2015/08/17 鈴木邦男

一水会で講演。「天皇と軍隊」。そして新渡戸稲造

一水会フォーラムで講演。8/10(月)
一水会フォーラムで講演。8/10(月)

①一水会43年の歴史について語った

超満員でした
超満員でした
質問に答えてます 質問に答えてます

「一水会43年の歴史。そして戦後70年について」。これがテーマだ。

8月10日(月)、一水会フォーラムで講演をした。

8月1日、一水会顧問を辞めた。8月2日の「生誕祭」では、そのことを発表した。

そして、8月10日、「元顧問」として自省をこめて、「一水会43年の歴史」について話をする。

一水会の歴史については、今まで、何度も話してきたし、書いてきた。

でも、この日は、思い切って、分かりやすいように10年ごとに区分して説明した。

それに、「右翼」という言葉についても。その「歴史」と、「訣別」について話しておこうと思った。

活動報告をする木村代表 活動報告をする木村代表

歴史学者になったようなつもりで、メモを作った。

そうだ。写真も入れて、当日は、皆に見せて、パワーポイントを使いながら説明しよう。スルスルと伸びる光の棒で、皆に説明する。

うん、格好いい。と思って、一水会事務局に聞いたら、それをやる設備がないという。

仕方がない。じゃ、ホワイトボードに手書きで書こう。

そうだ。いつもの一水会フォーラムは学者や政治家など、この国を動かしている超有名な人ばかりが講師だ。

でも今回は、「元顧問」で、「貧困老人」で、もう「終わった人」だ。

誰が行くもんか。と申し込みも全くないだろう。スタッフを含めて、5人か6人位じゃないの。だったら、近所の喫茶店で話したらいいじゃないのかな。と私は提案した。

「新渡戸稲造を語る」8/13(木) 「新渡戸稲造を語る」8/13(木)

そしたら一水会事務局の女性が憤然として言う。「何を弱気なことを言ってるんですか。もう70人以上も申し込みがありますよ。当日、来る人は立ち見です。あるいは断らなくっちゃ…と、悩んでるとこですよ」と。

