内田樹さんとの対談本が、いよいよ発売です。3月16日(月)に全国書店で発売されます。
「鹿砦社出版ニュース」が届きました。そこに発表されていました。タイトルもいいし、その本の紹介文もいいですね。
『慨世の遠吠え』
=強い国になりたい症候群=
内田樹・鈴木邦男
鹿砦社。1400円
〈「安倍晋三のなかにあるのは玉砕精神でしょ」(内田樹)。グローバリストとナショナリストが共生する「ありえない国」日本の「強くなりたい」欲望の行方は?〉
さらに、本の内容を、こう紹介しています。この文章もいいですね。
〈憲法改正、集団的自衛権、従軍慰安婦問題、排外主義、立法府としての機能を失う国会と議員の劣化。貧困。ジャーナリズムの退廃—主権国家とはいえないままに戦後七十年を迎えた日本のあらゆる問題を、ともに思想家で武道家でもある内田樹と鈴木邦男が頭脳と身体で語り尽くした超「対談」!
本に囲まれた書斎で、任侠映画が流れる映画館で、合気道の道場で…語る、観る、技をかけるの10時間! 失われつつある民主主義を日本に取り戻す「慨世の遠吠え」を聞け!〉
いい文ですね。さらに、格闘家で拓大レスリング部監督の須藤元気さんが推薦の言葉を書いてくれてます。
「ゼロ年世代必読! 属国ニッポンの今が分かる一冊」
これもありがたいですね。嬉しいです。須藤さんはテレビのCMでも大活躍です。武闘家にして舞踏家です。とても勉強家です。又、お会いしたいです。
そして、この本の目次です。
第1章 日本の政治と外交
第2章 戦中と戦後の断絶
第3章 合気道をめぐって
第4章 「仁義なき戦い」を鑑賞して
第5章 戦後の相貌
もうすぐ出ます。私も楽しみです。今年、2015年は、この本からスタートです。
他にもいくつか本が出ます。順次、紹介していきます。
ここ3年、ビッグな人との対談本が続いてます。
「対談」というよりは、私が聞き手ですが、とても勉強になりましたし、それが読者にとっても、読みやすさになってると思います。
今年は内田樹さん、去年は孫崎享さん、一昨年は、坂本龍一さんです。
内田樹さんとの本は3月16日発売で、その後、いろんな所で〈発刊記念トーク〉を予定しています。第1回目は4月20日大阪です。ご期待下さい。
そうだ。孫崎享さんとの対談本『いま語らねばならない戦前史の真相』(現代書館)も、「発売記念トーク」が今も続いています。紀伊国屋書店、八重洲ブックセンター、そして4月21日(月)は札幌時計台ホールです。
又、3月2日(月)の夜は、「ニコ生」で一緒に出ました。この本のことも紹介されましたが、メインは北朝鮮問題でした。今週はそのことを書きます。
孫崎享さんは毎週、自分の家から、「孫崎享チャンネル」をやってます。
ニコ生で。有料ですが、随分と見てます。5千人近い人が、お金を払って見てるんです。私も孫崎さんの自宅に行って、出演したことがあります。
でも今回は、特別版です。2時間のスペシャル版です。北朝鮮にいる「よど号」グループと直接、電話で結んで、リアルタイムで対談、激論しました。
〈孫崎享チャンネル Presents
「よど号」グループに直撃生電話
〜なぜハイジャック犯は帰国を望むのか〜
3月2日(月)21:00〜〉
何と、2時間、生放送です。
出演は3人です。孫崎享さん、私。そして、椎野礼仁さん(編集者)です。
礼仁さんは北朝鮮に最近6回行き、「よど号」グループが生活する「日本人村」のことを初めて紹介しました。TV、新聞で大きな話題を呼びました。又、「よど号」・北朝鮮についての本を2冊出しています。
この日は、「特別版」なので、ニコ生の本社(ドワンゴ)でやりました。
あっ、水道橋だったかな、と思ったら、今は違ったのです。
何と、東銀座の「歌舞伎座タワー」にあるんです。新しく出来た歌舞伎座の入ってるビルです。その12Fです。
