2015/03/23 鈴木邦男

ソウル大学で講演をした!

朴先生の生徒たちと
朴先生の生徒たちと

①「ヘイトスピーチになぜ反対するか」を話した

講演会のポスター
講演会のポスター
ソウル大学で講演。3/18(水) ソウル大学で講演。3/18(水)

韓国に行ってきました。ソウル大学で講演しました。

3月18日(水)、ソウル大学国際大学院2階GLルームで、午後4時から6時まで講演。そして活発な質疑応答が行われました。満員でした。

大学院生が中心で、他に学部生、教授、助教授、職員。それに、名古屋大学から交流で来ていた学生、教授もおりました。

地元の新聞、ネットニュースでも紹介され、新聞社の人たちも大勢来てました。

今までも多くの日本の学者、政治家を呼んでソウル大学では講演会をやってます。前回は桝添都知事が来てました。〈第180回 日本専門家招請セミナー特別講演〉です。

大学院生に向けて話しました 大学院生に向けて話しました

今回の私の演題はこれです。

〈私はなぜヘイトスピーチを嫌うのか。日本の右翼がみる日本のネット右翼〉

衝撃的なテーマです。日韓両国の間には大きな溝がある。誤解がある。一方的な決めつけがある。

そして、「売れればいい」という無責任なメディアによって〈憎悪〉〈対立〉が煽られている。

質問も活発に出ました 質問も活発に出ました

これは異常だ。「韓国は皆が反日だ」「子供の頃から反日教育をやっている」と日本では報道される。

意図的、煽動的にそんな情報ばかりが流される。

それを「真に受けて」日本の書店では「嫌韓本」が新刊書コーナーにうず高く積まれている。ヘイトスピーチのデモも行われている。

保守系の新聞・雑誌は、これでもか、これでもか…とばかりに韓国批判、韓国罵倒の特集だ。週刊誌、日刊紙もそうだ。

又、そんなものを読んで、「気分がスッキリした」と言う日本人もいる。

先生や新聞社の人も 先生や新聞社の人も

情けない。劣化する日本人だ。

でも、こんなものは一部だ。そのことを言いたいと思った。

ヘイトスピーチデモをやり、韓国を差別・罵倒している主体は「日本の右翼」だ、と思ってる人も多いだろう。

だが、それは違う。右翼の人たちは、そんな卑劣なデモに皆、反対している。そのことも、しっかり伝えようと思った。

それと同時に、韓国での「反日デモ」「反日教育」についても聞いてみたいと思った。

外国からの留学生も 外国からの留学生も

力不足ではあるが、自分としては必死に努力した。多くの人たちと話し合い、質問し、さらに、いろんなところを見て歩いた。怒濤の3日間だった。

3月19日(木)夜9時30分、羽田に着いた時、本当にホッとした。使命を果たした。これで、固い扉を少しでも開けることが出来た。

さあ、これから日韓の民間交流・話し合い(歴史認識を含めた話し合い)が出来ると思った。

朴先生を囲んで 朴先生を囲んで

行く前は、不安だった。果たして行けるのかどうか。うまく講演・話し合いが出来るのか、どうか。不安で一杯だった。

でも、逃げてはいけない。どんな、「ミッション・インポシブル」でも、全力で挑戦しようと思った。

やってみて、撥ね返されてもいい。失敗してもいい。全力でぶつかろう。「これは無理だ。出来そうにないよ」と思って、逃げたら終わりだ。

そう思って、行ってきた。

②どうしたら偏見、誤解を解けるのか

朴喆煕(パク・チョルヒ)先生と 朴喆煕(パク・チョルヒ)先生と

当日、大学では立派な「講師紹介・資料集」が全員に手渡されていた。日韓問題について、私が書いたり、話したりした新聞、雑誌のコピーも入っている。

「愛国」について語った「朝日新聞」(12年9月19日)。「過熱する『憎悪』。日本おとしめるデモ」について話した「毎日新聞」(13年6月21日)。それに最近、春香クリスティーンさんを相手に語った「右翼とは何か」も参考資料として入っている。

これは春香さんの『ナショナリズムについてとことん考えてみたら』(PHP新書)で、私が話した部分だ。こんな見出しがついている。

朴先生の研究室で 朴先生の研究室で
「『右翼』の定義から歴史的な変遷までを学ぶ」
「いまの日本は『右傾化』していない!?」
「『愛国者』が日本人らしくない態度をとる皮肉」
「ネット上では誰もが複数のパーソナリティをもてる」