「レコンを読んだ人や、『マガジン9』を読んだ人も、ぜひ聞きたいと問い合わせが殺到してます」。

あっそうか。「マガジン9」に連載を持ってるんだ。私は。

そこに「一水会顧問を辞めた」「一水会は右翼をやめた」と書いた。それがかなり反響を呼んだという。

福島、大阪、和歌山からも申し込みがあるという。

エッ、そうなのか。信じられなかった。

8月10日(月)、午後6時にホテルサンルートに行く。

第2部で私も参加 第2部で私も参加

7時から始まるが、少し前に行って、木村代表と1F喫茶店で打ち合わせだ。「自虐的にならずに、堂々とやって下さいよ」と言われた。

6時20分、「じゃ、行きましょう」と、会場に行く。

講演は7時からなんだが、6時半から、「事務局による活動報告」がある。

いつも報告する事務局長は、体調を崩して欠席。木村代表自らが、「活動報告」をする。私は、後ろで座って聞いていた。

入って驚いたが、部屋は満員だ。100人近くがいる。

木村代表は、衛藤晟一総理補佐官と会って、建白書を提出したことを話している。

レコンキスタ8月号の一面にもこれは出ていた。「安倍内閣は“軍旗を弄ぶな”=総理補佐官と意見交換。建白書を提出=」と題して書かれている。写真も出ている。

アクア新渡戸さん。城戸裕次さんと アクア新渡戸さん。城戸裕次さんと

この衛藤晟一氏は、昔の民族派学生運動の仲間だ。

1960年代後半、全共闘と闘った。日学同。そして生学連を中心とする全国学協。

他に、日本学生会議など、右派学生運動があって、活発に闘っていた。

日学同、全国学協の中から、三島由紀夫の「楯の会」に移った者もいた。

私は全国学協の初代委員長だった。副委員長は(後に国会議員となる)井脇ノブ子さん。

そして、衛藤氏は執行委員だった。そこに長崎大学の自治会をやっている安東氏。犬塚氏などが入っていた。

ところが私は、無能で、指導力がないために、1ヶ月でパージされてしまった。そんな屈辱の歴史を思い出してしまった。

ところが、私を追い出した人たちとも今は仲がいい。それは、「三島事件」が起こり、その後、昔の仲間たちが再び集まってきたからだ。

「三島・森田のあとに続こう」。この大きなテーマの前に、かつての内ゲバや、「委員長追放」などは吹き飛んでしまったのだ。

②80年代〈嵐の時代〉は、大変だった

高須さん、城戸さんと 高須さん、城戸さんと

三島事件の影響は大きい。特に、森田必勝氏だ。三島と共に森田氏が自決した。

この衝撃は大きかった。我々が森田氏を運動の世界に引き込んだ。

引き込んだ「先輩」たる我々が、何もしてないのに、「引き込まれた」「後輩」の森田氏が日本を憂い、日本青年を代表して自決した。

申し訳ないと思った。疚しかった。

その思いで、昔の運動仲間が集まってきた。

そして、1972年に一水会ができる。

初めは、運動出身者のサラリーマンの「勉強会」だった。それが、どんどん若い人たちが入り、行動的な団体になる。

1974年に私は勤めていた会社をクビになり、運動に専念する。

1975年に『腹腹時計と〈狼〉』を出し、もの書きとしてデビューする。

この本が機縁になって、左の人たちとも知り合う。

城戸さん、アクアさんと 城戸さん、アクアさんと

太田竜、平岡正明、竹中労、遠藤誠、千代丸健二…といった人々だ。

その中で、「もう、これは旧い右翼とは違う。“新右翼”と呼ぶべきだ」とライターの猪野健治さんが言い出して、「新右翼」と呼ばれることが多くなる。

そして、野村秋介さんと知り合い、「新しい日本を創る青年集会」運動をする。

しかし、2年後、野村さんは経団連事件を起こし、全国に衝撃を与える。

8月10日(月)の一水会フォーラムでは、この頃を、こう説明した。

1960年代は、「準備期。でも躍進期」だ。民族派学生運動を思い切りやった時代だった。この闘いが後の(1972年)一水会結成を準備した。

「新渡戸稲造の台湾」 「新渡戸稲造の台湾」

そして、「1970年代」。これは、「三島由紀夫と野村秋介の時代」だ。二人の思想戦争に導かれて闘った時代だった。

そして、「1980年代」。これは〈嵐の時代〉だ。左翼との接触の中で、我々も反体制・反警察的闘志が漲り、かなり危ない闘いに突入した。

右翼の決起も多発し、日本民族独立義勇軍などの火焔瓶闘争も続いた。

