2010/08/16 鈴木邦男

愛国者の世界大会に参加した!
=これは新しい歴史の始まりだ!=

①ルペン党首を初め欧州議員団が大挙来日!

「世界平和をもたらす愛国者の集い」(8/12〜13)
「世界平和をもたらす愛国者の集い」(8/12〜13)

これは画期的なことだ。新しい時代の始まりだろう。フランス国民戦線党首のジャン・マリー・ルペン氏を初め、8カ国20人の国会議員、欧州議員、政党人が来日し、日本で「世界愛国者会議東京大会」が開催されたのだ。8月12日(木)から15日(日)まで行われた。会議そのものは12、13日にフォーシーズンズホテル椿山荘国際会議場で開かれた。14、15日は靖国神社などの参拝だ。

主催は「世界平和をもたらす愛国者の集い」実行委員会で、事務局は一水会が担当した。木村三浩一水会代表などが、フランス国民戦線を初め、ヨーロッパ中の愛国政党と長い間、交流し、語り合ってきた努力が実ったものである。木村氏はイラクに20回、その他、パリ、モスクワ…等に行き、各国の議員、政党人の大会に参加し、「愛国者インターナショナル」を作ろうと努力してきた。

今回の世界大会は日本のみならず、世界中のメディアからも注目され、取材が殺到した。

ルペンさんたちを囲んで
ルペンさんたちを囲んで

これまで、世界愛国者会議などということは考えられなかった。そんな発想も視点もなかった。愛国者は自国を愛し、自国の歴史、伝統、文化を愛する。それ故に、他国との間に誤解や不信や衝突が起きた時、その最前線に動員されたりもした。排外主義に陥りやすい弱さもあった。

しかし、真の愛国主義は違う。自国を愛するとは、その前に、他国の国民がその国を愛する気持を理解し、その上で生まれるものだ。その自然な感情を無視した愛国心は時として排外主義になる。又、「国際連帯」のみを急ぎ、各国の愛国主義を無視するならば、かつての「社会主義インターナショナル」になるし、グローバリズムにもなる。

まず各国の相互理解、交流、その上での「博愛」の精神が必要だ。それを各国の愛国者こそが率先して実行してゆく使命がある。1789年のフランス革命の理念は、「自由・平等・博愛」だった。この3つは、いつの世も〈変革〉運動の中心理念だ。そして、この3つは、一体となって初めて本当の変革が実現する。

これは、8月12日(木)の「国際大会」の開会挨拶で木村三浩氏(実行委員長)が言ってたことでもある。「自由」だけを切り離して追い求めると、弱肉強食のグローバリズムになる。アメリカを中心とした、その姿勢は今、世界中から批判されている。又、「平等」のみを唯一、目的化して追求すると、モスクワ発の社会主義になる。今、社会主義も、その国際版の社会主義インターも失敗した。

②7年前の「カルチャー・ショック」

梁石日さん出版記念トーク(8/6)
梁石日さん出版記念トーク(8/6)

自由も平等も、博愛がなくては本当の達成は出来ない。日本は明治維新で、フランス革命に匹敵する改革をやった。そして「教育勅語」をつくった。その中には、「博愛、衆に及ぼし」という言葉がある。博愛を、国民一人一人の心にするのだ。それが無ければ、強欲な資本主義になるし、陰惨な社会主義になる。

この「博愛」の精神を強調し、排外主義に陥らないためにこそ、真の愛国者の台頭が必要だ。だから、この「世界大会」の「目的」の(3)では、こう謳われている。

「マス・メディア、グローバリスト、コミュニストなどからの不当・不法な干渉を排除し、国家、民族を守るために、それぞれの経験を活かし、世界平和という壮大なビジョンを実現するために協力する」

これは又、マスメディア等の間接情報に頼ることなく、各国の愛国者間の支援の中から生まれる第一次情報を共有し、分析し、そして政策提起を行うことになる。為にする情報、プロパガンダ、噂、謀略に惑わされてはならない。

梁石日さんと(8/6)
梁石日さんと(8/6)

これは、私自身も陥っていたことであり、反省を込めて告白したい。

今から7年前、2003年4月19日(土)〜21日(月)に、フランス国民戦線結成30周年大会に招待され、木村三浩代表と共に参加した。フランスのニースのアクロポリス国際会議場で開かれた。この巨大な会場に、5000人が集まり、外国からは29カ国の政党・団体の120人が招待された。日本からは木村代表と私だけだった。

