2014/07/07 鈴木邦男

画期的です!衝撃的です!「連合赤軍」のブックフェア。
日本人と愛国をテーマの「別冊宝島」…

①本当にやったんですね、紀伊国屋で!

紀伊国屋書店新宿本店3Fで開催中 紀伊国屋書店新宿本店3Fで開催中

半信半疑だった。いや、「疑い」の方が大きかった。本当にやるのかな。こんな危ない企画を。直前になって、中止になるんじゃないのかな。と、思っていた。

7月1日(火)、新宿で仕事の打ち合わせがあったので、ソーっと覗いてみた。紀伊国屋書店新宿本店だ。3Fで今日からやるはずだ。

でも、やってるのかな。やってるにしても、隅のさらに隅の方で、小さくやってるんじゃないのかな。

…と思って、3階中央のレジの方に向かう。その瞬間、目に飛び込んできた。ウワー! あった! 大々的にやっている。本が何百冊と並べられている。

連合赤軍の本を集めました 連合赤軍の本を集めました

その特別コーナーの上には、こう書かれていた。

〈鈴木邦男が選んだ連合赤軍ブックフェア
=我々はあの事件から何を受け継いできたのか=〉

期間は7月1日〜7月31日だ。1ヶ月も、やってるのだ。

私があさま山荘の前で立っている写真がデカデカと載っている。それに遠近法で、私が3人いる。あさま山荘も3つある。

連合赤軍事件だけではない。その前に三島事件。かなり後のオウム真理教事件の本もある。いろんな形で影響を与え、刺激を与えている。

戦後日本の大事件といえば、まず、この三つの事件を思い浮かべるだろう。

だから、連合赤軍事件を中心にしながらも、この3つの事件について書かれた本を並べている。

さらには、新選組関係の本もある。司馬遼太郎の『燃えよ剣』『新選組血風録』。それに子母澤寬の『新選組始末記』などだ。

隣は「革命と表象」のコーナーです 隣は「革命と表象」のコーナーです

50年後、連合赤軍は「新選組」と同じようにNHK大河ドラマになる。と言う人もいる。私だ。

又、『連合赤軍は新選組だ!』という本も私は書いた。この本の出版記念も兼ねて、この連合赤軍ブックフェアは開かれたのだろう。

新選組は武士道に殉じた集団だ。必ずしも武士の出身ではない者も多く、だからこそ、「武士」であることにこだわった。

まず、〈自らを律する〉のが武士だ。敵と闘う前に、自らと闘う。武士道にもとる者は、次々と切腹させた。それによって、強力な「武士の集団」を作ろうとした。

連合赤軍も、一人一人は軍人ではない。兵士でもない。ほとんどが学生だ。

「連赤フェア」の前で写真を 「連赤フェア」の前で写真を

だが、「赤軍」という軍人になろうとした。兵士になろうとした。

「革命兵士だからこうすべきだ」「この位は出来るはずだ」という規律が、どんどんのしかかってくる。

そして「総括」の場だ。「敵」と闘う前に、どんどんと、内部から崩壊してゆく。それでも〈総括〉をやめない。

もしかしたら、連合赤軍の原点は新選組かもしれない。そう思った。

1970年に三島由紀夫と共に自決した森田必勝氏は、新選組の土方歳三が好きだった。司馬遼太郎が土方を主人公に書いた『燃えよ剣』を愛読していた。

私も森田氏に勧められて読んだ。いっぺんに魅了された。

大日本生産党再建60周年大会 大日本生産党再建60周年大会

当時の右派学生にとっては司馬の『竜馬がゆく』の方が圧倒的に読まれていた。

でも森田氏は、『竜馬よりも土方だよ』と言っていた。