そして、朝日新聞社が襲われ、記者が殺される事件が起こった。

〈赤報隊事件〉だ。「犯人はこいつらだ!」と我々は特に警察に目をつけられた。

又、見沢知廉氏らを中心にした「スパイ査問・リンチ殺人事件」も起きる。これで我々は徹底的に弾圧された。

「一水会はもう終わった」と思ったこともあった。冬の時代だったし、嵐の時代だった。

③「朝生」と言論の闘争の1990年代

アーチャリーと アーチャリーと

そして、「1990年代」。「朝生と言論闘争の時代」だ。

昭和から平成に替わり、その初めに、本島長崎市長が右翼の人に襲われる事件があった。

「天皇に戦争責任がある」と語った本島市長に怒っての行動だった。「右翼テロを許すな!」の声がマスコミに溢れた。

その中で、「朝まで生テレビ」は、「日本の右翼」を特集した

テロをやる右翼を呼び、その言い分を聞く。そして、左翼、学者と論争させる。

右翼にとっても〈生〉で、国民に喋るというのは全く初めてだった。

この歴史的な場に私も出た。木村代表、四宮氏も出た。他に4人。計、「7人のサムライ」が右翼として出演した。

「8.2生誕祭」の看板の前で 「8.2生誕祭」の看板の前で

これが、「言論」としての右翼のスタートだった。

それから、いろんなテレビ、新聞、週刊誌で取り上げられるようになる。

〈1990年代〉の闘いが、「今の一水会」を作り上げていった。

そして、「2000年代」。これは「木村新体制の時代」だ。

前年、1999年に私は一水会代表を辞めた。国旗国歌論に関連して、いろんな失敗があり、失言があり、それを右翼の人々に責められた。

その責任を取る意味でも、私は代表を辞め、木村氏に替わってもらった。

そして、「2010年代」は、「国際的飛躍の時代」だ。

10年ごとに一水会も大きく変わり成長してきた。そのことを説明したのだ。

私は、1972年から1999年まで、一水会代表だった。27年間だ。

さらに、2000年から2015年までは一水会顧問だ。そして今は、肩書きはなしだ。

8月10日に講演し、その後、質問を受けた。

かなり突っ込んだ質問もあった。

あべさんが私の本を持ってます あべさんが私の本を持ってます

「毎月の一水会フォーラムには出てくるんですか?」というのもあった。それは出ますよ。顧問を辞めただけで、一水会を辞めたわけではない。一会員として、毎月、参加します。

又、「一水会の方向転換」について、他の会員たちは皆、納得してるんですか? 反対し、分離独立する人はいないんですか?」という質問もあった。

これは全く予想外の質問だったので驚いた。

つまり、木村代表は、「脱右翼宣言」をして、これからは「右翼」と名乗らないと言った。「独自活動宣言」だ。

それに対し、若手会員たちは納得してるのか。「冗談じゃない。そんなら一水会を辞める。自分で右翼団体を作る」。「他の右翼団体に移籍して活動をする」という人はいなのか。

あべさんが裸に あべさんが裸に

これは「元顧問」ではとうてい分からない。木村氏に答えてもらった。

「反対はあるかと思ったが、全くありませんでした」と木村氏はキッパリと言う。

又、この日、参加していた一水会の幹部、若手にも発言してもらったが、皆、「木村代表の決定を支持してます」と言う。

木村代表の「独自活動宣言」が出るまでには、一水会の幹部、若手の間でかなり話し合いが行われたのだろう。そのことが感じられた。

又、ある一水会幹部は、「今、船戸与一の対談集を読んでます」と報告していた。

冒険小説を沢山書いているし、「ゴルゴ13」の原作もいくつか書いている。文化・文明史に斬り込む角度や、深い洞察を持った小説を書いている。

最近、亡くなったが、最後は『満州国演義』という長大な小説を書いている。最後のライフワークを完成してから亡くなった。これは、ぜひ読んでみようと思っている。

この一水会幹部は、この船戸作品が好きで、かなり読んでいる。

特に好きなのは、1990年代にいろんな人と対談している『諸士乱想』だ。「その中で、鈴木さんとも対談してます」と言う。

「今日の話とも同じですし、昔から考えは一貫しています」と言う。

エッ? そうだったのか。どんな話をしたんだっけ。でも、船戸与一さんを読んでくれてるのは、嬉しい。

④『天皇と軍隊』は連日、満員!