…その他、沢山の資料が作られ、それが立派な「書類ケース」に入って、一人一人に渡される。豪華な資料集だ。本当にありがたい。

この資料の中に、「講演の概要」が出ている。こういう話をする予定ですよ、ということだ。

これは分かりやすいので紹介しよう。表は韓国語、裏は日本語で書かれていた。

終わって、夕食会 終わって、夕食会
〈過激なヘイトスピーチを繰り返す人たちや、ネット右翼などの情報が海外メディアで頻繁にとりあげられるが、それは一部の人間で、ほとんどの日本人は友好的。みなさんと仲良くしたいと願っています。日本と韓国は決して敵ではありません。40年間、日本の右翼運動を牽引してきた立場から語る、日本のメディアの現状や愛国心についてお話しします〉

今回、韓国に行くんだ、という話をしたら、友人たちに言われた。「大丈夫ですか。“日本人は許せない”と襲撃されるんじゃないですか」「卵をぶつけられますよ」…と。

「資料」の第1ページ 「資料」の第1ページ

そんなに酷くはないだろうが、まあ、覚悟の上だ。卵をぶつけられようと、殴りかかられようと、甘んじて受けようと思った。かなり悲壮な覚悟だ。

でも、そんなことは全くなかった。日本人と知っても皆、友好的だ。

タクシーの運転手や店の人たち、街で会う人たちも実に友好的だ。「うちの娘は京都大学に留学している」「息子は早稲田に行ってる」と自慢げに言う人もいた。

でも、テレビ、新聞では「反日」を煽っている。じゃ、本屋に行ってみようと、探して行った。

学生街にあるリブロは大きな書店だ。三島由紀夫や村上春樹、宮部みゆき、松本清張などの小説が沢山ある。

「反日本(はんにちぼん)はありませんか?」と聞いてみた。

前日、ソウル市内を歩く2人 前日、ソウル市内を歩く2人

日本なら、どこの書店でも「反中」「嫌韓」の本が新刊書コーナーに平積みになっている。だから、韓国でも、それに対抗して「反日本(はんにちぼん)」が平積みされていると思ったのだ。

ところが、ない。全くない。「なぜそんな本を出す必要があるんですか?」と逆に聞かれる。

そうだよな、日本では「必要」もないのに嫌韓本を沢山出している。

韓国がダメなこれだけの理由、韓国は10年以内に潰れる、韓国はもう終わった国だ、…といった本だ。『韓国人にはなぜ、心がないのか』という本もあった。余りに酷い本だと思った。

椎野さん、旧友と再会 椎野さん、旧友と再会

「こんなに酷い本が日本では沢山出てます。これに反対する本は出ないのですか」と再度聞いた。「そんなことをやって何が面白いのですか」と言う。

それに決定的なことを言われた。「今さら日本の侵略、帝国主義を批判した本を出しても誰も買いません。誰も読みません。だって韓国人なら皆、知ってることですから」。

あっ、そうなのか、と思いましたね。大人だ。その点、日本人は子供だ。

③30年前も来たんだけど…

景福宮で 景福宮で

実は、私は韓国は2度目だ。前は30年前に来た。バリバリの右翼をやっていた頃だ。

日本の右翼は皆、韓国支持で、随分と来ていた。そうしたムードに私は反対だった。

右翼の人たちは言っていた。中国、ソ連の共産主義に対抗するために、日・韓・台湾・アメリカなどの自由主義諸国は連帯し、固く協力しなくてはダメだ、という。

亀裂が走ってる(?)ビルの前で 亀裂が走ってる(?)ビルの前で

そんなことで、韓国の議員や軍人も会ってくれたし、大歓迎された。

私は右翼の大先生、先輩たちと来ていた。予定には「安重根記念館」も入っている。

でも、この人は日本の伊藤博文を暗殺した人じゃないか。その人を讃え、記念する建物が「安重根記念館」だ。そこに行って我々は何をするのか。抗議するのか?

