2013/02/11 鈴木邦男

激闘・奮闘・批判・謝罪の1週間でした

①坂本龍一さんと『金曜日』で対談した

今発売中の『週刊金曜日』(2月8日号)に出ています。

〈坂本龍一と鈴木邦男が語る
「左右を超えた脱原発。そして君が代」〉
「週刊金曜日」(2/8号)
「週刊金曜日」(2/8号)

です。リードには、こう書かれています。

坂本龍一さんと(1/6) 坂本龍一さんと(1/6)
〈音楽家の坂本龍一さんと「一水会」顧問の鈴木邦男さん。この二人の名前が並んでいるのを見て「接点があるの!?」と思う人も多いでしょう。しかも初顔合わせの対談で、二人が編み出すハーモニーとは〉

そうですね。そんな疑問を持つ人が多いでしょう。でも「共通点」は多いのです。

坂本さんのお父さんは元『文藝』編集長で、三島由紀夫、高橋和巳、小田実を育て、世に出した人です。坂本さんは子供の時から、この三人をよく知ってます。

中上健次とも親しかったし、若松孝二、足立正生の映画もずっと見ていた。

高校の時はストライキもやっている。

そして坂本さんは言います。

湯浅誠さんと(2/3) 湯浅誠さんと(2/3)

「だから鈴木さんと私は似ている。ずっと近いところにいたという感じがしていました」

嬉しいですね。感激しました。世界の坂本さんからそう言われるなんて。

それで舞い上がって、音楽の話や、ナショナリズムの問題、脱原発の話などを聞きました。とても楽しかったですし、とても勉強になりました。

坂本さんはNHKで「音楽の学校」をやってますし、私も、その〈個人授業〉をやってもらった感じでした。とても贅沢な時間でした。

坂本さんの本は今、かなり読んでます。又、書きましょう。又、お話し出来たらと思ってます。

②三島事件、43年目の「真実」です。『紙の爆弾』と『創』で

「鈴木ゼミ」in西宮 「鈴木ゼミ」in西宮

今、出ている『紙の爆弾』(3月号)では、三島事件の時、三島に日本刀で斬られて重傷を負った(元自衛隊幹部の)寺尾克美さんに話を聞きました。〈歴史の証人〉です。いや、当事者です。

月刊『創』(3月号)では、その事件を含めて、連合赤軍事件などについても書きました。

寺尾さんは重傷でしたが、奇跡的に助かりました。

もし亡くなっていたら、あの事件は、「殺人事件」になっています。いわゆる〈三島事件〉として語られ、評価されることはなかったでしょう。寺尾さんこそ、事件の「陰の主役」です。

三島事件の直後、三島の奥さんが、寺尾さんたちを見舞いに来たそうです。そしてお詫びします。

重傷の寺尾さんは言いました。「こちらこそ申し訳ありません。三島さんのやろうとしたことを邪魔して」と。

その瞬間、奥さんが大粒の涙をポロポロとこぼされた、といいます。眼に見えるようです。

「八重の桜」を真似て… 「八重の桜」を真似て…

益田総監を助けようとして三島に四太刀も斬られたのです。命を落とすところでした。

でも、それを怨まず、「こっちこそ、邪魔をして…」と言った。

よく、そんな心境になったものだと思いました。凄い人だと思います。

あの事件で、三島由紀夫、森田必勝の2人は自決し、あとの3人は逮捕され、刑務所に送られます。

その3人は刑務所を出ると、すぐに寺尾さんたちを訪ね、謝罪しました。

志を持ってやったこととは言え、自衛隊の人々に迷惑をかけ、寺尾さんたちに大怪我を負わせたのです。それを真摯に謝罪しました。森田必勝氏のお兄さんが3人を連れて来たそうです。

