2015/03/30 鈴木邦男

『証言・昭和維新運動』が40年ぶりに復刊!

①3月は3冊も本が出た

足立正生さん。植垣康博さん。3/21(土) 足立正生さん。植垣康博さん。3/21(土)

ソウルから帰ってきたら又、1冊、本が出来ていた。3月だけで3冊目だ。これは驚きだ。鈴木史の中でも、こんなことは初めてだ。

1冊目は、3月16日(月)に出た。内田樹さんとの対談本『慨世の遠吠え=強い国になりたい症候群=』(鹿砦社。1400円)だ。売れている。内田さんと鹿砦社のおかげだ。

第2冊目は、フォア・ビギナーズの『吉田松陰』(現代書館)だ。3月23日(月)発売だ。

あっ、これは、「私の本」ではないな。私は「解説」を書いただけだ。でも、本を出版することに「参加」している。

書いた人は三浦実さん。イラストは貝原浩さん。2人とも10年前に亡くなっている。それに、この本は、30年前に出た本だ。何度も増刷を重ねた。

スナック「バロン」で スナック「バロン」で

でも、最近は絶版だった。今年、NHKのドラマもあり、「松陰ブーム」になった。関連書が何十冊と出ている。私も新書を15冊読んだ。

しかし、この現代書館の『吉田松陰』には及ばない。「ぜひ、復刊を!」という声があって、今月、出したのだ。

その時、私は「解説」を頼まれ、急遽、30枚を書いた。前に読んだ時には分からなかった「発見」が沢山あった。そのことを中心にしながら、書いた。

吉田松陰については今まで100冊以上、本が出ている。しかし、この三浦さんの『吉田松陰』は群を抜いている。これだけ読めばいいだろう。

足立正生さんと 足立正生さんと

あとは司馬遼太郎の『世に棲む日々』だ。松陰や門下の人々のことが生き生きと描かれている。

この現代書館の『吉田松陰』は、表紙にこう書かれている。

〈右も左もなく、ただ回天の志があった〉。

いいですね。さらにこう書いている。

〈至誠にして動かざるものは、いまだこれあらざるなり。動乱の兆しの今、伝説の松下村塾と一人の松陰が欲しい〉
岩井さん、植垣さんと 岩井さん、植垣さんと

ウーン、いいですね。そうだ。岩波だったと思うが、『吉田松陰全集』が出ている。これは読まなくちゃ。今年は挑戦してみよう。

40年以上前、私が産経新聞に入った時、まだアパートを探してなくて、阿部勉氏のところに居候していた。

阿部氏は「楯の会」一期生で、後に一水会を一緒に創ることになる。

その阿部氏だが、よく本を読んでいた。又、彼のアパートは「楯の会」の溜まり場になっていて、『吉田松陰全集』をテキストにしして、皆で読んでいた。

当時の学生は凄い。その頃の思い出も含めて、『吉田松陰』の「解説」を書いた。

最近は、忙しくて、私は新書ばっかり読んでいる。いけないな。「月30冊」ノルマを達成する為に安易な読書に堕している。ちゃんとした本を読まなくちゃ。

又、いろんな〈全集〉にも挑戦しなくっちゃ。「吉田松陰全集」、それに「大杉栄全集」にも挑戦したい。

②これは私の〈原点〉だ!

静岡市役所です 静岡市役所です

さて、今月出した3冊目だ。3月27日(金)発売だ。3月24日(火)に、見本誌を白井さんが持って来てくれた。いい。なかなかいい。

実はこれは、40年前に出した本の「復刊」だ。

鈴木邦男編著『BEKIRAの淵から 証言・昭和維新運動』(皓星社)だ。

皓星社は、「こうせいしゃ」と読む。ちょっと難しい。いい本を沢山出している。竹中労(文)、かわぐちかいじ(画)の『黒旗水滸伝』。それに連合赤軍の証言をまとめた『証言』。

又、最近では、『放射線像』。小林節さんの『タカ派改憲論者はなぜ自説を変えたのか』。さらに、小林節さんと山中光茂さん(松阪市長)の『たかが一内閣の閣議決定ごときで=

