2016/01/11 鈴木邦男

三島ブームが再び来襲

①12月は47冊も読んだ

深川不動尊で。1/2(土)
深川不動尊で。1/2(土)
隣りの建物もアートです 隣りの建物もアートです

正月はほとんど家にいて仕事をしていた。

年末もそうだ。近所の神社にちょっと出かけた位で、あとはずっと、引きこもりだ。

7日(木)に、白井聡さんと対談した。仕事始めだ。「永続敗戦論と原発」だ。

「白井さんの話を聞いてみたい」という人が何人も聞きに来た。

遅れてる原稿を取りに来た出版社の人もいる。

「困りますね。年末に書く予定だったのに」

「すみません。サボってるわけじゃなくて、頑張ってるけどできないんです。無能なんですよ」。

でも必死でやります。と〆切を延長してもらいました。

「忙しいのに本ばっかり読んでるからじゃないの」とも言われました。

ウーン、それはあるな。「時間がない。時間がない」と焦っているときほど、何故か読める。

「こんなことしてる場合じゃないだろう。仕事やれよ!」と、もう一人の自分は怒鳴り散らしている。

不動尊です 不動尊です

だが、「本読み」のもう一人の自分は本にしがみつく。

暇があるから本が読めるのではない。

例えば、結婚しているサラリーマンが、特別に年休一週間もらえたとする。

「よし、本を読もう」と計画する人はまずいない。「どっか行こうよ」「ディズニーシーに連れて行け」と奥さんや子供にせがまれる。

「いや、お前らとは遊ばない。一週間、一人で本を読む」と言ったら、家庭崩壊だ。

だから、読書は時間のある時にはできない。朝起きてすぐに読む。又、寝る前に読む。電車の中で読む。…といったコマ切れの時間の方が読める。集中できる。

12月は忙しかった。名古屋で快楽亭ブラックさんと「二人会」をやった。

大阪や浦安に行ったり、鳩山由紀夫さん、木村三浩氏と座談会をやった。

竹中労についてネイキッドロフトで話をした。

ロフトラジオに2回出た。

天井画も不動尊です 天井画も不動尊です

辻元清美さんの議員生活20年のパーティに出た。

他にも6つ、パーティに出た。

又、忘年会は沢山あった。マガ9、安田弁護士、高須基仁さん、一水会…と、11件、出た。

「ザ・ニュース・ペーパー」や「大川興業」も見に行った。

姜尚中さんの話を聞きに行った。

映画「天皇と軍隊」のトークに出た。

他に学校はあるし、月刊『創』『紙の爆弾』『マガジン9』『レコンキスタ』『月刊タイムス』などの連載もある。単発の原稿もあるし、単行本も書いている。

発狂しそうだ。全てが、遅れてる。

でも、そんな時でも本を読んでるんだよね、この人は。

「今、そんなことしてる場合じゃないだろう」「まず仕事を片付けてから、ゆっくり本を読めよ」と言うんだが、分かっちゃいながら、やめられない。

忙しくて、メシを食うのも忘れて、仕事してる。どうしても疲れ、眠くなったら、2、3時間寝る。

寝る前に、ちょっと本を読む。でも面白くて、やめられなくなる。

そんなことが結構あって、ついつい本を読む。

まるで美術館のようです まるで美術館のようです

仕事で外に出て、電車の中で、夢中になり、下りる駅を忘れる。どこでもいいから、ホームに降りて、椅子に座って続きを読む。

トークや対談には遅れる。「電車が遅れまして」と嘘をついてるが、実は、ほとんど、本を読んでるんだ。

対談なんかするよりも、こうして本を読んでる方が大事だ。こっちを優先しよう。と思うときもある。

でも、そうしたら、〈仕事〉は全てなくなる。社会人としてのルールを守り、約束を守っていきたい。

自分の中の「もう一人」は、そんなもの全て壊していいんだ。「好きに読むんだ!」と、叫ぶ。病的な「読書依存症」の私がいる。「二人の私」に気を使いながら、生きてるんだ。

