2014/07/28 鈴木邦男

内田樹さんに投げ飛ばされた。そして、「カレー事件」の集会。「愛知サマーセミナー」に出た。

①完璧に叩きのめされました

内田樹さんに技をかけられた 内田樹さんに技をかけられた

内田樹さんの胸ぐらをつかもうとした。そして左で相手の袖をつかんだら柔道の形になる。

これなら、少しは闘えるかなと思った。ところがパッと跳ね上げられ、その手首をつかんだかと思うと、逆に取る。

ギャーッと叫んだ。それだけで何も出来ない。「まいった」をする。

次は内田さんの手首を取って、半転し、バックに回ろうとした。

しかし、逆にこちらの腕を取られ、極められた。

そして、ポンポンと投げ捨てられた。こっちは受け身を取るだけで精一杯だ。

極められた 極められた

合気道の技をかけられている写真。関節を極(き)められている写真。そして投げ捨てられている写真だ。

同行した鹿砦社の福本氏が撮ってくれた。いい瞬間をよく撮ってる。特に、私が投げ捨てられる写真は、うまい。私の足だけしか残っていないが、その一瞬を捉えている。

悔しいが、圧倒的な力の差がある。これが現実だ。

この後も、何度も内田さんに立ち向かって行ったが、ことごとく、捌かれ、関節を極められ、投げ捨てられた。

又、ここの道場の畳は、柔道と比べて、固い。受け身を取るにも痛い。

全く動けない 全く動けない

その後も、「個人稽古」「個人授業」は続いた。

そのうち道場生たちが来る。午後7時からは合同練習だ。私も一緒に入れてもらった。

学生時代から合気道はやってたし、3段だ。でも、20年ほど前からは柔道だけをやっている。柔道は3段だ。どうも、体が柔道の体になり、合気道の体、動きは完全に忘れてしまった。

