2015/05/23 鈴木邦男

銀幕維新で時代劇復興。そして日本維新

「輪違屋糸里」企画発表会。5/18(月)
「輪違屋糸里」企画発表会。5/18(月)

①『秘伝』読みましたよ、と榎木さんが

榎木孝明さんと
榎木孝明さんと
須藤久さんと 須藤久さんと

「あっ、鈴木さん。今日は会えると思って楽しみにしてたんですよ。ブログ読んでますよ。それに、『秘伝』も読みました。よかったですね」と言われた。

驚いた。僕のことを覚えていたんですか、と言った。

だって、会ったのは一度だけ。大スターと、一人のファンだ。

俳優の榎木孝明さんだ。パーティの席で私は酒を飲んでいたら、榎木さんの方から、わざわざ挨拶に来てくれたのだ。ファンとしては感激・感動だ。

それに、月刊『秘伝』の話が出た。格闘技の雑誌だ。

今、出ている6月号は、「富木合気道」の特集だ。そこに私も出ている。

野田聖子さんの挨拶 野田聖子さんの挨拶

私は学生時代から習い、3段だ。その後、柔道を習い、これも3段だ。

合気道は富木謙治先生、大庭英雄先生に習い、お二人から得たものはとても大きい。自分の生きる上での基盤や指針になっていると思う。

大きな本屋の格闘技コーナーに行ってみたら分かるが、格闘技の雑誌、単行本、ビデオ、DVDはかなりある。柔道、剣道、合気道、ボクシング、空手…と。

そして、プロレスの雑誌だ。かつてはプロレスの月刊誌、週刊誌がもの凄く多かった。

石濱朗さん 石濱朗さん

子供の頃からプロレス好きだったので、よく見てたし、「東スポ」「週刊ファイト」「週刊プロレス」は読んでいた。プロレス会場にもよく行っていた。

そのうち、『プロレスファン』『格闘技通信』『ゴング格闘技』に時々原稿を書くようになった。鹿砦社からはプロレス、格闘技の本を5冊ほど出している。

でも、最近は、なかった。プロレスの黄金時代も終わったし、私もプロレスや格闘技について書くこともなくなった。

ただ、最近出した2冊の本で、合気道について触れた。『反逆の作法』(河出書房新社)で、合気道の大庭英雄先生について書いた。

榎木孝明さん 榎木孝明さん

それに内田樹さんとの対談本『慨世の遠吠え』(鹿砦社)で、合気道の話をした。

内田さんは合気道の先生でもあるし、内田さんの道場で、稽古をつけてもらい、投げ飛ばされ、固い畳に叩きつけられた。

その2冊を読んで、月刊『秘伝』の人が、「ぜひ、合気道の話をしてください」と訪ねてきた。だから、本当に久しぶりに格闘技の雑誌に出た。

それに、『秘伝』に出るのは初めてだったので感激した。光栄だった。

愛新覚羅溥傑のお孫さんと 愛新覚羅溥傑のお孫さんと

『秘伝』は、格闘技というより、武道・武術の専門誌と言った方がいいのか。

とても権威のある雑誌だ。内田さんも読んでるし、武道家は皆、読んでる。俳優の榎木孝明さんも読んでるという。

それで思った。「あっ、榎木さんは俳優であると同時に、武道家なんだ」と。剣道の達人であることはよく知られているが、実は、柔術の達人でもある。

②榎木さんに投げ飛ばされた

花房東洋さんと 花房東洋さんと

前に榎木さんと京都で会った時は、私は、ポンポンと投げ飛ばされた。

飲み屋さんで、武道の話になり、体の動き、体の使い方の話になった。