新しいし、広いし、眺めはいいし、凄いです。ニコ生は今、最も注目されてます。それを表しています。
午後9時、孫崎さんが挨拶します。
〈ニコニコ生放送をご覧のみなさま。こんばんは。孫崎享です。私はいつも、毎週土曜日夜10時から、「孫崎享チャンネル」ということで、1人で生放送をしていますが、今回は、ドワンゴ社内のスタジオで、ゲストお二人をお迎えして生放送をすることになりました。というのは、今回の生放送では、北朝鮮の日本人村に電話をして、「よど号」ハイジャック事件の実行犯たちと直接話をすることになったからです。生放送なので、どういう展開になるかわかりませんが、みなさん、最後までお付き合いいただければ、と思います〉
電話は北朝鮮と、つなぎっ放しだ。そして2時間。よくやれたもんだ。こんな生放送は今までない。
「よど号」の人の話を聞こうと思ったら、北朝鮮に行って、取材してくる。あるいは直接話すにしても、ロフトでトーク中に電話して、2、3分、話をする。…そんなものだった。
ところが、2時間も電話をかけている。
それに、話も多岐にわたり、45年前のハイジャック事件。その後の北朝鮮での生活。そして今は、皆、日本に帰国しようとしている。何故なのか。郷愁とだけは言えない。又、今の国際情勢をどう見るか、などを話し合った。
だから、この生放送は実に画期的なものだった。2万人以上のユーザーが見ていた。それに若い人たち(20代〜30代)が圧倒的に多いのだ。
それは初めに「あなたの年齢は?」と聞いて、それが、すぐに出る。「よど号事件」を知ってますか?という問いにも、圧倒的に多くの人が「知っている」だ。自分の生まれる前の事件なのに関心があるんだ。
又、テレビでも「戦後10大事件」などをやると必ず上位に入る。連合赤軍事件、三島事件、「よど号」ハイジャック事件などは皆、トップだ。
ただ、厳しい批判の声もある。「書き込み」が次々と流れる。
「テロリストに何故、同情するんだ」「犯人と話していいのか?」「こいつらは帰ってくるな」「北の土になれ」…といった声だ。でも、最後まで見たようだ。
「おっ、鈴木はマジな目をしているぞ」とか、「こいつは肩書きは右翼だが、中味は左翼だ」なんて書き込みもある。
「よど号」グループは45年前のハイジャック事件については反省し、迷惑をかけた乗客には謝罪している。日本に帰国して、その罰は受けると言っている。たとえ一生、刑務所生活になっても構わないと覚悟を決めている。
ところが、帰国すると決めた時に、ヨーロッパでの「拉致疑惑」が突然、浮上した。ヨーロッパにいた日本人留学生を「よど号」グループが拉致して、北朝鮮に連れて来た。というものだ。
「よど号」グループは北朝鮮にいただけではなく、ヨーロッパには結構出かけていた。
そして、知り合った日本人留学生に、「北朝鮮に行ってみないか」「短時間で稼げるバイトがある」と声をかける。「市場調査だから、仕事は楽だし」と言葉巧みに誘って、北朝鮮に連れて行った。…という容疑だ。
「よど号」グループは真っ向から否定。反論。「そんなことをしてはいない。同じ日本人を拉致したと疑われるのは心外だ。許せない」と。
そして逮捕状を撤回しろ、と要求している。それがない限り、日本には帰れないとなり、今も帰国は実現していない。
孫崎さんは、「よど号」グループを必死に説得。
かつては米朝関係がよい時もあったし、国交が出来るかも、という話もあった。
そうしたら、日朝国交もすぐ出来るだろうし、その中で、「よど号」グループも帰国する。
そうしたら、たとえ帰国して裁判になっても、いい話題作りになる。日朝友好に貢献する形での帰国。という面もある。
しかし「イスラム国」やロシア問題を含め、国際情勢はどんどん厳しくなっている。
