2015/08/31 鈴木邦男

サムライ・榎木さんに話を聞き、又もや投げ捨てられた!

①「不食」後の榎木さんに会った

榎木孝明さんと。8/20(木) 榎木孝明さんと。8/20(木)

8月20日(木)。俳優の榎木孝明さんに会った。

榎木さんは「1ヵ月の不食」を実行し、随分と話題になった。テレビでも連日、取り上げられていた。

不思議な人だ。不思議な力を持った人だ。俳優だが、画家でもあり、又、武道家でもある。

さらに、生き方そのものが「サムライ」だと思う。私は尊敬している。

月刊『秘伝』では、そんな不思議な力を持つ榎木さんを取り上げる。「ぜひ鈴木さんにインタビュアーになってほしい」と言う。

ありがたい。嬉しいですよ、と二つ返事で引き受けた。

榎木さんと初めて会ったのは3年ほど前だ。

時代劇の復興を願う人々が、京都に集まり、「銀幕維新の会」を作った。その立ち上げに私も参加した。

昔の運動仲間の花房東洋氏が、ここの立ち上げに参加していて、私も呼んでくれたのだ。

私は必死で押さえてますが 私は必死で押さえてますが

映画人以外にも、多くの人が来ていた。政治家もいたし、作家もいた。

珍しいところでは、一色正春さんもいた。尖閣で中国船が日本の海上保安庁の船に体当たりをした。船長は逮捕された。

そのビデオはずっと秘匿されていたが、勇気ある人によって公開され、大騒動になった。

それを公開し、その後、海上保安庁を辞めたのが一色正春さんだ。

体もデカイし、意気軒高だ。

このパーティが終わった後、花房氏に二次会に誘われた。榎木さんと一色さんも一緒だ。

あるスナックに入った。そこで、榎木さんと、武道の話になり、「じゃ、ちょっとやってみましょう」と言って、スナックの少し空いたとこに行く。

すぐ崩され、投げ捨てられました すぐ崩され、投げ捨てられました

スタッフの何人かに思い切り、手をつかませて、それを外し、投げ捨てる。

ヘエー、こんなことをするのか。武道をやっているのかと驚いた。

そのうち、「鈴木さんも出たらどうなの」「鈴木さんは柔道3段、合気道3段だし、そんなに簡単にかからないでしょう」と花房氏。

私もそう思っていた。素人相手だから、簡単にかかるんだ。私だって、素人相手なら、合気道の技もいくらでもかけられる、と思っていた。それで前に出た。

ところが、いくら頑張っても、倒される。ポンポンと投げ捨てられる。

衝撃だった。一体、これは何だろう。と思った。

次に一色正春さんが出る。体が大きいし、元海上保安庁で中国船とも闘った人だ。「自分は技にかからないよ」と自信に満ちている。

でもダメだった。ポンポンと投げ倒される。

そのあと、対談 そのあと、対談

榎木さんは凄い人だと思った。

一体、この技は何だ。後で知ったが、榎木さんは、鹿児島県出身だ。そして、剣術の薩摩示現流を学んでいる。達人だ。

じゃ、それの中に、こういう術があるのか。あるいは武術家の甲野善紀さんとも親しい。きっと甲野さんから教えてもらったのだろう。

甲野さんには、このあと何回か会う機会があっので聞いてみた。「先生が教えたんですか」と。

「いや、榎木さんは元々、示現流をやってた達人ですから」と言う。

剣術は、剣だけではない。戦場で、鍔迫り合いになった時は、体をぶつけたり、足をかけたりして倒すこともある。

示現流には、相手の足を斬る戦法もあるという。竹刀の試合とは違うのだ。生死を懸けた闘いでは、なんでもありだったのだろう。

その中で、相手の手首をとり、一瞬にして投げ飛ばす技もあったのだろうか。

榎木さんに聞いたら、「違います」と言う。示現流の技ではないという。

グラビアの撮影ですね
グラビアの撮影ですね
さすがに決まってます
さすがに決まってます

②薩摩示現流の〈秘伝〉なのか?