その時、「じゃ、説明しましょう」と榎木さんは立ち上がり、飲み屋の狭いスペースで、何人かを相手に〈実験〉してみせてくれた。

いかに強く手首をつかまれても、振りほどける。相手がいくら頑張っても、崩せる。倒せる。といって、実際にやってみせる。

相手が素人だから赤子の手をねじるように倒せるのだろう。実際に武道をやってる人にはかからないはずだ。と思った。私もそう思った。

学生運動の仲間、石田氏と 学生運動の仲間、石田氏と

隣りにいた花房東洋氏が煽り立てた。「じゃ、鈴木さん、出て下さいよ」と。「鈴木さんは合気道3段、柔道3段ですよ」と大声で言う。

緊張して榎木さんと対峙した。榎木さんの手首をつかんだ。簡単に外された。

こんなはずはないと、力一杯握った。でも同じだ。

「今度は、私が手を握りますから、こらえて下さい」と言う。

こらえた。しかし、ちょっと突かれると簡単に投げ飛ばされる。

岡山支部の番家誠氏 岡山支部の番家誠氏

おかしい。何度やってもダメだった。ポンポンと投げ飛ばされた。

この時の体験は2年前の今頃だ。このHPにも書いたし、写真も出している。

この時は、他にも「センゴク」さんも立ち合った。

元・海上保安庁の人で体はデカイ。本名は一色正春さんだ。中国の船が尖閣の近くで、海上保安庁の船に体当たりしてきた。その瞬間を撮ったビデオを外部に公表し、その件で、海上保安庁を辞めたんだ。

体もデカイ。中国船に立ち向かうような覚悟で榎木さんに向かう。

来賓挨拶の松本均さん 来賓挨拶の松本均さん

でも、結果は同じだった。コロコロと投げ飛ばされてしまった。

「一体、どうなってるんですかね」と一色さんも首をひねっていた。

ウーン、私も分からない。合気道なのか、いや、柔術か。もしかしたら、武術家・甲野善紀さんの術かもしれないと思った。

榎木さんに投げ捨てられてから、甲野さんに会う機会があったので、聞いてみた。

「私が教えたわけじゃない。元々、榎木さんは示現流をやってるし、強いんですよ」と言っていた。

私も前座で話しました 私も前座で話しました

そんなことがあったので、榎木さんに会えると思い、京都に行ったのだ。

5月18日(月)だ。ウェスティン都ホテル京都だ。午後5時から、パーティがあったのだ。

映画「輪違屋糸里=京女たちの幕末」の企画発表会があった。そこに行ったのだ。

私は直接の関係はない。ただ、昔からの友人である花房東洋氏がこれに関係し、企画に加わっている。それで誘われたのだ。

この映画制作を進めている人は、「時代劇復興を熱く願う人々」だ。

木村氏、松本氏 木村氏、松本氏

そして、「銀幕維新の会」を立ち上げた。その第1回目の映画が、この「輪違屋糸里」なのだ。

「わちがいや・いとさと」と読む。浅田次郎の原作で、これを映画化しようとしている。

時代劇がなくなって淋しいという感傷だけではない。「時代劇の中にこそ日本人が忘れかけている大切なものがある」と言う。

時代劇復興プロジェクトは、「日本復興プロジェクト」でもある。

俳優や監督、作家など、多くの人が集まって「銀幕維新の会」は出来た。

講演する木村三浩代表。5/15(金)
講演する木村三浩代表。5/15(金)
犬養木堂記念館で
犬養木堂記念館で
生家で
生家で
5.15事件を報じる新聞
5.15事件を報じる新聞
永倉新八の碑文
永倉新八の碑文

