2015/03/16 鈴木邦男

4年目の「祈りの日」。そして、2冊の本

東日本大震災「祈りの日」式典
東日本大震災「祈りの日」式典

①憲政記念館の式典に参列しました

皆が、献花をしました
皆が、献花をしました
鎮魂の歌を歌いました
鎮魂の歌を歌いました
第2部のシンポジウム
第2部のシンポジウム
村山富市さんと 村山富市さんと

東日本大震災から4年を迎えた。

3月11日、国立劇場では、天皇、皇后両陛下をお迎えし、政府主催の四周年追悼式が開催された。

被災地をはじめ各地でも様々な行事があった。日本中が鎮魂の祈りを捧げた。

東京では憲政記念館で、〈3月11日 東日本大震災「祈りの日」式典〉が午後2時より開催された。私もそこに参列した。

第1部は「祈りの日」式典。

社民党の照屋寬徳さんと 社民党の照屋寬徳さんと

読経が流れる中、全員が鎮魂の献花。この日を忘れずに、鎮魂と復興の決意の日にするために、「祈りの日」として法制化する運動も起きている。超党派で進められている。

「鎮魂の歌」を皆で合唱し、第1部は終了。

第2部は、シンポジウム「これでいいのか日本」。

主催者の村上正邦さんの挨拶のあと、3人の方々によるシンポジウムが行われた。

村山富市さん(元総理)。亀井静香さん(元金融担当相)。西部邁さん(評論家)だ。

西部邁さん。牧田龍さんと 西部邁さん。牧田龍さんと

被災地復興、そして日本全体の復興、再生に向けての力強い、具体的な提言がなされた。

又、沖縄にこれ以上犠牲を押し付けてはダメだ。原発も全てやめる。といった発言もなされた。

「勇ましいことだけ言っていればいいのか」と亀井さんも強く言う。

村山さんは最近、韓国に行ってきた。その体験を踏まえて、日韓関係の正常化に向けた話をする。

『慨世の遠吠え』3/16発売 『慨世の遠吠え』3/16発売

4時から6時まで、3人の濃密な話、提言を聞いた。

終わって、3人に対し、活発な質問が出た。又、熱烈な提言も出された。

シンポジウムが終わってからも、3人は、多くの人々に取り囲まれて、質問されていた。

私も3人に挨拶をした。「鈴木さん、最近はよく会うね」と村山さんに声をかけられた。

村山さんの話をじっくり聞く機会があまりないので、今日は貴重だった。韓国での体験、討論について詳しく聞いた。

この日の「祈りの日」式典のことは翌日の産経新聞でも大きく取り上げていた。

内田樹さんと。神戸で対談 内田樹さんと。神戸で対談

この日、家を出る時に、本が届いた。3月25日発売なのに、もう見本が出来たのだ。現代書館の「FOR BEGINNERS」シリーズの『吉田松陰』だ。

書いた人は三浦実さん。イラストは貝原浩さん。そして、急遽、私が「解説」を頼まれて書いた。30枚だ。

この本は実は、30年前に出た本だ。初版は1982年2月25日だ。大評判を呼び、売れに荒れた。増刷に次ぐ増刷だった。

30年前は、まだ左翼が強かった時代だ。でも、売れた。

吉田松陰という男は、右にも左にも圧倒的な人気がある。

何といっても体制に対しての叛逆者だ。そして革命家だ。それも型破りの革命家だ。維新革命の近づくのを見ずに国家によって斬殺された。

当時は、「逆賊」「国賊」として殺されたのだ。明治維新が実現しなければ、「逆賊」「国賊」のままだったろう。

ところが明治維新は出来た。そして「松陰像」は大きく変わった。

明治、大正、昭和…と、松陰像は変わり続けた。その時代の為政者によって、人民によって、様々に変わった。

「憂国の士」、「教育者」であり、「忠君愛国の士」であり、「正義の人」である…と。

②これが本当の松陰だ!