これもそうです
これもそうです
終わって、帰る時です 終わって、帰る時です

3年前、榎木さんに投げ捨てられた時のことは、このHPにも書いてある。写真も出ている。

それ以来ずっと考えていた。あの投げ技(というか術)は一体、何だろうと。

そして、ネットなどで探すうちに、凄いエピソードを発見した。

榎木さんは、劇団四季を経て、連続テレビ小説「ロマンス」主演でテレビデビュー。俳優としても知られ、時代劇にも出る。

その時、剣道を本当にやってないとダメだと思い、故郷の「薩摩示現流」を習う。そして達人になる。

90年には角川映画「天と地と」で上杉謙信役をやり、ブレークした。

信仰を持ちながら、修羅の如くに闘う。「これは自分だ」と思ったという。

「オウムと死刑を考える」8/22(土) 「オウムと死刑を考える」8/22(土)

さらに、テレビの「浅見光彦シリーズ」で大人気となる。

「これも自分だ」と思った。30代のルポライター・浅見光彦が主人公だ。

地方に取材に行くと、事件に出くわす。闘い、そして、その謎を解く。

とても面白いし、私もずっと見ていた。

ところが、突然、役を降りた。

しばらくすると、光彦の兄の「警視庁の幹部」役で復帰した。

テレビ局の内部の編成替えかと思っていた。

ところが、これは榎木さん自身が言い出して、「降ろしてくれ」と言ったのだという。「主人公のイメージからは自分は年を取った。だから、降りた方がいいと思う」と言ったのだ。

