2015/07/27 鈴木邦男
「そこまで言って委員会」。7/19(日)放送
「そこまで言って委員会」。7/19(日)放送

「カレー事件」大阪集会で考えた

戦後の「闘争」がテーマ
戦後の「闘争」がテーマ

①熱があったけど、白老、大阪、金沢へ

ある者は過激派に。ある者は転向し
ある者は過激派に。ある者は転向し
ゲストの2人は。元活動家 ゲストの2人は。元活動家

体調を崩した。忙しくて、柔道にも行けないし、闘ってない。

それがいけないのだろう。そんなに仕事が沢山あるわけではないが、私の仕事がのろいのだ。能力がないのだ。

だから遅れに遅れ、たまりにたまってしまう。

それに今月は地方へ行くことが多い。三分の一は地方に行ってる。

家に帰ると、寝る間も惜しんで仕事をしている。寝不足だ。それでカゼをひいて、熱を出した。

でも、予定されてる集まりに行かなくてはならない。フラフラしながら、行きました。

7月4日(土)、5日(日)は函館。唐牛健太郎さんの墓前祭。

7月10日(金)は大阪。「そこまで言って委員会」収録。放送は7月19日(日)。

「一水会」創設者の鈴木 「一水会」創設者の鈴木

7月12日(日)は西宮。「鹿砦社弾圧10年。復活の日」集会。

7月18日(土)、19日(日)は北海道。白老アイヌ民族資料館。

7月20日(月)は、大阪。「カレー事件」集会。

7月21日(火)、22日(水)は金沢。計9日間は地方だ。

では、「カレー事件」だ。7月20日(月・祝)。朝9時東京発の新幹線で行く。

新大阪は11時33分着。大阪止まりだから安心して眠ってられる。

前に、寝過ごして、次の駅まで行き、戻ってきたことがある。

携帯も持ってないし、連絡が大変だ。といって大きな目覚まし時計を持って行って、「ジリジリ…」と大きな音がしたら他の人に迷惑だろうし…。昔は、目覚まし付きの腕時計があったけど、今はない。

でも、今は、左右が逆転 でも、今は、左右が逆転

どうしたらいいんだろう。そんな心配があるので下中さんは、いつも「大阪止まり」の新幹線を指定して、「これで来て下さい」と言う。この前、「鹿砦社弾圧10年。復活の日」集会の時もそうだった。

それで、7月20日(月)だ。いつも、この頃に大阪で「カレー事件」の集会を開いている。前は和歌山でもやったことがある。関西の事件だから、集会も関西でやる。ということらしい。

ただ、1回だけ、東京でやった。今年の3月だ。手帳を見たら、3月14日(土)だった。文京区民センターでやった。

あの時も、やたら忙しかった。

翌、15日(日)は、松元ヒロさんのライブを見に行っている。

「清貧暮らし」の元右翼 「清貧暮らし」の元右翼

16日(月)は内田樹さんとの本『慨世の遠吠え』(鹿砦社)の発売。

そして、この日、中野税務署に並んで、申告している。

そして、3月17日(火)に韓国に行っている。

18日(水)は、ソウル大学で講演をした。その時の講演録が本になって、最近、送られてきた。

では、3月14日(土)の「カレー事件」東京集会について、まず少し、触れておこう。

東京では初めて、ということで、もの凄い人だった。又、準備する側も、大いに張り切っていて、初めに「カレー事件」関係の映像を流す。

これが実によく出来ていた。林眞須美さんが笑いながら、マスコミ陣にホースで水をかけている。

私も挨拶しました 私も挨拶しました

又、彼女は保険金詐欺をやっている常習犯だ。近所でも嫌われていた。

お祭りの日にカレーの鍋に砒素を入れて人を殺すなんてことが出来るのは、この人しかいない。

そういえば、カレー鍋のそばにいた。自宅にも砒素があるようだ。…と、見聞、状況証拠だけが積み重ねられ、一方、「ふてぶてしい眞須美」像が流される。「犯人はこいつしかいない」と人々も思う。

そして逮捕だ。初めは黙秘だったが、途中から喋る。「それも不自然だ」「やっぱり、犯人だろう」と人々は思う。

本当は、そう思わせるようにリードしていたのだ。

7/20(月)。「カレー事件」の集会
7/20(月)。「カレー事件」の集会

②「いい人」だから支援するのか?