内田さんの道場で 内田さんの道場で

しかし、そんなにきれいにまとめられるものではない。又、NHK大河ドラマのようなホームドラマ的な人間でもない。

松陰は時に「狂」の人であり、「暴走」の人であり、周りの人間を怒鳴り散らす怒りの人でもあった。

30年前に読んだはずなのに、多分、その時は理解し切れなかったのだろう。読んで、ウーン、凄い人だったんだな、と思った。

そして、「正義の人」とか「忠君愛国の人」とかいう、小さな範疇に閉じ込めてはならないと思った。

はっきり言って松陰は「矛盾の人」だ。兵学者なのに、時には全く戦略も戦術もなく、ただ暴走する。

又、捕まって、取り調べの時など、聞かれてもいないのに「自分の罪」を自白する。

何だ、この人は、と思った。

その「矛盾」は何だろう。愚鈍とも言える。その暴走、暴論の底にあるものは何か。

それを今、じっくりと考えてみた。それを考えさせる本だった。

大阪の映画館で 大阪の映画館で

そして、私の危ない推論も書いた。これこそが松陰の本質だと思うことも書いた。

この本の帯には高橋克彦氏が推薦の言葉を書いている。後半、こう書いている。

〈吉田松陰とは何者だったのか。彼の魂に触れずしてこの国の未来は探れない。彼はきっと日本の今に満足していない。この本は爆弾だ。彼の怒りが炸裂している〉

そうか。この本、そのものが「爆弾」なのだ。文を書く三浦さん、イラストを描く貝原さん、怒りが二乗になって大きく炸裂している。

この2人に会いたかった。2人とも、10年前に若くして亡くなっている。

貝原さんの描いた『戸籍』(現代書館)は、ベストセラーになった。

本文にも写真が沢山… 本文にも写真が沢山…

1947年倉敷市生まれ。2005年6月に亡くなった。今、生きていたら67才。10年前亡くなった時は、まだ57才だった。若すぎる。

文を書いた三浦実さんは、1932年宮城県出身だ。私より10才上か。

それに仙台だ。同じだ。いろんな話が出来たと思うのに、残念だ。2006年に亡くなっている。

この「FOR BEGINNERS」シリーズは、日本だけでなく、外国の思想家、革命家も取り上げている。

以前は、どこの本屋にもズラリと並べられていた。100冊以上が出ている。

「これは全部読もう」と挑戦した学生、青年はかなりいた。マルクス、レーニン、全学連、大杉栄、ニーチェ…などだ。

このシリーズでは私も1冊、書かせてもらった。『ヤマトタケル』だ。神話の人物だが、日本人の〈原像〉かもしれない。

③大杉栄、竹中労、内田樹を全部読もう!

