2010/08/23 鈴木邦男

欧州議員団の靖国参拝に世界が驚愕した!

①皇居、靖国神社、明治神宮、そして京都御所に…

記者に囲まれたルペン党首(8/14 靖国神社で)
記者に囲まれたルペン党首(8/14 靖国神社で)

暑いですね。年々、暑くなるような気がします。日本はもう熱帯ですね。家でも、クーラーをかけっ放しです。学生時代やサラリーマン時代はクーラーなどなかったのに。一体あの頃はどうしてたんでしょうか。体力があったから、耐えられたのか。今のような猛暑・酷暑は少なかったのか。

ともかく、今年は一番暑い夏でした。8月2日(月)の「生誕100年記念トークバトル」は大きなイベントで、多くの人に来てもらいました。「ザ・コーヴ」の攻防戦や、北朝鮮行き(結局行けませんでしたが)で忙殺され、さらに、大阪、名古屋、福岡と行きました。8.2まで私も持たないのでは…、と思われましたが、無事乗り切りました。

これで、一段落と思ったのですが、ロフトはあるし、いろんな原稿はあるし、秋に出す本もあるし。そして、ヨーロッパから欧州議員団が20人、来日し、国際会議をやりました。そして靖国神社、明治神宮参拝に同行しました。世界中のマスコミがドッと殺到しました。熱い今年の夏の中でも、最も熱い出来事でした。では、そのレポートです。

遊就館で。ルペンさん(右)、ゴルニッシュさん(左)
遊就館で。ルペンさん(右)、ゴルニッシュさん(左)

フランス国民戦線のジャン・マリー・ルペン党首を初め、欧州8カ国20人の議員団が来日したのは、8月11日(水)の夕方です。会場のフォーシーズンズホテル椿山荘で夕方7時から歓迎会が行われました。7年前に、木村三浩氏(一水会代表)と共に、フランス国民戦線30周年大会に行きましたので、ルペンさんとは7年ぶりでした。覚えていてくれました。ルペンさんの活躍のDVDや本、ボールペンなどをもらいました。「おっ、ルペンのペンだ」と叫んでしまいました。

ゴルニッシュさん(国民戦線副代表)は、党大会以来も何度か日本で会ってます。欧州議員として日本の国会議員に呼ばれて、何度か来日しているのです。そのたびに、会ってました。ゴルニッシュさんは京都大学に留学したこともあり、日本語は出来ます。又、リヨン大学で日本文学を教えているので日本の歴史・文学には詳しいのです。それに奥さんが日本人です。だから、難しい話になっても奥さんが通訳してくれます。

又、今回来日した議員団の中には、「前に上智大学に留学していた」という人もおり、又、極真空手二段の人もおり、何度も日本に来ています。「レコンキスタ」運動のルーツ、スペインの議員もおり、オーストリア、ハンガリー、ルーマニアの議員もいます。カタコトの英語で喋りました。会議では同時通訳でしたから、とてもよく分かりました。

②国のため亡くなった人に敬意を表するのは当然と

楠木正成の銅像の前で説明するゴルニッシュさん(中央)(8/14)
楠木正成の銅像の前で説明するゴルニッシュさん(中央)(8/14)

8月12日(木)、13日(金)は、びっちり会議でした。その様子は、先週、報告しました。私は13日(金)の夕方、「閉会の辞」をやりました。20分位、演説してしまいました。その時の内容も先週書きました。「凄いですね。外国人相手に笑いを取ってましたよ」と何人かの記者に言われました。本当は緊張してたのですが、余裕があったと思われたようです。多分「同時通訳」の威力でしょう。

だって、隣りに通訳がいて、喋ったことを少しずつ訳していたら、そんなことは出来ません。まず日本語で喋り、会場の日本人が、クスリと笑い、あるいは嘲笑し。次に通訳が翻訳したら、「さっき日本人が笑っていたから、笑うのが礼儀かな」と思って、無理に、少々、笑ってくれる。…という具合に、時差というか、段差がありますね。それが、同時通訳だと、(日本を含め)9カ国200人の人々がドッと笑うのです。これは壮観でしたね。感動でした。

