2014/10/06 鈴木邦男

迷子の日本。迷子の日本国憲法

①材料を提供し、読者に判断してもらおう

『迷子の日本国憲法』 『迷子の日本国憲法』

これは便利だ。いい資料になるでしょう。

だって、護憲派、改憲派の両方を紹介している。代表的な論客、政治家、活動家の発言が入っている。

今までこういう本はなかった。両派から思われ、あるいは批判され。途方に暮れてるのでしょう。憲法は。それを『迷子の日本国憲法』と表現している。

先週も「お知らせ」で紹介しましたが、これは面白い企画だし、画期的だと思います。

森村誠一編著『迷子の日本国憲法=ただ一つの国から、ただの国へ』(徳間書店)だ。

安倍晋三、石破茂、吉永小百合、渡部昇一、黒柳徹子、山田洋次、さだまさし…などが登場している。それぞれの改憲論、護憲論を展開している。

「週刊金曜日」(10/3号) 「週刊金曜日」(10/3号)

その中に、私までが入っている。申し訳ありません。

又、自民党の改憲案や、大手各新聞の憲法をめぐる「社説」も出ている。これは貴重だ。

今まで私は、憲法についての対談や討論会の時は、新聞の切り抜きや、自民の改憲案などを持って行くから、かなり荷物になる。これは大変だ。この本、1冊あればいい。

実に便利だ。護憲・改憲論の「全て」がここに入っている。又、憲法改正をめぐる議論の年表も入っているから大助かりだ。

この本の帯にはこう書かれている。

「5大問題」の1と2
「5大問題」の1と2
〈誰もがみな当事者なのだから! 岐路に立つ日本。護憲派の森村誠一が、各界著名人から大手新聞の論調まで、護憲派、改憲派、それぞれの意見を選択。あなたはどちらに未来を賭ける?〉
「5大問題」の3と4と5
「5大問題」の3と4と5

いいですね、このスタンスは。どちらかに偏って、「これこそが正義だ!」と叫ぶ本が多い中、これは「生の材料」を提供し、「さあどうする」と言うのだ。読者を、キチンと「主権者」扱いしている。

「サンデー毎日」(10/12号) 「サンデー毎日」(10/12号)

これはいい。今までの改憲論、護憲論は、(今でもそうだが)、「自分たちこそが正しい。相手は100%、間違ってる!」と決めつけているだけだ。「結論」は俺が知っている。それを教えてやる。君らはそれをただ受け取れ!と言ってるようだ。

新聞だって、そんな傾向がある。慰安婦や南京大虐殺にしても、「これが正しい」「だから、信じろ」と言う。

「いろんな材料や証拠はあるんだが、皆はとてもそんな厖大なものを読む時間も能力もないだろう。だから、私らが読んでまとめてあげた。その結論がこれだ」…と、「結論」だけを示される。

好意的に言えば、優しく噛み砕いて、教えてくれるわけだ。又、これは、「読者を信用していない」ということにもなる。

生のままの材料を見せたら、読者は混乱するだろう。読み方だって分からないだろう。だから私らプロが読んで整理し、その結果を皆に教えてあげてるんですよ。…というものばかりだった。

②「結論」だけを押し付けてはダメだ

11/7『日本鬼子』DVD発売 11/7『日本鬼子』DVD発売

本だってそうだ。改憲か護憲か初めから決まっている。そういう本ばかりだ。

集会だってそうだ。皆でじっくり論じてみたら、あらら、こっちになりました。なんていう集会はない。

 〈「護憲」か「改憲」か決まってるのは当たり前だろう。でなかったら、不安で、どっちの集会に行っていいのか分からない〉。そう言う人も多いのだろう。

しかし、それでは、何らの進歩もない。進化もない。

一人一人は何も考えない。「君らが考えることはないんだよ。私たちが考えてやりますから」と言われて、ただ、「動員人数」になってるだけではないか。

『日本鬼子』パンフ(2000年) 『日本鬼子』パンフ(2000年)