この前年の2002年4月のフランス大統領選挙では、国民戦線党首のルペンさんが立候補し、第1回選挙でシラクは20%、ルペンさんは17%だった。社会党現職ジョスパン市長を抜いてルペンさんが第2位に躍り出たのだ。そしてシラク、ルペンさんの間で決選投票が行われた。「ルペン人気」「ルペン効果」が急騰した。

その余熱の冷めやらぬ03年4月にニースに行ったのだ。大統領選挙だけでなく、国会議員に出てる人もいる。そのことは知っていた。知っていながら、でも、日本の右翼と同じように、強硬な人々や、過激で、排外主義的な人もいるのだろうと思っていた。メディアを通して「間接情報」で得たものだった。又、ネオ・ナチのような若者もいるのだろうと漠然と思っていた。

ところが、国民戦線の30周年に参加して驚いた。そんな「右翼」っぽい人は1人もいない。制服を着ている人も、スキンヘッドの人もいない。紳士ばかりだ。それに、フランスだけでなく、ヨーロッパの各国から来た人も、「国会議員」が多いのだ。これには驚いた。国会議員、そして今では欧州議員も多い集会なのだ。

参加者と話し合った。「日本から来たナショナリストの団体だ」と言うと、皆、一様に聞く。「では、一水会は国会にいくら議席を持っているのか?」と。驚いた。彼らは、いわゆる街で叫ぶ「右翼運動」ていう域を脱していた。本当の政治運動になっていた。

③愛国者はこんなに誤解されている

梁石日『めぐりくる春』(金曜日)
梁石日『めぐりくる春』(金曜日)

では、テレビなどで見た、「ヨーロッパの右翼」のイメージは何だったのか。ゴルニッシュ書記長(当時)に聞いた。ゴルニッシュさんは日本の京都大学に留学していたこともあるし、奥さんは日本人だ。又、リヨン大学で「日本文学論」を教えているし、親日家だし、日本のことは詳しい。ゴルニッシュさんはこんなことを言っていた。

毎年、5月1日には、「ジャンヌ・ダルク祭」を国民戦線がやっている。パリで開催し、3万人以上も集まる。パリのメインストリートを堂々のデモ行進をする。沿道の人々も参加する。そうすると、スキンヘッドで、ネオナチの格好をした人達が何人か入ってくる。叩き出すわけにもいかない。そうすると、取材のカメラマンは、「一部」の「異様な集団」だけを撮る。世界中のメディアが来てるから、世界中に配信される。それを見た人々は思う。「何だ、国民戦線にも、こんな人達がいるのか。だから排外主義的なこともやるのか」と。(僕だってそう思っていた)。

「聖戦!?大東亜戦争」(8/9)
「聖戦!?大東亜戦争」(8/9)

そうだったのか、と理解した。やはり、「間接情報」だけでは危険だと思った。「同じことは日本でもありますよ」とゴルニッシュさんに言った。

たとえば8月15日の靖国神社。圧倒的に多くの人は私服で、粛々として参拝する。ところが軍隊の格好をし、銃砲を肩に担ぎ、サーベルを抜いて行進してる人もいる。全体の0.0001%にも満たない。しかし、海外のカメラマンにとっては、「面白い風景」「絵になる風景」だ。それで、パチパチ撮って世界に配信する。

それを見たら、世界の人々はこう思う。「日本は又、戦争をやるつもりなのか」と。中国、韓国、北朝鮮やアジアの国々ならば、「また、我が国を侵略し、攻め込んでくるのか」と思っても仕方ない。ここは断固、靖国神社が、「軍服、サーベル、銃はやめて下さい」とキチンと言うべきだ。

④愛国者の相互理解が世界を救う!

「聖戦!?大東亜戦争」第2部
「聖戦!?大東亜戦争」第2部

それと、もう一つ感動したことがある。フォーシーズンズホテルで、ルペンさんの話を聞いていて思い出したのだ。7年前の国民戦線30周年大会の時も、ルペンさんは演説をしていた。2時間の大演説だった。立って、舞台を歩き回りながら、ジェスチャー入りで熱弁を振るう。そして、話が盛り上がった時だ。急にルペンさんは国歌「ラ・マルセイエーズ」を歌う。聞いている人々も立ち上がり、歌う。フランスの国旗(小旗)を振りながら歌う。これは感動的な光景だった。日本では絶対にない。

日本ならば、司会が「起立して下さい」と言い、「これから国歌を斉唱します」と厳かに宣言して、おもむろに皆で歌う。演説してる時に、感極まって歌うなんてことはない。それも、実に自然にやる。日本なら、こんなことをやったら、「不敬だ!」「不真面目だ!。ちゃんとして歌え」と批判が出るだろう。

