2011/05/23 鈴木邦男

「谷間のユリ」のつぶやき

①北一輝については又、語りたいですね

反原発デモに参加しました(5/7)
反原発デモに参加しました(5/7)

今週は谷間です。谷間の我が家です。先週は、思い切った大型企画でした。迫力ありましたね。全ては高木尋士さんのおかげです。パソコンで見るだけじゃ、飽き足りず、プリントアウトして、じっくり見ています。対談「北一輝とは何者なのか」です。

普段より、分量も多いし、クオリティも高いと思います。「これはよかった」「勉強になった」と、メールが沢山来ています。ありがたいです。「次はいつ、やるんだ。第2、第3弾を早くやって下さい!」という催促の声も多いです。頑張って、又、挑戦しましょう。

私は、北一輝は好きで、若い時に「著作集」は全部読みました。又、村上一郎や松本健一、田中惣五郎など、北一輝について書いた本も、全て読みました。ところが、高木氏は、さらに読んでたんですね。他にもこんなに出てたのか、と驚きました。とても勉強になりました。

北一輝については、1冊、書きたいな、と思っていました。断片的に触れたことはありますが…。それも昔ですね。『現代攘夷の思想』や『時代の幽閉者たちに』で書いたようです。読み返して再度勉強しよう。

デモの呼びかけ人の松本哉さんと
デモの呼びかけ人の松本哉さんと

老壮会の嶋野三郎さんは、北一輝のお弟子さんです。日本人としては唯1人、ロシア革命を見た人です。この人から、北一輝のことを聞きました。35年前ですが。

それは、『証言・昭和維新運動』(島津書房)に収められてます。そこで嶋野さんは、北のことを、「まるでゲーテのような人だった」と言ってました。先週のHPでは、その言葉を紹介しています。

カントやヘーゲルのように、きちんとした「大系」はない。もっと型破りな、広大な広がりを持った思想だったというのです。それと、とても信仰的な人だと言ってます。

今、他の原稿で必要があって、2.26事件に参加した末松太平さんのところを読みました。やはり、この本に入ってます。2.26事件に参加した青年将校ですが、獄中に入り、出てきてます。『私の昭和史』(みすず書房)という名著もあります。三島由紀夫がこの本を絶讃してました。2.26事件を書く時に末松さんから随分と取材したといいます。

元気いいぞうさんと
元気いいぞうさんと

この末松さんとは何度もお会いしました。会うなり、「民族派なんて自称するのはやめなさい!」と、ピシャリと言われました。「チョウやトンボは、自分のことをチョウ、トンボと思ってないでしょう。昆虫だとも思ってない。レッテルなんか邪魔だ。死んだ時に他人に『民族派の墓』と書いてもらったらいいでしょう。

それとも、『民族派』という言葉がないと寂しいですか?」

何だ、この人は。と思いましたね。ムッとしましたよ。でも、今となっては、末松さんの言ったことは正しいんですね。同じようなことを今は、私が言ってます。

2.26で死刑になった磯部浅一は、獄中からの『弁駁書』で、こう言っている。

〈左翼理論が華やかだった頃の右翼浪人は徒なる暴力団でしかありませんでした。此の暴力団に思想を与へ、信念を与へ、理論を教え、実行を奨めたのは実に日本改造法案以外にありません〉

②北一輝は死ぬ時まで革命家だ

鶴見済さんと
鶴見済さんと

磯部は、北の絶対の信奉者で、「改造法案は一点一画も修正してはいけない」と言い、金科玉条としていた。末松さんは、そこまでは思わない。革命を起こす時は、いいものは、あっちからも、こっちからも引っ張ってきて建設案を作ったらいいと思っていた。

その点を、磯部から、「同志の中には、チャランポランな奴がいる」と言われたようだ。でも末松さんは、末松さんなりに北を尊敬していた。『私の昭和史』の中で、北一輝を訪問した時の様子がこう書かれている。

〈(北は)「軍人が軍人勅諭を読み誤って、政治に没交渉だったのがかえってよかった。おかげで腐敗した政治に染まらなかった。いまの日本を救いうるものは、まだ腐敗していないこの軍人だけです」と、キラリと隻眼を光らしていった。それは意外なことばだった。いまの自衛隊そっくりに無用の長物視されていた軍人が、日本を救う唯一の存在であり、特に若いわれわれが最適格者だといわれたからである〉
岩上安身さんと
岩上安身さんと

