2014/06/30 鈴木邦男

50年の運動を体験し。「今」を語りました。大阪、豊橋、秋葉原、姫路で。

①書店トーク、そして湖西市長と対談

大阪ジュンク堂難波店で。6/21(土) 大阪ジュンク堂難波店で。6/21(土)

勉強と挑戦の毎日ですね。新しい発見があるし、出会いがあります。

原稿も書かなくてはならないし、読書ノルマもあるし。6月はやたらと忙しかった。

21日(土)は大阪ジュンク堂難波店でトークをやってきた。ワンフロアーの床面積では「日本一」広い書店だ。

そこで、私の『歴史に学ぶな』(株dZERO)の出版記念トークをやった。

初めての体験が多く、感動した。カリスマ店長の福嶋聡さんともトークをした。これは「マガジン9」に詳しく書いた。

『歴史に学ぶな』のトークです 『歴史に学ぶな』のトークです

翌22日(日)は、愛知県の豊橋市に行った。湖西市長の三上元さんと講演をした。多くの人が集まってくれた。

現職の市長さんとトークするのは初めてだ。「原発No!」を宣言し、「浜岡原発の廃炉を求める」訴訟の原告団にも加わっている。勇気のある市長さんだ。

市長さんの講演を聞いて、その後、2人で話すのかと思ったら、「いや鈴木さんの講演会です」と言う。

そして、「私は前座です」と初めに5分ほど喋る。そして私が1時間半も喋る。

通路に作られた「トークスペース」です 通路に作られた「トークスペース」です

タイトルは、「今を生きる覚悟」。脱原発の話だけでなく、憲法、愛国心、集団的自衛権、ヘイトスピーチなどについて話してくれという。

じゃ、今までの「右翼運動50年」の全てを語るわけだ。その意味と反省を込めて1時間半も話をした。

そして、後半は三上市長とのトーク。とても勉強になりました。

三上市長は今、3期目だ。その前は、西友、そして船井総研にいた。その頃の話も聞きました。

書店の人、出版社の人と 書店の人、出版社の人と

年は私より2才若い。脱原発市長として有名だから、てっきり左翼運動をしてた人かと思ったが違う。

子供の頃は軍記雑誌『丸』を愛読し、飛行機や軍艦のプラモデルを作っていたという。「大きくなったら軍人になるつもりでした」という。

でも軍はない。自衛隊に入ろうと思ったが、諸々の事情で西友へ。その間、労組の委員長を体験。

その後、船井総合研究所を経て、2004年、湖西市長に初当選。現在3期目だ。

サイン会です サイン会です

60年安保の時は私は高2。市長は中3。「とても衝撃を受けました」という。

樺美智子さんが殺され、山口二矢の事件があり、ハガチー事件があり…。そして全学連委員長の唐牛健太郎さんが暴れていて…と。第2部のトークの時に市長は話す。

「そうだ。さっき鈴木さんに紹介されましたが、今日は何と、唐牛さんのいとこの方が来てるんです」と言って、前の方に座ってるご婦人を紹介する。会場の皆も、「オオー!」とどよめいていました。

実は、私だって初めて会ったのだ。この講演が始まる前に、このご婦人に声をかけられた。村瀬さんという。「私は唐牛健太郎のいとこです。鈴木さんは唐牛のことを本に書いて下さって、ありがとうございます」と言う。

湖西市長の三上元さんと。6/22(日)満員の会場 湖西市長の三上元さんと。6/22(日)満員の会場

ビックリした。全く知らなかったからだ。唐牛(かろうじ)さんは、いろいろとお世話になった。一水会でも講演してくれた。「右翼で講演するなんて生まれて初めてだよ」と言って。

波瀾万丈の人生を送った人だ。50才にもならないうちに、若くして亡くなった。

この唐牛さんのお母さんと、このご婦人のお母さんが姉妹なんだそうだ。

子供の時から、ワンパクだが、心の優しい少年だったという。今度、ゆっくり話を聞いてみたい。

三上市長さんとも又、ゆっくり話をしてみたい。ほぼ同年代ということもあって、体験した「時代」も同じだし、感じ方も似ている。2人とも「経験」から学んだことが多いのだ。

②『歴史に学ぶな』は真理か?

