2009/10/12 鈴木邦男

たかじんさんの還暦パーティに行ってきました

①まるで「満員電車」やねん

還暦パーティで。たかじんさんと(10/6)
還暦パーティで。たかじんさんと(10/6)

「満員電車のような状態ですんません」と司会の人が謝っていた。ホンマやと思った。パーティ会場は人、人、人で、ごった返していた。「やしきたかじん還暦パーティ」ですわ。10月6日(火)、午後7時から。大阪のリーガロイヤルホテルの3階・光琳の間ですわ。

一番大きなパーティ会場なのに、超満員。身動きも出来ないほどだ。たかじんさんの番組はどれもが大ヒット。驚くほどの高視聴率だ。「自分がおもろいと思うことをやってるだけですわ」と言ってたが、才能だけでなく、感性が違うのだろう。凄い人だ。

これまでのたかじんさんの「歩み」がビデオで紹介される。又、越智常雄さん(読売テレビ社長)、福井澄郎さん(関西テレビ社長)が、たかじんさんのブレークの秘密について話す。

発端は、30年前の11:00p.m.(イレブン・ピーエム)なんだそうな。そこに出て、一躍知られるようになった。「歌のうまい、オモロイ奴がいるで」…と。

超満員のパーティ会場(大阪リーガロイヤルホテル)
超満員のパーティ会場(大阪リーガロイヤルホテル)

そうだったのか。30才から売れるようになったのか。そして、たかじんさんを一気に有名にしたのが、17年前の「たかじんのバー」だ。深夜なのに驚異的な視聴率。誰もが真似の出来ない偉業をなしとげた。今も、「たかじんのそこまで言って委員会」などは大ヒット中だ。

「さらに新しい企画を考えてるんやろ」と桂ざこばさんに聞かれて、「そうなんや」と答えてました。たかじんさんの番組からは、橋下徹大阪府知事を初め、政治家が多数輩出している。「たかじん政経塾」とも言われている。

パーティでは、たかじんさんに挨拶しなくっちゃと思ったが、「満員電車」状態なのでなかなか近づけない。やっと近づいて挨拶。「凄い人ですね」「わしもビックリしとるんや。全く知らんかったんや」。知らない間に、あれよ、あれよと事は進んで「還暦パーティ」になったらしい。政治家はいる。経済人はいる。大学教授、評論家はいる。きれいな舞妓さんもいる。クラブのママさんもいる。たかじんさんの「遊び友達」が大挙して押しかけた。といった感じでしたね。そうだ。天童よしみさん(歌手)も挨拶していた。プロボクシングチャンピオンも。建築家も。松尾貴史さんも。

参議院議員の鴻池祥肇さんと
参議院議員の鴻池祥肇さんと

「『たかじんのそこまで言って委員会』のメンバーです!」と紹介され、私らも舞台に上げられて挨拶させられた。初めに元日本共産党の筆坂秀世さんがお祝い。その次に、「反対の立場」だった私がお祝い…と。村田教授もお祝い。ざこばさんは、「鈴木さんの縁で、カレーの林眞須美さんに面会に行ってきました。凄い番組ですわ。何でもありですわ」と。あの時はお世話になりました。林さんもとても喜んでおりました。所功先生もお祝いを述べてました。大学の授業があったけど、「早く行きなさいよ」と生徒に言われた、と言っていた。あとで所先生と話をした。小林よしのりさんの『天皇論』は凄いね、という話になった。所先生のように天皇問題には専門的な人でも、「知らなかった発想がある」「驚いた」と言っていた。革命的な本だ。

②いい人だから躓(つまず)くし、失敗する

松尾貴史さん(中央)。筆坂秀世さん(右)と
松尾貴史さん(中央)。筆坂秀世さん(右)と

西村眞吾さんに会った。「こんな名刺を作ったんですよ」と新しい名刺をくれた。肩書きのところに、「深謝」とある。あれっ、と思ったら、隣りの秘書の名刺には、「前衆議院議員西村眞吾秘書」と書かれている。そうか、選挙で落ちたのか。残念だ。こんな有能な人を落とすなんて選挙民はアホだ。悔しい。

西村さんは信念の人だし、苦労人だ。タカ派的発言が多いが、人間的にはソフトだ。私のような異端の落伍者にも、優しく接して、教えてくれる。なかなか出来ないことだ。首相になってほしい人だ。