「俺たちは勤皇の竜馬に学ぶべきだろう。土方は幕府側だし、敵だ。反天皇だ」と他の人間が言うと、森田氏は反駁していた。

「いや、新選組は勤皇の集団だ。京都で天皇を守るために命をかけて闘ったのだ」。

確かに彼らの考えはそうだ。そして、いくら敗けこんでも、決して幕府を見捨てない。

会津に行き、函館に行き、そこで討ち死にした。幕府に殉死した。

そうした生き方こそが〈男の生き方〉だと森田氏は言っていた。後の自分の行く末を予言しているようだった。

②連合赤軍の全て。そして新選組が…

木村氏、ペマ氏、丹野党首 木村氏、ペマ氏、丹野党首

紀伊国屋の「連合赤軍ブックフェア」には、彩流社が急遽、パンフレットを作ってくれた。

なぜ、このフェアを開催するのか。そして、並べた本の中のいくつかについて、私がコメントし、さらに彩流社もコメントしている。

とてもお世話になりました。彩流社からは、『新選組は連合赤軍だ!』を出しているが、他にも『新右翼』『テロ』『読書大戦争』『鈴木邦男の読書術』を出している。

「連合赤軍ブックフェア」では、膨大な本を展示しているが、私がコメントを加えたのは以下の本だ。

木村氏、丹野党首、杉山氏、鈴木 木村氏、丹野党首、杉山氏、鈴木

『兵士たちの連合赤軍』(植垣康博)。『悲の器』(高橋和巳)。『新選組始末記』(子母澤寬)。『燃えよ剣』(司馬遼太郎)。『終わらないオウム』(上祐史浩、徐裕行、鈴木)。『平凡パンチの三島由紀夫』(椎根和)。『天皇ごっこ』(見沢知廉)。『本と映画と70年を語ろう』(川本三郎、鈴木)…などだ。

又、彩流社でコメントを付けてくれたのは、『十六の墓標』(永田洋子)。『あさま山荘1972』(坂口弘)。『マイ・バックページ』(川本三郎)。『それでも人は生きてゆく』(瀬戸内寂聴)…などだ。

それらは、ぜひ、紀伊国屋書店で直接見てもらいたい。

「よど号」支援集会。6/29(日) 「よど号」支援集会。6/29(日)

「連合赤軍化する日本」を私はこのパンフの初めに書いている。

連赤の「負の遺産」だけが伝えられ、それが、日本を覆っている。

革命に飛び込んだ際の愛や夢や希望は忘れられ、彼らが結果として残した「負の遺産」だけを批判し、罵倒し、「だから革命運動は間違っていた」と言う。「世の中のことを考えたり、変革を考えるから、仲間殺しになるんだ」とも言う。

そして今、そう批判する人々は、自らが「自分の仲間」だけに閉じこもり、相手を尊重せず、大声で罵倒し、そして「愛国心」だと絶叫している。日本中が「連合赤軍化」しているのではないか。そんなことを書いた。

又、彩流社では、「フェア開催するにあたって」を、こう書いている。

鈴木、植垣さん、礼仁さん 鈴木、植垣さん、礼仁さん
〈鈴木さんは、長きに亘り連合赤軍の当事者から実際に話を聞き、事件の実態がどのようなものだったのか丁寧に調べ続けている。また同時に「連合赤軍事件」「三島由紀夫事件」「オウム真理教事件」を戦後起きた3大事件と語り、最初は夢や希望に燃えていた者が、何故結果として死という結末を迎えてしまったのか。合理的に考えれば納得できないこの重大事件について、当事者たちと関わり、膨大な書籍を読み、考え続けている。我々は、果たしてこれらの事件を「負の遺産」「負のイメージ」として片付けてしまって良いものだろうか? 「連合赤軍化する日本」という鈴木さんの言葉が重たく響いている。
 決して終わったものとしてではなく、誰にでも起こりうる自らの事件として、本を読んで考えて欲しいというメッセージがこもった鈴木さんの選書である〉