唐牛健太郎のいとこさんと 唐牛健太郎のいとこさんと

「そうだ。昨日は、『経験からしか学べない』という話をしたんですよ」と三上市長に言った。大阪ジュンク堂難波店でのトークだ。

ここの店長も変わった経歴の持ち主で、何と芝居の役者を10年もやっていた。

それを、辞めてジュンク堂に入ったわけではなく、「両立」していた時間も長い。そこで両方の世界を見て、「経験」から学ぶしかないと思ったのだろう。

だから、私の『歴史に学ぶな』(dZERO)を読んで、面白いと思い、書店トークを開いてくれたのだろう。

ドイツの首相だったビスマルクは言った。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と。

飛松さん、さかはらさん、上祐さん、鈴木。6/24(火) 飛松さん、さかはらさん、上祐さん、鈴木。6/24(火)

この言葉に出会った時は感動した。その通りだと思った。しかし、最近は疑問に思っている。本当に歴史から学ぶことなんて出来るのだろうかと。「「歴史から学んで」嫌韓・反韓・反中になってる人々もいる。厖大な歴史の中から、じぶんの都合のいいところだけを取り出し、「歴史に学ぶと、こうだ!」と決めつけるのは、あまりに傲慢ではないか。そう思って、『歴史に学ぶな』を書いた。

それに、よく調べてみると、ビスマルクは、こんなことを言ってないらしい。

本当は、「じぶんの経験だけでなく、他人の経験からも学べ」と言ったらしい。こっちの方が説得力がある。私もこれを実行している。

飛松五男さん、上祐史浩さんと 飛松五男さん、上祐史浩さんと

しかし、これでは「普通」過ぎて、「格言」にはならない。多分、後の人が修正し「格言らしく」して、伝えたのだろう。

私は、湖西市長の「経験」から多くのことを学んだ。又、前日会ったジュンク堂難波店店長の福嶋聡さんからも、多くを学んだ。

「私が書いた本です」と店長から本を2冊もらった。こんな店長は初めてだ。

『希望の書店論』(人文書院)と、『紙の本は、滅びない』(ポプラ新書)だ。堂々と書店論を展開している。トークの時も、この店長を中心に話をした。

他にも何冊も本を出している。「著書略歴」を見たら、こんな本が出ていた。『書店員のしごと』(三一書房)。『書店員のこころ』(三一書房)。『劇場としての書店』(新評論)。

そうか。これかと思った。役者だった自分の(経験)を生かし、店長をやっているのだろう。これは読んでみなくては。

③『二十歳の原点』はよかった!

地下鉄サリン事件の被害者、さかはらさんと 地下鉄サリン事件の被害者、さかはらさんと

6月21日(土)は、ジュンク堂難波店。22日(日)は、豊橋市で三上市長さんとトーク。そして23日(月)は秋葉原で、劇団「再生」の高木尋士さんとトーク。「学生運動を知ってますか」。

