2014/09/08 鈴木邦男

映画から読み解く「日米関係」

①ヤクザ映画を見て、デモに行き、暴れた

保坂展人・世田谷区長の出版記念会。9/3 保坂展人・世田谷区長の出版記念会。9/3

そうか、「アメリカの不満」は、アメリカ映画によく表れているのか。

「日米のヒーロー映画を見れば、日米の国民の本心や願望、潜在意識が分かる」と内田樹さんは言います。

今まで4回ほど時間をとってもらい対談しましたが、最後は8月21日(木)に、大阪の映画館を借り切って対談しました。

映画をちょっと見て、あとは2人で映画についての対談です。いや、映画を通して見る日米文化論ですね。

保坂展人さんと 保坂展人さんと

全共闘が全盛の60年代後半は東映のヤクザ映画が全盛で、デモの前には右も左も、ヤクザ映画を見て、鶴田浩二や高倉健になったつもりで、「明日は決戦だ!」と自分を鼓舞したんですよ。

ヘルメットの内側には藤純子の写真を貼り付けていた学生もいたんです。

左翼の人たちは本名を名乗らず、「ペンネーム」(コードネーム)を使っていた人も多く、中には「鶴田健」なんて名乗ってた人もいたんです。赤軍派の人ですが。

塩村都議、松尾貴史さんと 塩村都議、松尾貴史さんと

自分の家には電話がないから、時間を決めて喫茶店に電話してもらい連絡を取るんです。呼び出してもらうのですが、「お客さんの、ツルタ・ケンさん。お電話です」なんて呼ばれると客が皆、見るそうです。かえって目立ってしまいますよね。仮名の意味がない。

よく、深夜、朝まで上映してる映画館がありました。映画では、耐えに耐えて、ついに鶴田や健さんが、立ち上がり、「敵」に殴り込みに行く場面になると、「異議なーし!」なんて声がかかりました。おっ、左翼も随分と見に来てるんだな、と分かりました。

ドクター中松さんと ドクター中松さんと

そうした〈勢い〉のあった60年代が終わり、70年には、「よど号」ハイジャック事件、三島事件があり、世の中に衝撃を与えます。

しかし、1972年の連合赤軍事件、1974年の連続企業爆破事件…と、暗い闘いの時代に入ります。学生運動も終わったと言われ、残っているのも、虚無的、絶望的な雰囲気に囚われます。

東映の「仁義なき戦い」シリーズが始まるのは1973年です。時代に合ってます。又、テレビで「木枯らし紋次郎」が始まるのは1972年です。「政治の季節が終わって、学生もニヒルになってきた時代だから、紋次郎は受けたのです」と、主演の中村敦夫さんは言ってました。去年、『サンデー毎日』で対談した時です。

福島みずほさんと 福島みずほさんと

大阪の第七劇場で、「仁義なき戦い」を少し見ながら、確かにそうだな、と思いました。

それに、今、見直すと、小さな科白(せりふ)一つ、一つに重い意味があり、「哲学」があります。そんなことを感じました。

内田樹さんは映画についての本も沢山あります。『映画の構造分析=ハリウッド映画で学べる現代思想=』(晶文社)。『うほほいシネクラブ=現場の映画論』(文春新書)などです。

