2015/10/12 鈴木邦男

よし、「大杉栄全集」(全12巻)に挑戦だ!

『大杉栄全集』(全12 巻・ぱる出版)
『大杉栄全集』(全12 巻・ぱる出版)

①「代表作」を読んだだけではダメだ

大杉栄の本が他にも
大杉栄の本が他にも
大杉栄 大杉栄

久しぶりの「全集挑戦」だ。よし、やってやるぞ!と、メラメラと闘志が燃えた。

読書の醍醐味は、「全集読み」に尽きる。全集を読んでこそ、「本を読んだ!」という実感と手応えが感じられる。

だから、『大杉栄全集』(ぱる出版。全12巻)を買った! 箱入りの豪華な本だ。

1冊が500頁近い。値段もいい。1巻から7巻が6800円だ。8巻から12巻までは8000円。全部で10万円弱だ。全巻買うと大幅に安くなる。思い切って買った。

大杉栄の本は今まで随分と読んでいる。単行本、文庫本。又、「日本の名著」やちくまなどの思想大系の中の1巻として、読んでいる。

だから大杉の代表的なもの(たとえば『自叙伝』など)は、読んでいる。何度も何度も読んでいる。

それが主な著作で、他にはあまり無いのかと思っていた。

何しろ、大杉は「行動の人」だし、若くして権力に殺されている。家にいて、じっくりと著作するという時間はとれなかったのだろう。と勝手に思っていた。

右が大杉栄 右が大杉栄

ところが、この全集を見て、ビックリした。こんなにも沢山、本を書いていたのだ。いろんな分野にわたって書いている。又、ファーブル「昆虫記」の翻訳などもある。これは楽しみだ。

大杉については、多くの人が書いている。竹中労『大杉栄』を初め、飛矢崎雅也さん、栗原康さん、中森明夫さんなど。アナキズム研究家の人たちの本も多い。

でも、一般的には、大杉は「行動の人」であり、「権力に虐殺された人」としてのイメージの方が強い。

手元にある『辞林21』(三省堂)には、こう書かれている。

〈おおすぎさかえ【大杉栄】(1885—1923)社会運動家。香川県生まれ。アナーキストとしてアナ・ボル論争に参加。大正期の労働運動に大きな影響を与えた。関東大震災の際、妻伊藤野枝らとともに憲兵大尉甘粕正彦らに虐殺された〉
「世界死刑廃止デー2015」(10/3) 「世界死刑廃止デー2015」(10/3)

