2011/06/13 鈴木邦男

昔の右翼学生運動について語り合った

①アムステルダムを思い出した

田原総一朗さんと(5/31)
田原総一朗さんと(5/31)

「きのう、田原さんと会ったんですね」と言われた。「水道橋博士も一緒だったんですね」とも。情報が早い。

6月1日(水)文化放送に行った時に、言われた。「どうして知ってるんですか。僕は誰にも言ってないのに」と言ったら、ツイッターだという。田原さん、水道橋さん、2人ともツイッターで呟いたんだ。そんな呟きを皆が聞いたんだ。

これじゃ、全ての情報は筒抜けだ。もう悪い事は出来ない。まぁ、やる気もないけど。かえって、いい事かもしれない。昔のように非公然・非合法活動はやれない。携帯、写メ、ツイッター、防犯カメラ…と、いわば、新たな「世間の眼」がある。だから、ヤバイことはやれない。又、やらなくてもいい。ヤバイ「誘い」を断る理由にもなる。

あの頃は、「根性があればやれる」「革命的警戒心があれば、大丈夫だ」と思っていた。「捕まったら嫌だ」なんて言えない。言ったら、「卑怯者め!」「それでも活動家か!」と言われた。それで、ムキになって、飛んだ。一線を越えた。左右の活動家は皆、そうした。それが〈勇気〉だと思った。

水道橋博士と
水道橋博士と

でも今は、もう、そんな事は出来ない。しなくてもいい。新しい戦い方を考えたらいいんだ。そう思った。田原さん、水道橋さんともそんな話をしたようだ。

5月31日(火)の午前10時半に、2人に会ったのだ。テレビ東京のスタジオで。早めに家を出て、JRに乗り、浜松町で降りる。ボーッとしてたので、そのまま、文化放送に向かう。途中で、ハッと気が付いた。いけない。今日は文化放送じゃないんだ。テレ東に行くんだ。それで、モノレールに乗る。天皇制アイランドに行く。天皇制の島か。日本の縮図だ。変な名前だな、と思ったら、天王洲アイルだった。

これでも、よく、分からん。浜松町から1つ目だ。そこにテレ東のスタジオがある。巨大なビルだ。

モノレールって、飛行機に乗るためだけにあると思っていた。羽田に行く以外の目的でモノレールに乗ったのは今回が初めてだ。

天王洲アイルは、アムステルダムのような街だった。海があり、ビルがあり、巨大な倉庫があり、スタジオがある。「天皇制」なのに異国情緒に溢れた街だ。

森田必勝『わが思想と行動』
森田必勝『わが思想と行動』

アムステルダムは、海じゃなくて運河かな。水と、きれいなビルの街だ。2003年、開戦直前のイラクに行き、その帰りに、寄った。トランジットで5時間くらいあったので、皆が、街に繰り出した。

マリファナが合法で、マリファナ喫茶がある。そこに行く人もいる。又、「飾り窓の女」がいる店もある。飾ってある美女を見に行く人もいる。

私は、歌手であり、ミュージシャンの(同じか!)、PANTAさんと一緒に、(少女趣味と言われようが)、「アンネの家」に行った。アンネが隠れていた家だ。それから、ゴッホ美術館に行った。他の人達と違って、私達だけが、スピリチュアルで、アートなビヘイビアーだった。

②44年前の「学生右翼」を見た

松浦芳子『今よみがえる三島由紀夫』
松浦芳子『今よみがえる三島由紀夫』

あっ、いけないな。思い出にふけっていては。5月31日(火)、テレ東で、トークをしたんだ。1960年代後半から70年代にかけての話だ。

その頃、田原さんは、テレ東で、過激なドキュメンタリーを作っていた。この事は以前、紹介した。学生運動に関したものも多いが、ベトナム戦争の脱走米兵、永田洋子…などもやった。

