2014/09/15 鈴木邦男

高遠さんに聞いた。10年前のイラクでの「人質」。
そして帰ってからのバッシングについて。

①イラクは「解放」後の方が混乱・危険・残酷だ

札幌時計台シンポジウム。9/9 札幌時計台シンポジウム。9/9

9月9日(火)の札幌時計台ホールは超満員でした。そして熱かったです。

ゲストは高遠菜穂子さん。イラク支援ボランティアです。10年前にイラクで「人質」になった人です。

テーマは、「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか?」。これは最も「今日的」なテーマだ。

イラク戦争は10年前に終わったのではない。今も現地では戦争が続いている。死者が出ている。

10年前、アメリカは戦争を仕掛け、イラクを「解放した」と言っている。

講演する高遠菜穂子さん 講演する高遠菜穂子さん

しかし、高遠さんの話を聞いて思った。「解放」された後の方が、もっと混乱し、疲弊し、殺戮が増えている。

高遠さんの話を聞き、悲惨な現在のイラクの映像を見て、時計台に来た人も皆、そう思ったようだ。

高遠さんは、2004年4月、イラクで現地武装勢力に拘束された。

今井さん、郡山さんと3人だ。9日間も「人質」として拘束されていた。何度も、死を覚悟した。

「今でもその時のことは思い出したくない」と言う。過酷な体験だ。

だが、解放され、日本に帰ると、すさまじいバッシングが待っていた。

「自己責任」だ。「(拘束は)自作自演ではないか」といった酷いものだった。3人の生い立ち、家族のことまで書き立て、だからこんな危険な「活動家」が生まれた。と週刊誌も書き立てた。

