2014/12/08 鈴木邦男

民族対立と憎しみを超えるもの

①初めて民団本部に入った

日韓社会文化シンポジウム。11/28 日韓社会文化シンポジウム。11/28

これは画期的な集まりだ。歴史的なシンポジウムだったと思う。そこに参加出来て光栄だと思う。

11月28日(金)に韓国中央会館(民団本部)で行われた〈第7回 日韓社会文化シンポジウム〉だ。

今年のテーマは、「日本社会の構造的変化と日韓関係」だった。午後1時から7時過ぎまで、6時間以上の大シンポジウムだ。

多くの人が集まった。ここに来た人たちは幸せだった。

この歴史の変わり目を体感出来たし、「対立」から「協調」「話し合い」を求める人々の、命懸けの模索、試みを聞くことが出来たからだ。

勿体ないと思った。テレビで生中継したらいい。あるいはネットで中継したらいい。日韓両国で同時中継し、そこで話し合ってもいい。

この「日韓社会文化シンポジウム」は「第7回」になっている。

第2部。総合討論のパネリスト 第2部。総合討論のパネリスト

今まではどこで開かれていたんですか、と聞いたら、「1年ずつ日本と韓国とで交替で開催してる」と言う。

じゃ、来年は韓国か。ぜひ行きたい。「旅費は自分で出しますから、ぜひ参加させて下さい」とお願いした。日本でやる時も、東京以外でもやっていたのだろう。

ともかく、日韓両国民が、このように直に話し合う機会をどんどん持つべきだ。

直接に話し合うことで、お互いの言い分も分かるし、誤解も解ける。

逆に、激論になり、喧嘩になることもある。

それでもいい。その中から、対話、共存の道を探る。困難かもしれないが、素晴らしいことだ。

「安全圏」にいて、対立・憎悪だけを煽っている方が楽なのだ。

司会の柳赫秀さんと 司会の柳赫秀さんと

そして、「俺は闘っている!」「私こそ愛国者だ!」と叫ぶ。そんな自己満足な本も売れている。

でも、それは本当は闘っていない。相手国にではなく、自分の後ろにいる自国民に向かって、吠えているだけだ。「どうだ。俺はこんなに闘っているんだ。凄いだろう!」と。

そして、「いいね、いいね」と拍手する人々がいる。情けない話だ。

しかし、奇妙な話だ。「天敵」もいない「安全圏」にいて、「中国・韓国をやっつけろ!」「出ていけ!」と叫ぶことは誰でも出来る。軽い気持ちで、叫べる。

指先ひとつで、ツイッターに、ネットに書き込める。何ら覚悟も責任感もなく、野次馬的に「発信」出来る。

それに比べて、「対立を乗り越えよう」「仲良くしよう」と言うことは勇気がいる。

加藤典洋さんと 加藤典洋さんと

何を言われるか分からない。「売国奴め!」「反日分子め!」と罵倒される。ネットで炎上する。

そんな時に、この「日韓社会文化シンポジウム」は開かれた。勇気がある。蛮勇だ。

場所は民団の本部だ。私も緊張した。生まれて初めて入る。入る時に厳しいチェックがあると思ったが何もなかった。

「でも、会場が民団本部というのでは、一般の人が来づらいんじゃないのか。せめて文京区民センターとか、文京シビックとか。普通の所にしたらよかったのに」と言う人もいた。韓国の人がそう言っていた。「これだけの人が集まる所は他になくて。いろいろ当たったんですが…」と言っていた。

②韓国の教授・文化人の中で私も

二次会場へ行く道に 二次会場へ行く道に

主催は韓国人研究者フォーラム。韓国東北アジア歴史財団。後援は、民団中央本部。大韓民国在外同胞財団。

パネラーも韓国人の人が多い。日本人は私も含めて、ほんの数人だ。聞いている人も、韓国の人がほとんどだ。

出来たら韓国の言葉でやりたかったのかもしれないが、それは一切ない。同時通訳もない。「全て、日本語でやります」と書かれている。

又、ほとんどの人が韓国の人だから、「韓日社会文化シンポジウム」にしてもいいはずなのに、「日韓」と言っている。討論の時も、皆、「日韓」と使っていた。随分と気を使っているんだ、と思った。

こんな飲み屋さんも こんな飲み屋さんも

先週も紹介したが、開会の挨拶、報告、シンポジウムのパネラーは、ほとんどが韓国の大学教授、研究者だ。ソウル大学、高麗大学、横浜国大、北九州大学、立教大学…などで教えている教授だ。

