2015/09/14 鈴木邦男

出世魚「スズキ」の秘密と謀略

①福島さんとの対談本は来週、発売です!

『戦争を通すな!』(七つ森書館) 『戦争を通すな!』(七つ森書館)

9月10日(木)、新しい本が届いた。見本誌だが、全国書店には来週の中頃に並ぶという。

社民党・福島みずほさんとの対談本で、『戦争を通すな!』(七つ森書館。1500円)だ。

なかなか、いい。表紙もきれいだし、ページを開くとまず、2人で日章旗を持っている写真が出ている。大きな日の丸には、「武運長久」「米英撃滅」と書かれている。

あとは、ギッシリと人の名前だ。福島さんのお父さんが戦争に行った時、学友たちが書いたものだ。実に感動的だ。それをみずほさんは大事に持っている。

なぜ、手に入ったのか。お父さん、おじいさん…との関係についても語ってくれた。

大西巨人『神聖喜劇』全5巻です 大西巨人『神聖喜劇』全5巻です

長い間、アメリカに住んでいたそうだ。日米で戦争が始まると、大弾圧を受け、やっとのことで日本に帰ってきた。…と、「ファミリー・ヒストリー」は続く。

しかし、福島さんと長時間対談し、本を出すなんて…。よくやれたものだと思う。

20年。いや、10年前でも考えられなかった。社民党は「敵」だと思われていた。

「敵」とは、話なんか出来ない。ましてや本を出すなんて、とんでもない。そう思っていた。

いや、「本」を出すなんて、たとえ一瞬でも考えたことはなかった。その意味では、まさに〈奇跡〉のような本だ。

福島さんだって、周りの人から、「右翼なんかと本を出して…」と思われているのかもしれない。

平早勉さんの写真展で。9/5(土) 平早勉さんの写真展で。9/5(土)

そんな批判・罵倒に耐えて、本を出してくれたのだろう。本音で話し、自由に話したと思う。〈一水会〉も〈社民党〉もなく一個の人間同士で話をした。

223ページある。大きく2つに分かれる。「chapter1」は「愛国有理」。

「chapter2」は「No pasaran!(奴らを通すな)」。

前書きは私。「夢を持て、理想を語れ!」。

後書きは福島さんで、「自由を奪われるな」。

今年4・5月に行われた。今、目次を見ているが、かなり大胆な、挑発的なテーマも多い。

(第1部)「愛国心、これが目に入らぬか」「愛国心は自己申告」「(俺って)右翼の中にいたの?」。
(第2部)「戦争放棄できるのか? 非武装中立は?」。
そこへ椎野礼仁さんが そこへ椎野礼仁さんが