「眞悟さんという名前は山川惣治の『少年王者』から付けたんですか」と聞いた。えっ、そうですか。知らなかった。親父に聞いときます、と言っていた。「少年ケニヤ」は知ってたけど、「少年王者」は知らないという。それで説明してあげた。私が小学校の時、夢中になって読んだ読み物だ。主人公は眞悟、ヒロインは、すい子。アフリカで赤ん坊が行方不明になり、ゴリラに育てられ、密林の王者になる。ターザンの少年版だ。でも、あの頃の子供たちにとっては、生きた教科書だった。男の子はこう生きるべきだ、と思った。親たちも、皆、子供を「眞悟のような少年になってほしい」と、名前を付けた。だから西村さんもそうだ。と私は断定した。

所功先生と
所功先生と

でも、後で考えたら、西村さんが生まれたのは、「少年王者」の連載される前かもしれない。又、ネットで調べてみよう。最近、図書館にもよく行くが、家でネットで調べることも多い。目が疲れる。ブツブツ、と言って、ここで目薬を差す。ポトン。

「あっ、鈴木さん」と参議院議員に声をかけられ、目薬をこぼしてしまった。あらら、鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)さんだ。そういえば、さっき挨拶してたな。「週刊誌に書かれて大臣を辞めました」と。女性と不倫旅行に行って、週刊誌に大々的に書かれて、官房副長官を辞めた。でも、いい人なんだなー。この人は。

数年前、たかじさんの他の番組で一緒になったことがある。それなのによく覚えていてくれた。あの時、私は聞いたんだ。「鴻池といったら江戸時代のあの豪商の子孫でっか?」と。「そないなことありませんわ」と言っとった。だったらこんな貧乏してませんわ。そうやね。だから議員のJR無料パスで旅行に行った。

森村泰昌さんと(10/6)
森村泰昌さんと(10/6)

大臣は辞めたけど、議員は辞めてない。辞めることもない。政治力はあるし、人間的魅力がある。鴻池さんを知る人は、誰も悪口を言わない。辛口評論の宮崎哲弥さんも勝谷誠彦さんも、「いやー、鴻池さんはいい人だ」と絶賛する。「あんなこと位で大騒ぎして、大臣を辞めさせるのがおかしい」と言う。そうだよな。

筆坂秀世さんも、日共を辞めて今は評論家で売れている。カラオケしてる時に、女性の背中だかお尻だかを触った、という理由だ。たとえ本当だとしても、誰にだってある「失敗」だ。でも、謝っても、それを許さないのが日共の体質だ。

「中川昭一さんはかわいそうでしたね」と話をした。首相候補といわれた人なのに、「一度の失敗」で、選挙に落ちたんだ。それに、去年は民主党の永田元議員が自殺した。例の「メール事件」で、自民を激しく追及した人だ。それが「ウソ」だとわかり、「ニセ・メール」だと判明した。それ以来、失意の日々で、何度も自殺未遂をして、去年、ビルから飛び降りて自殺した。

キュレーターの渡辺真也氏と(10/5)
キュレーターの渡辺真也氏と(10/5)

安倍元首相は、「敗者復活のある社会を」と言っていたが、政治の世界では、「敗者復活」はない。永田、中川…と、かわいそうだ。一定期間、謹慎させ、又、再チャレンジさせたらよかったのに。それに、自分が失敗したら、それだけ、人にも優しくなれる。「他人の痛み」が分かる政治家になる。政治家にとってこの「他人の痛みが分かる」というのは最大の条件だ。だから、「失敗」した人は、優先的に議員にしたらいい。そない思うんやけど、どないでっしゃろう。

③昼は、森村泰昌さんとアートな話をした

河合塾コスモで。(10/4)左から鈴木邦男、神谷秀樹さん、内海信彦さん、干場了子さん
河合塾コスモで。(10/4)左から鈴木邦男、神谷秀樹さん、内海信彦さん、干場弓子さん

たかじんさんのパーティやけど、これだけ大物がいて、満員電車状態なのに、SPはいない。ガードの人間もいない。大丈夫なんだろうか。と思ったら、その時だった。「いや、私がいるから大丈夫です」と元刑事の北芝健さんに言われた。ゲッ、私の心を読んでるよ。ヤバイな。「今、呟いたでしょう。その唇の動きで読んだんです」と言う。唇なんか動かしてたかな。「それと目の動きですね。人間は、回顧する時は黒目が左斜め上にあがり、嘘をつく時は右斜め上にあがるんです」と言う。気をつけよう。彼には、ずっと心を読まれっ放しだ。早稲田の時から。

前に雑誌の対談で、「赤報隊は鈴木さんが庇ったから逃げ切ったのです」と、軽く言っていた。ゾーッとした。ただ者じゃないですよ。この男は。

三島由紀夫の「なりきり芸人」中島君(10/4)
三島由紀夫の「なりきり芸人」中島君(10/4)