③「愛国者」とは誰か。考えた

報告する渡辺弁護士 報告する渡辺弁護士

ありがたいです。彩流社による愛のこもったメッセージです。ともかく、足を運んで見て下さい。

そうだ。行って見て驚いたが、この「連合赤軍ブックフェア」の隣りは、何と、「日本赤軍」のフェアだった。

銃を持つ重信房子さんの写真があり、そして、「革命と表象」と大きく書かれ、「革命の子どもたち」上映記念フェアと書かれている。

これは、いい映画だ。この上映を記念しての「重信フェア」だ。これも凄い。

つまり、紀伊国屋新宿本店の3階は、「連合赤軍」と「日本赤軍」によってビルジャックされたような感じだ。

「よど号」グループの小西さん 「よど号」グループの小西さん

勇気がある。私だって、「いいのかな」と思うくらいだ。本当に凄い企画だと思う。

本を選んでブックフェアをするなんて、私も生まれて初めての体験だ。本当に嬉しいし、勉強になった。

どんどんと、こうした勇気ある企画が続くことを期待したい。

もう一つ、ぜひ、紹介しておきたいことがある。

別冊宝島で二つの画期的な本が出ている。一つは、前に紹介したが、『新しい「代表的日本人」』だ。日本人が世界に誇れる50人を集めて書いている。

植垣さん、鈴木、山中さん 植垣さん、鈴木、山中さん
〈「常識」「権力」「世界基準」を疑い、死ぬまで「信念」を貫き通した日本人たち〉だ。出光佐三、三島由紀夫、田中正造、岡本太郎、白洲次郎らだ。その中に、平塚らいてう、丸山眞男、石橋湛山も入っている。決して、「右派」的な人間だけでない。それら、硬派の人々を〈左右を超えて〉集めているところがいい。若松孝二、大島渚もいる。これは嬉しい。小田実、幸徳秋水、小林多喜二もいる。そうした人選には私も感動した。だから、この本には私も原稿を書いている。〈国賊と罵られ、潰される覚悟を持って行動した人に学べ〉
『日本「愛国者」列伝』です 『日本「愛国者」列伝』です

だ。

別冊宝島のもう1冊だ。これは今、出たばかりだ。『日本「愛国者」列伝』だ。〈「維新の志士」から「新右翼」まで52人の肖像〉を書いている。

三島由紀夫は、ここにも出ている。

他に、北一輝、井上日召、頭山満、石原莞爾らがいる。内田良平、大川周明もいる。

いわゆる右派的な人だけではない。又、右翼運動をした人だけでなく、「実業」「任侠」「軍人」「文人」の中からも愛国者を探しだして、書いている。これは貴重だ。

又、これらの人々は、今の保守派、右派文化人のように、「自分こそ愛国者だ」などと言わなかった人だ。亡くなったあとで、「あっ、あの人の一生は愛国的な一生だった」と他の人から言われる人だ。

