2015/11/02 鈴木邦男

死刑反対の国際的集会に出て、考えた

死刑を考える国際シンポジウム。10/22
死刑を考える国際シンポジウム。10/22

①1週間に3回の集会に出た

挨拶する亀井静香さん
挨拶する亀井静香さん
袴田秀子さん 袴田秀子さん

死刑反対の集会に出た。この1週間に3回も出た。それも皆、国際的な集会だったし、衝撃的だった。考えさせられた。

「死刑廃止」は世界の趨勢だ。先進国の中では、死刑を存置しているのは日本とアメリカの一部の州だけだ。

日本では、「死刑がないと凶悪犯罪が増える」と思っている。そう思ってる人が多く、世論調査をやっても、80%以上の人が「死刑は必要だ」と言う。

「国民の圧倒的多数がそう思ってるのなら仕方ないだろう。国民の多数の考えに従うのが民主主義なんだし」と言われるかもしれない。

では、死刑を廃止した国々は、国民の「廃止」声が多くなって、それで廃止したのだろうか。

そんなことはない。フランスでもイタリアでもフィリピンでも、国民の圧倒的多数は「死刑存置派」なのだ。

原田正治さん 原田正治さん

「死刑がなくなったら不安だ」「凶悪犯罪が増える」「死刑が、平和な社会を守っている」「凶悪犯罪の抑止力になっている」。そう思ってる人が多かったのだ。

ところが、政府は死刑を廃止した。「国民の声」「世論」に逆らって、死刑を廃止した。

イタリアの人、フランスの人の話を聞くと、「これは世論調査や多数決で決めることではない」という確信があるのだ。

つまり、「国民の命を守る」のが国家の第一のやることである。たとえ多数決でも国民の命を奪えない。という確信だ。

これは、「マガジン9」にも書いたことだが、繰り返して書こう。

人権の問題は、まず政府が率先してやるべきだ。それが国家の役目だ。そう思っている。

原田さん、袴田さんと 原田さん、袴田さんと

イギリスは1969年に死刑を廃止したが、その時の世論調査では81%が死刑存置派、死刑支持派なのだ。圧倒的多数が、「死刑は必要だ」と言っていた。

でも政府はその声に逆らって、「死刑廃止」を決めた。

フランスは1981年に死刑を廃止した。この時、国民の声は67%が死刑支持なのだ。

フィリピンは2006年に死刑を廃止した。世論調査では80%が死刑支持派だった。

なぜ、こんなことが出来たのだろう。

極端に言ったら、首相(大統領)と法務大臣の「独断」でやったのだ。

「人の命を守るのが国家の役目だ」「人権問題は何事にも先行する」と思ってやったのだ。

日本ではとても出来ない。もしやろうとしたら、「ファッショだ!」「独裁だ!」「国民の声を無視していいのか!」となるだろう。暴動になるかもしれない。

トシ・カザマさんと トシ・カザマさんと

しかし、イギリス、イタリアなどは「断行」した。そしてその後、問題が起こってない。

もし、「死刑があるから凶悪犯罪は抑止出来ている」というのが本当ならば、死刑を廃止した国々では、凶悪犯罪が急増し、国家は大混乱になっているはずだ。

しかし、そんなことはない。逆なのだ。

だから、イギリス、フランス、フィリピンでは、国民が納得している。

世界各国で死刑を廃止して犯罪が増えたという国はない。実情は逆なのだ。

日弁連のパンフによれば…。

〈アメリカ合衆国では死刑廃止州よりも存置州の方が殺人事件の発生率が高いというデータがあります〉
スライドを使ってカザマさんが
スライドを使ってカザマさんが

②多数決で人の命は奪えない

死刑反対集会の「第二弾」10/24
死刑反対集会の「第二弾」10/24
平岡秀夫さん。杉浦正健さん 平岡秀夫さん。杉浦正健さん

これには驚いた。何故なのか。もしかしたら、国家の殺人行為(=死刑)があるから、民間の殺人を呼び寄せるのかもしれない。

さらにこう書かれている。

〈そもそも、死刑は生命を剥奪する刑罰であり、国家刑罰権に基づく重大かつ深刻な人権侵害であることに目を向けなければなりません。フランスをはじめ、世界の死刑廃止国の多くも世論調査の多数を待たずに死刑廃止に踏み切っています〉

