2015/01/05 鈴木邦男

謹賀新年。93才の不屈のカメラマン。福島菊次郎さんに教えられた!

①ここまでやるのか!この写真家は。

福島菊次郎さんと。12/27 福島菊次郎さんと。12/27

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。今年は激動の年になるでしょう。激動の年にしましょう。

その決意を込めて元旦は成田山に行ってきました。

それにしても、年末は忙しかったですね。原稿はあるし、本を作らにゃならんし、校正、取材はあるし。

それに夜は毎日、忘年会です。一晩に忘年会が3回なんて日もありました。

又、凄い本を読みました。久々に震えがきました。

とても元気でした。93才です とても元気でした。93才です

それに、凄いイベントにもいくつも出ました。

では、年末一番、凄かったイベントを一つだけ紹介しましょう。

12月27日(土)、「福島菊次郎 全写真展・講演会」に行ってきました。

実に感動的な写真展でした。そして感動的な講演会でした。福島菊次郎さんは93才の反骨の写真家です。

パルテノン多摩の市民ギャラリーで、全写真が展示されました。又、講演会は「93才のラストメッセージ」と銘打たれてました。

福島菊次郎さんとアーサー・ビナードさん 福島菊次郎さんとアーサー・ビナードさん

今、住んでるのは山口県ですが、東京での講演はこれが最後と予告しています。

新聞でも大きく取り上げられ、全国から多くの人たちが駆け付けました。

午後1時から開始。12時入場。その前から整理券を配っていました。

椎野礼仁さんたち御一行(私もその中に)は、午前11時に着いて、整理券をもらいました。300番近い。でも、1500席もあるという。

写真展と講演会 写真展と講演会

とても満員にはならないと思ってましたが、12時を少し過ぎた頃にはもう超満員でした。それだけ福島さんを見たいのです。写真も見たいし、話も聞きたいのです。

11時に整理券をもらって、まず写真展を見ました。

原爆、戦争、学生運動、自衛隊、原発…と、全作品が並んでいます。写真集は何冊か買ってますが、そこには入ってないものも多く、圧倒されました。

戦争や原爆・原発、三里塚、公害、自衛隊、学生運動…などを撮って反骨の写真家と言われるが、〈生活〉そのものが闘いだ。たとえば、年表の一部を見てみよう。

鈴木、木内みどりさん、アーサー・ビナードさん 鈴木、木内みどりさん、アーサー・ビナードさん
〈1961年にプロとして活動開始。妻と別れ、3人の子どもを連れて上京する。昭和の激動期に三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、全共闘運動、自衛隊と兵器産業、公害問題、若者の風俗、福祉問題、環境問題など、多岐にわたる現場を取材。総合雑誌グラビアに3300点を発表。天皇の戦争責任、自衛隊の違憲性を問い続け、防衛庁を欺いて隠された兵器産業や自衛隊の軍事演習を撮影して発表し、暴漢に襲われて重傷を負い、不審火で家を焼かれる〉

②襲撃・放火。それにも負けずに…

田中美津さんと 田中美津さんと

この最後の行が凄い。長谷川三郎監督のドキュメンタリー「ニッポンの嘘=報道写真家 福島菊次郎90歳」という映画にも、この自衛隊・防衛庁との闘いが描かれている。この映画は2012年に上映された。だから「福島菊次郎90歳」だ。

自衛隊の許可を得て、撮影しているシーンが出てくる。

許可を得る時は、誓約書を書く。兵器の機密に関することは発表しない…と。戦車や戦闘機の鉄板の厚さがいくらか。それが分かるような撮影はしない。分かると「敵」国に知られてしまい、日本の国防力を削ぐ。というわけだ。

多摩市長の阿部裕行さんと 多摩市長の阿部裕行さんと

又、写真を発表する時は、事前に見せる…と。「はい、はい」と誓約書にサインする。

ところが、あらゆる所を写す。カメラを構えている時は、一緒にいる自衛官は、どこを写しているか注意する。

ところが、撮り終わり、カメラをダラリと手に持つ。構えてないから、「写してないのだ」と思う。ところが、その姿勢のままで、(見ないで)シャッターを押す。勘でカメラを向けて、秘かに撮っているのだ。そして、勝手に写真を発表する。