③幼い子供が示現流を教えられ…

大阪、四国から来た人も…
大阪、四国から来た人も…
これは、二次会のようですね これは、二次会のようですね

この会が出来たのは一昨年だ。その時は、まだどんな映画を作るかは発表されてない。〈志〉の表明の場だった。

そこで榎木さんと初めて会い、二次会の席で、「センゴク」さん共々、投げ飛ばされたのだ。

榎木さんと古武術の関係は、ネットにも書かれている。玄人、達人と書かれている。

あるいは、俳優である前に、「サムライ」なのかもしれない、と思った。

会って話してみて、そう思ったし、ネットの中の、あるエピソードを読んで、さらに、そう思ったのだ。

勉強の中心は「四書五経」 勉強の中心は「四書五経」

榎木さんは鹿児島県伊佐郡菱刈町(現・伊佐市)。身長180cm。職業は、「俳優・画家」と書かれている。絵はプロ級だし、個展もやっている。こう書かれている。

〈幼少の頃は、独りで絵を描くのが好きな目立たないおとなしい泣き虫だった。しかし、そんな息子の軟弱さを許せない父親から厳しく鍛えられたという。そのひとつとして習った薩摩示現流は玄人の域。流派の教えは芸能界に入ってからも生きており、「どんな仕事でも決して手抜きはしない。いいわけはしない。たとえ自分が悪くなくても全て自分が引き受けよう。たとえ損をしても後からくる得が大きい」という心構えで仕事に臨むという〉
新選組・永倉新八のお墓で 新選組・永倉新八のお墓で

うーん、やっぱり、サムライだと思った。

絵が好きで武蔵野美術大学に入ったという。そうか。武蔵美か。

そこなら知り合いの先生も多いし、何度か講演もしている。「鈴木をウチの講師に」と働きかけてくれた人もいた。ありがたい話だ。

榎木さんはその大学で勉強し、アルバイトで体験した芝居にのめり込んだという。

1978年、劇団四季の研究生になり、1984年、連続テレビ小説『ロマンス』でテレビデビューを果たす。

重版出来ました! 重版出来ました!

以来、舞台やテレビ、映画、ラジオ等あらゆる分野で活躍している。

〈北海道美瑛町・大分県九重町・鹿児島市にアートギャラリーを持ち、画集を出版するほか、日本各地のみならずインドやネパール等の国を旅して数々の絵を手がけている〉
〈特技は上述のとおり古武術。現場では共演者・スタッフを気功にて一瞬のうちにひっくり返してみせるというお茶目な一面もあり、絵画個展のファンクラブ会員限定の茶話会でも、実技を行ったことがある。テレビ番組で介護に古武術の体術を応用した「古武術介護」を実演したこともある(インターネットでも画像による解説を行っている)〉
『サイゾー』(6月号) 『サイゾー』(6月号)

ここでは、「気功」で、ひっくり返したと言ってますね。気功にも通じてるんでしょうが。柔術、そして示現流そのものの応用かもしれない。

富木合気道は、柔道から出ているが、一面、「剣」の原理からも出ている。

手を剣に見立てて、襲う。それを体さばきでかわす。腕を取る。極める。

これは相手の刀を取り、無力化することだ。だから、示現流も、剣を持っていても、持ってなくても出来るのだろう。

今度、会ったら聞いてみたい。

私も書いてます
私も書いてます

④「浅見光彦」の秘密

榴ヶ岡高校の同窓会。5/16(土) 榴ヶ岡高校の同窓会。5/16(土)

榎木さんは、剣術の達人だから、武士の役が多い。「真田太平記」などに出ている。と同時に、現代劇にもよく出ている。

一番、皆が見て、知っているのは「浅見光彦シリーズ」だ。

普段は、ルポライターだが、取材先でよく事件に出くわし、心ならずも、巻き込まれ、取り組み、解決する。素人探偵だ。

私も好きで、テレビでは必ず見ている。

ところが、最近は、「浅見光彦」が他の人に代わってしまった。

榎木さんの当たり役と思っていたのに。何故だろう、と思っていたら、このウィキペディアに出ていた。多分これが本当の理由だろう。

そして、榎木さんは凄い人だな、と思った。ちょっと他の人には出来ない。「現代のサムライだよ」と思った。

こう書かれている。

1回生、2回生です 1回生、2回生です
〈1995年より、フジテレビ系ドラマ『浅見光彦シリーズ』に主役の浅見光彦役として出演する。この浅見光彦役は周囲から当たり役であると評されたといい、同シリーズの原作者である内田康夫も榎木を「新作を書くたび、榎木くんの顔が浮かんで邪魔をする」と高く評価した。2002年に年齢を理由として榎木自ら浅見光彦役から退くことを表明した際(後任の浅見光彦役は中村俊介)、内田の希望により2003年からは光彦の兄で警察庁刑事局長である浅見陽一郎役として、引き続き同シリーズに出演している〉
1回生と51回生 1回生と51回生