どんなことがあっても、「国民の命」を守る。外国で危険に遭ったら守る。国内でも、たとえどんな思想を持ってる人であっても、人間の命を守る。これは当然のことだ。これをやるために人々は国家をつくったのだ。そういった確信がある。

日弁連はさらに言う。

古川龍樹さんと 古川龍樹さんと
〈これは、各国政府が犯罪者といえども生命を奪うことは人権尊重の観点から許されないとの決意から廃止に踏み切ったことを示すものであり、基本的人権の尊重を国の基本理念とする国家にあっては、国民世論をその方向に導いていくという決意の表れであると評価できるものです〉

フランスでは1981年に死刑を廃止した。その当時のバダンテール法相が日本に来て講演したことがある。私も聞きに行った。

「国民の命を守るのが政府の役目であり、人権の問題は政府が率先してやるべきことだ」という。

世界は「死刑廃止」の方向に向かって進んでいる。でも、日本じゃ無理だと思った。これは日本とは関係のない「ヨーロッパの話」だと思っていたのだ。

袴田さん、原田さんと 袴田さん、原田さんと

ところが、バダンテールさんは、「何よりもこれは日本人の問題である」と言ったのだ。これは衝撃的だった。

〈日本はかつて、世界で最も先がけて、死刑を廃止した国でした。平安時代には日本は350年間も死刑を廃止していたのです〉。

こう言って、日本を持ち上げる。よく日本の歴史を勉強している。

〈でも、その先進的な日本が今は、逆に死刑存置国になっています。そして、「死刑を存置する最後の国」になるかもしれません。これでいいのでしょうか〉

と警告を発するのだ。これには、ガーンと頭を殴られたような衝撃を感じた。

打ち上げで 打ち上げで

平安時代は死刑にするとその霊が祟って、大地震、大火などを引き起こす。だから、殺さないで「島流し」などにした。「迷信」に基づいて死刑を廃止していた。

ところが、武士の世の中になると、合理主義のもとに死刑は復活し、今まで続いている。

死刑のあるのは、先進国の中では日本とアメリカの一部の州だけになっている。世界で初めて死刑を廃止した国だった日本。その日本が今や、「死刑のある最後の国」になろうとしている。恥ずかしい話だ。

