2015/04/27 鈴木邦男

新潟・新発田・大阪・札幌で講演!

斉藤てつお後援会で。4/17
斉藤てつお後援会で。4/17

①大杉栄の言う「自由な空」が新発田に

そうだみつのりさんの歌 そうだみつのりさんの歌

この一週間は、全国を駆け回っていた。おかげで本も随分と読めた。

新幹線や飛行機の中では本ばかり読んでたので。釈徹宗さんの『なりきり・すてる・ととのえる』(PHP新書)を読んでたら、その後、本人にバッタリ会った。そんな奇跡的な出来事もあった。

4月17日(金)は早朝、東京駅から新潟へ。そして新発田に。午前中に着く。

新発田で毎年、「大杉栄メモリアル」を主催している斎藤徹さんが今度、新発田市議選に出る。その応援を兼ねて、集会や応援演説、そして、シンポジウムに出る。

ポリバケツを楽器にして ポリバケツを楽器にして

その斎藤さんが迎えに来てくれた。

会場に行く前に、万松堂書店に寄る。新発田最大の書店だ。そして歴史がある。何せ、大杉栄がよく来ていた。

中は広い。社会科学の本が沢山ある。ここだったら一日いても退屈しない。本を探して一日中、書店にいる。というのもいいね。

たとえば岩波の本は返本できないから膨大な量がある。岩波文庫・新書なんて、全部あるんじゃないだろうか。今度、来た時に、ゆっくり見てみたい。

栗原康さんと 栗原康さんと

それから会場に行く。この日は午後1時から、「斉藤てつお後援会オープニング集会」。新発田市生涯学習センターで。

第1部は、そうだみつのりさんの歌だ。社会風刺、体制批判の歌だ。なかなかいい。面白い。

歌のあとは、第2部。講演会。私が新発田とのかかわり、大杉栄、蕗谷虹児、今村均…とのかかわり。などについて話す。テーマは「新発田が変わる、日本が変わる」。

新発田は大倉喜八郎、堀部安兵衛、今村均の出身地として有名だ。

平和学会会員の佐々木寛さんと 平和学会会員の佐々木寛さんと

アナーキスト・大杉栄。画家・蕗谷虹児など作家、芸術家なども多い。自由を求め、夢と希望を人々に与えた。

斉藤さんは毎年、「大杉栄メモリアル」を主催し、全国から多くの作家、大学教授などを呼んで講演会、映画会をやってきた。

私も斉藤さんに教えられて、〈自由の町〉新発田を知った。

又、斉藤さんに紹介されて、今村均将軍の息子さんに会った。又、蕗谷虹児の息子さんにも会った。

今、日本は、どんどん「内向き」「閉鎖的」「排外主義的」な国になっている。隣国を挑発し、〈敵〉をつくることによって、「だから防衛力の強化を」「だから憲法改正を」と叫んでいる政府。