「全裸タロット占い」のうらなさん 「全裸タロット占い」のうらなさん

実は、船戸さんが入院してる時、「話があるので来てくれ」と言われていた。

すぐ行くつもりだったが、容体が悪化して、見舞いができなかった。

側近の人に聞いたが、次の作品の話だったという。

『満州国演義』を書き上げ、次は天皇制について真正面から向き合って考え、書いてみたい。それを最後の作品にしたい。

「そのため、第1回に鈴木さんと会って対談したい」と言う。

私ごときでいいんですかね、と思いながらも快諾した。

退院したら、すぐに取りかかろう。と言っていた。

でも、その対談は実現されなかった。残念だ。

船戸さんは、膨大な量の小説、ノンフィクション、紀行文を書いている。

「ととのいました!」とねづっち 「ととのいました!」とねづっち

ペンネームをいくつか持って、各分野ごとにペンネームを使い分けて書いている。

アメリカの成り立ち、インディアンへの侵略の歴史を書いた『叛アメリカ史』などの根元的な文明史もある。

「これは凄い」と昔、太田竜さんなどか絶讃していた。

それで私も読んだことがある。

対談集では、他に若松孝二さん、(グレートジャーニーの)関野吉晴さん…などとも対談している。

では、一水会フォーラムの報告はこれで終わりだ。

そうだ。フランスが作ったドキュメント『天皇と軍隊』を記者クラブの試写で見たという人がいた。

いろんな人が出て、インタビューに応じている。

「オモチロイ!」と拍手しています 「オモチロイ!」と拍手しています

ジョン・ダワー、ベアテさん、中川昭一さん、そして、木村代表、私も出ている。私は三島事件についてコントしている。

「それが、とても短くて断片的で、言いたいことがあったんだろうが十分に伝わってない」と言う。

インタビューなんだから、そんなことはいくらでもある。一時間取材されても、「どこをとるか」「どこを流すか」は、向こうの裁量だ。それは仕方がない。

「十分ではない」「言いたいシーンが削られた」といった不満はいつだってある。それは覚悟しなくてはダメだ。

その上で、こちらが喋る工夫をしなくてはならない。木村代表も、そう言っていた。

アーチャリー。パンタ。赤軍派の金さん アーチャリー。パンタ。赤軍派の金さん

又、「今度、その上映会で監督と対談してますので、不十分なところは、その時に補足しておきます」と言った。

その『天皇と軍隊』だが、8月8日からポレポレ東中野で絶讃上映中だ。これこそ、「絶讃」上映中というのだろう。

「一週間限定上映」だ。毎日、1回、3時40分から上映。上映後、1時間のスペシャルトークがある。

ところが、この1週間分が、全て完売なのだ。

私はDVDをもらって事前に見ているが、フランスで上映されたものだ。フランス語のナレーションで、日本語の字幕はない。

当日、トークの前に、見たらいいやと思っていた。

でも、数日前に電話したら、「もう席がありません」。「えっ、トークに出るんですけど」と言って、配給会社に掛け合ってもらい、ようやく、席を確保できた。

本の売り場でサインを 本の売り場でサインを

他に行く予定だった人は、「立ち見も含めてありません」と断られた。

当日、8月12日(水)、行って驚いた。もの凄い人だ。

何人かに声をかけられた。「満員で入れないと言われたんですが、何とかなりませんか」。「無理ですよ。トークする私でも、やっと入れるんですから」。

随分と多くの人が入れなくて帰った。何十人といる。

1週間のトークは、渡辺監督と、7人のゲストが話す。高橋哲哉、小森陽一、小熊英二…などだ。

他の有名な人たちの日はすぐに完売だ。「鈴木の出る日は空いてるだろう」と、二次、三次の希望の人が申し込んだんじゃないのか。

誕生プレゼントらしいです 誕生プレゼントらしいです

そのあおりで、私の日も即、完売になった。通路にも座り込んでいる。スクリーンの直前にも座っている。

凄い。こんなに混み合ったポレポレは初めてだ。

フランスから見た日本の戦後、再軍備、天皇制が残った日本の戦後。再軍備、天皇制の変遷が描かれる。そして内外の学者、活動家などが取材に応じる。

とてもいい映画だ。考えさせられる。〈天皇制〉の問題を、これだけ真正面から捉え、論じる映画は、日本では、なかなか作れない。又、作ってもそれを紹介、論評する場も少ない。躊躇する。

⑤大杉栄、大西巨人、新渡戸稲造を読もう!

