2012/04/30 鈴木邦男

革命とユートピアを考えた
=北朝鮮レポート②=

①ピョンヤンで読んだ『1Q84』

アントニオ猪木さんと(ピョンヤンで) アントニオ猪木さんと(ピョンヤンで)

村上春樹の『1Q84』の文庫本が出たので買いました。Book1の前編、後編です。革命とテロリズムの話なんですね。全く知りませんでした。

オウムや山岸会や連合赤軍や、いろんな運動を連想させます。ユートピアを目指して決起し、暴走し、自滅する集団のことが書かれています。凄い小説だったんだな、と思いました。

この小説を飛行機の中で読んでいたんですよ、私は。ピョンヤンに向かう飛行機の中で。そして、ピョンヤンのホテルでも夜、読んでました。

さらに、小林哲夫の『高校紛争1969—1970=闘争の歴史と証言』(中公新書)を読んでいました。こんなにも激しい高校闘争があったんですね。知りませんでした。

池口恵観さん、鈴木、南野元法相 池口恵観さん、鈴木、南野元法相

なんせ、都立青山高校では、生徒が高校に立て籠もり、屋上から、250人の機動隊に向けて火炎瓶を投げて闘い、逮捕された。凄いですね。

昔の高校生は偉かった。優秀だった。戦闘的だったと思いました。

それに、大泉康雄の『あさま山荘銃撃戦の深層』(上・下 講談社文庫)を読みました。日本の学生が、人民が激しく闘った時代です。日本人が革命を夢み、その最後の闘いをやっていた時代です。

そんな革命を夢見る本を、ピョンヤンのホテルで読んでました。こういう本を読むには、一番ふさわしい環境だったと思います。

そしてピョンヤンでは、毎日が『不思議の国のアリス』状態でした。毎日が驚きの連続です。

軍事パレードを見たなんて、生まれて初めてです。マスゲームも初めてです。これだけ人間が機能的に、幾何学模様的に動けるのかと、ただただ驚きました。

金丸信吾さんと 金丸信吾さんと

女性兵士も含めて、体型も背も、そして兵器も見事に統一され、整然と行進します。

アリスは、そこに「トランプの兵隊」を見ますが私も、人間を超えた、統一された軍隊を見ました。

銅像の除幕式や、板門店、ビル建設ラッシュ、世界一の花火大会…と。毎日が驚きの連続でした。

又、今回は池口恵観さんの団だったので、お寺を回りました。北朝鮮にはお寺が70もあるそうです。全く知りませんでした。

1千年も続いているお寺も見ましたし、朝鮮仏教徒連盟の人たちとも会い、語り合いました。恵観さんは、チュチェ思想世界大会にも出席しています。

そこで、「真言密教とチュチェ思想」という講演もしています。その発想に度肝を抜かれました。これはぜひ、本にまとめたらいいでしょう。

②アートの街。思想の街でした

産院を見学しました 産院を見学しました

実は、ピョンヤンはワンダーランドでした。そして、「アートの街」でした、ピョンヤンは。

闘いのモニュメントにしろ、高層ビルにしろ、短期間で、壮大なものを作り上げます。その技術は、世界からも求められて、指導に行っています。

花火大会も、全てはコンピューターで計算され、打ち上げられ、20万発の花火と、巨大な噴水、巨大なレーザー、そして音楽がミックスし、革命的な世界を現出させます。思想的な花火です。

