2017/01/09 鈴木邦男

〈世界的思想小説〉だという。『美しい星』は

①異星人が地球を守るために戦う

東郷神社です。1/3
東郷神社です。1/3
なんと、「勝利の神様」です なんと、「勝利の神様」です

三島由紀夫の小説『美しい星』が映画化され、今年の5月公開される。

先週も少し書いたが。監督は吉田大八。主演はリリー・フランキー。共演は亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子だ。

多分、この4人が家族になるのだろう。

父と母。息子と娘の4人家族だ。埼玉県飯能市に住む、普通の一家だ。

いや、「普通の一家」のように振舞っている一家だ。

4人は姿・形こそ「地球人」だが、本当は異星人なのだ。

それに、4人とも生まれ故郷(星)は違う。

父・重一郎は火星人だ。母は木星人。息子(兄)一雄は水星人。娘(妹)暁子は金星人だ。

飯能市は星がきれいに見える町だ。美しい星空を見上げては4人でよく語り合う。

今日は、あいにく星は見えないが、父は言う。

 
〈今朝は私もお母さんも、自分の故郷を見ることはできない。あの小さな一点の光りを見さえすれば、忘れていた記憶もいろいろと蘇(よみがえ)って来る筈なんだが。むかし、たしかに私は故郷の火星から、こうして地球を見ていたことがあるんだ〉
「God of Victory」です 「God of Victory」です

一家が語り合っているのは天覧山の展望台だ。

かつては愛宕山とか羅漢山と呼ばれていた山だ。(この山には私たちも先月、実際に行ってみた)

ただ、故郷の星を懐かしんでばかりはいられない。

今、住んでいるこの地球が危機だ。米ソは核実験を繰り返している。

何としてもこの地球を守り、地球を「美しい星」に戻さなければならない。

父の確固たる思想のもと、4人は力を合わせて、協力する。

「では、ソ連のフルシチョフに手紙を書こう」ということになり、書き、航空便で出す。フルシチョフには、ていねいに書く。

〈…まだ遅くはありません。われらの星は、天上から地球の運命を日夜見守っております。すでに半ば汚濁に染まった地球の姿を嘆きつつも、いつかはそれが太古の美しい星の姿に戻るという希望を捨ててはおりません〉
「茅野輪くぐり」をしました 「茅野輪くぐり」をしました

と最後には書く。手紙を出す前に父は4人の前で読んで聞かせる。

そして、皆に言う。

 
〈この手紙を狂信者流の高飛車な口調でなく、時には相手の顔も立ててやり、功名心もそそり立ててやるように書いたのは賢明だったね。信じる者同士の口調で語ってはだめなんだ。人間にはあくまで人間の論理と心理に従ってものを言ってやらねばならん。おろかな犬をあやして、芸を仕込むだけの忍耐が要るのだ〉

②金星人の男女が金沢でデート

本部の玄関だけは残ってます 本部の玄関だけは残ってます

これは、まるで現代の政治家や右翼・左翼、市民運動家に向けて言ってるようでもある。

昭和37年だから、1962年だ。その年に書かれた小説だ。

50年以上前に書かれた小説なのに、〈現代〉の危機を予言し、現代のいろんな運動と運動家の思い上がりを指摘している。

「信じる者同士の口調で語ってはならない」なんて、まさにその通りだ。主義者や活動家の陥りがちな欠点をズバリと衝いている。

50年も前に、〈運動〉の欠陥を衝いている。今、ここにいて、言ってるようだ。

三島の、時代を見透す眼は凄い。と同時に、こうも言える。

運動をしている人間は、50年前も今も、全く変わってない。進歩がない。と言うことだろう。

自分たちの星ではないが、お世話になった星だ。だから一家は何とか守ろうとする。

でも父の統率のもと、皆が一致団結して、迷わず使命に邁進している、という訳でもない。時々、迷うし、こんなことしていてもいいのかと思う。

特に若い息子と娘の心は揺れる。

ある日、暁子は、兄が女性とデートしている現場を見てしまう。

 
ロシアを猛攻撃した絵画が… ロシアを猛攻撃した絵画が…
〈又やっているんだわ。人もあろうに、地球人の女なんかと!〉
〈たしかに兄は、父(重一郎)の教訓を悪用していた。「凡人らしく振舞うんだよ。いやが上にも凡人らしく」という父の訓戒は果たしてこんなことを意味していただろうか〉

