2016/10/10 鈴木邦男

映画・読書・討論の熱い3日間

①オートファジーの「読書会」

映画「ベースメント」先行上映会。9/30
映画「ベースメント」先行上映会。9/30
出演者挨拶
出演者挨拶
増田氏、昼間氏、鈴木、井川監督
増田氏、昼間氏、鈴木、井川監督
女優さんたちと
女優さんたちと
主演の美沙さんとトーク
主演の美沙さんとトーク
全員でトーク
全員でトーク
大阪「読書会」。10/1(土) 大阪「読書会」。10/1(土)

刺激的な3日間だった。

9月30日(金)は私も出演した映画の先行試写会。会場の渋谷ロフト9は超満員。凄い映画だった。「ヘエー、こんな凄い映画に私も出たのか!」と思いました。

翌、10月1日(土)は大阪で「鈴木邦男と読書会」。私の書いた『〈愛国心〉に気をつけろ!』をテキストにして出席者が「鈴木を語る」「本を語る」。

そして各人の読書体験、お薦めの本を語ります。

本を読んでる人が少ないと言うが、決してそうではない。こんなに本を読んでる人がいる。本についてこんなに熱く語る人がいる。感動でした。

そして、10月2日(日)は名古屋で、〈寺脇研トーク&シンポジウム=日本のこれからを考える〉。

寺脇研さん、飛松五男さん、そして私の3人で熱く語り合いました。

基調報告する寅次郎さん 基調報告する寅次郎さん

今まで名古屋では、いろんな会場でやってましたが、ここが一番よかったですね。

集まりやすかったのか、いや、頑張って人を集めたのでしょう。教室は満員でした。

「ネットの告知を見た」「ブログを見た」という人も多く、驚きました。

何と、札幌から来た人もいました。広島から来た人も。

寺脇さんが文科省時代に、「ゆとり教育」といわれた真実について、熱く語ってくれました。えっ、そういうことだったのかと驚きました。

又、飛松さんは、日本の警察の現状、治安について、詳しく語ってくれました。

だから、9月30日から10月2日までの3日間は、熱く、刺激的な3日間でした。

懇親会で 懇親会で

では、どこから始めようかな。

そうだ。10月1日(土)の大阪の読書会からにしよう。

この風変わりな読書会は、正式には「循環する読書会」という、「オートファジー」の読書会ということか。

「循環する」というと、何やら、エコかな。自然エネルギーなのかな、と思ってしまう。本を読むと、精神も肉体も活性化されて、人間そのものの進歩・改造に繋がる。そんな意味でつけられたのかもしれない。

その3日後、10月4日(火)の新聞を読んだら、大隈良典さんがノーベル医学賞を受賞したと出ていた。

「オートファジー」でノーベル賞を取った。これは「細胞の自食作用解明」と説明されてるが、ちょっと分からない。その中で、「栄養を再利用」「不要物の浄化」と書かれていた。そうか、「循環」系なのだ。

産経新聞(10月4日)には、こう書かれていた。

飛松五男さんと 飛松五男さんと
〈成人は1日に160〜200グラムのタンパク質を体内でアミノ酸から合成し利用している。だが、食事などで摂取するタンパク質やアミノ酸は1日わずか60〜80グラム。不足分の調達に大きな役割を果たしているのが、細胞内で劣化したタンパク質などを分解し再利用する「オートファジー」だ。新生児も生まれた直後はオートファジーで栄養補給する。胎盤から離れると母親から栄養を得られず飢餓状態に陥るため、自分の細胞内のタンパク質を分解して生き抜いているのだ。山などで遭難した人が、水だけで何日も生き延びられることがあるのも、オートファジーのおかげだ〉

そうか。今までの「蓄積」があるので、それを分解して、活用し、命をつなぐことが出来るんだ。

「精神衛生」や「読書」にも言える。今まで人に教わってきたこと。読んできた本を、(ずっと忘れていても)突然思い出し、「あっ、これはこういうことか」と発見がある。

それが生きる希望・意欲になる。

あるいは、失敗の体験も、それを分解し、その中からプラスの教訓だけを引き出して、今後の生活に役立てている。「オートファジー」だ。

②「無意識」の憲法・愛国心

「飛松塾in名古屋」。10/2(日) 「飛松塾in名古屋」。10/2(日)