屋形船で。ルペンさんご夫妻(右)、ゴルニッシュさんご夫妻と(8/14)
屋形船で。ルペンさんご夫妻(右)、ゴルニッシュさんご夫妻と(8/14)

このあと、「記者会見」があり、外国の記者から活発な質問が出ました。「これからの国際連帯はどうなる」「移民問題は?」「EUの将来は?」という質問もありましたが靖国神社の話が多かったですね。「明日、靖国神社に行かれるそうですが…」と前置きし、「どうして行くのか」「A級戦犯の合祀をどう思うのか」「自国では批判されているのではないか」…と。議員団は、それらについて、丁寧に答えていました。皆、余裕です。どんな質問をされても、イライラすることはありませんし、キレることはありません。日本の閣僚とは違います。外国の記者にとっては(日本の記者も)、国際会議よりも、「靖国参拝」の方が大きな問題であり、関心があったのでしょう。

8月12日(木)、13日(金)が国際会議。そして14日(土)は皇居と靖国神社参拝。15日(日)は明治神宮に参拝。私の同行はそこまででしたが、議員団は更に、16日(月)、17日(火)は京都、奈良に行きました。そして、18日(水)に関空から帰国しました。木村代表たちが案内しました。京都では、特別に京都御所に行ったそうです。日本の文化に触れたいと思ったのです。又、靖国神社に行ったのは、国のために亡くなった人に参拝したい。という気持が強いのです。これは同行して、ひしひしと感じましたし、感動しました。

③すごい数の記者団でした

ルペン党首と。靖国神社で
ルペン党首と。靖国神社で

8月14日(土)、正午に靖国神社に行きました。入ったら、何十社もマスコミが待ち構えている。写真を撮り、取材をする。沿道の一般の人々から、期せずして拍手が起こりました。感動的でした。神社側の説明を聞いて、昇殿参拝をしました。「神社は神聖、清浄な場所です。まず、水で手を洗い、口をゆすぎます。そして、お祓いをしますので低頭して下さい。その後、ルペンさんに合わせて、まず2回、頭を下げ、2回、柏手を打って、さらに1回、頭を下げます。これは…」と神社側が説明し、ゴルニッシュさんが議員団に通訳する。これが戦争で亡くなった人に参拝する日本の儀式・作法か、と皆、納得していました。

記帳し、昇殿参拝しました。20人の議員は皆、真剣に、作法通りに参拝していました。側で見ていて、感動しました。イギリス、フランスなど、かつての「戦勝国」です。国では批判する人もいるでしょう。でも、全く気にしません。これは偉いし、勇気があることだと思いました。そのあと、記者団に囲まれて、質問を受けていました。その後は、遊就館に行き、たっぷりと時間をかけて見学してました。

この日の夕方には、もうテレビのニュースに出てましたし、ネットのニュースでも出てました。

欧州議員の靖国参拝を報じる「朝日新聞」(8/16付朝刊)
欧州議員の靖国参拝を報じる「朝日新聞」(8/16付朝刊)

「仏極右党首ルペン氏、靖国神社を参拝」と。「MSN産経ニュース」では、こう出てました。

「重要なのは祖国防衛に命落とした人々の善意。仏極右党首らが靖国参拝」
 フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首らが14日、東京・九段の靖国神社を参拝した。靖国神社広報課によると、外国の政党党首による参拝は異例という。
 ルペン氏は参拝後、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることについて、記者団に「重要なのは祖国防衛のために命を落とした人々の善意だ」と話した。菅直人首相が靖国神社の公式参拝をしない意向を示したことには「日本政府の問題なので何とも言えない」と述べた。
 ルペン氏は1972年にFNを結成し、移民排斥、反欧州統合、死刑の復活などを主張。日本の民族派団体「一水会」の招きで来日した(共同)。