アナーキストであり、過激に闘い、39才の若さで殺された。

大杉の著作の紹介はない。学者や評論家ではないし、まず主義の人、行動の人だ。そう思われているようだ。

今、大杉関係の本をパラパラと繰ってみた。中央公論社から出ていた「日本の名著」の46巻に、「大杉栄」がある。昭和44年11月10日発行だ。三島事件の1年前だ。

ここには大杉の代表的な著作が入っている。『自叙伝』『日本脱出記』『僕は精神が好きだ』。他の思想全集の中でも、大杉といえばこの三つが挙げられる。

だから、この三つさえ読めばいいのか。他にないのだろうと、思ってしまう。又、この三つは、よく読まれている。

私も、何度も読んだ。それで大杉を分かったような気がしていた。

②「無知の読者」が最良の読者だって

元法務大臣の2人が登壇 元法務大臣の2人が登壇

ところが、「それは間違いだ!」と多田道太郎は言う。「日本の名著・大杉栄」の責任編集者だ。

「はじめに」で、こう言う。

〈無知の読者が、望ましい最良の読者である〉。

エッ?と思った。読み違いじゃないのか。目を凝らして見たが、同じだ。意味が分からない。46年前に読んだ時も、その意味が分からなくて、線を引いてある。

じゃ、大杉の代表作を何冊か読み、分かった気になってる人。又、ちょっと本を読んで大杉の闘いも知った気になっている人。そういう人が「最良の読者」なのだろう。

太田昌国さん。加賀乙彦さん 太田昌国さん。加賀乙彦さん

大杉は権力に虐殺された。生きてる時も、自由奔放で、トラブルを起こし、女に刺されている(葉山事件)。

それは知ってる人が多いが、大杉その人を、その思想を知ってる人は少ない。

多田は言う。

〈大杉栄の名は葉山事件(1916年)や甘粕事件(1923)によって今だに世人に記憶されている。彼がどんな「名著」を書いたか知らない人でさえ、その名は知っている。しかたがないことだが、困ったことだ。その知っているということの基盤には、偏見と独断と党派的利害にかためられた「世論」の歴史があるからだ。思想史や文学史の専門家でさえ、しばしばそういう知りかたをしている。無知の読者が、望ましい最良の読者である〉
香山リカさん。坂上香さん。池田浩士さん 香山リカさん。坂上香さん。池田浩士さん

と言っても、大杉には会えない。残された大杉の著作を読むしかない。

しかし、大杉の旧い同志・和田栄太郎は言っている。

〈書き残されたものから論理的に大杉栄像を導き出そうとすると、往々にして誤ることが多い。書かれたものの裏側を読みとるようにしなければいけない〉

だから、読者は、まず大杉の本文にあたってその「裏側を読みとってほしい」と言う。

多田は言う。

袴田秀子さん 袴田秀子さん
〈活字の表側をすべるというのは、それだけ偏見のなめらかなレールに乗ったということである。私の解説は、彼の著作の「裏側」にそうて、大杉の内面の展開をたどろうとしたものだが、どこまで「裏側」にゆけたか、心もとない。とにかく、繰り返していえば、無知の読者が大杉の最良の読者である〉

よし、では「無知な読者」になろう。そして、ぱる出版の「大杉栄全集」を読もう。全く知らなかった大杉栄に出会えるだろう。

大杉の同志・和田は大杉の文の表面だけを追ってはダメだ。論理だけを追ってはダメだと言う。

眞須美さんの作品 眞須美さんの作品

権力の凄まじい弾圧の中で書かれた著作だ。普通に書けなかったこともあるだろう。

又、大杉の文は論理よりも感情に訴えるものが多い。

さらに、短い言葉でズバリと本質を衝いたものも多い。大杉は、キャッチコピーの天才なのだ。

大杉といえば、自由を愛し、自由を求め続けた人。というイメージが強い。

「僕は精神が好きだ」の中で、自由について大杉はこう言っている。

杉浦正健さん(元法務大臣) 杉浦正健さん(元法務大臣)
〈僕は精神が好きだ。しかしその精神が理論化されると、たいがいはいやになる。理論化という行程の間に、多くは社会的現実との調和、事大的妥協があるからだ。まやかしがあるからだ。精神そのままの思想はまれだ。精神そのままの行為はなおさらまれだ〉
〈この意味から僕は文壇諸君のぼんやりした民本主義や人道主義が好きだ。少なくともかわいい。しかし法律学者や政治学者の民本呼ばわりや人道呼ばわり大嫌いだ。聞いただけでも虫ずが走る。社会主義も大嫌いだ。無政府主義もどうかすると少々いやになる〉

③「新発田の自由な空」が原点だ

平岡秀夫さん(元法務大臣) 平岡秀夫さん(元法務大臣)