ボクサー時代の袴田さんのポスター(右)
ボクサー時代の袴田さんのポスター(右)
平和を祈る歌
平和を祈る歌

③「死刑」は凶悪犯罪の抑止になるか

孫崎享さんの講演。10/25
孫崎享さんの講演。10/25
孫崎さん 孫崎さん

「でも、死刑を廃止したら凶悪犯罪が増える!」「お前は、被害者遺族の気持ちが分からないのか!」という声が聞こえる。すぐ、そんな感情的な議論になる。

では、世界の現状はどうなっているのか。冷静に、そのことを考える集会に出たのだ。

一つ目は、10月22日(木)に行われた。午前9時半から1時まで、衆議院第一議員会館・国際会議室で行われた。

〈共に死刑を考える国際シンポジウム。いのちなきところ正義なし 2015〉と題した集会だ。超満員だった。

イタリア議会のマリオ・マラッツィーティさんを初め、イタリアから来た人も多い。

鈴木。孫崎さん。佐藤松男さん 鈴木。孫崎さん。佐藤松男さん

又、アメリカ在住のカメラマン・トシ・カザマさんは、アメリカ、台湾などの死刑囚や、刑場を撮影し、死刑の残酷さを訴えている。

その話を聞いて、日本からは亀井静香さんや、元法相の2人を初め、国会議員が何人も出て発言した。

さらに「袴田事件」の袴田巌さんのお姉さん・秀子さんが発言した。

又、弟を殺されながらも死刑反対の運動を行っている原田正治さんの発言もあった。

この国際シンポジウムはこの日だけで終わらず、2日後にもう一度あった。

いわば第2部だ。10月24日(土)、午後1時から5時まで、イタリア文化会館のアニェッリホールで行われた。

松岡正剛さんと。10/26 松岡正剛さんと。10/26

ここでは、日本の「冤罪死刑事件の報告」がなされた。帝銀事件、袴田事件、飯塚事件、菊池事件、福岡事件…などだ。

帝銀事件では平沢さんが獄死した。冤罪だと言われ、死刑は実行されなかった。中で死ぬのを待っていたのだ。そんな気がする。

最近では、「名張ぶどう酒事件」の奥西さんがいる。

死刑を宣告されたが、ずっと再審を請求していた。国家は死刑を執行出来ない。もしかしたら冤罪ではないか。と思うからだ。

そして獄死した。こんな形で「解決」しようとしてるのか。残酷な話だ。

④シュバイツァー博士のお孫さん。そして原田さん。

宮沢りえさん。田中泯さん
宮沢りえさん。田中泯さん
田中泯さんと 田中泯さんと

さらに、福岡事件など。すでに死刑は執行されたが、冤罪の可能性が高いという。

じゃ、無実の人間を国家は殺したことになる。殺人行為だ。国家が犯罪者になる。

この福岡事件は古川龍樹さんが報告していた。今回の2日間の国際シンポジウムの主催者の1人だ。肩書きは、「生命山シュバイツァー寺」と書かれている。2日間の集会の「閉会の挨拶」もこの人がやっていた。

この「シュバイツァー寺」って何だろう。と思って本人に聞いた。

「初めまして」と名刺を渡したら、「鈴木さんとは会うのは3度目ですよ」と言われた。

そして、「シュバイツァー寺」のことを詳しく話してくれた。

熊本にあるお寺だ。何とか宗とかいう系列に属していない。独立したお寺だ。「密林の聖者」シュバイツァー博士の遺髪をもらい受けて造った寺だという。龍樹さんのお父さんが造った。

すべての命を守ることに生涯を捧げたシュバイツァーは、人が人を殺すこと。国家が人を殺すことに反対だった。

山本耀司さんと 山本耀司さんと

その愛の思想を受け継いでいきたいと、シュバイツァー寺を造ったという。

「シュバイツァー博士のお孫さんが来て講演するんです」とパンフレットをくれた。

えっ、お孫さんが!と驚いた。それで行った。10月29日(木)の午後6時からだった。場所は神田のYMCAアジア青少年センター(9F)国際ホールだ。

〈シュバイツァー博士没後50年。「生命への畏敬」100年。記念講演会。=博士のご令孫クリスティ アーネ・エンゲル女子を迎えて=〉

実に感動的な話だった。シュバイツァー博士のことは子供の頃から知っていたし、教科書でも習っていた。

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そのお孫さんにお会いでき、お話を聞けるなんて、全く思ってもなかったことなので、とても感動した。

古川さんに紹介してもらった。いろいろとお話を聞いた。そして一緒に写真も撮った。

凄い集会だったな、と思う。死刑反対の3回にわたる国際集会だ。袴田事件の袴田巌さんのお姉さん・秀子さんともお話をした。そして原田正治さんとも。

実は、原田さんのことを今回は詳しく書こうと思ったのだ。紙面がないので又、ゆっくり書こう。今度、対談をして本を作ろうと思っている。

それだけ凄い人なのだ。22日と24日の2日間は報告していた。

弟を殺されながら、それでも犯人と向き合い、最後は「死刑を執行しないでくれ。生きて罪を償わせてくれ」と上申書を出した。

さらに死刑反対運動にも参加した。まるで神のような人だと思った。

シュバイツァー博士のお孫さん シュバイツァー博士のお孫さん

私らでは、とてもできない。その話を聞きたい。

死刑反対の署名を集めているとき、文句を言ってきた人がいる。「バカヤロー、死刑をなくしたら、凶悪事件が激増するぞ! お前らには被害者遺族の気持ちが分からんのか!」と。