それが、これまでの左右の運動だったし、又、新聞もそうだった。

憲法、原発、戦争犯罪、安保、核…などについては、新聞ごとに「主張」が決まっている。自分たちの〈正義〉は決まっている。

あとは、それをどう読者に説明していくか。又、自分たちの「結論」「正義」に合う証拠をどう集めていくか。そういう勝負になる。

でも、それでは、ジャーナリズムではない。「運動家の論理」だ。

今回の朝日の誤報問題もそこで起きている。それは僕らだってやってきたことだし、他人事ではない。

たとえば、20才前に、僕は「改憲論者」になった。右翼学生運動の中で、そういう「結論」を得た。

そして「諸悪の根元=日本国憲法」と言ってきた。

「パレスチナ連帯集会」(9/27) 「パレスチナ連帯集会」(9/27)

全ての日本の悪の元凶は、この憲法だと言ったのだ。政治がダメなのも、経済がダメなのも、犯罪が多いのも、離婚が多いのも、子供の学力が伸びないのも…。悪いことは全てこの「占領憲法」があるせいだ。これを改めなければダメだ。と言ってきた。

今となっては、かなり大げさなスローガンだったと思うが、当時は、そのまま信じていた。人間が純粋だったのだ。

又、慰安婦や南京大虐殺も全て嘘だと思っていた。左翼が作り上げた「幻想」であり、「嘘」だと思っていた。

森田征史先生と 森田征史先生と

我々の先祖を冒涜する奴らは許せないと思った。日本の兵隊さんは、皆、〈神兵〉だと思っていた。

今のネット右翼や保守と同じことを考えていたのだ。40年以上前は、同じ考えの人だけで集まり、毎日、「そうだ!」「そうだ!」と言い合っていた。それはそれなりに楽しかった。

ただ、他の本を読んで、疑問も生まれる時もある。しかし、仲間にも先輩にも聞けない。「信念がぐらついたのか!」「反日分子にそそのかされたのか!」と怒鳴られる。内心思っていても言えないのだ。

③狂気の「朝日叩き」がやがて検証される!