そして、兄に、ズバリと言う。

 
「お兄様は実は真赤な贋物(にせもの)かもしれないんだわ」

同郷の星の素晴らしい恋人がどこかにいる筈なのに。お兄様の心の中には、天界の清浄で高い恋愛の記憶が残っている筈なのに。それなのに地球人の女にうつつを抜かして。本当に水星人なの? そう問いつめるのだ。

今は公園になってます 今は公園になってます

ところが兄は反論する。

「君は僕まで君の流儀に引きずり込もうとするつもりなんだろう。金星人って独善的なんだな」

驚く暁子に兄は、畳みかける。

 
「知ってるよ。金沢に住んでる金星人の男と手紙のやりとりをしているんじゃないか。それが『天界の清浄で高い恋愛』という奴なのかい」
 

暁子は何も言えない。本当だからだ。金沢に行って、金星の男と会っていた。

でも、会う前は不安で一杯だ。地球の人間どもは自分を美人だと言ってくれる。

隣は、「生長の家」本部の跡 隣は、「生長の家」本部の跡

だが、金星の審美学からは、もしかしたら稀代の醜女(しこめ)ではないかという疑いが湧き、その反証を得るためならどんな犠牲を払ってもいいような気がした。

 
〈こうして世界中の人間が美しいと言ってくれても満ち足りない暁子の贅沢な美は、同時に、みじんも媚態を伴わない孤立した美になったのである〉

そんな孤立した美があるのか。そして二人の恋愛はどうなるのだろうか。

又、内部に問題を抱えながらも、地球を守るために団結して闘う一家の前に、「巨大な敵」が襲いかかってくる。さらに、公安も襲いかかってくる。

これは、〈核時代の人類滅亡の不安をみごとに捉えた異色作〉だ。

映画『美しい星』は5月公開 映画『美しい星』は5月公開

新潮文庫版の『美しい星』の「解説」を書いてる奥野健男が言ってるんだが。この「解説」が又、いい。

昔、『美しい星』を読んだ時は、軽く考えていた。ただのSF小説だと思っていた。

ヘエー、三島もこんな小説を書いてみたかったのか。作家の〈遊び〉だと思っていた。

又、2・26事件などに関心を持つ前だろう。三島が、「本当の三島」になる前だと思っていた。

ところが違っていた。これは雑誌『新潮』の昭和37年1月号から11月号にわたって連載された。同年10月に新潮社から単行本として出版された。

この時、三島、37才だ。

この年には、他にどんな作品を書いていたのか。

③これは『憂国』のあとに書かれた

香取神宮。10/4 香取神宮。10/4
〈この作品の前には『宴のあと』『憂国』(35年)『獣の戯れ』『十日の菊』(36年)などが書かれ、後には『林房雄論』『午後の曳航』『剣』『喜びの琴』(38年)『絹と明察』(39年)などが続いて書かれている。今挙げた作品からもうかがえるように、この頃作者は、年毎に力のこもった長・中編小説、戯曲、評論を発表している。そのいずれもが衝撃的な内容を持ち、文壇や社会の話題を呼んだ問題作である。ある意味で作者の発想は、挑戦的、戦闘的とさえいうことができる〉

そうか。『美しい星』は、『憂国』を書いた後だったのか。今まで軽く見ていた自分が恥ずかしい。

奥野はさらに、こう言う。

「皇紀」で書かれてます 「皇紀」で書かれてます
 
〈完璧な美をめざす作者の芸術至上主義ないしは唯美主義的な姿勢は毫も変わっていないが、唯美主義にありがちな現実逃避的な傾向はない。むしろ積極的に現実の政治や経済に、そして思想にぶつかり、それらを自己の芸術的世界に引き入れようとしている。現代の現実社会と、おのれの美的宇宙との格闘をめざしている。したがってこれらの作品『宴のあと』『憂国』『十日の菊』『喜びの琴』などがジャーナリズムをにぎわす社会的、思想的、政治的な事件を、作者の意志に反して、あるいは作者の意志に即して派生させたのも故なしとしない〉

