2015/05/04 鈴木邦男

「グレートジャーニー」と「グレート選挙」

関野吉晴さん。会田誠さん。鈴木
関野吉晴さん。会田誠さん。鈴木

①島田雅彦さん、会田誠さんに会った

ポレポレ東中野の前で ポレポレ東中野の前で

「グレートジャーニー」の関野吉晴さんに3日続けて会った。

4月26日(日)は、ポレポレ東中野で関野さんとトーク。

27日(月)は、関野さんと島田雅彦さん(作家)のトークを聞きに行った。

さらに4月30日(木)にも行き、会田誠さん(美術家)と会った。

今、ポレポレ東中野では水本博之監督の「縄文号とパクール号の航海」を上映している。

関野吉晴さん、島田雅彦さん、鈴木 関野吉晴さん、島田雅彦さん、鈴木

この映画は、「グレートジャーニー」の関野吉晴さんが挑戦した前代未聞の大航海のドキュメントだ。

関野さんは探検家だ。人類の発生史を徒歩で遡行するという壮大な探検行「グレートジャーニー」に挑み、テレビで放映した。日本中の皆がテレビの前に釘付けになった。

こんな旅があったのか、と驚いた。歩く、どこまでも歩く。時には自転車や犬ゾリに乗るが、全て、「人力」だ。車は一切使わない。舟も、自分で漕ぐ。〈自力〉で地球を回る。

「縄文号とパクール号の航海」 「縄文号とパクール号の航海」

「グレートジャーニー」を終えた関野さんは、全国から引っ張りだこだった。マスコミの取材に追われ、全国で講演した。

河合塾でも受験生に講演した。関野さんの友人・牧野剛先生(現代文)が呼んでくれた。超満員だったし、話は実に刺激的だった。

15年ほど前だと思う。牧野さんに紹介され、話をした。

単に未知の大地を探検する、というだけではない。人類はどこから生まれ、どこへ向かったか、そのルーツを探し、自分も歩く。その中で多くの発見がある。

突き当たった疑問もある。考え、悩みながら、旅を続ける。

関野さんは、その後、武蔵野美術大学の教授になる。私も何度か呼ばれて話をした。

関野さん。水本監督。鈴木 関野さん。水本監督。鈴木

関野さんは実は医者だ。世界を回るという大望を抱いた頃から、医者を目指して勉強した。

旅の途中で病人を診ることもある。又、自分の怪我なら自分で手術し、縫い、包帯を巻く。探検家にとって、医者の「免許」は、最も役に立つ。

もう一つ、関野さんの資格・特技だ。実は、空手をやっていた。

世界中を回るのだ。イザという時は身を守るために習ったのか。「それほど深い考えはなかったんです」と本人は言う。

関野さんと島田さんのトーク 関野さんと島田さんのトーク

ただ、そこで凄い出会いがあった。同じ道場に三島由紀夫が通っていたんだ。

組手などもやった。三島はボディビルをやり、肉体は鍛えていた。マッチョだ。上半身は、ムキムキだ。

だが、下半身は痩せていたし、弱々しそうだった。「蹴ったなら、三島を倒せると思った」。

ただ、自由組手ではないから、勝手なことは出来ない。こう来たら、こう受ける。という型稽古をやってたのだ。

でも、それを破って、「三島の足を払ったらよかったのに」と言った。「三島に勝った男」として、歴史に名前が残ったのに。

「型稽古ですから、とてもそれは出来ません」と関野さんは言う。真面目な人なんだ。

②船戸与一さんと対談をした。二人は。

島田さんの肖像を描いてた人が 島田さんの肖像を描いてた人が

関野さんとは3日間、かなり突っ込んで喋った。

その時、船戸与一さん(作家)の話になった。4月22日に亡くなった。「ついこの前、電話で話したばかりですよ」と言う。

「入院してる。重いようだ」という話は聞いていた。出版社の人から聞いた。

「鈴木さんに会いたがっていたよ。見舞いに行こう」と言われていた。「治ったら、又、対談して、本にしましょうよ」と、その人は言う。

関野さんのファンと 関野さんのファンと