チュチェ(主体)思想塔のテッペンから、四方に(まるでミサイルのように)花火が発射されます。

一体、どうやるのか分かりません。凄い技術です。

又、世界中から、外国人が来ています。アジア、南米、アフリカは、分かります。かつて、北朝鮮に助けてもらった国もあります。

又、世界中のゲリラ、革命家が、ピョンヤンに集まり、ここで軍事訓練を受け、そして、祖国に帰って革命をやりました。

鈴木、マエキタミヤコさん、津田大介さん、山本コータローさん 鈴木、マエキタミヤコさん、津田大介さん、山本コータローさん

1960年代、70年代は、ピョンヤンは、そんな人々を受け容れる国際都市だったのです。昔々の、中国の長安のようです。世界中の人々が集まっていました。

1970年3月31日に「よど号」をハイジャックして行った赤軍派の9名も、そんな夢を抱き、当時の革命のユートピア・北朝鮮に渡ったのです。

そこで半年間、軍事訓練を受け、秋には日本に凱旋帰国し、革命を起こす。そんなことを本気で考えていたのです。妄想だと笑うのは簡単です。

しかし、そんな夢を見ることが出来た時代だったのです。そんな国もあったのです。

今回、世界中から多くの人たちが来てましたし、かつて、ピョンヤンで軍事訓練を受け、祖国に帰り、革命を成功させた国もあります。

1970年に、北朝鮮に来た「よど号」グループは、いろんな集会や大会に出て、大歓迎されました。北朝鮮を慕って、来たのです。

マエキタさん、加藤登紀子さん、鈴木 マエキタさん、加藤登紀子さん、鈴木

不自由な、抑圧された日本を飛び出して、革命の国、自由の国、人民の国に「亡命」してきた人々です。何て勇気のある人々なのかと、向こうの人々は思います。

キム・イルソン広場で若い青年男女と踊った時も、又、街を歩いている時も、「あの亡命してきた日本の革命家か」と声を掛けられます。

又、当時、ソ連が健在でしたから、ソ連経由で東欧に行ったり、リビアの革命家たちの世界大会に出たりしました。結構、自由に世界を歩いていたのです。

その時、「亡命者用のパスポート」を作ってくれたそうです。犯罪者ではありません。立派な、輝ける「亡命者」なのです。

③「よど号」グループに三島の映画を渡した

植草一秀さんと 植草一秀さんと

でも、日本にだけは行けません。又、軍事訓練も受けさせてくれません。

南米や、アフリカの国のゲリラのように、軍事訓練を受けたい。そして、日本に再上陸して革命をやりたいと、訴えましたが、ダメでした。

アフリカや南米の国々は、ゲリラや革命家を受け入れる「受け皿」がある。ところが日本には全くない。そう言います。

北朝鮮の上の人間の方が、はっきりと日本の現状を見ています。

半年位、軍事訓練を受け、そして日本に帰って闘う。多分、瞬時にして、自滅したでしょう。

そして、「北朝鮮が日本人を使って戦争を仕掛けた」と大問題になったでしょう。

日米安保に基づき、米軍が反撃するかもしれません。そんなことは北としては避けたのでしょう。

いや、そんな革命戦争の萌芽になるのなら、むしろ帰国を許可したかもしれません。そんなことにさえならない。そう思ったのでしょう。

北朝鮮に行って2年後、日本の新聞を見せられます。連合赤軍事件です。「ほら見ろ、君らの国では仲間たちが殺し合いをしている。革命の受け皿は全くない」と。これが決定的だったようです。

仙波敏郎さんと 仙波敏郎さんと

あるいは、その前に、日本に再上陸していたら。あるいは、本当に半年間、軍事訓練を受け、日本で決起していたら…。三島事件に間に合ったことでしょう。

勿論、つながりはありません。でも、期を同じくして、右と左から、決起するのです。面白い展開になったでしょう。

そんなことを私は考えました。夢想しました。「よど号」グループに会ったのは、4月12日(木)です。

その時、若松孝二監督から預かったDVDを手渡しました。「11.25自決の日=三島由紀夫と若者たち」です。

この映画では、「よど号事件に衝撃を受けたことも、よく描かれています。「よど号」事件の報を聞いて、三島は「先を越された!」と叫びます。そして、「あの日本刀による決起がいい」と言います。これは、楯の会の人に聞いた、本当の話です。

そのDVDを渡し、あとで感想を聞かせて下さい、と言いました。

④ロフトから北朝鮮に電話した

北朝鮮に電話しました 北朝鮮に電話しました

そして、村上春樹の『1Q84』を読んだ?と聞いたら、驚いたことに皆、読んでるんですね。

若林、安部さんは、「ここは我々の気持ちと似ている」と思うところが随所にありました、と言う。

ユートピアを求め決起する。そんな過程が似てるのかもしれません。

又、彼らと同じ赤軍派の仲間たちが、それも、日本に残った仲間たちが連合赤軍に加わり、山に登り、そこで一人一人が立派な革命家になろうとして、反省し、相互批判し、そこに暴力的な批判が入り、査問、総括の果てに、仲間殺しになります。

人間の完全な解放を目指しながら、同志を殺すのです。『1Q84』の世界は他人事ではありません。これは俺たちのことだ、と思う描写も沢山あったようです。グサリと胸を突かれたところも多かったはずです。