②アメリカの〈ヒーロー映画〉は何を訴えているのか。

川田龍平さんと 川田龍平さんと

8月21日(木)に会った時は、『街場のアメリカ論』(文春文庫)で書かれた〈日米ヒーロー論〉を初めに聞きました。そこから、厖大な映画の話をしてもらいました。

今まで私なんかは、アメリカ映画を見るにしても、ただ、漠然と、ボーッして見てました。

ところが、映画の中に、実は、アメリカのというか、アメリカ人の不満や怒りや憂いがぶち込まれているのだと、内田さんは言います。

そんな風に見たことはなかったので驚きました。特に、アメコミ映画にはアメリカの欲望が無反省的に露出していると言います。

阿部知子さんと 阿部知子さんと

アメコミ映画こそは、「アメリカの無意識」を知る上では格好の材料だと言います。

そして、こう実証します。

〈私の見るところ、アメコミのスーパーヒーロー物語は、ある設定を共有しています。それは、「理解されない」ということです〉

えっ、皆、「理解され」、熱狂的に支持されてるのではないか。と私は思いましたが、そんな見方は浅いんですね。内田さんは言います。

「カレーマン」と 「カレーマン」と
〈主人公は例外なく特殊な能力を持つ白人男性です。ところが、クラーク・ケント(スーパーマン)も、ブルース・ウエイン(バットマン)も、ピーター・パーカー(スパイダーマン)も、そのスーパーな本性を見せることを禁じられ、市民的な偽装生活を送ることを余儀なくされています。彼らはこの二面性の乖離(かいり)に苦しんでいる。これが第一の条件。スーパーヒーローとして活躍するのだけれど、どういうわけか必ず誤解されて、メディアからバッシングを受ける。これが第二の条件。
道でバッタリ会いました。田母神さんに 道でバッタリ会いました。田母神さんに
 必ずそうなんです。ヒーローは必死に頑張っているんだけれど、ちょっと手加減を誤ると、人々から、「なんて乱暴な人なの」と罵られる。それどころか、うっかりすると、「社会秩序を乱しているのは、おまえが退治している悪者たちではなく、むしろおまえの方だ」という、いわれなき非難さえ受けるようになる。そう言われてヒーローががっくりするという場面が必ずあります。必ず、ある〉

そうですね。他人の言葉に、傷つきますよね。

内田樹さんと映画論を 内田樹さんと映画論を
〈同じ話をよくもこれだけ飽きずにやるよな、とあきれるほど、このワンパターンが繰り返されます。これは国際社会の中でのアメリカ人のセルフ・イメージなんかじゃないかな、と私は思ってます〉

ほう。そうなのか。そういえば、スーパーマンもスパイダーマンも暗いよな。ジメジメと悩んだりする。助けてやってるのに人々は感謝しない。そこを見なさいよ、と言い、さらに内田さんは、こう言います。

「小学校6年生」の同窓会です。8/29 「小学校6年生」の同窓会です。8/29
〈要するに、「ヒーローに少しは感謝したらどうかね。キミたち」というのがアメリカの言いたいことなんです。でも、そんなことは外交の場では言えない。本音ではあるけれど、あまりに幼児的な欲求であることがアメリカ人自身にもわかっているからさすがに恥ずかしくて口には出せない。(中略)だから、内心では「もっと感謝しろ」とは思っていても、口に出しては言えない。その抑圧された欲望が物語を迂回して、スーパーヒーローのこうむる無理解と受難という説話原型に繰り返し回帰してくる。たぶんそうじゃないかと思います〉

③では、日本の「ロボット映画」は何を訴えているのか?

田村君、精子さん、句美子さんたちと 田村君、精子さん、句美子さんたちと

そうなのか! と納得がいきましたね。

私なんて、ただ、面白がっていただけだ。強いのに、悩むことなんかないだろうと思ってましたが、アメリカの〈無意識〉がここには出ていたんですね。

〈このストーリー・パターンにアメリカの人たちは「スーパーマン」が登場した1938年から70年間固着してきたわけです。とりわけ、マーベラス・コミックスのヒーローたちが銀幕に簇生(そうせい)してきたのは90年代以降です。それは「世界の警察官」アメリカが、世界に平和をもたらすよりはむしろ不和と戦争をもたらしているのではないか、というアメリカへの冷たい視線が国際社会で支配的になってきた時期と重なります〉
「スズキ」から始まりました 「スズキ」から始まりました

そうなのか。内田さんは超多忙なのに、映画は月に30本も見るといいます。

仕事が終わって、寝る前に1本ずつ見るんだそうです。それも大作とか話題作といわれるものだけではなく、B級映画、C級映画もよく見てます。

そして、〈アメリカの本心〉が表れている、と言います。

では、日本はどうなんでしょう。

〈戦後の日本型アニメ・ヒーローはアメリカの場合と同じく、ほとんど同じ説話原型を繰り返しています。恥ずかしい位に同じ話。どんな話だかわかりますか?〉
小学校5年生の私 小学校5年生の私

えっ、分かりませんよ。早く教えて下さいよ、と思っちゃいますよね。

〈それは、「無垢な子供しか操縦できない巨大ロボット」という物語です。この物語の原型は横山光輝の『鉄人28号』(1956—)と手塚治虫の『魔神ガロン』(1959—62年)から始まります。旧日本軍の秘密兵器、鋼鉄の怪物である鉄人28号を操縦できるのは半ズボンをはいた金田正太郎少年だけです。巨大で凶暴な「ガロン」は心臓の中に「ビック」と名乗る少年を収蔵しています。ガロンもまたビックの無垢な心に支配さるときにのみ「正しく」機能します〉
小学校6年生の私 小学校6年生の私