アメリカ国内でも、北朝鮮にもっと厳しく臨め、制裁しろ、という声が強まっている。たとえ大統領が「北との対話」を言っても、国民の世論が許さないだろう。
日本だって同じことだ。常にアメリカの顔色を見ている。そうすると、これからは「米朝」「日朝」関係はさらに悪くなる。〈関係が良好になったら〉帰国しようかと考えても、その〈時〉は来ないだろう。
又、警察が「ヨーロッパ拉致の逮捕状」を撤回するなんてことはありえない。いくら訴えてもそれは無理だ。
だから、ともかく帰国して、裁判で闘ったらいい。「よど号」グループを信じている人、支えている人もいるのだから、裁判で証明したらいいだろう。
…と孫崎さんは言ってました。世界を回ってきた元外交官だけに、歴史的、世界的に具体例を引いて、彼らを説得してました。
彼らも、いろいろと考えたようです。「でも…」と言ってましたが、「じゃ、孫崎さんを連れて私が行きますよ」と私は言いました。そして、じっくり話しましょう。
この日は夜の11時過ぎまで生放送でした。疲れたけど、でも、とても有意義な話し合いだったと思います。
2時間も電話をつなぎっ放しにして、じっくり話したなんて、例がありません。「さすがニコ生だ」「テレビじゃ、とても出来ないよ」と書き込みもありました。
そして、この次の日、3月3日(火)は蓮池透さんとの対談でした。
『紙の爆弾』の対談で、「昨日は『よど号』と話したんですよ」と言って、それから、拉致の問題。北朝鮮の問題をじっくり話し合いました。
やはり蓮池さんは詳しいですね。問題の核心について、ズバリと言います。ぜひ、地方でも蓮池さんと話をしたいですね。
それに、かもがわ出版から出た本では一緒に対談してますが、又、話を聞いて本にしたいですね。よろしくお願いします。
〈孫崎享チャンネル Presents。
「よど号」グループに直撃生電話。
〜なぜハイジャック犯は帰国を望むのか〜〉
孫崎享さん、椎野礼仁さん、そして私。2時間の生放送。北朝鮮とは電話をつなぎっ放し。ハードな生番組でした。
こんなことは初めての企画です。よくやれたと思います。画期的です。休憩なしで2時間。書き込みもジャンジャンあるし。熱くなって語りました。
④4月11日(土)午後1時より。立教大学タッカーホールです。
〈市民シンポジウム。「次世代にどのような社会を贈るのか?」〉
森中定治さんと私の講演、対談です。ゲストは田原総一朗さん、宇都宮健児さん…など豪華です。早く申し込んだ方がいいでしょう。
⑪お刺身には名前が書かれてます。「すずき」もありました。白身で、味が淡泊で、嫌味がなく、自己主張がなくて、誰にも愛される。それで、「すずき」という名が付けられたそうです。辞書で調べました。
他の店では、「本スズキ」がありました。「真ダコ」とか「本マグロ」みたいですね。思想的に正しくて、偏向してないスズキなんでしょう。どうせ私は「ニセ・スズキ」ですよ。
⑫2月28日(土)午後2時から、「マガ9学校」に行きました。渋谷の伊藤塾で。
「ストリート・デモクラシーから考える
日本と世界の〈積極的民主主義〉」
東京外大伊勢崎ゼミの生徒が5人ほど登場し、各国の「ストリート・デモクラシー」の現状を報告する。
⑱千葉県勝浦市は「ビッグひな祭り」で有名です。街中に、ひな人形が飾られてます。その最大の目玉がこれです。遠見岬神社の石段に飾られてます。60段の石段に1200体のひな人形が飾られてます。朝、並べて、夜は、しまってます。その作業に1時間ずつ、かかるそうです。
㉖雨の日は、ここを見て下さい。というのでしょうか。市役所の隣りの「勝浦市芸術文化交流センター Küste(キュステ)」では、何万体というひな人形が飾られてます。日本最大の享保雛、御殿雛、吊るし飾り。保育園児による手作りひな人形…も。ここは、大ホールです。客席全てにひな人形を飾ってます。壮観です。