殺人的な忙しさの12月だった。でも、かえって本が読めた。「手帳の高橋」に何を読んだかをメモしている。

手帳を見たら、何と12月は47冊も読んでいる。今年最高だ。あっ、「去年最高」だ。ここ4、5年でも、最高だろう。

福田和也さんは、月に100冊読むという。私だって、100冊を達成した月もある。あの時は、途中から、全ての仕事をキャンセルし、本を読みまくり、人類至上の記録に挑戦した。

よし、ついでだから、去年の「読書記録」を紹介しよう。

②去年。「月平均」40冊を実現した

内部もアートです 内部もアートです

カッコの中は読破した数だ。

1月(31冊)。2月(31冊)。3月(33冊)。4月(52冊)。5月(52冊)。6月(38冊)。7月(34冊)。8月(46冊)。9月(41冊)。10月(46冊)。11月(31冊)。12月(47冊)。

全部で482冊だ。去年1年でこれだけ読んだ。それを12月で割る。40.1冊だ。去年の月平均だ。今までの「読書史」の中でもいい成績だ。

「月30冊」をノルマにしてるが、全ての月がこれを実現しているわけではない。

過去には、30冊を達成できない月もいくつもある。

その時は、他の月で頑張って、「月平均」を出し、それで取り戻している。 

去年は、どの月も「30冊」を達成してるが、それ以上に月に40冊」以上の月が7ヶ月もある。

この7月は、「特別優秀月」だ。私の中の「最優秀賞」だ。いずれ表彰したいと思う。自分で自分を表彰するのだ。

12月に、どんな本を読んだのかをスマホで見てたら、(再)という印のものもある。

一つ一つに不動尊が 一つ一つに不動尊が

前に読んでたが、必要になって再び読んだ。そういう本だ。例えば三島の『命売ります』などだ。

1月14日(木)に銀座TACTで「三島由紀夫生誕祭」をやる。

三島が自決した11月25日の前後には全国で、多くの慰霊・追悼の集会が行われている。だから皆知っている。

でも、誕生日となると三島ファンでも知らない。私も知らなかった。

その生誕祭を、横山郁代さん、御手洗志帆さんたちが中心になって数年前からやっている。

今年は、第1部が〈「命売ります」座談会〉だ。ゲストは3人。椎根和さん(「平凡パンチの三島由紀夫」)。横山郁代さん(「三島由紀夫の来た夏」)。鈴木邦男だ。

第2部は〈三島映画を語ろう!「11.25自決の日。三島由紀夫と若者たち」〉。女が語る!?映画「11.25自決の日」。御手洗志帆×瀧澤亜希子ほか。なかなか意欲的な企画だ。

それで第1部のゲストになってる我々には、「事前に読んできて下さい」とメールが来た。三島の『命売ります』だ。

富岡八幡宮で 富岡八幡宮で

勿論、読んでいる。何せ、『決定版・三島由紀夫全集』(講談社、42冊)を読破したんだし。

でも内容はもう忘れた部分もあるだろう。読み直ししようと思って本を買って、電車の中で読んだ。

驚いた。全く初めての本だ。そんなはずはない、と思いながら必死に読んだ。以前に読んだ記憶はない。

まあいいや。でも、「新しい小説」を読んだのだ。それだけ三島がうまいのだ。

名前と題名を隠して、この本だけを読まされたら、私は三島だとは分からない。

それに、一般の人が描く「三島作品」とは大いに違う。思想的・哲学的なことを口走ったりはしない。

それこそ、命をかけてやってる時に、哲学やジョークは必要ない。そんな感じだ。

この「三島生誕祭」の案内状には、この本について、こう書かれている。

〈2015年。生誕90年。没45年)突然のブレイク!三島由紀夫の極上エンタメ小説〉
横綱力士碑で 横綱力士碑で

ちくま文庫の『命売ります』(680円)のカバーも派手だ。こう書かれている。

〈隠れた傑作小説発見! 想像よりも数十倍オモシロイ。もっとはやく教えてほしかった!〉
〈読んだ人のほとんどか「みごと!」と唸る三島由紀夫の極上エンタメ小説。イメージを裏切る読みやすさでラスト10頁の衝撃的どんでん返しまで一気読み。スリリング&ロマンティック! これを読まずして三島を語るべからず〉