この第2部では、戦争、兵役、靖国神社、死刑廃止…などについて話している。真っ向勝負をしている。

自分の運動家人生を思い出しながら、福島さんと話し合った。「左右激突」にはならなかった。穏やかに話は進んだ。

しかし、二人の胸の内は激しいものがあった。それは、ぜひ読んでもらいたいと思う。

来週の中頃には、全国の書店に並ぶ。

では、〈お知らせ〉は終わって、今週のテーマだ。私のことだ。「鈴木とスズキ」の話だ。

9/9「毎日メディアカフェ」で
9/9「毎日メディアカフェ」で

②どの姓が日本最多なのか

井筒高雄さんと 井筒高雄さんと

佐藤、斎藤、高橋、鈴木…。日本で多い姓だ。名字・苗字とも言う。

名前と違って自分で勝手に変えられない。結婚して、別の姓になる事はあるが、男は大体は変わらない。

そして、「日本に多い姓」の人たちは、皆、コンプレックスを持っている。

どこにでもある、平凡な姓に何故、生まれたのか。つまらない。だから「愛姓心」はあまりない。

それでいて、自分の姓が日本で何番目に多い姓なのか。それには関心があるらしい。

今のところ、佐藤と鈴木がトップを争っているようだ。「こんな、ありふれた姓は嫌だ」といいながら、でも、「日本が皆、佐藤姓になればいい」と思ってる人もいる。

木村氏、田城さん、井筒さん、鈴木 木村氏、田城さん、井筒さん、鈴木

人を使って、「鈴木」を誘惑し、結婚させ、姓を変えさせる。あるいは、結婚を妨害し、子孫が絶えるように仕組む。

もっと手っ取り早い方法では、交通事故に見せかけて抹殺する。そして、「No.1」の地位を獲得する。民族浄化作戦だ。そんな小説もあったな。

「No.1」では満足出来ず、さらに佐藤姓を増やす。合法・非合法を使って、佐藤姓を増やす。攻撃的、侵略的な「愛姓心」だ。

そして国民の3分の2。あるいは過半数に達したところで、「国民投票」をする。

「佐藤姓がこんなに多いのだから、国の名も変えよう。佐藤国にしよう!」と。

そして、この国は「佐藤国」になる。日本の歴史も変えられる。姓も、面倒だから、全員、「佐藤」にする。

「安保で揺れた時代」を語る加藤順一さん 「安保で揺れた時代」を語る加藤順一さん

そんな陰謀と野望を阻止するために「鈴木」さんたちも立ち上がる。そして、「佐藤vs鈴木」の戦争が日々闘われている。

これは「ユダヤの陰謀」にも劣らない大陰謀だ。

しかし、困るな。そんな戦争に巻き込まれ、闘わされては。

でも不安なので、「名字の本」「鈴木姓の起源」「佐藤姓を根絶するために」…などという反「佐藤」本。嫌「佐藤」本を買ってきて読んでいる。

知らなかったが、鈴木姓は実は和歌山の神社がルーツなんだそうな。神社の鈴がルーツだ。

大昔は私は、鈴だったんだ。鈴だから、いろんなことを人に知らせる役目があった。楽しいこと、幸せなことを知らせ、皆で喜ぶ。

熱心に映像に見入っています 熱心に映像に見入っています

又、危険が迫ったら、鈴を鳴らして、知らせる。自分のことは考えず、皆の幸せを考えている。それが「鈴木」らしい。

だから、一見、ボーっとしてるように見えても、人はいい。愛がある。

その証拠に、犯罪者はあまりいない。と、書かれていた。ほう、そうなのか。

それに比べて「佐藤」は戦闘的だ。「鈴木」壊滅を狙っている。危ない。「鈴木」は団結し、集団安保を結ばなくてはならない。そう書かれている。

舗道を剥がして石を投げる学生
舗道を剥がして石を投げる学生
新左翼のヘルメット
新左翼のヘルメット

③「魚のスズキ」が「人間の鈴木」になった。

自衛隊も秘かに準備していた
自衛隊も秘かに準備していた
終わって、懇親会 終わって、懇親会

『鈴木の人』という名著がある。「鈴木本」の中でも最も詳しく、学問的にも権威のある本だ。そこから随分と教えてもらった。

その本には、「鈴木さん座談会」もあった。実は、私も出ている。

男子学生の鈴木さん。OLの鈴木さん。エンジニアの鈴木さん。主婦の鈴木さん。右翼の鈴木さん…などが出ている。

姓が同じなんだから、下の名前だけを書くのだろう。「ゆかりさん」「太郎くん」「クニオくん」…と。

そう思ったのだが、この本の編集者はヒネくれている。

「鈴木なんて、どうせ平凡で、個性がないんだから、名前を書く必要なんてない」と思い、全員、「鈴木」だけだ。「鈴木」が喋り、「鈴木」が反論し、「鈴木」が同意し…と。

平沢勝栄さんと 平沢勝栄さんと

一体、誰が喋っているのか分からない。「でも、皆、同じようなもんだろう」と、「鈴木」だけだ。私だって、どれが「私の発言」か、分からない。

ただ、似ている。多い名前だし、一般的平凡な名前だから、すぐ覚えられる。「だから、悪いことはできない」と言う。