この2作の作りだした説話原型は日本人の琴線に触れたのだ、と内田さんは言います。

そうだったのか。そして、これに続いて無数の「巨大ロボットもの」「モビル・スーツもの」が登場します。『マジンガーZ』『機動戦士ガンダム』『機動警察パトレイバー』『新世紀エヴァンゲリオン』…と。

そして、今いった同じ物語構造を共有していると言います。

〈それは巨大でメカニカルな「モンスター」は無垢な「心」が入っているときだけ正しく機能し、「心」を失うと暴走してしまう、というものです。これって「何の話」でしょう。ここには戦後日本人が幻想的な仕方で処理しなければならなかった二つの「ねじれ」が入り交じっているように思われます〉

④これは「日米安保」への呪いを表す…

中学2年生の私 中学2年生の私

えっ! そんなに大きな政治的なことが言われてるんですか。と驚いてしまいました。

映画を見ても、漫画を見ても、内田さんの視点は違います。その奥を見ます。それの表す日本の、そして世界のありさまを見ています。

じゃ、「二つのねじれ」って何なんだろう。

〈二つの「ねじれ」とは、ひとつは日本の「呪い」であるところの自衛隊(軍国主義的なもの)と憲法9条(戦後民主主義的なもの)の「ねじれ」。もうひとつはアメリカと日本の「ねじれ」です。それを物語的に解決するのが「巨大ロボット」説話群なのです〉
湯沢の七夕で 湯沢の七夕で

ウッ! 凄い話だ。こんな壮大な話なのか。第1の「ねじれ」はですね、「モンスター」は軍国主義の記号で、「少年」は戦後民主主義の記号。そして、詳しく具体例をもって説明します。

長くなるのでそれは、ぜひ、この本を買って読んでみて下さい。

第2の「ねじれは、日米関係です。「モンスター」は駐留米軍。あるいは「アメリカの核の傘」です。「少年」は自衛隊だと言います。

でも「少年」が「モンスター」を動かしているのでしょうか。内田さんは言います。

池田香代子さんと。8/30 池田香代子さんと。8/30
〈駐留米軍は脱着自在の「モビル・スーツ」にほかならず、その心臓部、操縦主体はあくまで「少年」でなければならない。この物語はアメリカの実質的な軍事的支配下にあることの屈辱感を解消するために要請されたものだと私は思います〉

そうだったのか。いつまでもアメリカの勝手にさせないぞ、という「反米愛国」の熱い思いが漫画には表れていたのか。これも知りませんでした。

田岡さんや、マエキタさんたちと 田岡さんや、マエキタさんたちと

日米安保は、「圧倒的な軍事力」を持つ「モンスター」が「無垢で非力な少年」によって操縦されるという絵柄が浮き出してくる。と内田さんは言います。

そして急いで付け加えます。

〈これはもちろん日米関係の現実を少しも映し出すものではありません。でも、日本人の欲望はこんなふうに漫画を迂回して60年にわたって執拗に表象されてきたのです〉

⑤漫画は「反米愛国」を無意識に表現していた

平野貞夫さんが出演してました 平野貞夫さんが出演してました

これは凄い話だ。政治や左右の思想運動以前に、漫画の世界で、「日本自立」「反米愛国」の大きなマグマが動き出していたのだ。そして国民の心情を通し、日本の政治を変えようとしていたのだ。

これは単なる「妄想」でも、「漫画の深読み」でもない。ちゃんと「証拠」があることだと、内田さんは言います。

まず、『鉄人28号』と『魔神ガロン』の連載開始は、1950年代。防衛庁が設置され、保安隊、警備隊がそれぞれ陸上自衛隊、海上自衛隊と改称されて、日本の再軍備が本格化したのが1954年。無防備の敗戦国から、とりあえず、ある程度の軍事力を持つ日本になった。

横尾忠則現代美術館で 横尾忠則現代美術館で

勿論、アメリカ軍と自衛隊の戦力の差は大きい。問題にならない。鉄人28号と金田少年が携行する小口径のピストル位の圧倒的な差がある。

でも、その「差」だけを見てはならない。戦力についての「かかわり方の差」と見るべきだ。そして、日本の自立への国民的無意識の欲求・叫びをそこに見る、と内田さんは言うのです。