8月13日(金)の「閉会の辞」の時私は、そうした話をした。又、各部の活動報告や討論の時などにも、そうした話をした。

牛山才太郎さんと(8/9)
牛山才太郎さんと(8/9)

【だいありー】のところに、12日(木)、13日(金)の会議のプログラムは書いた。実に内容の濃い国際大会だった。同時通訳をイヤホーンで聴きながらの討論だ。ヨーロッパの愛国者の国会議員、欧州議員も、活発に発言する。自国のアイデンティティの話。EUの話。少子化の話。移民の話…などだ。日本よりもずっとずっと問題は深刻だ。

しかし、その中でも、建設的、具体的な提案をする。「愛国者インターナショナル」をつくろう。いや、3年に1度「愛国者サミットをやろう!」…と。又、アムネスティ・インターナショナルのようなものを弁護士が作り、愛国者が愛国者ゆえに国家から弾圧されることを防ごう。という画期的な提案もあった。

最後の日の、「共同宣言」も感動的なものだった。日、英、仏の3カ国の言葉で発表される。たとえば、こんな部分がある。

〈我々愛国者は、自らの文化、伝統を護持することを目指します。それゆえ、我々は同じ心情を有している他国の愛国者を完璧に理解します。この相互理解は世界に平和共存をもたらすものに貢献すると考えます〉
山本哲朗さんと(8/9)
山本哲朗さんと(8/9)
〈この「世界平和をもたらす愛国者の集い」は、自国を愛することが他国の排斥を意味した古い時代、より悪化した全体主義的インターナショナリズムの行いを乗り越え、世界の愛国者が連帯して共通の夢を求める新しい時代の第一歩として、意義深いものです。「右」(right)側に立っている議員を含み、欧州議会の訪問団は言葉の発祥通り「正しい」(right)といわれることでしょう〉

これも素晴らしい事だ。これで歴史も変わるだろう。そんな期待を抱かせる大会だった。いろんな建設的な提案も出された。ヨーロッパだけでなく、アフリカ、ユーラシア、北米、南米…と、各大陸ごとの愛国者大会を開こう

いや、「愛国者インターナショナルにしよう」「3年に1回ずつ、愛国者サミットを開こう」…と。さらに、今回のように東京で「国際大会」を2年ごとにやった方がいい。…と、いろんな案も出た。各国が当面する「アイデンティティ」や「移民」「グローバリズム」などのテーマ毎の会議を開いてもいい。その意味で、大きな展望が見えてきた大会だった。