アーチャリー。飛松さん。うらなさんと アーチャリー。飛松さん。うらなさんと

実は、これは6年前に作られた映画だ。フランスを初め、ヨーロッパなど全世界で上映された。

しかし、日本では上映されなかった。TBSで夜中に、短縮して放送されたという。

今回、完全版が上映だ。「6年前に作ったものだし、派手な映画でもないし」と思い、そんなに人も来ないだろう。と思ったようだ。宣伝もしてない。

しかし、「この映画は凄い」と認める人も多く、又、1週間の豪華なゲストも興味をひいた。それで、即、完売になった。毎日、大変らしい。

又、映画のあとのトークも、監督と2人で1時間、じっくりと話をする。

名古屋の岩井さん。リエさんと 名古屋の岩井さん。リエさんと

普通、映画のトークといったら、15分か20分位だ。次の上映の邪魔にならないように、コンパクトにやる。

しかし、ここでは、1時間だ。こんな長いのは初めてだ。

監督はフランスに今は住んでいる。「フランスではどう見られたか」など、私からも質問をした。

監督はからは、右翼の「天皇観」「愛国心」などについて、聞かれたので話をした。

監督とは6年ぶりだ。「この映画に出てもらった時です。あの時はフランス人のクルーだったと思います」。

そして、この日は、打ち合わせもなく、すぐに壇上でトークだった。

映画館のトークというよりも、大学の授業か、ゼミのような感じだった。

二次会で 二次会で

今のフランスの政治情況や日本の「右傾化」を含め、かなり、詳しく話をした。とても勉強になった。

今月は、23日(日)に、もう一つ映画のトークがある。

「ひとりひとりの戦場」だ。元・ゼロ戦ファイターの話が中心だ。今だからこそ、聞くべき、貴重な証言だ。

18日(火)には代官山で、GHQのフィルムを見ながらのトークもある。

26日(水)は、『ふしぎな君が代』をめぐるトーク。

29日(土)は見沢知廉についてのトークだ。アーチャリーも見に来るというから、一緒に話をしてもらおう。

9月12日(土)は新発田で大杉栄メモリアル。

又、9月19日(土)は大西巨人の『神聖喜劇』をめぐるイベントだ。

絶讃上映中。続映が決まりました 絶讃上映中。続映が決まりました

全5巻のうちの、まだ1巻の半分しか読んでない。早く、読まなくちゃ。

でも、いいですよね。こうやって本を読み、人の話を聞いて勉強できるのは。と思います。

何度も引用しますが、ガンジーは言ってます。

「明日死ぬ覚悟で今日、生きなさい」「永遠に生きるつもりで勉強しなさい」。

そうですね。何才になっても「小学校1年生」だ。と思い、勉強しますよ。

最後にちょっと付け加えるが、8月13日(木)のロフトプラスワンは、よかった。「高須基仁プロデュース」だが、とても真面目だし、真剣に、平和と戦争について考え、議論した。

〈戦後70年。今こそ新渡戸稲造を語る!〉だ。新渡戸の『武士道』はよく知られている。しかし、まだまだ評価が低い。もっともっと論じられるべきだ。

「天皇と軍隊」のトーク。8/12(水) 「天皇と軍隊」のトーク。8/12(水)

それに、新渡戸の国連時代の話や、台湾時代のこともしらない。最近、テレビで、「新渡戸稲造の台湾」を作り、放送されたその映画の主演をやった城戸裕次さんがロフトに出た。それに、新渡戸の子孫のアクア新渡戸も出た。