エッ、社会主義、無政府主義も嫌いなのか。他人から貼り付けられたレッテル だからか。「…主義」になった途端に精神の自由を失う人間を余りに多く見てきたからか。

そして大杉はこう言う。

〈僕の一番好きなのは人間の盲目的行為だ。精神そのままの爆発だ。
 思想に自由あれ。しかしまた行為にも自由あれ。そしてさらにまた動機にも自由あれ〉

最後の言葉は余りに有名だ。では、この「自由」は、どこで一番初めに願望されたのか。

青木理さんと 青木理さんと

父親が新潟県の新発田に転任になり、10年、そこにいた。大杉栄が5才から15才までだ。

大杉は『自叙伝』でも書いている。

〈僕も十五までそこで育った。したがって僕の故郷というのはほとんどこの新発田であり、そして僕の思い出もほとんどこの新発田に始まるのだ〉

その後、折にふれては、どこにいても新発田を思い出した。そこが「故郷」であり、「原点」だ。

幼年学校で、「下士どもの犬のような嗅ぎまわり」に耐えられなくなったとき、大杉は「自由」を思った。

『自叙伝』に書いている。

安田弁護士 安田弁護士
〈僕ははじめて新発田の自由な空を想った。まだほんの子供の時、学校の先生からも遁れ、父や母の目からも遁れて、終日練兵場で遊び暮らしたことを思った。僕は自由を欲しだしたのだ〉

大杉にとっての故郷は新発田だった。

又、〈自由〉を考える時、いつも新発田を思い出していた。「新発田の自由な空を思って」と言う。

新発田の「自由な空」が大杉の思想を作り、行動を作ったのだ。

だから、その大杉の故郷・新発田では毎年9月に、「大杉栄メモリアル」が行われている。

今年は作家の中森明夫さんが講師で話をした。私も聞きに行った。

アーチャリー。加賀乙彦さん。鈴木 アーチャリー。加賀乙彦さん。鈴木

以前に何度か私も講演した。大杉がよく遊んでいた公園のいちょうの木。通っていた学校。通っていた書店などは今も残っている。大杉はここで生きている。

この「大杉栄メモリアル」を主宰している斉藤徹夫さんから、『大杉栄全集』の話を聞いた。

今年の集会では受付で売れらていた。「これはいいですよ」と斉藤さんは絶賛していた。

凄い、と思った。今まで知らなかった大杉の著作も沢山入っている。

でも高いな。でも読んでみたいな。…と迷った。悩んだ末に、「よし買おう!」と思った。

私は大杉の本を読み、大杉について、いろいろと書いてきた。

映画監督の金聖雄さんと 映画監督の金聖雄さんと

しかし、「全集」を読まないと、「大杉を読んだ」とは言えない。

大杉の「ほんの一部分」(たとえそれが「代表作」といわれるものでも)しか読まないで、大杉を語るなんて、傲慢だと思った。

だから、まず、全集を読んでみる。もしかしたら、「代表作」は別のものかもしれない。全12巻を、これから、じっくりと読む。

そして、考えたことを、その都度、書いていこう。

全集を読んだ人、読んでる人と対談してもいい。そんなことを考えている。

「大杉栄全集」に挑戦するにあたっての「選手宣誓」だね、今回は。

④読書とは「全集」読みだ!

鈴木。香山リカさん。アーチャリー 鈴木。香山リカさん。アーチャリー

先週、書いたけど、昼間たかし氏(ライター)の出版記念トークに出た。

ロフトだ。『コミックばかり読まないで』(イーストプレス)だ。

読む前は、軽い本かと思った。コミックの表現規制に反撥した本で、表現の自由について書いた本かと思った。

勿論、それもある。だが、深い。そして広い。ロフトの闘いの歴史が書かれている。

又、ライターにとって何が大切か、そんなことが書かれている。

彼は竹中労を尊敬している。昼間氏のこの本こそ、竹中の『ルポライター事始』のようなものだと思って、焦った。彼の書くものに、その才能に、焦った。

佐藤正久さん。福山哲郎さんと 佐藤正久さん。福山哲郎さんと

私も竹中労を尊敬し、その手法を学んできたと思う。『竹中労』(河出書房新社)という本も書いた。

それなのに昼間氏の方が、グンと竹中に近づいている。

負けられない。と思った。じゃ、竹中が尊敬する大杉栄の全集を読もう!と思ったのだ。竹中の、そのルーツに飛び込んでみよう…と思った。

又、「全集読み」は私にとって、大切にしてきたことだ。根本だ。これがあったので、(小さいながら)自分の考え、思想をつくってこれたと思う。

5年前に彩流社から出した本がある。『鈴木邦男の読書術』だ。ここには「全集読み」について、かなり詳しく、具体的に書いている。この本の第2章「大作を読み通す読書術」がそれだ。