産経のネットニュースだが、共同の記事なのか。では、産経の記者は来てなかったのか。どこのニュースでも、そうだったが国民戦線を「極右政党」と皆、書いている。これもおかしい。フランス議会、欧州議会では、かなりの議席を持った、れっきとした政党だ。それにフランスのサルコジ政権も、国民戦線の政策をかなり採り入れて、政権運営をしている。それなのに、「極右」と切って捨てるような書き方はいかがなものか。

又、移民問題には頭を痛め、様々な提言をしているが、「移民排斥」はしていない。これだと、移民に襲いかかるネオナチ…というイメージだ。そんなことは一切やってない。そんなことをしたら議員にはなれない。又、ルペンさんもゴルニッシュさんも欧州議員だ。EUを認め、評価しているから、その議員にもなっている。ただし、EUはこれでいいとは思っていない。批判もし、改善策も言っている。それなのに「反欧州統合」と言われる。又、フランスは死刑を廃止している。EUもそうだ。それは認めるし、それに従いながら、でも、ルペンさんは、「個人的には死刑に賛成だ」と言うこともある。それだけの話だ。

④「公然たる挑戦」と新華社

「愛国者の集い」で閉会の辞を述べました(8/13)
「愛国者の集い」で閉会の辞を述べました(8/13)

さらに、これもMSN産経ニュースからだが、こんな記事も出ていた。

 
「世界への公然たる挑発」と靖国参拝の仏党首批判。新華社
 中国国営通信の新華社は14日、フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首らが東京・九段の靖国神社を参拝したことを報道、同党首らがファシズムや排外主義を宣伝し、「世界の主流の価値観に対し公然と挑発している」と批判した(共同)

しかし、「世界平和をもたらす愛国者の集い」だし、世界の愛国者同士が話し合うことによって戦争を防止しようという趣旨だ。ファシズムや排外主義ではない。さらに、他のネットニュースでは、受け入れた一水会について、「南京事件や従軍慰安婦は存在しないと全面否定している」なんて書かれていた。そんな人なんて誰もいないのに。

新聞では、15日付の「東京新聞」、16日付の「朝日新聞」に載っていた。それで知った人も多かったようだ。東京新聞は(共同)と出ており、産経のネットニュースとほとんど同じだ。ただし、16日付の朝日新聞はその場に来て取材していた。(石川智也)と、ちゃんと書いた人の名前も出ている。ちなみに、この石川記者はかつて連載コラム「おやじの背中」を担当し、私の原稿を担当してくれた記者だ。奇遇ですね。では、この朝日の記事を紹介しよう。

会議の終了後の「記者会見」(8/13)
会議の終了後の「記者会見」(8/13)
 
欧州の右派政党幹部 前日参拝
 仏・ルペン氏「敬意は当然」
 14日昼には、東京都内で12日から開かれた「愛国者の集い」に出席した欧州8カ国の右派政党幹部たちが靖国神社を訪れた。外国メディアら数十人に取り囲まれるほどの注目を集めたのは、仏右翼政党「国民戦線」のルペン党首=写真中央=。参拝後には、「立場に関係なく、国のために闘った人に尊敬を持って参拝するのは当然」と語った。
 同神社によると、外国の政党幹部の参拝は異例。一行を案内した宮沢佳広禰宜も、「国に命をささげた人に敬意を持つのはどの国も共通。(参拝は)歓迎です」と話した。
 「集い」は新右翼団体「一水会」などが主催。来日した右派は移民制限や反グローバリズム化を訴え、一定の支持を得ているが、一水会の鈴木邦男顧問は、「自国を愛することが他国の排斥につながってはならない。そのためにも愛国者が直接交流することが大切だ」と趣旨を説明した。
 一方、取材した英インディペンデント紙日本特派員のデイビッド・マクニール記者は、「日本のナショナリストと連合国側の英国やフランスの愛国者が、手を携えて靖国を参拝する。普通の感覚では理解できない」と話していた。(石川智也)

⑤不可能を可能にした「集会」だった!