マッチョだった頃の内田さん マッチョだった頃の内田さん

それと、このシリーズでは、『大杉栄』が印象に残っている。竹中労が書いている。力作だ。竹中の、火を吐くような文章の力にしびれた。

これを読んでから、私も「大杉栄」信者になってしまった。

この本を起点にして、河出から『竹中労』を出した。又、『ヤマトタケル』を書くことにもなった。

竹中と出会って、「大杉栄」を再び読むことになった。このことは『竹中労』に詳しく書いた。

竹中は『大杉栄』を書いてるうちに、大杉が乗り移ったのか、激烈な文章になる。文章が暴走する。そして。ラストで言う。

「大杉栄とは私である」

凄いことを言う、と思った。この本の書店トークも又、あるだろう。

最後はビールで乾杯 最後はビールで乾杯

竹中労の本は全部読もうと思って、今、挑戦中だ。

それと、「FOR BEGINNERS」シリーズも全部読みたい。100冊以上あるが、何とか挑戦したい。

それと、今、ぱる出版から出ている「大杉栄全集」だ。これは、ぶ厚いが、とても読みやすい。「自由の人」大杉を読んで、さらに自由について考えてみよう。

そうだ。もう1冊、書いておかなくては。内田樹さんとの本だ。

内田さんは著書が200冊近くある。それに毎月、3冊から5冊出している。

だから、いくら必死に読んでいっても、とても「全巻読破」にはならない。

内田樹さんとの対談本については、このHPでも、何度も書いている。校正も何度もしてるし、本の大体の「出来具合」はおおよそ見当がついていた。

ところが、3月10日(火」、送られてきた本を視て驚いた。予想以上に立派だ。エキサイティングだ。

この本では「解説」を書きました この本では「解説」を書きました

それに、表紙をめくると、まずグラビアページがある。カラーで3ページだ。凄い。

私は今まで、80冊ほど本を出してきたが、こんなふうにカラーグラビアがついた本は初めてだ。随分と経費も手間もかかったと思う。ありがたい。

このグラビアを見てるだけでも楽しい。

表紙には、こう書かれている。

〈ともに思想家で武道家の内田樹と鈴木邦男が、戦後70年の日本社会の問題を10時間にわたり語り尽くした。対談本の概念・領域を超える。 超「対談」の記録〉

④さらに新しい本、新しい行動が…

〈この本は爆弾だ〉 〈この本は爆弾だ〉

凄いですね。超「対談」の意味は、グラビアを見ただけでも分かるだろう。

会議室や、自宅の書斎、合気道場、映画館で対談をやる。又、合気道の稽古をつけてもらう。映画館では、そこを借り切って、映画を見たり、対談をしたり…。

こんな「対談」はないですよ。だから超「対談」なのだ。鹿砦社の福本氏が企画してくれた。よく考えたもんだ。

又、忙しい内田さんがよく協力してくれたものだ。「これは面白い」と思ってくれたんだ。

又、そう思わせた福本氏の企画力と執念だ。私は、必死で付いて行っただけだ。

左翼、右翼にも支持者が… 左翼、右翼にも支持者が…

いい体験をさせてもらった。ありがたい。

又、須藤元気さんが素晴らしい「大推薦の言葉」を書いてくれた。

〈ゼロ世代必読! 属国ニッポンの今が分かる一冊〉。

須藤さんは格闘家だ。今は拓大のレスリング部の監督をやっている。

元はプロレスラーで、そして思想家だ。もの凄い勉強家だ。

何度か対談したことがある。「午前中は図書館で勉強。午後は取材に応じたり、人に会ったり。夜は稽古です」と言っていた。

「僕は忠義をするつもり。諸君は…」 「僕は忠義をするつもり。諸君は…」

1日を三分割して、その1つは〈勉強〉だ。図書館で本を読み、原稿を書いてるという。

なかなか出来ない。「この本はいい。ぜひ読んだらいいですよ」と、元気さんに勧められて読んだ本が何冊かある。

「大推薦の言葉」、本当にありがたいですね。又、お会いしたいですね。

最近はAOKIのCMでダンスを披露している。これもいいですね。武闘家にして舞踏家だ。西宮ゼミで前田日明さんと対談してもらったらいいのに。

そうだ。格闘技雑誌で前に元気さんと私は対談した。それも本にしたいですね。日野原さんや、元日教組委員長や岡留さん…などとの対談もあるし、本にまとめたい。

もの凄い読書家だったんです もの凄い読書家だったんです

その前に今、手がけている本を出さないと…と、焦ってます。

では又、来週。北陸新幹線も開業した。石川県七尾にも行かなくっちゃ。

学生時代とてもお世話になった「生長の家学生道場」の大森道場長ご夫婦のお墓参りにも行きたい。本当にお世話になったし、その体験が今の私を支えています。

『吉田松陰』は30年前の本の、革命的な復刊ですが、私が35年前に書いた本も、革命的に復刊する。『証言・昭和維新運動』だ。

血盟団事件、5.15事件、2.26事件などに参加した実行者たちに会って話を聞いたのだ。

これは、あの時やっておいてよかったと思う。あの時は、昭和維新運動を実行した人たちが生きていた。必死に探して、押しかけて取材した。

あの時の感動は忘れられない。本当に貴重な本だ。それも、もうすぐ出るだろう。

札幌でやっている「時計台シンポジウム」の対談記録(第3巻)も、3月末に出るようだ。ありがたい。

間違いだらけの松陰像
間違いだらけの松陰像

【だいありー】

満員の一水会フォーラム。3/9(月)
満員の一水会フォーラム。3/9(月)
講演する山田正彦さん 講演する山田正彦さん
  1. 3月9日(月)「週刊アエラ」(3月16日号)発売です。
     鈴木大介『老人喰い=高齢者を狙う詐欺の正体=』(ちくま新書)の書評を書いてます。これは凄い本です。怖い本です。
     午前中は原稿。
     午後3時、喫茶店「ミヤマ」で白井、椎野さんたちと仕事の打ち合わせ。
     5時、「石川文洋さんの喜寿を祝う会」。後楽園の涵徳亭(かんとくてい)で。
     石川カメラマンはベトナム戦争などの写真を撮ってます。翌日、3月10日(東京大空襲記念日)が77才(喜寿)の誕生日です。
     この日は他にも喜寿を迎えた人がいて、「石川文洋さんと仲間の喜寿を祝う会」になりました。
講演が終わって。山田さんと 講演が終わって。山田さんと