そして、こう断言する。

 
さらに「尊皇」です さらに「尊皇」です
〈これらの作品の中でも、もっとも大胆な冒険を試みているのが『美しい星』である。この小説はきわめて政治的、思想的でありながら、きわめて唯美的、芸術至上主義的であり、もっとも社会的でありながら、もっとも反現実的である。明治以来の日本の近代文学にかつてなかった型破りの小説であり、三島文学の系列の中でも異色の作品である〉

まさに絶賛している。政治的、思想的作品なのだ。そのことを知らずに軽い気持ちで読んでいた自分が恥ずかしい。

奥野はさらに、この作品はドストエフスキーと肩を並べるものだと言う。「37才の三島」は、世界の大作家・ドストエフスキーと並べられている。

伊能忠敬旧宅です 伊能忠敬旧宅です
 
〈ぼくは現代の小説でこれほど精神的な興奮をおぼえ、感銘を受けた作品を知らない。特に大杉重一郎と、白鳥座61番星の未知の惑星から来たという羽黒一派の宇宙人たちとの、人類の運命に関する論争の場面は、手に汗を握るような迫力がある。ぼくはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官」の章を思い浮かべた。ここで作者は核兵器という人類を滅亡させる最終兵器を自らの手でつくり出した現代という状況をふまえて、人類の存在の根源を問おうとしているのだ。それは地球人の生存と滅亡を賭けた大法廷である。この問答は、現代人に適(ふさ)わしく、意識的に軽佻化され、戯画化された言葉が用いられているが、その内容は厳しく、重い。ドストエフスキーの「大審問官」の問答に匹敵する人類の根源的なテーマが展開されているのだ〉
この家ですね この家ですね

そんなに凄い小説だったのか、と改めて驚いた。

昔、読んだ時は、この「解説」も読んだはずなのに、気がつかなかった。

大げさに誉めてるのかな、と思ったのかもしれない。愚かだったと思う。

これは、「人類の根源的なテーマ」であり、小説において真正面から扱われるべきものだった。

しかし、そうした作品はあまりない。余りに大きなテーマであるが故に、多くの作家は、それと対決する決心がつかなかったのだ。

又、〈従来のリアリズム中心の小説方法では、このような問題を表現することは困難だ。書こうとしても現代の複雑な政治、社会状況に足をすくわれ、混沌の中に埋没してしまう。

「伊能忠敬記念館」で 「伊能忠敬記念館」で

そこから人類の根源的存在のテーマも抽出することができなくなる。

余りにスコラ的な現実の中にがんじがらめになり、究極のテーマを見失ってしまう〉

だから、多くの小説家は書けなかったのだ。この大きなテーマの前で、ため息をつき、逡巡してきた。

又、下手に書くと、どっかの政治党派のプロパガンダと思われるかもしれない。

そんな心配もあって、書けなかった。「書くスタイル」が見つからなかったのだ。

 

④この手法は天才・三島が発見した

不思議な喫茶店に入りました 不思議な喫茶店に入りました
〈ところが、三島由紀夫は現実の泥沼をとび超え、いきなり問題の核心をつかむ画期的な方法を、視点を発見したのだ。それが『美しい星』の空飛ぶ円盤であり、宇宙人である。つまり地球外に、地球を動かす梃子(てこ)の支点を認定したのだ。宇宙人の目により、地球人類の状況を大局的に観察し得る仕組みを得た。人間を地球に住む人類として客観的に眺めることができる。そこから自由に奔放に地球人の運命を論じることができる。問題の核心に一挙にして迫ることができるまことに能率のよい仕掛けである。これはまさにコロンブスの卵と言えよう。書かれてみると、今まで誰も気付かなかったことが不思議にさえ思えるが、事実は誰もが、三島由紀夫より前に行う先見の明と大胆さを持ちあわせていなかったのだ〉