飛松さん、安田弁護士たちと 飛松さん、安田弁護士たちと

でも、真実の眞須美さんは優しくて、子供思いで、そんなことの出来る人ではありません。…と、東京集会では力説する。

又、この裁判には安田好弘弁護士、さらに(ロス疑惑事件の)三浦和義さん、それに私までが加わっている。

「林眞須美さんを支援する会」の初代代表が三浦和義さん。二代目は私だ。三浦さんから口説かれて、私は支援活動に加わった。

眞須美さんにも何度か面会に行っている。

安田弁護士も、ちょっと見には強面の弁護士だ。

山口県光市の事件では、加害者の少年を弁護して、かなり激しく叩かれた。

どんな人でも弁護士は付くのだし、当然の行為なのに、「あんな悪魔のような人間を弁護するのか?」「無罪にしようとしてるのか?」と批判が集中した。

寅ちゃん。河合さんと 寅ちゃん。河合さんと

又、人間は死んでも押入れに入れておけば生き返る。と少年は言った。などと発言し、「そこまでしても、裁判に勝ちたいのか」と非難された。「こんな弁護士は辞めさせろ」とテレビで発言する人もいた。

ともかく、国家の弾圧がモロに被さっている。ともかく、変わった人、強面の人が支援している。そんな印象だ。「東京集会」で流されたビデオの最後はこうなっていた。

「安田弁護士は嫌いでも、私のことは嫌いにならないで下さい」。  ほう、面白いことを言う。AKB48のメンバーの科白だったんだろう、と思って見ていたら、次。

「鈴木邦男は嫌いでも、私のことは嫌いにならないで下さい」。

 ゲッ!と驚いた。でも、面白いと思った。7月20日(月)の「大阪集会」でも、そのことを思い出していた。

あの時は、「ほう、面白いな」と思っただけだが、今考えると、不思議だ。奇妙だ。

だって、安田弁護士や私のことは嫌いな人は、「初めから林眞須美を嫌いだろう」。そう思ったのだ。「林眞須美は嫌いでも…」と言うのなら、分かるけど。

円より子さんと。7/22(水)
円より子さんと。7/22(水)

③「詐欺犯」だからこそ「殺人」はしない

挨拶する逢坂誠二さん
挨拶する逢坂誠二さん
山本太郎さんと 山本太郎さんと

それに、眞須美さんは、「いい人」ではない。どっちかといえば、「悪い人」だろう。

だって、砒素を使ってわざと体を壊し、病院に入院して、「保険金詐欺」を繰り返していたからだ。これは事実として認めている。

「詐欺」を犯すような奴は、「人殺しだってやる」と一般の人は思うだろう。

しかし、違う。「詐欺」「泥棒」と「殺人」の間の距離は無限に遠い。

むしろ、社会の一般の人の方が近い。サラリーマンや、高校生や女子大生が、カーッとなって瞬間的に人を殺した…という事件が多いではないか。70過ぎの老人もキレて、人を襲う。

「志の輔らくごin下北沢」で。7/23(木) 「志の輔らくごin下北沢」で。7/23(木)