死期を悟った俳優の破天荒な決起を描いたり。結婚式で、花嫁がお礼に、参列者全員とセックスをする。…といったものもあった。俳優は自分の女子マネージャーを、部屋に引き連れて行為に及ぼうとする。それもカメラは追う。今なら、絶対に撮れない。「犯罪」になっちゃう。撮る方も共犯だ。

でも、ドキドキして、そして、ハラハラし、充実した毎日だったろう。その頃のドキュメンタリーが60本ほどある。前に、少し再放送したら大反響だった。それで、残りの作品も少しずつ紹介しよう、ということになった。

1967年に、田原さんは「学生右翼」という作品を撮った。日学同(日本学生同盟)の活動家達の闘いを追った作品だ。5月31日は、それを流し、その「解説」を私がやる。斎藤英俊、宮崎正弘、持丸博…などに混じって、伊藤好雄、森田必勝なども出てくる。

PANTAさんと(イラクで2003年)
PANTAさんと(イラクで2003年)

森田氏は、その後、日学同を辞めて、「楯の会」に移り、1970年に三島と共に自決する。伊藤好雄氏も、「楯の会」に移り、1977年に、経団連事件に参加する。宮崎正弘氏は、今、中国問題などで活躍し、本を沢山出している評論家だ。持丸博氏は「楯の会」初代学生長だ。昨年、本を出した。奥さんの松浦芳子さんも、本を出した。この2人を引き合わせたのは私だ。

松岡正剛さんと(5/28)
松岡正剛さんと(5/28)

貴重な映像だ。活動している森田必勝氏は、ここにしかいない。もっと厖大なフィルムを撮っているはずだ。それを見たいと言ったが、多分、ないようだ。1967年当時の「右翼学生」の置かれた立場。何をしたか。左翼とどう闘ったか。などを「解説」した。

なかなか、凝った番組だった。スタジオも60年後半の学生運動をイメージした作りだ。楽しかった。この頃、私も「学生右翼」だ。「今だって、学生右翼のようなもんですよ」と言った。あの頃は、毎日のように左翼学生と殴り合っていた。でも、次の日会うと、ケロリとしていた。牧歌的な時代だった。楽しい収録だった。

そうなんだ。生放送ではない。収録なんだ。「いつ放送するんですか」と聞いたら、「今年の10月頃でしょう」「えっ、随分先ですね。今は5月でしょう」と聞いちゃった。何でも、この日の収録を、DVDにして売り出し、それと同時に放送するという。

③「あの事件」は何ですか?と博士が

三上寛さんと
三上寛さんと

私の収録が終わったら、三上寬さんに会った。これから収録だという。そのあと吉岡忍さんも来るらしい。1日で3本も収録するという。打ち合わせも含め、1本、3時間やって、9時間もぶっ続けで収録する。過酷な労働だ。博士は若いからいいが、田原さんは大丈夫なんだろうか。

私の収録が終わって、控え室に戻ってきたら博士が来た。「本にサインして下さいよ」と言う。『夕刻のコペルニクス』だった。「SPA!の連載中は毎週、ハラハラして読んでましたよ」と言う。

ありがたい。「水道橋博士へ」と書こうと思ったら、「息子に書いて下さい」と言う。息子さんも読むのか。「何て名前なの」「武です」。ほう、お師匠さんの名前をそのまま付けてるんだ。凄いですね。

北野武さんに弟子入りする前は、竹中労の大ファンだったという。竹中さんが亡くなる前(25年ほど前)TBSラジオで一緒に出たそうだ。思想的な話はなくて、芸能の話だ。

「ダウンタウンの2人は、ブレイクするよ」と言ってたそうだ。凄い予言ですよ、と。でも、「たま」も大絶讃してたんだ。「これは、日本のビートルズになるよ」。こっちの方は、ちょっと外れた。

村上満宏さん(中央)、安田好弘さんと(5/28)
村上満宏さん(中央)、安田好弘さんと(5/28)

