2012/09/03 鈴木邦男

「めぐみさんは生きている」と、藤本さんが断言!

①緊急フォーラムは超満員でした

講演する藤本健二さん(8/28) 講演する藤本健二さん(8/28)

会場は超満員だった。椅子をいくら入れても足りない。立ってる人や、廊下で聞いてる人もいる。

何せ、「時の人」だ。ぜひ一目見てみたい。話を聞いてみたい。出来ることなら質問をしてみたい。皆、そう思って来たのだ。

「金正日総書記の専属料理人」だった藤本健二さんが、一水会フォーラムの講師で来てくれたのだ。8月28日(火)午後7時から、ホテルサンルート高田馬場だ。

一水会フォーラムは毎月1回やっている。8月は8日(水)に既に終わっている。航空評論家の小河正義さんを呼んで、「オスプレイは安全か?」と題して話してもらった。月に2回というのは例がない。今回は「緊急例会」だ。

それだけ、重要であり、どうしても聞いてみたかったのだ。藤本さんは9月になると又、訪朝する。だから、超多忙な中を、無理を言って、来てもらった。

午後7時キッカリに藤本さんは来てくれた。1時間20分ほど話してくれ、あとは質問を受ける。かなり厳しい質問も出たが、その全てに丁寧に答えていた。

そして午後9時には、待ってる車に乗り込んで去っていった。テレビの仕事がある。又、そこに行くまでは車の内で雑誌の取材だという。

会場は超満員でした 会場は超満員でした

「打ち上げにも出たいが、仕事が立て込んでいて」と藤本さん。当然だ。テレビ、週刊誌、新聞…と、あらゆるメディアから取材の申し込みがあり、応じている。

先週のHPにも書いたが、8月上旬、藤本さんが帰国してすぐに、木村三浩・一水会代表と私は会った。その時、詳しい話を聞き、一緒に写真も撮った。

ただ、「8月25日までは公表しないでほしい」と藤本さんに言われた。TBSテレビの独占放送があるし、それが終わってからにしてほしいという。「約束」は守り、8月27日(月)アップのこのHPで写真を出した。

8月22日(木)、23日(金)とTBSには特集に出まくりだった。特に「みのもんたの朝ズバ!」や中居正広の「金スマ」は凄かった。その後は、他の局にも出まくっていた。

②金正日総書記に最も信頼された男だ

藤本さん(中央)。左は有田芳生さん 藤本さん(中央)。左は有田芳生さん

凄い反響だった。これで日朝関係も変わる。拉致問題も動く。

だって、藤本さんは、金正恩第一書記の前で、横田めぐみさんの話をしたのだ。「日本では全ての人が横田めぐみさんが帰ることを願っています。この問題さえ解決すれば、日朝関係は急速に好転します」と言った。

第一書記は、じっと聞いていたという。誰も話を遮らない。マズイ事だと側近が止める。それがなく、全部、話せた。又、事前に、「このことを話したい」とメモを出した。それも止められなかった。

これは驚きだ。政府間レベルや事務レベルの会議では「拉致」の話は入れてもらっては困る。それがあるなら応じられないと、長い間、揉めてきたのだ。それなのに、北朝鮮のトップに、料理人が〈直訴〉したのだ。命懸けの行為だ。

こんなこと、今まで誰も出来なかった。やはり、この人は違う。首相や政治家にも、この覚悟があったら、日本は変わるのに。

先週も書いたが、藤本さんは金正日総書記に信頼されていた。「こいつは違う」「信用出来る」と思われていた。

しかし、普通の人では出来ない。総書記とジェットスキーの「真剣勝負」をやり、勝ってしまう。「真剣勝負だぞ!本気だぞ!」と言われても、普通なら、全力を出せない。勝ったら命はない、と思って、脅える。それなのに勝った。初めから、命を捨てている。

藤本さんを囲んで。本間さん、レーニンさんも 藤本さんを囲んで。本間さん、レーニンさんも

他にも、いろんな話を聞いた。総書記に対し、よくそんな〈勝負〉、〈選択〉が出来ると思う。

そんな態度を見せたのは藤本さんだけだ。金総書記だって、初めは戸惑ったはずだ。何だこいつは、と思ったはずだ。

でも、「こいつは違う」と思った。だから信用し、子供たちへの「遊び相手」にした。特に3男の正恩氏は、藤本さんを慕い、よく遊び、又、大きくなってから、いろいろ相談した。