産経新聞では、さらにこう言っている。

〈大隈良典氏の研究で、こうした飢餓の解消だけでなく、細胞内の老廃物を分解する浄化や、侵入した細胞や異物を分解する防御など、複数の重要な役割を担うことも判明した〉

今までの体内に蓄えてたものを分解し、それで飢餓を脱する。自分の力で、生き延びるのだ。「自衛」だ。

又、老廃物を分解する浄化、侵入した異物を分解する、〈自主防衛〉だ。憲法9条ではないか。

寺脇さんが講演 寺脇さんが講演

柄谷行人は『憲法の無意識』(岩波新書)の中で言っている。

これを平和憲法だから、守りたいと思うのは、「戦後の体験」だけでなく、そのずっと前からの、たとえば江戸時代の300年とか、それ以前の日本が軍隊もなしに、でも国の防衛をしっかりやってきた。その遠い昔の「記憶」に支えられている。ということらしい。

これも、「オートファジー」じゃないか。過去の歴史・体験を分解し、利用することで、この国も生き延びてきたのだ。

この日本を愛し、この国の文化・伝統を守りたいというのも、「オートファジー」だ。

それが愛国であり、真の保守だ。

このあと、3人でトーク(右は司会の岩井氏) このあと、3人でトーク(右は司会の岩井氏)