「ところで、“あの事件”って何ですか?まだ言えないんですか」と博士に聞かれた。何だっけ?「とぼけないで下さいよ。SPA!に書いてたでしょう。書こうとして、急にやめちゃった事件ですよ」

そんなことがあったな。思い切って書いてしまおうと思ったけど、予告を書いた時点で、急に怖くなって、夢にまでうなされて、やめちゃったんだ。だらしがない。捕まって一生、刑務所にぶち込まれたらたまらない。外にいてこそ、こうして自由に書けるんだ。そう思って、やめたんだ。卑怯な奴だよ、こいつは、と、自分を罵りましたね。

じゃ、今なら書けるか。それも難しい。丸岡修さんのような心境だ。先週、書いたけど、丸岡さんは、ドバイ事件(1973年)、ダッカ事件(1977年)には、「関係ない」と言ってきた。法廷闘争としては当然だ。証拠のない事件については、否認する。

でも、死期を覚った時、「墓場まで秘密を持って行きたくない」と、公表した。両方の事件とも、自分が参加したと。「無関係」を信じて支援して下さった皆様には申し訳ない、と謝罪した。勿論、ハイジャックで迷惑をかけた乗客の皆様にもお詫びした。

だったら、もっと早く言ってもらい、その上で、両事件について、もっともっと聞きたかった。世界をまたにかけた大作戦だ。それを語ってほしかった。又、獄中の日本人を奪還した話も聞きたかった。

丸岡さんは、具体的に「関係した」ことを死の直前に認め、その印刷物を私ももらった。「遺書」のつもりだ。新聞、週刊誌は、実際、「遺書」として紹介していた。じゃ、私も「遺書」として書こうか。あの事件も、赤報隊事件も…。

④田原さんの遺書。丸岡さんの遺書。そして…

椎野礼仁さん、鈴木、高木尋士さん(6/2)
椎野礼仁さん、鈴木、高木尋士さん(6/2)

そうだ。この日の収録は、「田原総一朗の遺書」という番組なのだ。「田原さんの葬式の時は、弔辞で何と言いますか」とも聞かれた。でも、まだまだ元気だ。

田原さんは、前にも「遺書」と名付けた番組をやっていた。その第2弾だ。「遺書は何度書いてもいいからね」と田原さん。じゃ、昔、撮った60本を全部放送してほしい。「解説」が間に合わなかったら、そのまま、60本をセットにして売ったらいい。どんなに高くても私は買いたい。売れますよ、と提言した。

『学生右翼』をめぐる話については、余り書いちゃダメだろうが、予告編的に少し紹介すると、森田必勝氏のことを中心に話した。

又、当時の学生右翼のひたむきさについて話をした。毎日、ビラを撒き、立て看を出し、学生に訴え、全共闘と闘った。その中でも、息抜きもあったし、女子学生に恋することもあった。

松浦芳子さんは、森田必勝氏の失恋について書いていた。そんなこともあった。それに、私は森田氏と一緒に、ダンパンに行った。ダンスパーティだ。

桃江メロンさん(左)と松島利行さん(6/3)
桃江メロンさん(左)と松島利行さん(6/3)

当時は、各サークルが資金稼ぎのために、よくダンスパーティをやっていた。ともかく、人が集まれば出来る。バンドなんて、学生がやってたし、「女の子と手をつなげる」と、それだけで、男はいくらでも集まる。その時の話を松浦さんも書いていた。今の右翼青年には信じられないだろう。「森田烈士」がダンスパーティに行ったなんて…。

大学の学園祭でもダンパンはよくやった。又、プリンスホテルを借りてやったこともある。森田氏は、黒のダブルのスーツを着て現れ、「決めてみました」と言う。でも、テレて、なかなか踊らない。終わっちゃうじゃないかと皆に引っ張り出され、隅の方で踊っていたという。