これには防衛庁は激怒した。福島さんを呼びつけて、訴えると脅す。

写真展から。自衛隊 写真展から。自衛隊

福島さんは平然としている。そして、こう言い放つ。

「私の写真の撮り方が約束違反だという。しかし、自衛隊そのものが憲法との約束を破って作られたものではないか」「どうぞ訴えてくれ。そこで憲法論争をしよう!」と。

防衛庁は黙って、引き下がるしかなかった。凄い。防衛庁、自衛隊をやり込めたのだ。「問題が不正なものであれば、それを撮るためには、法律を破っても構わない」と言う。なかなか言えない。

でも、これを撮ったせいなのか分からないが、暴漢に襲われ重傷を負う。又、家を焼かれる。

憂国忌 憂国忌

家やアパートを焼かれた人は私も何人も知っている。でも、皆、独身だ。あるいは独居老人だ。

福島さんは家族がいる。子供がいる。「子供に何かあったら大変だ」と思う。普通なら、やめる。「娘の通学路を知ってるんだぞ!」と電話で脅されて、政治的発言をやめた人もいる。脅迫する人間は卑劣だ。

ただ、こうした脅迫なら、発言をやめても仕方はない。「子供はどうなってもいい。俺は正義の行動をするのだ」と考える人は、なかなかいない。

「ある挫折、牧田吉明」 「ある挫折、牧田吉明」

しかし、福島さんは、このあり得ない行動をする。子供がいながら、脅迫、暴力に屈しないで闘い続けてきた。これは凄い。

福島さんは今まで何回か東京に来ている。映画が出来た2012年、13年にも来ている。

私は月刊『創』の篠田さんと一緒に会いに行った。写真展は見て感動したし、ぜひ、その不屈の闘志はどこから来るか、聞いてみたいと思った。

『創』で対談をしたいと私は言った。「いいですよ」と福島さんは言う。それで時間を決めて再度、会いに行った。

パーティで。福島さん パーティで。福島さん

そしたら、態度が急変している。「絶対に嫌だ」と言う。

昔、右翼に襲撃されて、写真展をメチャクチャにされた。だから、右翼とは対談したくない、と言う。突然、過去の記憶がフラッシュ・バックしたのだろう。

しかし、私はその右翼とは全く関係ない。それなのに、「右翼」というだけで同じにされる。日本中の右翼の〈原罪〉を私は負わされている。理不尽な話だ。

③25才までは「軍国青年」だった

私も挨拶しました 私も挨拶しました

対談は拒否されたが、会うのは構わないようで、何度も写真展を見に行き、話はしている。今回、パンフレットに原稿を頼まれたので、そのことを書いた。

何なら、「誓約書」を書きます。山口まで行きます。だから秘密裡にでも対談しましょう。「公表しません」と誓約書を書きますからと言ってるが…。まだ、うんという返事はもらってない。

講演会のあと、パーティがあったので、それに出たら、挨拶してくれという。

パンフには書いてるし、挨拶はするし。一見すると、「とても仲良し」に見える。でも、「対談」は拒否されているのだ。

福島さんは、25才で敗戦を迎える。それから、戦争、国家へ疑問を持ち、反骨写真家となって、国家を糾弾する。

椎野さん、小森さん、鈴木、阿部市長 椎野さん、小森さん、鈴木、阿部市長

だが、25才までは「軍国青年」だった。アーサー・ビナードさんは、その頃の福島さんについて触れていた。今の福島さんが、「軍国青年」だった過去の福島さんを撮ったら、面白かったでしょうね、と。

なるほど、面白い発想をする人だ。

それで、アッと思ったことがある。

写真展の中には、例外的に「右翼」を撮ったものがあった。

三島事件直後の右翼。街宣をする右翼。「憂国忌」に集まる若者…これは珍しい。と思った。

木内みどりさんと 木内みどりさんと

だから、パーティの時、私は福島さんに聞いた。

「あれは、25才までの自分だと思って撮ったんじゃないですか」と。軍国青年だった過去の自分を見るようだ。そう思って撮ったのではないか。

「ウーン、それはあるかもしれませんね」と福島さんは言っていた。

会場では実に多くの人たちと会った。

パルテノン多摩のライトアップ パルテノン多摩のライトアップ

「あっ、田中美津さんだよ!」と教えてくれる人がいて、挨拶に行った。

日本の女性運動の草分けだ。田原総一朗さんのビデオにも出ていた。「生けるレジェンド(伝説)」だ。

私のことなんか知らないだろうが、挨拶だけはしておきたい、と思って近づいたら、「あら、鈴木さん、久しぶり」と言われた。エッ、昔、会ってるんですか、とこっちが驚いた。今度、ゆっくり話を聞かせてもらいたい。

④映画を撮った長谷川監督のスタートは?