そうだ。船戸さんには何回か会ってるが、一度、月刊誌で対談した。その連載対談をまとめた本も出た。

「たしか、関野さんも一緒に出てたんじゃないの」と聞いた。

「船戸さんとは雑誌で対談しましたが、多分、同じ本でしょう」と言う。「何か、物騒なタイトルの本でしたね」と言う。

そうだった。でも、正確には思い出せない。

家に帰って、本棚を探した。あった。船戸与一トーク・セッション『諸士乱想』(KKベストセラーズ)だ。

関野さん、鈴木、水本博之監督、島田さん 関野さん、鈴木、水本博之監督、島田さん

1994年6月10日、初版発行だ。20年前だ。月刊「ザ・ベストマガジン」の’92年11月号から’94年4月号に連載した対談をまとめたのだ。

18人と対談している。探検家、格闘家、小説家…など、行動する人、危ない人が多い。

しかし、忙しい中、よく、これだけの人たちと毎月、対談をやったものだ。

関野吉晴さんとも、対談していた。「探検と医療とチャレンジと」と題して。(’93年5月)となっている。

船戸与一さんの対談集『諸士乱想』 船戸与一さんの対談集『諸士乱想』

その次は、作家の北方謙三さん(’93年6月)。それから、内藤陳さん(’93年7月)。中村敦夫さん(’93年8月)と続き。その後が、私だった。(’93年9月)だ。

タイトルは「標的なき時代と新右翼」。私は「第14セッション」だ。

この後は、辺見庸、大沢在昌、若松孝二、牧野剛と続く。牧野さんがラストだ。

関野さんは「第10セッション」で、その前はこんな人たちだ。張本勲、原田芳雄、長倉洋海、ファイティング原田、森雞二、前田哲男、大藪春彦、黒田征太郎、荒勢だ。

確かに、クセのある、そして闘っている人たちだ。まさに『諸士乱想』だ。

船戸与一さん 船戸与一さん

本の帯には、こう書かれている。

〈面白きことも無き世を面白く。闊達自在に生きる男たち〉

船戸さんは早大探検部出身で、世界を放浪し、本も沢山書いた。直木賞作家でもある。4月23日付の産経新聞にも「船戸与一氏が死去」と大きく出ていた。

〈「砂のクロニクル」などの冒険小説で知られる直木賞作家の船戸与一(ふなど・よいち、本名、原田建司=はらだ・けんし)氏が22日、胸腺がんのため死去した。71才〉

③「ゴルゴ13」の原作も書いてた船戸さん

若松監督との対談本 若松監督との対談本

71才か。若かったんだ。私と同じ年か。いや、1才若いんだ。

〈昭和19年、山口県下関市生まれ。早大法学部卒業後、出版社勤務を経て54年に「非合法員」で作家デビュー。早大探検部時代から世界各国を放浪して歩いた体験を生かし、海外を舞台にしたスケールの大きな冒険小説に定評があった。人気漫画「ゴルゴ13」の脚本も手がけた〉

最後の「ゴルゴ13」の話は有名だ。「ゴルゴ13」は多くの作家、探検家、学者…などが集まり、原作を書いている。

だから、国際情勢などの「背景」が実に詳しいし、正確だ。「ゴルゴ13」で「国際政治を学んだ」と言う学生が多かった。

対談本の中味 対談本の中味

又、船戸さんは小説や漫画の原作だけでなく、硬派な評論やルポもやっている。

『諸士乱想』の筆者プロフィールには、こう書かれている。

〈ふなどよいち 1944年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。豊浦志朗名で『叛アメリカ史』(現・筑摩文庫)等の評論、ルポを。外浦吾郎名で劇画の原作を書く。’79年『非合法員』で作家としてデビュー〉

えっ、こんなに沢山の名前があるんだ。

中村真夕監督とトーク。4/26 中村真夕監督とトーク。4/26

私らが一番知ってるのは、船戸与一だ。

その他、豊浦志朗。『叛アメリカ史』は私も読んだ。そのあと、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞…を受ける。名前も劇画の原作では外浦吾郎か。