講演する森田先生 講演する森田先生

それから、40年以上経ち、今は、言える。内心の疑問も言える。

又、言ってそれで、「そんなことで迷うなんて非国民だ!」「反日だ!」と言われても平気だ。歴史のたとえ暗部でも見つめる勇気はあるつもりだ。

我々はただ、いろんな証拠や、いろんな材料を提供するだけでいいのかもしれない。その上で、皆の頭で考えて下さい。と言うべきだろう。

朝日新聞だって、原発の「吉田調書」にしろ、慰安婦の「吉田証言」にしろ、疑問があったら、それも併記して読者に考えてもらおう。という選択肢もあったはずだ。

郡邦敏さんと 郡邦敏さんと

でも、「時代の空気」の中で、「これは正義だ」と思った。特に慰安婦問題はそうだ。又、その正義を伝えるのが新聞の役割だ、と思った。

本当は、もっともっと検証すべきだったのに、甘くなった。自分たちは「正義」であり、少し位、誇張してもかまわない、そんな気になったのだろう。

又、当時だって、少々、「疑問」に思った人もいた。その人たちの「異論」も併記するとか、すればよかった。

でもそんなことをしたら、我々の正義、主張のトーンが弱くなる。そう思ったのだろう。

正面には乃木大将の像が 正面には乃木大将の像が

「検証された正しさ」ではなく、「正しいのだから、もっと大きく強力に訴えなくては…」と思ったのだ。

でも、それは「ジャーナリズムの姿勢」ではない。「運動家の理屈」だ。

今、朝日を批判し、バッシングする保守派の雑誌、新聞は勢いがいい。まるで鬼の首を取ったように朝日を叩きまくっている。

「朝日は廃刊にしろ!」と言い、「教科書からも慰安婦という言葉を全て削除しろ!」と言っている。「慰安婦はいなかった」という論調ばかりになっている。

「頭は低く。眼は高く。心は広く」 「頭は低く。眼は高く。心は広く」

そして、正確ではない、いい加減な記事も氾濫している。「朝日を叩くことは正義だ」とばかりになっている。大げさでも、誇張でもいい、朝日を叩けば…という感じだ。

しかし、こうした「検証」なき朝日叩きは、30年後には、「あっ、あれは嘘ばかりだった」「あれは酷すぎた」と叩かれる時が来るだろう。

今、「冷静になって考えよう」と言う雑誌がない。これは嘆かわしいことだ。

講演する池口恵観さん 講演する池口恵観さん

あっ、そうか。「週刊金曜日」(10月3日号)が、少し言ってるか。〈異常に興奮するメディア、沈黙するメディア。朝日バッシングと『慰安婦』問題〉の特集だ。

今、これくらいじゃないのかな、客観的に考えてみようというのは。

あと、月刊「創」が中心になって10月15日(水)に緊急シンポ「朝日バッシングとジャーナリズムの危機」(午後6時半。文京区民センター3階)をやるそうだ。いいことだ。

池口恵観さんと 池口恵観さんと

さて、ここでもう一度、話は戻ります。『迷子の日本国憲法』です。

結論を決めずに、両方の立場を聞いてみる。見てみる。それで、「うん、こっちの方がいいのかな」と思う。これはいいことだと思う。朝日問題でも、そうした方向に行けばいいと思う。

④朝日バッシングの「5大問題」…

不気味です 不気味です

そうだ。「朝日誤報問題」で、『週刊金曜日』と『創』シンポ、はいい。と言ったけど、『サンデー毎日』(10月12日号)もいい。〈朝日バッシング「5大問題」〉をやっている。

まず「正義ありき」で、検証が甘くなったのではないか。政府の「非公開情報」にも問題が…と5人が語っている。

うん、そうだよな。特にまず「正義ありき」の姿勢だったのは間違いのもとだ。と思って読み進んでいたら、アッと思った。

何と私の名前が出ていた。そうか。そういえば、取材されたな。ここに出したのか、と驚いた。

バロン吉元さんと バロン吉元さんと

では、〈朝日バッシング5大問題〉を紹介しよう。

  1. 「正義ありきでファクトを軽んじる怖さ」石澤靖治(学習院女子大学長)
  2. 「政府の『非公開情報』の課題が露見」江川紹子(ジャーナリスト)
  3. 「エセ愛国者こそ『売国』『反日』を叫ぶ」鈴木邦男(一水会顧問)
「月蝕歌劇団」の打ち上げで。9/22(月) 「月蝕歌劇団」の打ち上げで。9/22(月)
  1. 「『国益』を損ねたのは誰なのか?」萱野稔人(津田塾大教授)
  2. 「朝日を攻撃する過激ネットの時代背景」鈴木謙介(関西学院大准教授)

うん、これは冷静に、出来るだけ多くの、異なった意見を紹介し、読者に考えてもらう。それが使命だったはずだ。

それなのに、いつの頃からか、「これが正しい」がまず先頭に来て、「なぜならば…」という証拠を集めた新聞の作りになってしまった。それでは左右の政治機関紙と同じではないか。

経営塾フォーラム。9/30(火) 経営塾フォーラム。9/30(火)

そうか、昔は過激な左右の党派がいて、暴れていた。又、偏った紙面づくりをして、「こいつこそは敵だ!やっつけろ!」という論陣を張っていた。

その時なら、マスメディアも、「こうなっちゃダメだよね。我々は、先に結論を出すことはやめよう。自分だけが正義だ、なんて思い上がるのはやめよう」と思ったはずだ。

ところが今、過激な政治党派はない。党派の機関紙もない。そうすると、マスメディアが彼らに近づいた。

皆、左右のどちらかに偏向し、「主張」「正義」を声高に言う。マスメディアが過激な政党機関紙化しているのだ。

百貨店の今後の課題として… 百貨店の今後の課題として…

かつての残忍な連合赤軍はなくなったが、その代わり、日本全体が、人の揚げ足を取り、怒鳴り合い、潰し合う「連合赤軍化」してきている。そんな気がする。

左右の(いい所もあったはずなのに)、いい主張は忘れられて、〈悪い点〉ばかりが、受け継がれている。そんな気がする。

「迷子」になっているのは憲法だけではない。〈日本〉そのものが「迷子」になっているのだ。

そうだ。この後、「東京新聞」(10月3日)でも、いい特集をしていた。「こちら特報部 朝日バッシング。深層を読む」だ。

【だいありー】

講演する大西洋さん 講演する大西洋さん
  1. 9月29日(月)午前中、原稿。
     午後、雑誌の座談会。
     夜、久しぶりに柔道に行く。
  2. 9月30日(火)午前中、原稿。
     昼、ザ・キャピタルホテル東急。「経営塾フォーラム」に参加する。講師は大西洋氏。三越伊勢丹ホールディングス代表取締役。テーマは「三越伊勢丹の百貨店改革」。これは興味深かったし、勉強になりました。
演奏する山下怜さん 演奏する山下伶さん