『BEKIRAの淵から』 『BEKIRAの淵から』

亡国の解釈改憲と集団的自衛権』…などだ。話題作、衝撃作を次々と出版している。

この皓星社のことは前から知っていたが、直接の付き合いはなかった。

元「週刊金曜日」の敏腕記者だった白井基夫さんが、数年前に、ヘッドハンティングされて、この皓星社に移った。

それから連合赤軍の『証言』を出したり、いろんな企画を出している。

40年近く前に私が出した本で、『証言・昭和維新運動』(島津書房)という本がある。「これはいい本です。このまま埋もれさせるのは惜しい。ぜひ復刊しましょう」と熱心に言ってくれた。

島津書房から40年前に出し、かなり評判になり、版を重ねた。

しかし、数十年にわたり、絶版だった。白井さんは、いろんな折衝をやってくれ、今年、増補改訂版として出したのだ。

私にとっても、「貴重な本」であるし、嬉しい。それに、歴史的資料としての価値がある。どんな内容か、皓星社の案内では、こう書かれている。

これは28年前に出た本です これは28年前に出た本です
〈昭和初期、政治家や資本家などの特権階級が権力をほしいままにする一方、庶民の生活は窮乏を極めていた。そうしたなか、国家の変革・改造を目指し、命を懸けて立ち上がった決起者たちがいた。本書は、血盟団事件、五・一五事件、神兵隊事件、士官学校事件、二・二六事件に関わった当事者たちの貴重な証言を収録。
第1部 当事者が鈴木邦男に語った「私の昭和維新」
第2部 鼎談・対談で検証する昭和維新運動
『証言・昭和維新運動』(島津書房)の約40年ぶりの増補・改訂版〉

これに尽きてますね。血盟団事件に参加した小沼正(その後、改名して広晃)。2.26事件に参加した末松太平。など、当の「実行者」に話を聞いたのだ。「やまと新聞」で毎日、連載し、それを島津書房がまとめてくれた。

あの時、事件の当事者たちに会っておいて本当によかったと思う。少しでも遅れたら、出来なかっただろう。当時、取材した人は皆、亡くなっている。

③今でも「熱い想い」が伝わってくる

『吉田松陰』(現代書館) 『吉田松陰』(現代書館)

では、目次を少し紹介しよう。

『BEKIRAの淵から=証言・昭和維新運動』(皓星社)
はじめに
〈第1部〉 当事者が鈴邦男に語った「私の昭和維新」
1.老壮会・嶋野三郎氏に聞く
2.三月事件・清水行之助氏に聞く
3.血盟団事件・小沼広晃氏に聞く
4.五・一五事件・川崎長光氏に聞く
5.神兵隊事件・片岡駿氏に聞く
6.士官学校事件・次木一氏に聞く
7.二・二六事件・末松太平氏に聞く
8.元血盟団・重信末夫氏に聞く
9.三上卓の門下生・青木哲氏に聞く
〈第2部〉鼎談・対談で検証する昭和維新運動
1.「維新運動」を語る—赤尾敏・津久井龍雄・猪野健治(司会)
2.維新運動の本流をさぐる—影山正治・三上卓・毛呂清輝
3.反共右翼からの脱却—野村秋介・鈴木邦男
〈発言者略歴〉
〈解説・鈴木邦男〉
内田樹さんとの対談『慨世の遠吠え』 内田樹さんとの対談『慨世の遠吠え』

懐かしい。40年前の本だから、そうだが、それだけではない。熱い本だ。

命を懸けて昭和維新運動をやった人々だ。その人々に話を聞いた。考えた。だから、熱くなる。

今、読んでも、その時の思い、雰囲気は伝わってくる。〈これが原点だったんだ〉と思う。

ものを書く上では、『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)がスタートになった。そう言われる。

しかし、人の話を聞き、じっくりと取材し、考えて、書く。その意味では、この本が私の〈原点〉になっている。その後の、運動の原点にもなっている。

この人たちに衝撃を受け、少しでも近づきたい、負けられない、そう思ったのだ。

この本の帯にはこう書かれている。

三島研で講演する片瀬氏 三島研で講演する片瀬氏
〈「俺は愛国者だ」と叫ぶ人間に、本当の愛国者はいない。それが、五十年間「愛国運動」をやってきた僕の結論だ。かつては本当の愛国者がいた。国を思って闘い、弾圧に負けず、貧乏に負けず、志を貫いた人たちだ。闘いの中で殺され、あるいは自決し、あるいは長く獄中に在りながら一筋の道を生きた。昭和維新運動の当事者たちこそそうと言える〉

