2015/04/13 鈴木邦男

戦後70年。戦争、慰霊、憲法、平和。

「紙の爆弾」創刊10周年の集い。4/7
「紙の爆弾」創刊10周年の集い。4/7

①「紙の爆弾」が創刊10周年!

挨拶する松岡利康・鹿砦社代表
挨拶する松岡利康・鹿砦社代表
編集長の中川志大さん 編集長の中川志大さん

超満員だった。「凄いねー」「よく、集まったな」と皆が話している。「今、一番勢いのある雑誌じゃないのかな」と話している人もいる。

〈月刊「紙の爆弾」創刊10周年の集い〉が行われた。4月7日(火)午後6時30分から。場所は、神田の「スペース・たんぽぽ」だった。

10年。大変だった。よく頑張った。それを知っているから、こうして多くの人たちが来たのだ。

決して順風満帆ではなかった。だって創刊してすぐ、警察の大弾圧に遭い、発行者が逮捕されたのだ。

記念講演のミサオ・レッドウルフさん 記念講演のミサオ・レッドウルフさん

普通なら、それで本は潰れる。しかし、頑張った。よく立ち直ったものだと思う。

この不当弾圧があったので、かえって、「負けられない!」と思ったという。この辺のことは、集会の案内状に書いてあるので、紹介する。

〈平素は「紙の爆弾」にご支援・ご協力賜り、ありがとうございます。本誌は2015年4月7日発売の5月号にて、ついに創刊10周年を迎えることとなりました。雑誌制作経験のない、まさにゼロからの創刊、そして直後に「名誉毀損」に名を借りた言論弾圧事件、代表の松岡は逮捕され長期勾留、会社は壊滅的打撃を蒙りましたが、皆様方のご支援によりなんとか再起できました。売り上げの点でも決して順調とはいえない10年間でしたが、少しずつ内容が充実し、いまの「紙の爆弾」の形ができたのは、みなさまのご助力のおかげです。とはいえ、まだまだ進化中の本誌です。雑誌不況という言葉すら古くなった現在、「こういう雑誌が必要だ」というポジティブなアドバイスが、これからも「紙の爆弾」を加速させていきます。なにとぞよろしくお願いします〉
ペペのお二人 ペペのお二人

そして集会の案内・プログラムが書かれています。

〈「紙の爆弾」創刊10周年記念の集会〉は午後6時30分、始まりました。司会は椎野礼仁さん。

初めに、「紙の爆弾」編集長・中川志大さんより開会挨拶。10年間の不撓不屈の闘いが報告されます。

そして、記念講演。ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)。「3.11から4年。反原発運動とメディアの役割、『紙の爆弾』への叱咤激励」

そして、鹿砦社代表・松岡利康氏のお礼のご挨拶。10年の苦しい、しかし、やりがいのある闘いについて報告しました。

松岡代表と 松岡代表と

「これで終わりか」と思ったことが何度もあったでしょう。しかし、負けるもんかと頑張ってきました。まさに奇跡的な復活です。

「紙の爆弾」が創刊して、すぐに、「名誉毀損」に名を借りた不当弾圧がありました。それでも、不死鳥の如く、立ち上がりました。今では、完全に「不当弾圧」だったことが証明されています。

この日、配られた、新しい「紙の爆弾」(15年5月号)には、松岡氏が、この集会についての決意を書いてます。

〈「紙の爆弾」創刊10周年をともに祝い、次の10年に向かって走り続けよう!〉
司会は椎野礼仁さん
司会は椎野礼仁さん

②「弾圧した人々」のその後

塩見孝也さんと 塩見孝也さんと

その中で、あの不当弾圧した人たちの「その後」について触れてます。

〈ところで、他人の不幸を喜ぶわけではありませんが、私たちに対する弾圧に加担した人たちに、まさに「因果応報」というような出来事が起きてきたことも、折に触れお知らせしてきたところです。弾圧を指揮した、当時の神戸地検特別刑事部長・大坪弘道検事は、のちに大阪地検特捜部長に栄転後しばらくして、厚労省郵便不正事件にて証拠隠滅に加担したとされ逮捕、懲戒免職となっていますし、私に直接手錠を掛けた主任検事の宮本健志検事は、こちらも栄転先の徳島地検次席検事の際、深夜泥酔し、一般人の車を毀損したとして平検事に降格—戒告処分を受けています〉
板坂剛さんと 板坂剛さんと

