2013/07/08 鈴木邦男

オブジェの街・静岡で講演した。

①小林よしのりさんに言われたっけ

「アジアを考える静岡フォーラム」(6/29) 「アジアを考える静岡フォーラム」(6/29)

昼は、市民運動の集会に出て、夜は、(元)過激派の人々の集会に出る。

6月29日(土)だ。昼に東京を出て、静岡市に行った。市民グループ、そして(元)過激派の集会だ。

朝から段々とヒートアップして、夜に沸騰点に達する。いい一日だった。

実は、「100%右翼の人」とか、「100%左翼の人」なんていない。

右翼の人だって、頭のどっかで、平和や人権や国際連帯を考えている。左翼の人だって、オリンピックの時、つい日本を応援し、「がんばれ!日本」と叫んでしまう。外国に行った時、日の丸を目にしてジーンとなる。「ヤベー、俺にも愛国心があったのか」と驚く。

ヘイトスピーチの映像が流されて… ヘイトスピーチの映像が流されて…

それに、時代は変わる。人間も成長する。「右翼脳100%の人間」はいない。「左翼脳100%の人間」もいない。

割合なのだ。比率なのだ。右翼度:左翼度=70:30ならば〈右翼〉と呼ばれる。51:49でも〈右翼〉と呼ばれる。

私は、どうなんだろう。そんな区分は超えた。敢えて言うなら、50:50かもしれない。いや、40:60で逆転してるのかもしれない。

毎日、いろんな人々と会っている。いろんなことを考えている。いろんな本を読んでいる。「左脳」だけで動き回っている日もあるし、「右脳」を中心に働かせている日もある。

そんなことを以前、書いたら、小林よしのりさんに『ゴーマニズム宣言』でこう言われた。

「鈴木邦男は朝起きた時、今日は右翼でいくか、左翼で行くかを考えるらしい」。

静岡市民文化会館で行われました 静岡市民文化会館で行われました

いやー、面白いことを言う。私は、そこまで「計画的」「計算的」には生きていない。その日の成り行きですよ。

朝起きて、外に出て、その日の〈温度〉や〈湿度〉によって、右脳か左脳か決まるようだ。太陽によって左右される。(あっ、本当に「左右」されている)。

これじゃ、まるで「植物」だ。いや、ソーラー人間だ。

6月29日(土)は、もう初夏で、暑かったので、左脳がフル活動し、〈左翼〉になっちゃった。

静岡で講演する。とブログに書いたら、東京から2人、名古屋から1人が参加した。

背広を脱いで、質問に答えました 背広を脱いで、質問に答えました

静岡駅で合流して、4人で会場へ向かった。

まずは頭の中の「左翼脳」のスイッチを入れる。初めは「弱」だ。それから「中」。そして夜は「強」となる。

〈アジアを考える静岡フォーラム(FAS)
総会と記念講演会〉

に出る。記念講演が私だ。

午後1時開場。1時半から2時半は「2012年度活動報告・収支報告」。2時半から記念講演だ。「だから鈴木さんは2時までに来て下さい」と主催者から言われていた。

でも初めての場所だし、余裕を持って12時03分発の新幹線に乗った。

終わって、主催者の人々と 終わって、主催者の人々と

午後1時06分、静岡着。改札を出たら岩井氏がいる。名古屋から来たのだ。それに東京から来た2人も合流する。

「連合赤軍を見たい!」と3人は言う。夜は元連合赤軍兵士・植垣康博さんのやっているスナック「バロン」で講演をする。それが目当てだ。夜の左脳「強」が目的だ。昼の「弱」・「中」はどうでもいいらしい。