スーパー、コンビニの攻勢の中で、百貨店がどうやって立ち直り、営業成績をあげてゆくのか。必要なのは「人間力」だといいます。

商売とは関係ないと思われがちですが、人間の勉強、努力だといいます。そのために、歴史や文学、哲学の本を読んで勉強している。と言います。これには驚きました。学校の先生や、ジャーナリストよりも努力して勉強してるんですね。

終わってから、大西さんと話して、その辺のことをさらに教えてもらいました。大西さんの前には「5分間スピーチ」がありました。

この日は、クロマティックハーモニカ&フルート奏者の山下伶さん。ただのハーモニカではない。初めて聞きました。その説明をしてくれました。

「オルセー美術館展」 「オルセー美術館展」

終わって、新聞社の人と打ち合わせ。午後4時に青林工藝舎に行く。末井さんと久しぶりに会って、いろんな話をしました。

  1. 10月1日(水)午前中、原稿。
     午後12時半、落合の「デニーズ」で東京新聞の取材。
     夜は、仕事がたまってたので家でやる。
  2. 10月2日(木)午前11時、高田馬場。「週刊金曜日」の赤岩さんと打ち合わせ。

昼、河合塾コスモ。自習室で勉強。

3時、「現代文要約」。

ペペさんが出てました ペペさんが出てました

5時、「読書ゼミ」。椎野礼仁さんが書いた『テレビに映る北朝鮮の98%は嘘である』(講談社+α新書)を読む。

いかに北朝鮮は知られていないか。誤解されているか。それが分かる本だ。又、わざと誤解されるようなこともやってるのだ、北朝鮮は。その中で、「よど号」の話もした。

  1. 10月3日(金)午前中、原稿。東京新聞に記事が出ていた。水曜日に取材された分だ。1時の新幹線で鶴岡に行く。
     夜、佐高信さんと2人で講演会。先生方の集まりに呼ばれたのだ。県教組、高教組の人が呼んでくれた。「市民と共に考える教育講演会」だ。鶴岡まちなかキネマで。随分、人も集まった。最近の政治情勢や「右傾化」。そして朝日の誤報問題などについて話す。活発な質問も出た。
     終わって、打ち上げ。
  2. 10月4日(土)前日の集会が、「山形新聞」「庄内日報」に出ていた。それから、地元の人が鶴岡、酒田を案内してくれる。南州神社、藤沢周平記念館、土門拳記念館などを見た。
    6時10分、鶴岡発で帰る。10時半、東京に着いた。
  3. 10月5日(日)午前中、原稿。
     午後3時、紀伊国屋ホール。松元ヒロさんの舞台を見に行く。面白かった。「松元ヒロ ひとり立ち」だ。有田芳生さん、立川志の輔さんにも会いました。

【写真説明】

『迷子の日本国憲法』

①森村誠一編著の『迷子の日本国憲法=ただ一つの国から、ただの国へ』(徳間書店)。ただ今、発売中です。これは、いいですね。

「週刊金曜日」(10/3号)

②『週刊金曜日』(10月3日号)も頑張ってます。
〈異常興奮するメディア、沈黙するメディア。『朝日』バッシングと『慰安婦』問題〉
 なかなか、意欲的な特集です。

「サンデー毎日」(10/12号)

③『サンデー毎日』(10月12日号)も頑張ってます。特集は、〈朝日バッシング。突きつけられた5つの問題〉です。

「5大問題」の1と2

④「5大問題」の1と2です。石澤靖治さんと江川紹子さんが書いてます。

「5大問題」の3と4と5

⑤「5大問題」の3〜5。鈴木邦男、萱野稔人さん、鈴木謙介さんが書いてます。

11/7『日本鬼子』DVD発売

⑥『リーベンクイズ(日本鬼子)=日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』のDVDが11月7日、発売になります。