挨拶する徐裕行さん 挨拶する徐裕行さん

運動体験の浅い私ですが、そんな私でも、あっ、これは当時の自分だ。と思ったとこがありました。『1Q84』を読むのには最も最適の場所で読んだわけです。

ちょっと話が飛びます。帰ってきて、4月21日(土)にロフトで若松監督のトークがあり、三島映画の話がありました。そこに出て、「よど号」の話をしました。

そこから、「よど号」に国際電話をかけて、「11.25自決の日=三島由紀夫と若者たち」の感想を聞きました。

その前には、徐裕行さん、森達也さんと、ある場所で会ってました。

徐さんはオウムのサリン事件の直後、オウム最高幹部の村井さんを刺殺し、12年間刑務所に入り、出てきた人です。

私は何度も会い、雑誌で対談しています。

森さんは、オウムのことを調べ、取材し、映画「A」「A2」を撮ってます。「ぜひ、徐さんを紹介してくれ」というので、21日、紹介したのです。

ロフトプラスワンで(4/21) ロフトプラスワンで(4/21)

さらに、元オウム幹部で、元アーレフ代表の野田成人さんにも来てもらい、会わせました。もの凄いメンバーです。本当に、濃い人々です。

その時の話は、ぜひ、どこかに載せるべきですよね。

その時に、『1Q84』のモデルは野田さんですよね、と言う人がいました。野田さんは読んでなくて、エッ?と驚いてました。

『1Q84』には、不思議体験を子供の時に持った人たちが出てきます。子供の時、山岸会のようなところにいた人。子供の時、NHK集金人の父に連れられて集金に付いていった子供。その方が父親は、集金しやすかったんでしょう。

又、多分、「エホバの証人」をイメージしているのでしょうか、子供を連れたお母さんたちが、宗教の勧誘に一軒一軒回る、そんな体験を持った人々が出てきます。

⑤「インター」を歌って、涙が出た

鈴木宗男さんを囲んで(文化放送で) 鈴木宗男さんを囲んで(文化放送で)

元オウム幹部の野田成人さんも、そんな体験を持つ子供でした。「きっと野田さんのことを聞いて書いたんですよ」と言う人もいました。不思議な話です。野田さんも、徐さんも、じゃ読んでみよう、と言ってました。

私は、ピョンヤンの羊角島(ヤンガクトウ)ホテルに泊まって、そこの部屋で読んでました。

でも、ホテルはやたらと暗いのです。ただ、風呂場(トイレも一緒)だけは明るい。髭剃りや女性の化粧の時、暗くては困るからでしょう。

だから、夜中、フト、目が覚めた時などは、風呂場のへりに腰掛けて、『1Q84』を読んでました。又、高校闘争や、あさま山荘の本を読んでました。

夜、エレベーターを降りて帰る時、エレベーターホールの隣にソファーがありますが、そこに座って本を読んでる人も、よくいました。部屋が暗いから、そこで読んでるんです。

きっと、『1Q84』や連合赤軍の本でしょう。きっと、全共闘世代の人でしょう。そんな本を読みたくなる国でした。

毎日、国際大会があり、世界中から来た人々が報告します。そして突然、オーケストラが下からせり上がって、大音響でインターナショナルを流します。

会場にいる1万人以上の人々が、一緒に歌います。私も立ち上がって歌いました。何故か、感動し、涙が流れました。

いかん、オレは左翼になったのか、と思いました。洗脳というのとは違います。

そうだ、学生時代は毎日のように、この歌が流れていた。そして全共闘と殴り合いをしていた。そんな私の〈青春〉を思い出して、涙が流れたのでしょう。(今とは違い)闘いに明け暮れていた、凛々しい自分の若い頃を思い出して、涙したのです。