そうか、「コロンブスの卵」か。でも、これでも理解できない人々がいた。

かつての私もそうだ。何だこのSFは。こんな「軽い」ものは読む必要がないや、と学生時代は思っていた。

本当は、「軽い」表現手法を借りて、重い、深刻な人類の根源的テーマに取り組んでいたのに。そのことには気付かなかったのだ。

なぜ、こうした表現方法を三島だけが発見したのか。奥野は言う。

酒造会社を見学しました 酒造会社を見学しました
 
〈こういう発見は偶然のことではない。発見し得たのは、三島由紀夫が、人類の滅亡について、美の本質について、たえず心の底で反芻(はんすう)し、深めていたためにほかならぬ。二十歳という自己形成期に、原子爆弾の投下を知り、敗戦に遭遇した三島由紀夫はその目で世界の崩壊、人生の終末を見たのだ。戦争下二十代での死を宿命として感じていたこの世代は戦争とは何か、人間とは何か、美とは何か、生とは何か、死とは何かを、終末の目で問い続けた。その圧縮状況が敗戦により、粉砕される。一切の秩序が崩壊し、尊厳な思想が喜劇化される。三島はその時、世界の涯(は)てを、人間のからくりの虚しさを、見るべからざる何かを見てしまった。その時から世界崩壊と人類滅亡は作者のゆるがぬ堅固な妄想となり美の中核となる。『仮面の告白』『愛の渇き』『青の時代』『沈める滝』『禁色』『金閣寺』などにもその原体験が濃密に塗りこめられている。この世の現実を確固不動のものと信じることができず、世界崩壊だけが確かに感じられる〉
安倍さんの書が 安倍さんの書が

そうか。これは全く気がつかなかった。

学生の頃、「三島さんも『憂国』などのようないい作品だけ書いてくれりゃいいのに。『仮面の告白』『禁色』『愛の渇き』…なんて、やめてほしいよな」なんて言い合っていた。

「左翼と闘う知的武器」として三島を見てたのだ。それ以外の部分は「邪魔」であり、「困ったこと」と思ったのだ。愚かな学生だった、と思う。

じゃ、切り捨ててきた、こうした作品も、もう一度、読み直してみよう。

又、別なことを発見するだろう。『美しい星』は、三島再発見の小説だった。「三島生誕祭」で、この本について話をする。椎根さんなどからも、話を聞きたいと思う。

さて奥野の「解説」だが、とてもいいもので、全文を引用したいくらいだ。でも、それはぜひ読んでほしい。

ただ、最後の言葉だけを紹介しておこう。

 
見学が終わって、一杯 見学が終わって、一杯
〈思想と美、この二つの主題がフーガのごとく協奏され、作品の緊張はたかまり、ついに大杉一家は緑色に、又あざやかな橙色(だいだいいろ)に息づく円盤とともに、昇天して行くのである〉
〈『美しい星』は、日本における画期的なディスカッション小説であり、人類の運命を洞察した思想小説であり、世界の現代文学の最前列に位置する傑作である〉

絶賛だ。この「解説」が書かれたのは昭和42年10月だ。三島事件の3年前だ。でも、かえってそれがよかったのかもしれない。この「解説」を書く上では。

そんなふうにも思える。

【だいありー】

東京大神宮。1/1
東京大神宮。1/1
「東京のお伊勢さん」です 「東京のお伊勢さん」です
  1. 1月1日(日)正月はずっと家で仕事。その間に毎日、一つの神社に参拝しました。
     この日、夕方からは、飯田橋にある「東京大神宮」にお参りに行きました。「東京のお伊勢さん」と呼ばれてます。
     1970年代、この近くにあった「新勢力社」に一水会は机を貸してもらい、事務所を置かせてもらいました。でも、ビルも建て替わり、跡を探せなかったです。
  2. 1月2日(月)午後から、巣鴨地蔵に行きました。
     たしか昔は、巣鴨「とげ抜き地蔵」と言ってたと思います。
巣鴨地蔵。1/2 巣鴨地蔵。1/2

とげを刺したりする人が今じゃあまりいないからか。「とげ抜き」は抜かれてます。

でも、心にグサッとくるとげを発せられる人は多いでしょうし、今の方が必要なのかもしれません。

  1. 1月3日(火)昼から、原宿の東郷神社へ。ここは、うまくCMしてます。「勝利の神様」です。
     日露戦争の時、東郷さんは、ロシアの艦隊を打ち破ったのです。その絵も描かれてます。
    「God of Victory」高らかに書かれてます。奇襲じゃない。堂々と戦って勝ったのです。ロシアも文句は言えません。
巣鴨地蔵通り商店街 巣鴨地蔵通り商店街