中尾さん、高遠さん、鈴木 中尾さん、高遠さん、鈴木

「非国民!」と罵倒、脅迫の手紙も来た。

拘束・人質事件の被害者なのに、まるで「加害者」「犯人」であるかのように書き立て、バッシングされた。

日本のマスコミも酷い。又、それを信じて、3人の元には脅迫状が随分と来たのだ。

勿論、支援、励ましの手紙やメールも随分とあった。だが、そのことはマスコミでは伝えられない。

高遠さんは事件後、PTSDに陥り、今井さんは、5年の間、対人恐怖症に苦しんだ。郡山さんも苦しんだ。

満員の会場 満員の会場

それは最近上映された衝撃の話題作「ファルージャ」でも生々しく描かれていた。9月9日、札幌時計台ホールに来た人にも、この映画を見て来た人が多かった。

この映画「ファルージャ」は、「イラク戦争日本人人質事件…そして」と書かれている。

10年前の人質事件だけではない。「そして」なのだ。その後の10年も戦争は続いているし、3人へのバッシングも続いている。

②10年後にして初めて作られた映画「ファルージャ」

高遠さん、弟さん、鈴木 高遠さん、弟さん、鈴木

よく、これだけの映画を撮ったと思う。高遠さん、今井さんらが出演している。

監督は伊藤めぐみさん。現在、テレビ番組制作会社でADとして働く28歳だ。

イラク戦争当時は高校生だった。10年前に初めて社会に対し何かしたいと思い、高校生ながらデモに参加した。

人質事件で世間からバッシングが巻き起こったことに関しても違和感を感じ続けたという。その違和感・疑問が元になり、この映画が作られた。

打ち上げ会で 打ち上げ会で
〈テレビでは観られない、タブーに挑んだ!!〉
〈2004年、イラク戦争「日本人人質事件」の当事者の現在を捉えたドキュメンタリー〉

と書かれている。10年後にして初めて作られたのだ。日本人は10年前の戦争をもう忘れている。

しかし、イラクで戦争は今も続き、日々、人が死んでいる。映画のラストで、そうナレーションが流れた。

高遠さんの本『戦争と平和』 高遠さんの本『戦争と平和』

その「戦争」に、日本も加担したのだ。我々も加害者だ。

「いや、自衛隊は、人道支援で行ったのだ」「武器は持たないし、戦闘には参加してない」と言う人がいる。

しかし、それは「弁解」にはならないと高遠さんは言う。「イラクでは、“自衛隊”といっても、“軍隊”との違いが分からない」。

それはそうだろう。アメリカ軍と一緒に行ったのだ。「軍隊」と思われても仕方はない。

あの時、イラクは大量破壊兵器を持っている。だから、アメリカは自衛の為に、先制攻撃を加えるのだと言った。これはテロ国家を封じ込める「対テロ戦争」なのだと。

ところが、大量破壊兵器はなかった。だから、アメリカによる「侵略戦争」だったのだ、これは。

解放直後の会見で 解放直後の会見で

日本は武器は持たないというものの、「侵略戦争」に加担したことは事実だ。

今、安倍政権は憲法を改正し、自衛隊を「国軍」にしようとしている。又、「集団的自衛権」を認めた。

そうなると、これからは、「アメリカの戦争」に参戦することになる。これは危ない話だ。あの10年前の事件が〈教訓〉として生かされてないのだ。

あの時、何て思いやりのない国になったのか。と思ったが、それは今も同じだ。

いや、不寛容な、思いやりのない現状は今の方が酷いのかもしれない。書店に行けば、「嫌韓本」「反中本」が新刊コーナーに溢れている。

子供たちと 子供たちと

又、新大久保を初め、全国で、「韓国人死ね!」と声を上げる「ヘイトスピーチ」デモが行われている。オリンピックを開催するのに、「外国人出ていけ!」はないだろう。

排外主義的な動き、空気はさらに強まっている。又、「不寛容」「排外主義」を、〈愛国〉と思い、勘違いしている人々が多い。情けない話だ。高遠さんたちにも、「非国民!」という罵倒、手紙が来たという。

③2003年に私らが行った時は…

これが噂の「フセイン時計」 これが噂の「フセイン時計」

映画「ファルージャ」のチラシには、こう書かれている。

〈先天異常児、国内紛争—まだ戦争が終わっていない国イラク。そして、それぞれのその後〉

高遠さんたちが「人質」になったのは2004年4月だ。

実は、私はその1年前。つまり開戦直前のイラクに行った。2003年2月だ。

アメリカの開戦が秒読み状態になった時に、アメリカへの抗議の声を上げようと、イラクへ行ったのだ。

イラクで反米デモ(2003年2月) イラクで反米デモ(2003年2月)

木村三浩氏を代表とする一水会では、ずっと「イラク支援」をし、反米闘争を戦っていた。木村氏はこの時までに、20回以上、イラクに行っている。

開戦直前は、一水会だけでなく、多くの人々に呼びかけて参加してもらった。

右翼の人もいるが、逆に元赤軍派議長の塩見孝也さんも行った。明治天皇の玄孫、竹田恒泰さんも行った。歌手のパンタさん、作家の雨宮処凛さんも行った。又、お笑いの「大川興業」の大川豊総裁も行った。全部で36人ほどだ。

さらに現地バグダッドに行って驚いたが、他のグループも、いくつも日本から来ていた。ピースボート、ジャミーラさんたちのグループ等だ。

こんな「フセイン」が こんな「フセイン」が

開戦直前で、外務省からは「行くな」と言われたのを振り切って来た人々だ。全員で350人ほどが日本から来ていた。

又、ヨーロッパや世界各地からも支援者が来ていた。全体で4千人ほどだった。

この中には、さらにイラクに留まり、「人間の盾」になって人もいた。

「開戦直前」だが、まだ戦争は始まってない。我々は、イラクで連日、アメリカへの抗議集会やデモに出、又、会議に出た。

街は軍隊ばかりで、ピリピリしてると思った。しかし、そんな緊張感はない。1人で出歩いても大丈夫だし、夜中に出歩いても大丈夫だった。

塩見さん、木村氏と 塩見さん、木村氏と

その後、イラク戦争が始まる。そして、「解放」された。しかし、今はかえってイラクは混乱し、殺戮が続いている。これが「解放」なのか?