全体で、日本人は3人。基調講演をする加藤典洋さん(文芸評論家)。伊藤智永さん(毎日新聞編集委員)。そして私だ。

司会の人が言ってくれた。「鈴木さんは長い間、右翼運動をしてきましたが、ヘイトスピーチをするような人たちとは全く違います。あれは愛国心ではない。単なる憎悪であり、排外主義だ、と言っております。鈴木さんは、何とか対話・共存の道を探そうと努力しています」。

「竹中英太郎記念館」で。11/30 「竹中英太郎記念館」で。11/30

ありがたい紹介だ。そして、朝日新聞や東京新聞に載った私の発言を紹介してくれた。「天敵がいなくなり、生態系が崩れた」「右派の暴走が始まった」…と。

昔は、「天敵」がいた。右派に対しては左派がいた。

「愛国心なんかいらない。そんなものがあるから、人民を国家に収斂し、戦争が起きるんだ」「国旗や国歌を強調するから排外主義になるんだ」と言う人々がいた。「非武装中立」「自衛隊解体」を叫ぶ人もいた。

竹中労さん(左)、英太郎さん(右) 竹中労さん(左)、英太郎さん(右)

しかし、今はいない。又、差別的なことを言う人間には、それを指摘し、糾弾する人々がいた。今はいない。いても力が弱い。

だから、「韓国人、自殺しろ!」「朝鮮人、死ね!」などと書いたプラカードを立て、行進する人々も出る。

ヘイトスピーチだ。それを警察も許可している。

ネットなどでも、ヘイト、差別は満ち満ちている。

少し前までならば、「そこまで言ったらおしまいだ」「人間としての品格がない」として注意された。又、皆の中に、言うのをためらうという〈自制心〉もあった。

「グレゴリ青山展」をやってました 「グレゴリ青山展」をやってました

今は、それがない。何でも書ける。言える。

それを見て、「勇気がある!」「本音で言ってる!」と賛同する人もいる。嘆かわしい。

「おいおい、そこまで言ったら、終わりだよ」「品格を持てよ」と注意する人もいない。差別されている人々に対しての思いやりの心もない。

小さな、小さな「仲間」だけに閉じ籠もり、少しでも考えが違ったら、大袈裟に、「反日だ!」「売国奴だ!」と騒ぎ立てる。

右翼運動を40年間もやってきた私でさえ、最近は「反日だ!」「売国奴だ!」と言われる。おかしな社会だ。

③「憎悪の哲学」だけが利用されて

館長の竹中紫さんと 館長の竹中紫さんと

簡単に相手を決めつける。罵倒する。これは多分、左翼運動の常套手段ではなかったか。

「こいつは敵だ! こいつを殺せ!」と、ターゲットを絞り、憎しみを集中させる。そのことによって、〈内部〉をまとめ、強固にしようとする。

「仲良くしよう」「違いを認めて共存しよう」というのは常識的なことだから、「運動のスローガン」にはならない。

どんな小さな違いでも、「これは決定的な違いだ」と言い立て、「反革命だ!」と言う。右派ならば、「反日分子をやっつけろ!」「売国奴を葬れ!」と憎しみを集中させる。

それによって自分たちの組織はまとまる。

レーニンさん、平田君もいます レーニンさん、平田君もいます

又、こんな左右のヘイト団体が活発にやっていた頃は一般の人々や政治家などは、「ああはなるまい」と反省出来た。他山の石だ。

「私たちは、あんな酷い団体ではありません。憎しみを利用して運動を伸ばそうとは思いません」と言えた。それで、一般社会も健全に保ちえた。

ところが今は、左右の運動団体や、新聞、出版社、テレビ、さらに政治家までが、この「憎悪の力」を利用する。

極左がいなくなり、その「手口」だけを利用している。

「敵は在日ですよ! 彼らが特権を持ってるから、我々はいくら働いてもダメなんです」と言う人々がいる。

「我々自民党がこんなに頑張っても、皆さんの生活が楽にならなかったのは、憲法のせいなんです。これを変えましょう」と自民党は言う。

記念館の中です 記念館の中です

又、自公マスコミ連合軍は言う。「中国、韓国が悪いんです。一方的に日本を侵略しようとしてます。だから、憲法改正し、強固な国軍を作りましょう。それが皆さんの安心につながるのです」…と絶叫している。

