2019/07/08 鈴木邦男

「私の一冊」を発表しました

脚本家で演出家の高木さんが毎月開催している読書会があります。「劇的読書会」です。私も何度も参加しています。もう8年も毎月必ずやってます。私は、昭和の読書王として毎月30冊をノルマとして読書をしてきました。高木さんはそれ以上読んでいます。平成の読書王です。私達は、毎年正月に二人で読書対談をして、刺激し合っています。(今年の正月にやったのが、近いうちにこのHPに掲載する予定です)

その高木さんが8年前に始めたのが「劇的読書会」です。その読書会では、一冊の課題図書を数ヶ月かけて読み解いていきます。毎月、参加者の一人が自分なりに解釈して発表しています。参加者が自分の意見を自由に発言し、その発言に刺激されて議論が進みます。時にはテーマから外れて、おしゃべりになったりしますが、それも一つの「読書」です。いつも個性溢れる楽しい会になっています。

最近では、「遠野物語」をやりました。また、「古事記」や「キリスト教」、「代表的日本人」(内村鑑三)、「寛容論」(ヴォルテール)、「風姿花伝」(世阿弥)なども取り上げています。記念回には、無有名な先生を呼んで講義をしてもらったりしています。参加者も、30代から70代、職業もバラバラな人たちです。それがまた面白いですね。

その「劇的読書会」では、年に一度、「私の一冊」を発表する回があります。この一年で読んだ「良かった本」を参加者が発表するのです。その発表を聞くと、私もまだまだ知らない面白い本がたくさんあるのを教えられます。先日、その発表があり、私も発表しました。

第93回劇的読書会(令和1年6月11日開催)
「私の一冊」

鈴木邦男
『思い出の作家たち』ドナルド・キーン

高木尋士
『春にして君を離れ』アガサ・クリスティ
(クリスティは「ミステリーの女王」です)

あべあゆみ
『潜水服は蝶の夢を見る』ジャン=ドミニック ボービー

椎野礼仁
『数学する身体』森田 真生

森田徹
『天皇の旅と寄り道』竹内正浩

平早勉
『ジーヴズの事件簿』P.G.ウッドハウス

A.Tさん
『「三国志」の政治と思想』渡邉義浩

T.Aさん
『グレート・ギャッツビー』スコット・フィッツジェラルド

瀧澤亜希子
『倅・三島由紀夫』平岡梓

高木さんとは、先日もトークをしました。六本木で行われた公演です。『二十歳の原点』の舞台でした。原作者の高野悦子さんは、1969年に鉄道自殺をしました。学生運動の中、現実と理想の狭間で悩み抜いた末の自殺でした。死後に発売された彼女の日記「二十歳の原点」には、たくさん読書の話が出てきます。当時の学生は、みんな読書家でした。本を読むのが当たり前でした。哲学書や政治理論など難しい本を読んでいました。私も読んでいました。読んでいないと友達と話も出来ませんでした。

私もこれからも頑張って読書をします。皆さんもたくさん読みましょう。そして、読書会で会いましょう。

劇的読書会の問い合わせ
http://www.takagigokko.com/reading-public/

【写真説明】

滝田修さん

①一水会フォーラムで講演する滝田修さん。

滝田修さん
滝田修さん
高木尋士さん

②劇団再生の高木さんとトークしました。

高木尋士さん
高木尋士さん
高木さんと

③高木さんと。

高木さんと
高木さんと
芝居「二十歳の原点」

④再生の芝居です。「二十歳の原点」。

芝居「二十歳の原点」
芝居「二十歳の原点」
金さん、高木さんと

⑤高木さんとトーク。

金さん、高木さんと
金さん、高木さんと
あべあゆみ さんと

⑥終わって。

あべあゆみ さんと
あべあゆみ さんと
金さん、あべさんと

⑦金さん、あべさんと

金さん、あべさんと
金さん、あべさんと
関野吉晴さんと

⑧関野吉晴さんと

関野吉晴さんと
関野吉晴さんと
快楽亭ブラックさんと

⑨快楽亭ブラックさんと

快楽亭ブラックさんと
快楽亭ブラックさんと
鎌倉文学館の前で

⑩鎌倉文学館の前で

鎌倉文学館の前で
鎌倉文学館の前で