歌声ひろば《ともしび》4/18 歌声ひろば《ともしび》4/18

日本人が外国で被害に遭い、人質になっても、助けようとしない政府。見殺しにされてしまう国民も、「そうだ、そうだ」と支持してしまう。

薄情な国だ。薄情な国民だ。

どんなことがあっても国民を守ろうとするのが国家であり、政府だろう。

それなのに、それをやってない。「国家の威信」を保つためなら、国民なんか犠牲にするのだ。

柳本幸子さんと 柳本幸子さんと

そんな不自由な国だからこそ、新発田の「自由な空」を全国民に知ってもらいたい。

新発田の青い大空。そこに湧出し、いろんな姿を見せる雲。いろんな〈物語〉を見せてくれる。そして、雪を頂いた山々。美しい。

それらを見続けていた大杉は言った。「新発田の空は自由にする」と。

自由な大杉の思想も、ここの美しい風景、空が作り上げたのだろう。

大杉栄の通った書店で 大杉栄の通った書店で

その「自由の空気」を日本中に吹かせたい。大杉栄をテーマに、シンポジウムをやってもいい。

たとえば、大杉栄について書いた作家は何十人もいる。その人たちを呼んで、大講演会をやるのもいい。司馬遼太郎ならば、作品からとった「菜の花忌」をやっている。

多くの作家が集まって、シンポジウムをやり、何千人という人が聴いている。

さらに、外国人でも大杉を研究し、アナキズムを研究している人たちもいる。その人たちも呼んだらいい。

それに、「大杉栄記念館」をまず、造るべきだ。講演では私は、そんな話をした。

そして質疑応答があり、それから、新発田駅へ。次は6時から新潟市で講演があるからだ。

②「平和学会」会長さんとトークした

打ち上げで 打ち上げで

新発田駅に行く途中で、瑞雲寺に寄る。

ここは、田宮高麿さんのお墓がある。1970年3月に、「よど号」をハイジャックして北朝鮮に渡った9人の赤軍派メンバーの代表だ。私は、新発田に来た時は、必ず寄っている。

そうだ。「よど号」グループを支援する集会が東京や関西で行われている。じゃ、今度、新発田でやったらいい。

皆で、お墓参りをし、そのあと、集会だ。アラブの「ハイジャックの女王」ライラ・ハレドさんを呼んで、「ハイジャック・サミット」を開いてもいい。

田宮高麿さんのお墓で 田宮高麿さんのお墓で

そうすると、「ハイジャックとアナキズムの町」になっちゃう。私は面白いと思うけど、市民が反撥するかな。

午後6時半から、「クロスパルにいがた」の映像ホールで講演会。佐々木寛さんとトークだ。

佐々木さんは日本平和学会会長だ。そして、新潟国際情報大学の教授だ。

「日本平和学会」は、1000人以上の、学者、教授たちが集まって作ったという。

そうだ。4月11日(土)には、「日本生物地理学会」の会長である森中定治さんと一緒に講演した。4月に「学会」会長と2人も話した。

愚安亭遊佐さんと 愚安亭遊佐さんと

「平和学」について、私もよく分からないので、質問した。今まで知らなかったことも教えられたし、楽しかった。

終わって、サイン会。そして、打ち上げ。

驚いたことに、「独り芝居」の愚安亭遊佐さんが来ていた。二次会にも誘って皆に紹介した。私が紹介するまでもなく、「あっ、愚安亭さんだ!」と気が付いてた人も多い。「芝居観ました。感動しました!」と言っていた。

二次会が終わり、この日は新潟市で泊まる。

翌4月18日(土)は、午前11時、新発田に着く。斉藤さんと、市内を回る。

大杉栄の子供の時の写真が 大杉栄の子供の時の写真が

もう桜は終わりだ。新発田城址を見る。大杉栄が子供の時に遊びに来ていたイチョウの木がある。堀部安兵衛の銅像を見た。

午後2時から、新発田市西公園公会堂で、座談会。そして、この日は新発田に泊まる。

4月19日(日)今日は選挙の告示だ。8時半から市議選候補者が選管から書類を受け取る。

さらに、掲示板の何番にポスターを貼るか。その抽選が行われた。「おっ!ラッキー7だ」と斉藤候補は喜んでいた。ポスターを貼る人は各地区別に頼んでいて、貼っている。

斉藤候補と我々は、さっそく演説を始める。

斉藤てつおさんの第一声。4/19(日) 斉藤てつおさんの第一声。4/19(日)

