2016/07/25 鈴木邦男

久しぶりの飛松塾でした

飛松塾で。7/17(日)
飛松塾で。7/17(日)

①今の警察を立て直すためには…

満員の会場
満員の会場
村上学さん、飛松さん、松本均さん
村上学さん、飛松さん、松本均さん
番家誠さん(右)
番家誠さん(右)
アイドルですね、キマってます
アイドルですね、キマってます
愛ちゃんの後輩です
愛ちゃんの後輩です
飛松塾のポスターです 飛松塾のポスターです

久しぶりの「飛松塾」だ。

7月17日(日)、朝7時10分発の新幹線に乗る。姫路に着いたのは10時50分。

眠たい。前日は、変わったシンポジウムがあって、夜が遅かった。

世田谷ボランティアセンターで行われたのだが、主催が「せたがやボロじゆうくⅡ」。

ボロって、あの服のボロなのか。〈ボロは着てても心は錦〉なのかな。よく分からないが、変わった会だ。

そしてテーマは、もっと変わっている。「鈴木邦男さん、あなたは右ですか、左ですか?」。

何も喧嘩を売っているのではない。本当に、聞きたいんだろう。

昼ごはんです 昼ごはんです

普通だったら、断わるよね。こんなテーマ。

でも私は、ヘエー面白い。と思って引き受けたんですよ。

私が話し、そのあと皆でシンポジウム。それもビールを飲みながら…。自由な会ですね。

これで、ついつい夜遅くなってしまった。だから、あまり寝てない。

新幹線に乗ったはいいが、ぐっすり寝込んじゃって、姫路を通り越したら大変だ。携帯はないし、仕方ない。大きな目覚ましをカバンに入れて出かけた。

少し寝ちゃったが、下りる30分前には目が覚めていた。

豪華な料理でした 豪華な料理でした

だから、ベルは消しておいた。寝込んじゃって、そこに、けたたましいベルが鳴ったら大変だった。警察を呼ばれるかもしれない。

まあ、そうはならずに、無事に姫路に着きました。

飛松さんや、岩井さんや、その他の人たちが迎えに来てくれた。

初め、喫茶店で打ち合わせ。そこに行く途中、ちょっと小高い、ガラス張りの廊下があり、あれっ、これは何だろう、と思ったら、ここから姫路城が見えるのだ。

立派な大きな城だ。きれいだ。又、登りたい。今回は時間がないので、遠くから見るだけだ。

「右ですか? 左ですか?」の講演会 「右ですか? 左ですか?」の講演会

打ち合わせなのに、次から次と人が来た。会社の同僚、先輩のようだ。会社と言っても、兵庫県警だ。

飛松さんは人望があるから、昔の同僚、後輩がよく集まる。先輩まで来てくれる。「いっちゃん」「いっちゃん」と呼ばれている。飛松五男(いつお)だから、「いっちゃん」なんだろう。

「トビー」と呼ぶ人もいる。中には、「警察犬トビー」なんて呼んでる人もいる。失礼な。

「でも、昔、そんな番組があったような気がします」「ねえよ」。

それから場所を移して、食事。「柊(ひいらぎ)」だ。もの凄い豪華な食事だった。名物・あなごのフルコースだ。皆、カメラで撮っている。とてもおいしかったです。飛松さん、ごちそうさまでした。