大変だね。3つも名前を持って。混乱しなかったのだろうか。それに本名もある。原田建司だ。

ペンネームが3つ。本名が1つ。計4つの名前だ。『諸士乱想』のプロフィールには、こんなことも書かれている。

「ナオトひとりっきり」 「ナオトひとりっきり」
〈早大探検部の第3期生。「45までに全世界を見る」という夢を果たすべく、世界中を彷徨し、数々の作品として結実させている〉

探検家としては関野さんの大先輩だ。それなのに、船戸さんは、自分よりずっと若い、後輩の関野さんを絶賛する。

本の対談の前口上で、こう書いている。

〈おそらく日本で自他ともに許す探検家というのは関野吉晴の他にはいないだろう。それは溢れんばかりの好奇心だけではなく、体力と知力と経験の三つを併せ持ってはじめて可能な存在なのだ。若くなくてはやれないし、若過ぎても無理だ。彼は今年の暮れから人類の発生史を徒歩で遡行するという7年がかりの壮大な探検行にチャレンジする〉
ポスターの前で ポスターの前で

これが、「グレートジャーニー」だ。チャレンジは大成功だった。

この文は、それを始める前だが、船戸さんは、こう言っている。

〈成功すればこれは探検史上に燦然と輝くはずだ。同時に関野吉晴は医者である。密林のなかの疾病。心霊医療、異域の死生観。アマゾン川やオリノコ州で裸で暮らす人びとと近代医学はどこでどう切り結び、いかなる地平で手を取りあったのか?このような問いに経験則から答えられるのは日本では彼ひとりなのだ〉

④若松孝二監督との対談本も

講演する秦郁彦さん 講演する秦郁彦さん

そうか、「諸士」を見つけ出す目があるんだ、この船戸さんには。

そして、なぜこの人と話をするのか、その「前口上」がいい。

私と対談した時も、天皇制や改憲ではなく、〈標的なき時代と新右翼〉だ。

ソ連も崩壊し、〈敵〉がなくなった。それでも運動をするのは何のためか。

早稲田では、このままでは日本に革命が起きる。日本の文化が、いや日本が失われる。そういう危機感をもって左翼と闘った。

佐藤松男さん、秦郁彦さん、鈴木 佐藤松男さん、秦郁彦さん、鈴木

しかし、今、そういう「大きな敵」はない。どうするのだ、と言う。

〈いまやソヴィエトが消えうせただけでなく、プラグマチズムだけが説得力を持つような時代にはいって来ている。世俗によってがっちりと包囲される観念の存在が危うくなってきたのだ。こんな時代に新右翼は牙を持ちつづけられるのか?鈴木邦男の温厚さはずばりとそれを口にしないが、語られたのはこのテーゼをめぐってである〉
福島みずほさんと 福島みずほさんと

ウーン、難しいテーマだ。その難問に向かって悩み、苦しみながら、答えている。

20年も前の対談なのに、(いや、だからこそなのか)。今の時代を見透しているし、示唆的だ。

関野さんとの対談も、若松さん、牧野さんとの対談も。この本はもう一度、復刊したらいい。あるいは文庫にするとか。

ともかく、凄い対談集だ。超一級のトーク・セッションだ。そんな中に、私も入れてもらって幸せだった。

家でこの本を探してる時、「あれっ?」と思った。

「書籍企画書」が出てきた。『闘争の決算』とタイトルが書かれている。若松孝二監督との対談だ。

土井さん(右)とみずほさん 土井さん(右)とみずほさん

そうか。2人で対談し、本を作ろうとしていたんだ。監督の突然の死で、この本の計画もなくなった。

それにしても、随分と立派な企画書だ。「企画意図。なぜこのふたりなのか」が書かれている。

〈一見、若松孝二さんは左翼的なクリエイターであり、鈴木邦男さんは右翼的なアクティビストだという印象を持たれる人も多いと思います〉
週刊「アエラ」(5/4.11日号) 週刊「アエラ」(5/4.11日号)

という。でも、同じく宮城県出身だ。そして「反権力」だ。

監督は、2008年に『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を公開した。70年代の左翼運動に落とし前をつけた。