司会は福田文昭カメラマン。石川カメラマンには久しぶりにお会いしました。

私は途中で失礼して、高田馬場へ。少し遅れて、一水会フォーラムに出ました。講師は元農林水産大臣の山田正彦さん。テーマは「TPP交渉をやめる闘いを巻き起こそう!」。

山田さんは今、弁護士で、「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」幹事長です。熱いです。皆、熱心に聞き入ってました。

終わって二次会。

二次会で 二次会で
  1. 3月10日(火)午前中、原稿。家にいて必死で仕事をする。大幅に遅れてる仕事があって、催促される。
     内田樹さんとの対談本『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の見本が送られてきた。発売は3月16日(月)。取次・本屋からも注文が殺到してるという。
     内田さんの力です。そして、担当してくれた鹿砦社の福本さんの力です。ありがたいです。
お店から出る時に お店から出る時に
  1. 3月11日(水)午前中、原稿。『FOR BEGINNERS 吉田松陰』(現代書館)の見本誌が送られてきた。
     発売は3月25日(水)。吉田松陰について書かれた本は100冊以上ある。しかし、これは第一級の書だ。三浦実さん(文)。貝原浩さん(イラスト)で、爆発的に売れ、版を重ねてきた。
     今回、「増補新装版」を出すことになり、私が「解説」を頼まれ書いた。30枚だ。必死に書きました。
     本の帯には高橋克彦さんの推薦の言葉が。〈この本は爆弾だ。彼の怒りが炸裂している〉と。松陰の怒り、激しい生き方が伝わってきます。
石川文洋さん。3/9 石川文洋さん。3/9

3月11日は東日本大震災から4年。政府主催の式典があり、他にも、犠牲者を悼む式典、集まりが全国で行われました。

午後2時からは憲政記念館で、〈3月11日 東日本大震災「祈りの日」式典〉が行われ、そこに参列しました。

第1部は、「祈りの日」式典。

第2部は4時から、シンポジウム。「これでいいのか日本!」。

主催者の村上正邦さんが挨拶。

続いて、村山富市さん(元総理)、亀井静香さん(元金融担当相)、西部邁さん(評論家)の3人によるシンポジウムが行われました。会場からも質問が出、活発な会になりました。

この額から、「涵徳亭」の名が… この額から、「涵徳亭」の名が…
  1. 3月12日(木)午前11時、新宿で打ち合わせ。
     午後から河合塾コスモ。今は春休みだが、用事があって行く。それから、夜まで自習室で勉強。
  2. 3月13日(金)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     夜は家で仕事。
司会の福田文昭さん 司会の福田文昭さん
  1. 3月14日(土)午前10時半。デモクラTVに行く。打ち合わせのあと、11時から生放送。横尾和博さん、川北隆雄さん、日野行介さん、池田香代子さんと話す。司会は、升味佐江子さん。「デモクラTV本会議」。
     今回の特集「親米タカ派・安倍政権の本質」。
     それが終わって、湯島聖堂、ニコライ堂を見る。
     そして、神田に行く。YWCAカフマンホール。「マガ9学校」に出る。雨宮処凛さん、浜矩子さん(同志社大学大学院教授)の対談を聞きに行く。
     テーマは〈「奪い合い」から「シェア」する社会へ=貧困・経済問題を考える〉
吉岡忍さんと 吉岡忍さんと

そして、6時、文京区民センターに行く。「和歌山カレー事件、噂の真相。東京報告集会」。超満員でした。

河合潤、佐藤優、神田香織、鈴木邦男が講演、報告。

「林眞須美さんは犯人なのか?」。そしてこう書きます。「彼女のことは嫌いでも、彼女の無実は知ってください」。いいコピーですね。その通りです。とても充実した会でした。
 終わって、二次会。

  1. 3月15日(日)午前中、原稿。
     午後3時、紀伊国屋ホール。松元ヒロさんのライブを見に行く。いやー、とても面白かったです。
コマ劇にゴジラが出現!
コマ劇にゴジラが出現!
「週刊アエラ」3/16号
「週刊アエラ」3/16号