それが、「鈴木姓には犯罪者がいない」という根拠になっているのか。

平凡だし、目立たない。そんな姓だから、本人も目立たない。ひっそりとした人間になる。

国家が個人を変えるように、姓が個人を変えるんだ。

じゃ、鈴木姓が日本で一番多くなり、この国が「鈴木国」になったら、絶対平和な国になる。

自衛隊も廃止し、非武装中立の国になる。悪い人がいなくなるんだから、警察も廃止出来る。理想の平和国家が出来るんだ。(でも、その前に仇敵・佐藤を滅ぼさなくては…)。

熱唱する細川たかしさん 熱唱する細川たかしさん

『鈴木の本』に戻る。「鈴木さんたちの座談会」だ。

出席者の1人。OL(だと思う)が言っていた。「鈴木という姓のもとに生まれた時から、あきらめがあった。どうせ鈴木だから…」と。

それ以来、目立ず、自己主張しない人間になってきた」

「私もそうです。引っ込み思案で、他人と争ったことはありません」

「闘いにも、恋愛にも情熱を燃やしたことはありません」…と言う。

皆、似ている。おとなしくて、引っ込み思案で、争いごとを避ける。それが「鈴木」さんだ。

魚の「スズキ」もそうです。「いや、鈴木のように自己主張しない、平凡な性格を持っているから、スズキと名付けられたんだ」と言う人もいる。

この後、石川会長とデヴィ夫人が… この後、石川会長とデヴィ夫人が…

エッ?そうなのか。白身で、あまり目立たない。味も淡泊だ。まるで、人間の「鈴木」のようだ。ということで、この名前が付けられたという。ほう、そうなのか。と、ずっと私は信じていた。

でも、これは根拠のある、信憑性のある話なのか。

疑問に思って、中野図書館にこもって調べてみた。

百科事典や、官公庁の出版物や、専門的な本だけを調べるコーナーがある。そこで調べたんだ。

しかし、何冊かの百科事典や「魚事典」「魚の名前の由来」事典を調べても、そんなことは書かれてない。

これは大変だ。思い込みや希望・期待だけで突っ走ってはいけない。

「愛国心」と同じように「愛姓心」も科学と客観性がなかったら、暴走する。

石川重興業創立35周年パーティ
石川重興業創立35周年パーティ

④鈴木はスズキを誤解していた!

3000人近い人が集まりました
3000人近い人が集まりました
石川会長、デヴィ夫人、曙…、桂由美さん…
石川会長、デヴィ夫人、曙…、桂由美さん…
山田隆夫さんが会長に座布団を 山田隆夫さんが会長に座布団を

沢山の分厚い百科事典を調べて分かったことがある。

まず、このスズキという魚は「成長魚」なんだ。成長するにつれて名前が変わる。「出世魚」とも言う。

それに、ギョッ!と驚いたのは、スズキは決して「平和的」な魚ではなく、「攻撃的」な魚なんだという。

反戦平和で、9条を守る魚だと思ってたから、海の中の藻や海草などを食べているのかと思った。

ところが、何と、他の魚やカニなどを襲って食べるという。「肉食」なのだ。

だから、外国ではスズキのことを「海の狼」とも呼ばれている。

ホントかよ、と思っちゃったが、学問的な報告なのだから、本当だろう。

細川たかしさんと 細川たかしさんと

タコの中でも「真ダコ」というのがある。マグロにも「本マグロ」がある。そして、スズキにも「本スズキ」がある。

平和的だと思ったが、本当は、攻撃的、戦闘的、侵略的なのか。これが本当のスズキなんだ。「本スズキ」だ。怖い。本当は怖いスズキの話だ。

じゃ、人間の鈴木にも、そんな怖い人間がいるのか。心の中に〈狼〉を飼っている鈴木がいるのだろうか。恐ろしい話だ。

では、『ブリタニカ国際大百科事典』から、見ていこう。

〈スズキ Lateola bray Japonica
スズキ目スズキ科 体は側偏しやや細長い。全長60cmをこえる。体の上面は鉛青色で下面は白色。沿岸の浅海にすみ、ときに川をさかのぼる。川口付近で産卵する。幼魚は淡水中で生活し、のち海に入る。成長とともに各地で呼び名が変わるため“出世魚”といわれ、幼魚はセイゴ、次にはフッコやトウといわれ成熟してスズキと呼ばれる。肉食性。北海道以南に多く分布する〉
山田隆夫さんと 山田隆夫さんと
『万有百科大事典』の「動物篇」にも詳しく出ていた。大体同じだが、『ブリタニカ』に出てないとこだけを紹介しよう。「魚、エビなどを捕食する。生育年齢によって、各地のよび名が異なるので出世魚とよばれている。東京付近では、25cmぐらいの1歳魚をセイゴ、40cmぐらいの2〜3歳魚をフッコ、60cm以上の4歳魚をスズキとよび、霞ケ浦では幼魚をヒカリコ、石川県、大阪府、広島県では30cmのものをハネとよぶ〉

⑤私も出世魚になり、肉食魚になりたい!