つまり、「愛国者」というなら、この人たちだ。それ以外にいない。そんな感じがした。

40年前、本物の愛国者たちに会えて幸せだったと思う。それが私の〈宝〉になっている。

人を殺したり、長期間獄にあったり、それで語ってくれた。闘いの記録だ。衝撃を受け、感動した。

ただ、それだけではない。「え、そうかな」「ちょっと言い過ぎじゃないのかな」と思うところもあった。

又、自分の無知をたしなめられたこともあった。その一つ一つが、貴重な思い出だ。ぜひ読んでほしいと思う。

④この人たちこそ、「愛国者」だ!

嶋野三郎さん 嶋野三郎さん

この『証言・昭和維新運動』については、まだまだ書き足りないことがある。書店のトークなどでも、話してみたい。今月出た3冊の本については以上だ。

では、あとは「ソウル・レポート(その2)を書く。その予定だったが、実をいうと、HP以外にも随分と「ソウル・レポート」は書いた。

「レコンキスタ」、「マガ9」、「創」、「月刊タイムス」…と。他にも、取材されて喋ったこともある。だから、もういいか。という気分だ。

ただ、補足しておくが、先週のHPを見て、「韓国観が変わりました」と言ったくれた人が多かった。それは嬉しかった。

韓国は「日本叩き」ばかりをしていて、それだけが生き甲斐で、どうしようもない国だ。こんな国とは断交しろ!というマスコミ報道が多い。

藤堂良明先生。村田直樹先生と 藤堂良明先生。村田直樹先生と

本屋に行けば、「韓国はすぐに亡びる」「なぜ韓国人には心がないのか」といった嫌韓本ばかりが並んでいる。

それを真に受けている人、多少誇張はあるが、基本的には本当だろうと思っている人。そんな人に言いたい。「これは嘘だ!」と。

こんなものを信じて、「敵はやっつけろ!」なんて叫んでいたらダメだ。自分の頭で考えろ、自分の足で行ってみろ、と言いたい。

実際、行ってみて、話し、議論したらいい。喧嘩してもいい。

それで分かり合えることもある。すぐには分かり合えないこともある。

でも、〈戦争〉にはならないし、してはならない。あらゆる手を尽くして、交流友好すべきだろう。

コスモの合同ゼミ。3/24(火) コスモの合同ゼミ。3/24(火)