【写真説明】

東日本大震災「祈りの日」式典

①3月11日(水)。東日本大震災から4年。午後2時より、憲政記念館で、行われました。
〈3月11日 東日本大震災「祈りの日」式典〉

皆が、献花をしました

②講演のあと、参加者全員で献花。

鎮魂の歌を歌いました

③鎮魂の歌を皆で歌いました。

第2部のシンポジウム

④午後4時からの第2部。シンポジウム「これでいいのか日本!」。(左より)西部邁さん(評論家)。村山富市さん(元総理)。亀井静香さん(元金融担当相)。

村山富市さんと

⑤村山富市さんと。最近、韓国に行ってきたそうで、その話を聞きました。

社民党の照屋寬徳さんと

⑥社民党の照屋寬徳さんと。沖縄の闘いについて聞きました。

西部邁さん。牧田龍さんと

⑦西部邁さん。牧田龍さんと。龍さんは、爆弾事件で有名な牧田吉明さんの息子さんです。「親父の本を書きなよ」と私は言ってるんですが。

『慨世の遠吠え』3/16発売

⑧3月16日(月)発売です。内田樹さんとの対談本です。『慨世の遠吠え=強い国になりたい症候群=』(鹿砦社・1400円)。須藤元気さんの大推薦の言葉も入ってます。
〈ゼロ世代必読! 属国ニッポンの今が分かる一冊〉

内田樹さんと。神戸で対談

⑨何と、カラーグラビアのページが3ページもありました。1枚目。14年7月2日。神戸三宮の会議室で対談した時です。

内田さんの道場で

⑩これは2枚目。7月18日です。内田さんのご自宅におうかがいし、書斎で対談しました。そのあと、道衣に着替えて、下の道場(凱風館)に行き、合気道の稽古をつけてもらいました。

大阪の映画館で

⑪3枚目は8月12日。大阪十三シアターセブンです。映画館を借り切って、内田さんと対談です。客は誰も入れない。2人だけで映画を見たり、話をしたり。凄い企画ですね。

本文にも写真が沢山…

⑫本文の中にも沢山、写真が入ってます。ページをめくるのが楽しみです。これは、合気道場で、内田さんに極められ、投げ捨てられた時ですね。

マッチョだった頃の内田さん

⑬左が内田さんです。マッチョです。こんな時代があったんですね。まるでランボーですよ。きっと乱暴なこともしてたのでしょう。「いえ、喧嘩はしません」と内田さん。

最後はビールで乾杯

⑭全ての対談が終わって、生ビールで乾杯です。

この本では「解説」を書きました

⑮現代書館の『吉田松陰』が復刊になりました。大ベストセラーになった本です。衝撃的で、とても教えられました。今回、「増補新装版」を作るにあたって「解説」を頼まれました。急遽、30枚を書きました。
 三浦実さん(文)、貝原浩さん(イラスト)です。

〈この本は爆弾だ〉

⑯「この本は爆弾だ。彼の怒りが炸裂している」と、高橋克彦さんが書いてます。

左翼、右翼にも支持者が…

⑰本文の、貝原浩さんのイラスト。昔から吉田松陰は左右両翼からもてたんです。軍国酒場「憂国」のおネエさんに右から誘われてます。「実弾サービス」と書かれてますね。
 左のおネエさんは「Barゲバゲバ」ですね。看板には、「突き放題」と書かれてます。ゲバ棒で突きまくり、武装蜂起するのでしょう。
 左右両翼から好かれてる人なんて、今はいませんね。私なんて、どっちからも嫌われている。

「僕は忠義をするつもり。諸君は…」

⑱吉田松陰の有名な言葉です。「僕は忠義をするつもり。諸友は功業を為すつもり」。言われた人はたまりませんね。「解説」で、私も詳しく考えてみました。

もの凄い読書家だったんです

⑲全国を旅し、多くの人に会い、松陰は膨大な本を読んだんです。凄い読書家です。〈国禁の書に勝る良書はなかった〉とあります。

間違いだらけの松陰像

⑳革命家、教育者、愛国の士…と、いろいろ言われ、〈時代〉に使われます。でも、幕末、「逆賊」として捕らわれ、逆賊、国賊として斬られたのです。

講演する山田正彦さん

㉑3月9日(月)一水会フォーラムで講演する山田正彦さん(元農林水産大臣)。テーマは「TPP交渉をやめる闘いを巻き起こそう」。

満員の一水会フォーラム。3/9(月)