2003年にイラクに行った時は、イラクは独裁国家で、暗い国家だと思っていた。

ところが、現地に行って驚いた。明るい。自由だ。確かに、フセインの悪口を言う自由はなかったかもしれない。だが、それ以外の自由は全てある。買い物、生命の自由もある。

その後、「解放」された。確かに、フセインの悪口を言う自由はある。しかし、それ以外の「自由」はなくなった。食糧もない。安全もない。

民族衣装で 民族衣装で

果たしてこれが「解放」なのか。高遠さんの話を聞き、撮ってきたビデオを見て、そのことをさらに感じた。

イラクの現状は余りに残酷だった。直視出来ないほどだった。

それなのに、イラクは「解放」されたと思い、自衛隊は「人道支援」で行ったと思い、イラクの人々からも感謝されてると思っている。全くの勘違いなのだ。

「それまでは親日的な国だったのに、自衛隊が行ってから、ガラリと変わりました」と高遠さんは言う。

「天皇制を考える」。9/8札幌 「天皇制を考える」。9/8札幌

2003年に私らがイラクに行った時の写真を見せたら、「今は、こんなきれいな街並みではありません」と言う。

街の中にはフセインの写真、肖像画が大きく取り上げられていた。そんな写真を見て、「今、こうしたポスターには全て銃弾が撃ち込まれてます」。そうなのか。

「フセイン美術館」なんてものあって、フセインの写真や肖像画だけを集めていた。あそこも真っ先に壊されただろう。

④みんな、家族に救われた

熱く討論しました 熱く討論しました

私らが行った時は、開戦直前だが、まだ平和だった。人々も明るかったし、騒々しかった。

世界中から多くの人々が来ていて、デモをしたり、集会をしていた。戦争直前の、「つかの間の平和」だったのだろう。

この直後、戦争になり、イラクは破壊と殺戮の場となった。

又、アメリカと一緒になってやってきた日本の自衛隊に対しても、敵意が向けられた。むしろ「親日」的な人々の多かったイラクなのに、急に、「日本憎し」になった。

打ち上げで 打ち上げで

そんな中でも、高遠さんたちはボランティアでイラクに渡った。そして、現地の武装勢力に捕まってしまった。

さらに、解放された後も、日本でバッシングを浴びた。何とも冷たい日本だ。不寛容な日本だ。

高遠さんたちは「非国民!」と言われ、苦しんだ。人間不信になり、PTSDになり、時には家に引きこもった。

しかし、家族や多くの人たちに支えられて、立ち直った。さらに、驚くことに、高遠さんは再びイラクに向かう。凄い人だ。

山本太郎さんと 山本太郎さんと

あれだけの体験をし、死ぬような体験をしたのに、それでもなお、イラクへ行く。

実は、9月9日(火)の時計台シンポも、高遠さんはイラクから帰ってきた直後だった。

「おととい深夜、イラクから帰ってきました」と高遠さんは言っていた。「それからちょっと仮眠をとって、昨日は、岩上さんのテレビ、集会に出て、終わってから、今日、札幌に着きました」と言う。