③右と左の「違い」ですね、これが。

熱心な読者です 熱心な読者です

『創』にも書きましたが、「あっ、ここが左翼との違いだな」と思いました。

去年は「連合赤軍事件40年」で、いろんなイベントがありました。

連赤を語る会、テレビ、新聞などに私も出ました。私は、連合赤軍の関係者ではないのですが、あの時代を共有した人間として。

又、今、連赤関係者とは随分と話してますし、書いているので。

40年前の連赤関係者。それに「敵対していた」右翼も出る。

じゃ、警察にも出てもらって、三者で、あの事件を考え直そう、という企画がありました。テレビで。

連赤関係者も、私も勿論、OK。ところが警察関係者は「拒否」。とっくの昔に警察を辞めてますが、それでも拒否です。

「仲間が殺されている」「それに、彼らは謝罪していない」。そう言います。

そこが三島事件と連赤事件の〈差〉でもあります。左翼は、たとえ個人的にでも謝罪したら、「自分たちの運動」が間違っていたと認めることになる。「自己批判」「転向」と思われる。そんなことを考えるから、素直に謝れないのです。

「週刊新潮」(2/14号) 「週刊新潮」(2/14号)

そう思っていたら、この問題は自分にも跳ね返って来ました。他人事ではなくなったのです。

今発売中の『週刊新潮』(2月14日号)に、私の写真が出ています。そして批判されてます。「ワイド特集・女たちの『夜間飛行』」の中の一つです。

〈イスラエル大使館が決して忘れない
日本赤軍「重信房子」への怒り〉

です。写真が出てます。私です。イスラエル大使館の写真でもなく、重信さんの写真でもなく、私です。

なぜなのか。私が重信さんの本を書評した「アエラ」を読んで、イスラエル大使館が激怒して、抗議して来たのです。その顛末を『週刊新潮』は報じてます。

〈「自分の書評でAERAにもイスラエル大使館にも迷惑をかけてしまい、申し訳ないと思っています」とは、当の鈴木氏〉

本当にそう思っています。私がイスラエル大使館に行ってお詫びします。書評の連載をクビになっても仕方ありません。覚悟してますと言いました。

コリア国際学園で(2/2) コリア国際学園で(2/2)

又、イスラエル大使館も、「AERAを回収しろ。廃刊しろ。鈴木はクビにしろ!」と言ってくると思いました。ところが、極めて冷静に話し合いは行われたそうです。

そして、今発売中の「アエラ」に大使館の抗議文が載ってます。

「もっとキツイことを言われるかなと思ってたので、その温情には涙が出ます」

という、(事件の責任者)鈴木のコメントも載ってます。全ては私の責任です。亡くなった方々への配慮が足りなかったのです。

イスラエルとアラブ諸国。そして日本赤軍。その中で、「一つの立場」を擁護して、結果的に「テロを擁護した」。と思われてしまったのです。

私が未熟でした。ライターとして失格でした。

④私が未熟だったんです。すみません

生徒の前で話しをした 生徒の前で話しをした

元々は、「アエラ」(1月28日号)で、重信房子さんの『革命の季節 パレスチナの戦場から』(幻冬舎)を私が書評しました。1972年の「テルアビブ事件」についても、重信さんの本を引用して書きました。

ところが、それが、日本赤軍の言い分をそのまま書いている。テロリストを支持していると思われたのです。

又、今、NHK大河ドラマでは『八重の桜』をやってます。八重は、かつては『賊軍の娘』でしたが、今は大河ドラマの主人公です。重信さんは今は刑務所に入ってます。しかし、いつか、その闘いが評価され、「大河ドラマ」になるかもしれない。と私は書きました。

重信さんには何回も会ってるし。かつてはお父さんにも会ってます。そのシンパシーもあって、「いつかは」と思い、書いたのです。

ところが、イスラエル大使館にしたら、そこも許せないのです。こう書かれています。

〈鈴木邦男氏の書評を読み、大変残念に思いました。テロリスト集団、日本赤軍の創立者であり指導者である重信房子受刑者が、大河ドラマ「八重の桜」の主人公に重ね合わせられ、英雄のように扱われているからです〉
司馬遼太郎記念館で 司馬遼太郎記念館で