南部虎弾さんと 南部虎弾さんと

どんどん大きくなっては名前を変えるし、食べるのも魚やエビだし、肉食系だ。

さらに、その攻撃性、獰猛性から「海の狼」と呼ばれている。

でも、これは出ていない。10冊くらい百科事典、魚事典、動物の名前の由来事典…を調べてみたが出てない。

そうか。ネットに出てたのだ。だから、今ひとつ、分からないが、紹介しよう。

ある詩人が言っていた。「日本語では“海”の中に母がいる。しかしフランス語では、母の中に海がある」と。

まず、日本語だ。「海」という字は、左がサンズイだ。右の下は母だ。海の中に母がいる。

次にフランス語だ。La meroが母。La merが海だ。母の中に海がある。胎児が羊水の中で暮らしているのは海にいるようなものだ。

大昔、生物は海に生まれ、そこから陸に這い上がって進化してきた。その長い長い過程を10ヶ月に短縮して追体験しているのだろう。

大下英治さんと 大下英治さんと

魚から人間になったのだ。スズキから人間に成長した。ここでも出世魚だ。

さて、この「母と海」の関係のに似てるが、フランス語で狼はloup(ルー)と言う。そして、魚のスズキのことを「loup de merp(海の狼)」というそうだ。

これは、ウィキペディアに出てた。百科事典では見つからなかった。この「海の狼」も、決して一般的ではなく、プロヴァンス地方の言い方だという人もいる。

私は、1974年に産経新聞をクビになり、1975年に『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)という本を書いた。それから、「新右翼」と呼ばれるようになった。〈狼〉と呼ばれるようになった。

でも今は、さらに成熟し、〈羊〉になった。これも出世魚なのだろうか。

【だいありー】

「畑中純展」で。9/7(月) 「畑中純展」で。9/7(月)
  1. 9月7日(月)午前中、原稿。
     午後2時、京王線・調布駅に行く。そこから歩いて、「ギャラリーみるめ」に。「純とみんな。宮沢賢治展」を見に行く。
     畑中純さんの個展だ。亡くなったあとも毎年、開いている。
     「まんだら屋の良太」をはじめ多くの作品があるが、今年は「賢治」だけに絞ってやる。素晴らしい絵画だ。
     本も沢山展示されてました。私が「解説」を書いた「良太」もありました。「銀河鉄道の夜」のカレンダーもあったので買ってきました。
  2. 9月8日(火)午前中、原稿。
     午後2時、新宿で打ち合わせ。
     夜、取材。
皆で、一緒に
皆で、一緒に
鴻池さんに建白書を読み上げ、手交する 鴻池さんに建白書を読み上げ、手交する
  1. 9月9日(水)午前11時半。参議院議員会館で木村三浩氏たちと待ち合わせ。
     そして、山口祐二郎氏らと共に鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)さんに会う。鴻池さんは参議院の安保法制特別小委員会の委員長だ。
     〈安保法制反対〉の立場を伝え、建白書を読み上げる。そして安保法制などについて話し合う。
     私は以前、「たかじんのそこまで言って委員会」でご一緒したことがあった。木村氏もそうだという。だから、話しやすかった。
     そのあと、民主党の田城かおるさんに会い、話す。
     元自衛隊レンジャーの井筒高雄さんとも会う。
     さらに、鳩山由紀夫事務所に行く。いろいろと話をする。そして皆と別れる。
以前、「たかじん」で一緒に出ました 以前、「たかじん」で一緒に出ました

夕方、毎日新聞社に行く。6時半から。毎日メディアカフェで。〈毎日映画社秘蔵フィルム上映会〉。第2回〈安保で揺れた時代〉。貴重なフィルムだった。

又、「よど号」や「連赤事件」を取材した加藤順一さんが解説してくれた。満員だった。なかなか見る機会のない映像で、興味深かった。

終わって、皆で、懇親会。貴重な話を聞けました。

  1. 9月10日(木)午前11時、取材。
     午後から学校へ。3時、「現代文要約」。
     5時「読書ゼミ」。今週は、辻田真佐憲さんの『ふしぎな君が代』(幻冬舎新書)を読んで皆で考えた。
剣道6段です 剣道6段です