「共和国はなぜ貧しいのか。どうしたら人々が豊かになれるのか」と。正恩氏は外国に留学しているし、外国をよく見ている。客観的に見れたのだ。

夜中に、藤本さんの部屋のドアを叩き、「タバコ!」と、ねだったという。「パパには内緒だぞ」と念を押して。いい話だ。そこまで信頼されていたのだ。

28日のフォーラムでは意外な話を沢山聞いた。

藤本さんは、金正恩第一書記に再会し、涙、涙だった。

横田めぐみさんの話をし、「ぜひ帰国させてほしい」と直訴した。フォーラムでは、さらに言っていた。「絶対に生きてます。めぐみさんの手を引いて、飛行機のタラップから降りてくる姿を夢見ます」と。

③帰国して3日後に我々は会った

坂本龍一さんに又会いました(8/24) 坂本龍一さんに又会いました(8/24)

金正恩第一書記と再会した後に、子供と会い、8月4日(土)に北京に着いた。本当なら、その日のうちに日本に着くはずだ。

ところが、大変なことに気がついた。ハッとした。大切な写真を忘れてきたのだ。金正恩第一書記と一緒の写真だ。それがなかったら、信用されない。少なくとも、「説得力」がない。

それで、向こうの人に持ってきてもらった。

しかし、翌5日(日)は飛行機はない。それで6日(月)に持ってきてもらい、7日(火)に日本に帰国した。

そして、(今、初めて明かすが)、その3日後、8月10日(金)の昼に、我々(木村氏と私)は、藤本さんに会った。赤坂で会った。

大きなスーツケースを持っていた。まだ家に帰ってないという。実は、会った時、誰か分からなかった。全くの素顔だったからだ。こういう人だったのか、と思った。この素顔なら、どこを歩いても誰も気づかない。

『ニッポンの嘘』の長谷川監督と(8/25) 『ニッポンの嘘』の長谷川監督と(8/25)

昼から、ビールを飲みながら、話を聞いた。その時、写真も撮った。

バンダナは持ってないというので、私の帽子を貸した。金曜日は「脱原発・官邸抗議デモ」に行く日で帽子を用意してたからだ。

その時、例の衝撃写真も見せてもらった。金正恩第一書記と抱き合っている写真だ。驚いた。それと同時に、この人はやっぱり〈本物だ〉と思った。

そして、8月28日(火)の一水会フォーラムの時、「北京で、写真を待っていた」という打ち明け話をした。確かに、これは待つ価値がある。

それに、3年前のことが頭をよぎったのだろう。藤本さんは、「北の後継者は3男だ」と発言し、本も出した。しかし、大方の世論、マスコミは、懐疑的だった。

「大体、格好が胡散臭い」「嘘だ」「本当に専属料理人だったのか?」「3男が後継者なんて、120%ありえない」…と。北朝鮮問題専門家、評論家たちは言っていた。

「北は儒教の国だ。長男をないがしろにして3男がトップに立つことなど、絶対にありえない」と言っていた。

『ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳』 『ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳』

藤本さんに反対する方が、説得力がある。しかし、私は、藤本さんが正しいのでは、と思った。実際、その通りになった。

しかし、あの時、藤本さんは随分と悔しい思いをしたことだろう。「写真さえあれば」「証拠があれば」と思った。だから今回、北京で待ってまでも、写真にこだわった。

これは成功した。この8枚の写真で、世界中がアッと驚いたのだ。日本はおろか、世界中の元首だって、こんなに親密に会えない。世界でたった1人だ。

北の最高指導者の胸に飛び込み、話したのだ。これで日朝関係も変わるだろう。拉致問題も動く。

一水会フォーラムには、マスコミの人だけでなく、「救う会」の人たちも来ていた。その人たちも、捨て身の藤本さんの行動には驚き、納得していた。

④ここまで言って大丈夫なのか?と思った

『かぞくのくに』の監督、ヤン・ヨンヒさん(中央)。左は烏賀陽さん。右は木村さん 『かぞくのくに』の監督、ヤン・ヨンヒさん(中央)。左は烏賀陽さん。右は木村さん

8月31日(金)の新聞を見たら、1面に大きく、「めぐみさん2001年に生存」と出ていた。藤本さんの情報も背中を押したのだろう。「再婚し男児出産」と出ていた。

今まで北朝鮮は、1994年4月に死亡した、と発表していた。これは嘘だった。初めは、北朝鮮側は「1993年3月に自殺」と発表した。

しかし、帰国した拉致被害者がめぐみさんを94年に目撃したことが明らかになると、時期を「94年4月」と訂正した。

そして、さらに、これも怪しくなった。藤本さんは、「めぐみさんは生きてると思います」と断言する。めぐみさんは精神を病んで病院に入院しており、その病院の中庭で自殺したと発表された。しかし、病院ならそんなことは出来ない。