「そして次回作の題材にしたのは、山口二矢でした」という。1960年に、社会党の浅沼稲次郎委員長を刺殺した17才の山口二矢だ。

〈この非常に純度の高いテロリズムは、右や左のイデオロギーを越えたものとして、同時代の活動家に大きな影響を与えました〉
Mr.ウォーリー Mr.ウォーリー

という。私は山口二矢と同じ年だった。だからこそ、あの時、テレビで見た衝撃は忘れられない。

若松監督もそうだという。だから、「連赤の次は山口二矢だ!」と言っていた。

ただ、途中から、企画は変更になって、三島由紀夫になった。「まず、三島を撮って、その次に山口二矢をやる」と言っていた。

その「予告編のように、三島映画の中では、まず山口二矢が出てくる。見た人は憶えているだろう。

私も応援演説 私も応援演説

三島も又、山口二矢に大きな衝撃を受け、影響されているのだ。

さて、この若松監督との対談を企画したのは(株)ユークラフトの中島泰司さんだ。優秀な編集者だ。監督も私も大いに乗り気だった。残念だ。

山口二矢をテーマにした映画は幻に終わったが、山口二矢を軸にしたこの対談『闘争の決算』も幻に終わった。目の付け所はいいのに。

「企画意図」では中島さんはこう書く。

清瀬駅で「最後の訴え」 清瀬駅で「最後の訴え」
〈山口二矢という小年を軸に、また、その後に起きた市ヶ谷自衛隊での三島由紀夫の事件など、激動の60年代から70年代を中心にこれまでに若松さんと鈴木さんがおこなってきた活動。ともに国家権力に立ち向かい、逮捕や拘留を経験し、それでも萎縮することなく闘い続けてきたそれぞれの原動力について。さらに、テロリズムとは何か。右翼と左翼に違いはあるのか。それぞれのやり方で、闘争を続けてきたおふたりだからこそ発せられる言葉。そうした言葉を書籍の形にしたいと思っています〉
森てるおさん、雨宮処凛さんと 森てるおさん、雨宮処凛さんと

そして、〈目次〉まで出来ていた。

第1章 山口二矢が原点だった

第2章 三島事件の衝撃

第3章 敵はどこにいる?

第4章 国家権力とのケンカの仕方

第5章 自分流のテロリズム

第6章 若い世代への絶望と希望

歌手の鈴木峻さんと 歌手の鈴木峻さんと

さらに、こんな人々を入れて、鼎談をしましょうと、名前も挙がっている。

ここまで完璧な〈地図〉が出来ていたのに、残念だ。

じゃ、中島さんを相手に私だけが喋って、この本を作ってみるか。

あるいは、若松監督とは何度も会ってるし、言葉も頭の中にインプットされている。今までの本などからも引いて、「対談」を作るとか。

うん、出来ないことはないな。「秘かに対談してたんですよ。そのテープが見つかりました」。とか言って。でも、ここで〈計画〉を発表しちゃったからダメなのか。

雨宮処凛さんと 雨宮処凛さんと

それにしても勿体ない。なんか、いい手はないですかね、中島さん。

最後に、やはり悔しい報告だ。元赤軍派議長・塩見孝也さんの闘い(清瀬市議選)は、残念ながら、ダメでした。

又、「大杉栄メモリアル」の主催者・斉藤徹夫さんも、(新潟県)新発田市議選に出てましたが、惜しくも落選です。

世田谷区長の保坂展人さんは当選でした。

塩見、斉藤両氏も、これで落ち込まないで、闘い続けて下さい。たとえ敗れたとはいえ、挑戦し、闘う勇気は貴いし、偉いと思います。私も又、協力します。

【だいありー】

「赤軍」の旗を先頭に、遊説
「赤軍」の旗を先頭に、遊説
塩見孝也選挙事務所です 塩見孝也選挙事務所です
  1. 4月27日(月)週刊「アエラ」(5月4・11日号)発売。書評を書いてます。さかはらあつし・上祐史浩著『地下鉄サリン事件20年。被害者の僕が話を聞きます』(dZERO)。
     この日は、午前11時半、ホテルオークラ別館。「経営塾」セミナーに出る。日本M&Aセンター社長の三宅卓さんの講演だった。
     中小企業のM&Aが日本経済を活性化すると言う。M&Aの話を本格的に聞いたのは初めてだったので、驚いた。とても勉強になった。
塩見さんの選挙公報 塩見さんの選挙公報