「再生」では、高野悦子の『二十歳の原点』を上演していた。その前に、高木氏とトークしたのだ。

歴史から学んだのではない。左右の学生運動から学んだ。そのことを中心に話をした。

この劇も感動的だった。高野悦子の日記を中心にしながらも、いろんな話が入ってくる。

何と、三島由紀夫の「檄」も入ってくる。鶴見直斗氏の「檄」朗読には驚いた。全文を暗記していて、大演説をやる。驚いた。これだけ出来る人はちょっといない。

挨拶する飛松さん 挨拶する飛松さん

観客には、若松監督の三島映画を20回も見たという人もいて、この檄文には感動し、涙を流していた。

この「再生」の翌日、6月24日(火)は姫路に行った。「飛松塾in姫路」だ。

姫路城は工事中の覆いが取れて美しい姿を現していた。白一色で、きれいだ。でも、まだクレーンなどがあるし、完成するまでには、もう少し時間がかかる。

この日は、元オウム真理教幹部の上祐史浩さんを迎え、これに飛松さんと私が加わって、3人で話す。

開口一番、「姫路城にぜひ来たいと思ってたんです」と上祐さんは言う。オウムに入っていた時、恋人に都沢さんという女性がいた。一緒に活動をした。

真っ白い姫路城が 真っ白い姫路城が

彼女が、「実は私は前世は、姫路城のお姫さまだったんです」と言う。そして、姫路城の様子を事細かく説明する。それで姫路城のことはずっと気になっていたという。

「だから今日は、早めに来て、飛松さんに姫路城を案内してもらいました」と言う。

ヘエー、そんな因縁話があるのか。「それでどうでした。彼女の言った通りでしたか」と私が聞いたら、「彼女の妄想でした」とピシャリと言う。

彼女の言ったのと全く違うという。じゃ、お姫さまじゃなかったのか。でも「夢」を砕かれた彼女もかわいそうだ。

正面に姫路城が 正面に姫路城が

「幸福の科学」でも、よく「前世占い」をやっていた。たわいのない遊びだと思っていた。

でも、作家の景山民夫さんに、私の前世を占ってもらったら、「北条時宗ですよ」と言う。

ヒャー!と舞い上がって、「信じた」!。元寇と闘い、見事退け、日本を守った英雄だ。じゃ、「鈴木時宗」に改名するか。でも、名前負けしちゃうよ。

④地下鉄サリン事件の被害者も話してくれた

上祐さん、飛松さんと 上祐さん、飛松さんと

前世占いは、他の宗教でもやっている。又、ネットなどでもやっている。町の占いでも、やってくれ人がいる。

ただ、料金がマチマチだ。2万円出した人は、「フランスの水車小屋の娘」だったと言われた。当人から聞いたから本当だ。

10万円出したら、「マリーアントワネット」になったかもしれない。

5千円の安い占いをした人は、前世は「ほうれん草」だと言われた。植物だ。植物から人間に生まれ変わるのか。だったら、よほど良い行いをしたほうれん草だったんだ。

でも、もう、ほうれん草は食べれないよ。じぶんの「前世」「仲間」を食べることになる。

上祐さん、松本ひとしさんと 上祐さん、松本ひとしさんと

そうだ。インドネシアに旅行にいって、「私の前世の夫に会った」という人がいた。

女性だ。2人とも一目で分かったという。再び恋に落ちたのか。そして同衾したのか。「夫婦」だったんだから、すぐにするだろう。

そうだ。姫路では、上祐さん、飛松さん、そして私の3人でトークをする予定だった。

ところが写真を見ても分かる通り、もう1人いる。4人だ。

4人が壇上に並んでいて、その1人は作家・映画監督のさかはら・あつしさんだ。私もこの日、上祐さんに紹介された。

打ち上げ会場で 打ち上げ会場で

「経験」を聞いて驚いた。あの地下鉄サリン事件の被害者なのだ。それで急遽、壇上にあがって喋ってもらったのだ。あの事件に出くわした人の話なんて初めて聞く。

破れたビニール袋があって、液体が流れていた。きっとペンキ屋さんが仕事の道具をひっくり返したかして、そのまま降りたのだろう。…くらいに思っていたら、近くで人が倒れる。本人も目の前が真っ暗になる…。

その時の恐怖の体験を語る。そして病院に自力で行った話。「軽症の方は退院して下さい」と言われ、その日のうちに自宅に帰った。

その後、その体験をある雑誌に発表したら、1人の女性から感想の手紙をもらった。「感動して涙が止まらなかった」と言う。

よしもとの芸人さんと よしもとの芸人さんと

読んだ彼の方も感動し、返事を出した。そして、会った。次から次と話は出るし、気持ちもピッタリと合う。恋が生まれ、結婚した。

「実は、私、隠していた事があるの」と結婚直前に言う。

「えっ、本当は鶴なの?」と聞いた(かもしれない)。

「実は私、オウムの信者だったの」と言う。

でも、今は辞めたという。そうか。それで「サリン体験記」を読んで涙が止まらなかったのか。

感動してというより、懺悔だろう。疚しさだろう。

自分は死にそうな目に遭った。自分を殺そうとしたオウムの一味だったのか!と思ったが、もう、やることはやっていた。それに、もうオウムは辞めたというし。

それで、結婚した。

「今日は、その嫁さんは連れて来なかったの?」と聞いたら、「別れました」と言う。

別の男が出来て逃げていったのか。あるいは鶴に戻って飛んでいったのか。分からない。

「あやしい夫婦」だし、警察だって、調べただろう。「埋めたんじゃないの?」と私が聞いたら、「そんなこと初めて言われました」と言う。否認していた。

本も出しているので送りますと言っていた。上祐さんとも会って話したという。又、自分の体験を含め、オウムとは何だったのか。サリン事件とは何か。…を映画にしたいという。

⑤「次は火だ!」の四方田さんと対談

四方田犬彦さんと対談。6/25(水) 四方田犬彦さんと対談。6/25(水)