たかじんさんのパーティはまだまだ続く。私は途中で抜けて新大阪へ。最終の新幹線で帰りました。

この日は忙しかったな、と思いながら、新幹線の中で爆睡した。

この日(10月6日)は、午前11時に森村泰昌さんと会った。世界的アーチストだ。2日続けて会った。前の日は、7時から、赤坂の草月ホールで、森村さんの「ピアノリサイタル」があった。森村さんは、三島由紀夫やオズワルド、山口二矢、レーニンなど20世紀を代表する人物になり切り、それを芸術写真にしている。三島なんて、「最後の演説」を自分が演じて、映画にしている。世界に認められたアーチストだ。

今回は、「硫黄島の決戦」を映画に撮る。「戦場の頂上の旗」だ。その映画のワンシーンとして、森村さんがピアノを弾く。それを観客が見ている。我々も映画のエキストラだ。凝った演出だ。マリリン・モンローに扮した森村さんが現れ、ピアノを弾く。完全な女性だ。完全なモンローだ。

「猫の筆入れ」を持つ少女
「猫の筆入れ」を持つ少女

スクリーンには、東大に行った森村さんの映像が映る。東大全共闘が三島と激論した教室だ。そこに突如、マリリン・モンローが現れる。そして風に吹かれて、スカートがフワリと舞い上がる。しかし、大学の教室だよ。どこから風が吹いたのだろう。凄い。そして、映像は変わり、硫黄島での日米決戦がある。この映画は来年の3月に完成するという。楽しみだ。

帰ろうとしたら、ニューヨーク在住のキュレーター(学芸員)の渡辺真也氏に会ったので、食事をした。渡辺氏は、私をニューヨークに呼んでくれた人だ。恩人だ。インテリ女性2人を含め、青山のおしゃれな店で飲んだ。真也氏はよく勉強してるし、賢い。世界で一番優秀な27才だ。カントやヘーゲルや、ニーチェなどかポンポンと出る。私はついて行けないよ。

「3つのM」なんですよ、と真也氏。三島由紀夫、マリリン・モンロー。そして、森村泰昌だという。へー。モンローは〈アメリカ〉を代表する。三島は〈日本〉を代表する。その二つに真正面からぶつかって超える。それが森村泰昌だ、と。知らなかった。そうなのか。

翌日、新宿のハイアットホテルで森村さんに会った。2時間ほど、アートな話をした。これからやろとうとしてることを話してくれる。そして、意見を求められた。私なんて何も分からないが、懸命に話をした。又、次の作品なども見せてくれました。これも凄い。楽しみだ。昼ご飯をごちそうになり、それから、東京駅へ。そして、たかじんさんのパーティだ。