安田弁護士、神田さんの忘年会。保坂さん、五島さん 安田弁護士、神田さんの忘年会。保坂さん、五島さん

札幌の市民運動家の女性にも会った。一見、高校生に見えるが、どうも30過ぎてるようだ。

去年、私を札幌に呼んでくれた人だ。天皇制の勉強会をやっていて、私は講演した。

前の夜、札幌から飛行機で来て、羽田空港で夜を明かして、早朝、パルテノン多摩に来たという。凄い。

他にも関西、四国、九州から来た人もいた。沖縄の人もいた。

そして、長谷川三郎監督とも会った。「あの時はありがとうございました」と言われた。

アレフの荒木浩さんと アレフの荒木浩さんと

2012年、『ニッポンの嘘=報道写真家 福島菊次郎90歳』が完成し、全国で上映された。

その時、銀座の映画館でトークを頼まれ、話をした。

実に衝撃的な映画だったし、こんなに過激に闘っている90才がいるのに、我々はこのままでいいのかと言った。何よりも自分自身に対して、そう言った。

長谷川さんはどうして映画を撮るようになったのかを、この時、聞いた。

森達也さんと 森達也さんと

「実はテレビのドキュメンタリーをずっと撮ってたんです」と言う。

そうだったのか。それから映画を撮るようになったのか。と聞いていた。

ところが次の一言で、ビックリして、ひっくり返りそうになった。

「テレビで初めてドキュメンタリーを撮ったのは、実は一水会なんです」。

エッ! 完全に忘れていた。

『映画芸術』の忘年会。12/29 『映画芸術』の忘年会。12/29

16年ほど前らしい。私は一水会代表だった。木村氏や日野氏たちが現場の責任者だった。

その時、1人の在日の青年が入ってきた。「愛国運動をやりたい」と言って。真剣に勉強し、活動している。

在日であること、日本人であることを考え、先輩たちとも話し合う。そして、活動し、街宣車の上に立って演説するまでの過程を描いている。

「初めてのおつかい」じゃないな。「初めての街宣」までの活動家の歩みだ。あとでDVDを見て、思い出した。

荒井晴彦監督と 荒井晴彦監督と

実にいいドキュメンタリーだ。一水会も、そして右翼のほとんども、排外主義ではない。一緒に民族主義を考えている。一緒に愛国運動をやっている。

「ヘイトスピーチが右翼だと誤解されている今、これも上映したらいいですよね」と言いました。

福島さんの映画や、他のドキュメンタリーも入れて、「長谷川三郎映画上映会」をやったらいいだろう。

それにしても、パルテノン多摩は凄い。ここを管轄する多摩市長も来ていた。広大なスペースだ。

足立監督と 足立監督と

いろんな建物がある。レストラン、ホテル、図書館、それにキティちゃんの建物も。夜は、一面がライトアップされて、きれいだった。

この市民ギャラリーに福島さんの全写真を展示してくれた。12月22日(月)から27日(土)までだ。

反骨のアナーキスト・牧田吉明さんの写真もあった。早大で敵だった革マルの高島さんのもある。

2人とも亡くなったが、いい人だった。「昔の戦友」のような気がする。

高須基仁さんの忘年会。12/29 高須基仁さんの忘年会。12/29

そういう戦友たちの写真を撮り、記録してくれて、ありがたいですと、福島さんにお礼を言いました。

これだけ厖大な写真は、ぜひ、どこかに「記念館」を造って展示してほしい。日本の戦後をみようと思ったら、そこに行けばいい。ぜひ、多摩でやってもらいたいものだ。

そうだ。福島さんの講演会の前、主催者が挨拶していた。どうも喋り方が学生運動家っぽい。もしかしたら、運動をやってた人かもしれない。

鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん、三上さん 鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん、三上さん