署名している人が原田さんを指して、「この人が被害者遺族です」。

文句を言ってきた人は、慌てた。「あっ、電車が来る。行かなくっちゃ」と慌てて逃げた。

この原田さんの存在が、その発言が、最も説得力がある。「死刑反対」に最も「説得力」を与えている。

5年ほど前に原田さんと知り合った。こんないい人はいない。いつもニコニコしている。

お孫さんのエンゲル女史と お孫さんのエンゲル女史と

一緒に広島に行って講演会をしたこともある。光市事件で死刑を宣告された人にも一緒に面会に行った。

いつも、多くのことを教えられている。なぜ、そこまで変われたのか。

そして今、体調を崩している。九州からわざわざ出てきた。弟を殺された事件。

又、なぜ、死刑反対に踏み切れたのか。さらに、死刑反対運動の中で感じたことなども聞いてみたい。

【【だいありー】

福島みずほさん激励パーティ。10/27
福島みずほさん激励パーティ。10/27
超満員でした
超満員でした
シールズの人たちも応援に SEALDsの人たちも応援に
  1. 10月26日(月)午前中、原稿。
     午後2時、雑誌の座談会。
     7時、渋谷PARCO劇場。田中泯+松岡正剛の「影向」を見に行く。言葉をめぐる思想的な踊りであり、芝居だ。
〈からだは、呟く。ことばは、裂ける。影が、動き始める。phrasey dance〉

と書かれている。「道の記憶のように、カラダとコトバが出会う。田中泯が踊る。石原淋が、宮沢りえが踊る。松岡正剛が語る。衣装は山本耀司だ。素晴らしい。思想的なコラボだ。

終わって、松岡さんたちに挨拶した。田中泯さん、山本耀司さんとは初対面。でも山本さんは昔、「朝日ジャーナル」の「若者たちの神々」で出ていた。30年前だ。山本さんの出た号の1ヶ月後に私が出た。その話をした。懐かしかった。

「呼びかけ人」として挨拶 「呼びかけ人」として挨拶

松岡さんは、『紙の爆弾』の私の連載を読んでくれてた。「がんばってるね。面白いよ」と。「じゃ、松岡さんもお願いします」とお願いしました。

  1. 10月27日(火)午前中、原稿。
    午後2時、新宿で打ち合わせ。
      6時、四谷のスクワール麹町。「いのちをつなぎ未来をつくるパーティ」。福島瑞穂さんを応援するパーティだ。来年7月の参院選に向けてのパーティだ。私も「呼び掛け人」になっていて挨拶した。
      「応援団長」は佐高信さんだ。香山リカさん、雨宮処凛さんなどが挨拶。最後は旦那さん、娘さんと3人で挨拶。なんと3人とも弁護士だ。
福島みずほさんと 福島みずほさんと
  1. 10月28日(水)午前中、原稿。
      午後、図書館で勉強。
      5時、ネイキッドロフト。平野席亭と会う。打ち合わせ。
  2. 10月29日(木)午前11時、「幕末展」を見に行く。駒込の東洋文庫ミュージアムだ。〈松陰、龍馬を読んだ、衝撃の書物とは?〉。
       「幕末の英雄たちはどのような情報源から世界を知り日本の未来を考えたのでしょうか。東洋文庫が所蔵する選りすぐりの史料から、胸を熱くする幕末史の魅力を再発見していきましょう」 。
       これは凄い!貴重だ!と思った。銀座で「春画展」を見に行った時に、東洋文庫の人と会い、案内をもらったのだ。ぜひ行かなくてはと思っていた。素晴らしかった。孫崎享さんと「戦前史の正体」の話をした時も、ずっと疑問だった。
      大東亜戦争ではなぜ決断を間違ったのか。又、幕末では、なぜ正しい決断ができたのか。「情報」ならば幕末には、あまりない。でも、外国の誘い、圧力に負けずに維新をなし遂げた。
      フランスは幕府に力を貸すという。フランスの力を借りたら、幕府は薩長を打倒出来ただろう。
      しかし、やらなかった。外国の力を借りてまで勝とうとしなかった。徳川幕府の叡智だし、凄い決断だと思った。
      薩長だって、イギリスの力を借りて徳川を倒そうとはしなかった。そうなったら、外国を引き込んでの内戦だ。それでは、どちらが勝っても西欧列強の植民地になる。中国、インドの二の舞になると分かっていたからだろう。
雨宮さん。佐高さんと 雨宮さん。佐高さんと

少ない「情報」の中から、何を見ていたのか。又、大東亜戦争の時は、あり余る「情報」の中で、本質を見失い、「精神論」に堕した。そんなことを痛感した。

この「幕末展」は12月27日までだ。ぜひ見たらいい。駒込駅から徒歩8分だ。tel 03-3942-0280。この日は、ゆっくりと見た。貴重な資料ばかりで、目を奪われた。