真珠湾なら、「やっつけた!」とは言えませんよね。日米安保もなくなります。

東郷神社の帰り、「生長の家」の本部跡を見ました。今は公園になってます。

  1. 1月4日(水)千葉県の香取神宮に行きました。皇室をおまもりする神宮です。「皇紀」で書かれているし、「尊皇」と書かれてました。
     佐原の街に入り、伊能忠敬の旧宅、記念館を見ました。そしたら、「伊能忠敬ゆかりの店」と書かれた喫茶店があったので、入ってみました。
こんな店もありました こんな店もありました

「遅歩庵」といいます。コーヒーを飲んで、そのあと聞いたら、何と、ここのご主人は「伊能家の末裔」だそうです。それも「本家」です。だから、やはり伊能さんです。いろいろと話を聞かせてもらいました。

  1. 1月5日(木)午前中、映画「海賊とよばれた男」を見る。とてもよかった。感動的だった。
     そのあと、喫茶店で、ゲラの校正をやる。
「岡倉天心公園」に出ました 「岡倉天心公園」に出ました
  1. 1月6日(金)夕方まで、本の校正。
     5時、高田馬場「ミヤマ」。白井聡さんと対談。2回目。
  2. 1月7日(土)午前中、原稿。
     午後、図書館。
      夜、打ち合わせで新宿へ。
  3. 1月8日(日)午前中、原稿。
     午後からネイキッドロフトに行く。私も出演した映画「ベースメント」の特別上映。そのあと、監督や出演者でトーク。私も出た。

【写真説明】

東郷神社です。1/3

①1月1日から4日まで、毎日、神社に行きました。これは東郷神社です。1月3日(火)です。原宿から歩けるし、沢山の人が来てました。明治神宮の帰りの人も多いようです。

なんと、「勝利の神様」です

②今はこの神社は「勢い」があります。何と「勝利の神様」になってるんです。だから、受験生、スポーツマン、資格を取る人などがドッと来るのです。

「God of Victory」です

③「God of Victory」と書かれた幟が沢山立てられています。

「茅野輪くぐり」をしました

④「茅の輪くぐり」をして参拝するのです。

ロシアを猛攻撃した絵画が…

⑤日本海海戦でロシア艦隊を撃沈した様子が絵画に描かれてます。正々堂々と戦って勝ったんです。ロシアも文句は言えません。たとえ一時的に「勝利」しても「真珠湾攻撃」はそうは言えません。

隣は、「生長の家」本部の跡

⑥すぐ隣りには「生長の家」の本部がありました。学生時代は、よく来ました。でも今は、本部は移転し、ここは公園になってます。

今は公園になってます

⑦「生長の家 原宿 いのちの樹林」と書かれてました。

本部の玄関だけは残ってます

⑧「生長の家本部」の玄関部分だけは残ってました。でも、正面上にある神像は移したんですね。

映画『美しい星』は5月公開

⑨今週、書いてますが、三島由紀夫の小説『美しい星』は5月に映画化され、公開されます。

香取神宮。10/4

⑩1月4日(水)、千葉県の香取神宮に行ってきました。上野から成田まで行き、そこから乗り換えて、佐原に。そこから車で香取神宮へ。

「皇紀」で書かれてます

⑪皇室をおまもりする神宮です。だから「皇紀」で書かれてます。

さらに「尊皇」です

⑫ここには「尊皇」ですね。

伊能忠敬旧宅です

⑬伊能忠敬の旧宅です。全国を歩き、日本地図を作った人です。私も井上ひさしの小説で読みました。

この家ですね

⑭この家ですね。

「伊能忠敬記念館」で

⑮「伊能忠敬記念館」がありました。この近くにありました。

不思議な喫茶店に入りました

⑯近くに、不思議な喫茶店がありました。「遅歩庵」という名前からして、伊能忠敬的です。「忠敬ファン」のマスターかな、と思ったら、違いました。「忠敬の子孫はいないの?」と聞いたら、「沢山いますよ」。「私の家が実は伊能家の末裔です。本家です」。「ゲッ? じゃ、伊能さん?」「そうです」。凄いですね。〈歴史〉に向き合ってる感じです。