確かに、私の文章が未熟だったし、軽はずみだったと思います。前にも、「連合赤軍事件は50年後、大河ドラマになる」と言って、皆に批判されたこともあります。

ただ、歴史の評価は変わります。たとえば、私らが子供の頃は新撰組は、〈悪〉でした。ただの人殺し集団でした。誰も評価しません。

ところが、小説になり、映画になり、NHKの「大河ドラマ」になりました。

特に土方、沖田は大人気です。土方歳三の死んだ場所を見ようと函館の五稜郭に行く人も大勢います。そこで、土方の格好をして写真を撮ってブログに載せてる人もいました。(あっ、私だった)。

だから、「悪の象徴」の連合赤軍事件だって、「新撰組と同じだ。同じ仲間殺しだ」となって、別の見方をされるかもしれません。

「その時は僕は沖田総司かな」と植垣さんは言います。「塩見孝也はきっと芹沢鴨だね」と私は言いました。「ダラ幹め!」と、最初に殺されるのです。

ジョークで言ったのに、その時は塩見さんに怒鳴り込まれました。「ふざけるな!俺を芹沢だなんて二度と言うな。言ったら承知しないぞ!」と。

だから私は二度と言いません。皆さんも、だから、言わないように。

⑤テロリストか。革命家か。

「日の丸・君が代」大論争会で 「日の丸・君が代」大論争会で

話を戻します。こんな「大河ドラマ」の話ではなく、おそらく、「テルアビブ事件」をめぐる私の「理解不足」「一方的な見方」にイスラエル大使館は激怒したのでしょう。重信さんの本から引用して書いたのですが、それが間違いだと言います。

重信さんの本を紹介しながら、この事件のことを私は、こう書きました。

〈日本赤軍の3人(中略)が無差別テロで一般市民24人を殺害した、と日本のメディアでは報じられた(中略)。空港で3人は警備兵を撃ち、「慌てた警備兵が旅行者に向かって無差別に撃ち返した」。その結果、一般人に多くの死者が出た〉

これが許せなかったのでしょう。「一般旅行者を殺したのはどっちだ。日本赤軍のテロリストだ」と言うのです。こう言います。

反対派 反対派
〈重信受刑者がリーダーであった日本赤軍の3人が1972年5月30日にロッド空港(テルアビブ)で起こした乱射事件(24人の民間人を殺害)は、憎むべきテロ行為そのものです。アルジェリアの人質殺害事件の犯人が大河ドラマになることを想像してみてください。丸腰の人を殺害することは英雄的行為などではなく、臆病者のすることです。テロ行為はいかなる場所でも起きてはならない。メディアの影響力はテロリストを励ますことではなく、テロを阻止することに使われるべきなのです〉

テロやメディアの役目については、その通りだと思います。又、初めにこう言ってます。

〈はじめに、イスラエル国の代表として、アルジェリアで横暴なテロの犠牲となった10人の日本国民に対し、心より哀悼の意を表します〉
賛成派(と司会者) 賛成派(と司会者)

日本国民に対し、心配りのある大使だ。抗議文なのに、まず哀悼から始まっている。

そして、「アエラを回収しろ!」「鈴木をクビにしろ!」と言うのではなく、「私たちの話を聞いて下さい」と静かに語り始める。

実に冷静な抗議文で、心打たれました。イスラエル大使と比べ、何と私には心配りがなかったことかと反省しました。

私は書評しただけだ。ロッド(テルアビブ)空港事件については、自分の「独断」ではなく、本で書かれたことを引用し、紹介しただけだ。

しかし、無関係の人が殺されたことに対し、心配りがなかった。それはライターとして失格なんだろう。と思いました。申し訳ありません。

⑥「両方」から抗議された。果たして真実は?