そんな人をも抱え、又、パルテノン多摩で「反骨の写真家」の展示をやり講演会をや。多摩市は大したものだ。「本当にありがとうございます」と多摩市長の阿部さんに言った。

後で聞いたら、湖西市長の三上元さんとも親しいという。嬉しいですね。「1月に、名古屋で一緒に講演するんですよ」と言いました。

この日、渡されたパンフレットには私の文章も入っている。もう一つ、チラシをもらったが、そこに出ている文章がいい。

鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん 鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん
〈反骨の報道写真家・福島菊次郎さん(93歳)の真実の記録と不屈の精神が多摩に集結!
不穏な時代に抗する、その魂の軌跡に学び、真の市民世紀の創造へ、いま!〉

いいですね。高らかに謳い上げている。さあ、私たちも続きましょう。不屈の精神、福島菊次郎さんに続いて、立ち上がりましょう。

【だいありー】

成田山初詣に行きました 成田山初詣に行きました
  1. 12月29日(月)午前中、原稿。
     午後、近くのデニーズで取材。週刊誌の人と合う。
     6時、一水会事務所へ行く。皆で、大掃除をやっていた。
     6時半から近くの居酒屋で忘年会。1時間ほどいて中座する。
     新宿2丁目にはタクシーで行く。「映画芸術」の忘年会。荒井監督や足立監督、それに西部邁さん、月蝕歌劇団の高取さん、寺脇研さんなどと会う。
     そこに1時間ほどいて、タクシーで新橋へ。「モッヅ出版」高須基仁さんの忘年会に出る。3つ目の忘年会だ。三上治さんたちと会う。バスト1メートルの巨乳女優に会う。凄かった。
凄い人出でした 凄い人出でした

会場が広くて声が聞こえないというので、ハンドマイクで挨拶をさせられた。「全学の学友諸君! 我々は…」と言いそうになった。学生運動を思い出してしまった。

そして、最終で帰りました。お疲れさまでした。

  1. 12月30日(火)午前中、原稿。
     午後、図書館に行こうと思ったら、もう休みなんだ。
     新宿TSUTAYAに行く。奇妙な映画を借りてきて見た。北朝鮮がアメリカに攻め入り、占拠する。そこでアメリカの愛国的な青年たちは、ゲリラとなって闘う。「RED DRWN」だ。凄い映画だ。
成田山の三重塔 成田山の三重塔

そうだ、最近、問題になった映画があったな。アメリカ人が北朝鮮に行って金正恩を暗殺しようとする、という映画だ。一度は中止になったが、上映するようだ。

以前、(映画の世界で)、北朝鮮に攻められ、占領されたことへの「復讐」なのか。

でも、どちらもアメリカが作った映画だよ。国の名も、指導者の名も実在の名前だし、あまりに生々し過ぎると思うよ。

他にも面白いDVDがあって、ついつい見ちゃった。いけないな。原稿の〆切が沢山あるのに。

おしゃれな犬たち おしゃれな犬たち
  1. 12月31日(水)午前中、原稿。
     昼、デニーズに行って、本の校正。なかなか終わらない。夜、忘年会。こんなに押し詰まっているのに忘年会だ。
  1. 1月1日(木)明けましておめでとうございます。  本当は家に引きこもって仕事しなくちゃいけないけれど、何か正月らしいことを一つはしようと思い、初詣に行こうと決心した。
     今まで行ったことのないビッグな所といえば、成田だ。そこで一大決心をして行きました。行き方は分からんけど、東京駅に行けば分かるだろう。それで行ってきました。
一水会の忘年会 一水会の忘年会