そうした人々こそ、本当の愛国者だと思う。その点のことを私は書いた。

〈「俺は愛国者だ」という人に本物の愛国者はいない〉

だ。

森田必勝氏が取り上げられてます
森田必勝氏が取り上げられてます

④森田必勝氏、阿部勉氏も登場している

阿部勉氏も… 阿部勉氏も…

やけに挑発的なタイトルだ。「一人で喧嘩売ってるんじゃないか」という人もいたが、決してそうではない。

昔、2.26事件の関係者の末松太平さんに言われたことを思い出して書いた。「君らは愛国者だとか、民族派だと名乗るけど、そう言われないと寂しいのですか?」と。

そんなレッテルを自分に貼ることはない。死んでから、「あっ、この人の一生は愛国者の生き方だった」と思ったら、皆、そう言うでしょう。

「愛国者」なんて自分で言うことじゃない。そう叱られたのだ。それを今、思い出している。

又、三島由紀夫は「愛国心」という言葉は嫌いだ、と言ってたし。

自分で名乗ると、その人間を傲慢にする。後の人々に「愛国者」と言われ、讃えられる人々は、決して自分から「愛国者」だと言わなかった。

そんな、伝説的な人々を集めている別冊宝島は、貴重だ。

私の原稿です
私の原稿です

それに、この本では、野村秋介さんは勿論だが、森田必勝氏、そして阿部勉氏も取り上げてくれたことだ。

三島に斬られた寺尾克美さん 三島に斬られた寺尾克美さん

これは嬉しかった。森田必勝氏においては、

〈三島由紀夫に殉じて割腹自決した「楯の会」の若きリーダーの覚悟〉
〈新右翼誕生への影響力〉

と書かれていた。

又、こうした本では余り取り上げられなかったが、阿部勉氏が大きく取り上げられていた。

「あの時」の話を詳しく聞きました 「あの時」の話を詳しく聞きました
〈「新右翼」勢力結集の中心〉。
〈「楯の会」第一期生としての入隊から「一水会」「風の会」までの道程〉。

阿部氏は一水会設立の時の中心人物だった。とても優秀な男だった。この男がいなければ一水会は出来なかった。

「名言」として、こんな言葉も紹介されている。

早大時代の森田必勝氏 早大時代の森田必勝氏
〈「吾人等は維新を阻害し停滞させる諸体制諸権力と対立し、その破壊を目的として行動する」
 阿部が起草した一水会結成宣言より〉

そうなんだ。名文家でもあった。なお、「一水会」の名付け親でもある。又、「野分祭」も阿部氏が名付けた。

とても勉強家で、文章もうまい。優秀な人間だった。もっともっと多く書いてもらいたかったと思う。

ところが平成11年、亡くなった。53才の若さだった。

演説する森田必勝氏 演説する森田必勝氏

又、この〈日本「愛国者」列伝〉には、特別インタビューとして針谷大輔氏も出ている。「統一戦線義勇軍」議長だ。

〈愛すべき国であった日本を取り戻さないと。だから私は愛国よりも今は憂国なんです〉
〈巨大な利権構造の下に成り立っている原発。こんなもの失くしていかなきゃいかんでしょう〉
若松監督も出てました
若松監督も出てました
〈安倍総理は戦後レジームの脱却と言いながら、米国主導の戦後レジームにどっぷり浸かっている〉

…と発言している。なかなかいいですね。

そうだ。脱原発市長の三上さんにも送ってあげよう。

〈日本「愛国者」列伝〉と銘打ちながら、単なる「愛国者」の紹介には終わってない。果たして「愛国者」とは何か、と問題提起している。

こう書いている。

〈「嫌中・嫌韓」は果たして愛国なのか?
真の「愛国心」「日本愛」を考える〉
私の原稿も
私の原稿も

その意気やよし!だ。こうした論争はどんどんやってもらいたい。

これから、他にも、「愛国」「愛国者」を問う本が出るだろう。皆で、真剣に考えてもらいたい。

【だいありー】

「アエラ」(7/7号) 「アエラ」(7/7号)
  1. 6月30日(月)午前11時半。ザ・キャピタル東急ホテル。経営塾フォーラムに出る。
     講師は安藤高朗氏(医療法人社団永生会理事長)。テーマは、「認知症800万人。医療現場からの提言」。今、日本が直面している切実な問題です。詳しく話してくれました。
     終わって、安藤先生にいろいろ聞きました。
     なぜ、固有名詞、人名から忘れていくのか。「平和」「愛」「愛国心」などという抽象名詞は、忘れないそうです。認知症になると、今、何を話したか。食べたのかも忘れる。近所なのに帰れない。右、左が分からなくなる。「あっ、私だ」。右だと思ってたら、「それは左だ」とよく言われるし…。
  1. 7月1日(火)午前10時半、出版社との打ち合わせ。
     午後1時半。高田馬場で菅野芳秀さんと会う。山形のお百姓さん。辛淑玉さんから紹介された人だ。初対面。山形における新しい農業の実験について聞く。素晴らしい。テレビや新聞などでも取り上げられている。「ぜひ、見に来て下さい」と言われた。「レインボープラン市民市場」「アジア農民交流センター」もやっている。
「革命家の子どもたち」 「革命家の子どもたち」