そこの小見出しだけを紹介してみよう。

鳩山由紀夫さん。10/4(日) 鳩山由紀夫さん。10/4(日)
「決定版 三島由紀夫全集(全44巻)を読破した!」
「探し続けて40年。読破した大河小説『人生劇場』全11巻!」
「私の原点は司馬遼太郎の『燃えよ剣』だ!」
「『新潮現代文学』(全80巻)を読破した!」
「中里介山の『大菩薩峠』全41巻を読まにゃ」

…まさに、戦いの記録だ。

⑤「本を読む人」だけと友達になろう

孫崎享さん 孫崎享さん

さらに、第3章は「読書戦争・ちくま編」だ。平成の読書王・高木尋士氏と読書対談をした。ちくまで出していた思想全集を読んでの対談だ。

①まずは、初めに『戦後日本思想大系』(全16巻)を読んでみよう。
②次は頑張って『現代日本思想大系』(全35巻)を読んでみよう。
③これからの課題だね。『近代日本思想大系』(全36巻)は。

そして、こう続く。

「明大茶」とクッキー「めいじろう」 「明大茶」とクッキー「めいじろう」
④芹沢光治良の『人間の運命』(全14巻)で「刷り込み」と「脱却」を知る。
⑤活動家の必読書だよ。立花隆の『天皇と東大』は。
⑥何のために本を読むか。

この④の部分をさらに進めて、今月、高木氏と再び「読書対談」をする予定だ。

芹沢の『人間の運命』(全14巻)と、谷口雅春先生の『生命の実相』(全40巻)。それに高橋和巳の『邪宗門』の計55冊をテキストにして宗教についての話をするのだ。

満員の明治大学
満員の明治大学
大久保鷹さんと対談。10/5(月) 大久保鷹さんと対談。10/5(月)

そうだ。〈大杉栄全集〉も読破したら、高木氏にも読んでもらい対談しよう。

読書についての本は今まで何冊も書いてきた。この彩流社の本は、それらの「総終版」だ。

その第4章には、何と、私の初めての読書本も入っている。『行動派のための読書術』だ。

本の中に、かつての本が1冊全て入っている。この構成も面白い。

こんな見出しがある。

1.ノルマを決めて読む
2.併読する
3.全集ものを読む
4.テーマ別に読む
5.メシは食わなくとも本は読む
6.いい友人を持つ
大いに語る鷹さん 大いに語る鷹さん

…と続く。ここで言う「いい友人」とは、要は「本を読んでる人」のことだ。

一般的に言って「いい人」でも、本を読まない人は価値がない。ネコと同じだ、と思っているようだ。

他に、「ビラ、パンフなどは読まない」とある。たとえ「本」のような体裁をとっていても、左右の「宣伝・アジ」を目的とした本は、「本」ではない。読む必要はない。と言ってるようだ。