右翼の先生は私に言った。「鈴木君、それは狭い考え方だ。伊藤博文が殺された、ということは日本人として気持ちのいいものではない。心中、複雑だ。ただ、安重根はここでは英雄だ。愛国者だ。だから我々も、日本から来た愛国者として、ここの愛国者にも礼を尽くそう」と言う。

驚いた。そんなに簡単に恨みを水に流していいのか。と思った。正直言って、この時は分からなかった。「右翼の先生はそう言っても、日本人が殺されてるんじゃないか」と。

ソウルタワーに登った ソウルタワーに登った

もう一つ、紹介しよう。当時、日韓関係がもの凄く友好的だったし、余りに近すぎて、これは癒着じゃないのか。と疑問を起こしたほどだ。

日韓はとてもうまくいってたし、仲がよすぎた。

しかし、その時でも、もう竹島の問題はあった。小さな島だ。でも大きな問題だ。

日本の親韓国的な人も、あえてこの問題は触れない。その時、大日本愛国党の赤尾敏さんはこう言っていた。

安重根 安重根
〈ソ連、中共に対抗するために、日米韓台の連帯が大切だ。共産主義の侵略から自由主義国家を守るための戦いだ。特に日韓の連帯は大切だ。だが、竹島の問題がある。一体どちらが大切だ。日韓友好か竹島か。勿論、日韓友好の方が大切だ。その前には竹島の問題など大したことではない。もし、どうしても日韓友好に竹島問題が邪魔ならば、竹島なんかダイナマイトで爆破してしまえ〉

凄いことを言うと思った。今だったら、こんなことを言ったら殺される。当時だって危ない発言だ。赤尾さんだから言えた。

それに今、「日韓友好か、島か?」と問われたら、皆、「島が大切だ」と言うだろう。「領土はたとえ1mmたりとも譲れない」と言う。又、「島(領土)を守るためなら戦争も辞さない」と言う。

安重根記念館で 安重根記念館で

竹島の問題にしろ、安重根の問題にしろ、昔は私も分からなかった。右翼の先生方の発言に反撥していた。「日韓癒着ではないか」「反共が全てなのか」「ナショナリズムがない」と、反撥した。

しかし今、空疎なナショナリズム、言葉だけの「愛国者」が急増している。その時に、考え込んだ。昔の右翼の人たちの奥深さを。

そうした先生方の言葉を反芻しながら、安重根記念館に行った。

「あれっ?ここだっけ。記憶にないな」と思った。

後で聞いたが、10年ほど前に、建て替えられていた。大きく立派になっていた。

前の建物の写真もあった。あっ、ここだったのか。あの時は、人が沢山いた。

しかし、今回は少ない。もう歴史の彼方なのかもしれない。

しかし、中は立派だった。安重根のことは、知ってるつもりだったが、余り知らなかったのだ。とても勉強になった。

日本語の本も売ってたので何冊か買ってきた。今、読んでいる。

正面ロビーにも 正面ロビーにも

30年前、(前の)安重根記念館を訪れ、右翼の先生に教えられたことにショックを受けて、考えた。

その後、韓国で作られた映画「安重根」を見た。さらに、北朝鮮で作られた映画「安重根」も日本で上映された。見た。

物静かな学究的な人で、書も立派だし、書いた文章も立派だ。「学究的な生活をしてたのに、やむにやまれず立ち上がったのだろう」と思った。

ソウル大学でも、その時の話をした。韓国製の映画「安重根」は皆、見ているのだろうが。北朝鮮製の映画「安重根」を見た人はいない。私だけだ。そんな話をした。

④安重根について再び考えた

伊藤博文を撃つ安重根 伊藤博文を撃つ安重根

ただ、今回、30年ぶりに安重根記念館に行き、館の人に話を聞き、本を読んで、又、考えることがあった。

静かな学究的な人が、韓国の危機に臨んで決起したと思ったが、元々、結構激しい人のようだった。

又、キリスト教に入信していたのだ。そのことについても本人が詳しく書いている。

学究的な努力の人でありながら、でも、国を救うためには、思いつめ、激しい行動に出る。吉田松陰に似てるとこもある、と思った。

「マガ9学校」3/14(土) 「マガ9学校」3/14(土)