エッ、そうだったのか。と、驚きましたね。「年齢を理由として」自分から退くことを申し出たという。謙虚な人だ。こんな人、他にいない。俳優は年齢を超える。年齢を利用に退くことなんかない。少なくとも、自分から言い出すことはない。60才や70才でも、20代、30代の役をやっている。1人で、女の一生を全て演ってる人もいる。

内田康夫の原作では、「浅見光彦」は30代後半か、40位だろう。

榎木さんは50代だが、全く不自然ではない。ピッタリの当たり役だ。実際の30代の役者よりも、ずっと似ている。

それに、「年齢を理由に」と言うのなら、原作の「浅見光彦」の年齢を上げたらいいじゃないか。「それから10年経ちました」とか言って。

又、浅見役に復帰してほしいですよね。

世界大会準優勝のダンス部 世界大会準優勝のダンス部

でも、これも武道をやってるからでしょうね。普通なら、どんなことがあっても、その役を降りない。しがみつく。必死に若作りをして、「まだ大丈夫だ」とアピールするだろう。

それなのに、自ら、退くことを申し出る。こんな人はいない。サムライだと思った。

我々だったら、「仕事を奪うな!」「人権問題だ」と騒ぎ立てて、記者会見でも開くだろう。

「俺の方が30代青年に似つかわしい。心身共に30代は一体どっちだ」と言って勝負を挑む。

二次会で 二次会で

そして30代青年たちを、次々と投げ飛ばす。ほら、俺こそが本当の30代だ、と証明してみせる。そこまでやってもいい。

でも、榎木さんは、やらない。実力があるのに、やらない。周りの人たちが止めるのに、「いや、年ですから」と謙虚に退く。凄い人だ。

もしかしたら、日本人の謙虚さとは、こういうことかもしれない。我々凡人ならばとても出来ない。

だが、出来る人はいる。一昨年、投げ飛ばされた時以上の衝撃を受けた。京都まで行って、本当によかったと思った。

【だいありー】

兄貴と 兄貴と
  1. 5月18日(月)午前10時30分東京発の新幹線で京都へ。
     12時50分着。建仁寺へ行って、双龍図を見る。天井に巨大な龍が。圧倒されて見とれていた。他の屏風絵、庭なども、ゆっくりと見る。
     そして、ウェスティン都ホテル京都へ。映画「輪違屋糸里=京女たちの幕末」の企画発表会に出る。浅田次郎の原作を映画化しようとしている。時代劇の復興を志す「銀幕維新の会」がやっている。
     榎木孝明さん、石濱朗さん、野田聖子さんの挨拶。
     又、豪華絢爛、太夫道中。勤皇の志士と新選組の対決…と、時代劇の世界へタイムスリップする。
東北学院の跡地 東北学院の跡地

又、剣、居合い、空手の演武なども行われる。花房東洋さん、須藤久さんなどと話しました。

終わってからも、実行委員の人たちと会議。

夜、遅く、ホテルに帰りました。

  1. 5月19日(火)午前中、東京に戻る。
     午後、取材。
     6時、『永遠の革命家、太田龍追憶集』の発刊祝いの集会に出る。明治大学内のホール。
     太田さんと一緒に運動をやってた人。知る人。傾倒する人などが大勢集まった。
     矢崎泰久さん、足立正生さん、澤龍さんなどが挨拶をする。大山倍達の娘さんも挨拶していた。
     驚いた。平岡正明は大山空手を習い、大山倍達と対談本を出している。しかし、太田さんも知り合いとは思わなかった。
青葉まつり 青葉まつり

太田さんは、常に先へ先へと進み、皆もそのスピードに付いて行けなかった。長い間の同志だったのに、「君はイルミナティだ!」と言われて絶縁された人もいた。

又、太田理論にドップリとつかって、捕まったり、危ない目に遭った人も多い。

その点、私などは、初めから「味方ではない」と思われていたから、「いい距離」を保って勉強させてもらった。

一水会の合宿に来て、右翼思想の革命性について話してもらったこともある。挨拶では、こういった話を私もした。

建仁寺 建仁寺
  1. 5月20日(水)午前中、原稿。
     午前11時30分。ホテルオークラ別館。経営塾セミナーに出る。東レ代表取締役社長の日覺昭廣さんの講演。
     昔は、東洋レーヨンといったが、今は東レだ。タイトルも「日本的経営を貫き、グローバルで勝つ」。日本的経営の素晴らしさを実感した。
     こういう話は余り聞いたことがないので、とても勉強になりました。
双龍図 双龍図