〈終わると、頭をかきかき、またまた照れなが私達の方に歩いてくる。その仕草が、なんともかわいい。あの必勝が、自衛隊で先生と一緒に切腹したなど、とても信じられない〉
石高健次さん(中央)木村三浩氏と(5/24)
石高健次さん(中央)木村三浩氏と(5/24)

又、森田氏の「失恋」についても書いている。東京家政学院のある女子大生に恋をした。でもある時、市ヶ谷で、目撃してしまった。その女性が他の早大生と一緒に歩いていたのを。

目撃といっても、その程度のことだ。「ああ、俺の恋は終わった」と森田氏は思った。それを聞いた仲間達が、励ました。いや、からかった。

〈後日、それを知った友人達は、替え歌を作って必勝をからかった。ひどい友人達だ。必勝が歩いてくると、皆で合唱する。
 『森田、T子に、ほかされてー、とぼとぼ歩く、市ヶ谷の土手、ブルーブルーブルーシャトー』
 当時流行っていた、“ブルーシャトー”の替え歌である。必勝は、口をとがらせて、ふくれていた〉
阿佐ヶ谷ロフトで「ザ・コーブ」の討論会(6/6)
阿佐ヶ谷ロフトで「ザ・コーブ」の討論会(6/6)

私も歌ったかもしれない。すみませんでした。「ほかされて」は、「すてられて」と歌われたこともある。二説ある。でも、付き合ってたのに捨てられたのではない。ただの淡い初恋だ。そんなこと、T子は、知らなかったろう。

でも、同級生の芳子さんは言ったはずだ。その後、T子さんはどうなったか。市ヶ谷の土手を歩いていた学生と結婚したわけではない。セレブなお医者さまと結婚し、今も幸せに生活しているという話だ。いつか、取材してみたい。

私も、森田必勝伝を書いてみたいな。断片的には書いているが、まとめて、書いたのはない。あの時代を語ることは、今を考え、〈これからの日本〉を語ることでもある。そんな気がする。