夕方、紀伊国屋書店新宿本店に行く。3階で、やっていた。「本当にやってた!」と感動した。「鈴木邦男が選ぶ連合赤軍ブックフェア」だ。凄い。こんなこと初めてだ。書店の人に挨拶し、写真も撮ってもらった。

夜、柔道。

  1. 7月2日(水)朝9時の新幹線で新神戸へ。内田樹さんと対談。
     内田さんは何でも知ってる。本は150冊位出している。それに合気道の先生だ。集団的自衛権、オリンピック、下流志向、教育…と、話は多岐にわたった。
     夕方まで話し込み、それから、一緒に飲む。8時の新幹線で帰る。
     11時、東京着。家に帰って朝方まで、仕事をした。
内田樹さんと。7/2(水) 内田樹さんと。7/2(水)
  1. 7月3日(木)午前11時、高田馬場「ミヤマ」。新聞社の取材。
     12時、出版社との打ち合わせ。それから河合塾コスモへ。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。皆で考える。
  2. 7月4日(金)仕事がたまっていて、夕方まで家で原稿を書く。
     6時、一水会・木村代表らと、ANAコンチネンタルホテルで会う。それから外国の政治家たちと会う。
〈新しい「代表的日本人」〉 〈新しい「代表的日本人」〉
  1. 7月5日(土)午前10時、羽田発の飛行機で函館へ。
     3時、函館山。唐牛健太郎さんの墓前祭に出る。全国から、多くの人たちが来ていた。
     唐牛さんこそ、〈伝説〉だ。いろんな人が唐牛さんの思い出を話す。私も話をした。
     墓前祭のあとは、場所を移して、直会。夜、遅くまで飲み、話し合いました。函館泊。
  1. 7月6日(日)朝9時、函館発の飛行機で帰る。
     午後から雑誌の対談。5時、博品館。「ザ・ニュース・ペーパー」の公演を見る。本当は5日(土)の予定だが、函館行きが急遽決まったので、無理を言って変えてもらった。
     その他、対談、取材なども延期してもらったり、大変だった。でも、函館行きはそれだけの価値はあった。ただ、慌ただしくて、函館の街を見れないのは残念だった。五稜郭にも行きたかった。土方歳三、最後の地にも行きたかった。又、来よう。

【写真説明】

紀伊国屋書店新宿本店3Fで開催中

①画期的なイベントです。
〈鈴木邦男が選ぶ「連合赤軍」ブックフェア
=我々はあの事件から何を受け継いできたのか=〉
 凄いですね。紀伊国屋書店新宿本店3Fで行われています。7月1日(火)から1ヶ月です。フェアには、大きなポスターが掲げられてます。
 あさま山荘の前に立つ私です。3人の私がいます。いろんな面から、連合赤軍事件を考える。ということでしょう。コメントのボードもあります。
 又、「解説」のパンフレットを作って、置いてあります。ぜひ行って見て下さい。

連合赤軍の本を集めました

②膨大な連合赤軍の本を集めました。当事者の証言。関係者の本。ライター、警察関係者。外国人研究者…と。私の『連合赤軍は新選組だ!』(彩流社)もあります。
 それに基づいて、司馬遼太郎の『燃えよ剣』、子母澤寬の『新選組始末記』などもあります。私の独断で選んだユニークなブックフェアになってます。

隣は「革命と表象」のコーナーです

③お隣のコーナーには重信房子さんのパネルが。「革命と表象=革命の子どもたち。上映記念フェア」と書かれています。重信房子さん、メイさんの本。日本赤軍の本など沢山あります。
 左は連合赤軍。右は日本赤軍です。よく紀伊国屋もやったものだと思います。凄い決断です。