この日は、最終の新幹線で東京に帰った。翌、6月25日(水)は、午後5時半から、『紙の爆弾』の対談だ。四方田犬彦さんと対談した。久しぶりだ。

昔、私が「週刊SPA!」で「夕刻のコペルニクス」を連載してた時、四方田さんも「次は火だ!」という連載をしていた。

あの時、小林よしのりさん、宅八郎さん、松沢呉一さん、田中康夫さん…と、連載陣が豪華だった。

そして皆、激しい連載だった。連載同士で喧嘩もしていた。「SPA!」が最も勢いがある頃だった。

対談が終わって 対談が終わって

「週刊サンケイ」が潰れて、「週刊SPA!」になった。同じ頃、潰れた「朝日ジャーナル」の執筆陣が、この「SPA!」にドッと流れてきた。四方田さん、田中さんたちだという。

古い皮袋(週刊サンケイ)を新しくし、その新しい皮袋に、さらに激しい新しい水を注ぎ込んだわけだ。

それに、「新しい皮袋」の話と同様に、「次は火だ!」も聖書の言葉だという。

「ノアの方舟」で、神は堕落した人間を滅ぼした。大洪水で滅ぼし、清く正しいノアだけを助けて、残した。

今後また、人間が驕り高ぶって、神を忘れるようなことがあったら、「次は火だ!」と言った。前回は大洪水だったけど、「次は火だ!」と人間に断言し、反省を求めたのだ。と四方田さんは言う。

スタッフ、ギャラリーと スタッフ、ギャラリーと

そうだったのか。もの凄く深い言葉だ。この日は、とても勉強になりました。

「連合赤軍」的な美女といわれる女性も来てました。自由国民社の人も来てました。

『現代用語の基礎知識』(2014年版)では、お二人は並んで書いてますよ、と教えてくれた。本当だ。四方田さんと私が並んで原稿を書いている。

さらに、「土風炉」に行って、打ち上げ。そこから合流した人も何人かいた。

「土風炉」で打ち上げ 「土風炉」で打ち上げ

蛇田さんも来てくれた。蛇の指輪をしてる人だ。蛇田まむし子さんだ。変な名前だ。もしかしたらペンネームか、ハンドルネームかもしれない。

四方田さんだって、四方田(よもた)は本名だが、「犬彦」はペンネームだ。間違って、「猫田犬彦さん」と呼ばれることもあるそうだ。犬と猫か。苗字と名前だけで喧嘩しそうだ。そこに蛇田さんだ。

最近は、よく分からないペンネームが多い。「辛酸なめ子」とか。「下関マグロ」とか。「丸出ダメ夫」とか(古い漫画にあった)。「からしめんたいこ」とか。「清水みえこ」とか。「つまみ枝豆」「えだまめおにく」とか。「ちちバンドよしこ」とか。「阿曽山大噴火」とか。「江頭6時55分」とか(時間が違ったかな)。

四方田さんのTシャツ 四方田さんのTシャツ

ウーン、憶え切れない。だから終わる。

6月はかなり地方に行った。21日(土)は大阪。22日(日)は豊橋。24日(火)は姫路か。

そうだ。18日(水)は名古屋に行った。それと、1日(日)は青森に行って、「キリスト祭」に参列したんだ。

「まるで旅芸人ですね」と四方田さんに言われた。旅芸人の記録か。

「でも、旅芸人というからには、『芸』をもっともっと磨かないと」と蛇田さんに言われた。「今じゃ、ダメよ」。厳しいことを言う人だ。…と、打ちひしがれ、傷心のまま次号へ。

あっ、そうだ。7月1日(火)から1ヶ月、やるんですよ。紀伊国屋書店の新宿本店3階で。「鈴木邦男が選ぶ連合赤軍」ブックフェアーが。

いいのかよ、そんなことをやって、と私も驚きました。今、読んでおきたい「連合赤軍」の本を並べ、解説しました。『連合赤軍は新選組だ!』(彩流社)の本にちなみ、新選組の本も並べました。それと、オウムや三島の本も。

連赤、オウム、三島事件。これは戦後の三大事件です。それに真っ正面から取り組んでみました。皆さんも、この人々の凄すぎる「経験」から学んで下さい。ブックフェアー開催中にトークもやる予定です。

『サイゾー』(7月号)
『サイゾー』(7月号)