人、人、人でした。それに遠かったです。でも、苦労して行った甲斐がありました。いや、あるでしょう。

  1. 1月2日(金)午前中、原稿。
     仕事の打ち合わせで出かけたので、ついでに浅草寺に行く。ひつじの絵や、「必勝」鉢巻を買いました。珍しい「日本」グッズが沢山あります。まるで外国人観光客ですね、私は。
     それから家に帰って、仕事。
「おしどり」さんと 「おしどり」さんと
  1. 1月3日(土)午前中、原稿。
     午後2時、四谷の「蟻ん子」という店に行く。田嶋陽子さんのライブを見に行く。
     田嶋さんは元国会議員で、元大学教授で、「朝まで生テレビ」や「そこまで言って委員会」によく出ていた。私もそこで会った。
     最近は、「歌手」として全国でコンサートをやっている。「来てよ」と言われてたが、なかなかチャンスがなくて、やっと行ったのだ。「キャー! 鈴木さん」と言って、喜んでくれた。
     歌もよかった。久しぶりに、会い、話をし、嬉しかったです。
     そうか、札幌か姫路にでも来てもらって、トークをするのもいいな、と話しました。その後、四谷の須賀神社、於岩稲荷にお参りしました。
塩見さんの本です 塩見さんの本です
  1. 1月4日(日)午前中、原稿。
     午後3時、高田馬場の喫茶店「ミヤマ」に行く。会議室で、「読書ゼミ」。
     「劇団再生」の高木尋士さん、椎野礼仁さん…など、本好きな人が集まって、本についての「座談会」をやる。
     今、読書の意味とは。世界を動かす読書道とは。読書術から読書道へ。…といったテーマで、4時間、話し合う。その時の内容は、そのうちこのHPに載るでしょう。
     読書座談会のあとは、「土風炉」に行って、新年会。

【写真説明】

成田山初詣に行きました

①1年の計は元旦にあり。そうだ!と思い、千葉の成田山に行きました。

凄い人出でした

②人、人、人で、なかなか進みません。その辺の知らない人に頼んでシャッターを押してもらいました。今まではそうです。でも今年は「自撮り棒」があるから大丈夫です。

福島菊次郎さんと。12/27

③年末、元気をもらいました。12月27日(土)、反骨の写真家・福島菊次郎さんに会いました。93才です。全写真展を見て、講演を聞きました。

とても元気でした。93才です

④今、山口県に住んでます。毎年、東京で写真展をやってたのですが、「東京に来るのはこれが最後だ」と言います。それで、全国から多くの人が、駆け付けました。

福島菊次郎さんとアーサー・ビナードさん

⑤パルテノン多摩の大ホールで講演は行われました。聞き手はアーサー・ビナードさん(詩人)です。1500人入る大ホールが満員でした。

写真展と講演会

⑥これがこの日のチラシです。「殺すな!殺されるな!」と書かれています。全写真展は12月22日(月)から27日(土)まで。
 27日は、講演会〈90才のラストメッセージ〉が行われました。写真展に先立ち、12月6日(土)は別の会場で、福島さんを描いた映画が上映されました。長谷川三郎監督のドキュメンタリーで、『ニッポンの嘘=報道写真家 福島菊次郎90歳』です。

鈴木、木内みどりさん、アーサー・ビナードさん

⑦講演の後。控え室で。福島菊次郎さん、アーサー・ビナードさんと。

田中美津さんと

⑧「あっ!田中美津さんだ!」と声を上げてる人がいました。女性活動家として有名な人です。本やテレビで私も知っています。「生きた伝説」です。
 「紹介して下さい」と編集者に頼んで近寄りました。「あっ!鈴木さん。久しぶり」と美津さんに言われました。「エッ!昔、会ってたんですか?」「よく会ってたわよ」。ウーン、そうだったのか。竹中労さんか。小沢遼子さんか。誰かのパーティか。デモか。どこで会ったのでしょうか。
 「今度、ゆっくり話を聞かせて下さい」とお願いしました。

多摩市長の阿部裕行さんと

⑨多摩市長の阿部裕行さんと。このイベントの全体をサポートしてくれました。ありがたいです。

写真展から。自衛隊

⑩パルテノン多摩の市民ギャラリー特別展示室では福島菊次郎さんの全写真展が行われました。もの凄い数です。中には、自衛隊や右翼、右傾化日本…を撮ったものがありました。これは新宿駅のホームに集結した自衛隊です。むき出しで機関銃を持ってます。今なら考えられませんね。