でも、この人たちは、「詐欺」「泥棒」という比較的軽い「犯罪」をやって、準備し、そして殺しをした。という人は誰もいない。

一般人が、いきなり「人殺し」をやるのだ。

それに、「詐欺」「泥棒」を何度もやり、捕まったことのある人間は、「殺人は一番、ワリがあわない」と知っている。犯罪に走ったからこそ、「殺人」はやらない。

眞須美さんのケースは、とても「人殺し」になどなりえない。そんなケースだ。

それに、眞須美さんの旦那さんの証言だ。何回も会ってるが、こう言ったんだ。

「私らは保険金詐欺のプロです。お金も随分と入ってきました。金にも汚いと言われてます。だからこそ、一円にもならない殺しなんかやるはずがないです」と言う。

海江田万里さんに会いました 海江田万里さんに会いました

ウッと思った。これは実に説得力がある。昔、「SPA!」で元警察官、元ヤクザ、元右翼の座談会があった。「元右翼」は私だ。

その時、カレー事件の話をした。〈悪〉〈法律を犯す〉ことには詳しいし、プロだ。だからこそ「眞須美さんは犯人じゃないな」と3人の考えは一致した。

そして座談会のタイトルはこうだ。「林眞須美は無罪である!」。

凄いタイトルだ。でも、これは本当だと思う。

一生、犯罪を犯すことのない人。一生、警察に捕まることのない人は、普通に警察発表を信じてしまう。マスコミを信じてしまう。

だからこそ、この事件は難しい。マスコミ、警察情報の垂れ流しの中で、人々は「自分の頭」で考える能力を失っている。

7/21(火)。金沢ですね 7/21(火)。金沢ですね

「ほらみろ、こんな悪い奴じゃないか」

「砒素を使って何度も保険金詐欺をやっているんだ。だから、殺人だってやってるさ。決まっている」

「他にやりそうな人はいないじゃないか」…と言って、警察発表に納得する。

でも、今までの冤罪事件も全て、「最も犯人らしい」人間が捕まり、新聞も、「こいつに決まっている」「じゃ、他にいるのか」と言ってきた。

又、「悪そうな人」を見つけるのがうまいのだ、警察は。

いや、普段から、そういう人物をリストアップしているのだ。

たとえば、冤罪事件が証明された「布川事件」がある。

強盗殺人事件で2人が捕まった。自供もある。2人は、地元の有名なワルだった。「目撃者」もいる。

金沢駅 金沢駅

ところが後にDNA鑑定で2人は無罪が証明され、出獄した。

この2人には私は何度も会った。『紙の爆弾』で対談もした。

「じゃ、地元の人は喜んだでしょう」と言ったら、全く逆なんだ。この2人のワルの行状は今でも皆、憶えている。

だから、「たとえ無罪でも、ずっと刑務所に入れておいてほしかった」と言ってるという。

驚いた。それほど、恐れられ、憎まれていたのか。地元の人々の気持ちも分かるような気がする。

でも、どんなにワルでも、やってもいなかった事件で「死刑」にされてはたまらない。「疑わしきは罰せず」だ。

ところが今は、「疑わしい」だけで、罰している。

林眞須美さんは嫌いでも、無実の罪で死刑にしてはならない。

あれっ、見た本が!学校の図書館に
あれっ、見た本が!学校の図書館に

④「そこまで言って委員会」の凄さ。力。

「邦男さんシリーズ」というコーナーが
「邦男さんシリーズ」というコーナーが
武家屋敷で 武家屋敷で

大阪集会の時、河合教授の講演の前に10分間の休憩があった。

私は廊下に出たら、支援者の人が、「じゃ、鈴木さんにかわりますから」と携帯を渡す。

誰かと思ったら、眞須美さんの旦那さんの林健治さんだ。

前は車椅子に乗って出てきてたが、今は、体調が悪くて、出歩けないらしい。

「行けなくて、申し訳ありません」と言っていた。

「皆、頑張って一日も早く再審請求が出来るように頑張っていますよ」と言った。

「昨日、テレビ見ましたよ。頑張ってましたな」と言う。

読売テレビの「そこまで言って委員会」だ。7月10日(金)に収録したのを、昨日、放送したようだ。激論に次ぐ激論で、喋るのは大変だ。でも、「そこまで言って委員会」は、もの凄く影響力がある。

「二十一世紀美術館」で 「二十一世紀美術館」で

「カレー事件でもお世話になったんですよ」と私も思い出して言った。

まだ、たかじんさんが元気でいた時だ。「カレー事件をテーマにやりたい」と言うから驚いた。

メチャクチャ言われるんだろうな、と思った。「こいつしかいない」「他に犯人がいるか?」と。でも、取り上げてくれるだけでありがたいと思った。

収録の前に、「林眞須美さんに面会したい」というので、プロデューサーや、ざこばさんを案内して面会してもらった。

そして、次の収録の日だ。今までのカレー事件の報道と全く違う。

そうか。パネラーは皆、自分の考えを持ち、けっこう意固地になる人が多い。だから、警察、マスコミ発表を鵜呑みにしたりしない。それでカレー事件を考える。

50年ぶりに帰ってきました 50年ぶりに帰ってきました

「証拠、自供もないのに有罪と決めつけるのはおかしい」「新しい機械で有罪と決めてるが、新しい機械はそれだけ。実績もないのだから、不安だ」「あれだけ金にこだわる人が、全く金にもならない殺人をするだろうか…」と。