本当に大変だ。弟さんが千歳に迎えに行き、時計台まで連れて来てくれたという。

山本太郎さん、広瀬隆さん、鈴木 山本太郎さん、広瀬隆さん、鈴木

「これからどこへ行くの」と車を運転してた弟さんは聞く。「時計台で、鈴木邦男さんとトークだよ」。エッ!と弟さんは驚いた。「今、鈴木さんの本を読んでたところだよ」。

ありがたいですね。1歳違いの弟さんは、実にお姉さん思いだ。小学校からずっと一緒で、強いお姉さんを近くで見てきた。そして今は、支えている。

人質になり、釈放された時も、弟さんがドバイまで迎えに行った。その時の感動的な話も聞いた。

今井さん、郡山さんも家族の支えがあって、あの「バッシングの嵐」を耐えて来た。

見沢知廉氏とお母さんの法要。9/7 見沢知廉氏とお母さんの法要。9/7

マスコミも酷いし、それを鵜呑みにして、バッシングし、脅迫する人々も酷い。優しさ、寛容さのない日本になったのだ。情けない。

この状況は今も続いている。そう思ったので、高遠さんに、いろんなことを聞いた。

終わってからも、夜、遅くまで話し合った。翌日は、「朝7時の飛行機で小松に行く」と言ってた。

「あっ、そうだ。山本太郎さんがよろしく言ってました」と伝えた。

お墓の前で お墓の前で

前日、札幌のかでる会館で、私は「天皇制を考える集会」に呼ばれて話してきた。

そしたら同じ会館の1階大ホールで脱原発の集会をやっていた。何と、山本太郎さんと広瀬隆さんが講師だった。

だから、こっちが終わってから、挨拶に行ったのだ。「明日は旭川で、これから広瀬隆さんとずっと一緒に北海道を回るんです」と言っていた。

私は、「明日は高遠さんとトークです」と言ったら、「よろしく言って下さい。ぜひお会いしたいです」と言っていた。

⑤BS朝日の「激論!クロスファイア」に出た

宮台真司さん、鈴木、高木尋士さん 宮台真司さん、鈴木、高木尋士さん

翌、9日(火)は、高遠さんと時計台でトーク。

10日(水)に帰京。

翌11日(木)は夜8時から、テレビ朝日(BS)の収録。朝日新聞の誤報問題についてだ。

ところが、午後7時半から、朝日新聞社長の緊急記者会見があった。原発の吉田調書、慰安婦問題で訂正し、謝罪。第三者委員会を作ると発表。その処理をしたら、辞任も…と言った。

だから、トークも、当初の計画を大幅に変更して、始まった。

針谷大輔氏、大浦監督と 針谷大輔氏、大浦監督と

始まりは、9時過ぎになった。田原総一朗さん、早野透さんと私だ。静かに、トークは進む。

まさに劇的な展開だ。田原さんも驚いていた。では、その件に関しては、又、書きましょう。

それにしても、この1週間はハードだったし、忙しかった。又、いろんな人に会え、いろんな〈現場〉に立ち会った。スリリングだった。

9月5日(金)は、渡辺真也君の映画を見て、トークをした。

あべ・あゆみさんと あべ・あゆみさんと

6日(土)は、映画「SAYAMA」上映とトークに行った。狭山事件の石川一雄さんに初めてお会いした。

とても元気だった。そして、「走っている」という。今でも毎朝5km走ってるという。

菅家さん、桜井さん、杉山さん…など冤罪被害者に会った。志布志事件の川畑さんにも会った。「SAYAMA」の監督・金聖雄さんとも話し込んだ。

翌7日(日)は見沢知廉のお母さんの法要だ。宮台真司さん、山平重樹さん、大浦監督も来てくれた。

石巻さん、イソベさん、鈴木、平田君 石巻さん、イソベさん、鈴木、平田君

8日(月)は札幌。「天皇制を考える」シンポジウム。別の部屋で集会をしている山本太郎さん、広瀬隆さんと会った。

9日(火)は札幌時計台にて高遠さんとトーク。

10日(水)に帰京。

11日(木)はBS朝日で田原総一朗さん、早野透さんと話す。その直前に朝日社長の緊急記者会見だ。劇的な、歴史的現場に立ち会ったという気がした。

12日(金)は柔道に行き、13日(土)は新潟県新発田でやっている「大杉栄メモリアル」に出た。

「激論!クロスファイア」で 「激論!クロスファイア」で

14日(日)は田宮高麿さんのお墓参りに行き、そして、忙しい、その中で、原稿を書き、校正をやり、打ち合わせ、対談をやったり。それに「読書のノルマ」をこなさなくてはならない。これも果敢に挑戦している。さらに、時間を見つけて柔道にも行っている。

そのおかげで、この夏も乗り切れたのかもしれない。では又、来週。

【だいありー】

「“獄友”思いっきりトーク」9/6 「“獄友”思いっきりトーク」9/6
  1. 9月8日(月)午前11時羽田発。12時35分千歳着。札幌で柏艪舎の可知さんと打ち合わせ。仕事。
     その後、ロンドンの「エコノミスト」の取材。来週載るそうだ。
     午後6時、かでる27の10階。〈シリーズ「天皇制を考える」。第5回「右翼と左翼。そのレッテルを越えて」〉というタイトルで話をする。そのあと皆で話をする。午後6時半から9時まで。熱く語りました。
石川一雄さん、菅家利和さん 石川一雄さん、菅家利和さん