さらにカバー裏には。

〈「こんな面白い作品、ほっといていい訳ない」
 「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」と言った代表作もすごいけど、いまの気分はコレでしょう〉

③三島の『日本人養成講座』もぜひ

こちらは「大関力士碑」です こちらは「大関力士碑」です

そして、この『命売ります』の内容を一部紹介している。

〈目覚めたのは病院だった。まだ生きていた。必要とも思えない命。これを売ろうと新聞広告に出したところ…。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれたのだ。死にたくない。---三島の考える死とは?〉

なかなか面白い。ヘエー、三島はこんな小説も書いてたのか。と驚く。

冒険小説、エンタメ小説であり、時には「007」を思わせるようなアクションがあり、大活劇でもある。皆さんも、ぜひ読んで下さい。

そして1月14日(木)には、「三島由紀夫生誕祭」で会いましょう。

『命売ります』(ちくま文庫)の裏扉を見てたら、〈ちくま文庫から〉という紹介がある。

文庫で「全集」も出している。これは凄い。例えば「夏目漱石全集」(全10巻)。「太宰治全集」(全10巻)。「内田百閒集成」(全24巻)…などだ。漱石、太宰などは他の出版社の全集を読んでいる。

でも、内田百閒は全集を読んでない。じゃ、このちくま文庫で全集を読もう、と思いました。

三島由紀夫『命売ります』 三島由紀夫『命売ります』

それにしても、突然の『命売ります』ブームだ。

本屋はどこでも平積みされている。

今まで、三島など全く読まない人間でも、「これは面白かったです」と言っている。

しかし、一体誰なんだろう。この本のブームに火をつけたのは。

三島の代表作「金閣寺」などはちょっと難しい。その点、この本などはいい。わかりやすいし。だから、この小説を読んだ人は、他の三島作品を読むだろう。

そうだ。私のお薦めは、平凡社から出ている、三島由紀夫の『日本人養成講座』だ。これは、編集がうまい。

今〈日本人とは何か〉を考えるとしたら、こうした作品だろう、と三島の全作品の中から選んで、分類した。5つの章だ。

Ⅰ ニッポン人のための日本入学
Ⅱ 日本語練習講座
Ⅲ サムライの心得
Ⅳ エロスの政治について
Ⅴ おわり方の美学

このⅤでは、あの「愛国心」も入っている。

それにⅣでは、「心中論」「二・二六事件と私」が入っている。

Ⅰには、「お茶漬けナショナリズム」「アメリカ人の日本神話」が入っている。

これは、よくぞやってくれたと感謝したい。

④そして、『尚武のこころ』ですね

月見岡八幡神社 月見岡八幡神社

それと、前にも紹介したが、三島の対談集『尚武のこころ』(日本教文社)だ。「三島全集」を読めば全ては入ってるが、その中でも、これは!と思う対談が入っている。

昭和45年(1970年)9月25日に初版が出た。三島もこれは嬉しかっただろう。

だが、この2ヶ月後、三島事件が起きる。三島は自決する。それでこの本も売れた。

12月5日には第5版まで出ている。この対談集をまとめた時、三島は「あとがき」を書いている。8月21日だ。事件の3ヶ月前だ。

最後にこう書いている。

〈私は自分のものの考え方には頑固であっても、相手の思想に対して不遜であったことはないといふ自信がある。これが自由といふものの源泉だと私には思はれる。世間からは、いろいろな偏見で見られてゐる対談者も(もちろん私を含めて)、この本の中では、明るい光の下の広場(アゴラ)に会して、お互ひに自由な対話を楽しんだ、といふ事が、読者にわかっていただけるとよいと思ふ〉
家から歩いて20分です 家から歩いて20分です