「夜までお茶してようかな」と言うが、それでは失礼だ。

だから私は、嫌がる3人を連行して、タクシーに乗せた。10分位で、会場の「静岡市民文化会館」に着く。

②会場そばでは天女が空を飛んでいた

聖サンフランシスコのTシャツを着た人と 聖サンフランシスコのTシャツを着た人と

会場は駿府城のすぐ隣りだった。「静岡に城なんてあったのか?」という人もいるが、徳川家康のいた城だ。

昔、静岡市は駿府(すんぷ)と呼ばれていた。古代、駿河国府の所在地だ。中世、今川氏の城下町だ。徳川家康隠退後の居所、のち天領だ。

「じゃ、終わったら駿府城を見よう」と私は言った。「向こうがお城らしいです」と岩井氏が指をさす。

その横には変なオブジェがある。太った裸の女が空を飛んでいる。それがビルの正面に貼り付いている。

なんだろうあれは。あんなデブも空を飛べるんだろうか。「三保の松原が近いから、きっと天女ですよ」と言う人もいる。天女があんなデブか?分からん。

文化会館の向かいに奇妙なオブジェが 文化会館の向かいに奇妙なオブジェが

いくら考えても分からんので、文化会館に入る。

1時開場だし、1時半の開会だ。もう始まっている。

迷惑にならないように、後ろからソーッと入ろう、と思っていたら、ドアは開いている。スタッフが会場の準備をしている。「あっ、鈴木さん、早いですね」と言う。

時計を見たら、ちょうど1時半だ。総会が始まる時間だが、まだ3人ほどしかいない。

アララ、こっちの「持ち込み」の方が多いよ。大丈夫かな。

「大丈夫です。皆、鈴木さんの講演を目的で来ますから。2時半までは人が集まりますよ。総会は内輪の報告だけですし。下でコーヒーでも飲んでて下さい」と言う。

太った裸婦が空を飛んでます 太った裸婦が空を飛んでます

でも、せっかくだから、聞かせてもらおう、と座りました。

だって、何の会かよく分からない。どんなことをしてるのかも知らない。何か、アジアの人たちとの連帯をしている。そんな集まりのようだ。

「アジアを考える静岡フォーラム(FAS)は、アジアやその他の第三世界の人々と共に生き、共に問題解決の方法を考え、彼らを支援することを目的として、在日のアジア人および他の外国人との交流会や無料検診会を実施しています」
静岡名産「わさび」の像 静岡名産「わさび」の像

と、当日もらったチラシには書かれていた。25年ほど前に生まれたようだ。その経過は…。

〈静岡フォーラムは、1988年の4月29日に静岡葵区の駒形というところで餓死したフィリピン女性マリア・クルスデスさんがきっかけで生まれた市民団体で、既に25年の経過をたどり、初期のころの相談活動という盛り上がりから、昨年ころから活動の矛先をアジアと向かい合うナショナリストの在り方を啓蒙する講演会活動へとシフトしています〉

という団体のようだ。

静岡県庁で 静岡県庁で

代表の松谷清さんは、市会議員で、スナックバロンで私とは何度か会っているという。記憶力の弱い私も、そう言われれば会ったような気もする。

中国の人を呼んで講演会をやったり、韓国の人を呼んで領土問題の講演会をやったり、意欲的な取り組みをやっている。入管問題、留学生との交流、エスニック料理を食べる会…などをやっている。偉い。

そんな中で、6月29日(土)の講演会だ。

③「左翼脳」から「右翼脳」に切り換えて話をした

静岡市役所。ここだったんですね 静岡市役所。ここだったんですね

6月29日(土)の午後1時半から始まった総会では、今までの活動や、現状。今後の方針などを話す。「2012年度活動報告。収支報告」。そして「2013年度活動予定。予算等」が出され、終わる。