まず、駅前からやる。そして、市内、郊外と…。

他の候補者の車とも行き交い、「○○候補、頑張って下さい!」とエールを贈る。

普段は静かな新発田の町も、この時ばかりは賑やかで騒々しい。

午前中一杯、応援演説をして、午後、東京へ帰る。

やたらと仕事がたまっていた。留守電、FAXは、満杯になっていて、新しいFAXは入らない。メールで寄越したり、あるいは郵便の速達で送ってくる人もいた。

夜、遅くまで仕事した。

③ジュンク堂難波店で内田樹さんと

私も応援演説をしました 私も応援演説をしました

翌、4月20日(月)。午前中、必死で仕事をし、1時の新幹線に乗って、新大阪へ。

4時6分着。下中氏が迎えに来てくれた。地下鉄に乗って難波へ。大阪ジュンク堂難波店に着く。

6時から、書店トークだ。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トークだ。

5時に着いたので、書店を見て回る。私の本も随分とある。

店長は元劇団で芝居をやっていた。本も何冊も出している、名物店長だ。最近の本の話をする。

普通、「書店トーク」といったら、書店の他の階の部屋でやる。

内田樹さんと 内田樹さんと

でも、難波店は一つのフロアーだけだ。だから、通路のスペースに囲いをして、トークをする。

本を探している人も、「あれっ、何かな」と立ち止まり、のぞいてくれる。

内田樹さんとの話は、最近の自民党、憲法改正…などについて。

又、平尾さんと「ラグビーと合気道」について語っていた本を読んだ。それが面白かったので、聞いた。

ラグビー、サッカー、テニス、ゴルフ…とイギリス発祥のスポーツは多い。だからといって、「我が国のスポーツだ。国技だ。だから負けるな!」という小さな気持ちはない。

内田樹さんとの書店トーク。4/20(月) 内田樹さんとの書店トーク。4/20(月)

皆、世界のスポーツになった。それだけで満足なのだろう。

それに、ラグビーにしろ、サッカーにしろ、「エリート」がやった。そこで学ぶ。

自分のポジションを一生懸命にやり、さらに、全体が「一つの身体」のように動く。

又、人間の気持ちが、相手や全体の「気持ち」を動かすこともできる。

それは戦争にも使えるし、企業活動にも、又、大英帝国の全世界にある植民地経営にも役立ったという。

釈徹宗さん、飛松さん、内田さん、鈴木 釈徹宗さん、飛松さん、内田さん、鈴木

又、内田さんと釈徹宗さんの本も最近読んだので、それについても内田さんに聞いた。

そしたら、「釈さんなら、そこにいますよ」と言う。

ビックリした。内田さんの話を聞きに来てたのだ。

「あっ、今日のサプライズゲストですね。じゃ、一緒に話しましょう」と思ったんだが、アッという間にトークは終わり。質疑応答があって、終わりました。

釈さんにも入ってもらおうと思ったのに、できなかった。すみません。

内田さん、店長、鈴木、松岡社長 内田さん、店長、鈴木、松岡社長

それからサイン会。ここに来た人が全員並ぶ。中には私の昔の本を持って来た人もいて、感激でした。

そのあと、釈さんも含めて打ち上げ会。そこで話しました。

この日は遅くまで、皆と話し合い、それから、梅田に出て、ホテルに泊まる。

翌、4月21日(火)は、バスで伊丹まで行き、9時発の飛行機で札幌に向かう。

新千歳から電車に乗り、札幌駅で柏艪舎の可知さんと待ち合わせ。「もう10分ほどで孫崎さんも来るので、待ちましょう」と言う。

そこへ、「やあ、お待たせ」と言って孫崎さんが現れる。

サイン会です サイン会です

それから、レストランで食事。柏艪舎の山本社長も合流。

「凄い申し込みですよ。今までで一番多いんじゃないですかね」と言う。

一旦休憩し、5時、柏艪舎に集合し、時計台ホールへ。

本当に、超満員だった。壇上で話していても、圧倒される。こんなに人が入るのかと驚いた。

孫崎さんは、次々と本を出し、講演も全国でやっている。ついこの前も札幌で反TPPの集会に呼ばれて話したという。1800人も集まったという。凄い。

④「家庭内民主主義」の挑戦

昔の本を持ってきてくれた人も 昔の本を持ってきてくれた人も

今、『日米開戦の正体』を書いたので4月末には出るでしょう、と言う。

他に、取材、対談、講演会…と仕事が多い。「大変ですね」と言ったら、「でも、鈴木さんとの対談が一番多いです」と言う。私が忙しくさせているのかな。

そうか。最近では八重洲ブックセンターでやった。紀伊国屋ホールでは450人の講演をやった。

ニコ生では、「よど号」グループと電話で繋いで、対談をした。他にもロフトやら、西宮など、いろんな所でトークをしている。

「鈴木さんとは一番気が合うからかな。それに同じ年だし」。

そうかもしれない。講演会が終わってから気が付いたけど、元衆議院議員の伊東秀子さんも来ていた。

打ち上げ会で 打ち上げ会で

伊東さんは社会党だったし、テレビの「朝生」によく出ていた。私も何度かご一緒させてもらった。

キチンと論理的にものを言う人だと思った。「きっと、次の委員長になるだろう」と思っていたが、その後、北海道に帰り、何度か選挙に出て、今は、弁護士だ。恵庭事件などを手がけている。