道場生に教えられて、ついて行くが、かなり、ぎこちない。

そして8時。アッ!新幹線に乗り遅れたらマズイ。と思って、途中で失礼する。内田さんが、わざわざ玄関まで送ってくれた。

新幹線では、倒れるように座り込んだ。ヘトヘトだ。

弁当を買って食べようと思うが、食べられない。お腹はペコペコのはずなのに、一口も食べられない。

体中が痛い。手首には、いくつか痣がついている。激しい運動をしたせいで、呼吸も苦しい。じゃ、寝ようと思ったが、寝れない。

そして、投げ捨てられた そして、投げ捨てられた

あっ、2年前の伊豆七島の利島に行った時も、こんな厳しい気分だった。

利島で「イルカと一緒に泳ぐ」ミッションで行ったのだ。その前の週、都内のダイビング・スクールで、ダイビングの特訓を受けた。

そして利島に行き、イルカを探すがいない。帰る日に、やっとイルカを見つけて、海に飛び込んだ。

下を見た。はるか下に大きな亀が悠々と泳いでいる。まるでビルの頂上から、地下の人々を見てるようだ。怖い。そして泳いで、やっとイルカの群れに会い、一緒に泳いだ。

その後、皆と稽古 その後、皆と稽古

その後、船の人に呼ばれて、上がる。必死に船によじ登る。

あの時は「初体験」で、船に上がった時は、ブッ倒れてしまった。

胸が苦しい。腹も痛い。ゲーゲーと吐いてしまった。体中の臓器が転倒してるようだ。内田さんに投げ捨てられて、あの時の徹底的な疲労感、無力感と同じことを感じた。

でも、「ミッション・インポシブル」をやり終えた、という「達成感」「満足感」もあった。これは事実だ。

②「文」でも「武」でも完敗。無条件降伏です

稽古が終わって、内田樹さんと 稽古が終わって、内田樹さんと

内田樹さんの〈凄さ〉を徹底的に知らされた。この人は、文字通り、「文武両道」の巨人だ。

本は、200冊ほど出している。アメリカ論、ユダヤ論、辺境論、映画論…と、どれを読んでも凄い。全く気が付かなかった視点を教えられる。

そうか、こう考えたらいいのか。これは知らなかった。という「新発見」が多い。

それに、この人はどんな本、どんな場面でも「手抜き」がない。200冊全てが〈真剣勝負〉だ。

稽古の前には、お掃除も 稽古の前には、お掃除も

そうか、武道の先生だからなのか。ものを書く上でも、全力勝負だ。

内田さんは、自宅に合気道の道場を作った。広い。立派な道場だ。

合気道は7段。毎日、稽古がある。忙しくて指導出来ない日は、高弟が指導する。又、子供たちだけの稽古日もある。

多くの人たちが道場に通っている。合気道を指導する時の内田さんは実に楽しそうだ。こっちの方が本当の自分だ。これをやりたいために本を書いているのだ。とでも言わんばかりだ。

内田さんの本は私はかなり読んでいる。全部読もうと挑戦しているが、四分の一も読んでない。

そんな未熟な私が、対談させてもらった。そして、もう1人。「武道家・内田樹」にも挑戦させてもらった。

両方とも、徹底的に跳ね飛ばされ、極められ、投げ捨てられた。

さらにその前、内田さんの書斎で対談 さらにその前、内田さんの書斎で対談