でも、榎木さんは若い。「30代後半」の役でも十分にできる。誰も疑問に思わない。

河野義行さん 河野義行さん

もし、どうしても通じなかったら、主人公の「浅見」を40代か50代にしたらいい。

普通なら、そうする。「自己主張」する。「自分から降ろしてくれ」などと言う人はいない。

日本の演劇史上、初めてだろう。テレビ関係者、原作者も皆、反対した。「榎木さんあっての浅見シリーズだ」「やめたら困る」と。

でも、榎木さんの決意は変わらない。「退く時は退くべきだ」と言う。サムライだ。でも、後に、「兄」役で復活した。

それにしても、どうしてこんなことが出来るのか。普通なら、自分が得た「役」は絶対に手放さない。

「もう、やめてくれ」と言われても、抵抗する。自分から降りた人は、他に一人もいない。

アーチャリー アーチャリー

ともかく凄い人だなーと思っていた。又、会って話をしたいと思っていた。

そしたら今年、京都で又、「銀幕維新の会」が、あるという。

5月18日(月)だ。今度は、もっと具体的な話になっている。浅田次郎原作の『輪違屋糸里』を映画にするという。

その発表会があるという。きっと榎木さんも来るだろう。楽しみだ。ワクワクして、京都に行った。

来ていた。テーブルは少し離れていた。休憩の時に挨拶に行かなくちゃ、と思っていた。

そしたら、榎木さんの方から、近づいて、「やあ鈴木さん。きっと会えると思ってましたよ。『秘伝』読みました。よかったですね」と言う。

エッ、『秘伝』を読んでいるんですか、と驚いた。

『秘伝』は、「富木合気道」の特集をやった。そこに私も出て話をした。それを読んでくれてるんだ。やはり、本格的な武道家だ。『秘伝』を読んでるなんて。と思った。

③「〈常識〉にとらわれているからだ」と榎木さん

有田芳生さん 有田芳生さん

東京に帰ってきて、『秘伝』の編集者に話した。とても喜んでいた。

「榎木さんは凄い人ですね。サムライの心を持って生きてるんですよ」という話をした。

『合気道については、実は、『反逆の作法』(河出書房新社)で前に書いた。富木先生、大庭先生について書いた。私の合気道の恩師だ。

それを読んでくれて、『秘伝』は取材に来たのだ。

元になった『反逆の作法』を榎木さんに送った。

そしたら、お礼の葉書をもらった。絵も描かれている。

そして、「今、不食をやってます」と書かれていた。

エッ?「不食」って何だ。と思った。断食のようなものかな。

安田好弘さん 安田好弘さん

でも、榎木さんは太ってないし、腹も出てない。身長は180cmあって、スマートだし、本当にいい男だ。ダイエットなんかする必要がない。おかしいな、と思った。

そしたら、急にテレビで取り上げられ、本人も出演する。「1ヶ月の不食を実行して」と。

不食が終わったあと、いきなりワインを飲んだり、食事をしたりしている。凄い人だ。

多分、これは精神的なものだろう、と思った。

別に、ダイエットの必要はない。体重を落とす必要はない。体重を落としたら、もっと精神的に見えてくるものがある。

そんな思想的・哲学的な理由でやった「不食」ではないのか。

それに、どうして、そこまで「強く」なれるのか。疑問だ。

アレフの荒木さん。鈴木。レーニンさん アレフの荒木さん。鈴木。レーニンさん

不食の間、仕事はちゃんとやっている。奥さんと一緒にスーパーの食品売り場に行って買い物にも付き合っている。

よく平気でいたものだ。もし私なら、たとえ1日か2日の不食でも耐えられない。

ましてや、食品売り場に行ったら、その辺のものを手当たり次第に取って、ガツガツ食っちゃう。

私だけじゃない。百人中百人がそうするだろう。ましてや1ヶ月も不食するなんて、無理だ。たとえ2日か3日でも無理だ。

8月20日(木)に会った時、聞いた。大体、「1週間も不食したら、人間は死んじゃうんじゃないですか」と。

「それは、世の中の『常識』にとらわれているからです」。

エッ、そうなの。「世の中には全く食べなくても生きている人がいくらでもいます」。

あさ子さん、アーチャリーと あさ子さん、アーチャリーと

エッ、いるんですか。私の周りの人たちは、ガツガツ食い、ガブガブ飲んでますよ。

「じゃ、眠らなくてもいいんですか?」「そうです」。

よく地震などで、生き埋めになった人がいる。72時間が限度ですね。その間に助け出さなくては、とテレビのアナウンサーは言っている。

しかし、インドなどでは、1週間も2週間も生き埋めになって、それでも助け出された人がいる。

その人たちは「72時間が限度」という〈知識〉がなかったから助かったんです。と言う。

〈知識〉(=常識)を知らなかったから、生きていけた。それを知っていたら、「あっ、72時間過ぎた。ダメだ」となってしまう。

懇親会で 懇親会で

ウーン、そうなのか。

それから、「浅見光彦シリーズ」降板事件についても聞いた。

でも、「引き際」は誰だってあるでしょう、と言う。

考えないですよ。皆。やっとつかんだ役だ。チャンスだ。絶対に手放すものか、としがみつく。

又、誰も、「イメージと違う」と文句を言う人はいない。自分だけが、「もう違うかな」と思い、降りたんだ。もったいない話だ。

でも逆に言えば、それだけ自分に対し、「自信」があったのかもしれない。その点を聞いてみた。

又、なぜ、そこまで精神的に強くなれるのかも聞いてみた。

それは9月上旬発売の『秘伝』を見てもらいたい。

④この人は本物のサムライだ。とても、かなわない。

映画「ひとりひとりの戦場」 映画「ひとりひとりの戦場」

そうだ。大事なことを忘れてた。又もや、実技指導を受けたのだ。

今回は、不食をはじめ榎木さんの精神的強さの秘密を探る。そのためのインタビューだと聞いていた。

じゃ、どこかのホテルで机を挟んで、椅子に座って話すんだろうと思った。

ところが、会場に着いて驚いた。畳の部屋だ。「ヤバイ!」と思った。

すると、榎木さんは、さっさと着替える。稽古着と、袴姿になる。そして日本刀を取り出す。

「鈴木さんは稽古着、持って来なかったんですか?」。「持ってないですよ。お話を聞くだけですから」。

初め、『秘伝』の撮影が始まる。刀を持ってポーズをとってもらう。

楠山忠之監督とトーク 楠山忠之監督とトーク

『秘伝』のグラビアを飾るのだろう。あれこれと注文がうるさい。「もう、斬っちゃえば?」と私は無責任に声をかけた。

それから、机を出して対談かと思ったら、「せっかくだから」と、例の技の実演だ。

最初は編集者を相手に、ポンポンと投げ飛ばす。

「じゃ、鈴木さんも」と言われた、

立ち上がる。よーし、この前(3年前)のようにはいかないぞ。私もいろいろと「対処法」を考えた。

ところが、又もや簡単に投げ捨てられる。

おかしい。私は、講道館で練習をし、内田樹さん、甲野さんにも投げ捨てられ、そこから学んだはずだ。

でも、私は全く進歩してない。3年前に榎木さんに投げ捨てられた時よりも、もっともっと私は弱くなっている。

熱心に聞いてました 熱心に聞いてました

それに、榎木さんは、さらに凄い技を見せてくれる。

私の体を外から支配するのだ。

「はい、鈴木さんに気を入れます」と、離れたまま、指で、サッと空を切る。

「気が入りましたから、私がいくら押しても鈴木さんは動きません」。

あらら、不思議だ。私は動かない。強くなってる。

「じゃ、今度は気を飛ばします」と言って指で横にサッと払う。

「もう気が飛んでいきました。ほら、私が指でちょっと突いただけでも、鈴木さんは倒れるでしょう」。

そして突く。本当だ。倒れた。いくら頑張ってもダメだ。頭が混乱した。この技は何だ!