ソウル大学では、そんな話から入った。又、戦争記念館にも行ったし、そこでの話もした。

日本では韓国がどう思われているのか。ヘイトスピーチの実態はどうなのか。…についても詳しく話をした。

一般の人たちは、日韓両国民とも、仲良くしたいと思っている。そのことを強調した。

一部の偏見や、「売らんかな」の出版社。そして、安全圏にいて、憎悪を煽る人々。本当に少数の人々だ。

女子が多かったです 女子が多かったです

ただ、憎しみの声は大きく見えるし、憎しみの方がニュースになりやすい。

今回のように、名古屋大学からも交流で来てるし、友好の集まりは多数あるが、それはニュースにならない。喧嘩、憎悪だけがニュースになる。

でも、こうした地道な友好の集い、そして冷静に日韓関係を話し合う場を作っていきたい。

激論したっていい。喧嘩したっていい。少なくとも戦争に訴えるよりはいい。価値観、立場は違っても、〈話し合いの場〉は作れるはずだ。そう感じた。

湯島聖堂 湯島聖堂

ソウル大学では、いろんな質問が出た。私も考え込んだ場面もあった。

又、朴教授の研究室で話したこと。街で感じたこと。戦争記念館、景福宮で感じたこと。…など沢山ある。1回では書き切れないので、次回にも書こう。

ソウル大学での講演は日本では、ヤフーニュースなどでも随分と出ていた。韓国でもネットや新聞でも取り上げられていた。

今回、私をソウル大学に呼んでくれたのは、ソウル大学教授朴喆煕(パク・チョルヒ)先生です。

孔子銅像の前で 孔子銅像の前で

実は去年、東京でお会いしました。山口二郎さん(当時、北大教授。今は法政大教授)から電話があって、「ぜひ会ってみて下さい」と言われて、東京のホテルで会いました。

若いし、とても熱心に日本のことを勉強している先生でした。日韓の歴史認識や、慰安婦問題、創氏改名の問題などもズバズバと聞きました。

こっちの方が一方的に質問した感じでした。一つ一つ、丁寧に答えてくれました。とても勉強になりました。

朴先生は日本でも本を出してます。『代議士のつくられ方=小選挙区の選挙戦略=』(文春新書)という本です。

平沢勝栄さんにスポットを当てて、どうやって代議士が生まれるかをレポートしてます。驚きました。深いです。又、見る視点が違います。

ニコライ堂で ニコライ堂で

平沢さんとはよく会ってるし、よく知ってるつもりでしたが、私の方が浅いと思いました。

この先生は深い。日本を見る目が深いし、広い。「もし機会があったら、ソウルで講演して下さい」と先生は言う。

1年かけて、先生は、そのことを根回しし、準備してくれたのだ。

本当にありがとうございました。私ごときを呼んでいただき、感謝感激です。又、先生のスタッフの皆様、先生方、さらに、名古屋大学の皆さん、ありがとうございました。では続きは来週。

【だいありー】

「カレー事件の集会。3/14(土) 「カレー事件の集会。3/14(土)
  1. 3月16日(月)明日から韓国に行くので、必死で仕事をしている。ここ3日ほど、ほとんど寝てない。せかされていた原稿を書く。
     そして今日は税務署に行く。申告だ。たいして収入はないが、申告すると源泉徴収の分が返ってくるので必死で書く。算盤4級の腕前を試すのにはこの時しかないので、ずっと算盤で計算する。
     徹夜して、やっと持って行く。それから明日の準備で、大変だ。1人で行けるかな、と思ってたら、編集者の椎野礼仁さんが行ってくれると言う。取材を兼ねて行くというので助かった。
超満員でした 超満員でした
  1. 3月17日(火)午前8時半、高田馬場で礼仁さんと待ち合わせて羽田へ。12時25分羽田発の大韓航空で行く。KE2708便。2時間で着く。早い。
     ただ、礼仁さんは最近6回も北朝鮮に行ってる。「入国を断られたらどうしよう」。「その時は、金浦空港の中で3日間、待ってて下さいよ。トム・ハンクス主演でそんな映画もあったでしょう」と言った。
     でも、無事入れた。そこからタクシーを拾って、ソウル大学の中にあるホテルへ。「ソウル大学ホアム教授会館」という名前だ。
河合潤さんの報告 河合潤さんの報告

5時から、街へ出る。学生街で、賑やかだ。椎野さんの昔の友達と会う。編集の仕事をしてるという。お酒を飲み、食事を食べる。「プデチゲ」を食べる。プデとは軍隊、部隊の意味。そこで作った料理だ。野外食だが、とてもおいしかったです。