同じく「記者会見」
同じく「記者会見」

そうですね。「普通」なら理解できない。先週書いたように、為政者は自らの失政や国民の不満を外に向けるために、「外国の脅威」を煽り、「外国」への敵愾心を煽る。その時に一番、利用されたのが愛国者だ。戦争はだから、常に「愛国者」と「愛国者」の戦いだった。それも、為政者、マスメディア、噂、謀略によって煽られて…。愛国者同士が直接、会うこともない。話し合うこともない。そうはさせないのだ。そして、自らのマスメディアを使って、敵愾心を煽って、愛国者を先頭に戦わせる。だからこそ、平和な時も、紛争がある時も、まず愛国者同士が話し合い、第一次情報を共有しあう。それでこそ、世界の平和も実現される。と思う。

その第1回の会合を今回はやったのだ。一般の人々には「信じられない」「理解できないこと」をやったのだ。快挙だったと思う。

ゴルニッシュさんはカソリックの信者だ。「でも、靖国神社は国のために亡くなった人が眠っている。神社の作法で、亡くなった人に参拝する。それも当然だ」と言う。イスラムやユダヤ教の国に行き、そこで戦没者の参拝をする時も、その宗教の儀式、作法でやる。それがその国の参拝の仕方だから、それに従う、と言っていた。

8/12夜、ロフトプラスワンで
8/12夜、ロフトプラスワンで

これには感動した。日本人の中でも、「自分はキリスト教だから参拝しない」と意固地になって言う人もいる。それに比べて、寛容だし、心が広い。移民問題などでも、真剣に取り組んでいるのに、日本のマスメディアは「フランスの極右政党」と言う。「極右」と言って切り捨てる。朝日新聞だけだね、「右派政党」と書いていたのは。

靖国神社、明治神宮の人も、「外国の政党の人の参拝は極めて稀だ」と言っていた。多くの人が来てると思ったが、ほとんどいないのか。外国人の参拝客は多いが、「政党」となると、又、別なのかもしれない。自国のマスコミや国民から批判されるかもしれない。特に今回の議員団は、かつて日本と戦った「戦勝国」の人々が多い。遊就館でも「西欧列強のアジア侵略が戦争の原因だ」という説明・展示を見ている。複雑な思いもあるだろう。しかし、それらを超えて、国のために亡くなった人にお参りをする。これは日本人として、ありがたいと思ったし、感動した。この真心、誠が新しい世界平和をつくる礎になると思う。