しかし、このチャンスを捉えて、果敢に挑み、闘った。(と思う)。

「言論人・内田樹」と対談した人は多いだろう。又、「武道家・内田樹」に習った若者も多い。

しかし、「2人の内田樹」に挑み、闘ったのは私だけだ。世界広しといえども私だけだ。

その「ミッション・インポシブル」に挑戦したのだ。今夏、最大の闘いだった。と思う。

それに7月は、車の免許〈奪還〉闘争もあった。暑い中、無謀な闘いを続けてますよ。

愛知サマーセミナーで講演。7/20(日) 愛知サマーセミナーで講演。7/20(日)

「高齢者」の「独居老人」にしては、驚くほどの頑張りですね。と鹿砦社の福本氏に言われた。

もう、どうとでもなれですよ。独居老人のケアで回っている民生委員には、「1人で買い物行けますか?」なんて聞かれた。又、「転ばないようにして下さいね。怪我をして寝た切りになったら大変ですから」と言われた。でも、自分では転ばないつもりなのに。

こうして内田さんには、転ばされている。技を極められ、ポンポンと投げ捨てられる。(「高齢者虐待だ!」と抗議してくれるのだろうか。民生委員は)。

しかし、7月18日(金)。この日は、永遠に記憶されるだろう。内田さんに「思想的・肉体的」に、徹底的に打ちのめされ、叩きつけられた日だ。私の「敗戦記念日」だ。

皆、熱心に聞いてくれました 皆、熱心に聞いてくれました

貧しい知力と貧しい体力で、無謀にも内田さんに戦いを挑み、完膚無きまでに叩きつけられ、無条件降伏をした日なのだ。長く歴史に記録されるだろう。

写真を見て、「何だ、手首の逆を取られてるだけじゃないか」と言ってた人がいた。

「もう一方の手で反撃したらいいんじゃないか」「足もあるじゃないか。反撃しろよ」「それに、逃げられるだろう」と言う人もいる。

はっきり言おう。それは全く無理だ。嘘だと思ったら、自分もやられてみたらいい。「道場破り」をやってみたらいい。

③手首をもたれただけで、全身が制圧されてました

大教室に大勢の人が 大教室に大勢の人が

写真を見ると、私は手首の逆を取られ、手首を極められている。それだけのように見える。残った手、足で反撃出来るんだろう。と思うかもしれない。

それは素人の疑問だ。私は手首を極められてるだけではない。手首を通じ、肘が極まっている。さらに肩が極まっている。さらに腰までが極まっている。

だから、私は動けないのだ。反撃どころか、逃げ出すことも出来ない。これが武道の真髄だ。

体はヘトヘトで、全身が痛い。しかし、もの凄い体験をさせてもらった。本当に感謝感激です。

「愛知サマーセミナー」のパンフレット 「愛知サマーセミナー」のパンフレット

この日、7月18日(金)は、本当はここまでやる予定ではなかった。対談をし、そのあと、道場の皆さんと一緒に軽く稽古に参加する。それだけの筈だった。

7月18日(金)の東京発10時の新幹線に乗り、1時に新神戸に着く。福本氏が迎えに来てくれ、軽く昼食。そして住吉駅に行く。そこから歩いてすぐだ。内田さんの自宅だ。隣りには大きな道場が建てられている。