もともとが悪徳検事だったのですね。

そして「名誉毀損」逮捕事件の引き金を引いたパチスロ大手の旧アルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)は、フィリピンカジノ計画について国税局の調査が入り、香港の反汚職当局が調べを始め、米FBIの捜査も継続しているという。

10年前の弾圧の構図が分かってきたのです。松岡氏は言います。

〈本当に悪いのは誰か? 早晩答えは出るでしょうが、願わくば、7.12弾圧10周年までには出てほしいものです〉
マッド・アマノさんと マッド・アマノさんと

4月7日は「紙の爆弾」創刊10周年ですが、10年前、4月に創刊し、その3ヶ月後に不当逮捕されたのです。

だから、今年の7月12日には、逮捕から10周年。逮捕地の西宮で記念の集まりを持つそうです。私も行くつもりです。

この日発売になった「紙の爆弾」の最新号(5月号)は、特集が〈安倍政権に反対すべき「七つの理由」〉。充実してるし、力が入っている。

又、〈「古舘伊知郎降板」「宮根誠司起用」の全真相=テレ朝「報道ステーション=」も読ませる。

浅野健一さん。ミサオ・レッドウルフさんと 浅野健一さん。ミサオ・レッドウルフさんと

さらに、〈警視庁が必死に隠蔽「取調室で容疑者死亡」の裏側に隠された“真実”〉など驚愕の記事が満載だ。

私の連載「ニッポン越境問答」も、「創刊10周年」を記念して超ビッグなゲストが登場している。昭和最大のベストセラー、『愛と死をみつめて』の河野實さんだ。

マコ(河野實)とミコの病院での出会い、闘病。そして、ミコの死…。この2人の往復書簡は、『愛と死をみつめて』として本になり、大ベストセラーになる。

宇賀神寿一さんと 宇賀神寿一さんと

さらに、ラジオドラマ化、テレビドラマ化、映画化、レコード化と。その全てが、記録破りの大ヒットになった。一大社会現象になった。

その後、マコはどうしていたのか。

中大を中退して東京写真専門学校を経て、雑誌『経済界』などの記者として活躍。現在は野菜作りとカメラ漬けの日々だという。

あの〈歴史〉になった本の出版と、あの大ブームについて詳しく聞いた。意外な話も多く、驚いたし、感動した。「10周年記念」になったと思う。

③「創刊号」の激しい宣言!

納谷正基さんと 納谷正基さんと

それに、驚いたことに、10年前の「創刊号」があった。

一部だけ見本として置いてあったと思ったら、違う。

何と、全員に配る。ということは、「創刊号」を、わざわざ、増刷して、配ったのだ。凄いことをする。2005年5月号だ。

凄い企画が並ぶ。

〈三井住友銀行は“マフィア・バンク”〉
乾杯の音頭 乾杯の音頭
〈これで「言論の自由」を守れるのか!メディアのウミを絞り出す〉
〈“ポスト小泉”でいいのか!地元では不人気の安倍晋三の素顔〉

