翼の見た北朝鮮」コーナーがあった。北朝鮮での報告。「よど号」帰国への大胆な提言などが紹介された。東京じゃちょっとやらない。大胆な企画だ。

 「たかじん」と「ムーブ」は東京では見れないはずなのに、見た人が多い。ネットの「ユーチューブ」や「動画サイト」で見たらしい。だから、「ヘエー、お前がカレオヤジか」とか、「よど号についてアホな提言をしてたな」とか、よくからかわれている。「こんな時に北朝鮮に行くとは許せん!」とか、「中国に甘過ぎる!」という批判、罵倒もいただいた。ありがたいです。鈴木邦男はどんどん、ぶっ飛ばしましょう。

 そうそう。ラジオは5月6日(火)のJ-WAVE。9日(金)の文化放送だ。気が弱いから私は、余り喋れん。皆大変だった。そうだ、新しい発見をした。ラジオは1人で喋るか、あるいは2人の対話だ。多くても3人だ。それ以上だと混乱する。「じゃ、ラジオで朝生をやってみたらどう?」と言った。「できっこありません」と言う。そうだね。15人位が出て、一斉に喋る。怒鳴り合う。声がかぶる。一体誰が喋ってるのか分からない。それを3時間もやる。こりゃ面白いかもしれない。ダメ元でやってみたらいいのに。と、文化放送の人に提案した。他にも、会う人ごとに、いろんな提案をしている。革命的な「提案オヤジ」だ。

「たかじんのそこまで言って委員会」(5/25放映)

 さて、ラベンダーさんの話だ。「靖国」問題よりも今や、日中「結婚」問題の方が大きな問題だ、と私は言った。「それは気がつきませんダー」とラベさんは言っていた。中国人の女性と結婚し、その後、苦労している日本の男がいる。それも沢山いる。その現実を教えてあげた。勿論、日本の男が悪い。日本の中年男はもう日本の女性からは見向きもされない。それで、「中国お見合いツアー」に行って結婚する。いや、国内でも、いろんな場所で中国女性と知り合うケースが多い。かわいい。優しい。よく気がつく。こんな娘は日本にはいない!と思う。感動する。惚れる。結婚する。ところが…。
 そんなケースが多いのだ。中国女性は実は内面的には強い。それを知らないで、早トチリして結婚した日本の中年男が悪い。その問題で皆、苦しんでいる。右翼の人にもいる。新左翼の人にもいる。有名なフリーライターにもいる。

②男は皆、西欧化している

先週の続きです。「チベット亡命政府」で。左が私

 「それはね、身勝手な男の願望を中国女性に押しつけてるんです」とラベさん。「まるで、かつての西欧人が東洋の女性に、“従順さ”を求めていたようなものです」。そうなのか。日本の中年男は皆、欧米化しているのか。
 「でも、日中間の問題だけではありません」と言う。「中国の結婚事情も大変動しています」。これは中国の「一人っ子政策」に原因があるという。中国では人口抑止策として、「一人っ子政策」をやっている。子供は1人だから、大事に大事に育てられる。親は食わなくても子供の教育費には惜しみなく金を使う。だから子供は、我が儘一杯だ。そして、「小皇帝」と言われている。NHKスペシャルでそのことを詳しく報道していた。
 そして、「一人っ子政策」の産物である男女が結婚する。つまり、「小皇帝」同士が結婚する。どちらも、贅沢に、自由気儘に、我が儘に育てられてきた。だから、「我慢」することを知らない。ちょっとした事ですぐに衝突する。大喧嘩する。即、離婚だ。