又、いろんなパーティがあります。そして興が乗ると、あちこちで、インターやワルシャワ労働歌を歌うんですね、白人たちが。

大国アメリカと唯一闘っている北朝鮮よ、がんばれ!という気持ちなんでしょう。

又、拙い英語で話してみると、ソ連が崩壊し、東欧はなくなった。中国も、もう資本主義国だ。残ったのは共和国(北朝鮮)だ。と言います。

そんなに期待してるのか。彼らは、ヨーロッパの「左翼」なんでしょう。今でも社会主義の夢を持っているのでしょう。又、チュチェ思想を信じている白人たちもいます。

「お前はマルキストか?」と聞かれました。そんな質問は日本では絶対にありません。「ノー」と言いました。そして、「オラはアナキストだ。スミダ」と答えました。

『竹中労』を書いてるんだから、嘘じゃなかとスミダ。ここで終わるスミダ。

【だいありー】

TBS「ニュースバード」で TBS「ニュースバード」で
  1. 4月23日(月)午前中、原稿。午後1時半、TBSテレビに行く。CS「ニュースバード」に出る。連合赤軍40年特集番組で、「連合赤軍化する現代日本」。植垣康博さんと私。凄い企画をするもんだ。
    2週連続の大型企画だ。第1回目は4月9日(月)に放送。佐々淳行さん(当時警察庁監察官)と上原勉さん(当時警視庁機動隊中隊長)が出て、警備側から見た「連合赤軍事件」を語る。
     そして、4月23日(月)2時半から運動家の側から見た連合赤軍をやる。元連合赤軍兵士の植垣康博さん。そして私が出る。当時のビデオを流し、そして植垣さんと話をする。かなり濃い話が出来たと思います。1時間ほどだった。
     終わって、近くで飲む。静岡の店で仕事があるから、と植垣さん。「少し遅れたらいいでしょう」と強引に誘った。ところが、ビールを飲んだら、私はすぐ眠り込んでしまったらしい。植垣さんに、「誘っておきながら、何てこった!」と糾弾・査問された。
     ハッと我に返った。ここはピョンヤンか!と思った。みやま荘で夜中、目覚めても、瞬間そう思っちゃう。疲れてるんだよね。すんませんでした。スミダ。と自己批判しました。家に帰って2時間寝て、それから仕事。やたらと原稿がたまっていて、書き切れないよ。
佐高信さんと対談しました。仙台で 佐高信さんと対談しました。仙台で
  1. 4月24日(火)朝まで原稿を書き、午前中、打ち合わせ。3時半の新幹線で仙台へ。青森まで行く「はやて」に初めて乗る。6時に、会場のハーネス仙台に行く。佐高信さんと私の対談です。
     「佐高信政治塾」というのを毎月やってるんですね。主催は宮城県の社民党です。私は仙台出身ですが、仙台で講演するのは初めてです。だから嬉しかったです。
     この日のテーマは、「右翼と左翼の交差点」。2人は、交差し、さらに逆転したのかもしれません。北朝鮮から1週間前に帰ってきたので、その話が多かったですね。うちの兄貴も聞きに来てくれました。
     会場は大きな部屋ですが満員でした。150人が集まったといいます。
     終わって、サイン会。私の本も随分ありました。随分とサインしました。佐高さんとの共著『左翼・右翼がわかる!』(金曜日)はかなり売れていて、増刷したと言ってました。嬉しいですね。
佐高さん、鈴木、兄貴です 佐高さん、鈴木、兄貴です

終わって近くの店で打ち上げ。兄貴も一緒に行き、佐高さんや主催者たちと大いに議論しておりました。この日は、近くのホテルに泊まりました。原稿のゲラを何件か、ホテルに送ってもらい、校正しました。

  1. 4月25日(水)朝7時に起きて、帰京。仙台名物・ずんだもちを買いました。一度、家に帰って、原稿を書く。
     午後3時、文化放送。この日は原発再稼働の話をする。今日の特集はこれだ。「橋下大阪市長の提言が原発再稼働問題に与える影響」。橋下大阪市長は頑張っている。「でも橋下はTPP賛成だし、君が代を強制している。だから嫌いだ」という人もいる。
     「橋下は脱原発だが、それ以外は全てダメだ」「でも、脱原発では一番発言力がある」「困った」という論議が反原発の集会ではよく出る。
     しかし、「橋下が一番力がある。この力を無視できない。他は問題があるが、この際、悪魔とでも手を結ぶべきだ」という声が多いのだ。そんな話をした。
     「編集長は見た!」は「クーリエ・ジャポン」の編集長・富倉由樹夫さん。特集は、「あの有名企業で働いてみたら」。フェイスブックと、フランスの原子力グループ・アレバ。興味深い話だった。
     それと、〈「ピサの斜塔」が他人事ではない。インド・タージマハルの危うき未来〉。昔、行ったことがあるが、とてもきれいなとこだ。それが、工場や農園のため、川から大量の水が汲み上げられ、水位低下を招き、地盤が危うくなってるという。さらにはロシア「反同性愛条例」の問題点などについて話し合う。
     そのあと、Wコロンの謎かけ。Ust延長戦。普通は6時半頃までやるのだが、「今日は、鈴木さんが書店でトークがありますので、6時で終わります」とUstを短縮してくれた。申し訳ありません。
宮台真司さんと対談しました 宮台真司さんと対談しました