…と。

最も驚いたのは巻頭の宣言だ。

その後、挨拶 その後、挨拶
〈創刊にあたって--〈ペンのテロリスト〉宣言〉

だ。これにはギョッ!とする。「紙の爆弾」という雑誌名だけでも衝撃的なのに、さらに、「テロリスト」だ。

〈いまやジャーナリズムは死滅したといわれます。世の中の巨悪やタブーに対してずいぶんと臆病になり、本来ならば「強きを挫き、弱きを助ける」という使命を持ったジャーナリズムは、あろうことか「強きを助け、弱きを挫く」というケースに出くわすのも少なくありません〉
「紙の爆弾」創刊号 「紙の爆弾」創刊号

こういう絶望的な状況にあって、あえて創刊した。

この1年前には、岡留安則氏率いる『噂の真相』があった。しかし、休刊になり、その時代も終わった。

その〈スキャンダリズム〉の精神は、自分たちなりに受け継ごうという決意を持って、「紙の爆弾」は創刊する。

〈私たち鹿砦社は、俗に「暴露本出版社」などと口汚く揶揄されてきました。今、私たちは満を持して、その「暴露」のターゲットを、芸能から政・官・財・社会問題全般にわたる世の中の全てのタブー、権威・権力・金力・巨悪に向けんとしています〉
私の本の広告も 私の本の広告も

激しい闘争宣言だ。

〈いまや死に瀕したジャーナリズムの彼方から、私たちは、みずからをあえて、〈ペンのテロリスト〉として、愚直にタブーや巨悪に挑みます。私たちの出版活動に対して、ある社会的犯罪企業から「ペンの暴力」などと非難されたことがありますが、タブーや巨悪に対して、私たちは力一杯「ペンの暴力」を行使します。金力や権力を持つ者らの社会的犯罪(これこそ“暴力”そのものだ!)に対して、私たちの武器は「ペンの暴力」しかありませんから〉

④「巨悪」に対する“極悪”で

4/8(水)。ホテルサンルート高田馬場で
4/8(水)。ホテルサンルート高田馬場で
猫の小物入れ 猫の小物入れ

凄い決意です。命懸けの覚悟です。「ペンの暴力」だ、「ペンのテロリスト」だと宣言している。こんなにも激しい宣言だったんだ。

続いて、こう言っている。

〈逆説的に言えば、巨悪に対しては、時に“極悪”でもって立ち向かわなければなりませんし、“過激派”であり、“武闘派”であらねばなりません。私たちは、私たちの想いに協力してくれる方々とは“極悪同盟”を結成するにやぶさかではありませんし、また“最過激派”“最武闘派”であることを厭いません。ペンという武器を取り、返り血を恐れず闘わん!〉
一水会フォーラムで挨拶する木村三浩氏 一水会フォーラムで挨拶する木村三浩氏