終わって、打ち上げ 終わって、打ち上げ

実は、15年前に、この事件をめぐって、別な方向(日本赤軍関係者)から抗議を受けたことがあるのです。

それで、今回も、「正確に書こう」と思って、かえって犠牲者への哀悼、配慮のない文章になったのかもしれません。反省します。

1972年にロッド空港(テルアビブ空港)事件が起こった時、「なぜ、日本赤軍は関係のない旅行者を無差別に24人も殺したんだろう」と思いました。

そのことを、当時連載していた「SPA!」の「夕刻のコペルニクス」に書きました。

その直後、関係者から抗議が来ました。「無差別テロではない!」と。「一般旅行者を殺したのは警備兵だ!」と。

そんな馬鹿なことはないと思いました。しかし、「3人は警備兵と撃ち合いになった。警備兵の弾が一般旅行者にあたったのだ」と言います。

ウーン、そうかなと思いました。

「大体、3人は乗客側にいたのだ。だから、撃ったのは警備兵だ」「でも、そうなるかもしれないと分かっていて、撃ち合いになった。その責任はあるでしょう」と私は喰いさがりました。

「鈴木ゼミ報告集・2」(鹿砦社) 「鈴木ゼミ報告集・2」(鹿砦社)

「いや、違う。訂正文を載せろ!」と言われました。それで、話を聞いて、〈反論〉を載せました。

その「痛い体験」があったので、あの事件の本質は何だろう、とずっと思ってました。

又、知り合いに日本赤軍関係の人が多かったので、その方面の情報が多かったのは事実です。重信さんの本を読んでも、その論理でした。

ただ自分としては、主観を抑えて、本を「引用」し、「紹介」した。「ライターとして、きちんと調べろ!」と叱られたら、その通りです。

佐々淳行氏は、「週刊新潮」で、「イスラエル兵が旅行客に発砲したという事実はない!」と断言しています。

出来たら、佐々さんにも会って話を聞きたいと思います。又、イスラエル大使にも会って、話を聞いてみたいと思います。私自身の〈情報〉が片寄っていたのかもしれません。また犠牲者に対し、哀悼、配慮がなかった点は深く反省します。

その上で、この事件についても、もっともっと調べてみたいと思います。

【だいありー】

テレビ朝日CS「ニュースの深層」(2/4) テレビ朝日CS「ニュースの深層」(2/4)
  1. 2月4日(月)週刊「アエラ」(2月11日号)に、〈駐日イスラエル大使館から〉と題する抗議文が載ってます。1月28日号に書いた私の書評(重信房子さんの『革命の季節』)への抗議文です。HPの本文で詳しく紹介しました。
     この日は午前中、原稿。午後3時半、テレビ朝日に行く。メイク・打ち合わせの後、4時半から、CSの「ニュースの深層」に出る。キャスターは小田嶋隆さん。進行は武内絵美アナウンサー。シリーズ「“これからの日本政治”を考える」の第5回目。「世論の右ブレは起きているのか」。
     国会のニュース映像やアンケートなどを見ながら話す。愛国心、憲法、防衛などについても話す。又、1月30日(水)にみやま荘で取材した映像を流す。ただ、この日は収録で、放送は2月7日(木)だ。
「小6」の同級生(2/5) 「小6」の同級生(2/5)
  1. 2月5日(火)夜中起きて原稿を書いてた。午前11時、新宿高島屋前に集合。(秋田県)湯沢東小学校6年1組の同級生が集まる。60年後の同窓会だ。9人が集まる。高島屋の新宿店で食事。
     皆、元気でした。楽しかったです。夜、帰る際、映画「レ・ミゼラブル」を見る。ジャン・バルジャンは更正して、真面目に生きているのに、ずっと刑事につけ回されている。「いつ犯罪をするのか。早くやれ」と追い詰めてゆく。かわいそうだ。まるで私じゃないかと思った。
  1. 2月6日(水)午前中、原稿。午後3時、文化放送。本日のスペシャルゲストは、元日弁連会長で弁護士の宇都宮健児さん。宇都宮さんは、ヤミ金融による多重債務者の弁護や、オウム真理教事件の被害者支援などに取り組み、現在は「反貧困ネットワーク」の代表として、格差や貧困の問題の解決に向けた運動の先頭に立っている。
同じく、小6の同級生 同じく、小6の同級生