そうだ。大阪の「オートファジー読書会」。いや違った。「循環する読書会」の時に、長野から来た平田君が、オートファジーな旅について報告していた。

平田君は、見沢知廉という作家の弟子だった。

でも、見沢は自殺し、平田君は、その後、途方に暮れていた。

そんな時、ある人間から、不可能とも言える指令を受ける。「ミッション・インポシブル」だ。

何と、「師・見沢知廉」に会ってこい、と言う。会ってこれこれのことを聞いてこい、と言う。

「でも、見沢は、もう死んじゃいましたよ」と言う。

活発な質問も出ました 活発な質問も出ました

「だから、恐山に行くんだ。そこで、イタコに会って見沢を降ろしてもらえ」。

そう言って、旅費を渡されたという。

でも、イタコが見沢を全く知らなかったらどうしよう。降ろせない。

そうだ。ある程度の基礎知識は知らせておいた方がいい。じゃ、事前に会って、話したらいい。

彼は「ミッション」を一つ一つ、愚直に実行した。

そして、「当日」を迎えて、恐山で見沢は来てくれた! 師と弟子はしっかりと抱き合い、泣き濡れたという。

その詳しい話は『紙の爆弾』で対談する予定だ。凄い話が聞けるだろう。

「自殺」の真相や、〈あの事件〉の真相も聞ける。又、見沢が今、何を思い、何を憂えているかも分かる。

③天才・見沢に面会した平田君は。

終わって、会場ホールで 終わって、会場ホールで

「今、生きていたら…」と思う。

天才だった。ドナルド・キーンさんと会ってたら、『石川啄木』のように評伝を書いてもらえただろう。

又、自分の力で、小説をどんどん書いただろう。

彼のペンネーム「見沢知廉」は、三島由紀夫を意識してつけられた。

自分もいつか作家になると、獄中で思った。

そして本を読みまくり、小説を書いた。

外にいるお母さんが清書して、いろんな文学賞に応募した。

そして新日本文学賞を取った。

だから、出獄した時は、作家「見沢知廉」として出てきた。

懇親会で 懇親会で

『天皇ごっこ』は大ヒットだった。さらに小説を書き続ける。新潮文庫に入る。

そして、三島由紀夫の隣りに並ぶ。「ミシマ」の直前に並ぶために「ミサワ」というペンネームにしたのだ。よく考えたもんだ。

でも、「三島の直前に自分の本が並んだらいいな」と思うことは出来る。そんな「妄想」は世の多くの三島ファンが考えたことだろう。

しかし、それを「妄想」ではなく、本当に実現してしまう。これは見沢にしか出来ない。天才たるゆえんだ。

今の「保守の時代」では、さらに書いていただろう。惜しい。

ゴーギャンの絵の前で私の本を ゴーギャンの絵の前で私の本を

じゃ、見沢の才能をこの平田青年の身体に降ろしてくれ! 平田青年の手を通して、書いてくれ。と私たちは願う。恐山で、そんな必死の願いもしたようだ。

さて、見沢は「復活」するのか。

あっ、いけない。恐山の話だけで終わってしまう。この世の話もしなくては。

9月30日(金)の映画先行試写会は、よかった。

渋谷ロフト9が、超満員だった。あんなに人が入ってのは見たことがない。「ベースメント」という不思議な映画を見たかったからだ。

又、出演者の話を聞いてみたかったからだ。私は1日だけ撮影に出た。だから「全体」はどんな映画か分からなかった。

ウーン、顔も似ている! ウーン、顔も似ている!

初めて全体で見て、驚いた。凄い映画だ。〈現代〉に肉迫し、斬っている。

ルポライターの仕事はどうあるべきか。権力と闘うとはどういうことか。ヤクザ、JKビジネス…と絡んで物語は展開する。

正義感に燃えた刑事も出てくる。私だ。

舞台挨拶で私は言った。「今の世」という映画では、「右翼」という、人から嫌われる役をずっと演じてきました。しかし、この映画では「正義の刑事」を演じました。こっちの方が私の〈リアル〉かもしれません。楽しませてもらいました…と。

そうだ。佐野監督とは、次の映画に出てくれと言われてる。「新左翼・過激派のボス」の役だ。こっちも、私の「本当の姿」かもしれない。面白い。

とにかく、この「ベースメント」。それから試写がどんどん行われ、映画も上映される。楽しみだ。ぜひ見て下さい。

三島の芝居に挑戦した鶴見直斗さん 三島の芝居に挑戦した鶴見直斗さん

次に10月1日(土)だ。大阪の読書会もよかったね。

恐山に行ってきた平田青年が特別報告をする。

そして、この日のテキスト『〈愛国心〉に気をつけろ!』(岩波ブックレット)を読んで、寅ちゃんがレポートする。

私との出会いから始まって、この本の紹介。

そして、なぜ今〈愛国心〉を問題にするか。などについて話す。

さらに出席者全員が、この本を読んで感じたことを話す。

又、この他にも、最近読んで感動した本について話す。

初めての人も多かった。私のブログを見て来た、という人もいた。ありがたい。

④「ゆとり教育」の話を聞いた

『ムネオの遺言』を読みました 『ムネオの遺言』を読みました

翌、10月2日(日)は名古屋だ。飛松さん、寺脇研さん、という豪華なメンバーだ。だから人も多かった。

今回は「飛松塾」ということで飛松さんが挨拶。そして、寺脇さんが講演。「ゆとり教育」について話す。

文科省にいた時に、これを実現し、後に「ゆとり教育だ」といって批判された。

しかし、その批判は全て間違っていた。と詳しく説明する。

これは全く知らなかった。〈学力テスト〉の例を出しながら、子供たちの学力、知力は、どうなっているかも説明する。

「つめこみ」だけでは、考える力がつかない。「ゆとり」と言われる時代に、学び、自分の頭で考えるようになったので、〈学力〉も伸びたのだという。「ゆとり教育批判」の意図的なものを感じた。