その点では、先週書いたように、韓国の人の方が、〈大人〉だと思った。

カッカして、「戦争も辞さずに」なんて口走る人はいない。日本人だけだよ、そんなのは…。

ソウル大学には接点が出来たんだし、いろんなことをやってみたらいい。

ロフトプラスワンが出張したり、マガ9学校inソウルをやったり…。「週刊金曜日」の読者会をやったり。読者もいるんでしょう。ぜひやりましょうよ。

「創」プレゼンツの集会をやってもいいし。椎野礼仁さんに頼んで、いろんなことを考えている。

お薦めの本を前にして お薦めの本を前にして

高木尋士さんの「再生」の芝居を持って行ってもいい。

高間響さんの「ツレがウヨになりまして」もいい。韓国に対する反撥と、コンプレックスがよく出ている芝居だ。ぜひ、上演したらいい。

韓国の人々と討論し、それをニコ生で流すというのもいいな。やってみよう。

そうだ。今、思い出したが、昔、辛淑玉さんと対談したことがあった。

タイトルが凄い。『こんな日本、大嫌い!』だった。反日的、自虐的な本だよな。

これが出たあと韓国でも出しませんかという話があった。韓国語に翻訳して出そうという話だ。私は大賛成だし、辛さんもやる気だった。

ところが、中に入った人が厳しい条件を付けて、それで、まとまらなかった。

『腹腹時計と〈狼〉』を手にして 『腹腹時計と〈狼〉』を手にして

向こう側に翻訳してもらったら、正しく訳されているかどうか分からない。だから、日本の権威のある翻訳会社を通すべきだ、と言う。

えー、そんな難しいことを言わなくていいんじゃないの。と思った。でも、その人は、それを貫いた。

結果、翻訳本はダメになった。本当に惜しかった。

そうだ。今なら出来るだろう。もうその出版社はないし。皓星社の白井さん、どうでしょうかね。考えてみて下さい。

その前に、白井さんには他にも1冊、頼まれていたな。何だっけ? ともかく、頑張ってやりましょう。

【だいありー】

阿木幸男さんと 阿木幸男さんと
  1. 3月23日(月)午前中、原稿。
     12時、「経営塾」フォーラムに参加。テーマは「イスラム国」。講師は山内昌之氏(東大名誉教授)。この問題では著書も多く、権威だ。分かりやすいし、勉強になった。
     午後6時半、「三島由紀夫研究会」に出る。講師は片瀬裕氏。テーマは「三島由紀夫と北一輝」。2.26事件で刑死した北一輝。又、その時代の思想家、活動家について話をする。そして三島が、どんな影響を受けたのかを。
     山平重樹氏(作家)に会ったので、本のお礼を言った。山平氏が最近出した『決死勤皇・生涯志士=三浦重周伝』(並木書房)だ。とてもいい本だった。
     三浦氏はとても優秀で、努力家であった。僕も多くのことを教えてもらった。その三浦氏のことを山平氏がまとめた。いい本だ。「山平重樹」という作家がいてくれてよかった。と思った。
     終わって、椎野礼仁事務所に行く。高木尋士さんがやっている「読書会」に参加する。今日は、「授業」を受け、ずっと勉強をした1日だった。
阿木さんの送別会で 阿木さんの送別会で
  1. 3月24日(火)午前中、原稿。
     午後2時、河合塾コスモに行く。今は春休みだが、補講やいろんな特別授業がある。
     今日は、吉田剛先生(英語)と、私の「合同ゼミ」だ。「GoとKunioのこれを読め! 今、どんな本を読むか」。
     吉田先生が沢山の本を持ってきて、話をする。こんな本に影響を受けた。こんな本を若い時に読んだ方がいい…と紹介する。
     その中に、私の『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)、『竹中労』(河出書房新社)があった。ありがたい。
     又、皓星社の白井さんも特別参加。今の出版界の現状を話す。又、どうやったら本を出せるのか。についても説明してくれる。
     実は、この日、私の新しい本が出来、その見本誌を持ってきてくれたのだ。発売は3月27日(金)。「少しでも早く届けたい」と言うので、河合塾まで持ってきてもらった。ついでに、合同ゼミにも参加してもらった。
     終わって、生徒たちと食事。それから、大人だけで飲みに行きました。
「月蝕歌劇団」の高取英さんと 「月蝕歌劇団」の高取英さんと
  1. 3月25日(水)午前中、原稿。ソウルから帰ってきて、やたらと忙しい。原稿も遅れていて、催促されている。
     午後3時、保坂展人さんの事務所に行く。世田谷区長として二期目の挑戦だ。4月に選挙。そのための事務所開設だ。
     午後3時〜4時。それに6時から7時。2回の会見だ。区長の仕事があるから、こういう忙しい会見になった。場所も区役所のすぐ傍だ。
     私は急いで行ったが、着いた時は4時を過ぎていた。「じゃ、次は6時ですから」と言われ、その間、外を散歩。松陰神社に又、行く。最近、来たような気がする。荻の松下村塾にも又、行きたい。
     そして6時に再び、選挙事務所に戻る。保坂さんは元気一杯だ。もの凄い人だった。事務所に入りきれない。
     私は途中で抜けて、河合塾コスモへ。阿木幸男さんが、講師を辞めるとのことで、最後の授業が5時から7時まである。
     そのあと講師、フェローなどが送別会をやる。何とか送別会には間に合った。阿木さんは、私が河合塾に入る前から知っていた。又、現代書館から『非暴力』という本を出している。
     「講師を辞めてどうするんですか?」と聞いたら、「世界を旅する」。
     いいですね。若いです。沢木耕太郎の『深夜特急』のような本を書いてほしい。そうだ。前日の「合同ゼミ」では吉田さんも『深夜特急』を薦めていた。あと、『敗れざる者たち』とか。
朴先生と 朴先生と
  1. 3月26日(木)午前11時、ホテルサンルート高田馬場。出版社の人と打ち合わせ。
     午後、取材。
     7時、学芸大学駅の「千本桜ホール」に行く。月蝕歌劇団の芝居を見る。寺山修司の『田園に死す』。寺山作品を随分と上演してるので、とっくにやってるものだと思っていた。ところが初演だった。面白かった。
     終わって、打ち上げに参加。11時半になったので、あわてて帰る。終電だった。
  2. 3月27日(金)午前中、原稿。
     昼、取材。
     午後、仕事の打ち合わせ。
金浦空港で 金浦空港で
  1. 3月28日(土)午前中、原稿。
     午後1時半、新橋。〈第一回かぼちゃ会議〉公開シンポジウムに出る。
     第1回テーマ「東日本大震災と死生観について」。ゲストは甲野善紀さん(武道研究家・松聲館主宰)。司会進行は長船青治さん((社)母と子のセンター)。
     私は甲野さんの本は随分と読んでるし、これは行かなくちゃと思った。
     一度だけ会っている。凄い先生だ。武道を究めている。それを他のスポーツに応用している。又、病院の介護などにも応用している。
     この人のファンは全国で多い。この日も満員だった。
  2. 3月29日(日)仕事が遅れてる。ずっと家にいて仕事をしよう。と思っていたが、いろんな打ち合わせ、取材があって、出かける。
     桜を見た。映画「暗殺教室」を見た。
「信濃毎日新聞」(3/21)
「信濃毎日新聞」(3/21)
私も「連合赤軍」について語ってます
私も「連合赤軍」について語ってます
ソウルタワーです
ソウルタワーです
プロが撮ると、こんなにきれいです
プロが撮ると、こんなにきれいです
ソウルの夜景です
ソウルの夜景です
西大門刑務所歴史館で
西大門刑務所歴史館で
人がいました
人がいました
拷問しています
拷問しています
山の頂上に白い建物が…
山の頂上に白い建物が…
景福宮で
景福宮で
衛兵の交替でしょうか
衛兵の交替でしょうか
戦争記念館で
戦争記念館で
こんなコーナーもありました
こんなコーナーもありました