午後2時から5時まで、内田さんの書斎で対談。本が四方を囲み、天井まで本棚が。そして、移動式の梯子がある。それがないと上の本は届かない。「ちょっと暗かったので、天窓を作りました」という。リモコンで天窓が開く。凄い。午後5時に対談は終わる。

元沖縄県知事の大田昌秀さんと 元沖縄県知事の大田昌秀さんと

「5時から、道場生との稽古がありますので、鈴木さんもそこに参加して下さい」と福本氏。

「あれっ、稽古は7時からですよ。7時と17時を間違えたんじゃないの」と内田さん。

「じゃ、2時間、外に行って、又、戻ってきましょうか」「いや、その前に、道着だけを着てもらって2人で写真を」と福本氏。

それで私は持参の柔道着に着替えて、下の道場に行く。内田さんは袴を着けて、ちゃんと合気道の格好だ。

合気道を創った植芝盛平先生の写真の前で、撮影。これで終わりのはずだった。

なかにし礼さんと なかにし礼さんと

ところが、「せっかくですから、鈴木さん、かかって行って下さい」。

エッ? そんなの無理だよ。合気道の大先生に向かっては行けない。下手をしたら、関節を折られるかもしれない。本当に寝た切りになるかもしれない。

でも、迷ってる暇はない。えーい、ままよ、やってやろうじゃないかと、突っかかって行きました。

そのたびに、極められ、投げ捨てられ、固い畳に打ち据えられました。

それが2時間ですよ。6時半頃からは一般の道場生が次々とやってくる。そして7時には全員がそろう。

女優の白石まるみさんと 女優の白石まるみさんと

まず、お掃除。それから正座して、呼吸法。これは、私たちの合気道ではやってなかったので、新鮮でした。

そして、稽古。もう〈合気道の体〉を忘れている。受け身からして違う。くるりと回り、ダメージの少ない受け身だ。皆、うまい。私だけが出来ない。

又、練習にも付いて行けない。体捌き、相手の崩しがうまくいかない。そのたびに内田さんに教えてもらう。大変でした。

そして、8時近くになり、慌てて、おいとましました。

「泊まったらいいでしょう。明日も大阪でしょう。稽古のあと、皆で飲みますから」と内田さんに言われたが、帰りました。

武田邦彦さんを囲んで 武田邦彦さんを囲んで

家に帰って、金曜中にやる仕事がある。それに、柔道着など荷物も多いし。新幹線の中で、ちょっと後悔した。一緒にお酒を飲みたかったな、と。

でも、体がガタガタだ。ここで酒を飲んだら、ぶっ倒れちゃうんじゃないのかな。と思った。

そして、疲労困憊した体をいたわりながら、やっとのことで東京に着きました。

④「ニセ愛国はなぜはびこるのか」

高校生の参加者たちと 高校生の参加者たちと

それから家に帰って朝方まで仕事。

体は限界状況なのに、仕事は出来た。この夏、最高の「ミッション」を無事終えた、という達成感があったからだろう。その昂揚感の中で、仕事をしましたよ。

そして、ちょっと寝た。熟睡した。

翌7月19日(土)は、朝9時23分、東京発の新幹線に乗る。新大阪着11時56分。下中さんたちが迎えに来てくれた。

最近イタリアに修業に行ってたという料理研究家もいた。「私も、合気道の修行に最近、神戸に来たんですよ。あっ、昨日か」と思い出しました。

仁藤夢乃さんと 仁藤夢乃さんと

そこから地下鉄で行く。会場は「エル大阪」。そこの中の広い会場だ。

満員だった。200人以上が来ている。〈和歌山カレー事件を考える集会〉だ。

午後2時から始まる。「浪花の巨人」趙博さんの歌がトップ。それから、月刊「創」編集長の篠田博之さんの講演。さらに私の挨拶。そして、弁護団の報告だ。

とても活気があり、盛り上がった集会だった。そのあと打ち上げ。

8時頃、私は失礼して、名古屋へ。岩井氏が迎えに来てくれ、ホテルに案内してもらう。夜遅くまで、ホテルで仕事。

スタッフの熊崎さんと スタッフの熊崎さんと

次の日、9月20日(日)は、9時半に岩井氏が迎えに来てくれた。

それから、名古屋市立大学へ。「愛知サマーセミナー」で講演だ。

セミナーは、19日(土)、20日(日)、21日(月)の3日間行われる。何と、2200講座がある。例年、5万人以上が聞きに来る。凄い。

こんなことを出来るのは、ここだけだ。まさしく「奇跡の空間」だ。

私は11時10分からの講演。2200講座もあるし、有名な先生ばかりが来ている。

打ち上げで。大田さんを囲んで 打ち上げで。大田さんを囲んで

じゃ、私のとこなんて誰も来ないんじゃないのかな。と心配してたら、300人入る大教室が満員だった。驚いた。

時間まで廊下で待ってたら、あたふたと走って来た人が、「右翼はここ?」と聞く。「そうらしいですよ」と私は答えた。「じゃ」と入ってゆく。

「右翼」だけを見に来たらしい。

講演のタイトルは、挑発的だ。「エセ愛国はなぜはびこるのか」。1時間話し、そのあと、質疑応答。終わってからも多くの人に質問されました。そして、外でサイン会。

聞いてる人は、高校生から80才の高齢者まで。女性も多い。

大田さん、今井さんと 大田さん、今井さんと

これは素晴らしいことだ。学生運動をやった時の後輩たちも何人か聞きに来てくれた。「子供が学校でもらったチラシに鈴木さんのことが出てたので」と言う。

又、江副さんもいた。「家はこの近くです」。さらに村瀬敏子さんも来てくれた。60年安保の全学連委員長、唐牛健太郎さんのいとこだ。前に三上元・湖西市市長と豊橋で講演した時に、聞きに来てくれたのだ。

講演後は皆で学生食堂に行く。学生食堂なんて久しぶりだ。

「サマーセミナー」には有名な講師だけでなく、一般の市民参加、そして高校生の企画参加もある。

「和歌山カレー事件を考える集会」7/19(土) 「和歌山カレー事件を考える集会」7/19(土)