これには圧倒されますね。皆さんも、ぜひ『街場のアメリカ論』を読んでみて下さい。

美術館の前で 美術館の前で

この本だけでなく、オリンピック、憂国、憲法、ユダヤ問題…などについて書いた本にも、全て圧倒されます。

内田さんは年に20冊ほど本を出しています。今まで書いた本は200冊位になるでしょう。本人は、「いや、その半分位です」と言いますが、対談や文庫を入れると200冊にはなるはずです。

私は内田本を「全巻読破」しようと決意してますが、道は遠いです。読んだのは40冊ほどですから、全体の2割位しか読んでません。

それに、内田さんは、年20冊のペースで本を出しますから、「差」は埋まりません。「鉄人28号」と金田少年のピストルの差です。でも、ひたむきに純真に読み続けたいですね。

神戸文学館 神戸文学館

8月21日に大阪・第七劇場で対談した時にも言いましたが、内田さんは200冊の全てが全力投球です。

普通なら、「これは、ちょっとリラックスして」とか、「対談だから、手を抜いて」ということがありますが、内田さんの本には、それが1冊もないんです。全てが「真剣勝負」であり、「全力投球」なのです。これは、内田さんが武道の先生であることも関係するのかもしれません。

現代日本最高の、そして最強の思想家です。その思想家と、何度も対談させてもらい、合気道の稽古もつけてもらいました。幸せです。

鹿砦社から、いずれ本になると思います。これは楽しみですし、光栄なことです。

【だいありー】

新選組 新選組
  1. 9月1日(月)午前中、原稿。午後、取材。夕方、柔道。
  2. 9月2日(火)午前中、原稿。午後、雑誌の座談会。
  3. 9月3日(水)午前中、原稿。
     昼、図書館。
     夜7時、京王プラザホテル。「保坂のぶと世田谷区長・出版記念の会」。保坂さんは、『88万人のコミュニティデザイン=希望の地図の描き方』(ほんの木)を出しました。とてもいい本です。
三島由紀夫 三島由紀夫
〈地域から始めるエネルギー転換〉
〈超高齢化時代と世田谷型「地域包括」〉
〈地域分権と「住民参加と協働」の道〉

…など。実務派区長の大胆な提言と実行力には目を見張ります。

パーティは、広いホールが超満員だった。国会議員だって、これほど人が集まらない。世田谷区は人口が88万人。いくつかの県よりも人口が多いし、大きい。又、次々と斬新なことを実行している。沢山の人たちと会った。

  1. 9月4日(木)午前中、打ち合わせ。
     昼から河合塾コスモ。今日から2学期が始まる。自習室で勉強。
     3時、「現代文要約」。5時「読書ゼミ」。
「二百三高地」 「二百三高地」
  1. 9月5日(金)午前中、原稿。
     1時、高田馬場で打ち合わせ。
     7時半、代官山。渡辺真也君が映画を作ったので、その上映会をやるという。見た上で、一緒にトークをしてくれという。引き受けた。

代官山の有名な美容室「boy Attic」で。終業後に、映画を上映する。「ユーラシアを探して」の上映が1時間半。そして、真也君とトークをした。

真也君は、ニューヨークで美術館のキュレーター(学芸員)をしていた。その時、私をニューヨークに呼んでくれた。憲法24条を書いたベアテさんたちと共に、憲法についてのシンポジウムをやった。

「水道筋喜劇」のメンバーと 「水道筋喜劇」のメンバーと

そこに私も出たのだ。

真也君はその時、弱冠27才。その後、日本でも美術展をやった。今は、ドイツの大学で教えている。

去年、ユーラシア大陸を横断し、映画を撮った。それを編集して、この日、上映したのだ。「鈴木さんが『ヤマトタケル』(現代書館)で書いた“白鳥伝説”がユーラシア大陸にもいくつもあるんです。そんな話をしましょう」という。