【写真説明】

足立正生さん。植垣康博さん。3/21(土)

①ソウルから帰って2日後です。3月21日(土)、静岡市のスナック「バロン」に行きました。元連合赤軍兵士の植垣康博さんが経営するスナックです。時々、講師を呼んで講演会をやってます。
 この日は、映画監督の足立正生さんが講師で「イスラム国」について話してました。左は足立さん。右は植垣さん。

スナック「バロン」で

②お店は満員でした。講師もお客も酒を飲みながら激論します。

足立正生さんと

③足立正生さんと。私も、ソウル大学での講演について報告しました。

岩井さん、植垣さんと

④岩井正和さん、植垣康博さんと。

静岡市役所です

⑤「バロン」に行く前に、静岡市役所に寄りました。実は、若松孝二監督の映画「11.25自決の日=三島由紀夫と若者たち」に、この建物が使われたのです。このバルコニーで、(井浦新さん演じる)三島由紀夫が演説するのです。市ヶ谷の自衛隊に見立てて撮ったのです。

『BEKIRAの淵から』

⑥今月になって3冊目の本です。3月27日発売です。
 鈴木邦男編著『BEKIRAの淵から=証言・昭和維新運動』(皓星社)です。

これは28年前に出た本です

⑦40年前に島津書房から発売され、版を重ねました。そのあと、絶版が続いてたのですが、今回、増補版が出たのです。

『吉田松陰』(現代書館)

⑧私が解説を書いてます。『FOR BEGINNERS 吉田松陰』(現代書館)です。三浦実(文)、貝原浩(イラスト)です。
 松陰ブームの中、これは絶対にお薦めの1冊です。あとは、司馬遼太郎の『世に棲む日々』を読めばいいでしょう。