アニメの企画なのか、コスプレした男女がいた。面白そうなので一緒に写真を撮った。

それから、控え室に戻ったら、多くの講師の先生方に出会った。なかにし礼さん、元沖縄県知事の大田昌秀さん、武田邦彦さん、女優の白石まるみさんなどだ。

「邦男ちゃん!」と若い女性に声をかけられた。

あっ、と思った。河合塾コスモ出身の仁藤夢乃さんだ。『難民高校生』を出して、売れている。学校にも大きくポスターが貼ってある。こんな所で会えるとは。

まだ20才ちょっとなのに、もう「サマーセミナー」の講師だ。凄い。

本が売れ、ボランティア活動もしている、有名人だ。「河合塾コスモ出身じゃ、私の方が邦男ちゃんより有名よ」と言われた。

そうですね。私は簡単に追い抜かれた。ちくしょう。頑張って、追いつかなくちゃ。

⑤大田さんたちと飲みました

講演する篠田博之さん 講演する篠田博之さん

このあと、大田さん、なかにしさんなどの教室を覗いてみる。凄い人だった。凄い熱気だった。

夜5時からは、スタッフの飲み会があるというので、皆で参加する。

なかにしさんは、すぐ帰るという。大田さんは、今日は泊まりだというので、打ち上げ会に誘ったら快く、参加してくれた。

ここも、もの凄い人数だった。200人位が居酒屋を占拠している。高校の先生、県庁の人。いろんな人々がいる。

こうした人々のボランティアで、「愛知サマーセミナー」は行われている。ありがたい。

報告する安田弁護士 報告する安田弁護士

いろんな人々と話をした。そこに飛び込んで来た若者がいる。目がパッチリして特徴がある。「あっ、人質!」と叫んでしまいました。

10年前、イラクで人質になった3人の1人、今井紀明さんだ。

「あれ、鈴木さん、どうして」と言われた。今井さんは翌日、講演があるそうだ。高遠菜穂子さんも来るし、映画「ファルージャ」の監督も来る。

残念。皆に会いたいけど、私は、今日帰る。

今井さんを大田さんに紹介し、一緒に飲んだ。

大田さんは酒が強い。次々と、飲み干す。「鈴木さんは飲めないの?」。いや、必死で飲んでるんですよ。でも、とても追いつかない。

弁護団の人々です 弁護団の人々です

「鈴木さんの発言、新聞で見てるけどいいですね。いっそ、選挙に出たらいいのに」と言う。ありがたいお言葉ですが、とてもとても。

大田さんと話していると、若者が次々とやってくる。「大田さんは昭和何年生まれなんですか」と不躾に聞く若者もいた。

太田さん、「大正14年です」。えっ、そうなのか。三島由紀夫と同い年か。

でも元気だ。今でも全国を飛び回っている。これは頭が下がる。

そして、私は最終の新幹線で東京に帰りました。

東京も暑い。連日、猛暑日だし、連日、熱帯夜だ。

ジュンク堂店長、篠田さんと ジュンク堂店長、篠田さんと

「熱中症にならないように気をつけて下さいよ」と年長の大田さんに言われた。

「大丈夫です。その時は民生委員を呼びますから」「すぐには来ませんよ」。そうなのかな。

というわけで、暑い7月はもうすぐ終わる。

7月は、随分と、地方に行った。2日(水)は新神戸で内田樹さんと対談。5日(土)、6日(日)は函館。唐牛健太郎さんの墓前祭。15日(火)、16日(水)は札幌時計台でシンポジウム。18日(金)は新神戸で内田さんと対談。そして、合気道の稽古。19日(土)は大阪で「カレー事件を考える集会」。20日(日)は名古屋で、「愛知サマーセミナー」の講演。27日(日)は長野。

趙博さん、たまごさんと 趙博さん、たまごさんと

あらら、7月は9日間も地方に行っていた。多かったですね。でも、実りある7月でしたね。

8月は2日(土)が生誕祭で、豪華なゲスト陣が出てくれる。早めに申し込んだ方がいいでしょう。さらに、サプライズゲストもあります。

8月も又、「ミッション」があるのかな。

暑い夏、皆さまも、熱中症にならないように。そして、道で転ばないように。気をつけて下さいませ。

【だいありー】

林眞須美さんの作品 林眞須美さんの作品
  1. 7月21日(月)午前中、原稿。
     今日は1日、家に閉じ籠もって仕事。地方に行ったり、出かけてることが多くて、仕事が進まない。
     夜は、雑誌の座談会。
  2. 7月22日(火)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     午後6時、高田馬場の喫茶店「ミヤマ」。レーニンさん、白井さんたちと打ち合わせ。
集会のあとの二次会 集会のあとの二次会