中には「殺されたのではないか」と言う人もいるが、精神を病んでる人を殺すほど残忍な国家ではない、と藤本さんは言う。

一水会フォーラムで、このことを発表していた。マスコミの人も多い。

ヤン・ヨンヒ監督と ヤン・ヨンヒ監督と

でも、「テープは録らないでくれ」と言ってたのでオフレコかと思ったら、その後、テレビでもこのことを何度も言っていた。他の人が言ったら、私も信じない。

しかし、藤本さんが言うのだ。何らかの確証を持って発言しているのだろう。

だって、3年前、「後継者は3男だ」と断言し、その通りになった。

又、金正恩第一書記から招待されて、行って、抱き合って再会を喜んでいた。

それを全世界に公表されることを承知で、8枚の貴重な写真も渡した。

しかし、フォーラムでも、「ここまで喋っていいのか?」と思えるほど、突っ込んだ話をしていた。

藤本さんが前に書いた本も、全て、「本当だ」と実証された。又、ドッと出るだろう。さらに新しい本も準備しているようだ。

(左から)天木直人さん、鈴木、山本太郎さん、佐藤潤一さん(8/25) (左から)天木直人さん、鈴木、山本太郎さん、佐藤潤一さん(8/25)

前に出した本でも、「ここまで言っていいのか?」「ここまで内情をバラしていいのか?」と思うところも多かった。

でも、暴露しているが、底には愛情がある。金正日総書記への評価がある。そして、金正恩第一書記への信頼がある。

子供の時遊んだ正恩第一書記が、とても大きく、立派な指導者になった。そのもとで、新しい国づくりをしようと国民も慕っている。

だったら、この改革路線を日本も助けたらいい。そして、正恩氏は、「一つ一つ、仕事をかたずけようと思っている」と言う。

そのために藤本さんは、これからも命を賭けるだろう。期待したい。

【だいありー】

集会のあと、荒木浩さんたちと 集会のあと、荒木浩さんたちと
  1. 8月27日(月)朝5時に起きて、埼玉県に行く。仕事。2時間かかった。新幹線なら、名古屋についてるよ。(あっ、昨夜、名古屋から帰ったばかりだ)。ともかく埼玉は新幹線がないから、遠い。午前中、埼玉で仕事。
     午後から、池袋で取材。午後6時、衆議院第2議員会館B1F第5会議室。「死刑執行に抗議する。緊急院内集会」。滝実法相のもとで2名が死刑執行された。それに抗議する集まり。亀井静香さん(死刑廃止を推進する議員連盟会長)が抗議の演説。そして安田弁護士の挨拶。さらに、執行された2名の弁護士による報告、などがあった。150人ほどが集まり、立って聞く人もいた。
     終わって、時間のある人で、近くの店に行きました。「アーレフ」広報部長の荒木浩さんも来てました。「創」で中沢新一さんと私が対談したのを読んでくれて、よかった、と言っていた。「荒木さんとも、じっくり話をしましょうよ」と言いました。
死刑廃止を訴える亀井静香さん 死刑廃止を訴える亀井静香さん
  1. 8月28日(火)午前中、図書館。午後7時、一水会緊急フォーラム。ホテルサンルート高田馬場。北朝鮮を電撃訪問し、金正恩第一書記と対面し、「横田めぐみさん救出」を直訴してきた藤本健二さんが来てくれた。「私が北朝鮮を再訪朝した理由」。元「金正日総書記の専属料理人」です。
     帰国してからは、TBSを初め、マスコミの取材攻めにあってます。超多忙の中を来てくれました。超満員でした。国会議員の有田芳生さんや作家の本間龍さんも聞きに来てました。ここまで言っていいのかな、と思うほど突っ込んだ話をしてくれました。横田めぐみさんについても、「生きてます」と断言。その理由も話してくれました。
     ウーンと唸りました。3年前、「後継者は3男です」と断言したときと同じ衝撃を感じました。世界で最も北の内情を知る人間です。リアリティを感じました。
     9時に終わるとすぐに次の仕事先に。車が待っていて乗り込みました。超多忙な人です。そのあと、参加者は近くの居酒屋に行きました。
劇団「笑の内閣」の高間響さんと(8/26) 劇団「笑の内閣」の高間響さんと(8/26)
  1. 8月29日(水)午前中、原稿。午後3時、文化放送。朝、今日は、北朝鮮と藤本さんの話をテーマにしたいと連絡がありました。タイムリーです。だから、文化放送の本番で、「藤本さん、昨夜は本当にありがとうございました」と礼を言いました。直前に、今日はこのテーマでやると、藤本さんにメールしておいたからです。聞いていてくれたでしょう。
     今日のテーマは、ズバリ。