内田樹さんとの対談『慨世の遠吠え』

⑨内田樹さんとの対談『慨世の遠吠え』も好評発売中です。

三島研で講演する片瀬氏

⑩三島由紀夫研究会に行きました。3月23日(月)です。午後6時半から、ホテルサンルート高田馬場です。この日は、講師が片瀬裕氏で、「三島由紀夫と北一輝」です。

嶋野三郎さん

⑪北一輝、そして、昭和維新運動の思想家、活動家の話をしてました。嶋野三郎さんも出てきたので驚きました。ロシア革命の現場を見た人です。そして北一輝のお弟子さんでもありました。
 私は、この人に会って取材しているのです。『BEKIRAの淵から=証言・昭和維新運動』(皓星社)に出ています。

藤堂良明先生。村田直樹先生と

⑫ソウルから帰ってきた次の日です。3月20日(金)、武道懇談会の打ち上げです。水道橋の串八珍です。柔道の大家、お二人と。藤堂良明先生、村田直樹先生です。

コスモの合同ゼミ。3/24(火)

⑬3月24日(火)、午後3時から、河合塾コスモ。英語の吉田剛先生と2人で、合同ゼミをやりました。「今、どんな本を読んだらいいのか」。

お薦めの本を前にして

⑭吉田先生が、お薦めの本を前にひろげて。私の書いた『竹中労』もありますね。

『腹腹時計と〈狼〉』を手にして

⑮何と、私のデビュー作『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)を手に取ってます。古本屋で買ったら、定価の10倍でした、といいます。凄いです。

阿木幸男さんと

⑯河合塾コスモの阿木幸男さんと。『FOR BEGINNERS 吉田松陰』(現代書館)を差し上げました。阿木さんは、このシリーズで『非暴力』を書いてます。『吉田松陰』を書いた三浦さん、イラストの貝原さんとも知り合いだったそうです。懐かしがってました。
 阿木さんは、今年で河合塾を辞めて、世界放浪の旅に出るそうです。若いですね。じゃ、それもぜひ本にして下さいよ、と言いました。
 阿木さんは河合塾に来る前から知ってました。若い学生たちの集まり、「アップル・シード」で、学生たちのアドバイザーをしてました。そこに私は呼ばれて話しました。牧野剛先生も、河合塾に来る前から知っていて、テレビ討論会に一緒に出てました。

阿木さんの送別会で

⑰阿木さんの送別会です。3月25日(金)の夜です。新宿です。店の名前が何と、「よいよい」です。ヤダなー。よいよいの老人を馬鹿にしてるよな。と思ったら、漢字が出てました。「宵酔」です。宵からイキに酔うんですね。じゃ、いいか。

「信濃毎日新聞」(3/21)

⑱「信濃毎日新聞」(3月21日)では「あさま山荘事件」を特集してました。

私も「連合赤軍」について語ってます

⑲私も取材されて、喋りました。「変革目指すこと、若者から奪った」と言ってます。これ以降、「革命」「変革」は即、「悪」「犯罪」というイメージになったんですね。

「月蝕歌劇団」の高取英さんと

⑳3月26日(木)午後7時、「月蝕歌劇団」を見に行きました。学芸大学駅前の「千本桜ホールです。  とてもよかったです。終わって、打ち上げで、高取英さんと、女優さんです。

ソウルタワーです

㉑ここからは、ソウルの話です。第2弾です。3月17日(火)〜19日(木)です。これは、3月18日(水)朝です。安重根記念館に行きました。
 外に出たら、山が見えます。その頂上にタワーがありました。驚きです。日本では絶対に造れません。でも、韓国は地震がないから造れるんです。
 山の頂上までは歩いて1時間。でもロープウェイがあったので、それで登りました。さらに、このソウルタワーを登ったのです。多分、世界一の高さでしょう。山頂で、椎野礼仁さんと。