総会をやってるうちに、どんどんと人が入ってくる。

午後2時過ぎに、大会議室はほぼ満員。そして午後2時半からは講演会がスタートした。

だから、講演の初めに、つい言ってしまいました。

「人が沢山来て下さってホッとしましたね。1時半に来た時は3人しかいませんでした。「持ち込み」の方が多かったくらいで…」と。

そうだ。私の講演の前に、「大久保デモ」の映像が流された。在特会のヘイト・スピーチデモだ。

ここで映画の撮影が行われた ここで映画の撮影が行われた

それを見てから私が話をした。持ち時間は5時までの2時間半だ。

初め1時間話し、後半1時間半で質疑応答だ。

熱中して話していたら、汗だくになり、上着を脱いで話をした。テーマは、こうだった。

〈右翼の立場で考察する=
東京新大久保コリアタウンにおける在日特権を許さない会嫌韓デモ〉
植垣康博さんと「バロン」で 植垣康博さんと「バロン」で

マスコミでは、ほとんど報道しないから、知らない人が多い。話には聞いていたが、映像で見て、「えっ!こんなに酷いのか!」と驚いた人も多い。

なぜ、テレビなどで映さないのか。

プラカードなどには「韓国人死ね!」「朝鮮人、毒を飲んで死ね!」などと、酷い言葉が書かれている。

それを見て、テレビの視聴者が、「どうしてこんな差別的なものを流すんだ!」と局に抗議する。デモをしている人間には抗議しないで、(それを批判的に放映した)テレビ局に抗議が集中する。

「じゃ、やってらんない」と思う。だから、どの局も流さない。

店に人が入り切れない 店に人が入り切れない

又、右翼や保守派の人々は、「こんな下劣なことはやめろよ」と思っている。

でも、何も、そこまで落ちて論争したくないと思う。

それに、「こんなものは国民が相手にしない。すぐにつぶれるさ」と思っている。

ところが、つぶれない。ますます盛んになる。

又、日本のテレビ局は放映しないが、韓国・中国などは大々的に報じている。毎日報じる。先週と今週、韓国と中国のテレビ局の取材を受けた。その時、聞いた話だから本当だ。デモの様子を流し、「ほら見ろ、日本人全体が我が国を攻撃している。死ね!殺せ!と言っている」。

そして、「日本なんか嫌いだ」という感情に火をつけ、さらに煽る。

又、警察(特に公安)は、彼らを使って、〈騒ぎ〉を大きくしようとする。

松木けんこうさんを囲む会で(6/27) 松木けんこうさんを囲む会で(6/27)

そんな中で、右翼の中からも、これはいかんと立ち上がる人が出た。

又、有田芳生さんたち国会議員も、これに反対する集会を開いた。

又、鈴木寛さん(民主党)は国会でこの問題を取り上げ、安倍総理に迫った。

総理も、「遺憾だ」「問題だ」と言った。そうなると、警察でも、もっと厳正にデモを取り締まるしかない、と思う。

そんな中で、在特会と、それに反対する人間が衝突し、両方に逮捕者が出た。そんな経過を私は説明した。

④世の中全体が「ネット右翼」化している

鈴木宗男さん、たかこさんと 鈴木宗男さん、たかこさんと

さらに、デモの他、国会議員や、文化人の失言・差別発言がなぜ起こるのか。についても話をした。

「ヘイトスピーチのデモは酷いが、中国・韓国のやり方を見たら、その位やってもいいのでは」と、内心思っている国民もいる。

又、それが「国民の声」だと誤解する国会議員もいる。そして、乱暴な発言をする。

又、「日本が中国、韓国に舐められるのは、こんな酷い憲法があるせいだ!これを変えて強い国にしなくては!」と言い出す。「そうだ、そうだ」と同調する国民もいる。嘆かわしい話だ。

1時間、話をし、そのあと、質問を受けた。

「日中友好をどうしたら出来るか」「なぜ暴力的方向にいくのか」「憲法はどうすればいいのか」…と。

大下英治さんと 大下英治さんと

午後5時になっても、まだ質問は終わらない。

「では、スナックバロンに来て下さい。そっちで話しますので」と言った。

外はまだ明るい。ブラブラと歩きながら、集団で、スナック「バロン」に向かう。

写真を載せたが、静岡は、いろんなオブジェ、銅像がある。まるでピョンヤンのようだ。

富士山と三保の松原が世界遺産になったことを祝ってか、静岡県庁には大きな祝賀看板が出てる。

又、「三保の松原」の天女が空を飛んでいるオブジェがある。

さらには、ワサビの大きな像まである。

分からんところだ。静岡市役所の前を通ったら、「ここが若松映画で使われたとこです」と説明する人がいる。

「マガ9学校」で(6/30) 「マガ9学校」で(6/30)

そうか。若松孝二監督の「11.25自決の日。三島由紀夫と若者たち」で使われたとこか。ここを、市ヶ谷の自衛隊に見立てたのか。

ビルの2階には大きく突き出たバルコニーがあるし、ここなら雰囲気が出る。

と思って、パチパチ、写真を撮った。

そしたら、「バロン」で喋っている時、「いや違う。あれは嘘だ。静岡県庁の方だ」と言う人もいる。

でも、三島が決起したシーンとは違うようだ。

⑤三島はここで演説したんだ!