武闘宣言であり、革命宣言だ。

それに、偉いのは、「宣言」にとどまらず、それを実際に実行してきたことだ。

この直後、権力の大弾圧を喰らい、不当逮捕・長期勾留される。

出てきてからも、泣き言を一切言わず、闘い続ける。他の人なら、とても出来ないことだ。頭が下がる。

この「紙の爆弾」は一頁一頁が、「爆弾」だ。そして「ペンのテロリスト」としての覚悟があふれている。

私も「ソウル・レポート」を 私も「ソウル・レポート」を

ページをめくっていて、アッと思った。創出版の広告がある。何と、松崎明さんと私の対談本『鬼の闘論=いでよ変革者』(創出版)だ。

そうか、10年前にこの本が出たのか。

松崎さんは、JR東労組元委員長。〈左右両極の論客だった2人が現状を憂え、変革を説いた!〉と書かれている。

松崎さんは、元は革マル派のNo.2だった。その後、辞めて、労働運動に専念する。

後藤健二さんのお母さんも 後藤健二さんのお母さんも

亡くなられたが、とてもスケールの大きな人だった。覚悟の人だった。もっともっと話を聞いておきたかった。残念だ。

話を戻そう。4月7日(火)の「紙の爆弾」創刊10周年記念の集いだ。

レッドウルフさんの記念講演、松岡社長の挨拶が終わり、休憩。第2部の懇親会に移る。

何と、初めの「乾杯の音頭」は私だった。

鹿砦社とは長い付き合いだ。「紙の爆弾」が始まる20年も前からだろう。

木村氏、後藤さんのお母さん、中山さん 木村氏、後藤さんのお母さん、中山さん

本も随分と出してもらった。『がんばれ!新左翼』『宗教なんて恐くない』など多数ある。それに一水会の機関紙「レコンキスタ」の縮刷版も出してもらった。

実に歴史的に貴重な資料だ。

鹿砦社とは付き合いが一番長いので、私が乾杯の音頭をさせられたようだ。

そのあと、参加者の祝辞が続く。マッド・アマノさん。ペペさん。浅野健一さん。他、多くの人が祝辞を述べる。

そして、9時頃終わる。そのあとさらに三次会に流れました。

⑤皇室があって、よかった!

二次会で 二次会で

【だいありー】の方にも書きましたが、翌4月8日(水)は一水会フォーラム。

木村三浩代表がロシア、クリミアの報告をしました。

鳩山元首相も同行したので、「一体、何があったのだ」とマスコミも、多数、来てました。

その次の日、4月9日(木)と10日(金)は、2日続けて、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」に行きました。

この店も随分ときれいになり、内容も充実している。

二次会で 二次会で

9日(木)は、音楽家のジム・オルークさんのライブ。

若松監督の映画「実録・連合赤軍」の音楽を担当した人です。日本のファンも多く、満員でした。オルークさんとも、終わって話をしました。

又、10日(金)は、詩人の谷川俊太郎さんが来るとのことで、聞きに行きました。

やはり超満員。畳をしいて、200人も入った。谷川さんの詩の朗読も素晴らしかったし、息子さんのピアノも素晴らしかった。

翌、11日(土)は立教大学で大シンポジウムがありました。

「紙の爆弾」「一水会」「ジム・オルーク」「谷川俊太郎」「立教大学」…と、ビッグな集会、ライブが続いた1週間だった。

「縄文号とパクール号の航海」 「縄文号とパクール号の航海」

集会の中で、日本の現状について話をした。改憲をし、自衛隊を軍隊にし、外国に出そうとしている政府。

ある人が言ってたが、今、自衛隊に対し、「戦争準備」をさせてるという。

「まさか!」とは思うが、少しでも〈形〉を作りたい人はいる。

そして、自衛隊が血を流さず、人も殺さず、死なず…だったことに、コンプレックスを感じる人がいる。

「外国並みに」戦争に参加し、人が死んだり、殺したり。そのことによって「普通の軍隊」になれるし、「普通の国家」になれると思ってる人がいる。とんでもない話だ。

そして、どこに行っても、今回の天皇皇后両陛下のパラオご訪問の話になる。

水本博之監督と。4/9(木) 水本博之監督と。4/9(木)

