2017/03/13 鈴木邦男

「循環する読書会」大阪、名古屋、そして東京で

①「何でも言える」のがいい!

「読書会」東京。3/14(火) 「読書会」東京。3/14(火)

3月4日(土)午後2時から高田馬場の「ミヤマ」会議室で開かれたんです。

噂の「循環する読書会」の東京会です。初めての東京会です。

いままでは大阪を中心に、大阪で2回。名古屋で1回、やってきました。

4回目は東京です。あの寅次郎さんが司会です。

一体、どうなるんだろう。それに人が集まるのかな。とか、不安と心配で心の中は一杯でした。

でも、「読書会」を楽しみにしてくれる人が大勢、来てくれました。

「何でも話せるからいい」「どんな変わったことを言っても論破されないからいい」と好評のようです。

基本的には私の本を一冊取り上げて、それについて皆が感想を言い合うのですが、別にそれにとらわれません。

「私は、この本がいいと思う」と全く関係のない本の話をする人もいます。

資料を手に「基調演説」 資料を手に「基調演説」

高橋和巳の『邪宗門』がよかったと、今になって読んでる人もいます。

「やっぱ、三島ですよ」と言う人もいます。

星新一や小松左京を評価する人もいます。

「筒井康隆だよ」と断言する人もいます。

そんな人々の話を聞き、「よし、これを読んでみよう」と刺激になればいいのです。

何も自分の主張を通す会ではないし、議論する会でもない。

「こんなにいい本なんだけど、そのことをうまく伝えられない」と痛感した人もいるでしょう。

そんな、いろんなことを感じる読書会です。

これは、「循環する読書会」と名付けられてます。

でも「循環する」って何だろう。

名付け親は大阪の中谷さんです。料理研究家だから、食事・読書などを一緒に考えて、口から入り、あるいは目から入り、でも体の中で循環し、身体の栄養になる。という意味で付けたのかもしれません。

あとは寅さんが司会 あとは寅さんが司会

「人は口から入った食物で生きる。口から出る言葉によって人を傷つける」という言葉があります。それだけ〈言葉〉は大事なんです。

人を傷つけるのも、励まし、勇気づけるのも言葉です。

あるいは、いろんな本を読んで、「左から右」に循環する。

あるいは、「右から左に循環する」(あっ!私だ)。そんな考えや思想の撹拌作用、ミキサー作用のことを言ったのかもしれません。

これからも、どんどん〈循環〉していくことでしょう。

この「循環する読書会」(東京会)は、テーマ本は私の『これからどこへ向かうのか』(柏艪舎)でした。

全4回を通じて、全てこの本です。

この後も、何冊か本が出てるし、今まで出した本の中で、考えるべきテーマについて書いた本は沢山あると思うのですが、この読書会では、ずっとこの本がテーマ本です。

中谷さんが、私の「著作一覧」を作ってきて皆にに配ってました。

それによると個人で書いた本が70冊。共著が30冊ほどあります。

えっ!そんなにあるのかと驚きました。

いろんな問題を取り上げて、激しく迫った本もあります。

懇親会で 懇親会で

たとえば、憲法、公安、右翼運動、言論の自由…など。この『これからどこへ向かうのか』は、テーマを絞って、激しく糾弾した本ではありません。

それに、「大いに売れた」本でもありません。特に話題になった本でもありません。

『愛国者は信用できるか』『失敗の愛国心』『公安警察の手口』『UWF革命』…などの方が、話題になり、売れました。

それに、坂本龍一さん、内田樹さんなどとの対談の方が、話題になり、売れてます。

では、何故、この本なのでしょう。何故『これからどこへ向かうのか』でしょう。

それに、この出版社は決して大きくありません。札幌にある地方出版社です。

でも、他の本ではなく、この本を「テーマ本」にしたいというのには理由があるようです。

大阪で読書会をやり、その後、名古屋で討論会をやった時、「ぜひ名古屋でも読書会をやってほしい。テーマ本は、『これからどこへ向かうのか』です」と言う。本を指定して、話をしようと言ったのです。その次は東京です。