それから車で池袋のジュンク堂へ。7時から打ち合わせ。7時半からトーク。

宮台真司さんは『きみがモテれば社会は変わる=宮台教授の(内発性)白熱教室』(イーストプレス)を出した。「よりみちパン!セ」シリーズの最新刊だ。私も、この1月に、このシリーズから『増補・失敗の愛国心』を出した。この2冊をテーマにしながら、白熱の対談をしました。

超満員だった。

そのあと、打ち上げで、近くの居酒屋へ。私は10時半に中座して、ホテルニューオータニへ。この日、「恵観塾」をやっている。北朝鮮に私を連れて行ってくれた人たちが集まっている。北朝鮮の報告会は聞けなかったが、二次会に合流できた。夜中の1時頃まで話をして、車で帰る。

それから3時間寝て、原稿を書いたり、学校の予習をしたり…。

ジュンク堂の会場です ジュンク堂の会場です
  1. 4月26日(木)朝、ちょっと寝ただけで、ラジオの収録に向かう。12時から1時まで。FM東京系のラジオ局らしい。全国放送だが、FM東京では聞けないという。「一番近いのはFM群馬です。5月6日(日)の朝5時から放送ですから、群馬に行って聞いて下さい」と言われた。
     他にも、いろんなとこのFM局で聞けるそうです。ただし、東京だけは聞けない。「ザ・ニュース・ペーパーの世界を笑え!」という番組。又兵衛さんはじめ、ニュース・ペーパーの4人が出ていて、私がゲスト。北朝鮮の話が中心でしたね。
     それと、「昔は暴れていたのに、どうして今はもの分かりがよくなったんですか!」「いい質問ですね。それはニュース・ペーパーを見たからです。そこで、自分を客観視できるようになりました。人生に必要なことは全てニュース・ペーパーから学びました」と言いました。
「ザ・ニュース・ペーパー」の皆さんと 「ザ・ニュース・ペーパー」の皆さんと

又、政治運動と笑い、笑いの効用について、つい偉そうに喋ってしまったんです。スミマセンでしたスミダ。

そうだ。ここで「小沢無罪」を聞きました。よかったね。それよりも、こんな政治力のある人間は、もっともっと国のために使うべきだ。世界中のリーダーは皆、したたかだ。彼らと闘わせろよ。と言いました。

終わって、河合塾コスモへ。3時から現代文要約。5時から読書ゼミ。今週は、勢古浩爾『人に認められなくてもいい=不安な時代の承認論』(PHP新書)を読みました。皆で、読んで、考えました。

それから生徒と食事会なんですが、「用事があるので」と言って、私だけ欠席。全日空ホテル(ANAインターナショナルだっけ?)に行きました。「加藤紘一さんを励ます会」。もう終わり近くだった。木村三浩氏、佐高信さんは帰るとこでした。加藤紘一さんに北朝鮮の報告をしました。「加藤さんも、ぜひ行って下さいよ」と直訴しました。又、小沢無罪後の民主党はどうなるかをじっくりと聞きました。

そうだ。この日の朝刊に出てましたが、東郷健さんが亡くなったそうです。79才だという。同性愛者や障害者への差別撤廃を訴えていた。又、天皇制反対を言い、右翼とも衝突していた。私たちも、仲良くした時もあるし、喧嘩になった時もあった。いろんな事があった。ご冥福をお祈りします。

  1. 4月27日(金)昨日も、ちょっと寝て、夜中から仕事をしていた。北朝鮮から帰ってからの方が忙しい。
     昼、取材で記者に会う。
     4時、中沢新一さんと対談。緑の革命と新しい国民戦線について話す。
  2. 4月28日(土)午前中、原稿。それから取材。夜、雑誌の対談。
  3. 4月29日(日)午前中、原稿。昼、取材。時間がちょっとあったので、「コナン」を見る。
     それから、6時から村上さんの送別会に出る。前に月刊「創」にいた人だ。お世話になった。お父さんは講道館でよく会う。柔道4段だそうな。村上さんもアマレスをやってたんだ。最強の親子だ。柔道もやったらいいのに。「創」を辞めて、他の出版社に行ったが、今度、遠いところに引っ越すようだ。北朝鮮ではない。国内だ。九州だったかな。元気で、頑張って下さい。昔、「創」にいた人たちも駆けつけて、激励しました。