「連赤フェア」の前で写真を

④紀伊国屋さんには本当にお世話になってます。お礼を言って、さらに、「写真を撮って下さい」とお願いしました。

内田樹さんと。7/2(水)

⑤7月2日(水)神戸に行きました。内田樹さんと対談しました。午後1時から5時まで4時間。それから、近くの居酒屋で7時まで。
 内田さんは深いです。濃いです。何でも知ってます。
 8時の新幹線で帰りました。話してる時間6時間、新幹線に乗ってる時間。6時間。ひたすら本を読みました。充実の一日でした。

『日本「愛国者」列伝』です

⑥これは売れてます。別冊宝島のムック本です。『日本「愛国者」列伝』です。表紙も迫力がありますね。頭山満を中心に、北一輝、石原莞爾、井上日召、三島由紀夫です。

森田必勝氏が取り上げられてます

⑦森田必勝氏も大きく取り上げられてます。これはいいですね。

阿部勉氏も…

⑧それに阿部勉氏も。「楯の会」一期生で、その後、一水会を創った時の世話人です。私が年長だったので「一水会代表」になってましたが、実は、一水会の名前を作り、事務所を作ったり、「結成宣言」を作ったのは阿部氏です。

私の原稿です

⑨私も原稿を書いてます。〈「俺は愛国者だ」という人に本物の愛国者はいない〉です。
 「一人だけ、喧嘩を売ってるね」と言われますが、違います。今の安全圏から吠えている保守派批判です。「この人こそ愛国者だ」と他の人たちから言われる人。そんな、本物の「愛国者」を私は見てきた。
 又、この本でも、そうした本物の愛国者を特集しています。

三島に斬られた寺尾克美さん

⑩元自衛隊の寺尾克美さんの講演を聞きました。6月28日(土)です。三島由紀夫研究会の例会に出て、聞きました。
 あの三島事件の時、監禁された益田総監を救出しようと寺尾さんたちは、総監室に飛び込みます。三島たちは日本刀を振るい追い返します。寺尾さんは三島に三太刀、斬られます。最後の一太刀は、背中をザックリと斬られ重傷でした。
 救急車で運ばれる時も、「もうダメだ」と皆が思ったそうです。でも奇跡的に助かりました。
 もし、亡くなっていたら、いわゆる「三島事件」はなかったでしょう。「殺人事件」で終わり。思想的事件としては、取り扱われなかったでしょう。
 その意味で、寺尾さんが「三島事件」を支え、作ったとも言えます。前に『紙の爆弾』で詳しく話を聞きました。又、聞いてみたいです。

「あの時」の話を詳しく聞きました

⑪始まる前に、「あの時」の話を詳しく聞きました。三島に斬られた時の話。又、三島の演説に対し、自衛隊員は野次と怒号で応えた。ただの「群衆」だった。規律ある行動をするはずの隊員がなぜ、あの時だけは「群衆」「暴徒」になったのか。…などを聞きました。

早大時代の森田必勝氏

⑫この三島研の時に、森田必勝氏の貴重な写真が紹介されました。(森田氏は三島と共に自決した人で、「楯の会」学生長でした)。
 これは嬉しかったし、懐かしかったです。
 これは早大キャンパスです。ラフな格好で通学しています。これでは分かりませんが、足元を見ると、何と、下駄をはいてます。当時は、下駄や高下駄で通学する学生が随分いました。私も足駄(高下駄)をはいて、カランコロンと音をさせて通学してました。

演説する森田必勝氏

⑬演説する森田必勝氏です。

大日本生産党再建60周年大会

⑭6月28日(土)三島研を途中で抜けて、日本青年館に行きました。「大日本生産党再建60周年記念祝賀会」に出ました。
 生産党は内田良平先生が作り、80周年です。再建されて60年です。元党首の鴨田徳一先生の挨拶です。鴨田先生、北上先生、杉山さんなど生産党の方々からは、とても教えられました。お世話になりました。