1時間、講演しました 1時間、講演しました

そして会場へ。駅から近い「姫路じばさんビル」4Fだ。

「じばさん」って何だろう。「じいさん」「ばあさん」かな。高齢者が多いし。

と思っていたら、「地場産業」のことですよ。と近くの人が教えてくれた。

会場は満員だった。

第1部は、飛松、鈴木、八幡愛ちゃんの3人が20分ずつ話す。今日のテーマは、「国政を斬る!」だ。

まず、飛松さんは、参院選後の日本の現状。そして警察の現状を話す。

今、「日本の警察はどうしてるんだ」「しっかりしろ!」と言われる。

ストーカー殺人などで、助けを求められたのに助けられなかった。連絡したのに無視された。そんなことが多い。

飛松さんは、ズバリと告発する。「警察に緊張感がないからですよ。警察官の人数を半分にしたら、緊張感も生まれます」と言う。

主催者で司会者の稲野さん 主催者で司会者の稲野さん

今の警察はダレ切っている。そして腐敗も生まれる。未解決事件の半分以上は、警察官、あるいは元警察官の犯行だ、とも言う。

そこまで言っていいのか。警察の上から圧力がかからないのか。

「本当だから、文句を言えんのですよ」と言う。

それから、私に対しては、日本会議のことを聞かれた。

今、自民党を動かして、政治を動かしている。私は学生時代は彼らと一緒にやっていた。その頃の思い出を話した。

又、我々三人に対し、いろんな質問が出ていた。

②憲法改正、治安などについて

今回のポスター 今回のポスター

飛松さん、私、そして八幡愛ちゃんが話をし、第1部のトークは終わった。

10分、休憩のあと、三人でトークをする。

飛松さんの話はよく聞いてるが、愛ちゃんの話は初めてだ。うまい。

大阪のネットテレビに出ているし、東京のデモクラTVにも出ている。岩上氏のIWJのレポーターもしてるし、人にもよく会い、話を聞いている。

この日は、そうした活動を通して「女性の性」「障害者の性」についての話だった。

一番前に座ってる人が、スマホをいじっている。

そして、「えっ! 八幡さんって、東大を出てるんだ!」。

えっ、ホントかよ。私ものぞいて見た。確かに出ている。

後半はシンポジウム 後半はシンポジウム

愛ちゃんに聞いたら、「あれは誰かが間違って書いたんです」と言う。

この日、愛ちゃんは、「女性の性、障害者の性について」のレポートもする。

第2部では、三人の話を踏まえて、ではどうなるのか。参院選後の政局について、話し合った。

自民などの改憲派で三分の二を取った。これで改憲もできる。

「いや、国会では発議するだけで、改憲するかどうか決めるのは国民の皆さんです」と言う。

でも、三分の二で発議されたら、国民は冷静ではいられない。

寅ちゃんも質問しています 寅ちゃんも質問しています

今日の産経新聞でも、「憲法改正に期待する」という人が急激に増えて、70%にも達している。

「国民投票」になったら、イギリスのEU離脱の時と同じように、「国益だ」「ナショナリズムだ」と言って、一気に改憲の方に行くだろう。冷静な話し合いなんかできない。

又、私は、治安問題に特に関心があったので、飛松さんにいろいろと聞いた。

ストーカー殺人などで、警察は頼りにならないと思ったら、国民はどうしたらいいのか。

莫大な金をかけてガードマンを雇うのか。そんな金はないだろう。

又、警察に助けを求めても、駆けつけてくれない。

私も必死に考えています 私も必死に考えています

又、未解決事件が増えている。世田谷事件、八王子事件などは、「こんな残忍な犯罪は日本人ではない!」と新聞が書き立てる。

だったら、中国人か韓国人か…。ともかく、日本にいる外国人がやったに違いない。そういうことで、外国人への恐怖を煽る。

又、解決できない自分たち警察の弁解もある。

それから、飛松さんは、「未解決事件の半分以上は警察官か元警察官の犯行だ」と言うが、そんなことを言って、上の方から文句が来ないのか。よく、そんな勝手なことが言えるものだと思った。