その時の感動・感銘は、「クラーク博士における『ボーイズ・ビー・アンビシャス』だった」という。それだけ凄い人間だったんだ。北一輝は。

2.26が失敗に終わり、皆が捕まった。末松さんも捕まった。その時のことを、末松さんはこう証言する。

〈2.26が失敗に終わって、お偉方もずい分とひっぱられた。そして、泣いてる連中もいたんだ。そんな中でも北、西田は悠然としていたね。北は法華教ばかりあげてるし、二人とも、死刑を宣告されてもケロッとしていた。西田は、亀川との別れぎわに「やァまたね」なんて声かけて、普段とまったく変わらないんだ。
  僕ら口では強がりを言ってたが、内心、刑の軽いことを願っていた。しかし、北、西田は違う。北は、かりそめにも、自分の書いたものによって青年将校が影響を受けたのだとするなら、まず私を死刑にすべきだ、と言ってるしね。こりゃ立派なものですよ。死ぬ時まで革命家でしたよ。机の上で革命を書いてる評論家とは違いますよ〉
高見澤弁護士と(5/7)
高見澤弁護士と(5/7)

やはり凄い人間だったんだ。北一輝は、本物の革命家だ。先週のHPでも言ったが、左翼から見ても北一輝は人気がある。天皇否定、天皇制打倒まで考えていたのではないか。と言う人もいる。

その点は、嶋野さんに執拗に聞いた。しかし、キッパリと否定した。天皇陛下のことをあれだけ信奉していた人はいないという。末松さんはどう思うのか。こんな答えが返ってきた。

〈あの頃読まれていた本で、遠藤無水の『天皇信仰』という本がありますが、そには、北の改造法案を「赤化大憲章」だと書いてある。また、北の思想を共産主義だという人も、ずい分いた。僕なんかは北からはそんな話はあまり聞かなかったが、ただ、東郷大将の「天壌無窮」という書と、青銅でつくった明治天皇の像をいつも部屋にまつっていた。僕らよりも、北の方が、ずうっと天皇を崇拝してましたよ〉

③次は『世界の名著』(全81冊)を読んで語る!

松村高夫さんと
松村高夫さんと

これはとても貴重な証言だと思う。高木氏とも話したが、いつか、「忠臣・北一輝」を書いてみたいね。さらに、高木氏と第2弾、第3弾をやるか。あるいは、お互い、本に書くか。北一輝だけでなく、他にも、いろんなテーマで高木氏とは対談してみたいと思う。

花束贈呈
花束贈呈

高木氏は、『世界の名著』(全66巻、続全15巻)をもうすぐ全巻読破するそうだ。私も昔、読んだので、高木氏の読破時点で対談してみたい。これは当時、「翻訳革命」といわれる位、分かりやすい翻訳だった。これで、世界の思想家、哲学者がグンと身近に感じられた。思い出しながら話してみたい。

又、高木氏は、次は『人類の知的遺産』(全80巻)シリーズに挑戦したいという。これも、思い出深い。読破した時点で、対談しましょう。あとは、芹沢光治良の『人間の運命』だね。これは、2人とも読破してるので、〈人間と信仰〉について語ってみたい。尾崎士郎の『人生劇場』(全11巻)については、『鈴木邦男の読書術』(彩流社)に書いた。読んだので、自分が持ってるよりは、と思って、高木氏にあげた。読んだら対談しよう。〈全集を読む〉シリーズだ。

北川明さんと
北川明さんと

それと、前に『公安警察の手口』(ちくま新書)を書く時に、かなり公安関係の本を貪り読んだ。その時の資料もあげた。4日ほどしたら、「全部読みました」という。じゃ、「公安についての対談もやろうか」「せひ、やりましょう」ということになり、6月上旬にやる。どんどんと大型対談企画が控えている。

さて、今週は谷間だ、と書いた。谷間の百合か。胸の谷間か。先週は北一輝についてのビッグな対談があった。今週は平常モデルだ。ずっとそうなら、山を下りて、平地をずっと行くだけだ。でも、それじゃ、谷間にならん。

そうだ。来週なんですよ。来週又、ビッグな山がある。大阪の岩井正和さんと対談したのだ。〈「世界の歴史」全集を読む〉だ。岩井さんは、高木氏と同じように、とても勉強家だし、読書家だ。今、各出版社から「世界の歴史」が出ている。それも20巻とか30巻とかある。これらを何シリーズも読破している。それで、「大阪で対談しましょう」と言う。おう、偉いねと、即座に返事した。そして、3月に実現したんですよ。