それから街を見ました。

早めに帰って、寝ました。

  1. 3月18日(水)午前8時、朴先生と朝食。今日の打ち合わせを兼ねて。
佐藤優さんの講演 佐藤優さんの講演

10時半。バスと地下鉄を乗り継いで、安重根記念館へ。

それから、ソウルタワーに行って登る。見晴らしがいい。日本人の旅行客もいる。礼仁さんはすぐ友達になる。

「ピョンヤンに行かない?」と誘ってるのだろう。そんなことはないか。でも、最近6回も北朝鮮に行ってるから、誰と話してても、「ピョンヤンが」「ピョンヤンが」と言う。ソウルなのに間違えているんだ。困る。

それから、「戦争記念館」に行く。そして、3時頃ホテルに戻る。

3時半、朴先生が車で迎えに来てくれた。

佐藤優さんと 佐藤優さんと

そして会場へ。ソウル大学の構内なのだが、もの凄く広い。バスか車で行くしかない。

4時に着き、先生の研究室で打ち合わせ。

4時20分から会館ホールで講演。1時間講演し、残り1時間、質疑応答。

「さすがソウル大学の学生はレベルが高いですね。鈴木さんもタジタジでしたね」と椎野さん。思ってもみない質問が出たりして、考え込みました。又、学生や先生たちから逆に、私が教えられたことも多いです。

私も挨拶しました 私も挨拶しました

終わって、先生のスタッフと打ち上げ。ホッとしました。ありがとうございました。

  1. 3月19日(木)午前10時、チェックアウトして出発。タクシーを呼んで、国立中央博物館に行く。
     巨大な博物館で、「世界で6番目の大きさです」と言う。日本館の案内人が教えてくれた。一番目はアメリカのスミソニアン博物館だと言う。「エルミタージュは?」と聞いたら、「美術館と博物館は違います」。そうなのか。とても勉強になりました。
二次会で。河合潤さんと 二次会で。河合潤さんと

それから食事をして、刑務所の博物館に行く。「独立と民主の現場!」と銘打っている。「西大門刑務所歴史館」だ。実にリアルで、怖いくらいだ。

そして、景福宮を見る。皇帝のいたところだ。王宮だ。広い。長い。閔妃(みんぴ)が、襲撃した日本人に殺された所も見た。

それから急いで、金浦空港に。19時35分発。

ホッとして、ちょっと眠ったら、もう羽田だった21時40分羽田着。よかった、よかった。

下中さん、寅さんと 下中さん、寅さんと

家に帰って、すぐ寝ました。

  1. 3月20日(金)電話、FAX、メールをチェックし、返事をする。コメント、電話取材などで忙しかった。
     夜、水道橋の串八珍へ行く。柔道の村田直樹先生の主宰する「武道懇談会」が毎月、行われている。5時半から。
     それには出れなかったが、7時からやってる飲み会にだけ参加した。
松元ヒロさん(左)と。3/15(日) 松元ヒロさん(左)と。3/15(日)

韓国の話をしました。今年、筑波大学を定年退職した筑波大教授の藤堂良明さんが来てたので、いろいろな話を聞きました。藤堂藩の殿様の子孫だそうです。いいですね。ファミリー・ヒストリーのある人は。

  1. 3月21日(土)午前中、原稿。
     午後、取材。
4/17(金)、新潟です 4/17(金)、新潟です

午後4時発のこだまに乗って静岡へ。元連合赤軍の植垣康博さんがやってるスナック「バロン」へ行く。

足立正生さんが講師で、「イスラム国」について話す。勉強になりました。岩井さんたちも一緒。蜷川正大さん、山平重樹さんも来てました。私もソウル大の話をしました。

最終の新幹線で帰りました。

  1. 3月22日(日)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     早く帰ってきて、家で仕事。たまってるので焦ってやる。

【写真説明】

ソウル大学で講演。3/18(水)