憂国忌

⑪三島由紀夫の死。そして「憂国忌」も撮ってます。

「ある挫折、牧田吉明」

⑫「ある挫折 牧田吉明」もありました。アナーキストで、爆弾を作ってました。写真を見ても分かるように、いい男です。「息子はそっくりだ」と呟いていた人がいました。知ってるのでしょう。息子は、出版社に勤めてます。
 そうだ、この写真展のことを知らせてやりゃよかった。でも、ここに出てるとは知らなかったし。

パーティで。福島さん

⑬27日は午後1時から福島さんの講演。4時に終わり、6時からパーティ。福島さん、右はお嬢さんです。

私も挨拶しました

⑭私も挨拶しました。福島さんとのなれそめについて。又、福島さんからいかに影響を受け、勇気と元気をもらったか。を話しました。

椎野さん、小森さん、鈴木、阿部市長

⑮椎野礼仁さん、小森陽一さん(東大教授・九条の会事務局長)、鈴木、阿部市長。

木内みどりさんと

⑯午後4時に講演は終わり、パーティは6時から。その2時間の休憩時間に、もう一度、写真展を見て、その後、外に行って、パルテノン多摩のライトアップされた街を見ました。
 女優の木内みどりさんや、椎野さんたちと。キティちゃんの館がありました。その前で。

安田弁護士、神田さんの忘年会。保坂さん、五島さん

⑰福島さんのパーティを中座して、赤坂に行きました。安田好弘弁護士、神田香織さんの忘年会に行きました。安田さんの事務所で。もの凄い人で、全く身動きがとれません。私たちが着いたのは9時半頃。終わり頃でしたが、まだまだ人で溢れてました。
 (左から)鈴木。安田さん。神田さん。保坂展人さん(世田谷区長)。五島昌子さん(長年、土井たか子さんの秘書だった人です)。

アレフの荒木浩さんと

⑱アレフ広報部長の荒木浩さんと。「鈴木さん、この前、宗教雑誌にオウムのことを書いてましたね」と言われました。そうだ、よく読んでますね。「今年、きちんと対談しましょうよ」と私は言っていました。

森達也さんと

⑲森達也さんと。女性を抱きしめてます。でも、彼女、柔道3段なんですよ。投げ飛ばされますよ。
 森達也さんは映画「A」「A2」を撮ってます。オウムを取材し、荒木さんにも長時間、インタビューしています。「A」はオウム、麻原、荒木…を示しています。

一水会の忘年会

⑳12月29日(月)は、忘年会が3つもありました。1つ目は、一水会の忘年会です。午後6時半から、高田馬場の居酒屋で、手前は青木花ちゃん。鈴木、そして木村代表です。

『映画芸術』の忘年会。12/29

㉑2つ目は、雑誌『映画芸術』の忘年会です。新宿二丁目のバーでやってました。西部邁さんや寺脇研さんも来てました。私は、ビンゴの賞品を手にしてます。何が当たったのでしょう。

荒井晴彦監督と

㉒荒井晴彦監督と。

足立監督と

㉓足立正生監督とも会いました。パレスチナの話をしています。
 一水会忘年会は6時半から7時半までいて、その後、「映画芸術」の忘年会に。8時から9時まで。それから、タクシーで新橋へ。

高須基仁さんの忘年会。12/29

㉔3つ目の忘年会は、高須基仁さんの「Mots’忘年会」です。新橋のインド・ネパールレストラン「ドゥルガ」でした。着いたのは9時半。もう終わり頃ですが、主役級はまだ残ってました。
 着いたらすぐに挨拶をさせられました。店は大きいし、肉声では聞こえないというので、ハンドマイクで、挨拶です。学生運動を思い出しました。懐かしいです。

鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん、三上さん

㉕そこへ、他の人たちも乱入して、アジテーションです。マイクを握ってるのは、ポルノモンスターの峰岸ふじこさんです。ポルノ女優です。その右は高須基仁さん、三上治さんです。

鈴木、峰岸ふじこさん、高須さん

㉖鈴木。峰岸ふじこさん。高須基仁さん。凄い胸です。1メートル以上です。2人とも目のやり場に困り、笑うしかありません。

パルテノン多摩のライトアップ

㉗27日(土)、パルテノン多摩に行った時です。ライトアップしていて、とてもきれいでした。

「おしどり」さんと

㉘これは「マガジン9」の忘年会の時ですね。12月26日(金)ですね。人気漫才の「おしどり」の2人と。脱原発などの社会派ネタもやります。面白いです。文字通り、おしどり夫婦で、とても仲がいいのです。