午後からは、学校の予定だが、今日は、お休み。だから東洋文庫の後は、近くの六義園に行く。

初めて見た。広大な庭園だ。昔は柳沢吉保のものだったが、明治になって岩崎弥太郎が買い、その後、都に寄付した。和歌山の美しさを再現してるという。初めて知った。

そのあと、足を伸ばして旧古河庭園を見る。建物も美しい。そして庭のバラも美しい。

6時半、神田の「YMCAアジア青少年センター」に行く。

〈シュバイツァー博士没後50年。「生命への畏敬100年。記念講演会」。「博士のご令孫のクリスティアーネ・エンゲル女史を迎えて」。これも貴重な講演だ。ぜ行かなくちゃと思った。お孫さんに会って話を聞けるなんて感激でした。

北原みのりさんと 北原みのりさんと

主催は、「生命山シュバイツァー寺」。シュバイツァーの遺髪をもらい受け、寺を建てている。これも凄い話だ。

古川龍樹さんのお父さんは、教誨師をしていて、無実の「福岡事件」の再審に尽力していた。しかし、人々に伝わらない。ところがある〈事件〉で、この一家が全国に知られ、〈事件〉も知られることになる。

殺人犯が弁護士を装って古川さんの家に来て、金をだまし取ろうとした。小さな娘が「ニセ弁護士」だと見破って、警察に通報した。古川さんのお母さんの日記をもとにして、「毎日新聞」に連載されている。

それを見て驚いた。これ知ってる!『復讐するは我にあり』だよ。本も読んだ。映画も見た。この人が捕まったのは古川さんの家だったのか! 

古川龍樹さんに聞いたら、「姉が見破ったんです」と言う。凄いな。ドラマチックな人生だ。一家だ。

そしてお父さんは、シュバイツァー寺を造った。そして今日は、博士のお孫さんを日本に呼んで、話してもらう。直接、お孫さんに話を聞いて、感激した。感動した。終わって、一緒に写真を撮ってもらった。
 (この3日後、11月1日(日)、さらに驚くべきことがあった。『復讐するは我にあり』の作者・佐木隆三さんが亡くなった。こんな偶然があるのか。私も前に対談してたのに…)

最強の弁護士一家です 最強の弁護士一家です
  1. 10月30日(金)午前中、原稿。
      午後7時、阿佐ヶ谷。月蝕歌劇団の芝居を観る。「家畜人ヤプー」だ。何度も見たが、何度見ても凄い。予言もあるし、過去の日本の国家犯罪への糾弾もある。
      終わって、高取さんたちと飲んだ。
  2. 10月31日(土)午前中、原稿。
      午後、雑誌の対談。
      夜、柔道。久しぶりだ。
  3. 11月1日(日)午前中、原稿。
      午後1時、日比谷公会堂。JR東労組の集会に出る。「憲法改悪反対! 歴史認識を明確にし、『平和政策』を実現する11.1大集会」。
      超満員だった。今、学生運動も組合運動も、ほとんどない。その中で、唯一闘っているのがJR東労組ではないか。そう思う。頼もしい。国家に弾圧されて、事件を作られている。それを跳ね返して闘っている。偉いと思う。
      終わって、場所を移して、皆と話し合った。私も発言した。
東洋文庫で今、「幕末展」をやってます
東洋文庫で今、「幕末展」をやってます
東洋文庫で
東洋文庫で
「シュバイツァー博士没後50年」講演会
「シュバイツァー博士没後50年」講演会

【写真説明】

死刑を考える国際シンポジウム。10/22

①「共に死刑を考える国際シンポジウム。いのちなきところに正義なし 2015」。10月22日(木)午前9時30分より。衆議院第一議員会館・国際会議場で。超満員でした。