今日の「ニュース、本音と建前」は、

〈生活保護制度の見直しと貧困問題を考える〉

生活保護の受給者は戦後最大で、不正受給者がいる。という話題ばかりをテレビで流す。それを見て、「これは許せない」と煽る。これは一方的だ。終戦直後と今では人口が全く違う。占める割合は終戦直後の方が圧倒的に多い。

政府は2013年度から、生活保護予算を削減する。これでは、今まで以上に「餓死」「孤独死」を多発させ、国民生活全体の引き下げにつながる。と宇都宮さんは言う。

「生活保護」を支給する時、ある政治家が言ってたが、「恥を知れ」と。しかし、これはおかしい。「健康で文化的な最低限度の生活」を国が保障すると言っているのだ。国民の権利だ。恥ずかしいことはない。日本の憲法の中では、この条項は素晴らしいものだと思う。誇りに思っていい。しかし、なぜ、これを無視し、生活保護の引き下げを図る動きがあるのか。

「中2」の鈴木君 「中2」の鈴木君

政府、マスコミなどの危険な動きを宇都宮さんに聞いた。

「編集長は見た!」のコーナーは、引き続き宇都宮さん。第2次安倍内閣の掲げる「日本国憲法の改正」問題について語ってもらった。

世論調査は、やるたびに、改正「賛成派」が多くなってゆく。又、政府はまず、憲法96条を改正しようとしている。もっと簡単に改正出来るように、いわば「ルール」を変えようとしている。又、自衛隊を国防軍にし、集団的自衛権を堂々と行使出来るようにしようとしている。これは危ないだろう。「政府は国防軍を創り、その中に、昔の裁判所まで考えている。これでは、2.26事件の頃と同じになる。密室裁判になる、と宇都宮さんは反対する。

文化放送が終わってから、急いで高田馬場へ。ホテルサンルートで午後7時から一水会フォーラム。講師は東郷和彦さん(元外務省欧亜局長)で、「北方領土の取り戻し方の秘訣」。とても感動的な話だった。竹島、尖閣問題についても触れる。又、アメリカではなぜに、日本の慰安婦問題にこだわるのか。それも詳しく話してくれた。知らなかった話も多く、驚いた。とても勉強になりました。

東郷和彦さんと(2/6) 東郷和彦さんと(2/6)
  1. 2月7日(木)午前11時、高田馬場。「週刊金曜日」の赤岩さんと打ち合わせ。明日発売の「週刊金曜日」をもらう。坂本龍一さんとの対談が出ていた。ありがたいです。そのあと12時から、出版社の人と打ち合わせ。そして河合塾コスモへ。3時、「現代文要約」。5時、三島由紀夫について話をする。
     そのあと、8時からテレビ朝日。CS「ニュースの深層」だ。でも、もう収録してある。ただし、10時からのTBSラジオは今日なので、生徒との食事会のあとに行く。「ニュース探究ラジオ・Dig」だ。青木理さん、江藤愛さん(アナウンサー)と話す。
〈日本の情報収集機関・公安警察とは何か?〉
一水会フォーラム 一水会フォーラム

かなり濃い話になりました。「過激ですね」と私のことを言うが、青木さんも過激だ。いいんでしょうか。こんなことを言って。と思う位のことを言いました。11時半、終了し、帰った。

  1. 2月8日(金)午前中、原稿。午後、取材。夜7時、ロフトプラスワン。元検事で弁護士の田中森一さんの出所後初トーク。北芝健さんと。「お久しぶりでした。お元気そうですね」と私も挨拶しました。元気に、警察・検察批判をしていた。
     北芝さんには、『20才若くなる』を読みましたよ、と言った。アンチエージングの本を出したのだ。私も気になって、買って読んでしまった。終わってから、いろいろと話しました。
宇都宮健児さんと(2/6) 宇都宮健児さんと(2/6)
  1. 2月9日(土)本間龍さんの対談本『だれがタブーをつくるのか』の見本誌が送られてきました。嬉しいです。午後1時から河合塾コスモ。講師の全体会です。そのあと、神田の「らくごカフェ」に。「おしどりとりどりえりすぐり〜奇人変人だから何?〜」。出演は、おしどり、ロケット団の三浦昌朗さん、恩田えりさん(三味線)。