【写真説明】

アントニオ猪木さんと(ピョンヤンで)

①アントニオ猪木さんと。ピョンヤンで会いました。4月13日(金)です。金日成主席・金正日総書記の銅像の除幕式のあとです。献花をして帰るところです。ホテルも一緒でしたし、この後も何回か会いました。対北朝鮮外交では力のある人ですので、頑張ってほしいです。

池口恵観さん、鈴木、南野元法相

②左は、我々の団長の池口恵観さん。恵観さんのおかげで、「歴史の現場」に立つことが出来ました。ありがとうございました。右は元法相の南野(のうの)知恵子さん。お世話になりました。

③金丸信吾さんと。日朝交渉には力を尽くした金丸信さんの息子さんです。招待されてました。

産院を見学しました

④南野さんが、「ぜひ、ピョンヤンの産院を見たい」と希望を出したら、実現しました。全員、白衣に着替えて、見学しました。

鈴木、マエキタミヤコさん、津田大介さん、山本コータローさん

⑤北朝鮮から帰った翌日、4月18日(水)の夜、「グリーン・アクティブ」の会議がありました。左から鈴木。マエキタ・ミヤコさん。津田大介さん(著書『動員の革命』をもらいました。ありがとうございました)。山本コータローさん。(昔、テレビに一緒に出ました。そのことをちゃんと覚えてくれてました。そして「放射線測定器AIR COUNTER-S」をもらいました。ありがとうございました)。

マエキタさん、加藤登紀子さん、鈴木

⑥マエキタさんが掛けてたメガネを加藤登紀子さんが掛けてみました。「あら、似合うわよ」とマエキタさん。「じゃ、写真を撮ろう」となったわけです。

植草一秀さんと

⑦4月20日(金)午後7時から。文京シビックホール。「STOP!権力の暴走。国民大集会~小沢一郎政治裁判の不当判決は許せない」。1200人が集まりました。もの凄い熱気でした。
 その熱気が届いたのでしょう。4月26日(木)、小沢氏に無罪判決が出ました。この集会には私も賛同人になっていて、挨拶しました。植草一秀さんが基調報告をしました。久しぶりに会いました。今度、雑誌で対談しましょうよ、と言いました。

仙波敏郎さんと

⑧檀上で、私の横は仙波敏郎さんでした。裏金告発した元愛媛県警巡査部長です。勇気のある人です。『紙の爆弾』でも連載しています。今度、ゆっくり話を聞きたいと思います。

鈴木宗男さんを囲んで(文化放送で)

⑨北朝鮮から帰った翌日、3時半から文化放送に出ました。私はまだボーッとしています。特別ゲストは鈴木宗男さんで、元気一杯でした。私は、眠気も吹っ飛びました。両端は、寺ちゃんと貞包アナです。

TBS「ニュースバード」で

⑩4月23日(月)TBSテレビのCS「ニュースバード」に出ました。2時半から生放送。9時から再放送でした。「連合赤軍特集」の第2回目で、この日は、「連合赤軍化する現代日本」でした。
 中央が元連合赤軍兵士の植垣康博さん。左は、キャスターの松澤千晶さんです。

ロフトプラスワンで(4/21)

⑪4月21日(土)午後7時から、ロフトプラスワンで、若松孝二監督の「11.25自決の日=三島由紀夫と若者たち」。そして森達也監督の「3.11」。この2つの映画についてのトークが行われました。
 (左から)安岡卓治さん、綿井健陽さん、森達也さん、鈴木、若松孝二さん。

北朝鮮に電話しました

⑫ピョンヤンに国際電話をし、「よど号」グループの若林盛亮さんに「11.25自決の日」の感想を聞きました。

挨拶する徐裕行さん

⑬予告編、メイキングビデオの感想を語る徐裕行さん。後ろには、「11.25自決の日」のポスターがあります。

佐高信さんと対談しました。仙台で

⑭4月24日(火)6時半から、仙台のハーネス仙台で、佐高信さんと対談しました。テーマは「右翼と左翼の交差点」です。宮城県の社民党が主催してくれました。お世話になりました。
 会場は満員でした。北朝鮮報告もやりました。楽しかったです。