二次会の時は、孫崎さんと3人で、かなり話し込んだ。「鈴木さんの本の中では、札幌の講演をまとめた本が一番いい」と伊東さんは言う。

嬉しいですね。柏艪舎のおかげです。

時計台シンポジウムでは、現今の日本の政治について主に語った。

孫崎さんと伊東さん、私は同じ年だ。だから子供時代は、同じようなテレビを見て育った。

飛松五男さんと 飛松五男さんと

「パパは何でも知っている」とか「ママ、こっち向いて」…とか。アメリカのテレビドラマだ。小学校、中学校の時は、よく見ていた。そして感心した。

「アメリカは凄い。子供を抑圧しない。親は、ちゃんと子供の意見も聞いている。これが『民主主義か』」と思った。

高校で右傾化した時でも、しかし、「アメリカは民主的だ」と思っていた。「テレビが民主主義の教育機関でしたから」と言う。

今はアメリカに批判的なことを言っても、子供時代は、「アメリカの民主的な家庭」を見ていた。毎日、毎日。

日本の家庭はまだまだ古い。「それではダメだ」と日本人に教えるための、「生きた教材」だったのだ。

講演する孫崎享さん 講演する孫崎享さん

でも、日本の親たちはどうしたんだろう。そんなテレビに腹が立ち、ムッとして見ていたのか。あるいは、日本の子供たちのように、「これはいい!」と見たのか。

いや、そんな親はいなかったろう、と思っていたら、内田樹さんが前日、言っていた。

「私の家では、父親が、アメリカのホームドラマに感動した」と言う。

内田さんのお父さんはえらく感動し、「よし、明日から我が家もアメリカ的な民主主義を取り入れよう」と言う。

そして、家庭内で、しょっちゅう、会議を開き、子供にも、キチンと意見を言わせた。

私も初めに挨拶 私も初めに挨拶

驚いた。そんな家庭があるのか。子供だけでなく、親もアメリカのテレビに感動し、自分の家でも実行しようとしたなんて。私は初めて聞いた。「奇跡の家」だ。それだけで本にしてもいい。

「面白そうですね」と孫崎さん。「私も、そんな例は知りませんね」と言う。

じゃ、内田さんの家だけか。あるいは内田さんのいた地方だけか。

次回は。じゃ、内田、孫崎さんとは、お互い、家族・子供・教育の話をしよう。

【だいありー】

超満員の札幌時計台ホール。4/21 超満員の札幌時計台ホール。4/21
  1. 4月20日(月)午前中、原稿。
     午後1時30分東京発の新幹線。4時06分新大阪着。下中氏が迎えに来てくれた。そこから地下鉄で難波へ。大阪ジュンク堂難波店へ。
     打ち合わせのあと、6時から、内田樹さんと対談。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念トーク。
     通路を区切って、トークのスペースを取る。歩いてる人も立ち止まって聞く。
     飛松五男さん、釈徹宗さんも来ていた。大盛況でした。
     終わって、近くの飲み屋さんで打ち上げ会。ジュンク堂の名物店長さんにも書店論を聞きました。
     夜は、大阪で泊まる。
2人の討論 2人の討論
  1. 4月21日(火)朝、バスで伊丹に行く。伊丹から千歳へ。
     午後1時、札幌で柏艪舎の可知さんと合流し、孫崎享さんを待つ。
     そして食事をしながら、打ち合わせ。
     一旦、ホテルに戻り、5時、集合。柏艪舎で打ち合わせ。そして札幌時計台へ。午後6時開始。
     凄い人でした。「今までで一番多いですね」と可知さん。
     初めに私が挨拶し、そのあと、孫崎さんが1時間、講演。テーマは「日本の進むべき道」。
     そして第2部は孫崎さんと2人でトーク。そして質問を受ける。終わって、サイン会、打ち上げ会。伊東秀子さんや、宮沢賢治のご子孫の方も…。
講演会が終わって 講演会が終わって
  1. 4月22日(水)千歳発12時00分の飛行機で羽田へ。1時56分、羽田着。
     家に帰って、たまってたメール、FAXの整理。遅れてる原稿も必死で書く。
  2. 4月23日(木)午前11時、打ち合わせ。
     午後、河合塾コスモ。自習室で勉強。
     午後3時、「現代文要約」。
伊東秀子さんも来てくれました 伊東秀子さんも来てくれました