挨拶する亀井静香さん

②挨拶する亀井静香さん(死刑廃止を推進する議員連盟会長)。

袴田秀子さん

③袴田秀子さん。「袴田事件」袴田巌さんのお姉さんです。巌さんの近況について報告してました。

原田正治さん

④原田正治さん。自分の弟を殺されながら、犯人と向き合い、面会を重ね、後、「死刑廃止運動」に加わります。「オーシャン」代表。

原田さん、袴田さんと

⑤原田さん。袴田さんと。

スライドを使ってカザマさんが

⑥スライドを使って話すトシ・カザマさん。写真家で、アメリカや台湾などの死刑囚、刑場などを撮ってます。

トシ・カザマさんと

⑦トシ・カザマさんと。

平岡秀夫さん。杉浦正健さん

⑧元法務大臣のお二人も出席し、挨拶してました。(左から)平岡秀夫さん。杉浦正健さん。

古川龍樹さんと

⑨古川龍樹さんと。古川さんは「生命山シュバイツァー寺」。

死刑反対集会の「第二弾」10/24

⑩この国際シンポジウムの第2部です。2日後の10月24日(土)に行われました。午後1時から、イタリア文化会館。アニェッリホールです。壇上には原田さん、袴田さんがおります。

ボクサー時代の袴田さんのポスター(右)

⑪廊下では、「冤罪死刑事件資料展示コーナー」が。袴田巌さんのボクサー時代のポスターもありました。珍しいですね。

袴田さん、原田さんと

⑫袴田秀子さん。原田正治さんと。

平和を祈る歌

⑬平和を願う歌も…。

打ち上げで

⑭この国際シンポジウムは13時開会。終わったのは17時。それから、食事に行きました。(左から)宮本弘典さん(関東学院大学教授)。原田正治さん。鈴木。

孫崎享さんの講演。10/25

⑮10月25日(日)午後1時半より。現代文化会議主催の「戦後70年を問う」シリーズ。その最後の講演です。講師は孫崎享さんです。

孫崎さん

⑯講演する孫崎さん。

鈴木。孫崎さん。佐藤松男さん

⑰終わって食事に行った時です。孫崎さんを中心にこの講演会を主催した現代文化会議の代表・佐野松男さん(右)と。

松岡正剛さんと。10/26

⑱10月26日(月)渋谷のPARCO劇場に行きました。「影向」を見ました。松岡正剛さん。田中泯さん。石原淋さん。宮沢りえさんが出てました。終わって、松岡正剛さんと久しぶりに会いました。

田中泯さんと

⑲田中泯さんです。踊りだけでなく、映画、テレビ、舞台で俳優としてもよく出ています。

山本耀司さんと

⑳デザイナーの山本耀司さんと。「若者たちの神々」という企画が「朝日ジャーナル」にありました。山本さんが取り上げられ、その1ヶ月後に、同じ企画ページに私も出ました。

宮沢りえさん。田中泯さん

㉑宮沢りえさん、田中泯さんの挨拶。

11月中旬発売です

㉒11月5日(木)に発売です。私が監修しました。
〈『そこが知りたかった!
=「右翼」と「左翼」の謎=〉(PHP文庫。620円)

福島みずほさん激励パーティ。10/27

㉓10月27日(土)。午後6時、スクワール麹町。〈福島みずほ。いのちをつなぎ、未来をつくるパーティ〉

超満員でした

㉔超満員でした。

シールズの人たちも応援に

㉕SEALDsの学生たちも応援に来てました。

「呼びかけ人」として挨拶

㉖私も「呼びかけ人」になってますので、挨拶しました。

福島みずほさんと

㉗福島みずほさんと。

雨宮さん。佐高さんと

㉘雨宮処凛さん、佐高信さんと。

北原みのりさんと

㉙北原みのりさんとも久しぶりに会いました。

最強の弁護士一家です

㉚最後に挨拶してました。福島みずほさんの旦那さん(右)。娘さん(左)です。何と3人とも弁護士です。最強の一家です。

東洋文庫で今、「幕末展」をやってます

㉛12月27日まで、「幕末展」をやってます。東洋文庫ミュージアム(駒込から徒歩8分)です。ポスターにはこう書かれてます。
〈幕末の英雄たちはどのような情報源から世界を知り、日本の未来を考えたのでしょうか。東洋文庫が所蔵する選りすぐりの史料から、胸を熱くする幕末史の魅力を再発見していきましょう!〉
 現物の資料が沢山ありました。タイムスリップして見てる感じがしました。