「金があったらともかく本を買う」「いらない本は思い切って捨てる」「無償の行為こそが実を結ぶ」…と。

随分と前に書いた本だし、極端な読書論だ。でも、この頃から、「全集を読もう」と心がけていたんだ。

私の人生・考え方を支えてきたのは、それなんだね。それだけだ。つまり、私という人間は、いろんな「全集」で出来ているんだ。

そして今、「大杉栄全集」に立ち向かう。

打ち上げで
打ち上げで

【だいありー】

「そこまで言って委員会」10/4(日)放送
「そこまで言って委員会」10/4(日)放送
この人たちが「謎」に挑みます この人たちが「謎」に挑みます
  1. 10月5日(月)午前中、原稿。
     近くのコンビニで弁当を買って、夕方まで仕事。
     原稿、校正…などが皆、遅れている。焦って仕事する。
     午後5時、高田馬場の喫茶店「ミヤマ」の会議室。『紙の爆弾』の対談。役者の大久保鷹さんと。
     よく芝居は観てるが、その内面の思想について話したことはない。又なぜ、役者になったのか。唐十郎の片腕と言われながら、絶頂期になぜ失踪したのか。その10年間の間に革命家として〈地下運動〉をしてたという噂は本当か。などなどについて聞いた。
     又、この人は本名は「邦男」という。昭和18年生まれだ。全く私と同じだ。前の奥さんは「鈴木」で、「鈴木邦男」だったことがある。不思議な話だ。もう一人の自分を見るようだ。お互いに、合わせ鏡のようだ。
     そんな不可思議な対談をし、その後、お酒を飲みました。
私は「カレー事件」について語りました 私は「カレー事件」について語りました
  1. 10月6日(火)午前中、原稿。
     午後1時半。又もや喫茶店「ミヤマ」の会議室だ。今日は週刊誌の取材だ。
     そのあと、駒込に行く。座談会。
  1. 10月7日(水)午前中、取材。
     昼、図書館。
     7時、一水会フォーラム。今回は19日に定例のフォーラムがあるが、緊急でやった。
     講師は、鴻池祥肇さん(参議院安保法制特別委員会委員長)。演題は「安保法制成立を終えて」。安保法案の採決を仕切った委員長の心中を聞いた。
「これはおかしい」と皆も… 「これはおかしい」と皆も…

先週の金曜日(10月2日)、大阪のよみうりテレビでお会いした。「そこまで言って委員会」の収録を終えて帰ろうとした時、バッタリ会った。次の収録に出るとのことだった。

「来週、お世話になります。忙しいとき、すみません」と言いました。

それにしても、勇気がある人だ。安保法案に反対してる人の集会に、一人で乗り込んで来て、話す。考えは違っても、「話し合える人」だし、日本のことを憂えている。そこには違いはない。

  1. 10月8日(木)午前11時。日本橋の「ギャラリー白百合」。新美術協会秋季展を見る。
「なぜ裁判をやり直さないのか」と田嶋さん 「なぜ裁判をやり直さないのか」と田嶋さん

井脇ノブ子さんも出品している。元気の出る絵だ。久しぶりに話しました。

それから、学校へ。

3時、「現代文要約」。

5時、「読書ゼミ」。今週は澤地和夫さんの本を読む。『殺意の時=元警察官・死刑囚の告白』(彩流社)。

腕のいい警部で、部下にも慕われていた。警察を辞めて、新宿に店を出した。

部下たちは皆、保証人になったり、金を出したりしてくれた。店は繁盛した。

しかし、途中から、客が来ない。時代も悪かった。高利貸しから金を借り、矢のような催促。どうしようもなくなって、強盗殺人をやる。

一水会で講演する鴻池祥肇さん 一水会で講演する鴻池祥肇さん

私は、何回か面会に行った。裁判にも行った。「そんなに金に困っていたのなら、自己破産するとか、逃げたらいいでしょう」と言ったら、「鈴木さん、そんな悪いことは出来ません!」と言う。人を殺すよりはいいだろう。

でも、自分を慕って金を出し、保証人になってくれた部下を裏切ることは出来ない。それだけを考えて、考えて、とうとう強盗に入り、そして、人を殺してしまう。

いい人なんだろう。いい人だからこそ、追いつめられた。日本版『罪と罰』とも言われた事件だ。

その本を読みながら、「善意が犯す犯罪」について考えた。

  1. 10月9日(金)午前9時半の新幹線で新庄に行き、そこから在来線に乗り換えて湯沢に行く。
井脇ノブ子さんと 井脇ノブ子さんと

午後3時、生涯学習センターに集合。それからバスで秋の宮山荘へ。秋田県立湯沢中学校の同窓会だ。

中学生だった時、もう57年前じゃないか。でも皆、面影があるんだね。懐かしかったです。

夜、遅くまで、皆と飲み、話し合いました。

  1. 10月10日(土)昼、解散。
     夕方、東京に着く。一旦、家に帰って、7時半、新宿文化センターへ。「山崎博昭プロジェクト」の講演会。
     第1部、講演。下重暁子さん(作家)。「家族という病・国という病」。
井脇さんの絵です 井脇さんの絵です