【だいありー】
吉岡逸夫『白人はイルカを食べてもOKで、日本人はNGの理由』
吉岡逸夫『白人はイルカを食べてもOKで、日本人はNGの理由』
  1. 6月6日(月)、夕方まで家に閉じこもって原稿を書いていた。6時、阿佐ヶ谷ロフトに行く。打ち合わせのあと、7時半、開始。今日のテーマは、〈やさしい左翼のための『ザ・コーブ』の嘘。全部教えます〉。出演は、吉岡逸夫さん、しまだやすゆきさん、綿井健陽さん、松林要樹さん、坂野正人さん。そして私だ。
     吉岡さんは最近、本を出した。『白人はイルカを食べてもOKで、日本人はNGの本当の理由』(講談社+α新書)。
     イルカ漁を支持し、イルカを食って何故、悪いのかと言う、その立場から、映画「ザ・コーブ」には反対する。ヤラセシーンも多いし。とても見せられない映画だという。
     「鈴木邦男などはこの映画に洗脳されている」と本に書いていた。でも、私を洗脳するほどの映画なら、それは凄いんじゃないか。と思うけど。そんな話をした。
     ロフトで、「ザ・コーブ」をめぐる討論会をしたことがある。「創」主催で。その時、ネットを通じて、吉岡さんは出演した。だから、直接、会うのは初めてだ。そう思って、「初めまして」と言ったら、「中野ゼロホールで会って話したじゃないですか」と言われた。すみません。
     さらに、じーっと考えていて、「10年前にも会ってます」。エッ?どこで。「佐川一政さんの主催する焼肉パーティで」。あっ、そうか。すっかり忘れてました。すみません。
     この日は、話が弾んで、11半頃までやった。会場から質問があった。「他に食べるものがなくなったら、吉岡さんは愛犬を食べますか?」。凄い質問だ。吉岡さんは、「報道犬」と名付けた犬を飼っている。この日着ていたTシャツにも、その犬がプリントされている。時々、飛び出してくるかと思ったら、それはない。ど根性ガエルとは違う。ところで「究極の選択」を迫られて、吉岡さん、キッパリ、「その時は、犬を食べます」。
     しかしなー。家族の一員だろうよ。それに、世界中に、他に食べ物がないのなら、犬を食べたくらいで、生き延びられない。その時は、仕方ない。愛犬と抱き合って2人で死んだらいいでしょう。と私は言いました。「フランダースの犬」のように美しい伝説として残り、名画になりますよ。あるいは、愛する犬のためなら、「イザとなったら俺を食ってお前が生きろ」と言いきかせたらいい。そのために、イラストを描いて、教えておくとか。
     そんな深い話もしたのですよ。でも、吉岡さんの本はよかったです。何よりも、バランス感覚がある。自分のこと、他の人のいろんな主張も紹介している。自分の都合のいいことだけでなく、「反対意見」も、キチンと紹介されていて、読んでいて、とても勉強になりました。
『飛松五男の熱血事件簿』
『飛松五男の熱血事件簿』
  1. 6月7日(火)。午前中、図書館。午後、取材で人と会う。夜、柔道。
  2. 6月8日(水)昼、高田馬場で打ち合わせ。3時、文化放送。「今日のニュース」は、丸岡修さんの話をした。元日本赤軍幹部で、5月29日(日)に亡くなった人だ。
     中学時代は右翼少年だったのに、大学に入り、ベトナム戦争反対、パレスチナ支援をしている学生達に会い、気がついたら日本赤軍兵士になっていたという。
     アラブに飛び、いろんな作戦に参加した。最近は心臓病で危篤状態が続いていたが、外部の病院に移して手術させてくれという声も空しく、刑務所川は拒否。獄死してしまった。無念だ。
     彼の体験を、闘いを、自己批判を含めて、多くの人々に語ってもらいたかった。生きた世界史だ。歴史の証人だ。それを獄死させるなんて、「国家の損失」だ。そんな話をした。ラジオで取り上げてもらい、ありがたかった。だって、テレビの討論会だったら、ちょっと言ったら、すぐに潰されてしまう。「だって、犯罪者だろう!」「ハイジャックで人質になった人の気持ちを考えろ!」…と。それで、多分、私は何も喋れないだろう。ラジオだから、こうして、じっくりと喋ることもできる。「丸岡さんのことがよく分かりました」というリスナーの声もあり、嬉しかった。
     今日の「編集長見た!」は月刊「ムー」の三上丈晴編集長。「超新星ベテルギウス爆発2012」。そして「追悼サイババ」。サイババはインドでは国葬なんだそうな。とても偉い人だ。私も会いたかった。心酔する人がいて、「連れて行ってやるよ」と言われてたのに。残念だ。他に「驚異の磁石少年現る」。これなんかは楽しいよな。それと、「人魚は未確認動物・UMA(ユーマ)だった!」。これは興味深かった。
布川事件の杉山卓男さんご夫妻と、田城郁さん(6/5)
布川事件の杉山卓男さんご夫妻と、田城郁さん(6/5)
  1. 6月9日(木)昼、馬場で打ち合わせ。3時、河合塾コスモ。「現代文要約」。5時、基礎教養ゼミ。今回は私が選んだ本を読む。井上ひさしの『日本語教室』(新潮文庫)。井上さんは、昔は天皇制問題について、その発言が許せないと思い、私は脅迫電話をした。その後、会った時に謝罪した。それ以来、私の本は全て送っていた。「鈴木さんはもう右翼じゃないね。立ち位置がいいですね。今度、対談しましょう」と言っていた。ぜひお願いします。と言っていたのに。亡くなってしまった。
     この日は、井上さんの他に、月刊「創」の特集「原発報道の破綻」もテキストにして話し合った。終わって生徒たちと食事会。カレー屋に行った。
  2. 6月10日(金)、ソ連が崩壊し、新生ロシアが出来た日だ。それで、木村三浩氏と共に、ロシア大使館のパーティに行く予定だった。ところが、東日本大震災があったので、中止になった。仕事の打ち合わせで神田の出版社に行く。
  3. 6月11日(土)、反原発のデモに行く。「脱原発100万人アクション」。新宿から。
     「素人の乱」。2時から8時まで。他でも全国各地で行われた。「玄人の乱」というデモもあったそうな。6時から新宿アルタ前に集まる。凄い熱気だった。オモロイですね。楽しかった。でも、疲れました。
  4. 6月12日(日)、午後から、戦場体験放映保存の会の集会に行く。都議会議事堂1F。ポールライトで。久しぶりに皆さんと会いました。
【写真説明】
田原総一朗さんと(5/31)