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さらに、「私の腕を持って押して下さい」。

両手で固く押さえる。

「これじゃ、力と力です。動きません」と榎木さん。

「私が脱力します。すると、鈴木さんは、簡単に倒れます」と言う。

実際、その通りになった。榎木さんが脱力しただけで、私は、ポンポンと投げ飛ばされる。

編集者も何人も立ち向かうがダメだ。広い部屋なのに、部屋の隅まで投げ飛ばされる。

「鈴木さん、壁のとこにいて受け止めて下さい」と言われて、受け止めた。

凄いスピードだ。部屋の隅から隅まで投げ飛ばされる。受け止める私まで飛ばされる。凄い。不思議だ。

柔道や合気道なら、分かりやすいし、合理的に説明する。

関節技でも支点、力点、作用点…と、まるで物理のように教えてくれる。

「エンディングノート」特集が 「エンディングノート」特集が

分かりやすいし、納得する。今は出来なくても、〈説明〉は分かる。

もっと練習し、もっと力が付いたら自分も出来ると思わせる。そういう説得力がある。

ところが、榎木さんの技は、不思議だ。「合理性」や「説明」を超えている。分からない。

「相手の力の方向を変えるのかな」「腕の力に頼らずに、体全体のねじる力で動かすのかな」…とか。いろいろ考えているが、分からない。

「いや、〈気〉ですよ」と榎木さんは言う。榎木さんは、この力を使って、介護への応用も指導している。

ウーン、分からない。又、会って話を聞いてみたい。投げ捨てられながら、私も必死に考えた。この人の秘密を探ってみたい。

逃げ切った「犯罪」について…
逃げ切った「犯罪」について…

【だいありー】

8/24(月)。授業が終わって
8/24(月)。授業が終わって
吉田剛先生との合同授業 吉田剛先生との合同授業
  1. 8月24日(月)午前中、原稿。
     午後2時、河合塾コスモ。
     打ち合わせの後、3時から、吉田剛先生(英語)と「合同授業」。「宗教について」。
     吉田先生はカソリックの信者。イギリスに留学した体験もある。その中で、宗教をずっと考えてきた。
     私も、右翼運動に入る契機は「生長の家」だ。
     又、高校はミッションスクールだった。キリスト教については、ずっと考えてきた。
     又、20年前のオウム真理教による「地下鉄サリン事件」という衝撃がある。〈宗教〉は怖い。怖いから、触れなければいいのか。
「だだちゃ豆パーティ」8/25(火) 「だだちゃ豆パーティ」8/25(火)

上祐さん、アーチャリーとも話して、オウム問題について、考えてきた。それらを含めて考えてみた。この合同授業では、かなり突っ込んだ話になった。

後半、生徒も参加して話し合った。夏休みの中の〈特別ゼミ〉だったが、とても有意義だったし、勉強になった。

終わって、吉田先生、フェロー、生徒と、近くのお店で食事をしました。

  1. 8月25日(火)午前中、原稿。
     午後2時、取材。月刊誌の人と合う。
     6時、ANAコンチネンタルホテル。「衆議院議員 加藤鮎子。だだちゃ豆パーティ2015」。
挨拶する加藤鮎子さん 挨拶する加藤鮎子さん

加藤紘一さんがずっとやってきた「だだちゃ豆パーティ」だ。
加藤紘一さんが病気になり、去年の10月、娘さんの鮎子さんを「励ます会」をやった。
その2ヶ月後、総選挙。鮎子さんは急遽、立候補して、見事、当選。そして今回は、「だだちゃ豆パーティ」を主宰した。
自民党の谷垣禎一幹事長。野田聖子さんらが挨拶。
鮎子さんは、前に野田さんの秘書をしていた。鮎子さん、旦那さんも頑張っている。
 かつて、加藤紘一さんの鶴岡の自宅が右翼の人に焼き討ちにあったことがある。私は、「これはいけない」と新聞にコメントして、右翼からは攻撃された。「同志が命を懸けて抗議してるのに、何事だ!」と。