中入り後、三浦さんと私が「漫才」をやる。生まれて初めてだ。アガってしまいました。そのあと、「おしどり」も加わって、トークでした。愛国心、日の丸、君が代をネタにして、危ない話をしてました。

会場は超満員でした。早い段階でチケットは完売。「何とかならないか」「当日券はないのか」と問い合わせが殺到した。ご迷惑をおかけし、すみませんでした。「ライト師匠、又、お願いします」というアンケートが多くありました。「ニカラグア・ライト」「ニカラグア・レフト」という名前で漫才をやったのです。三浦さん、おしどりさん、恩田さん、本当にお世話になりました。無事終わり、ホッとしてます。終わって、終電まで飲みました。

  1. 2月10日(日)午前中、原稿。午後1時から喫茶店「ミヤマ」の会議室。『紙の爆弾』の対談。連合赤軍事件の青砥幹夫さんと対談。
     青砥さんは、森恒夫に対し、信頼感を持っていた。なぜなのか。確かに優秀な人物ではあったろう。しかし、あれだけ多くの人を「総括死」させたのは彼の存在が大きいのではないのか。その辺のことを詳しく聞いた。終わって、「土風炉」で飲みました。

【写真説明】

「週刊金曜日」(2/8号)

①今発売中の『週刊金曜日』(2月8日号)に載ってます。坂本龍一さんと私の対談です。
〈左右を超えた脱原発。そして君が代〉

坂本龍一さんと(1/6)

②対談は1月6日(日)、国際文化会館で行われました。司会の赤岩友香さん、写真の石郷友仁さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

湯浅誠さんと(2/3)

③2月3日(日)、西宮の「鈴木ゼミ」で湯浅誠さんと話しました。「ヒーローを待ち望む現代社会=格差と貧困。民主主義の価値」をテーマに。超満員でした。

「鈴木ゼミ」in西宮

④はじめに湯浅さんが30分話し、そのあと私が質問しながらトークに入りました。湯浅さんとはよく会ってますが、こうして話すのは初めてです。とても貴重な話が聞けました。

「八重の桜」を真似て…

⑤会場にはこんな女性も来てました。「八重の桜」を真似ているのでしょう。でも抗議は来ません。皆、「カッチョいい!」と誉めてました。よかったですね。

熱心な読者です

⑥本にサインを求められました。その本には、付箋がビッシリ。「うわー!熱心に読んでるんだ…」と感動しました。ありがたいです。『失敗の愛国心』です。それで一緒に記念撮影です。

コリア国際学園で(2/2)

⑦2月2日(土)、大阪のコリア国際学園に行きました。中・高校生の生徒がいます。国際感覚をもって勉強しています。素晴らしいです。

生徒の前で話しをした

⑧日本、中国、韓国の高校生が公開シンポジウムをやったそうです。その報告をしてました。これを聞いて私も一言。「年をとれば学び、賢くなるというのは嘘です。アホな大人たちが沢山いて、排外主義を煽ってます。高校生が、共生を考え接点を持とうと努力している。偉いです。「全てのアホな大人」を代表し、謝罪します。明日は君たちのものです。頑張って下さい」。

司馬遼太郎記念館で

⑨そのあと、司馬遼太郎記念館に行きました。右は、「司馬遼太郎の小説は全て読破した」と豪語する岩井さんです。私も頑張って読まなくっちゃ。

「日の丸・君が代」大論争会で

⑩そのあと、夜は、「市民社会フォーラム」へ。7時から、伊藤塾大阪梅田校401号教室。
〈鈴木邦男と愛国問答
=市民的不服従、君が代不起立を考える〉
 君が代不起立で処分され、闘っている6人のサムライと私が激論しました。