〈金正恩から最も信頼されている日本人・藤本健二〉でした。

藤本さんと大阪のテレビで初めて会った時からのことを話しました。この人は違う、本物だ、と思いました。命を賭けている。普通の人では、とても出来ません。

昨日のフォーラムの時も聞きました。別に学生運動をやったわけではない。信仰を持ってるわけでもない。では、どうして、イザという時に命を賭けられるのか。強くなれるのかと。

ウーンと藤本さんは考えてました。そして、「私がギャンブラーだからでしょう」。これには私も唸りました。番組では、昨日の話の内容、そして、北朝鮮の最新事情、拉致問題について、じっくりと話をしました。

「非実在少女のるてちゃん」の出演者と 「非実在少女のるてちゃん」の出演者と

11年ぶりに訪朝し、金正恩第一書記と話をした。そのことばかりがマスコミに報じられているが、家族との話も聞いた。11年ぶりに奥さんと会った。娘さんとも会った。ところが息子さんは、2週間前に急死してたそうです。「新橋の洋服の青山で土産に背広を買って行ったのに…」と嘆いていました。

又、どんな形で北からの接触があったのか、どうして行く気になったのか、なども話してくれました。さらに日朝交渉の問題などについても話しました。

「編集長は見た!」のコーナーは、月刊『クーリエ・ジャポン』編集長の冨倉由樹夫さん。10月号の特集は、〈より大きな可能性を求めてアジアへ--「超境の時代」がやってきた〉

最近の傾向としては、タイ、シンガポールが多い。タイは、エレクトロニクス産業や自動車産業の成功。現在、タイは世界全体のコンピュータ用ハードディスクドライブの35〜40%を生産。又、「ほほえみの国」として知られ、観光地としても高い人気を誇る。

シンガポールは質の高い教育機関が多く、中国からの移住者も急増。北京出身の人気アクション俳優ジェット・リーが最近、シンガポールに永住権を取得したことも話題になった。彼はシンガポールの中心街に12億円の不動産を購入した。

やはり出演者と やはり出演者と

次の特集は、〈大統領の竹島訪問を韓国国民はどう見ているのか?〉

これは、「クーリエ・ジャポン」にしか出来ない企画だ。驚いた。

〈韓国政界からはほとんど異議を唱える声は聞こえてこない。政権寄りとされる保守系日刊紙「朝鮮日報」が、訪問直後に実施した世論調査によると…。
 イ・ミョンバク大統領の訪問を「肯定的に評価する」人は66.8%でしたが、否定的な評価も18.4%あり、韓国国内にも反対の声が少なくない〉

これには、ビックリだ。日本のメディアでは全く伝えられてない。「反日」の強硬意見、デモだけが伝えられている。さらに驚いたことがある。ツイッターの反応だ。

非実在「過激派」もいました 非実在「過激派」もいました
〈イ・ミョンバク大統領の竹島訪問に否定的なツイートがなんと81.5%を占め、擁護するツイートはわずかに9.4%に過ぎなかった。
 否定的な意見には、今回の訪問が大統領自身の支持率を高めるための政治的なジェスチャーだという意見が多い。左派系日刊紙「ハンギョレ」は今回の訪問が戦略的に性急で、時期時に唐突、政府の対日政策の基調から外れているといった批判も少なくないと伝えている〉