『日本鬼子』パンフ(2000年)

⑦これは14年前、『リーベンクイズ』が公開された時のパンフレットです。松井稔監督と私の対談が載ってます。

「パレスチナ連帯集会」(9/27)

⑧〈第二次インティファーダ(9.28)14周年。9.27パレスチナ連帯集会〉に出ました。9月27日(土)午後6時半、文京区民センターでした。

不気味です

⑨ある劇場で。「消火器」ではなく、「消人器」と書かれてます。じゃ、何が入っているのかと思って、扉を開けようとしたら劇団員に止められました。「ダメ! サリンが入っているから」。バカな。でも、本当に「消人器」なんでしょうか。「火」の点がとれただけでしょうか。不思議です。

バロン吉元さんと

⑩9月24日(水)市ヶ谷の山脇ギャラリーで。「第1回キャラクターアート展」を見に行きました。漫画家のバロン吉元さんに会いました。

「月蝕歌劇団」の打ち上げで。9/22(月)

⑪9月22日(月)「月蝕歌劇団」の「ナチスと地球空洞説。カルガリ博士〜葛飾北斎とその娘・お栄編」を見ました。面白かったです。そのあと打ち上げで飲みました。寺脇研さん、高取英さん、中森明夫さんたちがおります。

講演する池口恵観さん

⑫9月25日(木)午後6時半より、ホテルニューオータニ。「恵観塾」で講演する池口恵観さんです。

池口恵観さんと

⑬久しぶりにお会いました。

森田征史先生と

⑭9月28日(日)乃木神社。「谷口哲学を学ぶ勉強会」。講師の森田征史先生と。森田先生は、かつて「生学連」(生長の家の学生組織)の委員長でした。その下で私は書記長をしておりました。

講演する森田先生

⑮谷口雅春先生の『古事記と現代の預言』をテキストにして、森田先生が講演されました。

郡邦敏さんと

⑯日の丸の右の方には乃木将軍の木像があります。その前で、郡邦敏さんと。この勉強会の世話人です。
 私の『反逆の作法』(河出書房新社)を読んでくれて、フェイスブックに紹介してくれました。私が影響を受けた人として、谷口雅春先生や大森知義先生(「生長の家学生道場」道場長だった人)のことを書きました。それで、紹介してくれたんだそうです。
 そしたら、「布清信(ぬの・きよのぶ)という人から問い合わせがありました。本を紹介してくれたのはありがたいが、あんたは誰だ! 鈴木さんと知り合いか?」と。「そうです。生学連の後輩です」と答えたそうです。布君には、この本を大森先生のご自宅に届けてもらったのです。石川県七尾市です。
 今は、お孫さんの代ですが、お仏壇に供えて下さったそうです。「近々、お墓参りに行きます」と布君に言ってありました。そんな時に、フェイスブックにこの本が出てたので驚いたんでしょう。

正面には乃木大将の像が

⑰正面にある乃木大将の像です。「乃木将軍玩石の像」と書かれてます。作った人は山口県下関市の中市石山さんです。本も出してるので、読んでみたいと思います。

「頭は低く。眼は高く。心は広く」

⑱乃木大将の木像の右隣りには、こんな額が。この言葉がいいですね。
〈頭は低く(礼儀)。眼は高く(理想・志)。心は広く(思いやり)〉
 いいですね。これに尽きてますね。もしかしたら乃木大将の言葉かと思って聞いたら、違ってました。ここでは子供用の剣道教室もやっていて、そこの剣道の先生の言葉だそうです。でも、いい言葉です。

経営塾フォーラム。9/30(火)

⑲9月30日(火)昼より、ザ・キャピタルホテル東急。「経営塾フォーラム」に参加しました。講師は大西洋氏。三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長。「三越伊勢丹の百貨店改革」。とても勉強になりました。