【だいありー】
前田日明さんと(8/12)
前田日明さんと(8/12)
  1. 8月16日(月)昼まで寝てました。爆睡してました。先週一週間は忙しくて忙しくて。欧州議員団との会議、そして靖国神社、明治神宮への参拝。それに、たまってた原稿が多くて、夜は必死に書いてました。一段落ついて、ホッとし、昼まで寝過ごしてしまったのです。
     でも、木村三浩氏たちは大変です。16日(月)、17日(火)と欧州議員団を京都、奈良に案内しています。京都御所も行くそうです。事前に許可を取って。京都は東京にも増して暑くて大変なようです。でも、欧州議員団は京都御所に感動していたようです。
     この日、私は夕方5時から高田馬場の「ミヤマ」へ。まあ、みやま荘の応接間のようなもんですね。本当は喫茶店ですけど、その個室で、金廣志さんにインタビュー。『紙の爆弾』の連載のためだ。元革命戦士、全国指名手配になり、逃亡15年。何と「時効」になり、社会復帰。その後、塾をやり大成功。開成、麻布、灘、ラサール…と合格させ、教え子を栄光へ導いた。今は、「カリスマ塾長」として知られる。『自慢させてくれ!』(源草社)という著書もある。この日は、赤軍派時代の非合法闘争の数々を聞いた。そして、時効まで逃げ切った秘訣なども。又、ただ逃げるだけでなく、塩見孝也・赤軍派議長奪還のためにハイジャックを企てたりする。凄い人生だ。これはぜひ映画にしたらいい。
「卒戦」のトーク。ネーキッドロフトで(8/12)
「卒戦」のトーク。ネーキッドロフトで(8/12)
  1. 8月17日(火)夕方まで原稿を書く。午後6時20分、阿佐ヶ谷ロフトに行く。7時半から開始だが、その前に打ち合わせ。ツルシカズヒコ『SPA!黄金伝説』(朝日新聞出版)の出版記念トークだ。吉田豪さん、神足裕司さん、枡野浩一さん。そして私だ。ツルシさんは「SPA!」の第3代編集長だった。この頃の抗議、闘い、スポンサーの圧力…などについて語る。執筆者同士の闘いもあったし。神足さんにちょっと注意をしたら、神足さんにツルシさんは殴られた。そんな事件もよくあったという。皆、「言論人の覚悟」を持っていたのだ。凄い人々だったし、凄い雑誌だった。
  2. 8月18日(水)昼、取材。夜、柔道。ツルシさんじゃないが、いつ殴られるか分からんし、いつ襲われるかも分からん。体を鍛えておかにゃいけん。
終わって、マエキタさん、田中さんと(8/15)
終わって、マエキタさん、田中さんと(8/15)
  1. 8月19日(木)午前中、千駄木の全生庵に行く。三遊亭円朝の集めた「幽霊画」が8月中、展示されている。ぜひ見なくちゃと思い立って出かけた。円山応挙の「幽霊図」は有名だが、他にも随分あるし、いろんな趣向の絵がある。夫婦の幽霊、女郎の幽霊、後妻の骨を鞭打つ前妻。…と、何やら現世の縮図のような感じだ。幽霊が住んでるのは「あの世」ではなく、「この世」なのかもしれない。兵藤林静「雨中幽霊図」。鰭崎英明「蚊帳の前の幽霊」、応挙の「幽霊図」の絵葉書を買った。でも使えないな。〈美術品〉だけど、「何で幽霊の絵葉書だ」と不気味に思われるかもしれない。そうだ。生前葬をやった塩見さんにならいいか。
     そういえば、亡くなったのに、塩見さん、メールのアジ文を各方面に精力的に送りつけている。皆は、「塩見孝也の霊界通信」だ、と言っている。私は見てない。生きてる人のメールだけでも手一杯だ。
     午後から河合塾コスモに行く。漢文の夏期特別講習があったので受ける。とても勉強になりました。私も生徒になって勉強しました。Ⅳ、Ⅴ限。『荘子』逍遥遊篇を読みました。文学的・思想的にも深い内容だと思います。
元赤軍派兵士・金廣志さんと(8/16)
元赤軍派兵士・金廣志さんと(8/16)

終わって生徒と話していたら、「最近、リエちゃん来ないね」という話になりました。コスモ生の時は、毎日、早朝から夜までコスモにいた。2年間も。ところが女子大に入った途端、1度も来ない。不思議だね。「大学がよっぽど楽しいのかしら。私たちを忘れちゃったのかしら」と。「ネコは家につくからね」と私。

その後、人に会って、西武線に乗って帰ったのです。隣りにユカタを着て、化粧した美女がいた。あれっと思ったら、何とリエちゃんでした。「今日、学校でリエちゃんのことを話してたんだよ」と言いました。そしたら、正面に立ってた青年が、「鈴木さん」と言う。「えっ、君もコスモ生?」「違います。本を読んでます」と言う。デジタル・ハリウッド大学の大学院生だった。そこに昔、出版部があって、私は、チュチェ思想研究会理事長の井上周八さんと対談し、本を作ったのだ。という話をした。私は中井で降りたので、「あとは2人で話をしたら」と言いました。不思議な体験です。午前中は幽霊の絵を見て、午後は不思議な『荘子』の話を聞き、夜も、不思議な体験をしました。