5時、「読書ゼミ」。旬だから、これを選びました。古賀茂明『国家の暴走』(角川oneテーマ21新書)。

  1. 4月24日(金)午前中、原稿。
     午後1時、高田馬場「ミヤマ」。月刊誌の取材。
     4時、打ち合わせ。
     6時半、ホテル・ニューオータニ。「恵観塾」に出る。池口恵観さんが毎月やっている勉強会だ。
     久しぶりに出た。行ったら、「ソウル大学での講演のことを話して下さい」と言われ、恵観さんの講演の前に話す。
私の親類の人たちも 私の親類の人たちも

恵観さんの講演は真言密教の話。加持祈祷が宗教者だけでなく、戦国武将や、国家間にも、いかに使われてきたか。知らなかった世界の話を聞けた。

  1. 4月25日(土)午前中、原稿。
     午後1時、清瀬に行く。塩見孝也さん(元赤軍派議長)が清瀬市議選に出て闘っている。今日は応援演説だ。
     他にも、ロフトの平野さんや雨宮処凛さんなどが来ていた。応援するボランティアも多いし、盛り上がっていた。夜までずっと応援。
宮沢賢治の子孫の人も 宮沢賢治の子孫の人も
  1. 4月26日(日)朝、投票に行く。
     午前11時、新宿のk’s cinemaに行く。中村真夕監督の映画「ナオトひとりっきり」が10時から11時40分まで上映。
     そのあと、中村監督とトーク。原発、福島を描いた衝撃的な映画だ。
     人間は逃げ出し、しかし、家畜、ペットは置き去りにされた。ブタや牛は野生化し、何と、ダチョウまで走り回っている。
     捨てられた動物たちに同情し、たった一人、ここにとどまり、動物たちの世話をするナオト。凄い。
高橋夫妻、下中さんと 高橋夫妻、下中さんと

又、ナオトの生活、闘いに密着し、カメラを回す中村監督も凄い。現代日本の第一級のドキュメンタリーだと思った。

中村監督とのトークのあと、ホテルグランドヒル市ヶ谷に行く。「現代文化会議」の講座に出る。

全7回の講座で、全体のテーマは、〈“戦後70年に問う—戦争・占領・憲法・講和・安保・領土”〉。

この日は第1回目で、午後1時半から、秦郁彦氏(現代史家)の「太平洋戦争の起源」。講義(2時間)とシンポジウム(1時間)。

ロング・ギョウザ ロング・ギョウザ

とても濃い内容だった。その後、秦さんや、「現代文化会議」の佐藤松男さんたちと話をした。

夜は8時から10時まで、ポレポレ東中野で映画「縄文号とパクール号の航海」(水本博之監督)を見、そのあとのトークに出る。水本監督と、映画に出演した関野吉晴さん、そして私だ。

この映画は、「グレートジャーニー」関野吉晴さんが行った前代未聞の大航海の記録だ。自然、人間、国家…についても考えさせられる。命懸けの冒険を通して、訴えてくるものは大きい。今日は朝と夜。2回も映画トークをやった。こんなことは初めてだ。

【写真説明】

超満員の札幌時計台ホール。4/21

①4月21日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」です。超満員でした。ゲストは孫崎享さんで、テーマは「日本の進むべき道」でした。