そろそろ、次の新しい本をやろうよ。という声は出ません。

さらに、3月14日(火)に、札幌で講演会をしますが、何と、そこでも、この本です。

②「すき」「あそび」がある本だから…

女優さんたちも参加して 女優さんたちも参加して

では、この本に、それだけ魅力があるのでしょうか。ちょっと違います。

結論から先に言うと、この本には「隙(すき)」があるのです。あるいは車のハンドルなどの「遊び」かもしれません。

真面目に読んでいると、時々、イライラするんでしょう。ムッとするんでしょう。

「早く結論を出せよ!」とか、「バカだなー。そっちの方が得なのに。なんで、損な選択をするんだよ、こいつは」と思う。

だから、本を読んで、文句を言いたい、意見を言いたいのです。その意味で、「つっこみどころ」がある本です。

この本は、主義・主張を前面に出した本ではありません。こういう事件があり、「だから、我々はこうすべきだ」「こういう闘い方しかないんだ」という〈主張〉はありません。

「完全な」本ではないのでしょう。「完成本」とは、私は真理を発見した。皆にその喜びを分け与えたい。そういう本のことです。

そうした「完成本」から見たら、この本は「未完成本」です。欠陥本かもしれません。

そのあと「白雪鮨」へ そのあと「白雪鮨」へ

でも、多くの人が読んでくれ、この本について話したい。そう思わせるものがあるのです。

読者の人と一緒になって著者も悩み、考え続けているからでしょう。

この本は、売り上げがNo.1でもないし、そんなに話題になった本でもありません。

では、何故なのか。実は、不思議なことに、この本は、「書評」が一番多かったのだ。3月4日の「読書会」の時にも、その実物を見せて、説明した。

新聞、雑誌の書評欄には、随分と取り上げられた。大手新聞は勿論、共同通信に取り上げられたのが大きかった。

共同に取材されると、それが全国の新聞に載る。その数が半端ではない。

「こんな新聞に載りましたよ」と共同から現物が送られてきたが、来たものだけで、30紙ほどあった。それも北海道から九州、沖縄まである。

それに、もう一つ驚いたことがある。

共同で取材した記事は、特にこうした文化欄の記事は、そのまま載るのだと思っていた。

釈徹宗さんと。3/3大阪 釈徹宗さんと。3/3大阪

ところが、かなり自由に変えている。エッ? そんなことが出来るのか、と思った。

だって「見出し」も変えてるし、リードも変えている。同じ取材から、転載したものとは思えないくらいだ。

たとえば、共同の取材から、「愛国心のあり方を考えた」。いや、「人間の生き方」を考えた。「国家と個人のことを考えた」…と、いろいろだ。

ここが強調されてると、地方の新聞社が思ったところを中心に書いている。ヘエー、自由にやってるんだ、と思った。

「この本は、読んだ人が、その人の主観で、好きに読めるんだ」と思った。運転手のハンドルの「あそび」のようだ。「隙」があるのかもしれない。

「おいおい、こうだろう」「何を迷っているんだ」と読んでる方が、つい声をかけたくなる。そういう本なのだろう。

だから「読書会」も、4回も開かれた。「自分はこう読んだ」と各人が感想を言い合える本になった。そういうことだろう。

そして3月14日は札幌時計台ホールだ。これがラストになるだろう。そこで「締め」をやりたいと思っている。

③まだまだ、発展途上の本です

釈さん。桂文我さんと 釈さん。桂文我さんと

3月4日の東京「読書会」だが、全く初めての人もいた。

政治的集まりなどには興味がない。本を読むだけの会なら出てみたい。そんな動機で来てくれた。これもありがたいと思う。

私の70冊ほどの著作の中から、「これを読んだ」「これがよかった」という声も聞いた。

「夕刻のコペルニクス」を読んでた、という人も多い。毎週、頑張って書いてた連載だ。今考えても、よくやったと思う。

面白いものを書こうと自分で焦ったこともある。先走りしすぎて、失敗したこともある。週刊誌の最前線で闘ったという自負もある。

それから、3月4日は、各人の「思い出本」や、「今読んでる凄い本」なども紹介してくれた。

高橋和巳の『邪宗門』を今、読んでるという人がいて、感動した。

河出から出ている『高橋和巳』をあげた。三島を読み直しているという人もいる。昔と違い、今は、どんな本もすぐに手に入るから便利だ。

『聖地巡礼』(東京書籍) 『聖地巡礼』(東京書籍)