そうか。「相手の思想に対して不遜であったことはない」という言葉は、凄い。

今のテレビ、週刊誌などの対論・激論は皆、不遜な、思い上がった潰し合いだ。

「こんな奴とは喋りたくない」と思っても、金のためには同席し、喧嘩してみせる。初めから相手の話を聞くつもりはなく、ただ、罵倒する。そんなのが多い。

その方が「見てる人」が喜ぶと思う。視聴者を馬鹿にしているのだ。

同じく「あとがき」では三島は、こんなことを書いている。

この本で対談した人についてだ。

〈対談の相手方の思想傾向は千差万別であるが、右顧左眄して物を言ふやうな人が、対談者の中に一人もゐなかったといふことは、私の倖せでもあり、名誉でもあったと思ふ。敬意を抱くことができない人と対談したところで仕方がない。私はこれら対談相手の諸子から、実に多くのことを教へられた〉
阿曽山大噴火さんと。12/31(木) 阿曽山大噴火さんと。12/31(木)

そうですね。「敬意の抱くことのできない人」と対談しても仕方ないだろうと三島は言う。そんな連中と激論し、罵倒し客に見せている論客ばかりではないか。

「敬意を抱くことのできない人」との対談には一切出ないと内田樹さんも言っていた。

でも三島は、東大全共闘と激論してるじゃないか。と言う人もいる。私もそう思っていた。

ところが違う。両方とも、「敬意」を抱き、認めていたからできたのだ。

三島に全共闘を認め、うっかり、「共闘しよう」と言いかねない自分に歯止めをかけるために、「君たちが一言、天皇と言ってくれれば、共闘できる」と言った。

踏めない踏み絵を出して、自らの誘惑と闘ったのだ。

「いい敵」のまま、別れたかったのだ。

東大全共闘も三島を「いい敵」として認めていた。

いや、あの時、三島と論争した芥正彦氏はテレビに出た時、こう言っていた。

三島を「敵」の代表として呼んだのではない。右も左も、知識人、文化人には骨のある奴は一人もいなかった。「ただ三島だけがいたのだ」と。

そうか。〈敵〉という概念も超えていたのか。三島と東大全共闘の激論は、いろんな出版社から出ている。読んでみたらいいだろう。

ところで、今まで紹介してきた三島の対談集『尚武のこころ』だ。三島が敬意を持って対談した人々だ。

三島最後の対談集に出た、ということで、この人々も輝いた。凄い人たちばかりだ。凄い対談だ。「対談の教科書」になるだろう。

最後は、その目次だけを紹介して終わりにしよう。

松岡圭祐『ジェームズ・ボンドは来ない』 松岡圭祐『ジェームズ・ボンドは来ない』
『尚武のこころ』目次
天に代わりて 小汀利得
サムライ 中山正敏
刺客と組長 鶴田浩二
大いなる過渡期の論理 高橋和巳
守るべきものの価値 石原慎太郎
現代における右翼と左翼 林房雄
二・二六将校と全学連学生との断絶 堤清二
剣か花か 野坂昭如
尚武の心と憤怒の抒情 村上一郎
エロスは抵抗の拠点になり得るか 寺山修司
あとがき