今までにない番組になった。あれでカレー事件、林眞須美さんに対する見方も大いに変わった。テレビの力は大きいと思った。「そこまで言って委員会」の力は凄いと思った。

19日(日)放送の分も、面白かった。又、戦後の学生運動、労働運動などについての資料映像もしっかり作られていて、とても勉強になった。このまま、教科書にしてもいい位だ。と思った。

大阪「カレー事件」集会の日は、元兵庫県警の飛松五男さんも来てたので、「何とか、本を作りませんか」と提案した。

あるいは、どこかのテレビ局でもいい。「飛松五男捕物帳」でもいい。いろんな事件を、じっくりと考えるような番組だ。

ゲストは1人か2人でいい。飛松さんだけでいい。カレー事件を含め、再び捜査し、じっくりと考えて、語ってもらう。いい番組になると思うのだが…。

又、和歌山でもやりましょう。岩井さん。名古屋でもやりましょう。

7/18(土)。白老アイヌ民族資料館
7/18(土)。白老アイヌ民族資料館

【だいありー】

アイヌの踊り アイヌの踊り
  1. 7月20日(月)朝9時東京発の新幹線に乗る。
     11時33分、新大阪着。下中さんたちが迎えに来てくれる。駅の地下レストランで食事。天ぷら蕎麦を食べる。
     それから地下鉄を乗り継いで天満橋へ。「エルおおさか」5F視聴覚室。〈和歌山カレー事件から17年。再審請求のいま。これから〉の集会。
     「和歌山カレー事件から17年。林眞須美さんは獄中から無実を訴え続けています」と書かれている。満員だった。
     午後2時開会。初めはビデオ映像だ。大阪の毎日放送が「死刑囚」を特集した放送に林眞須美さんも取り上げられていた。その一部を流す。
白老ポロトコタンで 白老ポロトコタンで

カレー事件のこと、その後の生活。中で絵を描いて発表している。その絵も紹介された。いい番組だった。

そのあと、まず私が挨拶。「林眞須美さんを支援する会代表」として今日の集会の意義を話す。

続いて、「再審請求弁護団報告(現状と課題)」。

そして今日のメイン。河合潤・京都大学教授の講演。

一般的には、「カレー事件」でカレー鍋に入れられた砒素と、林眞須美さんの家から発見された砒素が「同じ」だとして逮捕され、死刑を宣告されている。そう思われている。

しかし、2つの砒素は、成分も形成過程も全く違うものだと河合教授は言う。警察に頼まれて、「同一だ」と鑑定した人々の証言を次々と崩してゆく。

熊もいました 熊もいました

とても分かりやすいし、説得力がある。

終わって、会場から活発な質問があった。

「ではだれが犯人なのか」「その犯人を名指して、こちら側も、きちんと物語を作る必要があるのではないか」…と。

中には、「国立大学の教授なのに、国家に反逆するようなことをやってクビになったりしないのか。国家や警察から弾圧はないのか?」。凄い質問をする人だ。と思って見たら、東京中野区から来た寅ちゃんだった。

河合教授は、「それは全くありません」と。学者の良心にかけて研究し、証言してるんだ。そんなことはさせない。という自信もあるのだろう。

質問した寅ちゃんは、つい12日(日)にも西宮で会った。札幌や、姫路などでも会っている。

お父さん(ソフトバンクのCM)の娘です お父さん(ソフトバンクのCM)の娘です

東京に住みながら、東京では、ほとんど会わない。確か、私の家のそばだというのに。

会社で必死で残業をして、そのお金で地方の講演を聞きに行ってるそうだ。偉い。

「カレー事件」の集会は16時半に終わり、そのあと、近くの居酒屋で二次会。皆と遅くまで話をし、この日は大阪に泊まる。

  1. 7月21日(火)学生運動をしてた仲間から誘われて金沢に行く。
    大阪からは特急「サンダーバード」だが、帰りは北陸新幹線に乗れるし。乗ってみたいと思ってたので好都合だった。
    金沢駅は大きく、新しくなっていた。新幹線が来るので大きく様変わりしていた。武家屋敷などを見て、夜は飲む。
白老の若者と 白老の若者と
  1. 7月22日(水)朝早くから、美術館、記念館を見て回る。泉鏡花、徳田秋声、室尾犀星。そして、二十一世紀美術館。
    午後2時50分の北陸新幹線に乘る。5時半、東京駅着。
    それからJRで四谷に。駅前の主婦会館に行く。6時半から、「円より子を応援する会」。満員だった。
    去年、円さんの集まりで私は講演をした。円さんは民主党から議員になって長く活動していた。最近は、政治学校を開き、政治家になる若者を育てている。私はそこに呼ばれて去年、講演したのだ。
     今、日本の政治が変だ。危ない。「もう一度、円さんを国会に送って闘ってもらおう」という声が強くなり、今日の集まりになったようだ。
大酋長の像の前で 大酋長の像の前で

