田中美津さんと3月22日(金)にトークをしました。田中さんは日本のウーマンリブ運動の第一人者で、とても有名ですから前から知ってました。
去年の暮れに、カメラマンの福島菊次郎さんのトークがあり、私も聞きに行った。
まずカメラマンの福島さんの方から紹介しましょう。反骨、反体制のカメラマンですね。凄いカメラマンです。
私は前から尊敬しているが、一番感動したのは自衛隊の写真を撮った時ですね。
自衛隊からは、武器のサイズなどが分からないように写真を撮るよう「誓約書」まで書かされた。その写真がマスコミなどに出さないように…と念を押された。彼は承諾し、自衛隊の武器を見せてもらい、写真を撮りました。
ところが、その写真をマスコミに発表してしまった。武器のサイズが分かるし、自衛隊は大変だ。自衛隊は告訴すると言ったが、福島さんは反論した。
「大体、日本の憲法では自衛隊は持ってはいけない。その約束を破って自衛隊を創った。その約束破りを私も訴える!」と言うのです。自衛隊はあわてます。そりゃマズイとそれで福島さんを訴えるのをやめた。
凄いですね。こんな闘いが出来るのですね。感動しました。
私は何度か会ってます。今度、対談する予定になったので、昔を思い出したんです。
昔、右翼に写真展を潰されたこともあった。私は関係ないだろうと思ったが、彼の記憶ではフラッシュバックした。それで、彼との対談は中止ということになった。
以前、彼の講演会があり、聴きに行ったら、そこに田中美津さんが来ていたのだ。田中美津さんは、「過激なウーマンリブの闘士」として登壇していた。そこで私は会った。
この日は、朝日新聞の本社の記者ルームでやった。満員だった。150人ほどいて、女性の方が多い。ウーマンリブについては田中さんの話を中心に聴いた。もう一人、竹信三恵子さん(ジャーナリスト)が加わり、3人のトークとなった。「この星は、私の星じゃない」という田中さんの自伝的な映画を今、作っている。
田中さんは怒っていた。今は破滅的だと言う。私は、今は皆、右傾化し、過激になってるのではないか、と思った。ネトウヨも、政府も破滅的になっている。
田中美津さんの話を聞いて驚いて質問した。今、男が皆、右傾化している。男は無理をして「男になろう」「武士になろう」といった風潮の話を聞こうと、田中さんに質問した。
又、日本のネトウヨは、中には草食化していて、皆、破滅的だと言う。
ここでは、3時間ほどトークをした。こんなに女性ばかりの会は初めてだ。とても特異な体験だったし、勉強になった。安倍さんが言っている「女性が活躍する社会」にはなっているような気がするが。
田中さんの映画が出たら、それを観て、又、トークをしてみたい。