終わってから、三宅さんにさらに話を聞きました。

それから他の雑誌の打ち合わせ。

そして午後5時、参議院議員会館へ行く。1階ロビーで、山口二郎さん、宇都宮健児さんたちに会う。

今日は元朝日の植村さんの支援集会だ。「それに出るんでしょう」と聞かれた。

「いや、福島みずほさんとの対談です」。5時から9時まで福島さんと話し込む。

順番は「1番」で、目立つんですが 順番は「1番」で、目立つんですが

それから東中野へ。ポレポレ東中野で、水本監督の「縄文号とパクール号の航海」が上映されている。

私は前日26日(日)にトークに出たが、今日のトークは島田雅彦さん(作家)。これは聞きに行かなくちゃと行った。

2人は外で話していた。「どうしたの?」と島田さん。「話を聞きに来たんです」。「そんなにヒマなの?」。「久しぶりに島田さんに会いたくて来たのに…」。

10時から11時近くまで2人のトーク。なかなか、アカデミックな話をしていた。

疲れ果てて寝込む塩見さん 疲れ果てて寝込む塩見さん

終わって、「ビールでも飲もうよ」と島田さん。東中野は少しは知ってるので、いろいろ案内したんですが。「華の舞」も「養老の滝」もダメ。「チェーン店は嫌なんだ。1人で頑張ってやってる店しか入らない」。

それで、何と、私の家のそばまで来ちゃいました。そして飲みました。

  1. 4月28日(火)午前中、原稿。
     午後3時、雑誌の取材。
     夕方、図書館。
講演する池口恵観さん。4/29(金) 講演する池口恵観さん。4/29(金)
  1. 4月29日(水)午前中、原稿。
     午後2時、対談。
     6時、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」に行く。木村三浩氏(一水会代表)の講演。そして私も出て話をした。
     蓮池透さんも特別出演。それに鳩山由紀夫さんのメッセージも放送されました。
  2. 4月30日(木)午前11時、打ち合わせ。
     午後から河合塾コスモ。自習室で勉強。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。今日は藤井聡さんの本を読む。橋下徹さんの大阪都構想に反対する本だ。『大阪都構想が日本を破壊する』(文春新書)。
池口恵観さんと 池口恵観さんと

夜、ポレポレ東中野に行く。「縄文号とパクール号の航海」のトークを聞く。今日は、美術家の会田誠さんが出演している。会田さんにはぜひ会いたいと思っていたので行った。三島由紀夫が好きで、随分と影響を受けたという。

三島由紀夫の異色の論文をまとめた『日本人養成講座』(平凡社)という本がある。その本の帯は会田誠さんが書いている。

〈めちゃくちゃ頑固なのに、めちゃくちゃ先が見えていた。そーとー珍しい人だと思いますよ、三島さん…〉
木村氏、蓮池さん、メロンさん、礼仁さんと 木村氏、蓮池さん、メロンさん、礼仁さんと

又、この本の「解説」は三潴末雄さんが書いてるが、タイトルがこうだ。

「創造力の煮えたぎる日本へ=わたしのなかの三島由紀夫と会田誠」。三潴さんはギャラリーをやっていて会田さんの絵を扱っている。

私は三潴さんとは昔からの知り合いだ。実は、お父さんも知っている。お父さんは高崎経済大学の教授で、かなり強烈な右派の先生だった。学生時代は何度かお会いしたことがある。