民主党の議員たちが大勢来ていた。函館からは逢坂誠二さんも。7月5日(日)に、私が函館の街を歩いてたら、逢坂さんが街頭で演説していた。挨拶したら、

「じゃ、鈴木さんも喋って下さい」とマイクを渡され、私も演説した。

その時のことを逢坂さんも、円さんの会で喋っていた。

他にも、山本太郎さんはじめ、多くの人に会った。

  1. 7月23日(木)仕事がたまってるので家で必死にやる。
     午後6時半。下北沢の本多劇場。立川志の輔さんの落語を聞く。三遊亭円朝原作の「牡丹灯籠」を3時間以上も熱演する。凄い。実に感動的だった。
ここは50年も同じです ここは50年も同じです

終わって、志の輔さんを訪ねて、「よかったですね、感動しました」と言いました。

私は「円朝全集」に挑戦し、全巻読破している。円朝の凄さも分かるし、それを演る志の輔さんの芸、力量にも感銘を受けた。

そして、楽屋で海江田万里さんにバッタリ会った。「えっ、聞きに来てたんですか!」と驚いた。

元・民主党党首だ。一番大変な時に引き受けた。偉い人だ。昔、東海テレビの討論番組では、一緒に出てた。その頃の話をしました。

  1. 7月24日(金)午前11時、落合の「デニーズ」で週刊誌の取材。仕事がはかどられなくて、家でずっと仕事してる。急ぎの取材が入ったが、あまり時間がとれないので、家の近くまで来てもらったのだ。
「牛の里」で食事 「牛の里」で食事

夜、6時半。水道橋。在日本国韓国YMCAアジア青少年センターに行く。9階国際ホール。ヘイトスピーチに反対する「のりこえネット」の集会だ。「のりこえ祭り」だ。

辛淑玉さん、佐高信さん、小室等さんらと会う。

第1部は活動報告。

第2部は音楽イベント。「歌は抵抗、歌は希望」。小室等さん、佐藤直子さん、ATS(えいてぃーえす)あつしさんの歌。

小室等さんは若い女性と共に登場。「親子ほどの年の違う…」というから、「年の違った奥さん」かと思ったら、違う。「親子ほど年の違った娘です」。

なんじゃ、こりゃ。親子で歌をうたい、演奏する。いいね、仲が良くて。

7/16(木)。「二子玉川つたや」 7/16(木)。「二子玉川つたや」

「でも、ここまで来るまでは大変だったんです」という。「妻は元々、他人だけど、娘は他人にはなれないから」。そんな話も十分に聞きました。

第3部は「交流会」。次々と挨拶が続く。「では次に、おなじみ三人組に登場願います」と司会の辛淑玉さん。三人組とは、佐高信さん、小室等さん、そして私だ。 「お笑い三人組」かな。

反ヘイトスピーチのこと、安倍政権のこと、我々の闘いについて語る。

  1. 7月25日(土)午前中、原稿。
     午後3時、取材。打ち合わせ。
     夜、雑誌の座談会。
  2. 7月26日(日)午前中、原稿。午後1時半。現代文化会議。「戦後七十年に問う―戦争・占領・憲法・講和・安保・領土―」講座。
     月1回ずつ、開いている。この日は第4回目で、講師は三浦陽一さん(中部大学教授)で、「サンフランシスコ講和と吉田外交」。とても勉強になりました。三浦さんはジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』を翻訳してるので、終わって、その話をしました。

【写真説明】

「そこまで言って委員会」。7/19(日)放送

①7月19日(日)放送された「そこまで言って委員会」です。私もゲストとして出演しました。〈シリーズ戦後70年企画〉の一つです。この日は、〈「あの時、日本は熱かった! 戦後社会運動史」徹底検証スペシャル〉。
 「学生運動とは何だったのか」「労働運動が“格差”を生んだ!」「市民運動と“プロ市民”」「女性解放運動で男女平等は実現したのか?」の4つのコーナーで激論が闘わされました。パネラーは8人です。