カルチャーショックを受けっ放しの1日でしたね。1日で、とても賢くなったような気分です。

【だいありー】
阿佐ケ谷ロフトで(10/3)左から鈴木邦男、高見澤昭治さん、小林正弘さん、上原潤一さん
阿佐ケ谷ロフトで(10/3)左から鈴木邦男、高見澤昭治さん、小林正弘さん、上原潤一さん
  1. 10月5日(月)昼、週刊誌の取材。7時、草月ホール。世界的アーチスト・森村泰昌さんのピアノリサイタルに行く。ニューヨーク在住のキュレーター・渡辺真也氏に会う。帰りに一緒に飲む。仕事がせかされてるので、途中で帰り、仕事。朝まで原稿を書いていた。
  2. 10月6日(火)11時、新宿のハイアットホテルで森村泰昌さんと会う。次の作品を見せてもらう。アートな話をして、食事をご馳走になった。1時半まで。それから東京駅へ。新大阪に着いて、駅の喫茶店で、雑誌の校正をしてたら、「たかじん見てまっせ」とおじさんに声をかけられた。6時半、リーガロイヤルホテルに。たかじんさんの還暦パーティだ。60才なのか。もっと若いと思っていたら。「そこまで言って委員会」は、ざこばさん、三宅さん、田嶋さん…と還暦過ぎた人が多い。いっそのこと、全員、還暦過ぎの人にしたらいい。ギャラリーもそうする。「若さがなくなる?」。そんなことあらへん。ここまで生きたんやから。もう怖いものはあらへん。何でも言うたるでーと、もっともっと過激な番組になり、ギャラリーの「アラ還」たちも暴れまくる。いいじゃんけ。
     最終の新幹線で帰京。
着物デザイナーの柴崎るみさんと。左が「戦争柄」の帯です(10/2)
着物デザイナーの柴崎るみさんと。左が「戦争柄」の帯です(10/2)
  1. 10月7日(水)昼、打ち合わせ。高田馬場。帰って原稿。さっぱり進まない。
  2. 10月8日(木)午前中、打ち合わせ。3時、河合塾コスモ。現代文要約。台風なのに学校はある。ただし、全体が20分遅れで…。5時、基礎教養ゼミ。今週は私が選んだ本。加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版)。考えさせられる本だった。戦争について新しい視点だ。
     終わって生徒たちと食事会。カレー。そういえば、昼もカレーだったな。面倒で。じゃ、今週はずっとカレーにしよう。カレーの眞須美さんは元気だろうか。
     先週、土曜日(10月3日)の夜、NHKに牧野剛先生が出た。4時間ほどの長い番組だ。牧野先生が一番、発言していた。その時の内輪話をいろいろ教えてもらった。
「新潟日報」(9/30付)
「新潟日報」(9/30付)
  1. 10月9日(金)昼、取材。あとは、ずっと原稿書いたり、校正したり。終わって、馬場の本屋に行ったら、HPの管理人と会った。
  2. 10月10日(土)午後1時、四谷区民ホール。死刑廃止シンポジウムを聞きに行く。「裁判官の証言・誤判は避けられない」。死刑制度、弁護士、そして足利事件の菅家利和さんと佐藤博史弁護士が話す。終わって、死刑反対のデモ。デモなんて久しぶりだ。03年にイラクに行って、反米デモをした。あれ以来かな。夜テレビを見てたら、オバマ米大統領にノーベル平和賞が授与されたという。素晴らしい。平和賞委員会も粋なことをする。「頑張れ!オバマ」と応援してるのだ。
  3. 10月11日(日)日中、中野図書館で調べもの。なかなか、分からない。ネットでも分からないし、困る。夕方、雑誌社の人と会って打ち合わせ。
【写真説明】

①10月6日(火)午後7時、たかじんさんの還暦パーティで、大阪リーガロイヤルホテル。「キャー、たかじんさん!」と皆、一緒に写真を撮ろうと、並んでました。私も並んで撮りました。「鈴木さんまで並んで…」と呆れられました。でも初めての記念撮影ですね。

②まるで「満員電車」のようなパーティ会場でした。「1万人位いるでしょう」とスタッフに聞いたら、「そんなに入りませんわ」。じゃ、何千人かだろう。それにしても、凄い。

③鴻池祥肇さんと。気さくで、とてもいい人ですわ。私は好きですね。

④松尾貴史さん、筆坂秀世さんと。筆坂さんは、「もうすぐ本が出ますから送ります」。えっ、又、出したんでっか?いいですね。本を次から次と出せて。それも、皆、売れている。松尾さんも売れっ子だ。テレビのワイドショーには出てるし、コーヒーのCMにも出ている。「又、岸田秀さんと3人でロフトでやりましょう」と言っていた。でも、松尾さんは忙しいから無理だろう。とても勉強している人だ。「テレビを見てても、それが分かります」と筆坂さん。

⑤所功先生と。最近の天皇論議についていろいろと教えてもらいました。

⑥10月6日(火)11時、新宿のハイアットホテルで。森村泰昌さんと会いました。「今日はモンローじゃないんですね」と、つい言っちゃった。前日のピアノリサイタルの印象が強烈だったので、つい。世界が認めるアーチストです。凄い話を聞かせて頂きました。

⑦10月5日(月)7時、草月会館で。森村泰昌さんの「ピアノリサイタル」に行ったら、渡辺真也氏に会いました。ニューヨーク在住のキュレーターで、数年前、私をニューヨークに呼んでくれた人です。終わって、青山のニューヨークっぽいお店で飲みました。フランス帰りの美女と、アメリカ留学帰りの美女も一緒でした。

⑧10月4日(日)1時から、河合塾コスモ。「芸術の可能性ゼミ 特別公開講座」。コスモの先生(内海信彦さん。アーチスト)がニューヨークの金融マン・神谷秀樹(みたに・ひでき)さんを呼んで講座を開いた。満員だった。金融マンとアーチスト。接点がない。と思ったら、2人は1953年生まれで、麹町中学で同級生だったそうな。麹町中学といえば、加藤紘一さん(自民党)もそうだ。「もっと凄いのがいます」と2人。中学生の時、ML派のヘルメットをかぶって成田闘争に行って捕まった。そのことを内申書に書かれて、どこの高校にも行けなかった。あっ、保坂展人さん(前衆議院議員)じゃないか。凄い人ばかりいたんだ。麹町中学、麻布高校、東大というのが、「エリートの道」なんだ。神谷さんは、早大政経に入り、住友銀行に入行。84年、ゴールドマン・サックスに転職し、ニューヨークに移住。その後、独立。『強欲資本主義=ウォール街の自爆』(文春新書)はベストセラーになる。この本の「あとがき」には内海信彦さんのことも書かれていた。「私は社会の将来を考えるときには、エコノミストよりも芸術家の意見をよく伺うようにしている」と。ぜひ読んでみて下さい。
 この日の話も本にする予定で、出版社社長の干場弓子さんも同席していた。