①3月18日(水)午後4時20分より、ソウル大学で講演しました。

大学院生に向けて話しました

②大学院生を中心に、学部生、先生方も来てくれました。

質問も活発に出ました

③質問も活発に出ました。皆さん、日本語がとてもうまいんです。私よりもうまいです。「韓国語も喋れるんですか?」なんて聞いちゃいました。

先生や新聞社の人も

④先生方、新聞記者も来てました。

外国からの留学生も

⑤名古屋大学の学生。それに海外から留学している大学生もいました。

朴喆煕(パク・チョルヒ)先生と

⑥私を呼んでくれた朴先生と。講演後、記念品を頂きました。ソウル大学のネクタイ、エコバッグなどです。ありがとうございました。

朴先生の生徒たちと

⑦終わって、先生の教え子たちを中心に写真を撮りました。

朴先生の研究室で

⑧講演の前に、朴先生の研究室に行きました。前回の講演会では、桝添都知事を呼んだんです。そのポスターが貼られてました。

終わって、夕食会

⑨終わって、焼き肉屋さんで、打ち上げです。ホッとしました。ビールがうまかった。料理もおいしかったです。
 「鈴木さんは東京のどこ?」と聞かれ、「墨田区だ、スミダ」と答えました。「違いますよ。中野区です」と礼仁さん。そこへ炭火が来ました。炭火で焼くんです。「おう!炭だ。スミダ!」と言ったら、受けました。ホッ。

朴先生を囲んで

⑩朴先生を囲んで。東大の金志英教授も来てくれました。(朴先生の左。その左は椎野礼仁さん)

講演会のポスター

⑪これが、講演会のポスターです。

「資料」の第1ページ

⑫沢山の資料が配られました。それも立派な資料ケースに入ってます。第1ページでは、私の紹介です。

前日、ソウル市内を歩く2人

⑬ソウルに着いた日、3月17日(火)、夕方、街に出てみました。私が、自撮り棒で撮りました。

椎野さん、旧友と再会

⑭椎野礼仁さんが、昔、韓国語を習ったという先生です(左)。今は、ソウルに住んでます。若い美人の先生です。久しぶりに会って、昔の話をしてました。「黄昏れ流星群」のようでした。

景福宮で

⑮景福宮で。これは皇帝が住んでたところです。この奥で、閔妃(みんぴ)殺害が行われたんです。その場所も行きました。これは、講演の翌日。3月19日(木)です。

亀裂が走ってる(?)ビルの前で

⑯この景福宮を出たら、向こう側に、面白いビルが建ってました。上の方に大きく亀裂が入ってます。そんなデザインです。右の端も大きくカーブしてます。下の方も亀裂が入ってます。面白いです。

ソウルタワーに登った

⑰ソウルタワーです。山の頂上に建っているんです。よく建てたもんです。日本では無理でしょう。韓国は地震がないから、出来るんです。安重根記念館を出たら、見えたので、歩いて行きました。展望台からの見晴らしが素晴らしかったです。

安重根記念館で

⑱安重根記念館で。大きいです。

正面ロビーにも

⑲中に入ったら、ここにも巨大な安重根が。

安重根

⑳安重根の本を買ったら、出てた写真です。「殉国直前の安義士」と出てました。

伊藤博文を撃つ安重根

㉑「安重根記念館」の中で。伊藤博文を撃つ安重根(右)です。

「マガ9学校」3/14(土)

㉒(ここからは日本のことです。ソウルに行く前です)
 3月14日(土)、「マガ9学校」に行きました。神田のYWCAカフマンホール。雨宮処凛さん(左)と浜矩子さん(同志社大学大学院教授)の対談です。〈「奪い合い」から「シェア」する社会へ=貧困・経済問題を考える〉。

女子が多かったです

㉓女子が多かったです。そうだ。「戦う女子会」と銘打ってました。「何で来たの?今日は女子会なのよ」と雨宮さんに言われました。すみません。

湯島聖堂

㉔湯島聖堂に行きました。3月14日(土)は、午前11時、デモクラTVに出て、そのあと、時間があったので、湯島聖堂を見たんです。

孔子銅像の前で

㉕孔子銅像の前で。私は孔子の子孫の孔健さんとも知り合いだ。と孔子さまに報告しました。

ニコライ堂で

㉖ニコライ堂で。お茶の水は、橋をはさんで、湯島聖堂とニコライ堂があります。だから2つの聖堂を結ぶ橋という意味で、「聖(ひじり)橋」と言うんです。
 中国の儒教とロシア正教の教会。この2つがいいですね。神道でも、仏教でもない。日本人の心の広さ、謙虚さを感じます。

「カレー事件の集会。3/14(土)

㉗カレー事件の集会。3月14日(土)は、デモクラTVに出て、湯島聖堂、ニコライ堂を見て、それから、「マガ9学校」に行って、6時から、「カレー事件」の集会です。文京区民センターです。「和歌山カレー事件、噂の真相。東京報告集会」。
 (左から)佐藤優さん。河合潤さん。神田香織さん。私。安田好弘弁護士。5人で、事件のことを語り合いました。