 「もしかしたら、中国は世界一、離婚が多いのかもしれませんね」。そうなのか。「中国女性は強いし、怖いから日本女性がいい」と、日本女性と結婚する中国の金持ちも多い。どこの国の男も、女性に求めるものは「優しさ」だ。それも自分勝手につくった「優しさ」のイメージだ。そして、裏切られる。求めよ、さらば裏切られん、だ。
 「台湾の男性も同じです」と言う。中国と同様、台湾も離婚が多い。女性が強くなったからだ。いや、女性としては当然の主張、自覚なのだが、男にとっては、「強い、怖い」と映る。こんなはずじゃなかったと思う。仕事はつらい。人間関係もキツイ。家に帰ってきた時だけホッとしたい。優しい妻に迎えてもらいたいと思う。自分勝手な願望だ。
 でも、女性だって働いている。仕事はつらい。人間関係もキツイ。私だって家で優しくされたい。癒されたいと思う。両方の願望が同じだ。プラスとプラスの電極同士だと相反撥する。それと同じことだ。
 「だから台湾の男性は、もう台湾の女性に絶望しています。そして、ベトナムの女性と結婚する人が増えてます」。そうなのか。民主主義、資本主義の中で女性は強くなる。いや、「当然の権利」に目覚め、その権利を獲得し、行使する。

タジマハールで

 その新しい変化に男もはついていけない。「怖い」と思う。男の方が、常に保守的なのだ。そして、オロオロし、「外国の女性ならばもっと優しいのでは」と思い、錯覚する。そして、「青い鳥」を求めて外国の女性と結婚する。さすらう。映画「靖国」よりも、こっちの方が大きな日中問題だ。
 一水会の幹部でもいる。「中国女性は優しい。かわいい」と思い結婚した。ところが…。元新左翼・過激派の男もそうだ。「日本の女はうるさい。優しさがない。その点、中国の女性は優しい」と思って結婚したら、ところが、強い、強い。「理論闘争」をしても毎日、論破されている。だらしがない左翼だ。何のために左翼運動をやってきたんだ。
 又、ある大手サラ金の不正を糾弾し、名をはせたライターがいる。「日本の女は強いから嫌だ。中国女性はかわいいし、優しい」と結婚。ところが、彼女は豹変。彼女の店に毎晩通いづくめで、やっと結婚したのに…。欲しいものは何でも買った。「家が大変だ」と相談されれば、そのたびに大金を出した。でも、結婚した後、中国に行って帰ってこない。二千万円も使って、たった2回しかさせてもらえなかった、と言っている。巨大なサラ金の不正は見破れても、中国女性の企みは見破れないのか。だらしがない。

 話は変わる。北朝鮮の「喜び組」が韓国に行った時の話だ。サッカーの応援に行ったんだっけ。韓国の男どもは大歓迎だった。「今どき、こんな可憐な、かわいい、優しい女性はいない」と皆、感動した。表情や仕種も、ちょっとギコチなくって、ういういしい。「韓国の女は強いから嫌だ。北朝鮮の女性と結婚したい!」と皆、思ったそうだ。そうすると、最後の理想郷は北朝鮮かもしれない。
 資本主義、自由主義、民主主義は女性を強くする。男は本当は弱いから、強くなった女性に恐怖する。それで、ロリコンに走ったり、ペット愛に走ったり、ゲームの中の女性に理想を求めて、現実逃避する。日本の女性は強い。怖い。でも中国の女性なら優しいだろう。台湾の女性なら、ベトナムの女性なら…と思うが、そうはいかない。でも、北朝鮮にはいる。優しい女性が。

デリーで

 私も一抹の希望がありました。いや、予想がありました。北朝鮮の女性は全員が「喜び組」のような美人ばかりなんだろうか。だったら凄いな。でも、怖いな、と思ってました。ところが行ってみると、そんな事はありません。ホテルや商店、街を歩いても、普通の女性ばかりでした。ホッとしました。普通の人間の生活があるんだ、と思いました。同時に、失望したこともありました。
 でも、優しそうです。控え目です。謙虚です。そして愛国心に満ちあふれています。国を守る気概があります。やはり、北朝鮮女性は「最後の理想」なのかもしれません。資本主義国の女どものように出しゃばりません。謙虚です。控え目です。だから胸も控え目です。自己主張しません。
 同じ朝鮮民族でも、韓国は女性も自己主張しています。胸も自己主張しています。又、「同じ社会主義国家」でも中国女性は、自己主張が強いです。発育もいいし、かなり大きな女性もいます。胸も自己主張しています。その点、北朝鮮だけは、皆、小柄です。控え目です。
 控え目だが、控え目な胸につまった愛国心で胸は一杯です。胸の大きさと愛国心は反比例するのかもしれません。『失敗の愛国心』の次は、『ペチャパイの愛国心』を書こうかと思っています。