懇親会で 懇親会で

会田誠さんとは、そんな話をしました。

終わってから、スタッフ皆と飲みに行く。

ゲストトークがあるのは今日まで。明日からは夜9時〜11時の上映のみ。そして、地方でも上映される。

会田誠さんは、三島由紀夫が好きだし、影響を受けてるという。その話で盛り上がった。夜の12時過ぎまで、皆で飲みました。

「アッ、電車がなくなる」と皆、あわてて帰りました。私だけは、歩いて帰れるので、落ち着いていましたが。

ミュージシャンの双葉双一さんと ミュージシャンの双葉双一さんと
  1. 5月1日(金)午前中、原稿。
     午後2時、参議院議員会館。福島みずほさんと対談。6時半まで。
     夜は、雑誌の取材。
  2. 5月2日(土)午前11時半、お茶の水のデモクラTVに行く。11時から2時間、生放送。福島みずほさんも一緒でした。
     その後、神田明神に行く。夜は出版社の打ち合わせ。
  3. 5月3日(日)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     そして、家に帰って、原稿。連休なのに、全然、遊んでいないな。

【写真説明】

関野吉晴さん。会田誠さん。鈴木

①やっと会えました。美術家の会田誠さん(中央)です。左は「グレートジャーニー」の関野吉晴さんです。4月30日(木)、ポレポレ東中野です。

ポレポレ東中野の前で

②ポレポレ東中野の前。外のベンチに座って話しました。

関野吉晴さん、島田雅彦さん、鈴木

③これは4月27日(月)です。島田雅彦さん(作家)と久しぶりに会いました。

「縄文号とパクール号の航海」

④水本博之監督のドキュメント「縄文号のパクール号の航海」がポレポレ東中野で上映中です。上映後のトークで、会田誠さん、島田雅彦さんに会ったのです。

関野さん。水本監督。鈴木

⑤私もトークに出ました。4月26日(日)です。(左から)関野吉晴さん。水本博之監督。鈴木。

関野さんと島田さんのトーク

⑥これは、4月27日(月)。島田雅彦さんと関野さんのトーク。

島田さんの肖像を描いてた人が

⑦あれっ、立教大学の日本生物地理学会に来て、私を描いてくれた画家だ。島田さんの肖像画を描いてました。そして、本人にサインしてもらってます。

関野さんのファンと

⑧関野吉晴さんの熱烈なファンと。

関野さん、鈴木、水本博之監督、島田さん

⑨4月27日(月)。島田雅彦さんのトークの後、東中野の居酒屋で。関野さん。鈴木。水本監督。島田さん。

船戸与一さんの対談集『諸士乱想』

⑩船戸与一さんの対談集『諸士乱想』(KKベストセラーズ)。関野さん。若松孝二さん。そして私も出ています。

船戸与一さん

⑪船戸与一さん(『諸士乱想』から)。

若松監督との対談本

⑫若松孝二監督と私の対談本『闘争の決算』の出版計画が進められてました。

対談本の中味

⑬その本の内容です。

塩見孝也選挙事務所です

⑭ここで、話題はガラリと変わって、元赤軍派議長・塩見孝也さんの選挙戦です。清瀬市議選に出て、頑張りましたが、惜敗しました。これは、塩見さんの選挙事務所です。自らの「経歴」「過去」を隠すことなく、出してます。塩見さんの左はロフトプラスワンの平野悠さんです。選挙事務所に堂々と、ゲバラの絵が。さらに、「獄中20年」の垂れ幕が。