⑨内海さんの教え子の中島君。「三島由紀夫のなりきり芸」をやってくれた。前に内海さんと一緒にトークをやった時も、いきなり乱入して、三島になり切り、檄を飛ばしていた。とても、うまい。芸人になればいいのに。

⑩公開講座の終わったあと、喫茶店でお茶しました。女の子が「猫の筆入れ」を持ってたので写メさせてもらいました。ルミネで680円で買ったそうです。私も買いに行こう。でも、猫の頭の部分が邪魔じゃないのかな。カバンに入れる時に。首のところを折って入れるのかな。そうしたら、そのうち、ポロッと首がとれるよ。そんで、猫の呪いで夜中に、「ニャオー」と鳴いたりして…。と心配したら、「大丈夫です。折らないで、このままカバンに入れてます」。フーン、大事にしてるんだ。気のせいか、猫の目玉が動いた。
 内海信彦先生はアーチストで、河合塾の他、いろんな予備校、美学校で教えている。忙しい。奥さんもアーチストだという。「子供もアーチストでっか?」と聞いたら、違うそうな。何してるんでっか?と聞いたら、喫茶店がうるさくて、よく聞こえない。「娘、乳しぼり、腱鞘炎」という3つの単語しか聞こえない。そばにいた女子生徒が、「いやらしい。娘の乳をしぼって、腱鞘炎になったんですか!」と驚いている。そんな訳ないだろう。よく聞くと、こうだ。娘さんは酪農をやろうとして北海道に行った。でも牛の搾乳が大変なんだ。搾乳器はあるが、手でしぼった方がいい。それが又、重労働で、「現代の農奴だ」という。そして、腱鞘炎。それで「農奴」は脱走したんだろうな。
 「でも、その手つきがいやらしい!」と女生徒。仕方ないだろう。アーチストなんだから、乳搾りを説明するのに、つい身振り、手振りが入っちゃうよ。

⑪10月3日(土)午後12時半から阿佐ヶ谷ロフトで、「三鷹事件」についてのトークイベントをやりました。とても勉強になりました。三鷹事件と、「浦和電車区事件」の話をしました。左から私。高見澤昭治さん(弁護士。『無実の死刑囚・三鷹事件 竹内景助』著者)。小林正弘さん(三鷹事件60年集会実行委員長)、上原潤一さん(冤罪・JR浦和電車区事件「被告」)。

⑫10月2日(金)神楽坂で開かれている芝崎るみさん(着物デザイナー)の展示会に行ってきました。「戦争柄」の帯も展示されてました。戦艦や大砲などが描かれた帯、着物などがあったんですね。詳しく話を聞き、レクチャーしてもらいました。

⑬9月12日(土)に新潟県新発田市で開かれた「大杉栄メモリアル」で講演し、翌9月13日(日)、新潟市のジュンク堂でトークしました。そのあと「新潟日報」の取材を受けました。9月30日(日)付に載りました。「大杉栄に共鳴する右派の論客」「言論の自由を大切に。国愛する心、右も左もない」。うまくまとめてもらい、ありがとうございました。

⑭今発売中の月刊「創」(11月号)です。蓮池透さんと対談しました。「拉致問題をタブーのままにしていいのか!」。

【お知らせ】
月刊「創」(11月号)
月刊「創」(11月号)
  1. 月刊「創」が発売中です。蓮池透さんと私の対談が載っています。
     私の連載では、「大杉栄メモリアル」で新潟県新発田市に行った時の話を書きました。
  2. 10月13日(火)、一水会フォーラム。すみません。前に、「10月15日」と書いてましたが、間違いです。13日(火)7時です。高田馬場ホテルサンルートです。竹田恒泰さんが講師で、「我が国体の本義」です。
  3. 10月20日(火)7時、阿佐ケ谷ロフト。漫画家の山田玲司さんとトークをします。「絶望に効くクスリ」です。
  4. 11月1日(日)「政権交代! 日本の選択を語る。(第1回)〈左右対談〉八名見江子vs鈴木邦男」
     午後1時半から4時半。場所:アイプラザ豊橋小ホール(愛知県豊橋勤労福祉会館)。