加藤鮎子さん。二木啓孝さんと 加藤鮎子さん。二木啓孝さんと

しかし、加藤さんのお父さんは石原莞爾のいとこだ。それで「八紘一宇」からとって、「紘一」という名にした。「八紘一宇」に火をつけるのはよくない。と私は言った。

又、鶴岡で開かれたシンポジウムには私も出席した。この日は、東京では、右翼の人たちが、「国賊加藤紘一邸焼打ち支援集会」をやっていた。「同じ日に、国賊の支援に行くとは何事か!」と怒鳴られた。

それ以来の加藤さんとの付き合いだ。病に倒れられたのは残念だ。でも、その志をついで娘さんが頑張っている。

政治家や、マスコミの人など、多くの人に会いました。パーティの終わりの頃、防衛大臣の中谷元さんが駆け付けた。

挨拶する谷垣幹事長 挨拶する谷垣幹事長

「あっ、鈴木さん」と覚えていてくれた。「加藤さんと一緒に食事をしましたね」と。「又、いろいろとご意見をお聞きしたいです」。

謙虚な人だ。国会でも大変だ。考えはいろいろ違っても、国のためを考えて頑張っている。

  1. 8月26日(水)午前中、原稿。
    昼、中野図書館。
    6時、五反田で待ち合わせて、「ゲンロン・カフェ」に行く。辻田真佐憲さんの『ふしぎな君が代』(幻冬舎新書)の発行記念トーク。辻田さんと私のトーク。これは、凄い本だった。
     「君が代」について、私は何でも知ってるつもりだったが、実は何も知らなかったのだ。とても教えられる本だ。「君が代」がどんな歴史を抱え、又、どうして国歌になったのか。それを書いている。とても勉強になった。
山と積まれた「だだちゃ豆」
山と積まれた「だだちゃ豆」
野田聖子さん 野田聖子さん
  1. 8月27日(木)午前11時、高田馬場の喫茶店「ミヤマ」会議室。新聞の取材。
     4時、雑誌の座談会。
  2. 8月28日(金)午前中、原稿。
     午後2時、出版社との打ち合わせ。
     5時半、講道館。村田直樹先生主宰の「武道懇談会」に出る。最近、村田先生はブラジルに柔道の指導で行ってきた。その時の話をしてくれた。
     7時から「串八珍」で飲み会。
  1. 8月29日(土)午前中、原稿。
     午後2時、雑誌の対談。
     6時、小田急線千歳船橋APOCシアターへ。
遠藤五輪担当大臣 遠藤五輪担当大臣

打ち合わせのあと、7時からプレトーク。劇団「再生」代表の高木尋士さん、アーチャリー、そして私。

アーチャリーは「再生」の芝居は初めて見るとのこと。見沢知廉氏には関心があって、本を4冊も読みましたという。『囚人狂時代』『母と息子の囚人狂時代』『調律の帝国』などだ。

オウム事件とからめながら、見沢氏の事件、思想について語る。

このあと芝居。〈見沢知廉没後10年。高橋京子三回忌記念公演〉。『天皇ごっこ〜母と息子の囚人狂時代〜』。

とてもよかった。素晴らしい舞台だった。見沢氏も、生き延びて、もっともっと書いてほしかった。三島賞、芥川賞を取ってもらいたかった。残念だ。

  1. 8月30日(日)午前中、原稿。
    午後、取材。打ち合わせ。
     夜は、ずっと家で仕事。
あれっ、「だだちゃ豆」の殻が…
あれっ、「だだちゃ豆」の殻が…
8/26(水)。ゲンロン・カフェで
8/26(水)。ゲンロン・カフェで
辻田真佐憲さんとトーク
辻田真佐憲さんとトーク

【写真説明】

榎木孝明さんと。8/20(木)