春香クリスティーンさんと 春香クリスティーンさんと

家に帰って調べた。映画のビデオを見た。どうも静岡市役所に似ている。

決定的なのは公式ガイドブックに出ていた「撮影日記」だった。

〈4月25日、朝早く、三島と森田を乗せて、ロケバスは一路、静岡市役所へ。あの、芝居を超えた三島の壮絶な演説シーンがどうやって生まれたのか。ぜひ井浦新のインタビューをご参照いただきたい〉

三島(井浦)の演説してる写真も出ている。左側からで撮っている。屋根のそりなども、やはり静岡市役所のものだ。

伊藤真さん、春香さんと 伊藤真さん、春香さんと

しかし、市ヶ谷の自衛隊と違い、静岡市役所は大きな道路に面している。

車は通るし、人も通る。そこで演説するなんて、やりにくくて仕方ないだろう。

井浦新さんのインタビューも、そこを聞いている。

—あの市役所は目の前は一般道だし、人も車も行き交うし、非常にやりにくいのではと心配したのですが。

それに対する井浦さんの答えは、ちょっと長いが紹介しよう。

分科会で 分科会で
〈それが、逆だったんです。撮影用に用意された静かな場所じゃなくて、本当に良かったと思ってます。普通の日常の中だからこそ、あの絶叫が出てきた。
 道路の向こうでは工事をしている。普通の人たちが忙しそうに歩いている。そんな中、自転車を止めて、何事かと上を向いて聴いてくれている人もいるし、何も見ずに通り過ぎてく人もいる。僕は、こちらを向いてくれている人に向かって叫びかけましたし、通り過ぎていく人の後ろ姿を見つめて悔しさを噛みしめてもいました。
 工事の音など日常の中にかき消されまいと必死でした。演説以前のあの穏やかさから一転、自分の中に大きな渦が巻き起こっていったのです〉
鈴木寛さんと 鈴木寛さんと

凄いですね。三島になり切っている。

さらに、切腹の時、どう思ったか。森田を連れていくことをどう思ったか…。など聴いている。まるで三島になったように、井浦さんは答えている。

これも驚いた。これはぜひ皆にも読んでもらいたい。そして、もう一度、あの映画を見てほしい。

ということで終わり。

スナック「バロン」での模様は写真を見てほしい。植垣さんとは、連合赤軍事件のこと、北朝鮮のこと。そして、北朝鮮で、「よど号」グループと会い、何を話し、何を感じたか…を話してもらった。

又、ゆっくり話を聞いてみたい。

だが、昼の部と違い、酒が入ってるから、酔って騒いでる客もいる。からむ客もいる。「静粛!」と言おうと思って、つい「粛清!」と叫んでしまった。オワリ。

【だいありー】

「週刊アエラ」(7/8号) 「週刊アエラ」(7/8号)
  1. 7月1日(月)この日発売の「週刊アエラ」(7月8日号)に原稿を書いた。『「拉致疑惑」と帰国=ハイジャックから祖国へ』(河出書房新社)の書評です。
     午前10時、中国CCTVの取材を受ける。中国のNHK的な存在らしい。尖閣・歴史認識などについて話す。「ルノアール」小滝橋店の会議室で。河合塾コスモのすぐ近くだったので、終わって寄る。
     木曜が授業だが、「あれっ、曜日、間違えて来たの?」と皆に言われた。今日は昼から日本外国人特派員協会で話す予定だったが、9日(火)に変更になった。
     夕方、柔道に行く。
鈴木宗男を叱咤激励する会(7/2) 鈴木宗男を叱咤激励する会(7/2)
  1. 7月2日(火)午前中、原稿。午後2時、市ヶ谷「ルノアール」会議室。出版社の人と打ち合わせ。
     午後6時、ホテルニューオータニ。「鈴木宗男を叱咤激励する会」。一番大きな部屋なのに超満員だった。