右であれ左であれ、皆、感動し、感謝している。

日本に天皇陛下・皇后陛下がいて下さってよかった、と皆思っている。

「慰霊の旅」をされ、敵味方なく、犠牲者の碑に祈りを捧げられる。

「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と、天皇陛下は出発にあたり、言われた。

このお言葉は我々も真摯に受け止める必要がある。

ジム・オルークさん ジム・オルークさん

天皇陛下は今年の年頭の感想で、こう言われた。

〈この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくこと〉の大切さを言われていた。

そして、二度と不幸な戦争を起こしてはならない。過去の失敗も、悪い点も見つめ、その上で、〈歴史〉をはっきりと見るべきだろう。

「悪いことはない」「失敗もない」といって目を背けることではダメだ。それは、日本の歴史を見る「勇気」がないのだ。

過去を振り返り、反省し、そして二度と戦争が起こらないようにする。それこそが最大の、そして緊急の事だろう。

【だいありー】

石橋英子さんのピアノ 石橋英子さんのピアノ
  1. 4月6日(月)午前中、原稿。
     午後、打ち合わせ。
     夜、柔道の練習に行く。1週間に1回でも練習すると気持ちがいいですね。
  2. 4月7日(火)午前中、原稿。
     午後、中野図書館で資料探し。勉強。
     夕方、6時、水道橋で椎野礼仁さんたちと待ち合わせて、「スペースたんぽぽ」に行く。
    「紙の爆弾」の創刊10周年の記念の集まり。超満員だった。よく、ここまで頑張ったものだと、皆、言っている。
     挨拶もお祝いも力が入る。松岡社長、中川編集長の挨拶もよかった。ミサオ・レッドウルフさんの記念講演もよかった。
     第2部の懇親会は私が乾杯の音頭だった。浅野健一さん、板坂剛さん、マッド・アマノさんなど、多くの人に会った。
     さらに、三次会は、近くの居酒屋。最終の電車で帰りました。
ジム・オルークさんと ジム・オルークさんと
  1. 4月8日(水)午前中、原稿。
     2時、取材。
     6時半、一水会フォーラムに行く。ホテルサンルート高田馬場。木村三浩代表が講師。「ロシア・ヨルダン活動報告=切れ目のない人的交流が外交の基本だ=」。
     ロシア、クリミアを回ってきた。鳩山元首相も一緒だった。叩いてる新聞もあったが、本当のところはどうかと、木村氏が語る。
     クリミアの人々の意志、国民投票について話す。「アメリカ寄りの情報だけを鵜呑みにしてはダメだ。多角的な面から、特に〈現地〉の声を聞くべきだ」と木村氏。
     又、ヨルダンには、「イスラム国」によって殺された後藤さんたちのご遺骨の返還を求めて行った。「ここに後藤健二さんのお母さんもいらしてます」と木村氏が紹介する。
     驚いた。よく来て下さった。あとで詳しくお話を聞きました。
     又、「鈴木さんも同時期に韓国に行ったんだから」と、「ソウル大学講演」レポートをさせられた。
     今回は、ロシア、クリミア、ヨルダン…と、〈なかなか行けない場所〉に行き、木村氏は貴重な話をしてくれた。深く考えさせられた。
     二次会には、後藤さんのお母さんも参加された。「あれほど、しっかりした人はいませんね。子供の時から、しっかりしてたんですか」と聞いたら、「いえいえ、子供の時は甘えっ子でねえ」と話してくれる。
     しっかりしたお母さんだ。健二さんのような素晴らしい日本人を助けられないなんて、残念だ。もっともっとお話を聞きたいと思いました。
蛇田さん。オルークさん。石橋英子さんと 蛇田さん。オルークさん。石橋英子さんと
  1. 4月9日(木)午前11時、取材。
     午後から河合塾コスモ。授業はまだだが、打ち合わせ。そして自習室で勉強。
     6時半、代官山。椎野さんたちと、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」に行く。
     ミュージシャンのジム・オルークさんのライブを聞く。石橋英子さんのピアノ演奏もある。
     オルークさんは若松孝二監督の映画「実録・連合赤軍」の音楽を担当している。
     終わって、若松さんの話をしました。
     又、サエキけんぞうさん、あがた森魚さんにも会いました。
サエキけんぞうさん。桃江メロンさんと サエキけんぞうさん。桃江メロンさんと
  1. 4月10日(金)午前中、原稿。
     午後、雑誌の対談。
     6時半、今日も代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」に行く。
     今日は、谷川俊太郎さんと息子さんの賢作さん(ミュージシャン)が出演。詩を読んだり、ピアノを弾いたり。
     谷川俊太郎さんは「よりみちパン!セ」シリーズで私が『失敗の愛国心』を出した時に、お世話になっている。
     この本のラストに出ている。〈谷川俊太郎さんからの4つの質問への鈴木邦男さんのこたえ〉。
     この本を書く上で、これが一番難しかった。「4つの質問」はこうだ。(この本は、中学生向けの本だから、意味は分かるが、答える方は難しい)。
    ①「何がいちばん大切ですか」
    ②「誰がいちばん好きですか」
    ③「何がいちばんいやですか」
    ④「死んだらどこへ行きますか」
     必死に考え、頑張って書きました。
     終わってから、楽屋に行って、谷川さんにその話をして、盛り上がりました。息子さんともいろいろと話しました。
鈴木。あがた森魚さん。金子遊さん。椎野さん 鈴木。あがた森魚さん。金子遊さん。椎野さん
  1. 4月11日(土)午前11時。池袋駅に集合して、椎野さん、赤岩さんたちと一緒に立教大学に行きました。
     12時、立教大学タッカーホール集合。打ち合わせ。1時からこの会は始まりました。日本生物地理学会主催のシンポジウムです。
     1000人入るタッカーホールが満員。統一テーマは「次世代にどのような社会を贈るのか」。
     今回は、〈対談!右派の異端者。左派の異端者〉。まさに、ピッタリだ。
     左派の異端者=森中定治さん(日本生物地理学会会長)と私の対談だ。
     始め2人が40分ずつ話し、その後、討論。格差、国防、憲法…など、日本が当面する問題について話し合う。
     その後、ゲストで来ていた方々にコメントしてもらう。田原総一朗さん、宇都宮健児さん、紺野大介さんなどだ。会場からの質疑もあり、活発なシンポジウムになった。
     終わってから、ゲストの人たちと一緒に打ち上げ。本当にお疲れさまでした。
  2. 4月12日(日)午前中、原稿。
     午後、図書館。取材。
     6時半、ネイキッドロフト。古賀茂明さんが緊急出演するとのことで、聞きに行く。
     テレ朝の「報道ステーション」を最近辞めたが、「政府の圧力があった」と言われている。果たしてどうなのか。その真相を聞こうと、超満員。
     私は文化放送に出てた時、古賀さんとは2回、対談している。真面目で、冷静な人だと思っていたが、内心、〈激しさ〉を秘めた人だったんだ。
     あの〈事件〉について詳しく語ってました。私も、個人的に、いろいろと聞きました。
     遅くまでロフトにいて、最終の電車で帰りました。