ツルシさんたちと(8/17 阿佐ヶ谷ロフト)
ツルシさんたちと(8/17 阿佐ヶ谷ロフト)
  1. 8月20日(金)急ぎの原稿があって一日中、家で原稿を書いてました。漢文の授業に出たかったんですが、行けませんでした。夜は、座談会に出ました。
  2. 8月21日(土)午前中、取材で出てました。そして、礼仁さんと打ち合わせ。午後から、漢文の授業に出ました。漢文の実力がかなり上がったように思いました。夜は打ち合わせ。
  3. 8月22日(日)朝から夜まで、『維摩経』の勉強会でした。このところ、昼は勉強会に出て、夜中はずっと自分の原稿を書いてます。
【写真説明】

①靖国神社に参拝後、内外の記者団に囲まれて取材を受けるルペン党首(中央)。左はゴルニッシュさん(副代表)。「国のために戦い、亡くなった人に参拝するのは当然」と語っておりました。8月14日(土)午後。

②参拝の後、遊就館を見学しました。たっぷり時間をかけて、見学しておりました。右はルペンさん。左はゴルニッシュさん。

③靖国参拝の前に、皇居に行きました。楠木正成の銅像の前で、ゴルニッシュさん(中央)が欧州議員に説明します。「この人は南北朝時代の忠臣で、天皇のために戦った人です」と。ゴルニッシュさんは京大に留学してましたし、リヨン大学では日本文学史を教えています。だから、詳しいのです。三島由紀夫、川端康成も好きなんです。ゴルニッシュさんの、1人おいて右がルペンさんです。

④8月14日(土)。この日は、皇居、靖国参拝に行き、夜は羽田から屋形船に乗って、東京湾クルーズでした。そして花火を見ました。台風の後で、波は荒く、船はかなり揺れました。でも、皆、元気一杯で、飲み、かつ歌っておりました。右は、ルペンさんご夫妻です。左はゴルニッシュさんご夫妻です。前にいるのは私です。この時は私もまだ元気だったのですが、私だけ、船酔いして、大変でした。

⑤ルペン党首と。8月14日(土)、靖国参拝に参拝した時です。

⑥朝日新聞。8月16日(月)付朝刊。欧州議員の靖国参拝を報じてました。〈仏・ルペン党首「敬意は当然」〉と出てました。

⑦「世界平和をもたらす愛国者の集い」で。「閉会の辞」を述べました。8月13日(金)、午後4時半です。

⑧8月13日(金)。5時からの「記者会見」。欧州議員団と日本側代表。中央がゴルニッシュさん。その右が木村三浩氏。

⑨同じく、「記者会見」の席です。

⑩8月12日(木)夜、ロフトプラスワンで。昼は、「世界愛国者会議」。夜は、高須基仁プロデュースのイベントに出たのです。第1部は、三井環さんの新刊出版記念会。第2部は憲法映画「太陽と月と」の予告編を流し、憲法についてのトーク。(左から)朝堂院大覚さん、前田日明さん、福原進さん(「太陽と月と」の監督)、鈴木、高須基仁さん。福原さんは、「今、最も憲法を守っておられるのは天皇陛下です」と言ってました。「イギリスの女王が国連で演説した。日本の天皇陛下や皇太子さんも国連で演説してほしい」と言ってました。なかなか、大胆な事を提言してました。

⑪前田日明さんと。ロフトプラスワンで。8月12日。先の参院選で、民主党からの立候補をなぜやめたか。について詳しく語ってくれました。

⑫8月15日(日)昼は、欧州議員団と共に明治神宮を参拝してきました。夜は、6時から、ネーキッドロフトです。「卒戦を考える」。戦争を卒業しようという企画です。「愛国者会議」の話を私はしました。愛国者同士が話し合うことで、戦争をなくせる。「卒戦」を率先してやっている!と。
 左から、田中優さん。初対面でしたが、話は面白いし、とても勉強になりました。そして、きくちゆみさん。元「CanCam」のモデルだったそうです。だから、美人の活動家です。そして私。その隣りは、マエキタミヤコさんです。世界中を回ってたそうで、日本語がカタコトです。とても楽しくて、しかも「卒戦」のための具体的な話が出来ました。これで終わるんじゃ、もったいないな。本にしたらいいのに。と思いました。