これはぜひ聞きに行かなくちゃ、と行ったら、私も壇上に上げられた。

ゲストだが、私も、一生懸命に質問した。とても勉強になった。〈武士道〉について、もっともっと勉強しなくっちゃ。

そして、本を書こうと思っている。その意味でも、とても勉強になったロフト集会だった。人は少なかったが、本当にもったいない話だ。

でも、別に多くの人に聞かせなくていい。関心のある人、勉強したい人がいればいい。

こんな有意義な集まりは、又、やってほしいと思った。

新渡戸の映画は、8月22日(土)午後2時からBSフジでやる。ぜひ見て下さい。私は少し見たが、実に感動的な映画だ。

新渡戸について全く知らなかった。と反省した。

【だいありー】

週刊「アエラ」(8/17号)
週刊「アエラ」(8/17号)
渡辺謙一監督と 渡辺謙一監督と
  1. 8月10日(月)「週刊アエラ」(8月17日号)発売。安田浩一さんの『ヘイトスピーチ=「愛国者」たちの憎悪と暴力』(文春新書)の書評を書きました。とてもいい本です。教えられます。
     午前中、原稿。
     午後3時、取材。
     6時、ホテルサンルート高田馬場。木村三浩・一水会代表と打ち合わせ。
     6時半。一水会フォーラム開始。超満員でした。「私ごときが講師ですみません。話を聞いてご不満でしたら、お金を返しますので言って下さい」と言いました。
     まず30分間、木村氏が一水会の活動報告。7時から8時15分まで、私が講演。「一水会43年の歴史」について。1時間以上、話をした。
     その後、質疑応答。
     そして、近くの居酒屋で懇談会。ここでも随分と質問が出ました。
出口で、サインをしてます 出口で、サインをしてます
  1. 8月11日(火)仕事が遅れている。催促されている。昨晩、一水会フォーラムが終わり、ホッとする間もなく、夜中、仕事。朝までかかって原稿を仕上げ、午前中に届ける。
     午後、中野で打ち合わせ。ついでに中野区役所に行く。知り合いの人が仕事をしていた。
     そのあと、アオイ書店。東京で一番大きな書店だ。普段、目にしない本。全く知らない本などもある。たまには、ここに来て、本を眺め、新しい発見をして買うのもいいと思った。
終わって、監督と 終わって、監督と
  1. 8月12日(水)午前中、原稿。
     昼、図書館。
     3時、ポレポレ東中野。映画『天皇と軍隊』。
     もの凄い人だった。全く身動きがとれない。それでも入れない人が多く、大変だ。
     「何とかなりませんか。入れませんが」と、聞かれたが、無理だ。トークをやる私だって、やっとのことで入れたんだし。
     映画はよかった。DVDで見るのと又、違う迫力だ。
     終わってすぐ監督とトーク。1時間。とても勉強になった。
     終わって、近くの居酒屋で飲む。一仕事終わったので、ホッとして、生ビールを2杯も飲んじゃった。酔った。
     渡辺監督とTBSの人と随分と話をした。
暑気払いの会。8/8(土) 暑気払いの会。8/8(土)
  1. 8月13日(木)午前11時、取材。
     午後2時、出版社と打ち合わせ。
     6時半、新宿ロフトプラスワンに行く。高須基仁プロデュース「戦後70年。今こそ新渡戸稲造を語る!」。
     私も『武士道』は読んでるし、ぜひ、聞いてみたいと思い、出席した。
     出演は、高須基仁さん。アクア新渡戸さん。
     今度、「新渡戸稲造の台湾」がテレビ放映される。それを作ったプロデューサーの工藤哲人さん(岩手めんこいテレビ)と、主演した城戸裕次さんが出演。さらにアクア新渡戸さんは新渡戸稲造の子孫だ。詳しい話が聞けたし、とても勉強になった。

途中から私も呼ばれて壇上に。皆で、『武士道』や平和の精神について話をした。とても勉強になったし、有意義だった。

  1. 8月14日(金)午前中、原稿。
     午後、埼玉県立近代美術館に行く。「平和美術展」。なかなか、よかった。
     そのあと、新都心駅に行って、埼玉スーパーアリーナへ。「魔法の美術館」を見る。もの凄い人気で1時間待ち。
     前に、上野の美術館でも見たが、それをさらにパワーアップした美術展だった。光や色を使った最先端の技術で美術を見せてくれる。堪能しました。
     夜は、埼玉の人たちと飲みました。
  2. 8月15日(土)朝、靖国神社に行く。
     昼から、お江戸日本橋亭。快楽亭ブラックさん、鳥肌実さんらが出て、「終戦」特集の落語と、お話。かなり過激でした。
  3. 8月16日(日)午前中、原稿。たまってる原稿を必死で書く。
     午後3時、高田馬場の喫茶店ミヤマの会議室。『紙の爆弾』で、平早勉さん(写真家)と対談。
     平早さんは、世界中を回り、戦地や子供の写真を撮っている。又、いろんな劇団の写真も撮っている。
     その長い写真家生活の発表も含め、9月1日から新宿の駅地下(東口)の喫茶店「ベルク」で、「写真展」を開く。野村秋介さんを含め、右翼・民族派の人々の写真も随分と撮っている。幅広い活動をしている。16日(日)は、その原点、そして、考えを聞いた。
     そのあと、「土風炉」で飲みました。
「週刊新潮」(8/25号)
「週刊新潮」(8/25号)