プロが撮ると、こんなにきれいです

㉒これはプロが撮った写真です。うまいですね。

ソウルの夜景です

㉓これは夜景です。これもきれいです。

西大門刑務所歴史館で

㉔このあと、西大門刑務所歴史館に行きました。刑務所の跡です。

人がいました

㉕独房を覗くと、人がいました。目が合って、ドキッとしました。蝋人形ですが、やけにリアルです。中には、突然叫び出す人もいます。

拷問しています

㉖容疑者を逆さ吊りにして、拷問してます。独立活動家を日本の権力が弾圧してるのです。

山の頂上に白い建物が…

㉗刑務所の外に出ると、遠くに山があります。その頂上に白い建物が見えます。あれは岩かなとも思いましたが、建物です。まさかソウルタワーの2号塔じゃあるまいし。
 ここの人に聞いたら、軍隊の監視の砦だそうです。山の下は大統領官邸(青瓦台)です。そこにゲリラが襲撃をかけるのを防ぐために、こんな山の上から見張ってるんです。そして、ここから攻撃するのでしょう。

景福宮で

㉘景福宮です。皇帝が住んでいたところです。とてもきれいな湖がありました。この向こう側にありました。閔妃(みんぴ)が日本人に襲われ殺された現場が。

衛兵の交替でしょうか

㉙広場ではこんなパフォーマンスも。昔の衛兵の交替式なのでしょうか。

戦争記念館で

㉚戦争記念館で。これは3月18日(水)の午前中に行きました。古い時代からの〈戦い〉の歴史です。

こんなコーナーもありました

㉛こんなコーナーもありました。竹島です。ここに上がって、韓国の小旗を持って、写真を撮るんですね。そうすると、「愛国者」になれます。
 そこにいたおじさんに言われました。「おい、日本人。君らも撮りなさい!」と。これだけはマズイよ。ジョークでは済まされないよ。断りました。

朴先生と

㉜私を呼んでくれた朴先生と。3月18日(水)朝食を頂きながら、講演の打ち合わせをしてるところです。

金浦空港で

㉝帰りです。金浦空港です。3月19日(木)の夜7時半です。ホッとしてます。とてもいい集まりでした。朴先生をはじめ、多くの人たちにお世話になりました。ありがとうございました。

【お知らせ】

  1. 4月1日(水)姫路において、「飛松塾花見大会in姫路」をおこないます。僕も行きます。お昼から。詳しくは、下記の飛松五男さんのブログまで。
    http://tobimatu.blog15.fc2.com/
  2. 4月8日(水)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は一水会代表の木村三浩氏です。ロシア、クリミア、ヨルダンなどに行ってましたが、その帰朝報告です。
     新聞、週刊誌でも大きく取り上げられてました。「週刊文春」「週刊新潮」などで。クリミアには鳩山由紀夫さんと行ったんですね。
  1. 4月11日(土)午後1時、日本生物地理学会主催の大シンポジウムが開かれます。立教大学のタッカーホール。「次世代にどのような社会を贈るのか」。今年のテーマは〈対談! 右派の異端者。左派の異端者〉です。
     左派の異端者=森中定治さん(日本生物地理学会会長)と私の対談です。他にゲストとして、田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどが出ます。このシンポジウムは10年前からやってるそうです。立教大学の千人入るタッカーホールでやります。
    お申し込み・問い合わせは、
    delias@kjd.biglobe.ne.jp
    森中(日本生物地理学会)まで。
     この日は、「前田日明ゼミin西宮」もあります。ゲストは孫崎享さんです。聞きに行きたいのですが、私はこの集会に出るので行けません。残念です。
4/20(月)大阪です 4/20(月)大阪です
  1. 4月17日(金)18:30〜20:30。新潟市。場所は「クロスパルにいがた映像ホール」。対談「右でもなく、左でもなく」。佐々木寬さん(日本平和学会会長。新潟国際情報大学教授)と鈴木の対談です。
     申し込み・問い合わせは、025(281)8100 新潟県平和運動センターへ。
  2. 4月18日(土)新発田市で講演。
  3. 4月20日(月)午後6時、大阪・難波ジュンク堂書店。内田樹さんと対談です。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。
  1. 4月21日(火)午後6時。札幌時計台シンポジウム。講師は孫崎享さんです。
    参加申し込みは、柏艪舎へ。011(219)1211
  2. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  3. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。
  4. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  5. 6月27日(土)、17時、神奈川で憲法についての講演をやります。
  6. 7月20日(月・祝)13時30分。エル大阪。「和歌山カレー事件を考える会」の大阪集会を行います。私も行きます。
  7. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  8. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。