③「コミュニストはSEXがお上手?」

ガンジス河で。中央が私

 ちょっといやらしい話が続くようですが、最近、面白い映画を見ました。試写会の案内が来てたのですが、ずーっと忙しくて見れなかったんです。でも5月27日(火)、無理して見てきました。タイトルを紹介するのも恥ずかしいのですが、「コミュニストはSEXがお上手?」という映画です。
 何だ、コメディか。阿呆らしい。と思うでしょうが、違うんです。部分的にアニメも入っている。案内の葉書にはアニメがあったので、「何じゃい。エッチなアニメなのか?」と思った。しかし、何でコミュニストなんだ、と不思議だった。新左翼出身の中川文人氏の映画かなと思ったほどだ。それで好奇心で見に行ったのだ。
 予想に反して、真面目なドキュメンタリーだった。監督・脚本はアンドレ・マイヤーさん。ドイツ文化センターが協力だ。じゃ、ドイツの文化庁も助成金を出したのだろう。でも、ドイツ人は大人だから、「これは反独映画だ」「助成金を返せ!」なんて騒ぐ人はいないんだろう。
 「全人類必見の話題作!」と銘打っている。大きく出たな、と思ったが、見て分かった。決して、ハッタリではない。凄い映画だった。いい映画だ。我々の「偏見」というか、「期待」がものの見事に裏切られた。それも、東西ドイツが統一したので分かった「新事実」だ。統一されなければ、こうした事実も明らかにされなかった。

「Kamipro」(紙のプロレス)」(6/5号)

 だって、西ドイツは資本主義の国で、性産業は氾濫していた。ポルノショップがあり、ポルノ映画は上映され、売春も盛んだ。乱れに乱れ、爛れた「性の自由」の国だ。一方の東ドイツは貧しい。慎ましやかだ。性の自由化もない。ポルノ映画もポルノショップもない。勿論、売春もない。潔癖で、健康的で、ストイックな国だ。そう思っていた。
 ところが違っていたのだ。セックスの面では東ドイツの方がぐんと進んでいたのだ。社会主義の暗い国家だから、人民の避難所はベッドしかなかったのか。それもある。しかし、西ドイツのように、あまりにアッケラカンと性産業がはびこると、かえって、男は萎えるのかもしれない。「秘すれば美」がないんだ。「それやれ!すぐやれ!」と煽られて出来るもんじゃない。押さえつけられ、禁止されるから、かえって欲望は強くなるのかもしれない。
 それに、東ドイツは女性が皆、働いていた。自立していた。だから結婚しても男女は全く平等だし、離婚も多い。それに女性は、セックスも貪欲に楽しんでいた。その実態が社会学者の研究によって、次々と発表され、驚くべき事実が明かされる。衝撃の科学ドキュメントだ。パンフレットにはこう書かれている。

「Kamipro」(紙のプロレス)」(6/5号)
〈東ドイツでは、セックス初体験の年齢は西ドイツより早く、回数&テクニックも西を遥かに超えており、85%の女性たちがオルガズム体験者。しかも東の男性は西の男性よりもペニスが6ミリ長いという驚きのデータが。ピルも妊娠中絶も早くから合法化され、女性は経済的に自立していて、すでにセックスと結婚制度を切り離して考えていた。
 西ドイツではポルノやフリーセックスが話題になっていた頃、壁の向こう側では、セックスがオープンに語られ、公に性教育を実施。セックスは親密な関係をつくり、楽しむものとみなされていた。一体、何故このような現象が起こってしまったのだろうか?〉