①月刊『秘伝』の対談で会いました。俳優の榎木孝明さんと。8月20日(木)。目黒で。

私は必死で押さえてますが

②榎木さんは俳優であり、画家であり、武道家です。私は渾身の力を込めて、榎木さんを押さえますが…。

すぐ崩され、投げ捨てられました

③簡単に崩されてしまいます。そして、この後、投げ捨てられました。何度やっても同じです。

そのあと、対談

④そのあと、対談しました。聞きたいことは一杯ありました。武道のこと、不食のこと、気のこと…。

グラビアの撮影ですね

⑤『秘伝』のグラビアの撮影でしょう。

さすがに決まってます

⑥日本刀を持って、いろんなポーズを取ってました。

これもそうです

⑦さすがですね。薩摩示現流の達人です。鬼気迫るものがあります。

終わって、帰る時です

⑧撮影、対談が終わって帰る時です。

「オウムと死刑を考える」8/22(土)

⑨「オウムと死刑を考える」。8月22日(土)14時から。水道橋の貸会議室「内海」で。超満員で、立ってる人も沢山いました。

河野義行さん

⑩松本サリン事件被害者の河野義行さん。

アーチャリー

⑪アーチャリー。

有田芳生さん

⑫有田芳生さん(参議院議員。ジャーナリスト)。

安田好弘さん

⑬安田好弘さん(弁護士。フォーラム90)。

アレフの荒木さん。鈴木。レーニンさん

⑭アレフ広報部長の荒木浩さん(左)。椎野礼仁さん(右)と。

あさ子さん、アーチャリーと

⑮あさ子さん。アーチャリーと。

懇親会で

⑯懇親会で。アーチャリーを囲んで。

映画「ひとりひとりの戦場」

⑰映画「ひとりひとりの戦場=最後の零戦パイロット=」のポスターの前で。楠山忠之監督と。8月23日(日)。

楠山忠之監督とトーク

⑱8月23日(日)13:30開始の上映回の後、15:40より監督とトークしました。

熱心に聞いてました

⑲お客さんも熱心に聞いていました。

「だだちゃ豆パーティ」8/25(火)

⑳8月25日(火)午後6時。ANAコンチネンタルホテル。「衆議院議員 加藤鮎子。だだちゃ豆パーティ2015」。乾杯の前です。右が加藤鮎子さんと旦那さん。

挨拶する加藤鮎子さん

㉑挨拶する加藤鮎子さん。だだちゃ豆は、枝豆の中でも最も高級で、おいしいものです。加藤紘一さんがずっとこの「だだちゃ豆の会」をやってましたが、病気療養のため、今年は娘さんの加藤鮎子さん(衆議院議員)が主宰していました。

加藤鮎子さん。二木啓孝さんと

㉒加藤鮎子さん。ジャーナリストの二木啓孝さんと。

山と積まれた「だだちゃ豆」

㉓ホテルの広い部屋に、山と積まれただだちゃ豆です。これを皆で、ひたすら食べるのです。この他は、白いおにぎり、シャケの切り身、なめこ汁です。シンプルで、とてもおいしいです。私はだだちゃ豆を170ヶ食べました。なめこ汁は2杯、飲みました。おいしかったです。お土産もだだちゃ豆でした。

挨拶する谷垣幹事長

㉔挨拶する谷垣禎一幹事長。

野田聖子さん

㉕野田聖子さんも挨拶。加藤鮎子さんは、前に野田さんの秘書をやってました。

遠藤五輪担当大臣

㉖遠藤利明五輪担当大臣。

あれっ、「だだちゃ豆」の殻が…

㉗「あれっ! だだちゃ豆の殻がついてますよ」と言ったら、「いえ、これはバッチなんです」。よく見ると、そうです。この会のスタッフでした。皆、だだちゃ豆が好きなんですね。でも、バッチには見えませんね。

9/19(土)『神聖喜劇』集会

㉘大西巨人『神聖喜劇』についてのシンポジウムがあります。9月19日(土)、午後7時より。武蔵野公会堂ホールです。

『レッド2』が発売されました

㉙連合赤軍事件を描いた『レッド』の②(講談社)が発売中です。「レッド。最後の60日。そして、あさま山荘へ」。山本直樹さんの最大の傑作です。

吉田剛先生との合同授業

㉚今、河合塾コスモは夏休み中です。でも、吉田剛先生(英語)と「合同授業」をやりました。8月24日(月)15:00からです。5A教室です。テーマは、「宗教って何だろう」。
 吉田先生はカソリックの信者です。私も「生長の家」をやってました。果たして、宗教は必要なのか。どうしたら、危ない宗教から身を守れるのか。生徒を含め、そうした問題を話し合いました。