元・東京にいた高橋君が、「1階で山本太郎さんが講演してますよ」というので、挨拶に行く。

1階大ホールで、脱原発の集会をやっている。そこで、山本太郎さんと広瀬隆さんが講師で来ていた。これから何日か、北海道を回るという。

それから10階に戻り、皆で、打ち上げに行く。近くの「すもう茶屋」で、ちゃんこを頂きました。

高橋君は皆に、「モンゴルの方ですか?」「元・おすもうさん?」と聞かれてました。

桜井さん、石川一雄さん、鈴木、川畑さん 桜井さん、石川一雄さん、鈴木、川畑さん

今日の集会では、いろんな人がいて、中には、学生運動で捕まって、札幌刑務所に入ってたという人も。「そこでKさんと一緒だったんです。釧路で鈴木さんとご一緒だったそうで」。

エッ!驚いた。昔、暴れていた頃、私は釧路で逮捕された。1ヶ月、警察にぶち込まれていた。同じ房に、恐喝、泥棒、ヤクザ…などがいて、その中の1人がK氏だ。「いやー、懐かしいね。今度、一緒に会いましょう」と言いました。

夜、遅くまで飲んで、ホテルに帰って仕事。

元検事の市川寛さんと 元検事の市川寛さんと
  1. 9月9日(火)午前10時半から柏艪舎の仕事。
     午後5時、高遠菜穂子さんと会い、打ち合わせ。
     6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。テーマは、「イラクから学ぶ=“対テロ戦争”とは何なのか」。超満員。150人が集まりました。
     高遠さんも熱く語り、私らの知らないイラクの今の状況を詳しく語ってくれました。
     終わって、近くの居酒屋で打ち上げ。楽しくて、つい飲み過ごしました。帰ってきて、ホテルで仕事。そして木曜日のテレビ出演のことで打ち合わせ。
袴田さんの映像も… 袴田さんの映像も…
  1. 9月10日(水)千歳12時05分発。12時40分羽田着。バスで新宿へ。そこで、取材。仕事の打ち合わせ。
     夜、帰ってきて原稿。
  2. 9月11日(木)午前11時、「アエラ」の打ち合わせ。
     午後から学校。自習室で勉強。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。先週に続いて、加藤周一の『羊の歌』(岩波新書)を読む。
菅家さん、桜井さん、金監督と 菅家さん、桜井さん、金監督と

加藤は羊年だから、『羊の歌』か。じゃ、私も、書いてみようかな。なかなか深い本だった。

7時15分、車で六本木のテレビ朝日へ。BS朝日の「激論!クロスファイア」の収録。例の朝日の原発や慰安婦に関する「誤報」問題について。

8時から打ち合わせ。8時半から収録だったが、急遽、7時半から朝日の社長が記者会見。

それを見て、9時過ぎから、収録。田原総一朗さん、早野透さん、村上祐子アナ。そして私。人数が少ないので、じっくりと話が出来た。放映は13日(土)の朝10時から。

渡辺真也君と。9/5 渡辺真也君と。9/5
  1. 9月12日(金)午前中、原稿。
     午後、打ち合わせ。
     夜、柔道。
  2. 9月13日(土)朝9時の新幹線で新潟へそこから乗り換えて新発田へ。新発田生涯学習センター。午後1時より、「大杉栄メモリアル2014」に参加する。
     映画と講演。映画は、大正時代のアナキストを描いた「シュトルム・ウント・ドランクッ」。講師は太田昌国さん。
     終わって、打ち上げ。太田さんや、地元の人たちと大杉栄について語り合いました。長野から平田竜二君と友人も来てくれました。
  3. 9月14日(日)地元の斉藤徹夫さん(「大杉栄メモリアル」の主催者)の案内で新発田を見学。夕方、帰る。

【写真説明】

札幌時計台シンポジウム。9/9

①9月9日(火)「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台ホール」。その第10回でした。ゲストは高遠菜穂子さん。