7時半。「ミヤマ」会議室で高木尋士氏主催の「読書会」。

『古事記』を読んでいる。他にも参加者は、「全集」に挑戦している。夏目漱石全集、高橋和巳全集、開高健全集…と。いいことだ。

「内田樹さんの本を全部読みたい」と言ってる人もいた。「200冊位ありますよ。これからもまだまだ書きますよ」と言ってあげた。

でも、挑戦するのはいいことだ。「何なら合気道も習って、そっちも挑戦したら」とアドバイスしてあげました。

  1. 7月23日(水)仕事がたまってて、はかどらない。
     夕方、取材で出る。
7/29発売です 7/29発売です
    1. 7月24日(木)午前11時、ホテルサンルート高田馬場のレストランで「アエラ」の担当者と打ち合わせ。
       午後1時、「ミヤマ」会議室で。イギリスの「フィナンシャル・タイムス」の東京支局長と会う。
       取材されたんだが、私の方も取材して、教えてもらった。カナダ出身の人なのでケベック州の「独立」問題を聞く。又、カナダ、フランスとアメリカとの関係。などなどについて。
       興味があったので、3時間も話し込んでしまった。
       それから河合塾コスモへ。夏休み中だから授業はないが、打ち合わせ。そのあと、自習室で勉強。
巻末インタビューです 巻末インタビューです
  1. 7月25日(金)午前中、原稿。午後、奈良から来た人に会う。歌人の浅川肇さん。「初めまして」と言ったら、「前に会ってます」。どこでだろう。「奈良で行われた前衛映画祭の時です」。
     そうか。「前衛映画祭」か。凄いネーミングだ。それを古都・奈良でやった。でも、私は何の為に行ったのか。映画を見に? トークに出たの? 忘れた。
     午後6時から大塚。東部区民事務所。「小沢一郎議員を支援する会」世話人会に出る。30人位。植草一秀さん、二見伸明さん、三上治さんたちに会う。
     1時間、会議。そのあと、居酒屋で飲み会。帰り際、伊藤肇さんと握手したら、やけに力が強い。「格闘技をしてたの?」と聞いたら、ゆっくりと、「カラテ」。ほう、空手をやってたのかと思ったら、まだ続く。「カラテガタ」。ほう、面白い。
     帰って、朝まで原稿。
大正のアナキストの映画です 大正のアナキストの映画です
  1. 7月26日(土)午前中、原稿。
     午後2時、原宿の千駄ヶ谷区民会館。「ソーシャル21」主催のトークイベント。「欧州極右の躍進と日本のゆくえ」。パネラーは、五百蔵洋一氏。及川健二氏。そして私。
     暑い中、沢山の人が集まりました。トークも熱かったです。私も、とても勉強になりました。
     終わって、打ち上げ。
  2. 7月27日(日)朝の新幹線で長野へ。「セゾン現代美術館」で「堤清二/辻井喬オマージュ展」を見る。
     堤さんは辻井喬のペンネームで多くの本を書いている。三島由紀夫とも親しかった。私も何回かお会いして、随分と教えてもらった。「一緒に対談して本を出そう」という話になり、準備してたのに、亡くなられた。残念だ。
     「セゾン現代美術館」のあと、上田に行く。「信濃デッサン館」開館35周年記念の集いに出る。上田東急インで。天満敦子ミニ・ヴァイオリンコンサート。酒井忠康さんと窪島誠一郎さんの対談。そして懇親会。岸田秀さんたちに会いました。最終の新幹線で帰りました。
「朝日新聞」7/18付
「朝日新聞」7/18付
「朝日新聞」6/14付
「朝日新聞」6/14付

【写真説明】

内田樹さんに技をかけられた

①7月18日(金)内田樹さんのご自宅に行きました。合気道の道場もあります。午後2時から5時まで対談。
 その後、合気道の稽古に参加。門弟の人たちと一緒に、後ろにいればいいと思ってました。ところが、「合同稽古」は7時から。「じゃ、特別稽古をつけてもらいましょう」と鹿砦社の福本さんが言う。
 道着に着替えて、かかって行ったら、いきなり、合気道の技をかけられました。早いし、強いです。

極められた

②じゃ、道着を取って組もうとしたら、いきなりかわされ、手首を極められました。

全く動けない

③手首だけでなく、肘、肩、腰まで極められて、私は全く動けません。逃げられません。足で蹴ることも出来ません。

そして、投げ捨てられた

④何度、向かっていっても、極められ、そして投げ捨てられました。

その後、皆と稽古

⑤午後7時からは、一般の人たちも来て、合同稽古です。40人ほどがいました。私も参加しました。

稽古が終わって、内田樹さんと

⑥稽古が終わって、内田さんと。対談してる時と違いますね。実に楽しそうです。

稽古の前には、お掃除も

⑦稽古の前には、皆さんと一緒にお掃除もやりました。

さらにその前、内田さんの書斎で対談

⑧その前は、対談したんです。この後、まさか、徹底的に極められ、投げ飛ばされるとは予測してなかったです。

愛知サマーセミナーで講演。7/20(日)