そのあと7時、終わって、急いで松木けんこうさんのパーティに行く。都市センターホテルで行われた「松木けんこう君を励ます会」だ。

国会議員や報道関係の人も沢山来ていた。私も挨拶をしました。

  1. 9月11日(金)午前中、原稿。
     午後2時、月刊誌の取材。
     6時、代官山「山羊に聞く?」。「平早勉さん写真展開催記念トークイベント」。〈映像の影を言葉に〉。
     打ち合わせのあと、7時、開始。大久保鷹さん、榊芽久美さんの役者陣と共に私も出ました。平早さんの世界を駆けるカメラマン活動について語りました。
珍しいお菓子を 珍しいお菓子を

舞台写真、世界の子供たち、そして、左右の運動現場の写真もある。役者たちとの出会い、感動についても語ってくれた。

又、平早さんは、野村秋介さんの写真も随分と撮っている。その展示会もやってほしいし、写真集も作ってほしい。

  1. 9月12日(土)午前中、原稿。
     午後1時、東京駅から新幹線。新潟で乗り換えて、新発田へ。
     6時から、「大杉栄メモリアル2015」に出る。新発田市生涯学習センター。
    〈第1部〉映画「伝説の舞姫・崔承喜(チェ・スンヒ)。
    〈第2部〉講演。「大杉栄の魅力を現代に」。中森明夫(作家)。
    〈第3部〉中森明夫、鈴木邦男を囲んでの交流会。
松木けんこうさんと 松木けんこうさんと

終わって駅前の店で打ち上げ。椎野礼仁さん。長野の平田君。和歌山の下中さんなども来てました。夜、遅くまで話し合いました。

  1. 9月13日(日)午前中、「よど号」田宮高麿さんのお墓参り。ご住職さんのお話を聞きました。
     それから、「38度線記念碑」。朝鮮半島の南北を分断する38度線が、日本の新発田も通ってます。そこに、モニュメントがあります。
     他にアメリカやヨーロッパも通ってるし、世界の38度線上の国々の人々を招いて、「世界38度線祭り」をやりたいですね。と地元の斎藤徹夫さんが言ってました。斎藤さんは「大杉栄メモリアル」の代表者です。
     それから、いくつか案内してもらい、最終の新幹線で東京に帰りました。
松木さんと娘さん
松木さんと娘さん

【写真説明】

『戦争を通すな!』(七つ森書館)

①福島みずほさんとの対談『戦争を通すな!』(七つ森書館)の見本誌が送られてきました。1500円です。来週、全国書店で発売です。本の帯にはこう書かれています。〈ノー・パサラン! 奴らを通すな! ファシズムの台頭に対抗して、市民は立ち上がった。平和という名の新たな戦争を、絶対に許してはならない、と〉。

石川重興業創立35周年パーティ

②石川重興業創立35周年パーティが横浜で行われました。空港、ドーム、学校などの建設を手がけ、成長しています。中央は石川会長とデヴィ夫人。左は司会の岡崎二郎さん。

3000人近い人が集まりました

③3000人近くが詰めかけ、入り切れませんでした。

石川会長、デヴィ夫人、曙…、桂由美さん…

④石川会長の息子さん。山田隆夫さん、石川会長、デヴィ夫人、桂由美さん、曙…。

熱唱する細川たかしさん

⑤細川たかしさんが「北酒場」「矢切の渡し」など、ヒット曲を熱唱してくれました。堪能しました。凄い声量です。感動しました。

この後、石川会長とデヴィ夫人が…

⑥この後、何と石川会長とデヴィ夫人がデュエットを。「銀座の恋の物語」です。細川さんの後に歌うなんて、凄い度胸です。「そこ違うわよ。初めからやり直し!」なんてデヴィ夫人から叱られてました。

山田隆夫さんが会長に座布団を

⑦「笑点」の山田隆夫さんが座布団を石川会長にあげてました。

細川たかしさんと

⑧細川たかしさんと。

山田隆夫さんと

⑨山田隆夫さんと。

南部虎弾さんと

⑩「電撃ネットワーク」の南部虎弾(とらた)さんと。久しぶりです。南部さんは高崎経済大を卒業したインテリです。前に「電撃」を見に行ったら、いきなり舞台に上げられて、プロレスラーの安生さんと一緒に布団圧縮袋に入れられ、空気を抜かれました。「ギャー!」と叫んで暴れました。死ぬかと思いました。