私は、内田樹さんと釈徹宗さんの『聖地巡礼』(東京書籍)の紹介をした。

実は、前日、日帰りで大阪まで行ってきた。釈徹宗さんの話を聞くためだ。

この『聖地巡礼』の話も聞きたかったが、この日は、お寺と落語の話をするという。これは是非聞きたいと思ったのだ。

元々落語のルーツはお寺だ。昔、お寺は、社交場だった。人々が集まり、お坊さんの話を聞く。

人に話をすることでは、お坊さんが一番だった。少しでも多くの人に話を聞いてもらおうと、お坊さんの方も話を面白くする努力をする。

又、世の中の不思議なことについて、「分かる」「解決出来る」のはお坊さんしかいなかった。今とは違い、スーパースターだったのだ。

たとえば、平安時代に書かれた「日本霊異記」という本がある。

全国で起きた奇妙なことと、不思議なことが書かれている。読み物としても面白い。

たとえば、道路上で子供たちが集まっている。カエルをいじめているようだ。そこを通りかかったお坊さんが声をかける。

「そんなことをしてはいけないよ。カエルは坊やの亡くなったお母さんの生まれ変わりかもしれないよ」。

4/8(土)有末剛さんとトーク 4/8(土)有末剛さんとトーク

子供はギクッとする。そんなことを言われたら、もうカエルをいじめることは出来ない。

お坊さんは、何でも知っている。この子のお母さんが亡くなったことも。そして、今、何に生まれ変わっているかも。人々が知らないことを知っている。

又、そんな心の闇を治せるのはお坊さんしかいない。全国のお坊さんは、そんなことで尊敬されていた。

又、「こういう話があって」「お坊さんが解決した」…ということも、お坊さん自身が書いたのだ。そんな本が随分と出た。

お寺でお坊さんが話をし、その面白さに、多くの人がお寺に詰めかけた。それが元になって、落語が生まれた。

又、お坊さんをやめて、「話し家」として独立した人も出たらしい。それは、広く知られたことだ。お寺がルーツだというのは。

だから、昔は落語には、お寺の話が随分とあったようだ。

でも今は、ほとんどない。余りに近過ぎるから、敬遠しているのか。

それに、今は、「昔、坊さんをやってた」なんて落語家はいない。「ルーツ」との関係も遠い昔の話になった。

そんなこんなで、落語では、お寺の話はほとんどなくなった。そんな時に、これがやられてたのだ。

「発掘!仏教埋蔵噺」だ。それも第3回だという。

『これぞ暁斎!』 『これぞ暁斎!』

全く知らなかった。スマホを見てたら発見したのだ。

おっ、これは私のためにやってるような会じゃないか。そう思って、新幹線で行ったのだ。

桂文我さんは初めて会ったが、面白かった。初めて聞く、「仏教埋蔵噺」を二題、聞かせてもらった。面白い。こんな落語があったのかと驚いた。

そのあと、釈徹宗さんと文我さんのトークがある。これも楽しかった。

チラシには、こう書かれていた。

〈絶滅した仏教系落語を一席。得意のネタも一席。さらに宗教学者・釈徹宗さんとの対談もございます〉

④『聖地巡礼』は凄い!夢中になって読んだ

若松孝二生誕80年祭 若松孝二生誕80年祭

これは凄い。貴重だし、面白かった。そして勉強になった。

場所が阪急曽根駅で降りて、近くの「錬心寺」だ。広いスペースがあって、こうしたトークや講演会が出来る。

公共の場所なのか、貸しスタジオなのかと思ったら違う。釈徹宗さんが買ったのだという。

いろんなイベントをやる。講演やトークをやる。そのために必要だから、自分で買った。2階はNPOの人に使ってもらってるという。

凄い。東京だって、こんな人はいない。自分で「場所」を買うなんて、いない。ロフトを使おう、会議室「ミヤマ」を借りよう、と思う。

でも、いつでも使えるように、自分で、そのスペースを買おうと考える人はいない。釈さんは凄いと思った。

釈さんは本業がお坊さんで、さらに、作家だ。いろんな原稿を書いている。そして、大学でも教えている。

『慨世の遠吠え2』(書店で) 『慨世の遠吠え2』(書店で)