「かりの会」で話しました(5/15)
「かりの会」で話しました(5/15)

それも、場所が取れずに、居酒屋でやったんですね。人の声でうるさい所で、歴史論をやりました。それは、来週upします。お楽しみに。

この対談のテープのリライトは吉本さんがやってくれました。北一輝は「劇団再生」のあべ・あゆみさんがやってくれました。じゃ、今度はこの2人のビッグ対談をやりましょう。

あべ・あゆみさんは高木氏の影響で、「ノルマ制読書」をやってるそうです。偉いですね。吉本さんも猛烈に本を読んでます。さらにレーニン事務所の高橋さんにも加わってもらい、日本の「三大読書女」による大型読書トークをやってみたいですね。「知女」「歴女」対談ですよ。私じゃ、手に余りますので、高木氏に司会はやってもらいましょう。

④知的生産のためには、まず情報ダイエット

皆で討議しました
皆で討議しました

私も、読む本が一杯あって大変です。ブルートレインも見にゃならん。パソコンもやる。メールも見る。携帯も見る。これじゃ、本を読めない。だから、どこかで、「情報ダイエット」をして、スリムになる必要がある。でないと、本は読めない。スリムな「知女3人組」はその辺、とうやっているのでしょうか。聞いてみたいですね。

谷岡一郎さんの『40歳からの知的生産術』(ちくま新書)を読んだら、「時間管理力を磨け!」と書いてあった。

〈結論を先に言うなら、時間の節約のノウハウ知っている人は、そうでない人に比べて、格段の知的創造の発信を行うことになるだろう〉

そうですね。情報ダイエットしなくては、自分で声を出せない。書けない。造り出せない。受身で全ての情報を引き受けてしまったら、「情報デブ」になってしまい、全く身動きがとれない。そんな人がゴロゴロいるじゃないか。「これも必要な情報だ」「情報は全てチェックしないと…」と、電車の中でも、会社でも、トイレの中でも、〈情報〉を見ている。

田宮高麿さんの長男です
田宮高麿さんの長男です

この本の著者・谷岡さんは、谷岡学園理事長だ。1年に名刺を交換する数だけで約千枚。それに学生もいる。新しい友人に時間をとると古い友人を忘れてしまう。古い友人だけを大切にすると新しい友人に時間を割けない。

「筆者にできるせめてものことは、情報量の浅いコミュニケーションを減らすことなのである」

うん、そうですよね。浅いコミュニケーションとは何か。

〈携帯で、「イマ、ナニシテルー?」「ゲンキー?」などとやり合うのを、教養ある中味の濃いコミュニケーションとは(筆者は)呼ばない。この浅すぎる情報量の少ないコミュニケーションに慣れてしまうのは、或る面ではとてつもなく恐ろしい。携帯を持ちたくない理由のひとつである。
 むろん仕事上の都合でやむなく持たざるをえない人は多いだろう。でもそのケースでも、極力使用しない努力をしない限り、携帯を媒介とする暴力的な侵害は増え続けるだろう〉

「暴力的な侵害」だと言っている。そうか。「ゲンキー?」「ナニ、シテル?」なんて、一見、あどけない挨拶に見えるけど、これは、本当は「暴力」なんだ。「侵略」なんだ。こんなものに慣れて、メールばっかり打ち続け、ツイッターをやり、ネットを見続けていると、それはもう、その人間そのものがネットになる。非実在中年になってしまう。怖いですね。

こうした「侵略」から自己を守るためにも、ダイエットして、「こっちの世界」に戻ってこよう。そして本を読もう。ではおわり。来週は、「歴史全集を読もう!」です。お楽しみに。