そのあと、一度、家に帰って仕事。6時、上野に行く。東京文化会館大ホール。「国立モスクワ音楽劇場バレエ」を見る。

この日は、「エスメラルダ」(全3幕)。6時半から9時まで。世界一のバレエだし、素晴らしかった。一水会の木村三浩代表と共に招待されたのだ。

そのあと、文化会館1Fホールでパーティ。「ロシア文化フェスティバル2015 in Japan」のオープニングセレモニー&パーティだ。「日露修好160周年記念」「ロシア文化フェスティバルin Japan 第10回記念」だ。

『太田龍追悼集』 『太田龍追悼集』

ロシアの国会議員や大使館の人。バレエ団の人が出席し、挨拶。日本からは森喜朗、鳩山由紀夫、鈴木宗男さんなどが出席。女優の栗原小巻さんも挨拶していた。

木村氏から、ロシアの人々やマスコミの人々を紹介される。

  1. 5月21日(木)午前11時、打ち合わせ。
     午後から河合塾コスモ。自習室で勉強。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。森達也・礫川全次の『宗教弾圧と国家の変容』(批評社)を読む。
足立正生さん、矢崎泰久さんと 足立正生さん、矢崎泰久さんと

7時に終わって、タクシーで六本木ヒルズへ。日露のシンポジウムを昼からやっていて、6時半から、懇親パーティ。そこだけ出る。

51階の眺めのいいホールで、ロシアの政治家、文化人、ジャーナリストと話をした。

それから、木村三浩氏、マスコミの人と共に車で新宿へ。ブッチー武者さんの店に行く。

たけしの番組で、懺悔室で懺悔をして水をかぶるのがあった。あれをしてたのが、このブッチーさんだ。もう20年近く前だ。よく見ていた。

私も挨拶しました 私も挨拶しました
  1. 5月22日(金)午前中、原稿。
     午後、取材、打ち合わせ。
     夜、雑誌の座談会。
  2. 5月23日(土)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     夕方、柔道。久しぶりに体を動かすと気分がいい。
大山倍達の娘さんと 大山倍達の娘さんと
  1. 5月24日(日)午前中、原稿。
     午後1時半。ホテルグランドヒル市ヶ谷。「戦後70年に問う—戦争、占領、憲法・講和・独立—」講座に出る。佐藤松男氏たちが主催して、月一でやっている。
     今月の講師は、福永文夫さん(獨協大学教授)。「アメリカの対日占領」。とても勉強になった。
     夜は、和歌山から下中忠仁さんが上京してきたので、一緒に飲む。

【写真説明】

「輪違屋糸里」企画発表会。5/18(月)

①5月18日(月)。午後5時から、ウェスティン都ホテル京都。映画「輪違屋糸里=京女たちの幕末=」の企画発表会が行われました。
〈時代劇を通じてもう一度、本来の日本人らしさを取り戻そう〉と、作られています。

榎木孝明さんと

②俳優の榎木孝明さん。この映画を作る「銀幕維新の会」の特別相談役です。榎木さんの提言で作られたそうです。
 榎木さんは、絵はプロ級。そして剣道の達人。さらに、柔術の達人です。2年前に会った時は、何度も投げ飛ばされました。月刊『秘伝』で合気道のことを私は書いてますが、「読みました。よかったですね」と言ってました。