戦後の「闘争」がテーマ

②パネラーがヘルメットを被ってます。「Z」という実在の党派のヘルメットもありますが、あとは、この日、考えたものですね。「決別」派なんていいですね。「中日」派。「非暴力」「クリーン派」も。「軍同」「愛国」もあります。「反男」なんてのも。田嶋さんらしい人が被ってます。

ある者は過激派に。ある者は転向し

③あんなに激しかった学生運動も、その後、どうなったか。志を持ち続けている人は少しだがいる。さらに「過激派」になった人もいる。
 でも圧倒的多数は、市民社会に舞い戻り、企業戦士になったり、大学の先生になったり。政界・財界の中心人物になった人もいる。

ゲストの2人は。元活動家

④ゲストの2人は元・日本共産党No.4の筆坂秀世さんと、元右翼の鈴木です。

「一水会」創設者の鈴木

⑤一水会を創設した鈴木です。

でも、今は、左右が逆転

⑥でも、「今は左右が逆転した」と言われました。筆坂さんは今は「保守派」だと言ってます。鈴木は「右翼度30%。左翼度70%」だと言います。つまり、もう「左翼」なんですね。

「清貧暮らし」の元右翼

⑦そして、鈴木は今は中野区の六畳一間の木造アパートで貧しい生活をしています。「清貧」といいますが、「濁貧」「汚貧」ですね、こいつは。

7/20(月)。「カレー事件」の集会

⑧7月20日(金)。大阪で「カレー事件」の集会が開かれました。〈和歌山カレー事件再審請求のいま、これから〉です。
 会場の「エルおおさか」は超満員でした。弁護団による「再審請求弁護団報告」。そして、河合潤さん(京都大学教授)による講演が行われました。

私も挨拶しました

⑨「林眞須美さんを支援する会」代表として私も挨拶しました。

飛松さん、安田弁護士たちと

⑩飛松五男さん。安田弁護士さんたちと。

寅ちゃん。河合さんと

⑪中野区から来た寅ちゃん(左)。右は河合潤先生。

円より子さんと。7/22(水)

⑫7月22日(水)6時半。四谷、主婦会館。「円より子を応援する会」で。円さんと。

挨拶する逢坂誠二さん

⑬衆議院議員の逢坂誠二さんが挨拶してます。「この前、地元函館の街頭で演説してたら、偶然、鈴木邦男さんが通りかかったので、一緒に演説してもらいました」と言ってました。そうなんです。バッタリ会ったんです。

山本太郎さんと

⑭山本太郎さんも来てました。

「志の輔らくごin下北沢」で。7/23(木)

⑮7月23日(木)。下北沢・本多劇場。「志の輔らくご」を聞きに行きました。「牡丹灯籠」を3時間、熱演しました。感動しました。「円朝全集」を読破しているので、特に感銘を受けました。

海江田万里さんに会いました

⑯楽屋に行ったら、何と海江田万里さんに会いました。「うわー、久しぶり!」と思わず大声を上げてしまいました。頑張ってますね。昔は、東海テレビの討論番組でよく会ってました。その頃のことを思い出しました。「又、あんなアットホームな政治討論をやりたいですね」と言いました。

あれっ、見た本が!学校の図書館に

⑰学校(河合塾コスモ)に行ったら、図書のところに見た本がありました。

「邦男さんシリーズ」というコーナーが

⑱「邦男さんシリーズ」と書いて、私の本が随分とありました。ありがたいです。『日本の品格』『蟹工船を読み解く』『失敗の愛国心』『だれがタブーをつくるのか』『言論統制列島』…などです。