『日本霊異記』に出てくるお坊さんのように、スーパースターだ。

今、手元に『聖地巡礼』があるが、ここでは、こう紹介されている。

〈釈 徹宗(しゃく・てっしゅう)。1961年大阪府生まれ。浄土真宗本願寺派。如来寺住職。相愛大学教授。専門は比較宗教思想。特定非営利活動法人リライフ代表。私塾「錬心庵」も主宰している〉

「錬心庵」のこともちゃんと出ている。

以下、論文、著作の紹介がある。

『憲法が危ない!』(書店で) 『憲法が危ない!』(書店で)
〈論文「不干斎ハビアン論」で第5回涙骨賞受賞。主な著書に『いきなりはじめる仏教生活』(新潮文庫)、『ゼロからの宗教の授業』(東京書籍)などがある。近著に『宗教は人を救えるのか』(角川SSC新書)、『死では終わらない物語について書こうと思う』(文芸春秋)など〉

そうか。沢山本を出してるんだ。これも全部読んでみよう。

当日は、釈さんから、『落語に花咲く仏教=宗教と芸能は共振する=』(朝日新聞出版)をいただいて、今、読んでおります。これは面白いし、勉強になる。

この時は、ちょうど、『聖地巡礼』を読んでる時だったので、その話をしていた。

河合塾コスモ。千秋楽(3/8) 河合塾コスモ。千秋楽(3/8)

今は、「聖地」という言葉も、かなり軽く使われているし、この本も、軽い気持ちで、いろんなとこに行って、そこの話をしたのかと思った。

ところが、甘かった。これは凄い本だった。最近読んだ本の中では、最高だった。

東京に帰ってから、3冊の『聖地巡礼』を読み続けた。2日で3冊を読破した。それだけ、集中して読んだ。

今まで3冊が出ている。内田樹さんとの対談だ。

1.『聖地巡礼』2013年8月23日発売。

これが1冊目だ。「大阪・上町台地」から始まり、「京都・蓮台野と鳥辺野」「奈良・飛鳥地方=日本の子宮へ=」と続く。

2.『聖地巡礼』(熊野紀行)。

生徒たちと 生徒たちと

2015年3月13日発売だ。表紙にはこう書かれている。

〈なぜ人は熊野に惹かれるのか? 熊野古道・熊野本宮大社・花の神社・那智の滝…熊野にむき出しの宗教性を見る!〉

3.『聖地巡礼 リターンズ。長崎、隠れキリシタンの里へ!』(2016年12月1日発刊)。〈この土地の霊的なシグナルを聴く〉と書かれている。

長崎には、最近、行ったばかりだが、こんなに深いとは思わなかった。もう一度、この本を手にして、行ってみたい。又、熊野にも行ってみたい。

「合同授業」の案内が出てました 「合同授業」の案内が出てました

こうした「紀行もの」では、司馬遼太郎の『街道をゆく』が有名で売れている。全43巻もある。

私は全部読んだ。再読した巻もいくつかある。DVDも出てるし、全部見た。読みやすいし、面白い。どんどん読める。

『聖地巡礼』もそんな感じかと思ったら、違う。我々、無知、未熟なものなどは置いてけぼりにしてどんどんと進んでゆくところがあり、かなり難しい。それを、あえて、易しく説明したりしない。