付箋が沢山 付箋が沢山

さらに飛松さん、私も加わって3人でトーク。今の日本の問題、今ここにある危機について語り合った。

そして、会場の皆からの質問を受ける。

愛知県だけでなく、結構遠いところからも来ている。驚いた。札幌から来た人もいた。

又、昔、一水会で活動していた幹部の荒木氏も来てくれた

随分と久しぶりだ。ネットで見て、来てくれたのだ。ありがたい。二次会の懇親会でも、ゆっくり話しました。

そして最終の新幹線で帰りました。

そうだ。『これからどこへ行くのか』の話も出た。

名古屋の女性は、「これはいい本だ。鈴木さんが今まで出した本の中でも最もいい。これについての読書会を名古屋でやりたい!」と言う。

ありがたい。だから、近いうちにやるでしょう。

100以上の付箋が
100以上の付箋が

【だいありー】

和多田さんの横で
和多田さんの横で
思い出を語るアラーキーさん
思い出を語るアラーキーさん
「和多田進さんを偲ぶ会」10/5(水) 「和多田進さんを偲ぶ会」10/5(水)
  1. 10月3日(月)午前中、原稿。
     午後2時、取材。
     5時、講道館。久しぶりに柔道の稽古。体力が落ちてるし、疲れたが、気持ちがいい。
  2. 10月4日(火)午前中、原稿。
     午後、図書館。
     7時から、初台の東京オペラシティに行く。3階の近江楽堂。そこで、三島由紀夫作の『近代能楽集』を見る。この中から、「葵上」(演出・篠田賢一)と『卒塔婆小町』(演出・小林拓生)をやっていた。「葵上」には、「劇団再生」の鶴見直斗氏も出ていた。とてもよかった。三島の世界を堪能した。 終わって、鶴見氏と話をした。
和多田進さん 和多田進さん
  1. 10月5日(水)午前中、原稿。
     12時半から4時まで、高田馬場の喫茶店「ミヤマ」会議室。本の取材。
     編集者、記者、ライター、カメラマン、私…と、全員が「早稲田の政経」卒だ。珍しい。こんなこともあるんだ。どうしても早稲田の話になる。
     午後6時、三田の慶応大学の近くの店に行く。中国飯店三田店。〈和多田進さんを偲ぶ会〉に出る。
     6月22日、和多田さんは肝臓癌のために亡くなった。70才だった。
     和多田さんは晩聲社から「週刊金曜日」の編集長になり、そこを辞めてからも多方面で活躍していた。とてもお世話になった。
     晩聲社から対談本を出している。『僕が右翼になった理由(わけ)。私が左翼になった理由』という本だった。「よくこんな本を作ったな」と言われた。思い切った企画だった。
カメラマンのアラーキーさんと カメラマンのアラーキーさんと

そのあと、当時としては珍しいメールによる〈往復書簡〉をやった。思想的問題を中心にして。ただ、私の力不足で〈論争〉にならず、叱られたこともあった。

「私は文章が下手で…」と相談したら、「それは羨ましい」と言われた。

エッ?と思った。「それは、努力して文章が上手くなる喜びを味わえる。僕なんて、初めから文章がうまかったから、その〈上達する喜び〉がなかった。寂しい。あなたがうらやましい」と言う。冗談ではなく、大真面目に言う。それだけ、ものを書く事には自信を持っていたのだ。

カメラマンのアラーキー。有田芳生さん。テレビ局の黒住さんなどに会う。

有田芳生さんと 有田芳生さんと
  1. 10月6日(木)午前11時半、高田馬場で編集者の椎野礼仁さんと打ち合わせ。昼食。
     午後、河合塾コスモ。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。今日は、『ムネオの遺言』(講談社ビーシー新書)を読む。いい本だった。
     夜、映画「怒り」を見る。
  2. 10月7日(金)午前中、原稿。
     午後から図書館。打ち合わせ。
     夜、家で仕事。仕事が進まない。
  3. 10月8日(土)午前中、原稿。
     午後2時から、ドナルド・キーンさんとキーン誠己さんのサイン会がある。日本橋の丸善で。最近出した『黄犬(キーン)」ダイアリー』(平凡社)のサイン会だ。サインをしてもらい、話をしました。
     夜は柔道。
  4. 10月9日(日)午前中、原稿。
     昼から、榎本孝明さんの個展を見に行く。サインをしてもらい、久しぶりに話をした。
     榎本さんは俳優だが、それ以前に、武道の達人だ。前に武道雑誌『秘伝』で対談し、バンバン投げ飛ばされたことがある。不思議な技を使う人だ。「又、対談しましょう」と言いました。
     夜は家で、仕事。

【写真説明】

映画「ベースメント」先行上映会。9/30

①映画「ベースメント」の先行試写会が行われました。そのあと、出演者の挨拶、トークがありました。私も出演者の一人として出席しました。9月30日(金)の午後7時から「渋谷ロフト9」です。もの凄い人でした。ここが超満員になるのは初めて見ました。映画もよかったです。私は自分が出演しましたが、全体はどうなっているのか分からない。初めて映画の全体を見て、理解し、感動しました。