⑨7月20日(日)「愛知サマーセミナー」で講演しました。

皆、熱心に聞いてくれました

⑩若い人から年輩の人まで、多くの人たちが聞いてくれました。

大教室に大勢の人が

⑪大教室に、こんなに多くの人たちが。

「愛知サマーセミナー」のパンフレット

⑫「愛知サマーセミナー」のパンフレットです。

元沖縄県知事の大田昌秀さんと

⑬元沖縄県知事の大田昌秀さんと。スタッフの打ち上げ会に誘ったら、来てくれました。

なかにし礼さんと

⑭なかにし礼さんと。

女優の白石まるみさんと

⑮女優の白石まるみさんと。初めてお会いしました。

武田邦彦さんを囲んで

⑯武田邦彦さんを囲んで。左は岩井正和さん。右は村瀬敏子さんです。わざわざ聞きに来てくれました。唐牛健太郎さん(60年安保時の全学連委員長)のいとこです。
 先月、三上元さん(湖西市市長)と豊橋で講演した時、聞きに来てくれ、今回で2度目です。「あっ、唐牛さんのいとこですか」と武田さんも驚いてました。

高校生の参加者たちと

⑰食堂で食べてたら、面白いグループがいたので、一緒に写真を撮りました。高校生の企画で参加してるんですね。

仁藤夢乃さんと

⑱「くにおちゃん!」と声をかけられました。元河合塾コスモにいた仁藤夢乃さんです。『難民高校生』(英治出版)という本も出してます。又、一般社団法人Colaboの代表です。この「愛知サマーセミナー」の講師です。

スタッフの熊崎さんと

⑲このセミナーを運営するスタッフの熊崎幹子さんです。お世話になりました。

打ち上げで。大田さんを囲んで

⑳スタッフの打ち上げがあるというので、大田さんも誘ったら、来てくれました。お酒が強いです。

大田さん、今井さんと

㉑「あっ、人質!」なんて叫んでしまいました。今井紀明さんです。まさかここで、会えるとは思わなかったので。「明日、講演なんですが、1日早く来ました」と言ってました。それで、大田さんに紹介しました。明日は、高遠菜穂子さん、映画「ファルージャ」の監督の伊藤めぐみさんも来ると言ってました。

「和歌山カレー事件を考える集会」7/19(土)