【写真説明】

「紙の爆弾」創刊10周年の集い。4/7

①月刊「紙の爆弾」創刊10周年の集い。4月7日(火)、午後6時半より。「たんぽぽ舎ホール」で開かれました。多くの人がお祝いに駆け付けました。

挨拶する松岡利康・鹿砦社代表

②挨拶する松岡利康・鹿砦社代表。

編集長の中川志大さん

③「紙の爆弾」編集長の中川志大さんの挨拶です。

記念講演のミサオ・レッドウルフさん

④ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)の記念講演。

ペペのお二人

⑤ペペのお二人です。

松岡代表と

⑥松岡代表と。

塩見孝也さんと

⑦塩見孝也さん。元赤軍派議長で、「今月、清瀬市議選に出ます!」と言ってました。

板坂剛さんと

⑧板坂剛さんと。10周年を記念して画期的な写真集を出すそうです。

司会は椎野礼仁さん

⑨椎野礼仁さんが司会をやりました。(左)

マッド・アマノさんと

⑩「紙の爆弾」に連載しているマッド・アマノさんと。

浅野健一さん。ミサオ・レッドウルフさんと

⑪浅野健一さん。ミサオ・レッドウルフさんと。2人とも頑張ってます。闘ってます。
 浅野さんの名刺には、「肩書き」として、こう書かれていました。〈同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻教授(地位係争中)〉。係争中か。凄いですね。

宇賀神寿一さんと

⑫宇賀神寿一さんと。昔、爆弾闘争をやって20年以上、獄中にいました。「紙の爆弾」でなく、本物の「爆弾」を作ってました。
 左は救援連絡センター事務局長の山中幸男さんです。