左翼は罵倒し、毛嫌いしてるのに、その「左翼の手法」だけは、ちゃっかりと使っている。

左翼を潰して、自らが「左翼」になっているのだ。

自民党のやり口がうまい、という点もある。

又、それを批判しきれない、リベラル勢力、左翼が無力だということもある。

だから、若者たちも、いや、国民全体も、物事の本質が分からない。

「現実」を見ているようで、自民、マスコミの作り上げた「フィクション」の世界を見ている。

④加藤典洋さんが叫んでいた

竹中労さんの本です 竹中労さんの本です

中国・韓国が日本に攻めてきている。

今にも戦争が始まる。やられる前にやり返せ。「倍返しだ」「10倍返しだ」と叫ぶ人もいる。

「ここは我々の国なのに、勝手によその人間が入ってきて、特権をむさぼっている。許せない! 追い返せ!」と叫ぶ。

「この美しい日本を愛するのが当然なのに、文句ばかり言ってる奴がいる。こいつらは売国奴だ! 反日だ! 日本から叩き出せ!」と叫ぶ人がいる。

本屋に行くと、そんなヘイト本ばかりが山積みになっている。又、売れている。

そんな卑しい本を読んで、「気分がスッキリした!」と思う人が多いのだ。

私の本もありました 私の本もありました

嘆かわしい。文化の下流志向だ。

本も読まず、携帯やツイッター、ゲームばかりしてる人が増えている。

「日韓社会文化シンポジウム」で基調講演をした加藤典洋さんは、こう言っていた。

〈大学で学生に原爆投下をどう思うかと聞いた。学生は、「戦争が早く終わってよかったと思います」と答えた。驚いた。それはアメリカが使っている「嘘」だ。大学生になって、そんなことも分からないのか、と怒鳴った。学級崩壊になった〉
トイレも広いのです トイレも広いのです

ヘエ−、そんなことを言う学生がいたのか。アメリカはアメリカ国民向けに、そんなことを言った。これ以上アメリカの若者を日本に投入し、死ぬ必要はなくなった。

でも日本人にとってはたまらない。

それに、「新型爆弾」を試してみたかったのだ。アメリは、弱り果てた日本に対し、全く必要もないのに、原爆を投下したのだ。

そんなことも知らずに、「戦争が早く終わってよかったです」はないだろう。

「亡くなった人々への悲しみも同情もない。あの戦争のことを全く知らないのだ。

⑤戦争を知らない。知ろうとしない若者が多い

帰る時です 帰る時です

映画「リーベンクイズ(日本鬼子)」を撮った松井稔監督のことを思い出して、私も発言した。

日本の元兵士たち14人を集めて、その「証言」をとった映画だ。捕虜を殺した。民間人を殺した。犯した。…と、自らの「犯罪」を告白する。

14年前に作った映画で、最近、DVDになった。それを記念して11月にネイキッドロフトで私は松井監督と対談した。

「最近大学で、この映画を上映した時は、ショックを受けました」と言う。

上映後、学生が質問をした。「どうして周りの人たちは止めなかったんですか?」。

大きなクツが… 大きなクツが…

馬鹿か、こいつは!と思ったという。

狂乱状態の戦場だ。皆が、やっている。そんなことを全く知らず、全体は冷静な社会で、1人だけが、突出して、「犯罪」をやった。と思ったらしい。冷静な日本人が大勢いるはずなのに、どうして、止めなかったんですか、と。

「戦争」がどんなものか知らない。いや理解しようという気持ちもないのだろう。

だから日米戦争についても、「昔は民主主義がなかったし、マスコミも健全に機能してなかったから、無謀な戦争に突入したのだ」などと思ってる人が多い。

今の我々は、民主主義社会に生きているから、独裁者に強制されて戦争に駆り立てられることはない。

帰り、昇仙峡に行きました 帰り、昇仙峡に行きました

マスコミだってある。ネットもある。ツイッターもある。これだけ〈情報〉があるのだから、戦争に駆り立てられることはない。嘘の情報を見抜くことが出来る。…そう思っている。思いたがっている。