【だいありー】
「アエラ」(5/23号)
「アエラ」(5/23号)
  1. 5月16日(月)「7月からTVは見れなくなるんですよ」と近所の電気屋さんに言われ、あわてて買い換えました。じゃ3Dにしようか。どうせなら大画面で100インチがいいな。と思ったら、「六畳一間じゃ無理です。それに150万もします」。「じゃ、やめます」。結局、今までと同じ大きさ。
     でも、ブルートレインなので、きれいです。「寝台特急じゃないんですから」と言われました。ブルーレインかな。ブルーレイかな。とてもきれいです。でも録画がうまく出来ません。
     説明を聞き、メモをとり、説明書を読みながら苦闘してます。「よど号」とかけて、ブルーレイと解きます。その心は、ずっと挑戦(朝鮮)です。あらら、すぐ、謎かけになっちゃう。文化放送でWコロンと毎週、出てるからだ。
     ブルーレイ録画に挑戦で疲れたので、夜は講道館に行く。柔道に挑戦だ。
  2. 5月17日(火)原稿が遅れてる。それなのに、テレビがきれいなので、ついつい見とれてる。いけないな。「情報ダイエット」をしなくっちゃ。
     夕方、図書館に行った。
  3. 5月18日(水)3時半から6時。文化放送。今日のテーマは、「政治指導者たちはどうして祖国を離れるのか」。その中で、「よど号」の話をしました。小西さん、若林さんと語り合ったことについて詳しく話しました。
     「編集長は見た!」は「サイゾー」の岩崎貴久編集長。「反原発芸術は原発を変えたのか」。5時からのWコロンとの共演は、「右よりナゾかけ」。思想的な謎かけですよ。いやー、楽しかったですね。
文化放送で
文化放送で
  1. 5月19日(木)11時、高田馬場のミヤマ。『紙の爆弾』で、大浦信行さんと対談。見沢知廉氏を取り上げた映画、「天皇ごっこ。たった一人の革命」が完成した。秋には上映するという。
     その話を中心に、見沢論、文学論を話した。5月末からは、川本三郎さん原作の「マイ・バック・ページ」が上映される。「赤衛軍事件」を描いた革命映画だ。又、三島由紀夫を描いた若松孝二監督の映画もクランクアップされたという。これから、この3本の〈革命映画〉が次々と上映される。楽しみだ。再び人も時代も革命状況になるだろう。
     午後3時から河合塾コスモ。「現代文要約」。5時から「基礎教養ゼミ」。今週は牧野剛先生が選んだ本を読む。加藤文元『物語・数学の歴史=正しさへの挑戦』(中公新書)。面白い本だった。終わって、生徒とカレー屋に。
     帰ってきて、徹夜で原稿を書く。
「FRIDAY」(5/27号)
「FRIDAY」(5/27号)
  1. 5月20日(金)、昼間、昼間と会う。「昼間たかし」というライターに取材されたのだ。だから、昼間、デニーズで会う。3日前、取材依頼のFAXが来たので、書かれてる番号に電話した。何回かけても、「間違いです」と言われる。他の人に聞いたら、電話が間違っていた。自分の電話番号を間違って書くかよ!ドジなライターだ。百円ライター以下だ。火のつかないライターだ。「同じ人に5回も間違い電話をかけちゃった。お前のせいだ。お前から謝っておけ!」と叱ってやりました。ところで、何の取材だったっけ、忘れた。夜も、取材。
  2. 5月21日(土)、京橋へ。内海信彦さんの作品展を見に行く。コスモの生徒も来ていた。鼎談「3.11以後の日本と芸術」を聞く。内海さんと原武史さん、神谷秀樹さん。
     終わって、居酒屋に行った。
  3. 5月22日(日)早朝の新幹線で西宮へ。「鈴木邦男ゼミin西宮」だ。10時半、新大阪で岩井さん、吉本さんと会って打ち合わせ。来週upのHP「世界の歴史・全集を読む」の打ち合わせも。
     午後2時、西宮駅前の「カフェイン・ライミ」。関西学院大学教授の野田正彰さんと、「今、大震災を語る」。野田さんは、『災害救援』(岩波新書)、『喪の途上にて』(岩波書店)他、多くの本を出してるし、産経新聞などでも登場している。詳しいし、教えられました。冤罪「甲山事件」の山田悦子さん、飛松五男さんも来てくれました。又、歌手の久武まりさんも来て下さって、神戸震災ソング「幸せ運べるように」を歌ってくれました。
     終わって、近くの居酒屋で懇親会。最終の新幹線で帰京しました。
【写真説明】
反原発デモに参加しました(5/7)

①5月7日(土)、反原発のデモに行きました。渋谷です。2万人ほどが集まってました。

デモの呼びかけ人の松本哉さんと

②デモの呼びかけ人で、「素人の乱」の松本哉さんと。大したものです。これだけの人を集めるのです。若者が圧倒時に多いです。

元気いいぞうさんと

③天才お笑い芸人、元気いいぞうさんに久しぶりに会いました。時事ネタやモノマネが得意です。聖徳太子のモノマネは秀逸です。

鶴見済さんと

④大ベストセラー『完全自殺マニュアル』の著者、鶴見済さんとも久しぶりに会いました。パンを売ってました。買った人は、「自殺パンです」と言っておいしそうに食べてました。

岩上安身さんと""