8/24(月)。授業が終わって

㉛授業が終わって。吉田剛先生と。ポーズを決めてます。

お疲れさまでした。41年間

㉜月刊『宝島』が休刊です。〈最終章〉です。41年間。本当にありがとうございました。とても残念です。

「エンディングノート」特集が

㉝〈最終章〉だからでしょうか。〈「異端の人」たちのエンディングノート〉を特集しています。カルーセル麻紀さん(タレント)。末井昭さん(作家・編集者)などが語ってます。

逃げ切った「犯罪」について…

㉞あらら、私も出てました。時効になった事件。逃げ切った「犯罪」について話してます。いつか、きちんと書いておかないと。と思ってるようです。「肩書」は、「元一水会顧問」でもいいのですが、ここでは「元右翼活動家」になってます。

8/26(水)。ゲンロン・カフェで

㉟8月26日(水)五反田「ゲンロン・カフェ」で。辻田真佐憲さんの『ふしぎな君が代』(幻冬舎新書)発行記念トークで、辻田さんと私が話しました。とてもいい本です。教えられました。

辻田真佐憲さんとトーク

㊱辻田さんは。「君が代」については何でも知ってます。その歴史。そして何が問題になったのか。「国歌」となった過程…。とても詳しいです。とても勉強になりました。トークの後、会場からの質問もありました。

【お知らせ】

お疲れさまでした。41年間 お疲れさまでした。41年間
  1. 9月1日(火)から30日(水)。写真家・平早勉 さんの写真展があります。「中央沿線の役者たち」です。新宿駅東口地下、ビアカフェ「ベルク」です。
  2. 月刊『宝島』(休刊号)が出ています。〈最終章〉ですね。残念です。私も書いてます。
  3. 9月3日(木)一水会フォーラム。7時。ホテルサンルート高田馬場。講師・和田聖仁氏(弁護士)。「世界を牛耳る国際資本」。
  4. 9月11日(金)7時、代官山「山羊に聞く」。カメラマンの平早勉さん。9月1日より「ベルク」(新宿駅ビル地下1F)で平早さんの写真展「中央沿線の役者たち」が行われています。その展示記念のトークです。
     当日は、大久保鷹さん、榊芽久美さんの役者陣と共に、鈴木邦男もゲストで登場します。
  5. 9月12日(土)「大杉栄メモリアル2015」。18時から。新潟県新発田市生涯学習センター。〈第1部〉映画「伝説の舞姫・崔承喜(チェ・スンヒ)。〈第2部〉講演。「大杉栄の魅力を現代に」。中森明夫(作家)。〈第3部〉中森明夫、鈴木邦男を囲んでの交流会。
  1. 9月19日(土)午後7時から、武蔵野公会堂大ホール。衝撃の大作『神聖喜劇』を通して、現代の日本を考える。実に意欲的なイベントです。当日の登壇者は、著者・大西巨人氏のご子息の大西赤人さん。斎藤秀昭さん(評論集『日本大論争』年譜作成者)。川光俊哉さん(ドラマ台本作成作家)。そして私です。
  2. 9月25日(金)「Arts Chiyoda」で。「百年の愚作」が開かれ、連日、トークが行われています。この日は19時より私が出ます。小崎哲哉さん(愛知県立芸術大学講師)と対談です。
  3. 9月26日(土)飛松塾の予定でしたが、順延になったそうです。
  4. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。申し込みが随分と来てるそうです。お早めにお申し込みを。
  5. 9月30日(水)午後7時。ロフトプラスワン。昼間たかし氏の新著『コミックばかり読まないで』の出版記念トークです。コミック、出版、表現の自由などについて鋭く斬り込んでいます。私も出ます。他にも…多くの作家、評論家が出ます。
  6. 10月3日(土)死刑廃止の集会があります。
  7. 10月19日(月)一水会フォーラム。午後7時。ホテルサンルート高田馬場。講師は、オスマン・サンコンさん(タレント)。演題は「人間交流と外交」。
  8. 11月3日(火)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。
  9. 11月7日(土)四日市で森田必勝氏を偲ぶ会。宮崎正弘氏(評論家)が記念講演。
  10. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さんです。
  11. 11月24日(火)野分祭。
  12. 11月25日(水)憂国忌。
  13. 12月6日(日)名古屋で昼から、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。