【写真説明】

一水会フォーラムで講演。8/10(月)

①8月10日(月)午後7時。ホテルサンルート高田馬場。一水会フォーラムで講演しました。演題は「一水会43年の活動について=鎮魂の戦後70年・志を高く、さらなる飛躍を」。

超満員でした

②超満員でした。驚きました。

質問に答えてます

③質問も随分と出ました。

活動報告をする木村代表

④私の講演の前に、木村代表が活動報告をしました。

二次会で

⑤終わって、近くの居酒屋で二次会。

「天皇と軍隊」のトーク。8/12(水)

⑥8月12日(水)。ポレポレ東中野。映画「天皇と軍隊」の上映後、5時10分より1時間。渡辺謙一監督とトークをしました。じっくりと、突っ込んだ話をしました。

渡辺謙一監督と

⑦監督とは6年ぶりです。この映画を撮ってる時に、取材されました。この日も、打ち合わせなしで、いきなりトークです。

出口で、サインをしてます

⑧出口で、サインをしました。ズラリと並んでました。

終わって、監督と

⑨終わって、監督と。

週刊「アエラ」(8/17号)

⑩「週刊アエラ」(8月17日号)。安田浩一さんの『ヘイトスピーチ=「愛国者」たちの憎悪と暴力』(文春新書)の書評を書きました。

「週刊新潮」(8/25号)

⑪『週刊新潮』(8月25日号)。特集が〈「新興宗教」裏面史〉。創価学会、真如苑、統一教会…など。そして、〈「生長の家」の政治活動を学生組織が支えた〉。ここで私も取材され話してます。

「新渡戸稲造を語る」8/13(木)

⑫8月13日(木)午後7時半。ロフトプラスワン。「戦後70年。今こそ新渡戸稲造を語る!」。第1部。(左から)アクア新渡戸さん(新渡戸稲造のご子孫)。城戸裕次さん(俳優。新渡戸稲造映画で主演した)。TVプロデューサーの工藤哲人さん。高須基仁さん。

第2部で私も参加

⑬途中から、私も呼ばれてトークに加わりました。

アクア新渡戸さん。城戸裕次さんと

⑭アクア新渡戸さん。城戸裕次さんと。

高須さん、城戸さんと

⑮高須さん。城戸さんと。

城戸さん、アクアさんと

⑯城戸さん。アクアさんと。

「新渡戸稲造の台湾」

⑰8月22日(土)午後2時より。BSフジで放映します。『新渡戸稲造の台湾』。城戸さんが主演です。とても感動的で、勉強になりました。ロフトでは、一部分だけ見せました。

暑気払いの会。8/8(土)

⑱8月8日(土)。「暑気払いの会」。三井環さん、長谷川光良さんなどと。

「8.2生誕祭」の看板の前で

⑲では、これからは「生誕祭」(8月2日)の時の写真です。カメラマンの平早勉さんが撮ってくれたものです。先週のとは違って、迫力があるし、とてもきれいですね。中に入るとこです。ロフトの入り口には、こんな看板も…。

アーチャリーと

⑳アーチャリーと。私は何を指差しているのでしょうか。

あべさんが私の本を持ってます

㉑あべ・あゆみさんが私の『新右翼』(最終章)を持ってます。

あべさんが裸に

㉒あべさんが裸に…。

「全裸タロット占い」のうらなさん

㉓「全裸タロット占い」。板坂剛さん。飛松五男さんもいます。

「ととのいました!」とねづっち

㉔ねづっちが、「はい!整いました」と言ってますね。

「オモチロイ!」と拍手しています

㉕「うわー! オモチロイ!」と言って、手を叩いています。

アーチャリー。パンタ。赤軍派の金さん

㉖アーチャリー。パンタさん。赤軍派の金さんです。金さんは大事件を起こし、指名手配になったのですが、全国を逃げ回り、何と「15年の時効」を逃げ切ったのです。そして今は堂々と社会復帰しています。偉い人です。世界遺産にすべきでしょう。