須藤久さんと

③映画監督の須藤久さんと会いました。「20年ぶりじゃないのかな」と須藤さん。「狭山の黒い雨」を撮ってますし、野村秋介さんと一緒に「斬殺せよ」も撮ってます。

野田聖子さんの挨拶

④衆議院議員の野田聖子さん。映画議員連盟会長であり、「銀幕維新の会」の特別顧問です。この映画への期待を熱く語ってました。

石濱朗さん

⑤俳優の石濱朗さん。元気です。「銀幕維新の会」特別顧問です。

榎木孝明さん

⑥榎木孝明さんも挨拶してました。

愛新覚羅溥傑のお孫さんと

⑦愛新覚羅溥傑さんのお孫さんの雪江さんと。溥傑は〈ラストエンペラー〉愛新覚羅溥儀の弟です。雪江さんの隣りはご主人です。中国から帰化しました。和栗良遠さんです。

花房東洋さんと

⑧花房東洋氏です。岐阜の大夢館代表です。私が「生長の家学生道場」にいた時、花房氏は、生長の家「飛田給道場」にいました。だから、もう50年前からの知り合いです。この「銀幕維新の会」の立ち上げにも参画しています。

学生運動の仲間、石田氏と

⑨「鈴木さん」と呼びかけられました。懐かしかったです。学生運動をやっていた頃の仲間です。私よりも4才位、下です。石田昇司さんです。
 「今、どうしてるの?」と聞いたら、「ブトウをやってます」。凄いですね。今でも武闘派か。権力や左翼と殴り合い、石を投げてるんだろう。偉いですね。「いえ、違うんです」と名刺をくれました。〈一般社団法人・日本創作新舞踏協会会長〉と書かれてました。

講演する木村三浩代表。5/15(金)

⑩5月15日(金)、岡山一水会の「レコンキスタ読者の集い」。午後6時半から、岡山市市民会館大ホールで行われました。
 メインの講演は木村三浩・一水会代表。「改めて問う、新右翼運動=ヨルダン・クリミア・ロシア帰国報告(鳩山氏との同行について)」。

岡山支部の番家誠氏

⑪岡山支部の活動報告をする番家誠氏。

来賓挨拶の松本均さん

⑫元・警察官の松本均さんです。随分と本を出してます。又、高砂市議を長い間、勤めて、最近、引退しました。昔から、一水会の皆と親しくしてくれてます。

私も前座で話しました

⑬木村代表の前に私も少し話しました。
〈戦後70年・新右翼運動。ソウル大学講演報告〉

大阪、四国から来た人も…

⑭大阪、兵庫、四国、東京からも来てくれました。

木村氏、松本氏

⑮木村三浩代表。松本均さんは食べてます。

これは、二次会のようですね

⑯二次会のようです。木村氏、松本氏もいます。

犬養木堂記念館で

⑰この岡山「レコンキスタ読者の集い」の前に、「犬養木堂記念館」に行きました。この日は、「5.15事件」の日で、大勢の人が来てました。木堂のポスターの前で。

生家で

⑱生家で。番家氏が案内してくれました。

勉強の中心は「四書五経」

⑲犬養木堂が勉強した本が置かれてました。『論語』『大学』『春秋』…と、四書五経が中心です。

5.15事件を報じる新聞

⑳「5.15事件」を報じる当時の新聞です。

新選組・永倉新八のお墓で

㉑「ひの新選組まつり」に出た時に、「永倉新八のお墓が岡山にある」と聞いたので、「レコン読者の集い」の前に、探して行ってきました。番家氏が事前に調べていてくれました。
 6月9日(火)は札幌時計台ホールで、新選組永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談するので…。杉村さんとは「ひの新選組まつり」でも会ったし、何か、他人とは思えません。私も関係者のような気分になって、永倉新八の墓にお参りしました。

永倉新八の碑文

㉒天皇を守り、この日本を守るために命を懸けた武士でした。碑文にもそう書かれてます。

榴ヶ岡高校の同窓会。5/16(土)

㉓5月16日(土)。午後5時から、仙台ガーデンパレスで。「第41回東北学院榴ヶ岡高等学校同窓会」が行われました。総会のあと、懇親会があり、オープニングは吹奏楽部の演奏でした。ヒット曲、新しい曲が演奏され、最後は校歌でした。胸が熱くなりました。