③飛松さんと対談して本にしよう

活発な質問、討議が
活発な質問、討議が
終わって、稲野さんと 終わって、稲野さんと

「だって、皆、そう思ってるからですよ」と、飛松さんは言う。

この集会だって、飛松さんの同僚は沢山来ている。現職の人だっている。

今度、こうした問題で飛松さんと、じっくり話し合って本を作ってみてもいい。

椎野さんが北朝鮮から帰ってきたら、さっそくやってもらおう。あっ、もう帰ってきたのかな。北朝鮮レポートも聞かなくっちゃ。

飛松さんとは、はじめは、「たかじんのそこまで言って委員会」で会った。

怒鳴ったり、わめいたりしないし、いつも冷静に話をする。

又、その話がやたらと面白い。それで、仲良くなった。

11年前の本が注目を浴びています 11年前の本が注目を浴びています

姫路では、「飛松塾」をやってるし、ユニークな人を呼んで、シンポジウムをやっている。

この記録をまとめて本にしてもいいな。西宮、札幌では、本になっているんだし。

私に対しては、「憲法改正はすぐにやるのか」「日本会議はどうするつもりか」…といった質問が多かった。

又、天皇陛下の生前退位について、その背景は?  と云う質問もあった。

11年前に祥伝社新書で『天皇家の掟=皇室典範を読む』という本を作った。その時に、「生前退位」の可能性についても書いた。

まさか、こんな形で現実になるとは思わなかった。

あの本は、いろんな人が取り上げて、書いている。その話をした。

保阪正康さんと2回目の対談 保阪正康さんと2回目の対談

午後2時から始まったトークも、6時に終わり、それから近くの居酒屋に場所を移して、二次会。

会場に来た人の中には、松本均さん、番家誠さん、村上学さんなど、懐かしい人もいた。

松本さんは、元警察官で、ベストセラーを何冊も出している。その後、高砂市の市議会議員になった。今は、辞めている。

番家さんは、一水会の岡山支部長だ。岡山から来てくれた。

村上さんは、かなり昔からの運動仲間だ。有本さんのご両親に紹介してもらったことがある。

又、八幡愛ちゃんの後輩の女性タレントも来ていた。

カレー事件から18年 カレー事件から18年

愛ちゃんと同じ事務所には心ちゃんがいたが、今は、勉学に専念してるらしい。

さらに、カナルちゃんもいる。愛ちゃんと、私、それに心ちゃんが集まると、「愛国心」になる。カナルちゃんも入ると、「愛国心かな?」になる。そんな遊びをしたこともあったな。

愛ちゃんも、さらに大きくなるだろう。いろんな分野で活躍し、レポーターをやり、発表している。それに東大を出てるんだし。(これは違ったのか)。

ということで、9時近くまでいて、急いで駅に行き、東京に帰りました。

昨日の「鈴木邦男さん、あなたは右ですか、左ですか?」の集会から引き続いての今日の飛松塾だ。

ちょっと疲れた。帰りの列車では爆睡しました。

【だいありー】

映画「日本で一番悪い奴ら」 映画「日本で一番悪い奴ら」
  1. 7月18日(月)疲れて、夕方まで寝てた。
  2. 7月19日(火)午前中、原稿。
     午後、図書館。
  3. 7月20日(水)一日、家に閉じこもって仕事をしていた。
  4. 7月21日(木)午前11時、ホテルサンルート高田馬場。祥伝社新書の人と会う。
     11年前に、『天皇家の掟=皇室典範を読む』でお世話になった人だ。11年前の〈予言〉が当たった形になった。さて、次はどうしようかという相談になった。
     午後、河合塾コスモ。夏休みで授業は休みだが、自習室で勉強する。
     夜、バルト9で映画を見る。寅ちゃんお薦めの映画だ。
      「日本で一番悪い奴ら」。とてもよかった。迫力があった。北海道警の裏金問題、銃器対策問題などの不祥事を元にしたノンフィクションだ。監督は白石和彌。若松監督の女監督もしていた。若松組の役者も沢山出ていた。
稲葉圭昭『恥さらし』 稲葉圭昭『恥さらし』
  1. 7月22日(金)夕方まで家で仕事。
     6時半、ホテルニューオオタニ。恵観塾。久しぶりに恵観さんに会う。
  2. 7月23日(土)朝7時40分の新幹線で新大阪に。10時13分着。飛松さんや、寅ちゃんなどと合流。
     それから、ダックに乗る。水陸両用のバスだ。凄い。
     そして2時からカレー事件の集会。再審請求弁護団報告。京都大学河合潤教授の講演がありました。私も話しました。
     終わって、打ち上げに参加して、最終で帰りました。
  3. 7月24日(日)朝、早い飛行機で札幌に行きました。

【写真説明】

飛松塾で。7/17(日)

①7月17日(日)飛松塾。姫路で。左から八幡愛ちゃん。鈴木。飛松五男さんです。

満員の会場

②会場は満員でした。

村上学さん、飛松さん、松本均さん

③懐かしい人に会いました。神戸の村上学さん。元警察官で、その後、高砂市議になった松本均さん。

番家誠さん(右)