⑬「卒戦」トークが終わって。焼きソバを食べました。左から鈴木、マエキタミヤコさん、田中優さん。

⑭元赤軍派兵士・金廣志さんにインタビューしました。15年間逃亡し、無事、時効を迎えた英雄です。8月16日(月)。

⑮8月17日(火)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。ツルシカズヒコ『SPA!黄金伝説』(朝日新聞出版)の出版記念トークが行われました。その開始直前に、控え室で。左から、神足裕司さん、鈴木、ツルシカズヒコさん(週刊「SPA!」第3代編集長)、吉田豪さん、枡野浩一さん。

【お知らせ】
  1. 「キネマ旬報」(9月号)は、9月11日上映の衝撃の大作「悪人」の特集です。凄い映画です。
    〈ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?〉と問いかけます。「キネマ旬報」では、巻頭で、まず3人のロングインタビューが載ってます。主演の妻夫木聡。監督の李相日。原作・脚本の吉田修一です。さらに、〈真の「悪人」とは何なのか〉と題して、佐藤忠男と鈴木邦男が書いております。鈴木は、「人は皆、悪人だ」というタイトルで書き、「大学生の冤罪など晴れなければよかった」「本当の悪人は犯罪を犯さない」と挑発的なことを書いてます。新境地を開くべく、頑張って書いたようです。あるいは、「悪人」だから指名されたんでしょう。
  2. 8月17日(火)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト。ツルシカズヒコ『SPA!黄金伝説』(朝日新聞出版)の出版記念トークです。吉田豪さん、神足裕司さん、枡野浩一さんなど、当時、「SPA!」に執筆していた方々を呼んで、あの華やかな時代について語ります。私も出ます。
  3. 8月23日(月)午後7時、劇団再生主催「『見沢知廉・男・46歳・小説家』=獄中12年。駆け抜けた46年をやります。場所はBroader House(京王井の頭線 東松原駅より徒歩1分。料金2500円)。
     第1部 映画「見沢知廉 たった一人の革命」プレビュー上映。トークショー:大浦信行、高木尋士、あべあゆみ、鈴木邦男。さらに、新発見の資料展示。私が見沢氏にあてた手紙なども展示するそうです。恥ずかしいです。
  4. 9月1日(水)午後7時、阿佐ヶ谷ロフト北芝健さんのトークライブです。私も出ます。
  5. 9月3日(金)7時、ロフトプラスワン。「ニュースの深層」番外編。グリーンピース鯨肉裁判判決前夜。出演は、星川淳さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)、上杉隆さん、森達也さん、池田香代子さん、そして私です。
  6. 9月11日(土)一代の風雲児。そして「ピース缶爆弾」の牧田吉明氏を偲ぶ会が開かれます。 午後4時30分より。千代田区のヒルクレスト平河B1 BISTRO La Pastoでやります。会費6千円。
  7. 9月15日(水)午後7時、一水会フォーラムサンルートホテル高田馬場。講師は富岡幸一郎さん(文芸評論家)で、「私の日本文化防衛論」。
  8. 11月6日(土)新潟県新発田市で、「三島由紀夫と蕗谷虹児=うたと講演のつどい」が行われます。斎藤徹夫さんが企画しました。蕗谷は新発田市出身の偉大な叙情画家で「花嫁人形」の作詞家でもあります。その2人について私が講演します。そして歌もあります。
  9. 11月7日(日)午後1時より、新潟市駅前のジュンク堂で私のトークがあります。終わって、サイン会をやります。