大下英治さんと

⑪作家の大下英治さんと。「『“憂国”事件の男たち』(青志社)を買って読みましたよ」と言ったら、「あっ、ゴメン。送ろうと思ってたのに」と言ってました。最近の一水会の事などもいろいろと聞かれました。「又、講演して下さいよ」とお願いしました。この日のパーティの石川会長は、大下さんに紹介されたんです。右翼の人に紹介されたのかと思ってたら、違ってました。

大西巨人『神聖喜劇』全5巻です

⑫9月19日(土)。〈戦後70年に問う! 大西巨人『神聖喜劇』。戦争とは何か? 人間とは何か?〉のシンポジウムに出ます。それで今、再読しています。前はサッと読んだので。『神聖喜劇』は光文社文庫で全5巻です。1冊が600ページほどあります。〈21世紀に問う「不滅の文学」〉と、本の帯には書かれています。昔、読んだ時には分からなかったことが、理解出来ます。新しい発見もあります。シンポジウムが楽しみです。

平早勉さんの写真展で。9/5(土)

⑬9月一杯、平早勉さんの写真展が新宿駅地下「ベルク」で行われています。9月11日には代官山でトークライブもあるので、その前にと思い、9月5日(土)行きました。店の壁一杯に写真が貼られています。

そこへ椎野礼仁さんが

⑭そこに椎野礼仁さんが来たので、3人で撮りました。

「畑中純展」で。9/7(月)

⑮9月7日(月)。調布市の「ギャラリーみるめ」に行きました。畑中純展「純とみんな・宮沢賢治」を見て来ました。畑中さんにはとてもお世話になりました。亡くなった後も、こうして個展が開かれてます。  今年は、「宮沢賢治の世界」に絞っての展示です。賢治だけで版画が500枚以上あると言います。その前で写真を撮ろうとしたら、奥さんから「純さんも一緒に撮って」と写真を手渡されました。2人で撮りました。

鴻池さんに建白書を読み上げ、手交する

⑯9月9日(水)正午。参議院・安保法制特別委員会委員長の鴻池祥肇さんに会い、「安保法制反対」の建白書を読み上げ、手交しました。山口祐二郎氏、木村三浩氏と共に私も行きました。「首相に伝えます」と鴻池さん。そのあと、じっくりと話し合いました。

皆で、一緒に

⑰山口氏、木村氏たちと一緒に。「建白書」を読み、いわば「抗議」に来たのに、鴻池さんは、とても丁寧に対応してくれました。

以前、「たかじん」で一緒に出ました

⑱私は、以前、「たかじんのそこまで言って委員会」で、ご一緒しました。木村氏も一緒に出ています。考えが違っても、素直に話しますし、とても好感が持てました。今回も、かなりじっくりと話をしました。

剣道6段です

⑲鴻池さんは早大の剣道部出身なんです。私より3才上でした。剣道6段です。「お孫さんと一緒の写真ですね」と言ったら、「左の子が今、ここれに来てます」。エッ、大きい。大学生でした。ということはこの写真は、20 年近く前のものなのか。

珍しいお菓子を

⑳珍しいお菓子を出してくれました。写真を撮ってから食べました。「切腹最中」。凄いですね。腹を切って、中からアンが出てるからでしょう。「でも、議員に送ると誤解される」と言います。そうですね。けしからんと思ってる議員に送ったら、「脅してる」と思われるでしょう。

井筒高雄さんと

㉑元陸上自衛隊レンジャーの井筒高雄さんと。自らの体験を含め、今、「体験的反安保法制論」を語ってます。本も出してます。

木村氏、田城さん、井筒さん、鈴木

㉒木村三浩氏。田城かおるさん、井筒さん、鈴木。実は、鴻池さんと別れて、廊下に出たら、田城さんの秘書にバッタリ会った。「今、井筒さんが田城の部屋に来てます。紹介しますよ」と。それで、田城さんの部屋に行ったのです。さらに、このあと、エレベーターで竹本直一さんに会いました。さらに、木村氏と、鳩山由紀夫さんの事務所に行きました。そこで皆と別れて、私は毎日新聞社へ。