面白かったし、考えさせられた。かなり突っ込んだ話になった。急に催したのに、50人も来て、2人の話を熱心に聞いてくれました。

飛松さん、風見さんたちと 飛松さん、風見さんたちと
  1. 9月6日(土)午前中、原稿。
     午後2時半、水道橋。在日韓国YMCAに行く。映画「SAYAMA・みえない手錠をはずすまで」を見る。狭山事件の石川一雄さんの闘いを描いた映画だ。
     そのあと、〈冤罪をなくせ!“獄友”思いっきりトーク〉。石川一雄さんの他、菅家利和さん(足利事件)、杉山卓男さん(布川事件)、桜井昌司さん(布川事件)の4人が話す。司会は「SAYAMA」の監督・金聖雄さん。貴重な話でした。
赤坂さんの本を手に。風見さん 赤坂さんの本を手に。風見さん

終わって、皆と話しました。石川さんには初めて会いました。感激でした。いろんな話を聞きました。

  1. 9月8日(日)午前中、原稿。
     12時、本駒込の浄土宗光源寺。作家・見沢知廉氏の法要。それに見沢氏のお母さん(高橋京子さん)の一回忌の法要。高木尋士さんが世話人代表で、大浦監督、宮台さん、山平さんなど多くの人が参加してました。

【写真説明】

保坂展人・世田谷区長の出版記念会。9/3

①保坂展人さん(世田谷区長)の出版記念会が9月3日(水)開かれました。午後7時より、新宿・京王プラザホテル5階「コンコードボールルーム」で。凄い人でした。左が保坂さん。祝辞を述べているのは松尾貴史さん。

保坂展人さんと

②保坂展人さんと。私はかなり前からのお付き合いです。社民党議員になる前の、市民運動家だった頃からの付き合いです。私も、舞台に上げられたので、昔からの付き合いの話をしました。「又、国会に」なんてことよりも、この人は「ぜひ、総理に」と思いますね。それほどの大人物です。

塩村都議、松尾貴史さんと

③塩村文夏さん(東京都議会議員)と会いました。「セクハラ野次騒動」では大変でした。でも苦難、試練にもまれ、ますますビッグに、ますます美しくなりました。数年前、私が文化放送に出てた時、脚本を書いてたのが塩村さんです。本当にお世話になりました。
 月刊『創』(9・10月号)では、塩村さんがその頃の話をしてました。「時の人」だけに、多くの人からカメラを向けられてました。「まあ、かわいい!」と。「次は国政選挙ですね。頑張って下さい」と声をかける人も。「いえいえ、考えていません」と塩村さん。むしろ、いつかは都知事か首相になってもらいたいですね。
 そこに、松尾貴史さんが現れて、「じゃ、今度、この3人でロフトでトークしましょうよ」「いいですね、ぜひ」と塩村さん。だから、近々、実現するかもしれません。「でも、ロフトなんて知らないでしょう」と私が塩村さんに聞いたら、「何言ってんですか。鈴木さんの話を聞きに行きましたよ。文化放送の人たちと」。そうだっけ。すみません。ありがとうございました。

ドクター中松さんと

④ドクター中松さんと。会うなり、「おい、右翼!」。「ハイ」。「いつ、決起するんだ?」。「しませんよ」。「意気地なし。右翼の仕事は決起だ。早くやれ!」。乱暴な人だ。

福島みずほさんと

⑤福島みずほさんと。「鈴木さんと会うと、ホッとするね」。ありがとうございます。「最近、鈴木さんの言ってることは、ほとんど社民党だよね」。ありがとうございます。私も少しは進化してるのかな。

川田龍平さんと

⑥川田龍平さんとも久しぶりに会いました。

阿部知子さんと

⑦阿部知子さんと。「私、鈴木さんと初めて会ったのがイラクなのよ」。えっ、知らなかった。開戦直前、2003年2月に私はイラクに行った。その時、行ってたのか。阿部さんは医師として3回もイラクに行ったそうです。今度、その話を、ゆっくり聞きたいです。

「カレーマン」と

⑧カレーマンと。「久しぶり」と言われたけど、どこで会ったんだろう。本当は元・赤軍派だったりして…。

道でバッタリ会いました。田母神さんに

⑨パーティが終わって、歩いて新宿駅へ。ヨドバシカメラに寄って、出たところで、バッタリと田母神俊雄さんに会いました。「何やってんの。ヨドバシカメラで?」「FAXのインクフィルムを買ってたんですよ」「今どき、FAXなんか使ってるんだ」。そこへ、お供の人たちが駆け付けた。「あっ、この人は大丈夫。昔からの友達だし、同郷の人だから」と説明。
 2人とも福島県郡山出身なんですよ。「今度、政党をつくるので、よろしく」。「総理大臣を目指すんですよね」。頑張って下さい。保坂さん、塩村さん、田母神さん…と、総理候補に3人も会ったな、この日は。