納谷正基さんと

⑬納谷正基さんと。仙台でラジオのパーソナリティをやってます。

乾杯の音頭

⑭私は乾杯の音頭。

その後、挨拶

⑮それから、しばらくして、酒を飲んでたら、名前を呼ばれて、挨拶させられました。

「紙の爆弾」創刊号

⑯これが「紙の爆弾」創刊号です。2005年5月号です。

私の本の広告も

⑰この創刊号に、松崎明さんと私の対談本『鬼の闘論』の広告も載ってました。

猫の小物入れ

⑱三次会で。猫の小物入れを持ってる人がいました。この人は、他にも「猫の小銭入れ」「猫の手帳」「猫のブックカバー」などを持ってました。

一水会フォーラムで挨拶する木村三浩氏

⑲4月8日(水)一水会フォーラム。木村三浩氏(一水会代表)が講師で。ホテルサンルート高田馬場で。演題は「ロシア・ヨルダン活動報告=切れ目のない人的交流が外交の基本だ=」。

4/8(水)。ホテルサンルート高田馬場で

⑳鳩山元首相も一緒にロシア、クリミアに行ったんです。そのことも含めて、話してました。マスコミもとても多かったです。

私も「ソウル・レポート」を

㉑私も、話しました。3月17日(火)〜19日(木)に韓国に行き、ソウル大学で講演したことを話しました。

後藤健二さんのお母さんも

㉒何と、後藤健二さんのお母さんも聞きに来てました。後藤さんは「イスラム国」に捕らえられ、殺されました。「イスラム国」は許せないし、又、見殺しにした日本政府も酷いです。

木村氏、後藤さんのお母さん、中山さん

㉓木村氏の講演後に。(左から)木村氏、後藤健二さんのお母さん、中山嶺雄さん、鈴木。中山さんは、大阪から来ました。ポロシャツ1枚です。寒くはないんですかね。

二次会で

㉔二次会で。

二次会で

㉕後藤健二さんのお母さん。随分とお話ししました。

「縄文号とパクール号の航海」

㉖〈「グレートジャーニー」関野吉晴の前代未聞の大航海〉です。水本博之監督の映画「縄文号とパクール号の航海」。実に感動的な映画です。

水本博之監督と。4/9(木)

㉗4月9日(木)、ポレポレ東中野で、この映画を見ました。水本監督が来てたので挨拶しました。
 4月26日(日)の夜の回(午後8時〜10時)が終わった後に、水本監督、それに関野吉晴さん、そして私のトークをやります。

ジム・オルークさん

㉘4月9日(木)午後6時半から、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて 」で。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の音楽を担当したジム・オルークさんのライブがあると聞いたので、行きました。ギターを演奏するオルークさんです。

石橋英子さんのピアノ

㉙オルークさんの前には、石橋英子さんのピアノ演奏がありました。

ジム・オルークさんと

㉚終わって、ジム・オルークさんに挨拶しました。「若松孝二監督と鈴木さんのトークを聞きましたよ」と言ってました。新宿ピカデリーですね。
 若松監督の映画が大好きで、「ぜひ、音楽をやらせて下さい」と言ったら、「じゃ、まず日本語を勉強しろ」と言われ、必死で勉強したそうです。
 そして、夢が叶い、「連合赤軍」と「海燕ホテルブルー」などの音楽を担当しました。「亡くなったのは本当に残念です」と言ってました。

蛇田さん。オルークさん。石橋英子さんと

㉛オルークさん、石橋英子さんと。左は熱狂的な若松ファンで、「連合赤軍」も「三島」も20回ずつ見たそうです。本名は分かりませんが、蛇の指輪をいつもしてるので、皆に「蛇田さん」と言われてます。「でも蛇年じゃないんです。羊年です。年女です」と。じゃ私と同じだ。同じ羊か。若く見える。