【だいありー】
「英会話革命」の島田さん、礼仁さん
「英会話革命」の島田さん、礼仁さん
  1. 8月9日(月)昼、打ち合わせ。取材。
  2. 8月10日(火)『紙の爆弾』発売。私の連載対談「ニッポン越境問題」が始まりました。第1回は連続企業爆破事件の〈さそり〉の宇賀神寿一さんです。夜、雑誌の対談。
  3. 8月11日(水)昼、図書館。4時半、フォーシーズンズホテル椿山荘に行く。フランスの国民戦線党首ジャン・マリー・ルペンさんたちがホテルに到着。木村三浩一水会代表が成田まで迎えに行って、お連れした。
     明日から、「世界平和をもたらす愛国者の集い」が行われる。8カ国、20人が来日し、日本側は120人が参加する。他にも、スペイン、オーストリア、英国、ポルトガル、ルーマニア、ハンガー、ベルギーの国会議員、欧州議員が続々と到着。
     7時から歓迎夕食会。ルペンさん、ゴルニッシュさん(党副代表)とは03年のニース以来なので7年ぶりだ。話が弾んだ。
  4. 8月12日(木)、朝9時半に、フォーシーズンズホテル椿山荘国際会議場に行く。10時から開始。凄い会議室だ。国際会議専用の大きな部屋で、3カ国(仏、英、日)の同時通訳が出来る。
     開会の挨拶を木村三浩氏。来日議員代表挨拶をジャン・マリー・ルペンさん(国民戦線党首)。来賓挨拶を深見東州さん(全方位愛国アーティスト)。
    11時から12時まで、第1部「各国における愛国活動の現状報告① フランス、オーストリア、スペインの国会議員、欧州議員、そして日本(犬塚博英氏)。
    11時30分〜14時 昼食
    14時から15時30分 愛国活動の現状報告② ベルギー、ハンガリー、イギリス、ルーマニア、ポルトガルの国会議員、欧州議員の人々。
    15時30分から16時 休憩。
    16時から17時30分 第3部「文化尊重を通じ愛国者として共通性の模索」
     フランス、オーストリア、ベルギーの代表者発言。日本から四宮正貴氏が発言。
     その後、質疑応答、意見交換。このあと、六本木で「歓迎夕食会」。私は、ロフトに出るので、食事会は断念。7時より、高須基仁プロデュースのイベント。第1部は、三井環さんの新刊出版記念会。「検察裏金問題を語る」。第2部は憲法映画「太陽と月と」の予告編を流し、憲法についてトーク。日本国憲法を考える。前田日明、三上治、元木昌彦、朝堂院大覚、それに「太陽と月と」の監督・福原進も参加し、熱を帯びたトークになった。
  5. 8月13日(金)。「愛国者の集い」2日目。9時半に会場に行く。
    10時から12時。第1部、ルペンさんの記念講演。来年1月に「国民戦線」の党首を退くことになった。その前に、日本で唯一の講演だ。82才だが元気一杯だ。フランスの歴史、国民戦線の歴史、闘い、展望について語る。その後、質疑。かなり突っ込んだ質問にも丁寧に答えていた。
    12時30分〜13時30分 昼食
    13時30分〜15時30分 第2部「愛国者の連帯による世界平和を探る」(各国代表者発言。質疑)3年に1度、「愛国者サミット」を開こう!という提案もあった。賛成だ。又、どんな形で、この運動を拡げるかの方法についても語り合った。一水会の機関紙は「レコンキスタ(失地回復)」だ。スペインの代表がこれに感動して言う。7世紀のスペインのレコンキスタ運動は勝利した。しかし、今、新たな「レコンキスタ運動」が必要だと力説していた。
    15時30分〜16時 休憩
    16時から、「共同声明」発表。フランス語、英語、日本語の3つで発表された。なかなか立派なものだった。
    16時30分 閉会の辞。私がやった。同時通訳で話したのは初めてで、緊張した。
    17時 記者会見。私も出た。外国の新聞社の人が多かった。「果たして愛国者の連帯は可能か?」「移民」「なぜ靖国神社に参拝するのか」といった質問が出た。
    17時30分 記念撮影。
     終わって、食事。
  6. 8月14日(土)9時半、ホテルに集合。皇居に行く。それから、靖国神社に参拝し、英霊に対し哀悼の誠を捧げる。皆、作法通りに真剣にお参りしていた。その姿に、こっちも感動した。マスコミも多く取材に来ていた。「国のために亡くなった人に参拝するのは当然だ」と皆、言っていた。各々の国の新聞で批判された人もいるが全く気にしない。勇気のある人達だ。大勢のマスコミが取材に来ていた。
     そのあと、遊就館を見て、一旦、ホテルに戻る。夜は羽田から屋形船に乗って花火見物。
  7. 8月15日(日)9時半。ホテルを出発。浅草に行き、その後明治神宮に参拝。教えてもらって、キチンと参拝していた。それを見て、感動的だった。16日(月)、17日(火)、欧州議員団と京都、奈良に行くそうだ。
     15日、私は別れて、ネーキッドロフト。田中優さん、きくちゆみさん、マエキタミヤコさんと「火消し組」によるトーク。「卒戦を考える」。マエキタさんとは東京外語大でも話をした。この日は、「愛国者インター」について話をした。
     政治家(特にトップ)は、自己の失政や国民の不安があると、外国に敵を作り、憎悪を煽って、問題を逸(そ)らす。その時、国内の「愛国者」は利用される。メディアも動員される。そんな時に、キチンと第一次情報を持ち、各国の愛国者同士が情報を共有していれば戦争にはならない。メディアを通さないで、直接、世界の愛国者が話し合う〈場〉をつくろう!そういう大きな動きがある。それはまさに歴史的なことだ。…という話をした。田中優さんの話も面白かった。勉強になった。
     終わってから店に残り、話をした。お腹が空いたので、ラーメンの出前を頼もうとしたら、「ダメです」と言われたので、ロフト焼きソバを食いました。
【写真説明】
「世界平和をもたらす愛国者の集い」(8/12〜13)

①「世界平和をもたらす愛国者の集い」が、8月12日(木)〜13日(金)に、フォーシーズンズホテル椿山荘国際会議場で行われました。8カ国20人の国会議員、欧州議員、政党役員が来日し、活発な激論が展開されました。

会議場で。左はルペンさん

②この会場フォーラムで。私は一番前の席でした。英・仏・日の同時通訳で、国会議員・欧州議員が現地の報告をし、連帯の展望を語りました。

(左から)鈴木邦男、ルペンさん、ゴルニッシュさん(8/11)

③大会の始まる前に、ルペンさん(中央)とゴルニッシュさん(右)。

木村三浩氏とゴルニッシュさん

④ゴルニッシュさんから記念品を木村三浩氏に手渡された。

ルペンさんたちを囲んで

⑤ルペンさんを囲んで(8月11日)