④岡山一水会の番家誠さんも来てくれました。

アイドルですね、キマってます

⑤愛ちゃんはさすが、アイドルですね。キマってます。

愛ちゃんの後輩です

⑥愛ちゃんの後輩です。「いらっしゃいませ」と猫の手でやってます。

飛松塾のポスターです

⑦飛松塾のポスターです。「国政を斬る!」と書かれてます。

昼ごはんです

⑧11時頃、姫路に着き、喫茶店で打ち合わせをして、それから、お昼ご飯でした。

豪華な料理でした

⑨とても豪華です。皆、写真を撮ってました。

「右ですか? 左ですか?」の講演会

⑩これは前日7月16日(土)の夜です。世田谷のボランティアセンターです。「鈴木邦男さん、あなたは右ですか、左ですか?」というシンポジウムです。

1時間、講演しました

⑪まず私が1時間、話しました。右翼と左翼について。

主催者で司会者の稲野さん

⑫主催者で司会者の稲野さんが話します。

今回のポスター

⑬この会のポスターです。

後半はシンポジウム

⑭私が1時間話し、そのあとは質疑やシンポジウムでした。

寅ちゃんも質問しています

⑮寅ちゃんも質問してました。何と中野区から自転車で来たそうです。1時間以上かけて…。偉いですね。

私も必死に考えています

⑯質問され、私も答えに詰まって、考え込んでます。

活発な質問、討議が

⑰活発に話し合いました。

終わって、稲野さんと

⑱終わって、稲野さんと。

保阪正康さんと2回目の対談

⑲作家の保阪正康さんとは2回目の対談です。とても勉強になりました。

11年前の本が注目を浴びています

⑳11年前に出した本なのですが、今、急にいろんなところで取り上げられています。『皇室典範』について調べて書きました。その時の〈提言〉が今回の天皇陛下の「生前退位」を予言する形になりました。増補、改訂して、この本の文庫本が出るそうです。

カレー事件から18年

㉑7月23日(土)は、カレー事件から18年で、全国から多くの支援者が大阪に集まりました。

映画「日本で一番悪い奴ら」

㉒今上映中の映画「日本で一番悪い奴ら」は迫力のある映画です。そして考えさせられる映画です。寅ちゃんの推薦で見てきましたが、とても良かったです。警察について、いろいろと考えさせられました。

稲葉圭昭『恥さらし』

㉓この映画は実は北海道警のことがモデルになってます。その原作となった稲葉圭昭氏の『恥さらし』(講談社文庫)です。迫力あるし、又、切なくなります。

【お知らせ】

  1. 7月27日(水)午後7時。学び舎遊人。「対論!考・安保法制」。〈日本は今、全体主義へと向かっているのか?〉「明治維新、敗戦のパースペクティブから考える」。登壇者、作曲家の新実徳英さん。ゲストは宗教学者の島薗進さん。予約・お問い合わせは、ユージンプランニング。03(3239)1906。
  2. 7月30日(土)午後1時より、阿佐ヶ谷ロフト。「鈴木邦男生誕祭」です。
  3. 8月10日(水)一水会フォーラム。午後7時。ホテルサンルート高田馬場。講師は長谷川熙さん(評論家・元朝日新聞)。「朝日新聞のここが問題なんだ」。
  4. 8月27日(土)円より子さんの「女性のための政治スクール」で講演します。星陵会館1FのE会議室です。
  5. 9月11日(日)渋谷のアップリンクで、映画「望むのは死刑ですか」の特別上映が決まりました。2回です。そのあと、長塚洋監督と私のトークがあります。
  6. 9月17日(土)午後1時より、新発田市生涯学習センター。「大杉栄メモリアル」。ゲスト・福島泰樹(絶叫歌人。僧侶)。私も参加します。
  7. 10月15日(土)13:00〜。〈没後25年。竹中労追悼会。「戒厳令の夜」特別試写会と竹中労を偲ぶトークのつどい〉。
    会場・甲府市中央1-1-7 桜座。
    主催・竹中英太郎記念館。
    (第2部のトークには私も出る予定です。他に豪華ゲストも内定しています)