【だいありー】

劇団「再生」の高木尋士氏とトーク。6/23(月) 劇団「再生」の高木尋士氏とトーク。6/23(月)
  1. 6月23日(月)眠い。体が痛い。頑張って起きて原稿を書く。
     昼、図書館に行く。
     6時半、秋葉原。「再生」の高木尋士氏と待ち合わせ。7時半から、トーク。「学生運動を知ってますか」。
     話が弾んで当初の予定の30分を大幅に超えてしまった。
     そのあと、高野悦子の『二十歳の原点』の上演。実に感動的な舞台でした。45年も前のことなのに、つい昨日のように思える。
     これだけ、真剣に生き、勉強し、闘った学生がいたのだ。
     又、鶴見直斗氏の三島の「檄」にも感動した。
     終わって、近くで食事。もう12時半になっていた。「あっ、ヤバ。どうしてこんなに遅くなったんだろう」。そしたら、一緒にいた人に言われた。「トークが長すぎるからじゃないの」。
「再生」の舞台。『二十歳の原点』 「再生」の舞台。『二十歳の原点』
  1. 前夜は、〆切の原稿があって、ずっと朝まで書いていた。
     朝、8時東京駅発の新幹線で姫路へ。11時半に着く。岩井氏が迎えに来てくれた。下中氏も。そこから昼食会場へ。
     姫路城がすぐ前に見える。もの凄くいい場所だ。この前は工事中の覆いが下半分にかかっていたが、今日は全部とれてる。白一色で、とてもきれいだ。
     2時からトークが始まる。上祐さんが来るというので、参加申し込みが殺到。前回の100人ほどの会場ではダメだと思い、新しい会場に変更。350人入るところだ。
     そこに、人がどんどん来る。地下鉄サリン事件の被害者も来て、話してくれた。上祐さんとも何度か会って話しているという。
上演後、出演者と 上演後、出演者と

上祐さんも偉い。自分を殺そうとした徐さんとも会って対談してるし。今度は、サリンの被害者だ。この人は映画も撮ってるという。実に濃いトークになった。

終わって、駅の近くの居酒屋で二次会。店を借り切っていた。100人近くいたんじゃないのかな。元フジテレビのアナウンサー・松倉悦郎さんもいた。「私も誕生日は8月2日です」という女性もいた。「じゃ、生き別れになった双子の妹か」と言ったら、「年が40も違います!」と言われた。

最終の新幹線で帰った。ノートパソコンで原稿を書こうと思ったが、座ったら、疲れて、爆睡してしまった。

外に出たところで 外に出たところで
  1. 6月25日(水)原稿やら、校正、コメント、返事など、書くことが一杯ある。
     夕方、5時半から「ミヤマ」会議室。四方田犬彦さんと対談。『紙の爆弾』だ。とても深い話で、勉強になった。
     そのあと、「土風炉」で打ち上げ。すぐ酔っ払った。御手洗さんもここから来てくれた。11月に又、四日市で森田必勝氏を偲ぶ会をやると言っていた。又、蛇田さんたちも、ここから合流し、一緒に飲んだ。
  1. 6月26日(木)午前11時、出版社の人と打ち合わせ。
     昼から河合塾コスモ。自習室で勉強。
     3時、「現代文要約ゼミ」。
     5時、「読書ゼミ」。今日は、私の選んだ本を読む。半田滋の『日本は戦争をするのか』(岩波新書)。勉強になった。とても詳しいし、教えられる。
  2. 6月27日(金)午前中、原稿。
     午後、打ち合わせ。
     夜、柔道。本当は、仕事がやたらとあって柔道なんか行ってられないんだが…。久しぶりだ。体を動かすのはいい。でも体が痛い。
     オランダの選手と闘った。サッカーの敵(かたき)討ちと思ったが、簡単に「返り討ち」にされた。強い。
  3. 6月28日(土)午前中、原稿。午後1時から市ヶ谷会館。三島由紀夫研究会に出る。
     元自衛隊の寺尾克実さんが出るし、又、会いたいと思った。あの「三島事件」の時、三島に日本刀で斬りつけられ、重傷を負った人だ。九死に一生を得て助かった。
     他にも玉川博己さん、武井宗行さん、比留間誠二さん、松本徹さん、藤井厳喜さん、西村幸祐さんたちの講演、シンポジウムがあった。私は途中で失礼し、日本青年館へ。大日本生産党再建60年記念「祝賀会」。
     60年か。凄い。日本の右翼運動を主導してきた団体だ。駆け付けてお祝いを言わなくては、と思って、タクシーで駆け付けた。懐かしい人々に会いました。
  4. 6月29日(日)午前10時半、乃木会館。森田征史先生の「谷口哲学を学ぶ勉強会」に出る。5時まであるが、私は1時半で中座。
     2時からの「よど号」問題を考える会に出る。神田のたんぽぽ舎。「“よど号”拉致でっち上げ逮捕状の撤回を求める国賠裁判を支える会・結成の集い」。最近、日朝関係が動き出したし、「拉致」問題も進展がありそうだ。
     よど号も「日本人村」が最近、新聞に大きく取り上げられた。帰国はどうなるのか。いろんな報告があり、情報があった。
     そのあと、打ち上げ。