「赤軍」の旗を先頭に、遊説

⑮「赤軍」「獄中20年」の旗を持って、堂々と街頭演説に。

私も応援演説

⑯私も応援演説をしました。左は平野さん。その左は平田君。長野から上京し、1週間、泊まり込んで手伝っていました。 偉いです。

清瀬駅で「最後の訴え」

⑰4月25日(土)。清瀬駅で、「最後のお願い」をしています。

森てるおさん、雨宮処凛さんと

⑱西東京市の議員の森てるおさん、雨宮処凛さんも。塩見さんの応援に来ました。

歌手の鈴木峻さんと

⑲歌手の鈴木峻さんも、歌をうたって、支援してました。

雨宮処凛さんと

⑳雨宮処凛さんと。

疲れ果てて寝込む塩見さん

㉑選挙活動で疲れ果てて、塩見さんは横になってます。平田君が、爪を切ってあげてます。看護してます。偉いです。

塩見さんの選挙公報

㉒選挙公報に載った「塩見さん」。「応援団」の中に私の名前も入ってます。

順番は「1番」で、目立つんですが

㉓掲示板に貼る順番は、選管で抽選です。何と、塩見さんは「1番」でした。どこでも目立ちます。

中村真夕監督とトーク。4/26

㉔4月26日(日)新宿のk’s cinemaです。ドキュメンタリー「ナオトひとりっきり」の上映後、中村真夕監督とトークしました。

「ナオトひとりっきり」

㉕この映画について話しました。「ナオトひとりっきり」です。

ポスターの前で

㉖そのポスターの前で、中村監督と。

講演する池口恵観さん。4/29(金)

㉗4月24日(金)、「恵観塾」で講演する池口恵観さんです。

池口恵観さんと

㉘池口恵観さんと。

講演する秦郁彦さん

㉙4月26日(日)。「現代文化会議」の連続講演「戦後70年に問う」に出ました。第1部は、秦郁彦さん(現代史家)の講演。

佐藤松男さん、秦郁彦さん、鈴木

㉚現代文化会議の佐藤松男さん。秦郁彦さんです。佐藤さん、秦さんには、本当に久しぶりです。

福島みずほさんと

㉛福島みずほさんと対談しました。4月27日(月)です。参議院議員会館です。

土井さん(右)とみずほさん

㉜月刊『社会民主』1998年7月号です。土井さんと福島さんが表紙になってます。福島さんがまるで女子大生のように瑞々しいですね。

木村氏、蓮池さん、メロンさん、礼仁さんと

㉝4月29日(水・祝)。午後6時半から、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」で。一水会の木村三浩氏、蓮池透さん、桃江メロンさん、椎野礼仁さん、そして私が出席しました。現在の政治、憲法。 ウクライナ問題などについて話しました。

懇親会で

㉞第2部、懇親会で。

ミュージシャンの双葉双一さんと

㉟ミュージシャンの双葉双一さんと。トークの前に歌ってくれました。

週刊「アエラ」(5/4.11日号)

㊱週刊「アエラ」(5月4・11日号)。さかはらあつし・上祐史浩著『地下鉄サリン事件20年。被害者の僕が話を聞きます』。その書評を書きました。今、話題を呼んでる本です。

Mr.ウォーリー

㊲新宿駅東口で。Mr.ウォーリーが歌ってました。

【お知らせ】

  1. 5月8日(金)午後7時、一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は田原牧さん(東京新聞記者)。「混沌のアラブ情勢=イスラム国を中心に=」。
  2. 5月15日(金)午後6時、岡山市民会館。岡山一水会主催の「レコンキスタ読者の会」。木村三浩代表の講演があります。私も、前座で話をします。
  3. 5月29日(金)午後7時、「本の会」で講演。文京男女平等センター。テーマは、「特定秘密保護法とわたし」。会費2500円。
  4. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行こうと思ってます。
  5. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。テーマは、「新選組と現代」です。
  6. 6月11日(木)月刊「創」プロデュース。「ヘイトスピーチとナショナリズム」。6時半、文京シビックホール小ホール(2階)。香山リカ、佐高信、森達也、安田浩一、雨宮処凛…さんらが出演。私も出ます。
  7. 6月12日(金)「9条の会さいたま」で講演します。午後6時30分より。浦和駅東口パルコの9F、第15集会室です。
  8. 6月23日(火)、24日(水)。劇団「再生」公演。「二十歳の原点」。23日(火)には高木尋士氏と鈴木のプレトークがあります。
    【この公演は、予定通り行われます。場所は千歳船橋のアポックシアターです】
  9. 6月27日(土)、17時、神奈川の教育者の集会で、憲法についての講演をやります。
  10. 7月12日(日)「鹿砦社弾圧10年後の提言」集会が西宮であります。会場はcaféインティライミ(阪神電車西宮駅前)です。私も行きます。
  11. 7月20日(月・祝)13時30分。エル大阪。「和歌山カレー事件を考える会」の大阪集会を行います。私も行きます。
  12. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  13. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストも決まりました。蓮池透さんです。