⑤ジャーナリストの岩上安身さんに取材されました。

文化放送で

⑥文化放送で。5月4日(水)。寺島アナウンサー、Wコロン、オテンキの皆さんと…。

高見澤弁護士と(5/7)

⑦5月7日(土)目黒さつき会館。『新訂版三鷹事件』(故小松良郎著)、『三鷹事件を書き遺す』(故清水豊著)の出版記念パーティ。高見澤昭治弁護士と。高見澤さんは三鷹事件再審請求弁護団団長です。去年、阿佐ヶ谷ロフトで三鷹事件について、一緒にトークしました。ここの集会が終わってから、渋谷の反原発デモに参加しました。

松村高夫さんと

⑧慶応義塾大学名誉教授の松村高夫先生と。松村先生は数年前、私を慶応に呼んでくれました。天皇制について話をしました。お世話になりました。

花束贈呈

⑨小松由美さん(小松良郎氏ご息女)、島田芳江さん(清水豊氏御令嬢)への花束贈呈。このあと、「参会者挨拶」があり、私も、三鷹事件と現在の冤罪について話しました。

北川明さんと

⑩5月13日(金)北川明さん(第三書館代表。左から2人目)が出るというので、ネイキッドロフトに行きました。『流出「公安テロ情報」全データ』を発行して、大議論をまきおこした出版社です。私も『紙の爆弾』で北川さんに取材しました。この日のテーマは、
〈「ウラ大宅壮一賞」公開選考会
10年代のノンフィクションとは?〉
終わってからも皆で話をしました。

「かりの会」で話しました(5/15)

⑪5月15日(日)1時半から、豊島区民センター。「よど号」帰国支援センター「かりの会」の第8回総会。私は3月1日〜5日まで訪朝し、「よど号」の小西さん、若林さんに会って来たので、その時の話と、今後について、30分ほど話しました。

皆で討議しました

⑫このあと、皆で、討議しました。

田宮高麿さんの長男です

⑬「よど号」グループのリーダーだった田宮高麿さんの長男です。三鷹市議選に出馬し、健闘しました。落選しましたが、頑張りました。ポスターに「テロリストの息子!」とか、「北朝鮮に帰れ!」と書かれたそうです。卑怯な人がいるもんですね。

「アエラ」(5/23号)

⑭「アエラ」(5月23日号)に書評を書きました。『ホリエモンの宇宙論』(講談社)です。とても夢に溢れた、いい本です。

「FRIDAY」(5/27号)

⑮「FRIDAY」(5月27日号)です。大スクープです。青木理さんがやりました。名古屋拘置所で死刑囚・小森淳君を撮ってます。衝撃的です。それ以上に、ここに書かれた文章が凄いです。「それでも彼は死ななければいけないのか?」と問いかけています。ぜひ、読んでみて下さい。

【お知らせ】
  1. 5月24日(火)7時、一水会フォーラム。講師は石高健次さん、演題は「拉致問題進展せず、ひ弱な日本の内幕」です。会場は、ホテル・サンルート高田馬場です。
  2. 6月6日(月)阿佐ヶ谷ロフト。7時半。〈やさしい左翼のための『ザ・コーヴ』の嘘、全部教えます〉。出演は、吉岡逸夫さん、しまだやすゆきさん、綿井健陽さん、松林要樹さん他。私も出ます。
  3. 7月10日(日)→※(日程変更)9月2日(金)7時、新宿ネイキッドロフト。大河漫画「柔侠伝」で有名なバロン吉元さん。元連合赤軍兵士の植垣康博さん。そして私で、〈連合赤軍を考える〉バトルトークです。「柔侠伝」は親子三代の柔道家の物語で、その中に戦争、砂川闘争、安保闘争などがからみ、政治、暴力、左翼、右翼が出てきます。70年代、左右を超え、多くの人々の圧倒的支持を得た映画です。植垣さんも、夢中になって読んだといいますし、静岡のスナック「バロン」の名前は、バロン吉元さんにちなんで付けてます。連合赤軍と漫画と革命について語ります。お楽しみに。
  4. 9月9日(金)〜11日(日)。劇団再生による、見沢知廉七回忌追悼公演があります。「天皇ごっこ『蒼白の馬上』」です。小田急線千歳船橋駅前の「APOCシアター」です。11日(日)の14時からは特別トークがあります。大浦信行(映画監督)、山平重樹(作家)、高木尋士(劇団再生代表)、鈴木邦男による、「作品としての見沢知廉」です。