木村氏、ペマ氏、丹野党首

⑮右は新党首の丹野寛親さんです。左は一水会代表の木村三浩氏です。隣はペマ・ギャルポさんです。よくテレビにも出ています。
 昔、ペマさんや高橋尚樹氏に連れられて、インドに行き、ダラムサラにいたダライ・ラマさんにお会いしました。チベット問題については最も詳しい人です。又、行動家です。

木村氏、丹野党首、杉山氏、鈴木

⑯木村三浩氏、丹野党首、杉山清一さん、鈴木。杉山さんには特にお世話になってます。
 一水会世話人だった阿部勉氏とは大の仲良しで、埼玉県朝霞に一緒に住んでました。私もよく遊びに行きました。丹野党首とは初対面かと思ったら、「20年前に会ってます」。私が九州に行った時、一緒に車で移動したそうです。「そういえば」と記憶が甦ってきました。お世話になりました。一水会福岡の塚本氏夫妻も一緒にいたんでしたね。

「よど号」支援集会。6/29(日)

⑰6月29日(日)午後2時から、神保町の「たんぽぽ舎」で。
〈「“よど号”拉致でっち上げ逮捕状の撤回を求める国賠裁判を支える会」結成の集い〉。そこに出席しました。私も呼びかけ人です。
 44年前、赤軍派の9人は、「よど号」をハイジャックして北朝鮮に渡った。その時、ハイジャックし、乗客に迷惑をかけたことは反省し、謝罪している。帰国して裁判を受け、刑に服したいという。
 ところが今、「よど号」グループは、ヨーロッパで日本人留学生を拉致し、北朝鮮に連れて行ったという「疑惑」をかけられている。全くのでっち上げであり、それだけは撤回してくれと彼らは言っている。
 日本でもそれに呼応して、集まったのが今回の集会だ。写真左には、植垣康博さん、足立正生監督の姿も見えますね。

鈴木、植垣さん、礼仁さん

⑱鈴木、植垣康博さん、椎野礼仁さん。

報告する渡辺弁護士

⑲国賠裁判を闘ってくれている渡辺弁護士です。

「よど号」グループの小西さん

⑳ピョンヤンにいる「よど号」グループからは、「ビデオメッセージ」が届きました。「よど号」代表の小西さんです。
 あまりにも礼儀正しい挨拶なので、見てた人が「まるで政見放送みたい」。そうですね。政治活動をしてる人の政治演説だから。

植垣さん、鈴木、山中さん

㉑「よど号」の集会が終わり、二次会で。植垣康博さん(左)。山中幸男さん(右。救援連絡センター事務局長)と。

「軍歌」について考える集会

㉒8月6日(水)の案内です。
〈軍歌・戦時歌謡について考える〉
 白井伸幸さん、戸ノ下達也さんと私です。

「アエラ」(7/7号)

㉓「アエラ」(7月7日号)に書きました。赤坂真理さんの『愛と暴力と戦後のその後』(講談社現代新書)の書評です。
 これは実に刺激的な本でした。私らが考えつかなかった視点から迫ります。衝撃を受けました。

「革命家の子どもたち」

㉔今、上映中です。「革命家の子どもたち」です。重信房子さん、メイさんも出ています。ドイツ赤軍のマインホフさんと、その娘さんも。

〈新しい「代表的日本人」〉

㉕これも売れてます。別冊宝島で、
〈『新しい「代表的日本人」』〉
 いろんな分野から、「代表的日本人」を選んで、書かれてます。歴史の勉強にもなります。こんな凄い日本人もいたのか!」と。