今の方が、もっと軽々と容易に戦争に突入するだろう。

又、「島を守るためなら戦争も辞さずだ!」「中国・韓国の無法には自衛隊でやっつけろ!」「それでもダメなら国軍だ!」と叫んでいる。マスコミも、右派文化人も…。

今は「戦後」ではなく、「戦前」なのかもしれない。

そんな「狂乱の愛国心」の中、冷静になって話し合おうと、企画されたのが、「日韓社会文化シンポジウム」だ。

長時間だったが、とても勉強になった。参加者も皆、そう言っていた。

ホーロー焼きを食べました ホーロー焼きを食べました

テレビ中継はダメだったが、じゃ、あの記録を単行本かパンフレットにまとめてもらいたい。

何度も言うように、これは「歴史的シンポジウム」だし、本にする価値はある。

もう一つ思い出したことがある。

自民党の議員が言っていた。「韓国はけしからん。テロリストを顕彰している!」と。

伊藤博文を殺した安重根のことだ。25年前、右翼の人たちと韓国に行った時のことを思い出した。

皆で、「安重根記念館」に行った。

龍まんじさんの大作と(都美術館) 龍まんじさんの大作と(都美術館)

右翼の先生が言っていた。「伊藤博文を殺されたのだから、日本人としては気持ちが複雑だろう。でも、韓国では安重根は救国の英雄なのだ。我々も、慰霊しよう」と。

今、考えると、凄いと思った。今の自民党議員などとは違う。相手国のナショナリズムをきちんと理解しているのだ。

又、自民党の議員は、脱原発で官邸前に集まったデモ隊の人たちを見て、「テロリスト」だと言った。酷い話だ。

国民は文句があったら投票して、議員を選べ。それが「民主主義の手続き」だ。それ以外のデモなどは、民主主義に反するテロだ! と言ってるのだ。

酷い話だ。反対意見など聞く気もないのだ。

日本が、そして国民全体がヘイトスピーチ化してる現状で、「日韓社会文化シンポジウム」が開かれた意義は大きいと思う。

【だいありー】

辻元清美さんの選挙応援に 辻元清美さんの選挙応援に
  1. 12月1日(月)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     夜、対談。
  2. 12月2日(火)午前中、原稿。
     午後2時、上野。都美術館。「現創展」を見る。
     キャラクターアーツも出品されている。龍まんじさん(バロン吉元)の大作「ロックンローラー」が凄かった。本人とも話をした。
     その後、竹橋へ。国立公文書館。初めて入った。
     電車の中で、「罪と罰」と大きく広告が出ていた。ドストエフスキーの展示会かと思った。『罪と罰』は世界的名作だし、私は2回、読んだ。
     よく見ると、「江戸時代の罪と罰」だった。でも、そのポスターに惹かれて見に行った。江戸時代の刑罰について、当時の裁判、獄中の様子などが詳しく説明されている。資料が展示されている。貴重なものだ。勉強になった。
演説したり。「対談」したり 演説したり。「対談」したり
  1. 12月3日(水)午前中、原稿。  13:00東京駅発の新幹線で京都に行く。そこで乗り換えて、高槻駅に。
     実は、辻元清美さんの選挙応援に来たのだ。選挙応援なんて、本当に久しぶりだ。
     私なんかでいいのかな、と思いながらも、夜まで頑張ってやりました。
     本当に、久しぶりの選挙応援でした。下中さんたちも来てくれました。
     どこに行っても大勢の人が集まるし、「辻元頑張れ!」「トップ当選させよう!」と、皆、熱かったです。 
     夜、遅く、東京に帰りました。
「右翼の親分来たる!」と 「右翼の親分来たる!」と
  1. 12月4日(木)午前10時、高田馬場。来年4月に立教大学でやるシンポジウムの打ち合わせ。
     来年の話だし、まだいいんじゃないの。と思ったが、他の講師も決まりましたし、テーマも決まってるので、打ち合わせをしたいという。
     初めて知ったけど、凄いスケールのシンポジウムなのだ。
     10年前からやっていて、例年、800人ほどが集まるという。今時、そんなシンポジウムがあるのか。その記録を見せてもらった。
     「じゃ、ぜひ、テレビを入れてやったらいいでしょう」と提案した。 
     昼から河合塾コスモ。
       3時、「現代文要約」。
皆と対話をしながら… 皆と対話をしながら…