ここがいい。深い。単なる紀行文ではない。〈宗教〉を正面から考える。これは凄い本だ、と思って、感動した。

3月4日の「読書会」でも、そんな話をした。

【だいありー】

BS朝日「連合赤軍」を見ました
BS朝日「連合赤軍」を見ました
加藤倫教さんと青木リポーター 加藤倫教さんと青木リポーター
  1. 3月6日(月)午前中、原稿。
     午後1時、高田馬場。喫茶店「ミヤマ」会議室。大阪から来た新聞社の記者の取材を受ける。
     よく調べているし、資料も沢山持っている。自分でも忘れたことを、きちんと指摘して質問される。何冊もファイルブックを持っていて、私が雑誌や新聞に語ったことが収められている。
     それを基に1冊の本が作れるだろう。答える私はタジタジだった。夜は雑誌の対談。
植垣康博さん 植垣康博さん
  1. 3月7日(火)午前中、原稿。
     午後から東中野図書館。図書館で勉強し、本を15冊借りた。漠然と演劇のコーナーを見てたら、田代まさしさんの本があった。クスリで何回か捕まった芸人だ。ヘエー、こんな本を出してたのかと、借りて来た。
     帰り、喫茶店で読んでたら、『審判』という本だ。創出版から出ている。あれっ、「じゃ前に読んだんじゃないのかな」と思ってたら、巻頭グラビアに「出所直後の誕生パーティー」の写真が出ていた。2008年8月31日だ。そこに私も映っていた。
   
私もアパートで取材を受けました 私もアパートで取材を受けました

そうだ。ロフトに一緒に出たんだ。捕まった時も面会に行ったし、じゃ、この本も読んでいたんだろう。

この日は、夜中まで読書。喫茶店を何軒かハシゴして、さらに家で読み。実は前日から読んでいた。こんなに熱中して本を読んだのは久しぶりだ。2日間で3冊を読んじゃった。

内田樹さんと釈徹宗さんの対談で『聖地巡礼』(東京書籍)のシリーズ3巻だ。京都、大阪、熊野、長崎…と、全国の〈聖地〉を歩く。そして語る。

これは凄い。深い。あとは「主張」で書いたので、そちらを見て下さい。

皆でテレビを見に来たのです 皆でテレビを見に来たのです
  1. 3月8日(水)午前中、原稿。
     午後から河合塾コスモ。明日から春休みだ。それで今日は、「千秋楽」イベント。生徒による演奏、ビンゴ大会などがある。
     3時からは「表現と創造ゼミ」が、お芝居「銀河鉄道の夜」をやる。なかなか、力が入っていた。私も楽しみました。
     休み中にやる「合同ゼミ」の打ち合わせもしました。
  2. 3月9日(木)今日は本来なら授業の日だが、春休みなので、ない。渋谷の文化村に、「これぞ暁斎!」を見に行く。
     夜は、椎野礼仁さんの事務所に行く。そこでテレビを見るのだ。テレビのない人が集まって見るなんて、昔の日本のようだ。
「琉球新報」(3/4)に書きました 「琉球新報」(3/4)に書きました

でもBS朝日でやる「連合赤軍事件から45年目の総括」を見るのだ。午後7時から9時まで、青木理さんがリポーターで、植垣康博さんや加藤倫教さんなど、事件関係者の話を聞く。