塩見さんの本です

㉙塩見孝也さん(元赤軍派議長)の本が話題になってます。『革命バカ一代 駐車場日記=たかが駐車場、されど駐車場』(鹿砦社)です。
 〈全国のシルバー世代、全共闘世代に送る熱いメッセージ〉と書かれています。今年4月には清瀬市議選に挑戦します。

「右派の異端者。左派の異端者」

㉚4月11日(土)のビッグイベントです。立教大学・タッカーホールで、午後1時から。市民シンポジウム「次世代にどのような社会を贈るのか?」。
 対談「右派の異端者、左翼の異端者」では、森中定治さんと私が対談します。そのあと、ゲストを入れて、シンポジウムです。ゲストは、宇都宮健児さん。紺野大介さん。田原総一朗さん。他に、伊東乾さんたちの「論評者」が加わります。

成田山の三重塔

㉛これは元旦、成田山に行った時ですね。三重の塔がありました。駅からは近いのですが、階段が急です。私でもフーフー言いました。年輩の人たちは登れるのでしょうか。

おしゃれな犬たち

㉜初詣を済まして帰る時、おしゃれな犬を見かけました。暖かそうな豪華な服を着てました。カッコいいサングラスも掛けてます。耳にはピアスもしています。まるっきり、人間のギャルですね。「撮っていい?」と犬に断って、撮りました。

【お知らせ】

  1. 1月12日(月・祝)「現代日本を考えるシンポジウム」を名古屋で行います。午後1時午後2時です。名古屋市教育館です。三上元さん(湖西市長)。樫村愛子さん(愛知大学教授)。鈴木邦男の3人が講師です。お問い合わせ、お申し込みは、岩井まで。080(5702)8405です。
  2. 1月14日(水)午後7時。ホテルサンルート高田馬場一水会フォーラム。講師は森田実さん(政治評論家)で、「今後の政治展望を読む」。参加申し込みは電話で。一水会事務局 03(3364)2015
  3. 1月20日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは逢坂誠二さんで、「北海道のこれからを考える」。逢坂さんは元ニセコ市長で、今回の衆院選に当選しました。そうした話も聞いてみたいです。著書も多いです。
     問い合わせ・申し込みは柏艪舎へ。TEL 011(219)1211
第1回「前田ゼミ」に出ます 第1回「前田ゼミ」に出ます
  1. 2月3日(火)札幌時計台シンポジウム。ゲストは岡田敦さん(写真家)。テーマは「表現の自由について=芸術とは何か? 猥褻とは何か?」
     岡田敦さんは、木村伊兵衛写真賞受賞者で、2014年の北海道文化奨励賞を受賞した写真家です。『Mother』(柏艪舎刊)で撮影した出産シーンは芸術なのか、猥褻なのかも含め、自己規制が増える昨今の表現の自由、言論の自由について語ってもらいます。
  2. 2月8日(日)午後2時、「前田日明ゼミin西宮」がスタートします。第1回目のゲストは鈴木邦男です。テーマは、「誠の愛国者とは=現代日本社会を読み解く」。
  3. 2月18日(火)孫崎享さんと再び書店トークです。今回は八重洲ブックセンターです。午後6時から。『いま語らねばならない 戦前史の真相』(現代書館)を中心に。紀伊国屋ホールでは話せなかったこと。それ以降の日本の現状を戦前史とからめて、話したいと思います。
「右派の異端者。左派の異端者」 「右派の異端者。左派の異端者」
  1. 4月11日(土)午後1時、日本生物地理学会主催の大シンポジウムが開かれます。立教大学のタッカーホール。「次世代にどのような社会を贈るのか」。今年のテーマは〈対談! 右派の異端者。左派の異端者〉です。
     左派の異端者=森中定治さん(日本生物地理学会会長)と私の対談です。他にゲストとして、田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどが出ます。このシンポジウムは10年前からやってるそうです。立教大学の千人入るタッカーホールでやってます。
  2. 4月21日(火)札幌時計台シンポジウム。講師には孫崎享さんが決まりました。