内田樹さんと映画論を

⑩これは8月21日(木)、大阪の第七劇場を借り切って、内田樹さんと対談した時です。今週の「主張」に書いたようなことを話し合いました。

「小学校6年生」の同窓会です。8/29

⑪秋田県の「湯沢東小学校」6年生の同窓会です。全体の同窓会は2年前、湯沢でやりました。でも、東京に来てる人も多いので、たまに東京でもやるのです。8月29日(金)。新宿高島屋の14F。「天厨菜館」で。

田村君、精子さん、句美子さんたちと

⑫ちょっと逆光ですね。「孫が高校生だ」という人も。孫がいないのは私だけです。

「スズキ」から始まりました

⑬食事前、「鈴木さんは何が嫌いなの?」と聞かれて、「スズキです」。「オモチロイ!」と皆に言われました。そしたら、不思議ですね。スズキのムニエルが出てきました。

小学校5年生の私

⑭昔の写真を皆、持ってくるんですね。私も接写させてもらいました。これは小学校5年の私ですね。後ろから2列目。左から2人目です。あどけない少年です。10年後、左翼と殴り合いをしたり、警察に捕まったり。ということはこの時、知るよしもありません。

小学校6年生の私

⑮小学校6年の時。卒業式のあと、「記念だから」と、仲間たちと写真館に行って、記念撮影をしたんですね。マセた小学生ですね。お金も高かったでしょうに。後ろの右が私です。左は、今、カメラマンをやってる田村君です。

中学2年生の私

⑯これは湯沢中学校2年の時です。この時、私は、仙台に転校します。2年の終わりに、小学校の同窓生が「送別会」をやってくれました。美佐子さんの家で。私は後ろの列の中央です。背が高かったんですね。

湯沢の七夕で

⑰これは大学生の頃でしょうか。産経に勤めてからかな。湯沢の七夕を見に行った時です。私はスマートですね。今はデブですが。隣りは美佐子さんですね。

池田香代子さんと。8/30

⑱8月30日(土)、「デモクラ・テレビ」に出ました。池田香代子さんの「100人に会いたい」のコーナー。私の『失敗の愛国心』(イーストプレス)を中心に話を進めてくれました。ありがたいです。

田岡さんや、マエキタさんたちと

⑲早めに行ったら、前の番組に出た人たちがまだいました。早野さん、田岡さん、マエキタさんたちと会いました。

平野貞夫さんが出演してました

⑳平野貞夫さんが、私らの前に出演してました。

横尾忠則現代美術館で

㉑8月31日(日)神戸の「横尾忠則現代美術館」に行きました。とても大きな美術館でした。

美術館の前で

㉒美術館の前で。カタログも買いました。

神戸文学館

㉓この美術館からは向かいの「神戸文学館」が見えます。なかなか、お洒落です。

新選組

㉔横尾忠則はいいですね。カタログや、著書、絵葉書を買いました。これは新選組ですね。土方歳三がいいですね。

三島由紀夫

㉕これは「三島由紀夫没後30年」の時に描いたんですね。

「二百三高地」

㉖これは東映映画『二百三高地』のために描いたんです。

「水道筋喜劇」のメンバーと

㉗「横尾忠則現代美術館」を見て、そのあと2時から芝居を見ました。神戸市灘区の「イカロスの森」で。「水道筋喜劇 ポッピングアワー」です。面白かったです。終わって、お芝居をやった人たちと。右は美術監督の吉本千穂さんです。

飛松さん、風見さんたちと

㉘そのあと、飛松五男さん、風見愛さん、中谷さんらが合流し、新大阪で飲みました。私の「100才生誕」を祝って。飛松さん、忙しいところ、すみません。中谷さんは、「三浦綾子を読んでます。全巻読む覚悟です」と言ってました。いいことです。偉いです。

赤坂さんの本を手に。風見さん

㉙「私はこれを読んでます」と風見さんが手にしています。赤坂真理さんの『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)です。私の「推薦の言葉」が帯に入ってます。

