申し訳ありません。先週は新しい原稿をアップ出来なくて。先週の水曜日から一週間、病院に入院してました。それで何も出来ませんでした。
一生の間には、こんなこともあるもんですね。皆さんにはご心配をかけましたし、申し訳ありませんでした。
先週HPで少し書こうと思ったのですが、病院で寝ていて、とてもそんな余裕はありませんでした。
経過だけ、ちょっと説明しておきます。11月7日(水)の昼ですね。事故に遭ったのは。
コピーを取ろうと、近くのコンビニに行く途中だったのです。
でも、このところ、足が弱って踏ん張れないんですね。この時も、フラッとして「転んじゃ大変」と思い、近くの石の壁に手をついた途端に、頭をぶつけ、顔面を強打し、ドバーッと鼻血が流れたんです。
そこにいた人が驚いて、人を呼んでくれました。そして、奥からそこの家の人があわてて出てきて、声をかけてくれ、私は、そこにうずくまって休んでました。
犬も吠えて、近所の人もゾクゾクと集まってきました。そして、「こりゃ、大変だ」「救急車を呼ばなくちゃ」と言い合ってました。そして、呼んだんです。
私はストレッチャーに横たえられ、それから救急車に。そして、「ここからだと警察病院が近いから、そこへ行きます」と言われたんです。
そして、治療や検査。そして、「即入院です」と言われたんです。
そして、一週間、入院してました。
退院出来たのは一週間後の11月14日(水)です。病院の中では、ともかく検査、検査、そして治療。ご飯は三食食べられたし、とてもバランスの良い食事で、助かりました。ともかく、よく寝ました。よく食べました。
「そうだ。ここは飯田橋なのかな」と思ってましたが、「いや、中野ですよ」と言われました。
そうか、昔は警察病院って、飯田橋にあったけど、今は中野に移ったんだ。と初めて気がつきました。
学生時代、左翼の内ゲバで重傷を負った人がいて、見舞いに来たことがありました。飯田橋に。
それ以来、何か、〈事件〉がらみの人が入るところだと思ってました。ここだと、敵対党派が来ても防げる。マスコミの取材からも守られる。そんなことがあって、入る人ばかりだと思っていた。でも今は違うようですが…。
今は警察からは独立した、普通の病院です。もっとも警察の人は多いし、事件がらみで入る人も多いようだが。それに自分から希望してここに入る人も多いそうだ。
ともかく、普通なら、とても入れない病院です。ここに、私は入院したのです。とてもいい勉強になったと思います。
しかし、一週間入院し、体の方は大丈夫なのですが、仕事は全く出来ませんでした。皆に心配をかけました。学校も休んじゃうし、劇団「再生」の芝居のプレトークにも出られませんでした。申し訳ありません。
11月10日(土)だったかな。劇団「再生」で三島の『殉教』をやるという。そのプレトークに出てくれと言われていて承知した。
これは多分、三島が一番やりたかったことだ。自分の体を盾にして、あらゆるものを引き受け、そのことによって〈主張〉する。
国家の問題や、運動のことや、人間のことなど、そのほか全て、訴えた芝居だ。
そう思っていた。そのことを言いたいし、ぜひ見てみたいと思った。
ところが、退院は出来ない。ちょっと外に…と言ってもダメだと言う。
他の病院と違い、警察病院だ。警察がダメと言ってるんだ。仕方ない。脱走しようかと思い、色々と考えた。何とか出来るかもしれない。他の人と一緒に「見舞い客」に紛れて外に出て、タクシーで会場へ行く。
でも、警察官が追ってくるかもしれない。会場に警察官がなだれ込み、逮捕されるかもしれない。そんなことを心配した。
だって、刑務所を脱走した人や、面会室から脱走した人は、何日も逃げ回っていたが、最後は捕まった。そして、逮捕時に乱闘になり大怪我を負った。だから、捕まった人はこの警察病院に連れて来られた。
だから、私も捕まったら、皆に迷惑をかける。高木さんにそう言ったら、「いや、欠席していいんですよ。そこで残念ながら脱走は諦めて、寝ていて下さい」と言う。今回のはビデオで観て、この次は、トークに参加しようと思っている。
他にも入院中は、いろんなことを考えた。それは又、これから書いていく。
一週間後やっと退院出来た。今は自室で寝ている。
「杖を買って下さい。そして、靴も」と医者に言われた。その通りにしている。それで、少しずつ歩いて、のんびりしている。何とか、向上していと思う。体を治さないと、気持ちもふさぎこんでいる。
他にも、会う予定だった人と会えなかったり、行く予定だった集会などに行けなかったり、随分と不義理をした。申し訳ありません。
早く治して、元気になって、又、頑張ろうと思ってます。では、まずはお詫びまで。