1回生、2回生です

㉔1回生、2回生です。もう50年以上前ですね、入学したのは。

1回生と51回生

㉕厳しい高校で、よく先生に殴られてました。ところが途中から、「服装は自由」「男女共学」になりました。「青春を返せ!」と言いたいです。私は1回生ですが、もう51回生、52回生もいます。この女性たちです。50才の違いがあるんですね。
 「1回生は何人出席してるんですか?」と聞かれ、「4人です。あとは皆、死滅しました」「まあー!」「絶滅危惧種です!」。

世界大会準優勝のダンス部

㉖バレエ部もあるんですね。何と世界大会に進み、アメリカに行ったんです。そして準優勝だそうです。その時のビデオを見せてもらいました。

二次会で

㉗二次会で。夜の仙台に。左は脇田先生、右は高橋君です。

兄貴と

㉘同窓会に行く前に、兄貴の家に寄りました。そうだ。同窓会に出たら、「鈴木さんのお兄さんと一緒に勉強してます」という人がいました。生涯学習のクラスだそうです。「英語は達者で1人でロシアやイタリアにも行ってるし、凄いですね」と言ってました。
 そうですね。私は、日本語もロクに喋れないし、韓国に行くのでも、慌てて、大変でしたよ。

東北学院の跡地

㉙翌日朝、教会に行って礼拝に出ました。仙台広瀬河畔教会です。そのあと、仙台市内を散歩しました。「東北学院中学校・高等学校跡地」という碑が建ってました。(我々の学校の)本校の跡です。1905年〜2005年まで、ここにあって、そのあと、移りました。
 東北学院のモットーが書かれてます。「LIFE LIGHT LOVE」です。生命、正義、愛でしょうか。今は、ここは巨大なビルが建ってます。仙台一です。

青葉まつり

㉚この日は、「青葉まつり」でした。そういえば、去年もそうでした。同じ頃にやるんですね。馬に乗った伊達政宗がいました。

建仁寺

㉛これは、京都に行った時です。5月18日(月)、映画企画発表会に出た時。5時からなので、早めに京都に行って、建仁寺に行ったのです。有名な双龍図を前から見たいと思っていたので。

双龍図

㉜天井を見上げると、巨大な龍が。京都では、龍の描かれたお寺が6つあるそうです。天龍寺の天井に描かれた龍は前に見ました。じゃ、残り4つか。頑張ってノルマを達成しないと…。

『太田龍追悼集』

㉝『永遠の革命家・太田龍追憶集』が出ました。まとめる人は大変なご苦労だったと思います。ありがとうございます。私も書きました。
 この出版を祝う会が、5月19日(火)6時20分から、明治大学の中にあるカフェパンセで行われました。

足立正生さん、矢崎泰久さんと

㉞足立正生さん、矢崎泰久さんと会いました。お二人とも太田さんとは親しくて、思い出を語ってました。

私も挨拶しました

㉟私も挨拶しました。

大山倍達の娘さんと

㊱空手の大山倍達の娘さんも来てました。大山宛さんです。

重版出来ました!

㊲内田樹さんとの対談『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の重版が出来ました。おかげさまで売れてます。

6/7(日)。前田ゼミ

㊳6月7日(日)、「前田日明ゼミin西宮」です。田原総一朗さんがゲストです。私も聞きに行くつもりです。

7/12(日)。鹿砦社弾圧10周年

㊴7月12日(日)は「鹿砦社弾圧10周年 復活の集い」です。青木理さんが記念講演です。その前に、私も少し話します。

6/9(火)札幌時計台

㊵6月9日(火)札幌時計台ホールで、新選組永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。

『サイゾー』(6月号)