百貨店の今後の課題として…

⑳「人間力」が一番大事だと言ってました。これからの百貨店の課題としては、歴史を学び、自然との共生をはかり…と話してました。

講演する大西洋さん

㉑講演する大西洋氏。

演奏する山下怜さん

㉒この講演の前に、山下伶さんの演奏がありました。クロマティックハーモニカです。初めて聞きましたが、素晴らしい音でした。素晴らしい演奏でした。

上祐さんと、札幌時計台で

㉓10月21日(火)札幌時計台ホールで上祐史浩さんとトークです。

「オルセー美術館展」

㉔9月28日(日)国立新美術館で「オルセー美術館展」を見て来ました。

ペペさんが出てました

㉕ペペさんが産経新聞(4月18日)の「きょうの人」欄に出てました。刑務所コンサートをしている人です。西宮ゼミなどでも何度か会いましたし、歌ってくれました。今までの刑務所コンサートの苦労が認められ、保護司に任命されたそうです。頑張ってますね。

【お知らせ】

  1. 10月6日(月)週刊「アエラ」発売です。私は原稿を書いてます。書評です。とても面白い本です。でも、とても役に立つ本です。これさえ知ってれば、人生、勝ったも同然です。さて、何の本でしょう。
  2. 10月8日(水)午後6時半。一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は篠原浩一郎さん(元全学連執行委員)。演題は、「人物に学ぶ=唐牛健太郎、田中清玄、田岡一雄、今里広記を語る」。参加申し込みは、一水会に。03(3364)2015
    (※完全予約制ですので、定員に達した場合はご入場できません。あらかじめ上記連絡先にてご確認下さい)
  1. 10月10日(金)午後6時半。ロフトプラスワンに、あの「料理人」が出るんですね。これはぜひ聞きに行かなくちゃ。(他に仕事があるのですが、遅れても行きたいです)。
    10・10 朝鮮労働党創建69周年記念。金正日総書記の元専属料理人・藤本健二単独ライブ
     です。どんな話が飛び出すか。とても興味がありますね。
  2. 10月13日(祝)「鈴木邦男の名古屋塾」第1回。〈原発を考えるシンポジウム〉。パネラーは、三上元さん(湖西市市長)。樫村愛子さん(愛知大学教授)。鈴木邦男です。参加費1000円。申し込みは、080(5702)8405(岩井)まで。
  3. 10月17日(金)大学で講演です。
上祐さんと、札幌時計台で 上祐さんと、札幌時計台で
  1. 10月21日(火)午後6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは上祐史浩さん。テーマは「いま、語るべきこと」。申し込みは柏艪舎へ。011(219)1211です。
  2. 10月24日(金)〜26日(日)劇団「再生」の公演。読書劇『岸上大作全集全一巻』。秋葉原アトリエACT&B。なお、初日の24日(金)は、上演前に、高木尋士氏と鈴木邦男のプレトークがあります。
  3. 10月25日(土)名古屋で講演。
  4. 11月5日(水)午後7時。ネイキッドロフト。衝撃の映画「リーベン・クイズ(日本鬼子)」のDVD発売を記念して、トークがあります。「日中15年戦争。元皇軍兵士の告白」とサブタイトルが付いてます。実に衝撃的な映像です。私は映画パンフレットで、松井監督と対談しています。それも入っています。
     この日のネイキッドロフトでは、映画(ダイジェスト)上映します。その後、松井稔監督、原一男さん(「ゆきゆきて神軍」の監督)。そして私の3人でトークをやります。早めに申し込んだらいいでしょう。
  5. 11月8日(土)西宮の浅野健一ゼミは、ゲストが矢谷暢一郎さんです。私も聞きに行こうと思ってます。
  6. 11月16日(日)森田必勝氏の地元・四日市で映画とトークの集い。午後6時開場・午後6時30分開演。四日市文化会館で、「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督)の上映。その後、森田治さん(必勝氏のお兄さん)と鈴木邦男のトークがあります。
  7. 11月18日(火)飛松塾。
  8. 11月19日(水)奈良市で講演。(桜井市から変更になりました)。
  9. 11月24日(月)野分祭。
  10. 11月25日(火)憂国忌。午後6時、星陵会館2階大ホール。
  11. 12月6日(土)盛岡で佐高信さんと講演します。
  12. 1月20日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」。