これは、いい話だ。むしろ、日本よりも冷静に見てる。日韓友好関係を基調にして、その上で、冷静に対処すべきだ。日本のメディアは、ただ「対立」を煽り、友好をぶち壊そうとしている。「面白ければいい」「売れればいい」ではダメだろうよ。

もう一つ、特集は。

名古屋名物「あんかけスパゲティ」を食べました 名古屋名物「あんかけスパゲティ」を食べました
〈アメリカ・アトランティック誌より。
 新時代の歌姫きゃりーぱみゅぱみゅから見える「変なニッポン」〉

「鈴木さんは知ってますか?」と寺ちゃんに聞かれた。失礼な、知ってますよ。有名だから。でも、発音出来ない。難しくて。だから、「きゃりーぱっぱ」と言ってますよ。

「じゃ、“きゃりー”でいいでしょう」。そうですね。

でも、若い貞包アナやWコロンは、ちゃんと発音できるんですよね。木曽さんは、「ドラえもんの声で言うと発音しやすいんです」。それで私も練習し、言えるようになりました。凄い進化です。

このあと、Wコロンの謎かけ。Ust延長戦。終わって、高田馬場へ。雑誌の取材。

石川知裕さん(右から2人目」の出版記念会で。奥さま、松木けんこうさんも(8/31) 石川知裕さん(右から2人目」の出版記念会で。奥さま、松木けんこうさんも(8/31)
  1. 8月30日(木)午前11時、打ち合わせ。その後、河合塾コスモ。来週から2学期が始まる。その打ち合わせ。そして自習室で勉強。
    午後6時、ANAコンチネンタルホテル。石川知裕さん(衆議院議員)の出版記念会。最近、随分と本を出している。『悪党・小沢一郎に仕えて』、『雑巾がけ=小沢一郎という試練』、『砂糖と安全保障』などだ。そして皆、売れている。
    会場に行ったら、知裕さんと奥さんの香織さんが出迎えてくれた。「あっ、結婚おめでとうございます」と言っちゃった。「あっ、今日は結婚式じゃないですね。出版記念会ですよね」。
    党派を超えて多くの人が集まってました。今、日本では11の政党があるそうです。選挙を終え、大きく再編されるでしょう。「新党大地 真民主」は5人ですが、皆、個性的な人で頑張ってます。司会は何と、松木けんこうさん。始まりの挨拶は鈴木宗男さん。皆、元気一杯です。
    佐藤優さんも来てました。「読書の本読みました。又、話しましょう」と言いました。ジュンク堂で前に、「読書論」のトークをやったことがあります。とても勉強になりましたので。
  2. 8月31日(金)午前中、原稿。午後、高田馬場で取材。午後5時から、脱原発の官邸前デモに行きました。凄い人でした。全く身動きが出来ません。
    そこに、白い風船を配っている人がいました。よく見たら、田中康夫さんでした。「あっ、鈴木さん。久しぶり」と、しばらく話をしました。
    「きたきた!最恐最凶の実話怪談」。怖かったです。西浦和也さん、川口友万さんも一緒でした。北野さんとは本当に久しぶりでした。いろんな話をしました。
  3. 9月1日(土)午前中、原稿。午後から、調布に行きました。「ギャラリーみるめ」です。
    先日、亡くなった漫画家の畑中純さんの追悼個展が開かれてました。「感謝を込めて…畑中純展。エンディングメロディ」と題されてました。畑中さんにはとてもお世話になりました。月刊『創』にも畑中さんとの思い出を書いています。「まんだら屋の良太」が代表作で、その後、宮沢賢治の世界も書いてました。
    亡くなる前に会った時は、「次は三島由紀夫の生涯を描いてみたい」と言ってました。いいですね。ぜひお願いします、と私も大喜びでしたが…。残念です。
     会場では、ちばてつやさん、呉智英さんに会いました。又、東京工業大学教授の大島武さんに会いました。初対面です。何と、大島渚さんのご長男です。驚きました。似てます。
     その後、「国民の生活が第一」を支援する市民の会大集会に行きました。サンパール荒川です。植草一秀さん、孫崎享さんが講演してました。河合塾コスモの楠先生もスタッフで働いてました。
  4. 9月2日(日)午前10時半、高田馬場の「ミヤマ」の会議室。乾淑子先生(東海大學教授)が札幌から出て来られたので、他の人にも声をかけて、先生のお話を聞きました。レーニンさん、高木さん、あゆみさんも一緒でした。先生は「戦争柄」の着物を研究し、何冊も本を出しています。又、7月1日には、私を札幌の講演会に呼んで下さいました。お世話になりました。戦争柄の話を中心に、戦争のこと、そして原発のことなどについて話を聞きました。
     夜は、江古田でやっている従軍慰安婦の写真展を見に行きました。
    〈中国に残された朝鮮人元日本軍「慰安婦」の女性たち=安世鴻(アンセホン)写真展〉です。新宿ニコンサロンが中止を通告した写真展・東京第2弾です。いろいろ考えさせられました。ともかく写真展を見なくてはと思いました。
     見た後、安さん、綿井健陽さん、そして韓国「ハンギョレ」東京特派員の鄭南求さんのトークを聞きました。
     終わって、皆で近くの居酒屋に行き、話し込みました。分かり合えたことも多かったです。
     夜、秋田の友人がメールをくれました。この日の「秋田さきがけ」に、私の文が載ってました。篠田博之さんの『生涯編集者・月刊「創」奮戦記』(創出版)の書評です。とてもいい本です。共同通信に頼まれて書いたので、他の地方紙にも載るでしょう。