講演する高遠菜穂子さん

②熱く語る高遠さんです

中尾さん、高遠さん、鈴木

③司会の中尾さん。高遠さん。鈴木。

満員の会場

④満員です。150人が集まりました。

高遠さん、弟さん、鈴木

⑤終わって。高遠さん、弟さん、鈴木。

打ち上げ会で

⑥打ち上げ会で。中尾さん、鈴木、高遠さん。

高遠さんの本『戦争と平和』

⑦高遠さんの本。『戦争と平和=それでもイラク人を嫌いになれない』(講談社)

解放直後の会見で

⑧解放された直後の高遠さん。2004年。

子供たちと

⑨子供たちと、高遠さん。

これが噂の「フセイン時計」

⑩これが「フセイン時計」です。2003年に我々がイラクに行った時に買いました。

イラクで反米デモ(2003年2月)

⑪2003年2月。イラクに行って、反米デモをやりました。左は「大川興業」の大川豊さん。右は(もと赤軍派議長の)塩見孝也さん。私はイラクの旗を持ってデモです。

こんな「フセイン」が

⑫街中には、至る所にフセインの巨大なポスターが。今は、皆、破壊されたそうです。

塩見さん、木村氏と

⑬これはイラクに入ったとこの検問所ですね。今は、フセインの写真は勿論、ないそうです。

民族衣装で

⑭ベドウィンの格好をして記念撮影。そんなとこがあるんです。

「天皇制を考える」。9/8札幌

⑮9月8日(月)「天皇制を考える」勉強会に呼ばれて出ました。

熱く討論しました

⑯熱く討論をしました。

打ち上げで

⑰打ち上げ会で。ちゃんこを食べました。

山本太郎さんと

⑱同じビルの1階ホールでは、「脱原発」の集会をやってました。山本太郎さんと。

山本太郎さん、広瀬隆さん、鈴木

⑲山本太郎さんと、広瀬隆さん、鈴木。

「“獄友”思いっきりトーク」9/6

⑳9月6日(土)映画「SAYAMA」上映。その後、“獄友”思いっきりトーク。(左から)司会の金聖雄監督。石川一雄さん(狭山事件)。菅家利和さん(足利事件)。杉山卓男さん(布川事件)。桜井昌司さん(布川事件)。

石川一雄さん、菅家利和さん

㉑石川一雄さん。菅家利和さん。

桜井さん、石川一雄さん、鈴木、川畑さん

㉒桜井昌司さん。石川一雄さん。鈴木。川畑幸夫さん(志布志事件の冤罪被害者)。

元検事の市川寛さんと

㉓元検事で『検事失格』を書いた市川寛さん。今は、弁護士です。

袴田さんの映像も…

㉔袴田巖さんの近況も映像で紹介されました。

菅家さん、桜井さん、金監督と

㉕打ち上げ会で。(左から)菅家利和さん。桜井昌司さん。金聖雄さん(映画「SAYAMA」監督)。

渡辺真也君と。9/5

㉖9月5日(金)渡辺真也君と。ユーラシア大陸を横断し、自ら撮った映画を上映。その後、一緒にトークしました。
 真也君は今、ドイツの大学で教えています。7年前、ベアテさんたちと憲法についてのシンポジウムをニューヨークでやった。私もニューヨークに呼んでくれた。

見沢知廉氏とお母さんの法要。9/7

㉗9月7日(日)12時。作家・見沢知廉氏とお母さんの法要が行われました。本駒込の浄土宗光源寺で。

お墓の前で

㉘そのあと、お墓参りをしました。

宮台真司さん、鈴木、高木尋士さん

㉙宮台真司さんも来てくれました。右は劇団再生の高木尋士氏。呼びかけ人として、法要を執り行ってくれました。

針谷大輔氏、大浦監督と

㉚針谷大輔氏。大浦信行監督と。

あべ・あゆみさんと

㉛劇団再生のあべ・あゆみさんと。

石巻さん、イソベさん、鈴木、平田君

㉜このあと、神田にインベ・カヲリさんの写真展を見に行きました。(左から)石巻サリさん。インベ・カヲリさん。鈴木。平田竜二君(見沢知廉氏の元書生です)。

「激論!クロスファイア」で

㉝BS朝日の「激論!クロスファイア」で。慰安婦をめぐる「朝日誤報・謝罪」問題について語り合いました。左から村上祐子アナ。鈴木。田原総一朗さん。早野透さん。9月11日(木)収録。9月13日(土)放映。