サエキけんぞうさん。桃江メロンさんと

㉜サエキけんぞうさん(作詞、作家)と。時々、ロフトで会ってますが、トークはありません。今度お願いします。左は桃江メロンさん。今回のオルークさんのライブを企画した人です。

鈴木。あがた森魚さん。金子遊さん。椎野さん

㉝歌手のあがた森魚さん。映画監督の金子遊さん。編集者の椎野礼仁さんと。あがたさんは「赤色エレジー」がヒットしました。又、最近、大正アナキストの革命運動を描いた映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」に出てました。「そうです。甘粕役で出たのです」と。

4/20大阪です

㉞4月20日(月)大阪・ジュンク堂書店難波店で、内田樹さんとトークです。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。お申し込みは、大阪・ジュンク堂書店難波店へ。Tel:06(4396)4741です。

4/21札幌です

㉟4月21日(火)は札幌時計台ホールです。午後6時から、孫崎享さんとのトークです。テーマは〈日本の進むべき道〉です。お申し込みは、柏艪舎(はくろしゃ)の可知へ。Tel:011(219)1211。

【お知らせ】

  1. 月刊「創」(5月号)発売中です。私の連載では、「ソウル大学で講演」について書きました。
     月刊「紙の爆弾」(5月号)発売中です。私の連載では、50年前、日本に大ブームを起こした『愛と死をみつめて』。その主人公の河野實さんに話を聞きました。まさに〈歴史〉です。その真実と裏側。「その後」を詳しく聞きました。
4/20大阪です 4/20大阪です
  1. 4月17日(金)18:30〜20:30。新潟市。場所は「クロスパルにいがた映像ホール」。対談「右でもなく、左でもなく」。佐々木寬さん(日本平和学会会長。新潟国際情報大学教授)と鈴木の対談です。
     申し込み・問い合わせは、025(281)8100 新潟県平和運動センターへ。
  2. 4月18日(土)新発田市で講演。
  3. 4月20日(月)午後6時、大阪・難波ジュンク堂書店。内田樹さんと対談です。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークです。まだ、席に余裕があるそうです。お早くお申し込み下さい。
  1. 4月21日(火)午後6時。札幌時計台シンポジウム。講師は孫崎享さんです。テーマは、「日本の進むべき道」です。
    参加申し込みは、柏艪舎へ。011(219)1211
  2. 4月26日(日」新宿k's cinemaで4月18日(土」から映画「ナオトひとりっきり」が上映されます。原発・福島を描いた実に衝撃的な映画です。午前10時からです。この日は、上映後、11時40分から、監督の中村真夕さんと、原発、福島についてトークをします。
     又、この日、夜も映画館トークです。〈「グレートジャーニー」関野吉晴、前代未聞の大航海〉。「縄文号とパクール号の航海」(水本博之監督)が今、ポレポレ東中野で上映中です。夜の回(午後8時〜10時)のあとに、関野吉晴さん、水本監督、鈴木によるトークがあります。命懸けの航海で、自然とは何か、国家とは何か。…と考えさせます。凄い映画です。
  3. 5月2日(土)午前11時〜午後1時。「デモクラTV。本会議」に出ます。
  4. 5月8日(金)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は田原牧さん(東京新聞)。
  5. 5月29日(金)午後7時、「本の会」で講演。「マスコミはもっと自由に」。
  6. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  7. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。テーマは、「新選組と現代」です。
  8. 6月12日(金)「9条の会さいたま」で講演します。午後6時30分より。浦和駅東口パルコの9F、第15集会室です。
  9. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  10. 6月27日(土)、17時、神奈川の教育者の集会で、憲法についての講演をやります。
  11. 7月20日(月・祝)13時30分。エル大阪。「和歌山カレー事件を考える会」の大阪集会を行います。私も行きます。
  12. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  13. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストも決まりました。蓮池透さんです。