【写真説明】

講演する藤本健二さん(8/28)

①「時の人」藤本健二さんが、一水会フォーラムで講演してくれました。金正恩第一書記と会い、何を話し、何を訴えたのか。詳しく話してくれました。8月28日(火)、ホテルサンルート高田馬場です。

会場は超満員でした

②ホテルの3F大会議室は超満員で、立ってる人、廊下で聞いてる人もおりました。

藤本さん(中央)。左は有田芳生さん

③国会議員の有田芳生さんも聞きに来てました。質問をしてました。

藤本さんを囲んで。本間さん、レーニンさんも

④藤本さんを囲んで。左は、作家の本間龍さんです。右は椎野礼仁さんです。

坂本龍一さんに又会いました(8/24)

⑤8月24日(金)首相官邸抗議デモに行ったら、隣りに、坂本龍一さんがいたので、ビックリしました。1人でいると分かりませんね。

『ニッポンの嘘』の長谷川監督と(8/25)

⑥映画『ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳』の監督・長谷川三郎さんとトークしました。8月25日(土)午後1時から、銀座シネパトスで。凄い映画です。ぜひ、全国民に見てほしいです。
 長谷川監督のデビュー作は何と、16年前の、一水会の若者を録ったTVドキュメンタリーだそうです。「TIME OF LIFE・青春・右翼青年22才」です。お世話になりました。私とも、運命的な出会いです。

『ニッポンの嘘=報道写真家・福島菊次郎90歳』

⑦これが、『ニッポンの嘘』のパンフレットです。

『かぞくのくに』の監督、ヤン・ヨンヒさん(中央)。左は烏賀陽さん。右は木村さん

⑧そのあと、新宿のネイキッドロフトに行きました。1時から映画『かぞくのくに』のヤン・ヨンヒ監督を囲んで、トークが行われました。私は終わり頃に着きました。左は烏賀陽(うがや)弘通さん、右は木村元彦さん。
 3人とも初対面なので、「初めまして」と挨拶しました。「阿佐ヶ谷ロフトで一緒に出たじゃないの」とヤンさん。「よく会ってるじゃないですか」と烏賀陽さん、木村さん。すみません。頭がボーッとしている。いかんな。

ヤン・ヨンヒ監督と

⑨このあと、近くの居酒屋で、ヤン・ヨンヒさんたちと、ゆっくり話をしました。主演の井浦新さんに勧められて、『かぞくのくに』を見ました。とてもいい映画でした。いろいろ考えさせられました。原作も読んでみようと思ってます。

(左から)天木直人さん、鈴木、山本太郎さん、佐藤潤一さん(8/25)

⑩でも、居酒屋を途中で出ました。午後7時から、ロフトプラスワンで、私が出るからです。脱原発のトークです。テーマは、「勝手に決められてたまるか。日本の将来!夏の電気は足りた!〜総選挙は?〜」。(左から)天木直人さん、鈴木、山本太郎さん、佐藤潤一さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)。

劇団「笑の内閣」の高間響さんと(8/26)