反対派

⑪不起立派です。頑張ってます。この写真は、かじさんが撮ってくれました。それをUSBメモリーでもらい、駅のコンビニでプリントアウトしました。旅行中もITです。

賛成派(と司会者)

⑫「日の丸・君が代」賛成派の私です。隣は司会者です。主催者の市民社会フォーラムの人です。

終わって、打ち上げ

⑬終わって打ち上げで。「日の丸・君が代」については「好き」と「嫌い」の激論になりました。でも、「強制反対」では一致しました。その一致点をサカナに酒を飲みました。酔いました。

「小6」の同級生(2/5)

⑭美佐子さんからメールがあって、「小学校6年生」の同窓会に出ました。2月5日(火)です。60年前の小6は45人。この日集まったのは9人。それも東京にいる人だけ。凄い結束です。小6の時は、田舎だし、昔だし、林間学校では、男女共に雑魚寝。身体検査は男女共、上は裸。パンツ一丁で並びました。「すんません、あの時、裸を見て」と女性たちに謝りました。謝罪人生です。出席した9人のうちの女性陣と。

同じく、小6の同級生

⑮これは男性ですが、左はカメラマンの田村公生さんです。「オラの写真仲間に、邦男のファンがいるんだ」と言ってました。ありがたいです。

「中2」の鈴木君

⑯美代子さんが持ってきてくれました。中2の時の私です。上には美代子さんの習字が。そうか、私も美佐子さんたちと「東北書道会」で習ってたんだし、書道6級だ。だから今でも字はうまい。書道塾を開こうかな。

宇都宮健児さんと(2/6)

⑰2月6日(水)文化放送に出てくれました。宇都宮健児さんです。「日曜に湯浅さんと会ったんですよ」と言いました。宇都宮さんにも、貧困と格差社会の話しを聞きました。

テレビ朝日CS「ニュースの深層」(2/4)

⑱2月4日(月)テレビ朝日のCS「ニュースの深層」で。この日は収録。放送は2月7日(木)の午後8時からでした。憲法、愛国心について話しました。1月30日(水)に「みやま荘」で取材された映像も出ました。家で本を読んだり、原稿を書いたりの映像です。
 写真は(左から)、武内絵美アナ。キャスターの小田嶋隆さん。小田嶋さんに「初めまして」と言ったら、「15年前に一緒に対談してますよ」。すみません。謝りました。

東郷和彦さんと(2/6)

⑲2月6日(水)一水会フォーラム。東郷和彦さん(元外務省欧亜局長)が来て講演してくれました。「朝日新聞の鈴木さんの発言、よかったね」と言われ、恐縮しました。こちらこそ、東郷さんの本は随分読んでますし、教えられてます。

一水会フォーラム

⑳この日の一水会フォーラムは超満員でした。テーマは「北方領土の取り戻し方の秘訣」です。

TBSラジオで(2/7)

㉑2月7日(木)TBSラジオに出ました。夜10時から「ニュース探究ラジオ・Dig」。(左から)江藤愛さん、ジャーナリストの青木理さんです。この日のテーマは、
〈日本の情報収集機関・公安警察とは何か?〉
 かなりシビア-な話しになりました。途中、電話で原田宏二さんも出演。原田さんは元・北海道警察釧路方面本部長。私も久しぶりに話しました。

「週刊新潮」(2/14号)

㉒「週刊新潮」(2月14日号)
〈イスラエル大使館が決して忘れない
 日本赤軍「重信房子」への怒り〉
 でも、私の写真が。そして私が「アエラ」に書いた重信さんの本の書評が。

前田日明さんと対談します

㉓3月24日(日)午後2時から西宮駅前のCaféインティライミで、「鈴木ゼミ」が開かれます。ゲストは前田日明さんです。

「鈴木ゼミ報告集・2」(鹿砦社)