東洋文庫で

㉜凄い本です。

「シュバイツァー博士没後50年」講演会

㉝YMCAアジア青少年センターで。
〈シュバイツァー博士没後50年。「生命への畏怖」100年。記念講演会=博士のご令孫のクリスティアーネ・エンゲル女史を迎えて=〉
 主催者の古川龍樹さん(生命山シュバイツァー寺)が挨拶しています。

シュバイツァー博士のお孫さん

㉞シュバイツァー博士のお孫さん。クリスティアーネ・エンゲルさんの講演です。通訳(左)は、中嶋寛さんです。

お孫さんのエンゲル女史と

㉟お孫さんと。光栄です。

【【お知らせ】

  1. 『そこが知りたかった!「右翼」と「左翼」の謎』(PHP文庫。620円)が今月5日(木)、発売されます。その見本誌が送られてきました。なかなかいいです。〈鈴木邦男〔監修〕。グループSKIT〔編集〕になってます。前にPHPから、『「右翼」と「左翼」の謎がよくわかる本』が出ましたが、それを改題し、文庫になりました。その際、大幅に加筆・修正しています。ネトウヨ、SEALDs、SIS…など新しい事態を迎えた現代を分析し、書いてます。右翼・左翼・市民運動について、今、最も詳しいし、最も的確な分析であり、予測です。監修をした私が一番教えられ、勉強になりました。「グループSKIT」という編集・ライターグループが凄いのです。優秀です。もうすぐ出ます。お楽しみに。
  2. 11月3日(火・祝)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。午後1時より。日本教育会館(神田神保町)。
  3. 11月7日(土)午後2時より。四日市文化会館第三ホール。「森田必勝氏 追悼の集い」。記念講演、宮崎正弘氏(評論家)。「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」。
  4. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さん。テーマは「拉致問題解決への一つの提案」。なお、来年3月1日(火)は、鳩山由紀夫さんがゲストで、「友愛と東アジア共同体構想」です。5月17日(火)はアーチャリーです。
  5. 11月18日(水)午後7時。「三島由紀夫Night東京銀座」。
    (第1部)特別対談。椎根和×横山郁代。
    (第2部)三島由紀夫に捧ぐ歌。会場・銀座TACT
  6. 11月23日(月)「秋のブラック祭」。昼の部。左談次・ブラック二人会(13時)。夜の部。鈴木邦男・ブラック二人会(17時)。各部2500円。神田・らくごカフェで。
  7. 11月24日(火)三島由紀夫・森田必勝両烈士顕彰祭。午後6時半開会。ホテルサンルート高田馬場。(第1部)顕彰祭。斎主・島田康夫(譲葉神社禰宜)。(第2部)記念講演。講師・田母神俊雄氏。演題「現代日本を予見した三島の檄文の洞察力」。お問い合わせ、参加希望者は、一水会事務局へ。03(3364)2015
  8. 11月25日(水)憂国忌。午後6時より、星稜会館。村松英子さん、西尾幹二さん、ヘンリー・ストークさん、細江英公さん、玉利齋さんなどの追悼挨拶が予定されています。
  9. 11月28日(土)「三島由紀夫と若松孝二を語る」。聞き手・花田光。話し手・瀧沢亜紀子。参加費・1500円。場所・「ビリケン・カフェ」(世田谷区若林4の27の2。松陰神社そば)。
  1. 12月19日(火)。午後3時。〈音楽寺子屋。年末スペシャル。三島由紀夫自決から45年。鶴田浩二「傷だらけの人生」から45年〉。二つの事件はなぜ起こり、どう関連していたのか。白井伸幸(「傷だらけの人生」を創った男)と鈴木邦男が対論する。驚きの事実が明かされる。入場料1500円。ところ。学び舎遊人。(千代田区西神田2-4-1 東方学会新館)。主催・ユージンプランニング。tel 03-3239-1906。
  2. 12月20日(日)午後2時より。名古屋市伏見区の長円寺会館で、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。
  3. 12月29日(火)「竹中労について徹底的に語り合う会」。パネラーは、武田砂鉄(作家)。昼間たかし。鈴木邦男他。午後1時から、ネイキッドロフトで。(先週、「ロフトプラスワン」と書きましたが、間違いです。すみません。「ネイキッドロフト」でやります。