本の売り場でサインを

㉗本も随分と売れました。ありがとうございます。休憩時間に、サインしています。「週刊金曜日」の赤岩さん。札幌の高橋君。塩田さん。板坂さんもおりますね。

誕生プレゼントらしいです

㉘これも「誕生プレゼント」なんでしょうか。

アーチャリー。飛松さん。うらなさんと

㉙アーチャリー。飛松さん。うらなさんと。

名古屋の岩井さん。リエさんと

㉚名古屋から来た岩井さん。都内OLのりえちゃんと。

『神聖喜劇』を語る。9/19(土)

㉛大西巨人の『神聖喜劇』について語ります。9月19日(土)。午後7時より。武蔵野公会堂ホールです。

絶讃上映中。続映が決まりました

㉜ドキュメンタリー『天皇と軍隊』は連日、超満員です。ここポレポレ東中野。そして、横浜の映画館で続映が決まりました。

【お知らせ】

  1. 8月18日(火)7時。代官山。「山羊に聞く?」。
     GHQが日本人の再教育のために作ったフィルムが発見され、それを管理してる人が見せてくれるそうです。これは必見です。さらに、『アメリカ映画と占領政策』の著書のある谷川健司さん(早大教授)が出ます。桃井メロンさんと私も出ます。このGHQの映像はとても興味があります。
  2. 8月23日(日)。映画「ひとりひとりの戦場」。渋谷ユーロスペース。13時半からの回のあと、15:40から監督と私のトークがあります。
  3. 8月26日(水)辻田真佐憲さん『ふしぎな君が代』(幻冬舎新書)発行記念トーク。辻田さんと私のトークです。午後7時から、五反田ゲンロン・カフェです。
  4. 8月28日(金)〜30日(土)。小田急線千歳船橋APOCシアター。劇団再生による〈見沢知廉没後10年。高橋京子三回忌記念公演〉。『天皇ごっこ〜母と息子の囚人狂時代〜』を上演します。2日目の、8月29日(土)、午後7時より、「再生」代表の高木尋士氏、アーチャリー、そして私のプレトークがあります。
  5. 9月3日(木)一水会フォーラム。7時。ホテルサンルート高田馬場。講師・和田聖仁氏(弁護士)。「世界を牛耳る国際資本」。
  6. 9月12日(土)「大杉栄メモリアル2015」。18時から。新潟県新発田市生涯学習センター。〈第1部〉映画「伝説の舞姫・崔承喜(チェ・スンヒ)。〈第2部〉講演。「大杉栄の魅力を現代に」。中森明夫(作家)。〈第3部〉中森明夫、鈴木邦男を囲んでの交流会。
  1. 9月19日(土)午後7時から、武蔵野公会堂大ホール。衝撃の大作『神聖喜劇』を通して、現代の日本を考える。実に意欲的なイベントです。当日の登壇者は、著者・大西巨人氏のご子息の大西赤人さん。斎藤秀昭さん(評論集『日本大論争』年譜作成者)。川光俊哉さん(ドラマ台本作成作家)。そして私です。
  2. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。申し込みが随分と来てるそうです。お早めにお申し込みを。
     又、11月10日(火)の札幌時計台シンポジウムのゲストは蓮池透さんです。その次も、超ビッグなゲストが決まってますが、日程が決まったら発表します。
  3. 9月30日(水)午後7時。ロフトプラスワン。昼間たかし氏の新著『コミックばかり読まないで』の出版記念トークです。コミック、出版、表現の自由などについて鋭く斬り込んでいます。私も出ます。他にも…多くの作家、評論家が出ます。
  4. 11月3日(火)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。
  5. 11月7日(土)四日市で森田必勝氏を偲ぶ会。宮崎正弘氏(評論家)が記念講演。
  6. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さんです。
  7. 11月24日(火)野分祭。
  8. 11月25日(水)憂国忌。
  9. 12月6日(日)名古屋で昼から、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。