宗男さんの演説はさすがに熱が入っていた。娘さんのたかこさんも迫力がある。元NHKだけに言葉遣いがはっきりしてるし、うまい。

松木けんこうさん、小沢遼子さん、サンコンさん…に会いました。「週刊プレイボーイ」の小峯さんにも久しぶりに会いました。

サンコンさんと サンコンさんと
  1. 7月3日(水)午前中、原稿。午後、打ち合わせ。7時、銀座博品館。「ザ・ニュース・ペーパー」のライブを見る。面白かったです。
  2. 7月4日(木)午前11時、取材。午後から河合塾コスモ。
     3時、「現代文要約」。5時、「読書ゼミ」。鈴木寛さんの『テレビが政治をダメにした』(双葉新書)を皆で読み、考えた。

この本の帯には大きく、〈元凶は田原総一朗!〉と書かれていた。これには田原さんもかなり気にしていたようだ。それで、5月31日の「朝生」には、方向転換を計った。…のではないかと、私は思った。

弘中惇一郞さんと 弘中惇一郞さんと

学校の1学期は今日で終わり。生徒と食事会に行く。来週からは夏休みだ。でも、合同授業や、特別授業などがある。

  1. 7月5日(金)午前10時半。新聞社の取材。12時、出版社の人と打ち合わせ。3時、雑誌の対談。夜、柔道。女子強化選手が合同練習していて、松本香選手もいた。動きが速いし、強い。
  1. 7月6日(土)12時発のJALで函館へ。3時から、函館山にある唐牛健太郎さんのお墓に。
     唐牛さんは60年安保の時の「伝説の全学連委員長」だ。豪快な人だった。晩年は親しくしてもらった。毎年、後輩たちがこの日に全国から、集まる。
小沢遼子さんと 小沢遼子さんと

夜、打ち上げ。そして、ホテルに泊まる。でも私は、夜に仕事があったし、明朝も早いので、帰る。

最終7時半発で、羽田に9時に着く。それから新宿で、対談。

  1. 7月7日(日)東京駅発8時半の新幹線に乗る。新大阪着11時06分。迎えに来てくれた岩井氏らと西宮に向かう。

内田樹さんと会う。やっと会えました。感動です。

午後2時から「鈴木ゼミ」。超満員でした。内田さんは神戸女学院大学名誉教授だ。『日本辺境論』『街場のメディア論』などのベストセラーがあります。

佐藤優さん 佐藤優さん

又、武道家です。合気道の道場を持って教えています。その方面の話しから入りました。実に楽しく、有意義な話しでした。

終わって、質疑応答。そして、打ち上げ。最終の新幹線で帰りました。

【写真説明】

「アジアを考える静岡フォーラム」(6/29)

①6月29日(土)午後1時より、「アジアを考える静岡フォーラム」が行われました。総会のあと、2時半から講演しました。

ヘイトスピーチの映像が流されて…

②はじめ、新大久保のヘイトスピーチのデモの映像が流れました。又、このデモに抗議に行った人もいたので、その人たちからも報告を聞きました。

静岡市民文化会館で行われました

③2時半の講演の時には、会場が一杯になりました。ありがたいです。

背広を脱いで、質問に答えました

④1時間、講演し、そのあと1時間半、質疑応答。背広を脱ぎ、汗だくになりながら必死に答えました。

終わって、主催者の人々と

⑤終わって、主催者の人たちと。

聖サンフランシスコのTシャツを着た人と

⑥「聖フランシスコ」のTシャツを着てる人がいました。学生時代、極左のセクトに属して活動してたんですが、その後、キリスト教に触れて、入信したそうです。偉いですね。今度、じっくり話を聞いてみたいですね。『紙の爆弾』で。

文化会館の向かいに奇妙なオブジェが

⑦会場の静岡市民文化会館の前で写真を撮ったんですよ。そしたら後ろの方に奇妙なオブジェが見えました。

太った裸婦が空を飛んでます

⑧ズームで撮ったのがこれです。太った裸婦が空を飛んでます。翼もないのに飛べるのでしょうか。不思議です。

静岡名産「わさび」の像

⑨市内を歩いたら、又もや奇妙なオブジェが…。サトイモ?それとも?何と、静岡名産の「わさび」だそうです。分からないですね。

静岡県庁で

⑩静岡県庁です。「祝富士山・世界遺産登録」の大きな看板が。きちんと足場も作ってるし、相当前から建ててたようです。「登録が決まった瞬間に、上のシールをとって、「祝!」と出したのでしょう。もしかしたら、もう一つのバージョンも考えていたのかも…。