超満員でした

㉘超満員でした。

河合潤さんの報告

㉙カレー事件の検察側証拠について、河合潤さんが反駁しました。とても説得力がありました。

佐藤優さんの講演

㉚佐藤優さんの記念講演。自らの獄中体験も踏まえて、「カレー事件」裁判について鋭く、批判しました。

佐藤優さんと

㉛佐藤優さんと。もの凄く本を読み、もの凄く原稿を書いてます。「もう本を読む必要はないでしょう。知らないことはないでしょう」と聞いたら、「そんなことはないです。知らないことばかりです」と佐藤さん。とても謙虚です。

私も挨拶しました

㉜私は一番初めに挨拶しました。林眞須美さんを支援する会代表です。

二次会で。河合潤さんと

㉝打ち上げ会の会場で、河合潤さんの隣りで、いろいろと教えてもらいました。

下中さん、寅さんと

㉞下中さんが和歌山から来てくれました。大阪の中谷さんも。右は寅さん。上高田5丁目のひかり荘に住んでる人です。札幌や姫路など、地方でしか会わなかったのに、初めて東京で会いました。

松元ヒロさん(左)と。3/15(日)

㉟3月15日(日)紀伊国屋ホール。松元ヒロさん(左)のライブを見に行きました。とても面白かったです。私の右は、現代書館の菊地社長。そして菊地さんの友達。

4/17(金)、新潟です

㊱4月17日(金)、新潟で対談します。佐々木寛さん(日本平和学会会長)と。

4/20(月)大阪です

㊲4月20日(月)は大阪ジュンク堂難波店で内田樹さんと対談です。午後6時から。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。

【お知らせ】

  1. 3月25日(水)FOR BEGINNERS『吉田松陰』(増補新装版・現代書館・1200円)が発売です。三浦実(文)、貝原浩(イラスト)です。吉田松陰について書かれた本では第一級のものです。今回、急遽、「増補新装版」が出ました。私が「解説」を頼まれて書いてます。光栄です。
  2. 3月27日(金)。鈴木邦男編著『BEKIRAの淵から=証言・昭和維新運動』(皓星社)発売です。昔、島津書房から出し、評判になった本です。長らく絶版でしたが、このたび、皓星社(こうせいしゃ)から増補・復刊されました。解説などを大量に書き加えております。
  3. 4月8日(水)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は一水会代表の木村三浩氏です。ロシア、クリミア、ヨルダンなどに行ってましたが、その帰朝報告です。
     新聞、週刊誌でも大きく取り上げられてました。「週刊文春」「週刊新潮」などで。クリミアには鳩山由紀夫さんと行ったんですね。
  1. 4月11日(土)午後1時、日本生物地理学会主催の大シンポジウムが開かれます。立教大学のタッカーホール。「次世代にどのような社会を贈るのか」。今年のテーマは〈対談! 右派の異端者。左派の異端者〉です。
     左派の異端者=森中定治さん(日本生物地理学会会長)と私の対談です。他にゲストとして、田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどが出ます。このシンポジウムは10年前からやってるそうです。立教大学の千人入るタッカーホールでやります。
    お申し込み・問い合わせは、
    delias@kjd.biglobe.ne.jp
    森中(日本生物地理学会)まで。
     この日は、「前田日明ゼミin西宮」もあります。ゲストは孫崎享さんです。聞きに行きたいのですが、私はこの集会に出るので行けません。残念です。
4/20(月)大阪です 4/20(月)大阪です
  1. 4月17日(金)18:30〜20:30。新潟市。場所は「クロスパルにいがた映像ホール」。対談「右でもなく、左でもなく」。佐々木寬さん(日本平和学会会長。新潟国際情報大学教授)と鈴木の対談です。
     申し込み・問い合わせは、025(281)8100 新潟県平和運動センターへ。
  2. 4月18日(土)新発田市で講演。
  3. 4月20日(月)午後6時、大阪・難波ジュンク堂書店。内田樹さんと対談です。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。
  1. 4月21日(火)午後6時。札幌時計台シンポジウム。講師は孫崎享さんです。
    参加申し込みは、柏艪舎へ。011(219)1211
  2. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  3. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。
  4. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  5. 6月27日(土)、17時、神奈川で憲法についての講演をやります。
  6. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  7. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。