 そして、当時の人々の証言、性教育フィルム、社会学者の研究・分析が紹介される。やけに真面目なドキュメンタリーだ。ウーン、と考えさせられた。確かに「全人類必見の話題作」だ。
 映画の中で分かったが、西ドイツは、ポルノやセックス産業が盛んだ。しかし、同時に、「良妻賢母」を育てようという傾向というか国是がある。だから花嫁学校が大繁盛してるし、性道徳は教会がコントロールしている。案外と古いのかもしれない。そして、ストイックなのかもしれない。
 一方、東ドイツは、女性は経済的に自立してるし、SEXと結婚は別だと思っている。結婚しても離婚率は高い。それに、「オルガズム到達率85%」だという。又、「西の男性よりもペニスが6mm長い」という。全ての男を計ってみたのだろうか。

『日本の右翼と左翼』(宝島文庫)

 女性が強くなり、性にも奔放になるのは分かる。でも、男はそうしたら、引くのではないか。ところが、社会主義国家だ。引いたって逃げられない。「こんな強い女たちから逃げたい。東洋の従順な女性がいい」と思っても、かなわぬ夢だ。そんな逃げ場のない男たちに、女たちは容赦なく襲いかかる。そして、教育する。トレーニングする。地獄の特訓だ。その結果、6mmも長くなったのだろう。かわいそうな気もする。
 でも、SEXについて、「資本主義国はお盛ん。社会主義国は控え目」といった通説は嘘だったんだ。本当に目からウロコの映画だった。6月21日(土)から、ユーロスペースで上映される。私も、もう一回、見に行こう。考えさせられる映画だ。新左翼の中川文人、早見慶子さんにも見てもらって、又、話し合おう。あっ、いや、その前に連合赤軍の座談会をやらなくっちゃ。