㉒この前の日、7月19日(土)は大阪でした。「和歌山カレー事件を考える集会」です。沢山の人が来ました。正面で挨拶してるのは、どうも私のようですね。

講演する篠田博之さん

㉓講演する「創」の篠田編集長。

報告する安田弁護士

㉔報告する安田好弘弁護士。

弁護団の人々です

㉕弁護団の人々です。若くて優秀な弁護士さんたちです。

ジュンク堂店長、篠田さんと

㉖大阪ジュンク堂難波店長の福嶋聡さんも来てくれました。「創」の篠田編集長と。「創」から出たばかりの林眞須美さんの本を手に取って。

趙博さん、たまごさんと

㉗はじめに趙博(ちょう・ばく)さんが歌ってくれました。スタッフのたまごさんと。

林眞須美さんの作品

㉘林眞須美さんの作品が展示されてました。

集会のあとの二次会

㉙二次会です。篠田さん、安田さんが見えます。

7/29発売です

㉚私が監修しました。『「右翼」と「左翼」の謎がよくわかる本』(PHP研究所)。PHPからは初めての本です。 7月29日(火)、全国のコンビニで売り出されます。

巻末インタビューです

㉛この本の監修の他に、巻末インタビューにも出ています。「右翼と左翼の過去・現在・未来」です。

「朝日新聞」7/18付

㉜「朝日新聞」7月18日付。集団的自衛権について話してます。「行使、世界を敵に回す」。

「朝日新聞」6/14付

㉝6月14日には「ヘイトスピーチを考えるシンポ」の記事が出てたんですね。今頃、気がつきました。私の発言も載ってました。

大正のアナキストの映画です

㉝大杉栄をはじめとした大正アナキストたちの過激な闘い、生き方を描いた映画です。
 試写を見て、圧倒されました。「シュトルム・ウント・ドランクッ」です。8月16日(土)から疾風怒濤ロードショーです。渋谷のユーロスペースです。
 当時のアナキスト。いや若者たちの絶望的な気持ち。そして、何が出来るのだろうと思いつめて、テロを決行する。それが不思議な迫力と説得力をもって迫ってきます。そして、決行者のどこか滑稽な点も描かれてます。 〈嗚呼、理想よ、幻想よ。
極彩色の「ギロチン社」が、いま甦る〉と、チラシには書かれています。

【お知らせ】

  1. 7月31日(木)までですよ。「鈴木邦男が選ぶ連合赤軍ブックフェア」は。これは一見の価値があると思います。紀伊国屋書店の新宿本店3階です。
  2. 8月2日(土)午後1時、阿佐ヶ谷ロフト。毎年恒例の「生誕祭」です。
     出演が決まったゲストは。上祐史浩さん。飛松五男さん。植垣康博さん。徐裕行さん。金廣志さん、塩見孝也さん、今井紀明さん、篠田博之さん、山口祐二郎さん…などです。
     又、映画監督のさかはらあつしさん(地下鉄サリン事件被害者)も来てくれます。『サリンとおはぎ』(講談社)という本も出してます。
     三上治さん(評論家)もゲストで出演してくれます。又、トップには岡大介さんが出てくれます。明治大正演歌、昭和歌謡も唄える若手、期待のシンガーソングライターです。
「軍歌」について考える集会 「軍歌」について考える集会
  1. 8月6日(水)午後6時半より、池袋の自由学園明日館講堂(豊島区西池袋2の31の3)。「音楽寺子屋」を開催します。テーマは「軍歌・戦時歌謡とその時代」。去年、下北沢で、「君が代」の成立についてのシンポジウムを行いましたが、今年は、〈軍歌〉をテーマに考えます。パネラーは、白井伸幸氏、戸ノ下達也氏、鈴木邦男です。
  2. 8月11日(月)午後7時、ホテルサンルート高田馬場一水会フォーラム。講師は、丸山和也さん(参議院議員)。演題「政治経済・教育に求められる日本の気概」。参加申し込みは一水会へ。TEL 03(3364)2015
  3. 8月14日(木)『戦場体験キャラバン=元兵士2500人の証言から』(彩流社)の出版記念トークが行われます。ジュンク堂書店池袋本店4階喫茶店。午後7時30分から。
     発言者。田所智子、中田順子(戦場体験放映保存の会)、鈴木邦男。
     入場料はドリンク付きで1000円。予約は、ジュンク堂池袋本店へ。03(5956)4111
  4. 8月23日(土)文京シビックホール2F。12時半から、映画「ジョン・ラーベ〜南京のシンドラー〜」上映。その後、3時より。シンポジウム。永田浩三さん(元NHKプロデューサー・武蔵大学教授)、永田喜嗣さん(ジョン・ラーベ研究家・大阪府立大学)、そして私も出ます。
  5. 9月9日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。ゲスト・高遠菜穂子さん。テーマは「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか?」。
     〈札幌時計台シンポジウム〉のこれからは、10月21日(火)が上祐史浩さん。1月20日(火)が逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」です。
  6. まだ詳細は決まってませんが、11月16日(日)は去年に続き、四日市で森田必勝氏の追悼集会をやる予定です。11月24日(月)は野分祭。25日(火)は憂国忌です。
  7. 12月6日(土)盛岡で佐高信さんと講演します。