⑪8月26日(日)、名古屋に行きました。劇団「笑の内閣」のお芝居「非実在少女のるてちゃん」を見るためです。マンガの規制を扱った芝居で、コミカルな中にも、思想的な問題提起がありました。とても面白かったです。前回の「ツレがウヨになりまして」のDVDが売ってたので買いました。写真は、「笑の内閣」の代表・高間響さんと。

「非実在少女のるてちゃん」の出演者と

⑫お芝居の出演者と。左の人は、「ツレがウヨ」の時、主役をやってました。お疲れさまでした。

やはり出演者と

⑬やはり出演者と。

非実在「過激派」もいました

⑭「過激派」に脅されました。この人は役者ではありません。初めからこの格好で芝居を見に来てました。警察官に職務質問されなかったのでしょうか。大学生だそうです。非実在なんでしょうか。大学でも暴れてほしいです。気弱な右翼を脅したりしないで…。

名古屋名物「あんかけスパゲティ」を食べました

⑮芝居のあと、高間さん(右から2人目)たちと食事に行きました。左は、(芝居後に)高間さんとトークをした昼間たかしさん(ライター)です。名古屋名物の「あんかけスパゲティ」を食べました。食事では必ず、味噌かあんをかけるのです。「ヤダナ、スパゲティにあんこが入ってたら」と思ったら、違うあんでした。おいしかったです。

死刑廃止を訴える亀井静香さん

⑯8月27日(月)午後6時、衆議院第2議員会館B1F第5会議室。「死刑執行に抗議する・緊急院内集会」。初めに亀井静香さんが、怒りの演説。

集会のあと、荒木浩さんたちと

⑰集会のあと、かなり歩いて、赤坂の居酒屋に行って、皆と、今後の活動について話し合いました。死刑反対運動のメンバーたちと。左は、アーレフ広報部長の荒木浩さんです。

石川知裕さん(右から2人目」の出版記念会で。奥さま、松木けんこうさんも(8/31)

⑱8月31日(木)午後6時半から、ANAコンチネンタルで。石川知裕さん(衆議院議員・右から2人目)の出版記念会で。左は奥さまの香織さん。その右は松木けんこうさん。この日は、松木さんが司会をやってました。

【お知らせ】

  1. 8月18日(土)に、脱原発テント村で私が取材した動画がアップされてます。ユーストの「ASAOKA」で。


Video streaming by Ustream

  1. 9月14日(金)一水会結成40周年。「レコンキスタ」創刊400号大会。午後6時半、アルカディア市ヶ谷。お問い合わせ、出席お申し込みは、一水会事務局へ。03(3364)2015
  2. 9月28日(金)午後8時より。三省堂神保町本店1F、『電通と原発報道』(亜紀書房)の著者・本間龍さんとトークです。「メディア・コントロールと言論の自由」をテーマに話します。
  3. 10月7日(日)14時〜16時。河合由美子監督の「わたしの釜ヶ崎」の上映。その後、監督と私のトークです。大阪十三の第七劇場下の階の「シアターセブンBOX-1」です。
  1. 10月8日(月・祝日)。午後2時。「鈴木ゼミ」。西宮のCafeインティライミ。ゲストは上祐史浩さん(ひかりの輪代表)で、「オウム事件17年目の真実と意味」です。お問い合わせ、お申し込みは、0798-49-5302へ。
  2. 10月10日(水)7時、ホテルサンルート高田馬場。一水会フォーラム。小林和男さん(ジャーナリスト)が講師で、「ロシア・プーチンの真実」です。
  3. 10月20日(土)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。ボンバイエ結成10周年記念。
    「ONE NIGHT ボンバイエ!」。ゲストは山本太郎さん、私、そしてスペシャルゲスト(交渉中)。
     20代・30代の若者が中心になり、平和問題や社会問題について真面目に考えるイベントです。明るく楽しい集まりで、前に一度、私は呼ばれました。その時のタイトルが面白かったです。「ボンバイエ!生麦・生米・生クニオ」でした。今回も、生クニオで、やります。
  4. 10月27日(土)午後1時から4時まで。阿佐ヶ谷ロフト。8月4日(土)に行った私の「生誕祭」が好評で、「ぜひ、続篇をやってくれ」とのことで、決まりました。「言論の覚悟とは?」で又、やります。