①「田原総一朗の遺言」(テレビ東京)の収録で、田原さんと。5月31日(火)。「学生右翼=11.12羽田にいた=」(1967年)を見ながら、私が「解説」をし、そのあと田原さん、水道橋博士と3人で。学生運動の話をしました。

水道橋博士と

②水道橋博士と。久しぶりでした。とても勉強家なんですよ。田原さんも誉めてました。

森田必勝『わが思想と行動』

③森田必勝氏の遺稿集『わが思想と行動』(日新報道)

松浦芳子『今よみがえる三島由紀夫』

④松浦芳子さんの『今よみがえる三島由紀夫』(高木書店)。三島と共に、森田必勝氏の楽しいエピソードも沢山、紹介されてます。

三上寛さんと

⑤三上寛さんと。5月31 日に会いました。私のあとの収録だそうです。ギターを持って来てました。

PANTAさんと(イラクで2003年)

⑥PANTAさんと。2003年2月に、イラクに行った時です。「フセイン美術館」で。イラクの帰り、アムステルダムに寄りました。

松岡正剛さんと(5/28)

⑦松岡正剛さんと。「連塾」の打ち上げパーティで。5月28日(土)。青山のスパイラルホールで。「鈴木さんの読書論はよかったね。もっともっと売れるべきですよ」と言ってました。「ぜひ、対談して、本の読み方を教えて下さい」とお願いしました。

村上満宏さん(中央)、安田好弘さんと(5/28)

⑧村上満宏弁護士、安田好弘弁護士と。
 5月28日(土)、「木曽川・長良川連続リンチ殺人事件・3少年の死刑を考える集会」で。早稲田奉仕園。

椎野礼仁さん、鈴木、高木尋士さん(6/2)

⑨6月2日(木)11:00より、喫茶店「ミヤマ」会議室で。「公安について」語る。左から椎野礼仁さん、鈴木、高木尋士さん。

桃江メロンさん(左)と松島利行さん(6/3)

⑩6月3日(金)午後7時から、代官山のイベント・カフェ「山羊に聞く?」。「映画『マイ・バック・ページ』の周辺。新聞記者と映画評論家の道」。元毎日新聞記者の松島利行さん(右)と、作家の桃江メロンさんのトーク。後半、私も加わって、話をしました。
 とても楽しかったです。

石高健次さん(中央)木村三浩氏と(5/24)

⑪5月24日(火)、一水会フォーラムで。講師は石高健次さん(中央。ジャーナリスト)で、「拉致問題進展せず。ひ弱な日本の内幕」。右は木村三浩氏。

阿佐ヶ谷ロフトで「ザ・コーブ」の討論会(6/6)