又、関係者じゃないが、連赤事件について関心を持ってる人の話を聞く。

椎野さんと私も取材された。私はアパートまで来て取材されたのだ。でもBSは見れないので、ここに来て見た。

そんな人が10人以上いて、PANTAさんも来ていた。「あっ、『沈黙』に出てましたね。いい映画でしたね」と話をしました。

連合赤軍も、力の入った取材だった。あんな事件があった、あんな時代があったんだ、と皆で、語り合いました。

  1. 3月10日(金)午前中、原稿。
     午後2時、取材。
     7時、連合赤軍の芝居を見に行く。昨日はBS朝日で見たばかりで、今日は、「芝居」だ。「45年目」で取り上げられてるのだろう。
     リアルな芝居だった。これは、「若松孝二生誕祭」の特別版でやったのだ。よく、やっている。見ていて、辛くなる。
図書館から借りて来ました 図書館から借りて来ました
  1. 3月11日(土)午前10時、三島の映画を見る。若松孝二監督の「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」が又、上映された。「若松孝二生誕祭」で。それを見る。
     「森田必勝」役をやった満島真之介さんが舞台挨拶をしていた。
     終わって、話をした。久しぶりだ。最近はCMなどによくでてるし、忙しいみたいだ。
     三島映画のあとは、満島さんを主役にして映画を撮る予定だったのに。監督は急死されてしまった。
  2. 3月12日(日)午前中、原稿。
     あっ、目黒雅叙園で百段飾りでひな祭りをやってたな。でも、もう終わったか。毎年、見てたのに残念だ。
     と思ってスマホで検索したら、まだやっていた。今日までだ。慌てて見に行く。よかった。豪華だし、素晴らしい。
第1ページに私も出てました
第1ページに私も出てました

【写真説明】

「読書会」東京。3/14(火)

①「循環する読書会」東京会が3月4日(土)、行われました。午後4時から高田馬場の喫茶店「ミヤマ」会議室です。大勢の人が集まってくれました。

資料を手に「基調演説」

②はじめに私が30分、話しました。この日のテーマ本『これからどこへ向かうのか』(柏艪舎)を書いた動機、真意などについて話しました。

あとは寅さんが司会

③あとは参加者が自己紹介をし、本の感想などを述べます。私の隣りの寅次郎さんが司会をしました。

懇親会で

④5時から懇親会です。大阪から来た中谷さんもいます。

女優さんたちも参加して

⑤(左から)椎野礼仁さん。女優のあべさん。鈴木。女優さん。

そのあと「白雪鮨」へ

⑥このあと、寅さんと、中井の「白雪鮨」に行きました。赤塚不二夫の漫画にもよく出てきます。赤塚さんはよくここを利用してたようです。若松孝二さん、足立正生さんなども、よく来たようです。

釈徹宗さんと。3/3大阪

⑦作家で、お坊さんの釈徹宗さんと。

釈さん。桂文我さんと

⑧釈徹宗さん。私。桂文我さんと。

『聖地巡礼』(東京書籍)

⑨釈徹宗さんと内田樹さんの『聖地巡礼』(東京書籍)。これは実にいい本です。2日間で3冊読みました。読み始めたら止まりませんでした。

4/8(土)有末剛さんとトーク

⑩4月8日(土)有末剛さんとトークします。14時から開演。江戸川乱歩の『盲獣―あなたの世間に唾を吐く―』。15時20分終演後、トークイベント。

『これぞ暁斎!』

⑪3月9日(木)渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」。「これぞ暁斎!」。これは面白い。凄い画家だ。去年は河鍋暁斎の美術館まで行きました。4月16日までやってます。

若松孝二生誕80年祭

⑫「若松孝二生誕80年祭」。3月25日まで。

『慨世の遠吠え2』(書店で)

⑬『慨世の遠吠え2』(鹿砦社)が、書店の新刊コーナーに積んでありました。

『憲法が危ない!』(書店で)

⑭『憲法が危ない!』も並べられていました。

河合塾コスモ。千秋楽(3/8)

⑮河合塾コスモで、3月8日(水)。春休みの前の「千秋楽」です。生徒たちの演奏、お芝居「銀河鉄道の夜」の上演などがありました。

生徒たちと

⑯生徒たちと。

「合同授業」の案内が出てました

⑰翌日から春休みですが、休みには、吉田先生との合同授業があります。案内が貼ってありました。「国家と日本人」について話します。

BS朝日「連合赤軍」を見ました

⑱3月9日(木)。午後7時〜9時。BS朝日で「連合赤軍事件。45年目の総括」が放送されました。でも、BSは映らない人が多くて、椎野企画に集まって、ここで見ました。

加藤倫教さんと青木リポーター

⑲青木理さんがリポーターです。連合赤軍事件に関わった加藤倫教さんに聞きます。

植垣康博さん

⑳植垣康博さんにも聞きました。

私もアパートで取材を受けました

㉑事件に関わってませんが、事件関係の本を出している椎野礼仁さんも出ました。それに、連赤事件について、いろいろと発言をしている私も。私のアパートに青木さんが来たのです。