講演する孫崎享さん

②講演する孫崎享さん。元気一杯でした。ついこの前も、TPP反対集会に呼ばれて札幌に来たと言ってました。

私も初めに挨拶

③孫崎さんの講演の前に私が挨拶しました。

2人の討論

④第2部は2人の討論です。熱が入りました。

講演会が終わって

⑤講演が終わって、記念撮影。

伊東秀子さんも来てくれました

⑥伊東秀子さん(元衆議院議員)も聞きに来てくれました。

私の親類の人たちも

⑦私の親類の人たちも来てくれました。右は、私のいとこの上谷俊夫さん。函館で市議会議員をしてました。左は上谷誠司さんご夫妻。俊夫さんのお兄さんの子供です。誠司さんは、ついこの間まで岩見沢の副市長をしてました。奥さんは元スッチーです。

宮沢賢治の子孫の人も

⑧宮沢賢治のご子孫の方も来てくれました。(右から2人目)賢治の妹が「私のおばあさんです」。いいですね。じゃ、賢治の童話や詩を読んでいても、〈自分〉と同じだと感じるのでしょう。同じことを悩み、それを理解しようとします。大変です。とも言ってました。左は私の生学連の時の後輩の大島さんです。

高橋夫妻、下中さんと

⑨右は、和歌山から来てくれた下中さん。「久しぶり」と言ったら、「昨夜、大阪で会ったじゃないですか」と言われました。
 そうだ。内田樹さんとの書店トークにも来てくれたんだ。あっ、大阪駅にも迎えに来てくれたんだ。その隣りは、モンゴルから来てくれた高橋さん夫妻。いや、北海道人だったかな。「鈴木さんと同じ宮城出身ですよ」と言われました。高橋君行きつけのギョウザ屋さんで。

ロング・ギョウザ

⑩これが名物「ロング・ギョウザ」です。こんな長いギョウザは初めてです。おいしかったです。

内田樹さんとの書店トーク。4/20(月)

⑪時計台シンポの前の日です。4月20日(月)夜6時から、大阪ジュンク堂難波店で、内田樹さんとのトークです。『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の出版記念です。内田さん、鹿砦社の皆さんのおかげで売れてます。「増刷が決まりました!」と発表してました。ありがたいです。

内田樹さんと

⑫内田樹さんと。政治の話、読書の話、格闘技の話…と、語り合いました。アッという間でした。とても楽しいトークでした。そして質問を受けました。

内田さん、店長、鈴木、松岡社長

⑬内田樹さん、難波店店長の福嶋聡さん、鹿砦社の松岡社長。福島さんは、元、演劇をやってました。そして、書店論を何冊も書いてます。「名物店長」です。
 難波店はフロアー面積が日本一広い。だから店員には、ローラースケートをはかせて、スイスイ走らせよう。と考えたことがあるそうです。ぜひ、実行してほしい。
 今、テレビでやっている「書店ガール」を見てたら、ここの店と似ている。「ここで撮影してるんじゃないの?」と聞いたら。同じジュンク堂です。「似てるけど違います。東京にある店です」と教えてくれました。

釈徹宗さん、飛松さん、内田さん、鈴木

⑭サプライズです。作家の釈徹宗さん。元・兵庫県警刑事の飛松五男さん。内田樹さん。鈴木。

サイン会です

⑮トーク、質疑応答が終わって、サイン会です。

昔の本を持ってきてくれた人も

⑯「鈴木さんの昔の本ですが…」とプロレス本を持ってきた人がいました。1995年6月28日にサインしてます。20年前ですね。「プロレスこそ最強」と書いてます。その時は、そう信じてたんでしょうね。でも何の本だったかな。『格闘プロレスの探究』かな。やはり鹿砦社の本だ。

打ち上げ会で

⑰打ち上げ会で。ホッとして、かなり飲みました。

飛松五男さんと

⑱飛松五男さんと。最近のいろんな〈事件〉について、教えてもらいました。

斉藤てつお後援会で。4/17

⑲大阪(4月20日)、札幌(4月21日)の前の週ですね。4月17日(金)〜19日(日)は新潟と新発田に行ってました。
 「大杉栄メモリアル」を主催している斉藤てつおさんが市議選に出るとのことで、応援に行きました。
 4月17日(金)は、新発田で午後1時から「斉藤てつお後援会オープニング集会」。私も話しました。「新発田が変わる、日本が変わる」。