㊶今、発売中の月刊『サイゾー』(6月号)です。凄い特集です。〈「天皇制」の論点〉。勇気のある特集です。

私も書いてます

㊷私も出ています。「菊タブー」について話しています。

【お知らせ】

  1. 現在、「大杉栄全集」(全12巻+別巻1)が、ぱる出版より刊行中です。現在、第8巻が発売中です。「翻訳第1巻」で、以下が収録されています。
    1.ハワード・ムーア「万物の同根一族」
    2.ギュスタグ・ルボン「物質非不滅論」
    3.シャルル・ルトウル「男女関係の進化」
     なお、今回の「月報8」には4人の原稿が載ってます。
    1.鈴木邦男「大杉栄が甦る場所」
    2.綾目広治「今こそ学ばれるべき社会変革思想」
    3.杉彰「大杉栄のデモクラシー批判」
    4.小池善之「吹けよ、あれよ、風よ、嵐よ」=静岡の墓前祭を受け継ぐ
     そうです。私も書いております。この全集読破には私も挑戦してみたいと思います。この「大杉栄全集」について、「図書新聞」(5月30日号)で特集してました。
  2. 月刊「サイゾー」(6月号)が凄い特集をやってます。特集〈「天皇制」の論点〉です。1冊全体が〈天皇問題〉です。目次を見てみると…。
    ●知ってるようで知らない!?菊花紋章のトリセツ
    ●万世一系・225代 近代天皇制と皇室の現在
    ●猪瀬直樹に聞く、30年後の「ミカドの肖像」
    ●「君が代」問題から考察するアーティストが歌う国歌の意義
    ●中江兆民に始まる!?左翼の論客「天皇制廃止論」の歴史
    ●新右翼・鈴木邦男に聞く!菊紋の取り扱い方と保守派の正体
    …などなどです。
  3. 5月29日(金)午後7時、「本の会」で講演。文京男女平等センター。テーマは、「特定秘密保護法とわたし」。会費2500円。
6/7(日)。前田ゼミ 6/7(日)。前田ゼミ
  1. 6月7日(日)午後2時。「前田日明ゼミin西宮」。この日は田原総一朗さんがゲストです。会場は、ノボテル甲子園です。私も聞きに行こうと思ってます。
  2. 6月8日(月)一水会フォーラム。7時からホテルサンルート高田馬場。植草一秀さん(経済評論家)が講師です。テーマは「対米隷属を排し、自主独立を確立する」。
  3. 6月9日(火)札幌時計台シンポジウム。新選組・永倉新八のひ孫・杉村和紀さんと対談します。テーマは、「新選組と現代」です。
6/9(火)札幌時計台 6/9(火)札幌時計台
  1. 6月11日(木)月刊「創」プロデュース。「ヘイトスピーチとナショナリズム」。6時半、文京シビックホール小ホール(2階)。香山リカ、佐高信、森達也、安田浩一、雨宮処凛…さんらが出演。私も出ます。
  2. 6月12日(金)「9条の会さいたま」で講演します。午後6時30分より。浦和駅東口パルコの9F、第15集会室です。
  3. 6月20日(土)「快楽亭ブラック独演会」に私も出ます。7時から。「Ryu’s Bar 道楽亭」です。新宿区新宿2の14の5 坂上ビル1F(新宿3丁目駅06-08出口から徒歩2分)。料金 予約2500円、当日2800円。
    (問い合わせ)道楽亭 03(6457)8366
  4. 6月23日(火)、24(土)の劇団「再生」は日程が変更になりました。6月21日(日)、22日(月)になりました。「二十歳の原点」の公演は、6月21日(日)が19時半。22日(月)が13時、19時です。「再生」代表の高木尋士氏と私のプレトークは、6月21日(日)の19時の回の前に行います。
  5. 6月27日(土)、17時、神奈川の教育者の集会で、憲法についての講演をやります。
  6. 7月10日(金)午後6時半。一水会フォーラム。ホテルサンルート高田馬場。講師は柳沢協二さんです。
  1. 7月12日(日)「鹿砦社弾圧10年。復活の集い」。午後2時から、西宮であります。会場はcaféインティライミ(阪神電車西宮駅前)です。特別講演が青木理さん。コメント&トークが私です。
  2. 7月20日(月・祝)13時30分。エル大阪。「和歌山カレー事件を考える会」の大阪集会を行います。私も行きます。
  3. ちょっと先ですが、毎年恒例の「生誕祭」を8月2日(日)に行います。阿佐ヶ谷ロフトで、午後1時から4時まで。今年はどんなゲストが出て、どんな集まりになるのでしょうか。私も楽しみです。
  4. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストも決まりました。蓮池透さんです。