では又、来週。

【だいありー】

白井聡さんと対談。1/7(木) 白井聡さんと対談。1/7(木)
  1. 1月4日(月)午前中、原稿。今日〆切の原稿を送る。
     午後から図書館。
     1月1日(金)に月見岡八幡神社に行った。
     2日(土)に深川不動尊に行った。それ以外はズーッと家で仕事をしていた。ハッと気がついたら、3日(日)、4日(月)の2日間は、食事をするのを忘れてた。
     原稿を書きまくり、疲れたら少し寝る。起きて又、書く。その連続で、食事をすることを忘れてたのだ。それでもよく、大丈夫だった。多分、去年、榎木孝明さんと対談したからだろう。
     30日間も「不食」をしてたんだし。それに比べたら、1日か2日なんか、忘れていいんだ。
対談を終えて 対談を終えて
  1. 1月5日(火)今日、〆切の原稿を送る。あとは他の仕事で遅れてるのをやる。部屋の整理もしなくてはいかんし…。
  2. 1月6日(水)試写会に行くのをやめて家で仕事をしていた。
  3. 1月7日(木)午前11時、取材。
     午後3時、高田馬場・喫茶店「ミヤマ」の会議室。白井聡さんと対談。鹿砦社が出している『NO NUKES voice』で。白井さんの『永続敗戦論』(太田出版)を中心にしながら話す。戦後日本と原発事故について話を聞きました。
     終わって「土風炉」で飲みました。
打ち上げで 打ち上げで
  1. 1月8日(金)午前中、原稿。
     16時、目黒雅叙園。JR総連の新年会。もの凄い人でした。私も挨拶しました。鈴木宗男さん、徳永エリさん、たしろかおるさんなどに会いました。そのあと、ポレポレ東中野で、「ヤクザと憲法」を見る。面白かったし、大きな問題提起になっている。
  2. 1月9日(土)午前中、原稿。
     午後、バロン吉元さんの個展を見に行く。市ヶ谷の山脇ギャラリーで。
  3. 1月10日(日)1日、家にこもって仕事をしてました。年末に約束した原稿が、まだ終わらない。苦闘しています。

【写真説明】

深川不動尊で。1/2(土)

①1月2日(土)。地下鉄東西線の門前仲町に行き、そこから歩いてすぐの深川不動尊と富岡八幡宮に行ってきました。2つはすぐ近くですが、凄い人でした。まずは深川不動尊です。

隣りの建物もアートです

②深川不動尊の横には、とてもアートな建物が。

不動尊です

③不動尊です。

天井画も不動尊です

④天井画も不動尊です。

まるで美術館のようです

⑤とても綺麗です。まるで美術館のようです。

内部もアートです

⑥内部もアートです。

一つ一つに不動尊が

⑦一つ一つに不動尊が。アートです。

富岡八幡宮で

⑧そのあと、すぐ隣りの富岡八幡宮へ行きました。

店も沢山出てました

⑨参道の両側に店が出ており、なかなか進みません。

横綱力士碑で

⑩「横綱力士碑」の前で。

こちらは「大関力士碑」です

⑪こちらは「大関力士碑」。

芭蕉が祭神の神社も

⑫芭蕉が祭神の神社もありました。

月見岡八幡神社

⑬下落合にある月見岡八幡神社。1月1日。夜、思い立って行ってきました。

家から歩いて20分です

⑭落合駅のそばのデニーズで食事をしてから、行ってきたんです。小さな神社ですが、よかったです。

阿曽山大噴火さんと。12/31(木)

⑮阿曽山大噴火さんと。12月31日(木)。「ザ・スズナリ」に見に行ってきました。面白かったです。

白井聡さんと対談。1/7(木)

⑯1月7日(木)3時から、白井聡さんと対談しました。鹿砦社で出している『NO NUKES voice』に載ります。

対談を終えて

⑰対談を終えて。

打ち上げで

⑱打ち上げ会で。

三島由紀夫『命売ります』

⑲三島由紀夫『命売ります』(ちくま文庫)。今、なぜか急に売れている。

松岡圭祐『ジェームズ・ボンドは来ない』

⑳松岡圭祐『ジェームズ・ボンドは来ない』(角川文庫)。これは面白い。実話を基にしている。 瀬戸内海にある、アートな島「直島」に一昨年、行った。ここで007のロケが行われる、とポスターが貼ってあった。ところが来ない。何があったのか。そのことを書いた本だ。