【だいありー】
映画「コミュニストはSEXがお上手?」
  1. 5月26日(月)午前10時半から12時10分まで、ジャナ専の授業。「時事問題」。天皇制の問題について話す。先週発売の「週刊朝日」でも特集していたし。それをテキストにしながら話す。
     授業を途中でやめて、早退。急に大阪のテレビ出演が決まったので。急いで羽田に。1時の飛行機で大阪に。3時45分から、大阪朝日放送の「ムーブ」に出る。2時間。「新右翼の見た北朝鮮」というコーナーもあった。「よど号」グループ帰国への革命的提案も紹介された。終わって、テレビ局の人、大阪の知り合いの人と食事をして、最終の新幹線で帰る。
  2. 5月27日(火)大阪から帰ってきて、朝方まで原稿を書いた。仕事が多くて大変だ。ちょっと寝て、新宿で打ち合わせ。それから、新宿にパスポートを取りに行く。3時半から京橋の映画美学校で試写会。「コミュニストはSEXがお上手」。真面目なドキュメンタリーで、「知られざる東ドイツ」の真実を知った。いつか、北朝鮮も、統一されたら、こんな「衝撃のレポート」が出るのだろうか。ちょっと複雑だ。その後、雑誌の打ち合わせ。
  3. 5月28日(水)午後2時、打ち合わせ。ちょっと自分に出来るかな、と思ったが引き受けた。どんどんチャレンジしてみなくっちゃ。その為にも、もっと時間を作って、キチンと勉強しないといけない。忙しさに流されていてはいけないと反省。
     4時、雑誌社との打ち合わせ。座談会が実現するといい。面白い企画だ。夜は、家に閉じこもって原稿を書く。朝まで。
映画「コミュニストはSEXがお上手?」
  1. 5月29日(木)朝、9時半に衆議院議員会館。10時から。加藤紘一さん(自民党・衆議院議員)が主催する超党派の国会議員の勉強会で講演する。木村三浩氏と私の2人が、訪朝報告をする。錚々たる国会議員の先生方40名の前で講演し、質疑応答だ。画期的なことだ。さすがに緊張した。山崎拓、亀井静香、中谷元、平沢勝栄、仙石由人、小沢鋭仁、小宮山洋子…氏などが出席し、聞いている。こんな体験、生まれて初めてだ。「右翼の人をこうして呼んだのは初めてです」と加藤さんは言っていた。いいチャンスを与えてもらい、ありがたい。終わって、加藤さんたちと昼食。
     午後3時から河合塾コスモ。「現代文要約」と「基礎教養ゼミ」。ゼミでは、大澤真幸さんの『逆説の民主主義』(角川oneテーマ21)をテキストにして勉強する。
  2. 5月30日(金)昨日〆切の原稿が書けなくて、昼過ぎにやっとFAXする。4時半、韓国の新聞社に取材される。夜、久しぶりに柔道に行く。体を動かすのはいいもんだ。
  3. 5月31日(土)昼、河合塾コスモ。私の授業はないが、漢文の先生に教えてもらいたいことがあって、行く。その後、「阿蘇ゼミ」でキムチ鍋をつくったので、ご馳走になる。夕方、打ち合わせ。いろいろ仕事があって、さっぱり進まない。
  4. 6月1日(日)前の夜から熱があって頭が痛い。早く寝たが、この日も一日寝てた。夢の中で船に集まっていた。船酔いして頭がガンガンする。それで目が覚めたら、カゼで頭が痛い。カゼの頭痛が夢の中で、船酔いに「翻訳」されて新しい物語を作ったのだろう。クリエイティブな脳だ。
【お知らせ】
  1. 「宝島文庫」の3冊が発売中。皆、売れている。
     『日本の右翼と左翼』(438円)には、私は「なぜ日本は右傾化するのか」と、「右翼とはいったい何なのか」を書いている。
     『日本を牛耳る巨大組織の虚と実』(438円)では「公安調査庁」について書いた。『ニッポンの「黒幕」』(476円)では「児玉誉士夫論」を書いた。
  2. 『kamipro(紙のプロレス)』(123号)が発売中。「連合赤軍とUWF=狂った季節とは何か」という衝撃の特集。かなり話題になっている。私も書いている。
  3. 6月2日(月)「週刊現代」(6月14日号)が発売です。特集が「皇位継承 愛子さまか悠仁さまか」。鹿島茂、竹田恒泰、さかもと未明など16人が発言している。凄い特集だ。私も発言している。
  4. 6月7日(土)月刊「創」発売。「初めての北朝鮮」を書きました。
  5. 6月10日(火)午後7時。高田馬場サンルートホテル。一水会フォーラム。講師はナサニュール・スミスさん(東京大学大学院研究生)で、「グローバリズムとサミット」。
  6. 6月13日(金)「月刊タイムス」発売。
  7. 6月16日(月)7時、阿佐ケ谷ロフト。「ガンダーラ映画祭」。傑作・力作ドキュメンタリー作品が4本上映されます。一番の目玉は衝撃の大作「日本イスラーム化計画」です。実は、私も出演しております。それらの映画を見ながら、トークをやります。私も出ます。
  8. 6月18日(水)「サイゾー」発売。森達也さん、斎藤貴男さんと私の座談会が載っています。
  9. 外山恒一氏の力作『青いムーブメント=まったく新しい80年代史』(彩流社・1900円)が発売されました。文句なしに素晴らしい本です。
    〈都知事選の過激な政見放送で話題の謎の「反体制知識人」が獄中で書いた渾身の一冊〉
    と帯に書かれている。外山氏の「自伝」にとどまらない。日本の変革運動の歴史だ。左翼だけでなく、一水会など右翼の歴史も書いている。その思想、事件、人物論などに言及しながら、変革運動の歴史が立体的に書かれていて興味深い。「忘れられた歴史」であり、これは日本人全ての必読の書だ。
【今週の写真について】
  1. 5月25日(日)放映の「たかじんのそこまで言って委員会」に出た時の写真を紹介しましょう。動画は「動画サイト」か「ユーチューブ」でやってるでしょう。
  2. 「鈴木さん、チベット行ってきたんですか」と何人かの新聞記者に聞かれた。「そうです。近々、記者会見をやりますよ」と答えておいた。見出しだけ見たんだろう。でも、行ってダライ・ラマさんに会ってきたのは事実だ。嘘じゃない。その時の写真の続きだ。私はジーパンをはいて、サングラスをかけている。格好つけやがって。
  3. チベット亡命政府のあるダラムサラの帰りに、インドのデリーに行った。タジマハールは息をのむほどの美しさだった。ガンジス河もよかった。又、行ってみたい。