㉔その「鈴木ゼミ」の対談を収めた「報告集」第2弾です。売れてます。『思想の混迷、混迷の時代に』(鹿砦社・1200円)。内容が濃いです。編集もうまいです。インパクトの強い本になってます。もし、買ってみて、「つまらなかった」という人がいたら、私がお金を返します。2倍返しで。そのくらい自信をもってお薦めできます。
 対談した人は6人です。
 本山美彦、寺脇研、北村肇、重信メイ、田原総一朗、池田香代子。
それぞれに、独立して、1冊にしてもいい内容です。ぜひ読んでみて下さい。

【お知らせ】

2/11日本キリスト教団名古屋教会で講演 2/11日本キリスト教団名古屋教会で講演します(クリックでPDFが開きます)
  1. 『週刊金曜日』(2月8日号)で坂本龍一さんと対談してます。「左右を超えた脱原発。そして君が代」
     月刊『創』(3月号)で〈三島事件の「陰の主役」〉を書いてます。又、津田大介さん、安田浩一さんとの鼎談に出ています。「安倍政権のネット戦略とネット右翼の実態」です。
     月刊『紙の爆弾』(3月号)で。三島由紀夫に斬られた寺尾克美さん(元自衛隊幹部)と対談してます。
     『週刊新潮』(2月14日号)の記事
    〈イスラエル大使館が決して忘れない、日本赤軍「重信房子」への怒り〉にも出てます。
  2. 2月11日(月)午後1時より、名古屋。日本キリスト教団名古屋教会で講演します。集会テーマ「いま、“愛国”について考える−排外主義への異論−」、講演題「私の宗教体験を通して−キリスト教を外から見れば—」です。一般の方も参加出来るそうですから、どうぞ。
  3. 2月13日(水)夜10時から、「孫崎享チャンネル」に出ます。孫崎さんが毎週水、日に生放送している「ニコ生」です。有料です。1ヶ月100円です。私もやろうと思って、この日、「視察」を兼ねて、出演します。
  4. 2月18日(月)本間龍さんとの対談『だれがタブーをつくるのか=原発広告・報道を通して日本人の良心を問う=』(亜紀書房)発売です。
  5. 3月11日(月)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。本間龍さんと私の対談『だれがタブーをつくるのか』(亜紀書房)の出版記念トークです。本間さん、私、そして慶応病院の近藤誠医師を迎えて、「言論と覚悟」「タブーや権力(抗議)との闘い方」をテーマに話します。近藤医師は40才の頃から医学界のタブーを一般に公開し始め、それにより医学界のほとんどを敵に回しています。このバッシングと20年以上闘いながら、言論活動を続けています。『大学病院が患者を死なせるとき』(講談社+α文庫)、『あなたの癌は、がんもどき』(悟桐書院)などの著書があります。
  6. 3月14日(木)午後8時30分。本間龍さんと私の対談。『だれがタブーをつくるのか』について。三省堂書店神保町本店。1階特設スタジオ。
  7. 3月23日(土)午後2時。マガ9学校。新宿カタログハウス本社地下2階。伊勢崎賢治さんと池田香代子さんの対談。〈世界にもし100通りの「平和」があったら=それでも、9条の「非戦」は有効か?=〉。私も聞きに行きます。
前田日明さんと対談します 前田日明さんと対談します(クリックでPDFが開きます)
  1. 3月24日(日)午後2時、西宮で「鈴木ゼミ」です。ゲストは格闘家・リングス代表の前田日明さんです。
  2. 4月9日(火)、午後6時から、。札幌時計台ホールで。鈴木宗男さんと、「北方領土問題について」話します。その次は、6月11日(火)です。中島岳志さんです。「はくろしゃ主催・鈴木邦男シンポin札幌時計台」です。
  3. 7月7日(日)午後2時、西宮で「鈴木ゼミ」。ゲストは、内田樹さんです。内田さんは神戸女学院大学名誉教授で、『日本辺境論』『街場のメディア論』などのベストセラーがあります。
  4. 8月3日(土)午後1時、ロフトプラスワン。私の「生誕100年祭」です。
  5. 8月11日(すみません。13日(火)の間違いでした)13日(火)第3回「鈴木邦男シンポin札幌時計台」です。