佐高さん、鈴木、兄貴です

⑮対談が終わって近くのお店で。私の兄貴も聞きに来てくれました。ありがたいです。(左から)佐高信さん、私、兄貴です。

宮台真司さんと対談しました

⑯4月25日(水)午後7時半から、池袋のジュンク堂で宮台真司さんと対談しました。とても内容の濃い話になりました。とても勉強になりました。

ジュンク堂の会場です

⑰満員です。皆、熱心に聞いていました。活発な質問も出ました。サイン会もやりました。ジュンク堂さん、お世話になりました。

「ザ・ニュース・ペーパー」の皆さんと

⑱4月26日(木)12時から、FM東京系のラジオで、「ザ・ニュース・ペーパーの世界を笑え」に出ました。5月6日(日)午前5時の放送です。

【お詫び】

先週、北朝鮮から帰ってきて、まだボーッとしているなかにHPを書き、あわててアップして、失敗してしまいました。「よど号」の方の名前を取り違えてしまいました。一番大事なことを間違えるなんて、本当に申し訳ありません。全ては未熟な私の責任です。本当にすみませんでした。自己批判します。

【お知らせ】

  1. 4月30日(月)、今日発売の週刊「アエラ」に原稿を書きました。小林哲夫『高校紛争』(中公新書)の書評です。
     そうです。ピョンヤンのホテルの風呂場で読んだ本です。熱い時代だった。熱い高校生たちがいたんだと感動しました。皆さんも、ぜひ読んで下さい。
     私は学生運動の話はかなり知ってるつもりでしたが、高校生の運動については全く無知だったんだと思いました。自己批判します。総括します。バシッ!(自分で自分を叩いて総括したのです)
    (追伸:すみません。もう一つ自己批判です。今日発売の「アエラ」は休みでした。連休のために。来週の月曜日(7日)発売ですね。連休だから、原稿の〆切だけは早かったようです。早トチリしてすみません)
  2. 安田浩一さんの『ネットと愛国=在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)を送ってもらいました。迫力のある本です。犬塚博英氏、木村三浩氏、針谷大輔氏、私などの発言も紹介されています。
     又、『文芸別冊。三島由紀夫』(河出書房新社)が送られてきました。「永久保存版」と銘打つ、貴重な本です。松本健一×安彦良和の対談。若松孝二と森達也の対談なども入っています。実に意欲的な本です。
  3. 5月6日(日)「ザ・ニュース・ペーパーの世界を笑え」FM東京系の地方局で放送です。午前5時から。私も出てます。又、この日は午後2時から、「脱原発杉並デモ」があるそうです。私も行ってみようと思ってます。
  4. 5月10日(木)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は若松孝二さんです。
  5. 5月12日(土)名古屋で講演会です。
  6. 5月13日(日)連合赤軍40年を考える集い。午後1時より、目黒区民会館。シンポジウムのゲストは。森達也さん、雨宮処凛さん、山本直樹さんなどです。私も出ます。
  7. 5月15日(火)岐阜の大夢祭。私も参加します。
  8. 5月16日(水)渋谷のアップリンクファクトリーで映画「ベオグラード1999」。「田中さんはラジオ体操をしない」上映。夜9時半から、この映画の監督と私のトークがあります。
  9. 5月26日(土)1時から、京都大学の寮で「笑いの内閣」の公演。そのあとのトークに私も出ます。
  10. 6月2日(土)午後2時。「マガ9学校」。新宿カタログハウスで。山本譲司さん(元衆議院議員。『獄窓記』著者)と私が対談します。
  1. 6月10日(日)午後2時より。西宮で鈴木邦男ゼミ。Caféインティライミ(阪神・西宮駅すぐ)。今回のゲストは、田原総一朗さんです。
    〈25年を迎えた朝日新聞阪神支局襲撃事件の真相と意味=今、言論の自由と暴力の問題を考える=〉
     お問い合わせ・お申し込みは、事務局へ。Tel 0798(49)5302へ。
  2. 6月15日(金)午後7時。ホテルサンルート高田馬場。一水会フォーラム。講師は辻井喬さん(詩人・作家)です。
  3. 6月20日(水)池袋ジュンク堂。7時半より、佐高信さんとトーク。3月からいろんな人を招いて、トーク「佐高信書店」が始まります。6月は私です。
  4. 8月4日(土)昼、阿佐ヶ谷ロフト。「大生誕祭」をやるそうです。私の。