【お知らせ】

9/9(火)札幌時計台。高遠菜穂子さんと 9/9(火)札幌時計台。高遠菜穂子さんと
  1. 右翼と左翼の謎がよく分かる本』(PHP)が売れてます。全国のコンビニに並んで、売れてます。私が監修し、最後のインタビューにも出ています。私が関わった本では文句なしに、一番売れてます。
     そして発売から1ヶ月もしないのに、何と、増刷です。そういえば、地方の人から、「売り切れで、手に入らない」という声も聞いてました。増刷1万部です。これで5万部以上が売れてるんですね。ライターの人、PHPの編集者が優秀なんです。いい仕事に加えてもらって幸せです。
  2. 9月8日(月)午後6時半。札幌で講演。シリーズ「天皇制を考える」の第5回。「右翼と左翼。そのレッテルを超えて」。問い合わせ・申し込みは、sisken2014@gmail.comへ。
  3. 9月9日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。午後6時。ゲスト・高遠菜穂子さん。テーマは「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか?」。参加申し込みは柏艪舎へ。011(219)1211
  4. 9月13日(土)新潟県新発田市の生涯学習センターで。午後1時より、「大杉栄メモリアル2014」。映画と講演(太田昌国さん)。「大杉栄メモリアル」は、大杉栄が少年時代を過ごした新発田で毎年、行われています。去年も行きましたが、今年も聞きに行くつもりです。
9/20(土)「飛松塾in姫路」 9/20(土)「飛松塾in姫路
  1. 9月16日(火)ホテルサンルート高田馬場。午後6時30分、一水会フォーラム。講師は鈴木宗男さん。演題は「日露関係と国益を守ること」。参加申し込みは一水会に。tel 03(3364)2015
    (※完全予約制ですので、定員に達した場合はご入場できません。あらかじめ上記連絡先にてご確認下さい)
  2. 9月20日(土)午後2時、「飛松塾in姫路」。〈日朝日韓関係を考える!〉。パネラー。朴一さん(大阪市立大学教授)。他に、飛松五男さん、鈴木邦男。会場 姫路市南駅前町「じばさんビル」4F。参加希望者は、TEL079(297)2096へ。
  3. 9月21日(日)午後6時半、大阪ロフトで、上祐史浩さん、飛松五男さん、そして私のトークです。〈オウム・警察・社会の真相〉です。最近、上祐さんはテレビに出て、「國松長官狙撃事件」について語ってました。その真相についても、上祐さん、飛松さんが語ってくれます。そして、未解決の事件の〈闇〉についても…。
  1. 10月3日(金)午後7時より、阿佐ヶ谷ロフト。北朝鮮にいる「よど号」の人たちに何と、ツイッターをさせようと。その情報発信の最初の日です。小林蓮実さん(インディ・ユニオン委員長)を中心に。蓮池透さん。足立正生さん。小沢遼子さん。私も出るつもりでしたが、この日は山形県鶴岡市で、佐高信さんと講演でした。うっかりしてました。だから、すみません。鶴岡に行きます。
  2. 10月13日(祝)「鈴木邦男の名古屋塾」第1回。〈原発を考えるシンポジウム〉。パネラーは、三上元さん(湖西市市長)。樫村愛子さん(愛知大学教授)。鈴木邦男です。参加費1000円。申し込みは、080(5702)8405(岩井)まで。
  3. 10月17日(金)大学で講演です。
10/21(火)上祐史浩さんと 10/21(火)上祐史浩さんと
  1. 10月21日(火)午後6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは上祐史浩さん。テーマは「いま、語るべきこと」。
  2. 10月24日(金)〜26日(日)劇団「再生」の公演。読書劇『岸上大作全集全一巻』。秋葉原アトリエACT&B。なお、初日の24日(金)は、上演前に、高木尋士氏と鈴木邦男のプレトークがあります。
  3. 10月25日(土)名古屋で講演。
  4. 11月16日(日)森田必勝氏の地元・四日市で映画とトークの集い。午後6時開場・午後6時30分開演。四日市文化会館で、「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督)の上映。その後、森田治さん(必勝氏のお兄さん)と鈴木邦男のトークがあります。
  5. 11月18日(火)飛松塾。
  6. 11月19日(水)奈良県桜井市で講演。
  7. 11月24日(月)野分祭。
  8. 11月25日(火)憂国忌。
  9. 12月6日(土)盛岡で佐高信さんと講演します。
  10. 1月20日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」。