5時、「読書ゼミ」。今週は私が選んだ本。森田良行の『基礎日本語』(全3巻。角川書店)を読む。

辞書なんだが、「引く」ことはない。多分ない。「読む」辞書だ。

私は、3巻、読破した。なぜ、「引く」ことはないのか。だって、当然の言葉ばかりが並んでいる。

たとえば、「歩く」。これを延々と7ページも説明している。ちょっと出来ない。難しい。さらに、「残る」と「余る」の違いについて、10ページも書いている。

「辞書」じゃないな。「哲学書」のようだ。やさしい言葉こそが難しい。そうだ。「右」について10ページ、「左」にいて10ページ、書いている。これも難しい。

私も話し込みました 私も話し込みました
  1. 12月5日(金)11時10分東京駅発の新幹線で盛岡へ。
     13時23分着。県教組の人たちが迎えに来てくれた。元・日教組委員長の森越康雄さんも来てくれた。
     森越さんとは『月刊論座』(2005年6月号)で対談したんだ。〈史上初の対談。日教組委員長と右翼〉として。あれは、随分と反響があった。
     今は森越さんは盛岡に帰ってきている。(でも、東京に週の半分は行くという)。森越さんは美術の先生だった。
     委員長をやめてからは、家の隣りに小さな美術館を建てている。そこを見せてもらった。なかなかいい。性格を表した美しい絵が多い。バルビゾン派のコローの絵のようだ。私もコローは好きだ。そんな話をした。森越さんの絵を見せてもらい、それから、「小岩井農場」「手づくり村」などもを案内してもらった。
     そして夜は県教組の人と食事会。
地元の新聞社の取材を受けました 地元の新聞社の取材を受けました
  1. 12月6日(土)午前中、市内を案内してもらう。原敬記念館。岩手県立美術館。盛岡市先人記念館…など。
     午後2時、岩手教育会館で講演。私が話し、そのあと、森越さんと2人で話をした。とても勉強になりました。
     『論座』で革命的な対談をしたが、〈その後〉の話をした。
     この日、夜、東京に帰る。
  2. 12月7日(日)午前中、原稿。
     午後、雑誌の座談会。
     4時、駒場東大前。高間響さんの「笑の内閣」の芝居を見る。〈福島第一原発舞台化計画・黎明編〉で、「超天晴!福島旅行」だ。震災をテーマにした芝居だった。よかった。実に感動的な芝居だった。
     終わって、いろいろ話をした。

【写真説明】

日韓社会文化シンポジウム。11/28

①第7回「日韓社会文化シンポジウム」。今年のテーマは、〈日本社会の構造的変化と日韓関係〉。11月28日(金)午後1時より7時まで。麻布の韓国中央会館で。

第2部。総合討論のパネリスト

②パネリストは8人。日本人は2人だけです。

司会の柳赫秀さんと

③司会の柳赫秀さんと。第2部、総合対談では、私がトップバッターで発言しました。

加藤典洋さんと

④総合対談の前に加藤典洋さん(文芸評論家)の基調講演がありました。
「『敗戦後論』から安倍政権の暴走へ」。
 素晴らしい講演でした。

二次会場へ行く道に

⑤1時から7時まで、6時間もシンポジウムは続きました。そのあと、韓国料理店で二次会でした。
 そこに行く途中、「仙台坂下」とありました。伊達藩の屋敷があったんでしょうか。

こんな飲み屋さんも

⑥さらにこんな酒場が。昔、学生運動をやってたんでしょうか。だから、今も「アジト」なんでしょう。
 静岡には、スナック「総括」とか、スナック「リンチ」があるそうです。違ったかな。

辻元清美さんの選挙応援に

⑦12月3日(水)。高槻に行ってきました。辻元清美さんの応援です。寒かったです。でも、頑張って演説しました。

演説したり。「対談」したり

⑧各々、演説したり。そして、2人で対談したり。又、集まってる人に聞いて、その人に発言してもらったり。
 こういう演説は初めてなので新鮮でした。感動でした。

「右翼の親分来たる!」と

⑨私の紹介のところには、「右翼の親分、来たる!」だって。大丈夫なのかな。「エッ? 何で右翼が辻元さんを応援に」と、見に来てくれた人も多かったです。

皆と対話をしながら…

⑩私が話してる時は、辻元さんが、必死に周りの人に声をかけ、握手してます。

私も話し込みました

⑪「鈴木さんも握手しなきゃダメよ!」と言われて、人々に話しかけ、握手しました。

地元の新聞社の取材を受けました

⑫「どうして鈴木さんが?」と、新聞やテレビの取材を受けました。

龍まんじさんの大作と(都美術館)

⑬都美術館でやっている「現創展」で。12月2日(火)、龍まんじさんの大作、「ロックンローラー」を前にして。凄いです。圧倒されました。

第1回「前田ゼミ」に出ます

⑭2月8日(日)、第1回「前田日明ゼミin西宮」です。ゲストは私です。

「竹中英太郎記念館」で。11/30

⑮11月30日(日)、山梨の「竹中英太郎記念館」に行ってきました。レーニンさんの運転する車で。
 「途中で運転を代わるよ」と言ったんですが、皆に反対されました。

竹中労さん(左)、英太郎さん(右)