出演者挨拶

②出演者の挨拶です。監督、女優さんたちと並んで私も挨拶しました。

増田氏、昼間氏、鈴木、井川監督

③(左から)主役の増田俊樹さん(命知らずのルポライター)。昼間たかし(ルポライター)。鈴木邦男(正義漢の刑事役)。井川楊枝(監督)です。

女優さんたちと

④マスコミ向け撮影会では、どうしても女優陣が主役でした。璃乃さん(ミス東スポ2015)、窪田美沙さん(仮面女子)などが出演してます。

主演の美沙さんとトーク

⑤主演女優の窪田美沙さんとトーク。

全員でトーク

⑥女優、ルポライター、ヤクザ、刑事…など、出演者全員で、この映画にかけた熱い思いを語ります。

大阪「読書会」。10/1(土)

⑦翌、10月1日(土)は、朝の新幹線で大阪へ。「鈴木邦男と読書会」。私の『〈愛国心〉に気をつけろ!』(岩波ブックレット)を中心に、皆で、語り合います。

基調報告する寅次郎さん

⑧私が、この本を書いた理由、経過について話し、そのあと、杉山寅次郎さんが、この本についての「解説」「感想」を話します。寅ちゃんは東京から来ました。前日から大阪に入り、準備してたそうです。

懇親会で

⑨懇親会で。このあと料理が運ばれます。私の左隣りには、長野から来た平田君がいます。恐山に行って、師・見沢知廉氏に会って来たそうです。その話もレポートしてくれました。

飛松五男さんと

⑩飛松五男さんと。最近の事件について解説してくれました。大阪と翌日の名古屋もご一緒しました。

「飛松塾in名古屋」。10/2(日)

⑪10月2日(日)、前日に大阪に泊まり、朝、名古屋に行く。皆で昼食のあと、午後2時から「ウィルあいち」センタールーム。とてもきれいで、使いやすい。〈寺脇研トーク&シンポジウム=日本のこれからを考える〉。
 会場に行ったら、「飛松塾in名古屋」になっていた。まあ、どっちでもいいや。要は、寺脇、飛松、鈴木でトークするんだ。
 会場は一杯。名古屋だけでなく、近県からも来てくれた。元一水会にいた荒木氏も来てくれた。嬉しいことだ。
 又、思想家、田中卓先生のお孫さんも来てくれた。初対面だ。正式には、田中卓先生のお孫さんと結婚した教師だ。田中先生は90才を過ぎた今もお元気だ。
 小林よしのりさん、高森明勅さんも来られるという。私も以前、伊勢のお宅にうかがって、お話をお聞きした。又、お話をうかがいに行きたいです。
 会場には、札幌から来た人もいて、驚きました。又、私の『どこへ行くのか』を読んで、「ぜひ名古屋で読書会をしたい」と言う人も。ありがたい。

寺脇さんが講演

⑫まず、初めに40分、寺脇さんが講演。文科省時代の話をじっくりとしてくれました。そして「学力とは何か」「何を比較するのか」と本質的な話をします。

このあと、3人でトーク(右は司会の岩井氏)

⑬そのあと、寺脇、飛松、私の3人でトークしました。司会は岩井さんです。

活発な質問も出ました

⑭トークのあと、活発な質問が出ました。

終わって、会場ホールで

⑮終わって、会場の入口で記念撮影です。前列には、寺脇さん、飛松さん、平田君。そして、元一水会にいた荒木さんがおります。後ろは杉山寅次郎さんです。

懇親会で

⑯これは懇親会の席ですね。寺脇さんが話してます。右で立ってるのが岩井さんです。

ゴーギャンの絵の前で私の本を

⑰前に名古屋で集会をやった時は、1階が「ボストン美術館」になっていて、ゴーギャンの大きな絵が掲げられてました。私の『これからどこへ行くのか』(柏艪舎)の表紙もゴーギャンです。
 だから、この2つを重ねて写真を撮ったら面白いだろう、と考えた人がいたんですね。これを実行し、写真を見せてくれました。いいですね。いつか本当にタヒチに行って、こんな風景を見てみたいですね。そうだ。この「名古屋・ボストン美術館」は来年3月で閉館だそうです。残念です。その前に又、行ってみないと。

ウーン、顔も似ている!