梁石日さん出版記念トーク(8/6)

⑥梁石日(ヤンソギル)さんの『めぐりくる春』発行記念。阿佐ヶ谷ロフト。〈フィクションで表現する「慰安婦」の真実〉。8月6日(金)夜7時。(左から)司会の佐高信さん、西野留美子さん、梁石日さん、朴慶南さん、鈴木。

梁石日さんと(8/6)

⑦梁石日さんと。8月6日(金)。

梁石日『めぐりくる春』(金曜日)

⑧梁石日『めぐりくる春』(金曜日)。

「聖戦!?大東亜戦争」(8/9)

⑨8月8日(日)午後1時より。阿佐ヶ谷ロフト。「聖戦!?大東亜戦争」(ビルマ篇)」。松林要樹、鈴木、深山明敏、牛山才太郎、山本哲朗、安岡卓治(映画プロデューサー)で、トーク。
 牛山さんは作戦参謀だけあって、とても詳しい。99才なのに頭脳も明晰だ。あの戦争のことも、冷静に分析し、どう作戦を立てたか。又、上層部に対し、どう反対したか話してくれた。

「聖戦!?大東亜戦争」第2部

⑩「聖戦!?大東亜戦争」(第2部)。少々メンバーが変わりました。牛山さん、深山さんが帰られたので、大川周明の門下生、山本哲朗さんの話を中心に聞きました。又、ビルマなどの報道写真を撮っている南風島(はえじま)渉さんの貴重なフィルムも紹介された。

牛山才太郎さんと(8/9)

⑪牛山才太郎さん(99才 第18師団作戦参謀)と。とても元気でした。勉強になりました。

山本哲朗さんと(8/9)

⑫山本哲朗さんと。大川周明について詳しく聞きました。天才だったそうです。5.15事件や右翼運動の中の大川周明を中心に僕らは考えてしまうが、「大川先生にとって右翼運動は単なる道草でした」と言う。有能な人材を育て、世界を変えるビジョンを持った人だったという。

「英会話革命」の島田さん、礼仁さん

⑬阿佐ヶ谷名物「島田の革命的英会話」を提唱する島田さんに会いました。今度は「英会話体操」を提唱。「なーに、それ!」と思って、話を聞きました。「タオルしぼり」の要領で、「英会話体操」を教えてくれました。(左から)鈴木、島田さん(革命的英会話)、椎野礼仁さん(元革命家)。

【お知らせ】
  1. 8月17日(火)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。ツルシカズヒコ『SPA!黄金伝説』(朝日新聞出版)の出版記念トークです。吉田豪さん、神足裕司さん、枡野浩一さんなど、当時、「SPA!」に執筆していた方々を呼んで、あの華やかな時代について語ります。私も出ます。
  2. 8月23日(月)午後7時、劇団再生主催「『見沢知廉・男・46歳・小説家』=獄中12年。駆け抜けた46年をやります。場所はBroader House(京王井の頭線 東松原駅より徒歩1分。料金2500円)。
     第1部 映画「見沢知廉 たった一人の革命」プレビュー上映。トークショー:大浦信行、高木尋士、あべあゆみ、鈴木邦男。さらに、新発見の資料展示。私が見沢氏にあてた手紙なども展示するそうです。恥ずかしいです。
  3. 9月1日(水)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。北芝健さんのトークライブです。私も出ます。
  4. 9月3日(金)7時、ロフトプラスワン。「ニュースの深層」番外編。グリーンピース鯨肉裁判判決前夜。出演は、星川淳さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)、上杉隆さん、森達也さん、池田香代子さん、そして私です。
  5. 9月11日(土)一代の風雲児。そして「ピース缶爆弾」の牧田吉明氏を偲ぶ会が開かれます。 午後4時30分より。千代田区のヒルクレスト平河B1 BISTRO La Pastoでやります。会費6千円。
  6. 9月15日(水)午後7時、一水会フォーラムサンルートホテル高田馬場。講師は富岡幸一郎さん(文芸評論家)で、「私の日本文化防衛論」。
  7. 11月6日(土)新潟県新発田市で、「三島由紀夫と蕗谷虹児=うたと講演のつどい」が行われます。斎藤徹夫さんが企画しました。蕗谷は新発田市出身の偉大な叙情画家で「花嫁人形」の作詞家でもあります。その2人について私が講演します。そして歌もあります。
  8. 11月7日(日)午後1時より、新潟市駅前のジュンク堂で私のトークがあります。終わって、サイン会をやります。