静岡市役所。ここだったんですね

⑪静岡市役所です。地元に人が、「ここで三島が自衛隊に檄を飛ばしたんです」と。あっ、若松さんの映画の話か。ところが、あとで、「いや、静岡県庁の間違いでした」。

ここで映画の撮影が行われた

⑫それで、映画を見直しました。若松孝二監督「11.25自決の日=三島由紀夫と若者たち」です。屋根のふくらみから見ても、やはり静岡市役所ですね。映画の公式ガイドにも、「静岡市役所で撮影」と書かれてました。

植垣康博さんと「バロン」で

⑬「アジアを考える静岡フォーラム」が終わってから、空飛ぶ裸婦像、ワサビ像、静岡県庁、静岡市役所…を見て、スナック「バロン」に着きました。元連合赤軍兵士の植垣康博さんのお店です。カウンターの中に入って、2人で話しました。

店に人が入り切れない

⑭沢山の人が詰めかけて、入り切れませんでした。

松木けんこうさんを囲む会で(6/27)

⑮6月27日(木)、松木けんこうさんを囲む会で。

鈴木宗男さん、たかこさんと

⑯鈴木宗男さんと。隣は娘さんのたかこさんです。27才です。日本で最も若い衆議院議員です。話がうまいし、実に堂々としてます。ビックリしました。

大下英治さんと

⑰作家の大下英治さんと。久しぶりに会いました。「このあいだ朝生に出てたね。頑張ってたじゃないの」と。いえいえ、全然喋れないし、ダメでしたよ。

「マガ9学校」で(6/30)

⑱6月30日(日)午後3時から、「マガ9学校」。新宿のカタログハウス本社で。「参院選前に考える。民主主義と立憲主義」。超満員でした。

春香クリスティーンさんと

⑲ゲストの春香クリスティーンさんと。

伊藤真さん、春香さんと

⑳この日の講師・伊藤真さん(弁護士・伊藤塾塾長)。ゲストの春香クリスティーンさん。私。

分科会で

㉑5時で、伊藤さん、春香さんは帰る。そのあと私が話をし、そして、グループごとに別れて分科会をする。私も入りました。

鈴木寛さんと

㉒「マガ9学校」が終わったあと、新宿西口に行ったら、鈴木寛さんがいました。『テレビが政治をダメにした』(双葉新書)は売れてます。「元凶は田原総一朗!」と本の帯に。凄い本です。田原さんも気にしてました。

鈴木宗男を叱咤激励する会(7/2)

㉓「鈴木宗男を叱咤激励する会」で。7月2日(火)。ホテルニューオータニで。超満員でした。

サンコンさんと

㉔サンコンさんと。久しぶりに会いました。

弘中惇一郞さんと

㉕弘中惇一郎さん。三浦和義さんや、多くの人の弁護をやってました。

小沢遼子さんと

㉖5月31日(金)の「朝生」以来です。小沢遼子さん。「あの時は大変でしたね」と。

佐藤優さん

㉗佐藤優さんも。そして松山千春さん(後ろ)も熱弁を振るってました。

「週刊アエラ」(7/8号)