7/21(火)。金沢ですね

⑲7月21日(火)。金沢に行きました。泉鏡花、徳田秋声、室尾犀星などの記念館を見て、二十一世紀美術館を見ました。

金沢駅

⑳金沢駅も大きくなってました。右側には「噴水時計」もありました。

武家屋敷で

㉑武家屋敷です。風情があって、いいですね。

「二十一世紀美術館」で

㉒「二十一世紀美術館」で。プールの下から、上の人々が見えます。

7/18(土)。白老アイヌ民族資料館

㉓7月18日(土)、北海道。白老(しらおい)アイヌ民族資料館に行きました。とても勉強になりました。高校の修学旅行で来て以来です。50年ぶりです。

50年ぶりに帰ってきました

㉔50年ぶりに帰ってきて、くつろいでいる気分ですね。

アイヌの踊り

㉕アイヌの踊りです。「熊の魂おくり」です。

白老ポロトコタンで

㉖白老ポロトコタンで。きれいな湖です。

熊もいました

㉗熊もいました。

お父さん(ソフトバンクのCM)の娘です

㉘ソフトバンクのCMで有名な「お父さん」(白犬)がテレビに出ていますね。あれはアイヌ犬です。そして、ここにいる、この犬が「ソフトバンクの犬」の娘です。

白老の若者と

㉙白老の若者と。

大酋長の像の前で

㉚「大酋長の像」の前で。

ここは50年も同じです

㉛全体は、きれいに整備され、大きな建物も出来ました。でも、この辺は50年前と変わりません。

「牛の里」で食事

㉜ここに来る前に、白老「牛の里」で昼食をしました。

7/16(木)。「二子玉川つたや」

㉝7月16日(木)。学校に行って、「函館のつたやに行ってきた」と話したら、「二子玉川と湘南にもあります」。ええっ!そうなの。じゃ、まず「ニコ玉」に行こう、と出掛けました。広かったです。疲れました。函館のつたやも豪華だけど。

【お知らせ】

  1. 7月27日(月)増補、改訂を重ねてきた私の『新右翼』(彩流社)の〈最終完全版〉が発売されます。何と、454ページ。1800円です。8月2日の生誕祭でも発売します。
  2. 8月2日(日)私の100才の「生誕祭」です。阿佐ヶ谷ロフトで午後1時から4時まで。ゲストは、アーチャリーさん。ねづっちさん。蓮池透さん。武田砂鉄さん…などが決まっております。北芝健さん、飛松五男さんも来ます。お早めにお申し込み下さい。
  3. 8月8日(土)より、「天皇と軍隊」が緊急上映されます。ポレポレ東中野です。〈9条はなぜ必要だったのか? なぜ天皇制は存続したのか? 昭和天皇と自衛隊を正面から見据えたフランス制作ドキュメンタリーです! 連日、上映後、スペシャルトークがあります。8月12日(水)には私が出ます。
  4. 8月10日(月)一水会フォーラム。午後7時より。ホテルサンルート高田馬場。何と!講師は鈴木邦男です。戦後70年。そして一水会43年の歴史について語ります。さらに、現在の民族派運動の課題と展望について語るそうです。
  5. 8月12日(水)「天皇と軍隊」15:40からの回のあと、17:00よりトーク。私が出ます。
  6. 8月18日(火)7時。代官山。「山羊に聞く?」。
     GHQが日本人の再教育のために作ったフィルムが発見され、それを管理してる人が見せてくれるそうです。これは必見です。さらに、『アメリカ映画と占領政策』の著書のある谷川健司さん(早大教授)が出ます。桃井メロンさんと私も出ます。このGHQの映像はとても興味があります。
  7. 8月23日(日)。映画「ひとりひとりの戦場」。渋谷ユーロスペース。13時半からの回のあと、15:40から監督と私のトークがあります。
  8. 8月28日(金)〜30日(土)。小田急線千歳船橋APOCシアター。劇団再生による〈見沢知廉没後10年。高橋京子三回忌記念公演〉。『天皇ごっこ〜母と息子の囚人狂時代〜』を上演します。2日目の、8月29日(土)、午後7時より、「再生」代表の高木尋士氏、大浦信行監督、そして私のプレトークがあります。
  9. 9月19日(土)午後7時から、武蔵野公会堂大ホール。衝撃の大作『神聖喜劇』を通して、現代の日本を考える。実に意欲的なイベントです。当日の登壇者は、著者・大西巨人氏のご子息の大西赤人さん。斎藤秀昭さん(評論集『日本大論争』年譜作成者)。川光俊哉さん(ドラマ台本作成作家)。そして私です。
  10. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。申し込みが随分と来てるそうです。お早めにお申し込みを。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストは蓮池透さんです。その次も、超ビッグなゲストが決まってますが、日程が決まったら発表します。