若松監督も出てました

㉖その凄い「代表的日本人」の一人として若松孝二監督も出てました。

私の原稿も

㉗私も原稿を書いてます。 〈国賊と罵られ潰される覚悟を持って行動した人に学べ〉です。

【お知らせ】

  1. 紀伊国屋書店新宿本店3階で、〈鈴木邦男が選ぶ連合赤軍ブックフェア〉が行われています。彩流社と紀伊国屋が力を入れて開催した画期的なブックフェアです。今月一杯やってます。ぜひ足を運んでみて下さい。
  2. 現在発売中の『紙の爆弾』(8月号)で、衝撃的なインタビューをやっています。私の連載の中で、高沢皓司さんに取材しました。
     以前は、「よど号」グループと共に運動をし、その活動、主張を紹介していた高沢さんが、リーダーの田宮さんの死後、突如、『宿命』を出版します。そこで、「よど号」グループが、ヨーロッパで日本人留学生を拉致したと告発したのです。
     この本は爆発的に売れました。なぜ、あの本を出したのか。なぜ、「よど号」グループと訣別し、告発したのか。その辺のことを聞きました。驚くべき内容でした。
  3. 7月15日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。合田一道さん(作家)がゲスト。テーマは、〈「北の墓」を通して見えるもの〉。
     合田さんは最近、『北の墓=歴史と人間を訪ねて』(上・下。柏艪舎)を出版し、話題を呼んでおります。
     問い合わせ・申し込みは柏艪舎へ。011(219)1211
  4. 7月16日(水)一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。午後6時受付開始。講師・鳩山由紀夫氏(元内閣総理大臣)。演題「異論・反論・オブジェクション。東アジア共同体構築へ」。お問い合わせ・申し込みは、一水会事務局へ。03(3364)2015。
  5. 7月19日(土)午後2時。エルおおさか7F 708号室。「和歌山カレー事件を考える人々の集い」。
    〈和歌山カレー事件から16年。林眞須美さんは、獄中から無実を訴え続けています!〉
     「創」編集長が語る和歌山カレー事件。鈴木邦男の挨拶。報告、和歌山カレー事件再審弁護団、などがあります。
  6. 7月19日(土)より、ポレポレ東中野で緊急ロードショー。連日19:00より上映。大浦信行監督の映画「靖国・地霊・天皇」です。これは凄い映画です。
  7. 7月20日(日)午前11時10分から、「愛知サマーセミナー」で講演。場所は、名古屋市立大学・教養207です。サマーセミナーは、7月19日(土)から21日(月)まで大々的に開催されます。
  8. 7月26日(土)午後2時、原宿の千駄ヶ谷区民会館。「ソーシャル21 」主催のトークイベント。「欧州極右の躍進と日本のゆくえ」。パネラーは、五百蔵洋一氏、及川健二氏。そして私も出ます。
  9. 8月2日(土)午後1時、阿佐ヶ谷ロフト。毎年恒例の「生誕祭」です。
     出演が決まったゲストは。上祐史浩さん。飛松五男さん。植垣康博さん。徐裕行さん。金廣志さん…などです。
「軍歌」について考える集会 「軍歌」について考える集会
  1. 8月6日(水)午後6時半より、池袋の自由学園明日館講堂(豊島区西池袋2の31の3)。「音楽寺子屋」を開催します。テーマは「軍歌・戦時歌謡とその時代」。去年、下北沢で、「君が代」の成立についてのシンポジウムを行いましたが、今年は、〈軍歌〉をテーマに考えます。パネラーは、白井伸幸氏、戸ノ下達也氏、鈴木邦男です。
  2. 8月23(土)文京シビック2Fホール。12時半から、映画「ジョン・ラーベ〜南京のシンドラー〜」上映。その後、3時より。シンポジウム。永田浩三さん(元NHKプロデューサー)、永田喜嗣さん(武蔵大学教授)、そして私も出ます。
  3. 9月9日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。ゲスト・高遠菜穂子さん。テーマは「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか?」。