そうだみつのりさんの歌

⑳私の講演前に。そうだみつのりさんが歌をうたいます。社会批判、風刺の歌が多いです。

ポリバケツを楽器にして

㉑ギターの後は、ポリバケツを持ち込んで、それを楽器にして歌います。「ポリバケツを使うのは世界で私一人です」と。

栗原康さんと

㉒「大杉栄」研究家で、大学の講師です。栗原康さんと。

平和学会会員の佐々木寛さんと

㉓新発田の「後援会オープニング集会」のあとは、新潟に行きました。6時半から、「クロスパルにいがた・映像ホール」で。佐々木寛さんと対談。
 佐々木さんは、日本平和学会会長。新潟国際情報大学教授。テーマは、「右でもなく、左でもなく」。2時間、話し込み、そのあと質疑応答。

打ち上げで

㉔打ち上げで。

愚安亭遊佐さんと

㉕「独り芝居」をやってる愚安亭遊佐さんも見に来てくれました。

歌声ひろば《ともしび》4/18

㉖4月18日(土)、朝、新潟から新発田に行き、選挙事務所に行く。それから、生涯学習センターへ。今日は、柳本幸子さん(歌手)が「歌声ひろば《ともしび》」をやってる。途中から、参加しました。斉藤さんと。

柳本幸子さんと

㉗柳本幸子さんと。新発田では何度か会ってます。「大杉栄メモリアル」でもご一緒させてもらいました。

大杉栄の通った書店で

㉘新発田市内にある、万松堂書店です。昔ながらの書店で、大杉栄もよく来て、本を買ったそうです。

大杉栄の子供の時の写真が

㉙書店の店頭に大杉栄の写真が。大杉がまだ子供だった頃、「吉原写真館」で友人と撮ったものです。真ん中が大杉です。当時はこんなコスプレをして写真を撮るのが流行ってたんですね。

田宮高麿さんのお墓で

㉚瑞雲寺に行きました。こっちに来た時は、いつも寄ってます。「よど号」ハイジャック事件のリーダーだった田宮高麿さんのお墓です。

斉藤てつおさんの第一声。4/19(日)

㉛4月19日(日)、この日が告示です。斉藤てつおさんの第一声です。

私も応援演説をしました

㉜私も応援演説をしました。市内を回って、訴えました。

【お知らせ】

  1. 4月27日(月)週刊「アエラ」発売です。書評を書いてます。さかはらあつし。上祐史浩の『地下鉄サリン事件20年、被害者の僕が話を聞きました』(dZERO)の書評です。衝撃的な本です。よく実現したと思います。
  2. 4月29日(水・祝)午後6時半。代官山のライブハウス・「晴れたら空に豆まいて」。一水会代表の木村三浩氏が出演します。他にミッションも。私も出ます。
  3. 5月2日(土)午前11時〜午後1時。「デモクラTV。本会議」に出ます。
  4. 5月8日(金)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は田原牧さん(東京新聞)。
  5. 5月29日(金)午後7時、「本の会」で講演。文京男女平等センター。テーマは、「特定機密保護法とわたし」。会費2500円。
  6. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  7. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。テーマは、「新選組と現代」です。
  8. 6月11日(木)月刊「創」プロデュース。「ヘイトスピーチとナショナリズム」。6時半、文京シビックホール小ホール(2階)。香山リカ、佐高信、森達也、安田浩一、雨宮処凛…さんらが出演。私も出ます。
  9. 6月12日(金)「9条の会さいたま」で講演します。午後6時30分より。浦和駅東口パルコの9F、第15集会室です。
  10. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  11. 6月27日(土)、17時、神奈川の教育者の集会で、憲法についての講演をやります。
  12. 7月20日(月・祝)13時30分。エル大阪。「和歌山カレー事件を考える会」の大阪集会を行います。私も行きます。
  13. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  14. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストも決まりました。蓮池透さんです。