9/9「毎日メディアカフェ」で

㉓「毎日メディアカフェ」に行きました。毎日映画社では貴重なフィルムが沢山ある。それを発表し解説する。「毎日映画社秘蔵フィルム 上映会」の第2回目で、この日は、〈安保で揺れた時代〉。

「安保で揺れた時代」を語る加藤順一さん

㉔元・毎日新聞記者だった加藤順一さんが解説をする。「よど号」事件や、「あさま山荘事件」の時なども現場で取材してたという。貴重な話を聞くことが出来ました。

舗道を剥がして石を投げる学生

㉕角材、鉄パイプ、投石…から学生の運動は暴走したという。舗道を剥がし、「投げる石」を作っている学生。

新左翼のヘルメット

㉖新左翼のヘルメットがズラリと並んでいる。他にもセクトの分布図もあった。

自衛隊も秘かに準備していた

㉗防毒マスクを着けた自衛隊。70年安保の時、治安出動を命じられたらいつでも行けるように準備・訓練していた。それが現実にならなくてよかった。

熱心に映像に見入っています

㉘多くの人が集まり、食い入るように映像を見ていました。

終わって、懇親会

㉙終わって懇親会。

松木けんこうさんと

㉚9月10日(木)。新宿センターホテルで「松木けんこう君を励ます会」が開かれました。松木さんは今、「維新の党」。今、分裂騒ぎになっている。あれだけ議員がいたのに、全く惜しい話だ。松木さんの立場、覚悟も聞いた。

松木さんと娘さん

㉛松木さんと娘さん。この日は、奥さんも来てましたし、一家は仲いいんです。

平沢勝栄さんと

㉜平沢勝栄さんに会いました。今年の3月、ソウル大学に呼ばれて話をしてきた。そのことを話しました。呼んでくれたソウル大学の先生が平沢さんの知り合いだ。

【お知らせ】

  1. 月刊『紙の爆弾』(10月号)が発売中です。私の連載「ニッポンの越境問答」では、写真家の平早勉さんと対談しています。平早さんは現在、新宿駅ビル地下1Fの「ベルク」で写真展を開いてます。「中央沿線の役者たち」です。9月一杯行われます。
  2. 9月19日(土)午後7時から、武蔵野公会堂大ホール。衝撃の大作『神聖喜劇』を通して、現代の日本を考える。実に意欲的なイベントです。当日の登壇者は、著者・大西巨人氏のご子息の大西赤人さん。斎藤秀昭さん(評論集『日本大論争』年譜作成者)。川光俊哉さん(ドラマ台本作成作家)。そして私です。
  3. 9月25日(金)「日本の愚行展」が、「Arts Chiyoda」で9月11日より行われます。その記念イベントとして9月25日に、小崎哲哉さんと私のトークが行われます。19:00より。テーマは「愛国とは何か?―右と左の対立を超えて」です。
  4. 9月29日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは内田樹さんです。テーマは、「強い国家か、強い個人か」です。申し込みが随分と来てるそうです。お早めにお申し込みを。
  5. 9月30日(水)午後7時。ロフトプラスワン。昼間たかし氏(ルポライター)の新著『コミックばかり読まないで』のイベント。「日本のサブカルチャーよ、何処へ行く」。コミック、出版、表現の自由などについて鋭く斬り込んでいます。宮台真司さん、塚原晃さん、増田俊樹さん、それに私も出ます。他にも…多くの作家、評論家が出ます。
  6. 10月3日(土)「響かせあおう 死刑廃止の声 2015」。13時30分。渋谷区文化総合センター大和田6F伝承ホール。「朗読劇」「死刑囚の表現展・講評」。「元法務大臣二人の選択。村瀬正健・平岡秀夫」。〈法務大臣にできたこと。できなかったこと〉
  7. 10月19日(月)一水会フォーラム。午後7時。ホテルサンルート高田馬場。講師は、オスマン・サンコンさん(タレント)。演題は「人間交流と外交」。
  8. 11月3日(火)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。
  1. 11月7日(土)四日市で森田必勝氏を偲ぶ会。宮崎正弘氏(評論家)が記念講演。
  2. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さんです。
  3. 11月23日(月)夜、神田で快楽亭ブラックさんの落語会。私も出て、ブラックさんとトークします。
  4. 11月24日(火)野分祭。
  5. 11月25日(水)憂国忌。
  6. 12月20日(日)午後2時より。名古屋市伏見区の長円寺会館で、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。