【お知らせ】

  1. 1月11日(月)発売の週刊「アエラ」(1月18日号)に原稿を書いてます。筒井康隆の『モナドの領域』(新潮社)の書評です。「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長編」と自ら言います。圧倒されました。この小説に〈神〉を見ました。
     そして、『紙の爆弾』(2月号)発売中です。中田考さんと私が対談してます。「イスラーム教を正しく理解する」。
  2. 月刊『創』(2月号)発売中です。私は「辻元清美さんと朝生」について書いてます。
  3. 1月14日(木)午後7時。「三島由紀夫生誕祭」。銀座TACT。椎根和さん、横山郁代さん、御手洗さん、瀧沢さん、鈴木が出演予定。今売れている三島の『命売ります』(ちくま文庫)についても話します。読んできて下さい。
  4. 1月15日(金)午後6時半。一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師・山口敏夫氏(元労働大臣。安保法制を成立させた野党議員を落とす会代表)。演題「限界集落と化した永田町をぶっ壊せ!=世界平和の祭典のために森喜朗会長の更迭が必須だ=」。 参加費2000円。申し込みは、一水会事務局 03(3364)2015。
  1. 1月16日(土)「前田日明ゼミin西宮」。14時、ノボテル甲子園。ゲストは山口二郎さん(法政大学教授)。テーマは、「日本の議会制民主主義の崩壊」。
  2. 1月16日(土)高円寺シンポジウム。午後1時より、高円寺の「座・高円寺」(高円寺駅北口より徒歩5分)で。蓮池透さん、原渕勝仁さん、鈴木邦男。司会は椎野礼仁さん。「今だから語る、拉致問題と北朝鮮の真実」。蓮池透さんの新しい本も絶賛発売中です。『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)。当日は、この本の話もします。
  3. 1月19日(月)午後1時より。山梨県立大学 国際政策学部シンポジウムに出ます。「終戦後70年を経て、改めて日本のアイデンティティを考える=日中韓それぞれの視点から」。
  4. 1月31日(日) 「第1回 鈴木邦男 読書会in大阪」。鈴木邦男が書いた本を取り上げながら、鈴木が話し、皆で話し合います。第1回は、『新右翼(最終章)』(彩流社)をテーマに話し合います。読んでない人でも大丈夫です。参加費は2000円。会場はAP大阪梅田茶屋町。ABC・MART梅田ビル8Fです。出席お申し込みは下記へ。
    循環する読書会
    Facebook:https://m.facebook.com/jyunkandokusho/
    アメブロ:http://ameblo.jp/jyunkandokusho/
  1. 2月5日(金)18時。長野市で長野茶話会。上祐史浩さんと鈴木邦男のトークがあります。
  2. 2月17日(水)午後7時。代官山「晴れたら空に豆まいて」。上祐史浩さんと鈴木邦男のトークがあります。
  3. 2月26日(金)劇団再生が2.26事件に関する芝居をやります。2月26日(金)〜28日(日)まで。初日の26日(金)の芝居の前に高木尋士氏とトークをします。「今、2.26について語る」。
  4. 2月28日(日)「前田日明ゼミin西宮」。14時、ノボテル甲子園。ゲストは木村草太さん(憲法学者・首都大学東京准教授)。テーマは、「日米安全保障の重大問題〜メディアが伝えない憲法の話〜」。
  5. 3月1日(火)午後6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは鳩山由紀夫さん。テーマは、「友愛と東アジア共同体構想」。
  6. 4月21日(木)6時30分。福島みずほ決起大会。
  7. 5月17日(火)6時、「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストはアーチャリーです。
  8. 6月25日(土)15時15分。剛堂会館。円より子さんの「女性のための政治スクール」で、講演します。
  9. 7月5日(火)6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲスト、鈴木啓之さん。ヤクザを辞めて牧師さんになった人です。映画「親分はイエス様」のモデルになってます。『イレズミ牧師のどん底からの出発法』、『刺青のクリスチャン・親分はイエス様』(共に講談社)など著書も沢山あります。面白い話が聞けると思います。楽しみです。