㉘「週刊アエラ」(7月8日号)。『「拉致疑惑」と帰国=ハイジャックから祖国へ』(河出書房新社)の書評を書きました。

【お知らせ】

  1. 7月8日(月)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師はライフコーポレーション代表取締役会長兼CEOの清水信次先生です。演題は「「滅びゆく日本を救う道」。(初め、小西洋之さんの予定でしたが、選挙のため延期になりました)。
  2. 月刊『創」(8月号)発売中です。小森陽一さん(9条の会事務局長)、小林節さん(慶応大学教授)、私の3人で「自民党憲法草案」について話してます。
     月刊『紙の爆弾』(8月号)も発売中です。私は井上清志さん(国賠ネットワーク)と対談しています。
  3. 7月9日(火)12時半。日本外国特派員協会に出ます。有田芳生さんと一緒です。新大久保の「ヘイトスピーチ・デモ」について語ります。
  4. 7月13日(土)名古屋に行きます。愛知サマーセミナーで講演です。「愛知サマーセミナー」は、愛知県にある私立中学・私立高校が集まって行う一大イベントです。13日(土)、14日(日)、15日(月)の3日間行われ、寺脇研さん、尾木ママ、ダンサーのSAMや、タレント、オリンピックの元選手などが出ます。私は、初日の13日(土)に講演です。
  5. 7月14日(日)早大のサークル「早大鵬志会」で講演。「自由について考える」。
  6. 7月19日(金)〜21日(日)秋葉原ACT&Bで劇団再生の読書劇「二十歳の原点」の上演。
     19日(金)は高木尋士さんと私のトークがあります。「『未熟であること』について」です。
  7. 7月20日(土)12時より。和歌山カレー事件の「林眞須美さんを支援する集会」が行われます。大阪・御堂会館(南御堂)です。テーマは、〈「死刑弁護人」のクルーが見た和歌山カレー事件〉です。
    12:00〜13:30 映画上映「死刑弁護人」
    14:00〜14:15 挨拶 鈴木邦男他
    14:15〜15:15 斉藤監督×岩井カメラマン
    15:15〜16:30 弁護団報告
  8. 7月22日(月)代官山「山羊に聞く?」でトークに出ます。午後7時より。保江邦夫氏(ノートルダム清心女子大学教授)と鈴木邦男のトークです。「KUNIOとKUNIO。愛について語る」です。保江邦夫氏は、『人を見たら神様と思え』『愛の宇宙方程式』(共に風雲舎)などの著書があります。後者は、「合気を追い求めて物理学者のたどりついた世界」について書いてます。〈物理と合気道〉についても語る予定です。司会は桃江メロンさんです。
     会場「山羊に聞く?」は東急東横線・代官山駅から徒歩1分。予約は03(6809)0584へ。
  9. 7月24日(水)午後6時半、しもきた空間リバティ。〈ぼくたちの国歌『君が代』について考える〉。入場料1500円(ソフトドリンク付)。
     第1部は、ヘルマン・ゴチェフスキさん(東京大学准教授)の講演。「『君が代』はどうように成立したのか?」。ゴチェフスキさんはドイツ人で、長年、「君が代」の成立について研究を続けている人です。
     第2部は、トークセッション。「ぼくたちと『君が代』」。ヘルマン・ゴチェフスキさん、森達也さん、鈴木邦男です。意欲的な企画です。私も楽しみです。
     お申し込み・お問い合わせは、主催・ユージンプランニングへ。
    tel 03(3239)1906
    fax 03(3239)1907
  10. 8月2日(金)午後6時、西荻窪の小料理「HANA」03(3397)3390で、杉正太郎さんと私の「ダブルバースデー」をやります。2人とも8月2日が誕生日です。この集まりは、一般公開です。
     杉さんは元「ザ・ニュース・ペーパー」の社長です。杉さん、私。それに滝大作さん(元NHKプロデューサー)を迎え、改憲と「天皇問題」についてバトルトークするそうです。誕生日なのに、何故か。
  11. 8月3日(土)午後1時、ロフトプラスワン。私の「生誕100年祭」です。豪華ゲストが出ます。
  12. 8月13日(火)午後6時、第3回「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」です。ゲストは山口二郎さん(北海道大学教授)で、「参院選後の政治状況」について語り合います。
  13. 9月6日(金)〜8日(日)秋葉原・ACT&B。劇団再生の読書劇「テロならできるぜ」(原作・見沢知廉)が上演されます。9月7日(土)は、高木尋士さんと私のトーク。「テロと言葉と見沢知廉」を行います。
  14. 9月28日(土)午後4時、大阪のコリア国際学園で記念式典があり、記念対談があります。寺脇研さんと私の対談です。
  15. 11月19日(火)午後6時、第4回「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」です。ゲストは、小磯修二さん(釧路公立大前学長)です。