酒造会社を見学しました

⑰酒蔵の見学をしました。「佐原の地酒」東薫酒造(株)です。

安倍さんの書が

⑱あれっ、安倍さんの書があるよ。

見学が終わって、一杯

⑲見学が終わって、ホッとしたところに「夢」「叶」などのお酒をもらいました。「夢が叶う」か。いいですね。

東京大神宮。1/1

⑳これは1月1日(日)です。飯田橋の東京大神宮に行きました。1日から4日まで、毎日、神社に行くと、知ってる人にも会いますね。集会でよく会う人に会いました。「あれ? 鈴木さん、どうしたの。一人で」。「しょうがねえだろう。友達がいないから一人で来てんだよ」。

「東京のお伊勢さん」です

㉑ここは「東京のお伊勢さん」と呼ばれているそうです。でも、「伊勢神宮にもぜひ行ってください」。はいはい、じゃ、行きますよ。

巣鴨地蔵。1/2

㉒巣鴨地蔵。夕方だったので、人はもう帰ったあとでした。

巣鴨地蔵通り商店街

㉓巣鴨地蔵通り商店街。

こんな店もありました

㉔それから、知らない商店街に迷い込みました。「名刺」を作ってくれるんですね。「しにものぐるい」。

「岡倉天心公園」に出ました

㉕さらに歩いて行くと、岡倉天心公園に着きました。岡倉天心です。

【お知らせ】

  1. 月刊『創』(2月号)発売中。私の連載「言論の覚悟」では、〈「憎しみの戦後」を超えて〉を書いてます。『紙の爆弾』(2月号)では、作家の鹿島茂さんと対談しています。
  2. 2017年1月14日(土)。三島由紀夫生誕祭。
    場所:東京・銀座タクト。18:00〜Open 18:30〜Start。
    会費:男性6000円。女性5500円。
    予約:電話03(3571)3939(銀座TACT)
    祝・『美しい星』映画化。生誕92年! 年に1度のお祝いパーティ。
    第1部 18:30〜 深読み座談会。〜予言小説!?『美しい星』をめぐって〜
        椎根和(『平凡パンチの三島由紀夫』著)
        鈴木邦男(『遺魂 三島由紀夫と野村秋介の軌跡』著)
        横山郁代(『三島由紀夫の来た夏』著)
    第2部 20:30〜 ジャズ&ポップスライブ
        横山郁代(vo)&志村孝雄(p)
  3. 1月19日(木)、一水会フォーラム。6時半、ホテルサンルート高田馬場。講師・浜田和幸さん。「トランプの実像」。濵田さんは前衆議院議員で、トランプさんに会っている数少ない日本人の一人です。貴重な話が聞けると思います。
  4. 1月22日(日)18:00より。「ペチゼミひと」で講演します。〈そんな「愛国心」なんていらない〉。料金1800円(1ドリンク付き)。聞き手・金井真紀。場所・ペチコートレーン(地下鉄千駄木駅1番出口徒歩1分)。予約、お問い合わせは、ペチコートレーン03(3821)8859
  5. 2月4日(土)、〈和歌山カレー事件 林眞須美さんは無実! 再審を開始しろ!〉。午後2時開始。会場、ドーンセンター・センター室(天満橋駅下車)。
    1.再審弁護団から
    2.「X線鑑定データのねつ造をあばく」 河合潤京都大学教授
  6. 「循環する読書会」名古屋会。
    日時:2017年2月5日(日)13:30〜16:30
    参加費:3,000円 終了後に懇親会があります(希望者のみ。参加費は別途)
    場所:ウィルあいち 名古屋市東区上竪杉町1番地
    http://www.will.pref.aichi.jp/will.html
    テーマ本:「これからどこへ向かうのか」
    問い合わせ・申し込み:atsuko.ushijima@gmail.com(牛嶋)
  7. 「循環する読書会」東京会。
    日時:2017年3月4日(土)14:00〜16:30(予定)
    会場:カフェ「ミヤマ」高田馬場駅前店。
    テーマ本:「これからどこへ向かうのか」
    問い合わせ・申し込み:jyunkandokusho@gmail.com
  8. 3月18日(土)埼玉県川口市。「憲法カフェ」で講演します。