⑱タクシーに乗って移動中、こんな看板を見つけました。「鈴木質店」か。鈴木という姓は多いから、質屋だってあるでしょう。でも、顔も似ている。ドッペルゲンガーか。あるいは私が本当にやっているのか。なんか、パラレル・ワールドを見るようです。行ってみなくては。

三島の芝居に挑戦した鶴見直斗さん

⑲「劇団再生」の鶴見直斗さんと。初台の東京オペラシティ3階の「近江楽堂」に出ていたんです。三島由紀夫作の『近代能楽集』の中の「葵上」に。女性の生き霊の話ですが、現代劇にしたら、こうなるだろうという話です。とても面白かったです。篠田賢一さんの演出もよかった。背広姿の直斗さんもよかった。10月4日(火)午後7時からの回を見ました。

「和多田進さんを偲ぶ会」10/5(水)

⑳10月5日(水)午後6時より。「和多田進さんを偲ぶ会」。多くの人が集まりました。広い人脈があったのです。私もとてもお世話になりました。

和多田進さん

㉑和多田進さん。

和多田さんの横で

㉒とてもお世話になりました。ご迷惑をかけました。

思い出を語るアラーキーさん

㉓写真家のアラーキーさんが、思い出を語ります。一緒に全国を歩いて〈日本人の顔〉を撮った話をしてました。

カメラマンのアラーキーさんと

㉔アラーキーさんと。

有田芳生さんと

㉕有田芳生さんと。和多田さんとは、かなり昔からの付き合いだったようです。思想的にも一緒の運動をしてたこともあったそうです。

『ムネオの遺言』を読みました

㉖河合塾コスモ。「読書ゼミ」では、この本を取り上げました。鈴木宗男著『ムネオの遺言』(講談社ビーシー新書)です。とてもいい本でした。

付箋が沢山

㉗全国紙の記者に取材されました。「ミヤマ」の会議室で。私の『これからどこへ行くのか』を熱心に読み、付箋を沢山付けてきて、質問します。驚きました。こんなに熱心に丁寧に読んでくれた人はいません。
「じゃ、写真を撮らせて下さい」とお願いし、撮りました。こっちの方が、質問してしまいました。
「どこがよかったですか?」
「いつも、付箋するのですか?」
「付箋は、コクヨの何号ですか?」…と。

100以上の付箋が

㉘「付箋は、いくつ付いてたの?」と聞いたら、ちゃんと教えてくれました。121枚です。凄いですね。横から撮ると、その凄さが分かります。

【お知らせ】

  1. 月刊『創』、月刊『紙の爆弾』、『月刊タイムス』…。11月号が出ています。私の連載も載ってます。「創」の連載では、〈大杉栄メモリアル〉について書きました。『紙の爆弾』では、シリアのゲリラ組織に参加した鵜澤佳史氏と対談しています。
  2. 10月11日(火)午後7時、一水会フォーラム。ホテルサンルート高田馬場。講師・東郷和彦さん(元外交官)。「現下の東アジア情勢と安保外交」。
     参加希望者は一水会事務局へお申し込みを。TEL 03(3364)2015
  3. 10月15日(土)13:00〜。〈没後25年。竹中労追悼会。「戒厳令の夜」特別試写会と竹中労を偲ぶトークのつどい〉。
    会場・甲府市中央1-1-7 桜座。
    主催・竹中英太郎記念館。
    第1部は「戒厳令の夜」特別上映会。
    第2部は「労を偲ぶトークのつどい」
    ゲスト:樹木希林(女優)
    鈴木邦男
    小沢司(沖縄音楽プロデューサー)
    小泉信一(朝日新聞社 編集委員)
    竹中紫(竹中英太郎記念館館長)
    司会:金子望(竹中英太郎記念館主宰)