【お知らせ】

  1. 『紙の爆弾』(10月号)発売中です。私の連載「ニッポン越境問答」では、小沢遼子さん(評論家)と対談しています。元べ平連の活動家。そして浦和市議。埼玉県議。テレビのコメンテーターもやってました。
     浦和市議の選挙の時は、寺山修司も応援に来て、車の上で応援演説をしてくれたそうです。その他、「朝生」での激論、バトルの話も…。
  2. 9月16日(火)ホテルサンルート高田馬場。午後6時30分、一水会フォーラム。講師は鈴木宗男さん。演題は「日露関係と国益を守ること」。参加申し込みは一水会に。tel 03(3364)2015
    (※完全予約制ですので、定員に達した場合はご入場できません。あらかじめ上記連絡先にてご確認下さい)
9/20(土)「飛松塾in姫路」 9/20(土)「飛松塾in姫路
  1. 9月20日(土)午後2時、「飛松塾in姫路」。〈日朝日韓関係を考える!〉。パネラー。朴一さん(大阪市立大学教授)。他に、飛松五男さん、鈴木邦男。会場 姫路市南駅前町「じばさんビル」4F。参加希望者は、TEL079(297)2096へ。
  2. 9月21日(日)午後6時半、大阪ロフトで、上祐史浩さん、飛松五男さん、そして私のトークです。〈オウム・警察・社会の真相〉です。最近、上祐さんはテレビに出て、「國松長官狙撃事件」について語ってました。その真相についても、上祐さん、飛松さんが語ってくれます。そして、未解決の事件の〈闇〉についても…。
  1. 10月3日(金)午後7時より、阿佐ヶ谷ロフト。北朝鮮にいる「よど号」の人たちに何と、ツイッターをさせようと。その情報発信の最初の日です。小林蓮実さん(インディ・ユニオン委員長)を中心に。蓮池透さん。足立正生さん。小沢遼子さん。私も出るつもりでしたが、この日は山形県鶴岡市で、佐高信さんと講演でした。うっかりしてました。だから、すみません。鶴岡に行きます。
  2. 10月13日(祝)「鈴木邦男の名古屋塾」第1回。〈原発を考えるシンポジウム〉。パネラーは、三上元さん(湖西市市長)。樫村愛子さん(愛知大学教授)。鈴木邦男です。参加費1000円。申し込みは、080(5702)8405(岩井)まで。
  3. 10月17日(金)大学で講演です。
10/21(火)上祐史浩さんと 10/21(火)上祐史浩さんと
  1. 10月21日(火)午後6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは上祐史浩さん。テーマは「いま、語るべきこと」。
  2. 10月24日(金)〜26日(日)劇団「再生」の公演。読書劇『岸上大作全集全一巻』。秋葉原アトリエACT&B。なお、初日の24日(金)は、上演前に、高木尋士氏と鈴木邦男のプレトークがあります。
  3. 10月25日(土)名古屋で講演。
  4. 11月5日(水)午後7時。ネイキッドロフト。衝撃の映画「リーベン・クイズ(日本鬼子)」のDVD発売を記念して、トークがあります。「日中15年戦争。元皇軍兵士の告白」とサブタイトルが付いてます。実に衝撃的な映像です。私は映画パンフレットで、松井監督と対談しています。それも入っているでしょう。
     この日のネイキッドロフトでは、映画(ダイジェスト)上映します。その後、松井稔監督、原一男さん(「ゆきゆきて神軍」の監督)。そして私の3人でトークをやります。
  5. 11月16日(日)森田必勝氏の地元・四日市で映画とトークの集い。午後6時開場・午後6時30分開演。四日市文化会館で、「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督)の上映。その後、森田治さん(必勝氏のお兄さん)と鈴木邦男のトークがあります。
  6. 11月18日(火)飛松塾。
  7. 11月19日(水)奈良県桜井市で講演。
  8. 11月24日(月)野分祭。
  9. 11月25日(火)憂国忌。
  10. 12月6日(土)盛岡で佐高信さんと講演します。
  11. 1月20日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」。