⑯写真は竹中労さん(左)。お父さんで画家の竹中英太郎さん(右)。

「グレゴリ青山展」をやってました

⑰今、ちょうど「グレゴリ青山展」をやってました。高校生の時、グレゴリさんは竹中英太郎さんの絵を見て、衝撃を受け、画家になったそうです。

館長の竹中紫さんと

⑱館長の竹中紫(ゆかり)さんです。竹中労さんの妹さんです。

レーニンさん、平田君もいます

⑲館長を囲んで。レーニンさん、高橋さん、平田君がいます。

記念館の中です

⑳記念館の中です。

竹中労さんの本です

㉑竹中労さんの本です。ワクワクしながら読みました。

私の本もありました

㉒私の本もありました。『竹中労』(河出書房新社)です。

トイレも広いのです

㉓トイレに入ったらビックリ。広いです。豪華です。この机で勉強したのでしょうか。

大きなクツが…

㉔玄関に、やけに大きなクツがありました。中にいたお客さんのクツです。28cmだと言います。でも私は26cmで、こんなに違います。30cm以上あるでしょう。

帰る時です

㉕帰る時です。ドアのとこに整列して。

帰り、昇仙峡に行きました

㉖帰り、昇仙峡に寄りました。凄い景色です。

ホーロー焼きを食べました

㉗店に入り、「ホーロー焼き」を食べる(平田君とレーニンさんと)。

【お知らせ】

  1. 月刊『マスコミ評論』(12月号)。特集「暴走の果ての大義なき解散 安倍独善内閣を糾弾す」。私は、川崎泰資さんと対談しています。〈対談・安倍政権をどう捉えるべきか。「冷静な愛国者」から見た「狂気の愛国者」〉。
  2. 月刊『紙の爆弾』(1月号)では、「獄中50年」の矢島一夫さんと対談しました。刑事犯なのですが、中で何と、連合赤軍にオルグされて、入ったといいます。又、故野村秋介さんとも会ってます。驚くべき話を沢山、聞きました。
  3. 12月8日(月)午後6時、武蔵野美大。「グレートジャーニー」の関野吉晴さんに呼ばれて、武蔵美で講演します。
お早くお申し込み下さい お早くお申し込み下さい
  1. 12月10日(水)一水会フォーラム。午後6時半より、ホテルサンルート高田馬場
    講師:馬渕睦夫氏(駐ウクライナ兼モルドバ前特命全権大使)
    演題:「国難の正体」〜世界最終戦争へのカウントダウン
    お申し込みは一水会事務局へ。03(3364)2015
  2. 12 月14日(日)午後2時、新宿紀伊国屋ホール。『いま語らねばならない 戦前史の真相』の出版記念トークです。孫崎享さん、私、岩上安身さんの3人のトークです。参加料金1500円。予約は紀伊国屋ホールへ。TEL 03(3354)0141
現代日本を考えるシンポジウム 現代日本を考えるシンポジウム
  1. 1月12日(月・祝)「現代日本を考えるシンポジウム」を名古屋で行います。午後1時午後2時です。名古屋市教育館です。三上元さん(湖西市長)。樫村愛子さん(愛知大学教授)。鈴木邦男の3人が講師です。お問い合わせ、お申し込みは、岩井まで。080(5702)8405です。
  2. 1月20日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」。
  3. 2月3日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは岡田敦さん(写真家)。テーマは「表現とは何か。猥褻とは何か?」。
第1回「前田ゼミ」に出ます 第1回「前田ゼミ」に出ます
  1. 2月8日(日)午後2時、「前田日明ゼミin西宮」がスタートします。第1回目のゲストは鈴木邦男です。テーマは、「誠の愛国者とは=現代日本社会を読み解く」。
  2. 4月11日(土)午後1時、日本生物地理学会主催の大シンポジウムが開かれます。立教大学のタッカーホール。「次世代にどのような社会を贈るのか」。今年のテーマは〈対談! 右派の異端者。左派の異端者〉です。
     左派の異端者=森中定治(日本生物地理学会会長)と私の対談です。他にゲストとして、田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどが出ます。このシンポジウムは10年前からやってるそうです。立教大学の千人入るタッカーホールでやってます。