皆でテレビを見に来たのです

㉒こんなに多くの人がテレビを見に来たのです。皆、家にテレビがないんです。いや、BSが映らないんです。

「琉球新報」(3/4)に書きました

㉓「琉球新報」(3月4日付)に原稿を書きました。〈「沖縄ヘイト」の底流にあるもの〉と題し、いろんな人が書いてます。私は第3回目に書きました。〈日本人全体がネトウヨ化。思想も行動も劣化。観念だけがエスカレート〉
 又、「週刊読書人」(3月10日号)にも書いてます。斎藤貴男さんの『失われたもの』(みすず書房)の書評です。〈「問題意識の原点がここに」〉。とてもいい本でした。

図書館から借りて来ました

㉔図書館に行ったら、田代まさしさんの本があったので借りてきました。『審判』です。創出版です。

第1ページに私も出てました

㉕はじめに、カラーグラビアがありました。最初の写真には私が出てました。2008年、「出所直後の誕生パーティ」です。私は右端です。

【お知らせ】

  1. 今年は2冊、本が出ました。内田樹さんとの対談本『慨世の遠吠え2』(鹿砦社。1300円)と、私の書き下ろしの『憲法が危ない!』(祥伝社新書。780円)です。そして、いよいよ、3冊目の出版が決まりました。3月15日(水)発売です。保阪正康さんとの対談本で、『昭和維新史との対話=検証 5.15事件から三島事件まで=』(現代書館。1800円)です。その後も、白井聡さんとの対談本『憂国論=日本はどこへ向かうのか』が3月末に出ます。又、憲法についての共著…など、決まり次第、発表します。
  2. 今、発売中の月刊『創』(4月号)は特集が「広告界の徹底研究」。〈『日本会議の研究』差止の波紋〉も載ってます。私の連載「言論の覚悟」では、〈「菜の花忌」に出た〉を書いてます。
  3. 今、発売中の『紙の爆弾』(4月号)は、〈安倍政権「高支持率」の裏側〉。そして、〈「天下り」が象徴する「大学崩壊」〉。私の連載「ニッポン越境問答」では、作家の森まゆみさんと対談しています。東京オリンピックを前にしての東京の変貌ぶりが耐えられないと、上野を案内しながら話します。さらに、森さんご推薦で、市田邸(明治44年築)とカヤバ珈琲(大正15年築)で対談。今までとはかなり違った雰囲気、内容になりました。
  4. 3月13日(月)午後6時半。一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場。講師は八木秀次さんです。
  5. 3月14日(火)札幌時計台で講演会です。6時から。テーマは「これからどこへ向かうのか」。作家の鈴木亜繪美さんと鈴木邦男のトークです。
  6. 3月18日(土)埼玉県川口市。「憲法カフェ」で講演します。
  7. 4月8日(土)有末剛「緊縛夜話」「盲獣--あなたの世間に唾を吐く」。ザムザ阿佐ヶ谷。14:00からの昼の部の終演後、トークイベント。有末さんと鈴木邦男。「昭和のエロスとタナトス」。
     なお、劇団「再生」の高木尋士氏とのトークは、そのあとも次の予定で行われます。
    ●4月28日(金)六本木ストライプハウス。19時からプレトーク。芝居は、カミュの「正義の人びと」で、プレトークの演題は「正義の尺度」。
    ●6月24日(土)新宿梟門。「二十歳の原点」でプレトーク。
    ●9月7日(木)見沢知廉十三回忌追悼公演でプレトーク。
  8. 4月21日(金)〜22日(土)。ソウルで高間響の「ツレがウヨになりまして」の公演が行われます。私も行くつもりです。芝居の前に高間氏とトークをやります。なお資金集めのためにクラウドファウンディングを実施しています。ご支援をお願いします。
  9. 6月20日(火)札幌時計台ホールで講演。
  10. 7月21日(金)渋谷アップリンク。午後7時から始まる、映画「ベースメント」の終了後に、舞台挨拶があります。
  11. 7月29日(土)午後1時から阿佐ヶ谷ロフト。例年のように、「鈴木邦男生誕祭」です。
  12. 9月15日(金)青森県弘前市で講演です。