【写真説明】

飛松さん、さかはらさん、上祐さん、鈴木。6/24(火)

①6月24日(火)。「飛松塾in姫路」。(左から)飛松五男さん。地下鉄サリン事件の被害者で映画監督のさかはらあつしさん。上祐史浩さん。鈴木。

飛松五男さん、上祐史浩さんと

②始まる前です。飛松五男さん、上祐史浩さんと。

地下鉄サリン事件の被害者、さかはらさんと

③さかはらあつしさんは、地下鉄サリン事件に遭った体験を本に書いてます。

挨拶する飛松さん

④「飛松塾」の経過と目指すもの。について話す飛松五男さん。

真っ白い姫路城が

⑤覆いが取れて、きれいな全貌を現しました。姫路城です。真っ白です。

正面に姫路城が

⑥講演会の前に、食事をしました。正面に姫路城が見えます。絶景です。

上祐さん、飛松さんと

⑦上祐さん、飛松さんと。

上祐さん、松本ひとしさんと

⑧上祐さん、松本ひとしさんと。松本さんは元警察官。『交番の裏は闇』が大ベストセラーになりました。その頃から私は知り合いです。今は高砂市議会議員です。本当に久しぶりに会いました。

打ち上げ会場で

⑨打ち上げ会場で。今日はタバコは吸わず、ひたすら枝豆を食べてます。

よしもとの芸人さんと

⑩姫路市内を歩いてたら、呼び止められました。自転車に乗った派手な人です。よしもとの芸人さんです。

大阪ジュンク堂難波店で。6/21(土)

⑪6月21日(土)大阪ジュンク堂難波店に行きました。私の『歴史に学ぶな』(dZERO)の出版記念トークです。その前に、書店を見て回りました。日本一広い書店です。私の本も随分とありました。

『歴史に学ぶな』のトークです

⑫トークです。右は『歴史に学ぶな』を出してくれた(株)dZEROの土肥さんです。

通路に作られた「トークスペース」です

⑬書店の通路に急遽作った「トークスペース」です。だから、書店に来た他の人たちも足を止めて、聞いてくれます。

書店の人、出版社の人と

⑭トークが終わって、書店の人たちや、(株)dZEROの人たちと。私の左に座ってる人が、難波店の店長の福嶋聡さんです。何冊も本を出してるカリスマ店長です。

サイン会です

⑮サイン会です。『歴史に学ぶな』以外にも『連合赤軍は新選組だ!』『愛国者の憂鬱』『秘めてこそ力』などにもサインしました。

湖西市長の三上元さんと。6/22(日)満員の会場

⑯6月22日(日)(上段)豊橋で講演会。湖西市長の三上元さんと。三上さんは、「脱原発」を宣言した勇気ある市長さんです。 (下段)満員の会場です。

唐牛健太郎のいとこさんと

⑰驚きました。60年安保の全学連委員長・唐牛健太郎のいとこさんの村瀬さんが来てくれました。「いとこのことを書いてくれて、ありがとうございます」と言われました。感動です。

劇団「再生」の高木尋士氏とトーク。6/23(月)

⑱6月23日(月)劇団「再生」のお芝居の前に、「再生」代表の高木尋士さんとトークしました。高野悦子の『二十歳の原点』を上演したので、トークのテーマは、「学生運動を知ってますか」。

「再生」の舞台。『二十歳の原点』

⑲『二十歳の原点』の舞台です。素晴らしかったです。

上演後、出演者と

⑳お芝居が終わった後、役者さんたち、高木さんと記念撮影。

外に出たところで

㉑会場の外に出たところで、役者さんたちと。3人は「再生」の女優です。さすが女優さん、皆、きれいです。
 (なお、⑱〜㉑の4枚は、カメラマンの平早勉さんに撮ってもらいました。プロはさすがに違いますね。ありがとうございました)