㉒会場は満員でした。

講演が終わって。山田さんと

㉓講演が終わった直後。山田さんと。

二次会で

㉔二次会です。左が山田さんです。あれっ、右端に「楯の会」がいる。1期生の伊藤邦典氏です。弟は邦明さん(右端に立ってる青年です)。

お店から出る時に

㉕お店から出る所で、皆に囲まれました。

石川文洋さん。3/9

㉖3月9日(月)午後5時、「石川文洋さんの喜寿を祝う会」。石川さんは、ベトナム戦争の時、従軍カメラマンとして活躍してます。右手に包帯してるけど、戦争の怪我ではありません。家で転んだそうです。

この額から、「涵徳亭」の名が…

㉗石川さんの上に額がありますね。「涵徳揚光」(平沼騏一郎書)。いい言葉ですね。ここから、「涵徳亭」という名前が付きました。

司会の福田文昭さん

㉘司会の福田文昭さんです。カメラマンです。石川さんと福田さん。名前も似ている。文洋、文昭。「文」が共通してます。

吉岡忍さんと

㉙吉岡忍さんも来てました。

コマ劇にゴジラが出現!

㉚コマ劇場は、今、新しい建物を造ってます。映画館やホテルが入るようです。突如、そこにゴジラが。道行く人々は、これを見上げて、必死で、皆、写真を撮ってます。

「週刊アエラ」3/16号

㉛「週刊アエラ」(3月16日号)。鈴木大介さんの『老人喰い=高齢者を狙う詐欺の正体』(ちくま新書)の書評をしました。
 凄い本です。怖い本です。自分の意識・善悪感が大きく変わった感じがします。

【お知らせ】

3/15(日)発売です 3/16(月)発売です 詳しく
  1. 3月16日(月)。内田樹さんとの対談本が全国書店で発売です。『慨世(がいせい)の遠吠え=強い国になりたい症候群=』(鹿砦社・1400円)です。本の帯には須藤元気さんが推薦の言葉を書いてくれました。
  2. 3月21日(土)夜7時から、植垣康博さん経営のスナック「バロン」(静岡市)で足立正生さんの講演があるそうです。私も聞きに行こうと思ってます。
  3. 3月25日(水)FOR BEGINNERS『吉田松陰』(増補新装版・現代書館・1200円)が発売です。三浦実(文)、貝原浩(イラスト)です。吉田松陰について書かれた本では第一級のものです。今回、急遽、「増補新装版」が出ました。私が「解説」を頼まれて書いてます。光栄です。
  4. 4月8日(水)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は一水会代表の木村三浩氏です。現在、ロシア、ウクライナに行ってますが、その帰朝報告です。
  1. 4月11日(土)午後1時、日本生物地理学会主催の大シンポジウムが開かれます。立教大学のタッカーホール。「次世代にどのような社会を贈るのか」。今年のテーマは〈対談! 右派の異端者。左派の異端者〉です。
     左派の異端者=森中定治さん(日本生物地理学会会長)と私の対談です。他にゲストとして、田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどが出ます。このシンポジウムは10年前からやってるそうです。立教大学の千人入るタッカーホールでやります。
    お申し込み・問い合わせは、
    delias@kjd.biglobe.ne.jp
    森中(日本生物地理学会)まで。
     この日は、「前田日明ゼミin西宮」もあります。ゲストは孫崎享さんです。聞きに行きたいのですが、私はこの集会に出るので行けません。残念です。
  2. 4月17日(金)18:30〜20:30。新潟市。場所は「クロスパルにいがた映像ホール」。対談「右でもなく、左でもなく」。佐々木寬さん(日本平和学会会長。新潟国際情報大学教授)と鈴木の対談です。
     申し込み・問い合わせは、025(281)8100 新潟県平和運動センターへ。
  3. 4月18日(土)新発田市で講演。
  4. 4月20日(月)午後6時、大阪・難波ジュンク堂書店。内田樹さんと対談です。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。
  1. 4月21日(火)午後6時。札幌時計台シンポジウム。講師は孫崎享さんです。
    参加申し込みは、柏艪舎へ。011(219)1211
  2. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  3. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。
  4. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  5. 6月27日(土)、17時、神奈川で憲法についての講演をやります。
  6. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  7. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。