⑫6月6日(月)阿佐ヶ谷ロフト。〈やさしい左翼のための『ザ・コーブ』の嘘。全部教えます〉。左から、しまだやすゆきさん、綿井健陽さん、鈴木、吉岡逸夫さん。

吉岡逸夫『白人はイルカを食べてもOKで、日本人はNGの理由』

⑬吉岡逸夫さんの『白人はイルカを食べてもOKで、日本人はNGの本当の理由』(講談社+α新書)。とてもいい本です。教えられます。

『飛松五男の熱血事件簿』

⑭『飛松五男の熱血事件簿』(鹿砦社)。凄い本です。一気に読みました。現場第一主義、事実至上主義の元刑事だけが語れる事件分析と解決。および被害者対策。

布川事件の杉山卓男さんご夫妻と、田城郁さん(6/5)

⑮6月5日(日)JR総連第27回定期大会の懇親会で。ホテル・イースト21東京。布川事件の杉山卓男さんご夫妻と。田城郁さん(右)。

【お知らせ】
  1. 月刊『創』(7月号)が発売中です。特集「原発報道の破綻」は読み応えがあります。私の連載では、「デモの自立」を書いてます。
  2. 月刊『紙の爆弾』(7月号)も原発特集で、「原発事故報道でわかったマスコミ買収の手法」「『原発奴隷』の歴史」が特集されてます。私は大浦信行さん(映画監督)と対談しました。見沢知廉氏を描いた『天皇ごっこ・たった一人の革命』が完成したので、その話を聞きました。
  3. 6月20日(月)一水会フォーラム。午後7時。ホテルサンルート高田馬場。講師、伴英幸先生(原子力資料情報室共同代表)。演題「原子力発電と新エネルギーを考える」。
  4. 6月24日(金)、夜、ジュンク堂新宿店で雨宮処凛さんのトーク&サイン会があります。『ドキュメント 雨宮革命』(創出版)の発売記念です。そこに私も附録で出ます。創出版から、『続・言論の覚悟』が出ますので…。
  5. 6月28日(火)、大阪市淀川区の「第七芸術劇場」。午後8時40分から、「ベオグラード1999」の上映。その後、10時から40分間、金子遊監督と私のトークがあります。なお、映画「ベオグラード1999」は、6月25日(土)から7月10日(金)まで上映です。
  6. 7月6日(水)午後7時半から、阿佐ヶ谷ロフト。「創」プレゼンツのトークイベントで、私も出ます。
  7. 7月10日(日)→※(日程変更)9月2日(金)7時、新宿ネイキッドロフト。大河漫画「柔侠伝」で有名なバロン吉元さん。元連合赤軍兵士の植垣康博さん。そして私で、〈連合赤軍を考える〉バトルトークです。
     「柔侠伝」は親子三代の柔道家の物語で、その中に戦争、砂川闘争、安保闘争などがからみ、政治、暴力、左翼、右翼が出てきます。70年代、左右を超え、多くの人々の圧倒的支持を得た映画です。植垣さんも、夢中になって読んだといいますし、静岡のスナック「バロン」の名前は、バロン吉元さんにちなんで付けてます。連合赤軍と漫画と革命について語ります。お楽しみに。
  8. 7月17日(日)午後2時、鈴木邦男ゼミin西宮。「甲山事件」の冤罪被害者の方と話します。
  9. 7月25日(月)「和歌山カレー事件」を考える人々の集い。エル大阪6階大会議室(地下鉄谷町線、京阪天満橋駅下車)。18時20分開場。神田香織さん(講談師)と私の対談。弁護団報告などがあります。神田さんの新作講談「和歌山カレー事件」もあります。参加費800円。
  10. 8月7日(日)12時より、阿佐ヶ谷ロフト。「鈴木邦男生誕100年祭」トークイベント(その2)。
  11. 9月9日(金)〜11日(日)。劇団再生による、見沢知廉七回忌追悼公演があります。「天皇ごっこ『蒼白の馬上』」です。小田急線千歳船橋駅前の「APOCシアター」です。11日(日)の14時からは特別トークがあります。大浦信行(映画監督)、山平重樹(作家)、高木尋士(劇団再生代表)、鈴木邦男による、「作品としての見沢知廉」です。