第2部、詩と音楽の夕べ。出演・小室等さん。こむろゆいさん(歌手)。道浦母都子さん(歌人)。佐々木幹郎さん(詩人)。発起人の代表として、山本義隆さんも来ていました。椎野さん、金廣志さんも。

そして二次会に行きました。さらに道浦さん、辻恵さんに誘われて三次会に行き、3時まで飲みました。

  1. 10月11日(日)午前中、原稿。2時、取材。
     午後5時、恵比寿ガーデンホール。「寺山修司生誕80年記念音楽祭」に行く。第1部のこの日は、「書を捨てて町へ出よう」。
     出演は、J.A.シーザー。大槻ケンヂ。カルメン・マキ。近藤等則。SUGIZO(LUNASEA)。瀬間千恵。PANTA。山崎ハコ…など。凄い人たちばかりだし、堪能しました。
     終わって、楽屋で皆に会いました。
満員でした
満員でした

【写真説明】

『大杉栄全集』(全12 巻・ぱる出版)

①『大杉栄全集』(全12巻。ぱる出版)です。これから読みます。楽しみです。

大杉栄の本が他にも

②大杉については『日本の名著』(中央公論社)や、『日本思想大系・フォアビギナーズ』…など、沢山出ています。しかし、ぱる出版のが、全て入っており、完全版です。

大杉栄

③大杉栄出獄記念。尾行する巡査を殴り逮捕され、保釈で出てきた時に描いてもらった絵です。「出獄記念」です。林倭衛が描いてます。

右が大杉栄

④これは赤旗事件で捕まり、出てきた時に撮った記念写真です。(左から)、山川均。堺利彦。大杉栄。

「世界死刑廃止デー2015」(10/3)

⑤世界死刑廃止デー企画「響かせあおう 死刑廃止の声 2015」。10月3日(土)。午後1時30分より。渋谷区文化総合センター大和田6F伝承ホール。

元法務大臣の2人が登壇

⑥元法務大臣2人が登壇して語りました。「法務大臣にできたこと・できなかったこと」。左が杉浦正健さん。2005年10月〜2006年9月、法務大臣。右が平岡秀夫さん。2011年9月〜2012年1月、法務大臣。二人とも在任中、死刑執行命令にはサインしなかった。現在、二人とも弁護士。

太田昌国さん。加賀乙彦さん

⑦第2部の「死刑囚の作品展と講評」。左は太田昌国さん。右は加賀乙彦さん。

香山リカさん。坂上香さん。池田浩士さん

⑧(同じく、講評をする)香山リカさん。坂上香さん。池田浩士さん。

袴田秀子さん

⑨「袴田事件」・袴田巖さんのお姉さん、秀子さん。

眞須美さんの作品

⑩「死刑囚の作品展」には「和歌山カレー事件」の林眞須美さんの絵も出品されていました。他にも沢山出品されてます。

杉浦正健さん(元法務大臣)

⑪元法務大臣の杉浦正健さんと。

平岡秀夫さん(元法務大臣)

⑫元法務大臣の平岡秀夫さんと。

青木理さんと

⑬ジャーナリストの青木理さんです。

安田弁護士

⑭安田弁護士です。

アーチャリー。加賀乙彦さん。鈴木

⑮アーチャリー。加賀乙彦さん(作家)。鈴木。

映画監督の金聖雄さんと

⑯映画監督の金聖雄さんと。狭山事件に続き、今、袴田事件の映画を撮ってます。

鈴木。香山リカさん。アーチャリー

⑰打ち上げ会場で。鈴木。香山リカさん。アーチャリー。

佐藤正久さん。福山哲郎さんと

⑱「ヒゲの隊長」佐藤正久さん(自民党)。右は、福山哲郎さん(民主党)。10月2日(金)。大阪・読売テレビで。私は、「そこまで言って委員会」に出て、帰ろうとしたら、二人にお会いしました。これから2本目の収録に出ると言ってました。安保法制についてです。鴻池さんもそれに出ると言ってました。