四方田犬彦さんと対談。6/25(水)

㉒6月25日(水)5時45分から、高田馬場の「ミヤマ」会議室で。月刊『紙の爆弾』で、四方田犬彦さんと対談しました。本当に久しぶりです。歴史、本、映画について、楽しい話が聞けました。

対談が終わって

㉓対談が終わって。

スタッフ、ギャラリーと

㉔スタッフや、聞きに来た人と。自由国民社の人もいます。「連赤風の美女」といわれている人も。

「土風炉」で打ち上げ

㉕このあと、「土風炉」で打ち上げ。レーニンさんの横には、仕事が終わって駆け付けた蛇田さんも。

四方田さんのTシャツ

㉖四方田さんのTシャツにはこう書かれています。強烈な主張です。

『サイゾー』(7月号)

㉗『サイゾー』(7月号)に出ています。
〈新右翼・鈴木邦男が語る真の愛国心と右傾エンタメの実像とは?〉

【お知らせ】

  1. 7月1日(火)から1ヶ月。紀伊国屋書店新宿本店3Fで行われます。「鈴木邦男が選ぶ連合赤軍」ブックフェアーです。凄い企画ですね。私も驚いています。
     又、この日発売の「アエラ」に原稿を書いてます。
  2. これも凄いですね。こんな本、初めてですよ。別冊宝島から出たんです。
    〈日本「愛国者」列伝〉
    =「維新の志士から「新右翼」まで52人の肖像。
    “伝説の男”たちの思想・行動を完全解説〉
    1000円です。私も知らないことが多く、勉強になりました。さらに表紙には、こう書かれています。
    〈「嫌中・嫌韓」は果たして愛国者なのか?
     真の「愛国心」「日本愛」を考える〉
     じゃ、そういう原稿もあるのでしょう。さっそく読んでます。
  3. 7月15日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。合田一道さん(作家)がゲスト。テーマは、〈「北の墓」を通して見えるもの〉。
     合田さんは最近、『北の墓=歴史と人間を訪ねて』(上・下。柏艪舎)を出版し、話題を呼んでおります。
     問い合わせ・申し込みは柏艪舎へ。011(219)1211
  4. 7月16日(水)一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。午後6時受付開始。講師・鳩山由紀夫氏(元内閣総理大臣)。演題「異論・反論・オブジェクション。東アジア共同体構築へ」。お問い合わせ・申し込みは、一水会事務局へ。03(3364)2015。
  5. 7月19日(土)午後2時。エルおおさか7F 708号室。「和歌山カレー事件を考える人々の集い」。
    〈和歌山カレー事件から16年。林眞須美さんは、獄中から無実を訴え続けています!〉
     「創」編集長が語る和歌山カレー事件。鈴木邦男の挨拶。報告、和歌山カレー事件再審弁護団、などがあります。
  6. 7月19日(土)より、ポレポレ東中野で緊急ロードショー。連日19:00より上映。大浦信行監督の映画「靖国・地霊・天皇」です。これは凄い映画です。
  7. 7月26日(土)午後2時、原宿の千駄ヶ谷区民会館。「ソーシャル21 」主催のトークイベント。「欧州極右の躍進と日本のゆくえ」。パネラーは、五百蔵洋一氏、及川健二氏。そして私も出ます。
  8. 8月2日(土)午後1時、阿佐ヶ谷ロフト。毎年恒例の「生誕祭」です。
     出演が決まったゲストは。上祐史浩さん。飛松五男さん。植垣康博さん。徐裕行さん。金廣志さん…などです。
  9. 8月6日(水)午後6時半より、池袋の自由学園明日館講堂(豊島区西池袋2の31の3)。「音楽寺子屋」を開催します。テーマは「軍歌・戦時歌謡とその時代」。去年、下北沢で、「君が代」の成立についてのシンポジウムを行いましたが、今年は、〈軍歌〉をテーマに考えます。パネラーは、白井伸幸氏、戸ノ下達也氏、鈴木邦男です。
  10. 8月23(土)文京シビック2Fホール。12時半から、映画「ジョン・ラーベ〜南京のシンドラー〜」上映。その後、3時より。シンポジウム。永田浩三さん、永田喜嗣さん、そして私も出ます。
  11. 9月9日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。ゲスト・高遠菜穂子さん。テーマは「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか?」。