鳩山由紀夫さん。10/4(日)

⑲10月4日(日)午後1時から、明治大学で、シンポジウム。「日中友好外交の道を探る」を聞きに行きました。満員で立ってる人も沢山いました。外では右翼の街宣車が何十台も抗議に来て、機動隊ともみ合ってました。鳩山さんが来るので、抗議に来たのでしょう。特別報告をする鳩山由紀夫さん。

孫崎享さん

⑳孫崎享さんの講演。他に、荒井利明さん、矢吹晋さんが講演。そして、シンポジウムが始まりました。

満員の明治大学

㉑迫真のシンポジウムでした。大きなホールが満員でした。

「明大茶」とクッキー「めいじろう」

㉒終わって、司会の高野孟さんに誘われて、打ち上げに出ました。「明大茶」と明大クッキー「めいじろう」が出ました。面白いですね。

大久保鷹さんと対談。10/5(月)

㉓10月5日(月)。大久保鷹さんと対談しました。『紙の爆弾』で。

大いに語る鷹さん

㉔鷹さんは、大いに語ってくれました。

打ち上げで

㉕終わって、居酒屋で二次会。

「そこまで言って委員会」10/4(日)放送

㉖「そこまで言って委員会」。シリーズ「戦後70年」。〈再検証! 昭和・平成重大事件の謎〉。10月2日(金)収録。4日(日)放送。特別版で3時間も収録しました。

この人たちが「謎」に挑みます

㉗ロッキード事件、三億円事件、グリコ森永事件…など。この人たちがその「謎」に挑みます。

私は「カレー事件」について語りました

㉘私は、「和歌山カレー事件」について語りました。

「これはおかしい」と皆も…

㉙パネラーの皆も、「この判決はおかしい」「証拠はないのに」「謎だらけだ」…と。

「なぜ裁判をやり直さないのか」と田嶋さん

㉚田嶋陽子さんは、「なぜ裁判をやり直さないのか!」と迫ってます。

一水会で講演する鴻池祥肇さん

㉛10月7日(水)緊急一水会フォーラム。講師は鴻池祥肇さん(参議院安保法制特別委員会委員長)。演題は、「安保法制成立を終えて」。ホットな演題だ。会場から質問する人と激しいやりとりも…。

満員でした

㉜緊急で決まったことですが、沢山の人が来ました。座れない人も多く、立って聞いてました。

井脇ノブ子さんと

㉝第47回・新美術協会秋季展を見てきました。10月8日(木)。日本橋の「ギャラリー白百合」です。井脇ノブ子さんも絵を出展してました。

井脇さんの絵です

㉞これが井脇さんの絵です。「やる気、元気、赤富士」です。元気の出る絵です。その他にも「鳥との語らい」を出品してました。

【お知らせ】

  1. 10月19日(月)一水会フォーラム。午後7時。ホテルサンルート高田馬場。講師は、オスマン・サンコンさん(タレント)。演題は「人間交流と外交」。
  2. 11月3日(火)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。
  1. 11月7日(土)四日市で森田必勝氏を偲ぶ会。宮崎正弘氏(評論家)が記念講演。
  2. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さん。テーマは「拉致問題解決への一つの提案」。なお、来年3月1日(火)は、鳩山由紀夫さんがゲストで、「友愛と東アジア共同体構想」です。5月はアーチャリーです。
  3. 11月18日(水)午後7時。「三島由紀夫Night東京銀座」。
    (第1部)特別対談。椎根和×横山郁代。
    (第2部)三島由紀夫に捧ぐ歌。会場・銀座TACT
  4. 11月23日(月)「秋のブラック祭」。昼の部。左談次・ブラック二人会(13時)。夜の部。鈴木邦男・ブラック二人会(17時)。各部2500円。神田・らくごカフェで。
  5. 11月24日(火)野分祭。
  6. 11月25日(水)憂国忌。
  7. 12月20日(日)午後2時より。名古屋市伏見区の長円寺会館で、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。